WO1999065812A1 - Ascenseur - Google Patents

Description

明 細 書 エレべ一夕装置 技術分野

この発明は、 エレべ一夕装置に関し、 特に昇降路内に制御盤を設置したエレべ 一夕装置に関するものである。 背景技術

従来のエレべ一夕装置では、 昇降路の上部に配置された機械室内に、 卷上機及 び制御盤等が設置されているため、 建物の最上部に機械室のスペースを確保する 必要があり、 建物の利用効率が低下するとともに、 建物が高くなつてしまう。 これに対し、 例えば特 平 7— 1 0 4 3 4号公報には、 卷上機及び制御盤を昇 降路内の最上部に設 し、 機械^を省略したエレべ一夕装置が示されている。 ま た、 特開平 7— 1 0 4 3 7り-公 ¾には、 卷上機及び制御盤を昇降路の底部に設置 し、 機械室を省略したエレベータ装置が示されている。 しかし、 これらのエレべ 一夕装置では、 機械 は 略されるものの、 昇降路の高さが高くなつたり、 昇降 路の水平断面積が大きくなつたりする恐れがあった。

また、 特開平 1 0— 1 1 4 4 8 1号公報には、 昇降路の底部に制御盤を配置し たエレべ一夕装置が示されている。 しかし、 この装置では、 かごが制御盤に干渉 するのを防止するため、 かごの底部に凹部が形成されている。 このため、 かご室 の床面積が小さくなつてしまう。 発明の開示

この発明は、 上記のような問題点を解決することを課題としてなされたもので あり、 かごに凹部を設けることなく、 建物の高さを低くすることができるととも に、 建物の利用効率を向上させることができるエレべ一夕装置を得ることを目的 とする。

この発明によるエレべ一夕装置は、 昇降路壁と底部とを有する昇降路、 昇降路 壁に対向する側面部とこの側面部から昇降路壁へ向けて突出したかご搭載機器を 有し、 昇降路内を昇降する昇降体、 及び昇降体の昇降方向へかご搭載機器を投影 した領域と重なり、 かつ昇降体の昇降方向へのかご搭載機器の移動範囲外の位置 で昇降路内に配置され、 昇降体の昇降を制御するための制御盤を備えたものであ る。

また、 この発明の他のエレべ一夕装置は、 昇降路壁と底部とを有する昇降路、 この昇降路内を昇降する昇降体、 昇降路内に突出するように昇降路壁に設けられ ている昇降路機器、 及び昇降体の昇降方向へ昇降路機器を投影した領域と重なり、 かつ昇降路機器設置領域外の位置で昇降路内に配置され、 昇降体の昇降を制御す るための制御盤を備えたものである。 図面の簡単な説明

図 1はこの発明の実施の形態 1によるエレべ一夕装置の水平断面図、

図 2は図 1の装置の 直断面図、

図 3は図 1の装置の要部を示す斜視図、

図 4は図 2のかごが最下階に 床したときのバッファ装置との位置関係を示す 説明図、

図 5はこの発明の実施の形態 2によるエレべ一夕装 iSの要部を示す斜視図、 図 6はこの発明の実施の形態 1 , 2による制御盤の設置領域を示す説明図、 図 7はこの発明の実施の形態 3によるエレベー夕装置の制御盤の設置領域を示 す説明図、

図 8はこの発明の実施の形態 4によるエレべ一夕装置の水平断面図、

図 9は図 8の要部を示す構成図、

図 1 0はこの発明の実施の形態 5によるエレべ一夕装置の水平断面図、 及び 図 1 1は図 1 0の装置の垂直断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。

実施の形態 1 . 図 1はこの発明の実施の形態 1によるエレベー夕装置の水平断面図、 図 2は図 1の装置の垂直断面図、 図 3は図 1の装置の要部を示す斜視図である。 図におい て、 昇降路 1内を昇降する昇降体としてのかご 2は、 主ロープ 4の一端部に吊り 下げられている。 主ロープ 4の他端部には、 昇降体としての釣合重り 3が吊り下 げられている。 昇降路 1内には、 かご 2の昇降を案内する一対のかごガイ ドレ一 ル 5、 及び釣合重り 3の昇降を案内する一対の重りガイ ドレール 6がそれそれ設 置されている。

昇降路 1の底部 （ピット部） l bには、 非常時にかご 2を受けるバッファ装置 7が設置されている。 図 2はバッファ装置 7によりかご 2が受けられている状態 を示しており、 通常運転時には、 図 4に示すように、 かご 2が最下階に着床して も、 かご 2とバッファ装置 7との間には間隔が存在する。

かごガイ ドレール 5には、 複数の着床プレート 9が取付腕 8を介して取り付け られている。 昇降路壁 1 aに対向するかご 2の側面部 2 aには、 着床プレート 9 に対向するかご搭載機器としての近接スィツチ 1 0が設けられている。 近接スィ ツチ 1 0は、 側面部 2 aから対向する昇降路¾ 1 aへ向けて突出している。 かご 2の昇降方向の位置を検出するための着床装置 1 1は、 着床プレート 9及 び近接スィッチ 1 0により構成されている。 着床プレート 9は、 目的に応じて昇 降路 1の所定の高さの位置に配置されている。 近接スィッチ 1 0は、 着床プレー ト 9との係合の有無を出力するものであり、 これにより昇降路 1内のかご 2の高 さを検出する。 この検出された位置に応じて、 かご 2を昇降させるときの減速点 や、 かご 2を乗場床に着床させるときの着床位置等が検出される。

図 2に示す近接スィツチ 1 0の最下移動位置の下方には、 制御盤 1 2が配置さ れている。 制御盤 1 2は、 図 1に示すように、 かご 2の昇降方向へ近接スイッチ 1 0を投影した領域と重なる位置で、 取付台 1 3を介して昇降路壁 1 aに設置さ れている。 また、 昇降路壁 1 aの表面と制御盤 1 2との間には、 取付台 1 3によ り隙間が形成されている。 制御盤 1 2には、 エレべ一夕装置を駆動制御するため の種々の制御機器 （図示せず） が設けられている。 また、 制御盤 1 2は、 電力線 及び信号線 （いずれも図示せず） を介してエレべ一夕装置の各機器と接続されて いる。 このようなエレべ一夕装置では、 制御盤 1 2が、 近接スィッチ 1 0の最下移動 位置よりもさらに下方の近接スィツチ 1 0が干渉しない位置で、 しかもかご 2の 昇降方向へ近接スィツチ 1 0を投影した領域と重なる位置に設置されているので、 昇降路 1内の空きスペースを有効利用して、 建物の利用効率を向上させることが できるとともに、 機械室を省略して建物の高さを低くすることができる。 しかも、 昇降路 1内の空きスペースを有効利用しているため、 かご 2に凹部を設ける必要 はなく、 かご室の床面積が小さくなることはない。

また、 制御盤 1 2は、 取付台 1 3を介して昇降路壁 1 aに設置されており、 昇 降路 1の底部 1 bと制御盤 1 2の下部との間には間隔があるため、 底部 1 bに水 が侵入しても制御盤 1 2及び取付台 1 3が冠水するのが防止される。

さらに、 昇降路壁 1 aの表面と制御盤 1 2との間には、 取付台 1 3により隙間 が形成されているので、 昇降路壁 1 aを伝って降下する水滴や水垂れにより制御 盤 1 2が濡れるのが防止される。

さらにまた、 作業者が底部 1 bに入り制御盤 1 2に対する作業を容易に行うこ とができるので、 保守作業性が向上する。 実施の形態 2 .

なお、 上記の例では、 近接スィツチ 1 0の最下移動位置の下方に制御盤 1 2を 配置したが、 例えば図 5に示すように、 近接スィッチ 1 0の最上移動位置 （図の 2点鎖線） の上方に制御盤 1 2を配置してもよい。 この場合、 作業者がかご 2上 に乗ることにより、 制御盤 1 2に対する作業を容易に行うことができるので、 保 守作業性が向上する。

上記の実施の形態 1， 2では、 図 6に示すように、 かご 2及び近接スイッチ 1 0の移動範囲 1 4及び昇降路機器設置領域 1 5を避けた制御盤設置可能領域 1 6 A , 1 6 B内に制御盤が配置される。 実施の形態 3 .

また、 図 7は図 6の右側面図であり、 近接スィッチ 1 0の移動範囲 1 7及び昇 降路機器設置領域 1 8を避けた制御盤設置可能領域 1 9 A , 1 9 B内に制御盤を 設置することが可能である。 このように、 横方向から見た制御盤設置可能領域 1 9 A， 1 9 Bは、 高さ方向の位置によって図 7の左右方向への広さが異なってい る。 従って、 制御盤の断面形状を設置領域 1 9 A， 1 9 Bの形状に合わせて変化 させてもよく、 これにより制御盤の大きさを十分に確保することができる。 なお、 実施の形態 1〜 3では、 かご 2の昇降方向へ近接スィツチ 1 0を投影し た領域と重なる位置に制御盤 1 2を配置した力 \ かご搭載部材の投影領域と重な らない位置に制御盤を配置することもできる。 即ち、 昇降路 1内に突出する昇降 路機器が昇降路壁 1 aに設けられている場合、 昇降体の昇降方向へ昇降路機器を 投影した領域と重なり、 かつ昇降路機器設置領域外の位置に制御盤を配置するこ とができる。 例えば調速機や張り車が昇降路内に設けられている場合、 調速機の 上方のスペースや張り車の下方のスペースを利用して制御盤を配置することがで きる。 このような場合も、 昇降路機器の上下の空きスペースを有効利用して、 建 物の利用効率を向上させることができるとともに、 建物の高さを低くすることが できる。 実施の形態 4 .

次に、 図 8はこの ¾ 1リ]の ' '施の jf 態 4によるエレべ一夕装置の水平断面図、 図 9は図 8の要部を示す構成図である。 この例では、 制御盤 1 2が複数の支持梁 2 1を介してかごガイ ドレール 5に支持されている。 他の構成は、 実施の形態 1と 同様である。

このような装置では、 界降路 1内の構造物の中でも特に堅牢であり、 かつ高精 度に設置されているかごガイ ドレール 5に制御盤 1 2が支持されているため、 制 御盤 1 2を強固に精度良く設置することができる。 実施の形態 5 .

次に、 図 1 0はこの発明の実施の形態 5によるエレべ一夕装置の水平断面図、 図 1 1は図 1 0の装置の垂直断面図である。 この例では、 制御盤 1 2の扉 1 2 a が閉鎖されていることを検出する検出スィツチ 2 2が制御盤 1 2に設けられてい る。 この検出スィッチ 2 2は、 制御盤 1 2内の管理制御装置 （図示せず） に接続 されており、 扉 1 2 aの開放時には、 エレべ一夕装置の運転管理モードが保守モ ードに切り換えられる。 また、 保守モード運転では、 かご 2の昇降範囲が制限さ れる。 他の構成は、 実施の形態 1と同様である。

このような装置では、 保守モード運転時のかご 2の最下移動位置を制限するこ とにより、 開放された制御盤 1 2の扉 1 2 aにかご 2が衝突するのが防止され、 信頼性を向上させることができる。

なお、 図 5に示すように、 制御盤 1 2が昇降路 1内の上部に配置されている場 合には、 保守モード運転時のかご 2の最上移動位置を制限することにより、 扉 1 2 aとかご 2との衝突を防止することができる。

また、 実施の形態 1〜5ではかご搭載機器として着床装置 1 1の近接スィッチ 1 0を示したが、 例えばドア装置、 換気装置、 照明装置、 又は長尺物を収容する 荷物収容装置などのかご搭載機器の少なくとも一部がかごから昇降路壁へ向けて 突出している場合には、 その突出部の移動範囲の上下のスペースに制御盤を配置 することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 昇降路壁と底部とを有する昇降路、

上記昇降路壁に対向する側面部とこの側面部から上記昇降路壁へ向けて突出し たかご搭載機器を有し、 上記昇降路内を昇降する昇降体、 及び

上記昇降体の昇降方向へ上記かご搭載機器を投影した領域と重なり、 かつ上記 昇降体の昇降方向への上記かご搭載機器の移動範囲外の位置で、 上記昇降路内に 配置され、 上記昇降体の昇降を制御するための制御盤

を備えているエレべ一夕装置。

2 . 制御盤は、 かご搭載機器の最下移動位置の下方に設置されている請求項 1記 載のエレべ一夕装置。

3 . 制御盤の下部と昇降路の底部との間には間隔が設けられている請求項 2記載 のエレべ一夕装置。

4 . 制御盤は、 昇降路壁との間に間隔をおくように取付台を介して上記昇降路壁 に支持されている請求項 1記載のエレべ一夕装置。

5 . 制御盤は、 かご搭載機器の最上移動位置の上方に設置されている請求項 1記 載のエレべ一夕装置。

6 . 制御盤は、 かご搭載機器の移動範囲を避けた制御盤設置可能領域の形状に合 わせて、 高さ方向に変化する断面形状を有している請求項 1記載のエレべ一夕装

7 . 昇降路内には、 昇降体の昇降を案内するガイ ドレールが設置されており、 制 御盤は、 支持梁を介して上記ガイ ドレールに支持されている請求項 1記載のエレ ベー夕装置。

8 . 制御盤は、 開閉可能な扉と、 この扉の開閉を検出する検出スィッチとを有し おり、 上記扉の開放時には、 運転管理モードが保守モードに切り換えられ、 かご の昇降範囲が制限される請求項 1記載のエレべ一夕装置。

9 . 昇降路壁と底部とを有する昇降路、

この昇降路内を昇降する昇降体、

上記昇降路内に突出するように上記昇降路壁に設けられている昇降路機器、 及 び

上記昇降体の昇降方向へ上記昇降路機器を投影した領域と重なり、 かつ上記昇 降路機器設置領域外の位置で、 上記昇降路内に配置され、 上記昇降体の昇降を制 御するための制御盤

を備えているエレべ一夕装置。