WO1997017511A1 - Raccord du type a charge de mortier et a renfort - Google Patents

Description

明 細 書 モルタル充塡式鉄筋継手 技術分野

本発明は、 鉄筋コンクリート工法に使用されるモルタル充塡式鉄筋継 手、 特にブレキャストコンクリート工法のみならず現場打ちコンクリー ト工法にも用いられる、 対向する鉄筋の突き付け接合に使用可能な継手 に関する。 背景技術

現場打ちコンクリー ト工法においては、 鉄筋は建設現場でビル構造に 組み上げられるが、 そこでは、 鉄筋が他の鉄筋に突き付け接合されるこ とがしばしばある。 プレキャストコンクリート工法においては、 ブレキ ャストコンクリート部材が建設現場でコンクリート建造物に組み上げら れるが、 ここでは多くの場合、 1つのプレキャストコンクリート部材は 、 他の部材から突出した夫々の鉄筋の端部に接合される、 少なくとも 1 個の継手を内部に備えている。 両方のプレキャストコンクリート部材が 相互に接合される鉄筋の対向端を備えていること、 及び、 これらいずれ のコンクリ一ト工法においても、 鉄筋が突き付けされた後に直ちに固定 支持されることが必要となることが時々ある。 そこで、 モルタルの固化 前に、 鉄筋を堅固に保持することができるモルタル充塡式継手が切望さ れる。

従来の継手は、 鉄筋を大きな許容差をもって収容できることが要求さ れるために、 鉄筋の外径よりもかなり大きな内径を有する。 このため、 その継手はモルタルの固化なしに、 鉄筋をその内部で堅固に保持するこ とができない。

そこで従来は、 対向する鉄筋の両端を突き付け、 突き付け後直ちにそ れらを堅固に保持するために、 次のような方法が採られてきた。 即ち、 突き付けされた端面同士を圧接しながら加熱することにより両鉄筋を接 合する圧接方式、 突き付けされた端部同士を溶接することにより両鉄筋 を接合する突き付け溶接方式、 重ねた端部をピアノ線で縛り上げること により両鉄筋を接合する重ね継手方式、 及び、 端部に雄ねじの切られた 鉄筋を力ブラ継手の雌ねじに蝝入することにより両鉄筋を接合するカブ ラ継手方式である。

しかしながら、 圧接及び突き付け溶接方式はいずれも、 鉄筋の端部を 加熱するための装置及び作業者の技量を必要とする。 少なくとも、 現場 作業で信頼性のある溶接作業を行なうことは困難である。 加えて、 突き 付け溶接方式は、 溶接前に鉄筋端面に面倒な事前加工を必要とする。 重 ね継手方式は、 鉄筋径に対して少なくとも 2 0倍以上軸方向長さが長い 、 鉄筋の重ね代を必要とする。 この重ね継手方式は、 太径の鉄筋への使 用には適さない。 何故ならば、 この太径の鉄筋の重ね代がコンク リート の量を不適切な程度にまで減少させるからである。 力ブラ継手方式は、 鉄筋の端部にねじ切り作業を必要とし、 また鉄筋又は力ブラの一方を回 転させなければならないという不都合がある。 加えて、 ブレキャストコ ンクリート部材の鉄筋の突き付け接合の場合には、 溶接熱により発生し た二次応力が、 相互に桔合されるブレキャストコンクリート部材間の相 対位置関係に好ましくない影響を与える可能性があるという、 別の問題 がある。

本発明は、 上述したこのような問題を解決することを目的とするもの であり、 現場打ちコンクリート工法及びプレキャストコンクリート工法 の双方に利用可能なモルタル充塡式粧手を提供する。 この継手は、 モル タルの固化前に鉄筋を堅固に保持する。 この継手は、 特別な加熱装置、 面倒な事前加工及び技能ェのいずれも必要とすることなく、 両鉄筋の突 き付け接合を簡便に且つ信頼性の高いものとする。 本発明の継手を使用 することにより、 太径の鉄筋が、 コンクリー ト量を所望量から減少させ ることなく相互に接合されると共に、 ブレキャスト部材は、 それらが相 互に接合されるときに不都合な 2次応力を受けることもない。 発明の開示

本発明のモルタル充塡式鉄筋継手は、 鉄筋を挿入させるための開口部 をその両端部に備えると共に、 モルタルを内部に注入するための充塡ロ をその管伏部に備えた金属製管状スリ一ブから成る。 管状スリーブには 、 その内周面に、 鉄筋を支持するための少なくとも一対の外側及び内側 支持突起が配設される。 また管状スリーブには、 鉄筋を支持突起に固定 するための固定手段を挿通させる孔が、 一対の外側及び内側支持突起の 間の各管状部に配設される。 一般的に、 支持突起は、 鉄筋を管状スリー ブと同軸上に支えるように配設される。

両鉄筋のうちの一方を支持する管伏スリーブにおいては、 管状スリ一 ブには、 一組の固定手段と一対の外側及び内側支持突起とが配設される 好ましくは、 外側支持突起は、 管状スリーブの端部と一体に形成され る。 支持突起は、 鉄筋を支えるための凹部が形成された断面を持つ。 そ の断面は選択的に、 中空円、 扇形、 矩形又は台形の各形伏に形成される 。 その断面は、 半径方向の切り込みを少なくとも 1個有することができ る。 その凹部は選択的に、 曲線を描いて又は V字型に形成される。 好ましくは、 外側及び内側支持突起は互いに一体化して、 鉄筋の隣接 する節の凸部間の钜離よりも長い、 軸方向に連続する支持面を備えた長 形支持突起を形成する。 このため、 鉄筋は常にその節の凸部で支持面に 支持される。

好ましくは、 固定手段はボルト又はビンから選択される。 このボルト は、 鉄筋を支持突起に固定するために外側から孔の中に螺入される。 テ ーパビン又は蠔旋状ばねピンのいずれかが、 鉄筋を支持突起に固定する ために外側から孔の中に押入される。 その孔は選択的に、 ピンが鉄筋に 対して垂直に又は接線方向に向くように形成される。

本発明によりもたらされる利点は、 第 1に、 このモルタル充塡式継手 が、 モルタルの固化前に鉄筋を堅固に支持するために、 現場打ちコンク リ一ト工法及びプレキャストコンクリート工法の双方に用いられる鉄筋 の突き付け接合に、 利用可能なことである。 この継手を使用する上で、 加熱装置、 鉄筋の対向する端部に対する面倒な事前加工、 あるいは、 鉄 筋又は力ブラの一方を回転させるという不便な作業は、 何ら要求されな い。 この継手により、 比較的太径の鉄筋の端末接合を、 重ね合わせによ らずにできるようになる。 総じて言えば、 このモルタル充塡式継手によ り、 極めて信頼性の高い鉄筋の突き付け接合を簡便に行うことができる ようになる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明に係るモルタル充塡式鉄筋継手を示す立面図、

、 第 2図は、 鉄筋と充塡剤とを備えた継手の構成とこれらの関連とを示 す縱断面図、

第 3図は、 第 2図の切断線 A— Aから見た断面図、

第 4図は、 別の実施例を示す断面図、

第 5図は、 別の実施例の一部を示す縱断面図、

第 6図は、 別の実施例の一部を示す縱断面図、 第 7図は、 別の実施例を示す縦断面図、

第 8図は、 現場打ちコンクリート工法に使用された継手を示す立面図、 第 9図は、 ブレキャストコンクリート工法に使用された継手を示す立 面図、

第 1 0図は、 更に別の実施例を示す断面図、

第 1 1図は、 他の更に別の実施例を示す断面図、

第 1 2図は、 固定部材として使用される螺旋状ばねピンを示す透視図。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明を、 最良の実施例を描いた図面を参照して詳細に説明す る。

第 1図に、 本発明に係るモルタル充塡式鉄筋継手 1の外観を示す。 こ こでは、 継手 1が対向する鉄筋 2 0を支えている。

第 2図に示すように、 モルタル充塡式鉄筋継手 1は、 金属製管状スリ ーブ 2を備える。 管状スリーブ 2は一体構造であり、 好ましくは铸銅か ら成る。 管伏スリーブ 2は、 その両端部壁 4に形成された 2個の開口部 3を有する。 開口部 3はその内径が、 管伏スリーブ 2の内径よりも小さ いが、 その開口部を通して挿入される鉄筋 2 0の外径よりも大きく形成 される。 管状スリーブ 2には、 その内周面に 2対の外側及び内側支持突 起 5 , 6が配設される。 その外側及び内側支持突起 5， 6は、 1本の鉄 筋 2 0を共働して支持するための、 軸方向に離隔した 2つの支持点を形 成する。 外側支持突起 5は、 対向する端部壁 4と一体に形成される。 多 くの場合、 両鉄筋 2 0は同一径を有するが、 互いに異なる径を有するこ ともできる。 支持突起 5 , 6は、 夫々の鉄筋 2 0を管状スリーブ 2と同 軸上に支持するように配設される。

第 2図及び第 3図に示すように、 外側及び内側支持突起 5 , 6は、 円 形凹部 1 4を備えた中空円形状の、 同様の断面を有する。 この円形凹部 1 4は、 鉄筋 2 0を前記管状スリ一ブと同軸上に支えるように偏心して いる。 外側支持突起 5は、 管状スリーブ 2の開口部 3と一体化された偏 心凹部を有する。 2個のねじ孔 1 3が、 管伏スリーブ 2の管伏部の、 夫 々の外側及び内側支持突起 5 , 6の間の 2つの軸方向位置に形成される。 この孔 1 3は、 管伏スリーブ 2の軸に対して前記偏心凹部と角度的に同 様の方向にある。 固定手段としてのボルト 7が、 そのボル ト端が前記鉄 筋を支持突起 5 , 6の方へ押し付けるように、 外側から孔 1 3の中に « 入される。

管伏スリーブ 2には、 一方の端部壁 4の近傍の外周面に、 モルタル 2

1を管伏スリーブ 2の内部に注入するための充塡ロ 8が配設される。 ま た管伏スリーブ 2には、 他方の端部壁 4の近傍の外周面に、 モルタル 2 1を管伏スリ一ブ 2に充塡するときに管伏スリーブ 2から空気を流出さ せるための排気口 9が配設される。

管伏スリーブ 2には、 その内壁面に複数個の環伏突起 1 0が配設され る。 環状突起 1 0は、 その半径方向の高さが支持突起 5， 6よりも低い 。 環状突起 1 0は、 支持突起 5 , 6と同様に、 モルタルと接着結合する めの管状スリーブ 2の内部表面積を増加させる。 管状スリープ 2には 、 鉄筋 2 0を過度に挿入することを防止するための分難体 1 1が、 その 内周面の縱方向中央部に配設される。 2個の管伏シール 1 2 , 1 2が、 管伏スリーブ 2の内部を液密にするために、 端部壁 4の外側収容部に嵌 合される。 鉄筋 2 0が、 夫々のシール 1 2を貫通する。

:以下に、 モルタル充塡式鉄筋継手 1の使用方法を説明する。

まず第 1に、 シール 1 2を夫々の鉄筋 2 0に滑らせながら嵌合する。 ^筋 2 0を夫々の開口部 3を通して管伏スリーブ 2の中に挿入する。 両 鉄筋 2 0は、 分離体 1 1によってその突き付け位置が設定される。 その 後、 ボルト 7が、 個々の鉄筋 2 0を夫々の支持突起 5， 6に押しつける ように、 孔 1 3の中に螺入される。 このようにして、 両鉄筋 2 0がボル ト 7と支持突起 5， 6との間に、 管状スリーブ 2と軸心を一致させて堅 固に支持される。 各シール 1 2を端部壁 4に取り付ける。 その後、 管状 スリーブ 2には、 管状スリーブ 2の内部空間にモルタルが充塡されるま で、 充塡ロ 8を通してモルタル 2 1が注入される。 排気口 9からモルタ ルが流出すれば、 管状スリーブ 2がモルタルにより充塡されたことを意 味する。 モルタル 2 1が固化したとき、 鉄筋 2 0の接合が終了する。 管 状スリープ 2がモルタル固化前に鉄筋 2 0を堅固に保持するので、 鉄筋 2 0が乱雑になることは皆無である。

モルタル充塡式鉄筋継手 1を使用することにより、 第 8図に示すよう に、 現場打ちコンクリート工法において対向する鉄筋 2 0間の突き付け 接合を、 簡便に且つ高い信頼性をもって行なうことができる。 この継手 1は、 第 9図に示すように、 プレキャス トコンクリー ト工法において両 プレキャストコンクリート部材 2 2から突出した対向する鉄筋 2 0を、 簡便に且つ高い信頼性をもって突き付け接合することに利用可能である 外側支持突起 1 7は、 第 5図に示すように、 端部壁 4から分薩されて いる。 外側支持突起 1 8は、 第 6図に示すように、 鉄筋 2 0の節の凸部 間の距離よりも長い、 軸方向に連統する支持面 2 8を有する長形支持突 起を形成するために、 内側支持突起と端部壁 4の双方と一体に形成され ている。 外側支持突起 1 9は、 第 7図に示すように、 端部壁 4とは分薩 されているが、 軸方向に連統する支持面 2 9を形成するために、 内側支 持突起と一体に形成されている。

支持突起は、 固定手段と協働して鉄筋を管状スリーブと同軸上に支え ることに適したものであれば、 どのような断面形状を有するものであつ てもよい。 第 4図に示すように、 支持突起 1 5は、 半円形凹部 2 7を備 えた長方形断面を有する。 ボルト 7は、 鉄筋 2 0を管伏スリーブ 2と同 軸上に保持するために、 鉄筋 2 0を凹部 2 7に押しつける。 支持突起 2 5は、 第 1 0図に示すように、 V字形伏の凹部 3 0を備えた扇形断面を 有する。 支持突起は、 固定手段と協働して鉄筋を管状スリーブと平行に 支持することに適したものであれば、 どのような縱断面形状を有するも のであってもよい。 支持突起 1 6， 1 7は、 第 5図に示すように、 夫々 直角及び二等辺三角形の縱断面を有する。 鉄筋 2 0を管状スリーブ 2と 同軸上に保持するために、 ボルト 7が孔 1 3の中に螺入される。 第 6図 及び第 7図に示すように、 長形突起 1 8， 1 9は、 夫々中実及び中空の 長方形縱断面を有する。 鉄筋 2 0を管状スリ一ブ 2と同軸上に保持する ために、 ボルト 7が孔 1 3の中に «入される。

モルタル充塡式継手 1に使用するための固定手段として、 第 1 0図及 び第 1 1図に示すように、 ねじボルトに代えてピンを鉄筋 2 0の固定の ために使用することもできる。 テ一パピン 2 3は、 その軸心が鉄筋 2 0 と管状スリーブ 2との共通軸に対して半径方向に向いた孔 2 4に押入さ れる。 テ一パピン 2 3は、 その端部で鉄筋 2 0を支持突起 2 5の V字形 状の凹部 3 0の中に押しつける。 第 1 1図に示すように、 管状スリーブ 2には、 管状スリーブ 2の円形断面に対して弦方向に向いた孔 3 3が、 選択的にその管状部に形成される。 テーバピン 3 2は、 鉄筋 2 0に対し て接線方向の孔 3 3に押入される。 このピン 3 2は、 その側部で鉄筋 2 0を支持突起 3 0に押しつける。 上述したテーパピンは、 第 1 2図に示 すように、 «旋伏ばねピン 3 4に置き換えることができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1. その両端部壁 （4) に鉄筋 （20) を挿入させるための対向する開 口部 （3) が形成されると共に、 その管伏部にモルタル （21) を内部 に注入するための充塡ロ （8) が形成された金属製管状スリーブ （2) を有するモルタル充填式鉄筋継手において、 前記管状スリーブ （2) は 、 鉄筋 （20) を支持するための少なくとも一対の外側及び内側支持突 起 （5， 6, 15， 16, 17， 18， 19， 25， 31) がその内周 面に形成されると共に、 鉄筋 （20) を前記支持突起に固定する固定手 段 （7， 23， 32, 34) を挿入するための孔 （13， 24, 33) が管状スリーブの管伏部の一対の外側及び内側支持突起の間の軸方向位 置に配設されていることを特徴とするモルタル充塡式鉄筋継手 （1) 。

2. 前記支持突起 （5， 6, 15, 16, 17， 18， 19， 25, 3 1) は、 鉄筋 （20) を管状スリーブ （2) と同軸上に支持するように 配設されていることを特徴とする、 請求項 1に記載の継手。

3. 前記外側及び内側支持突起 （5， 6， 16， 17) は、 相互に軸方 向に離隔していることを特徴とする、 請求項 1又は 2に記載の継手。

4. 前記外側支持突起 （5， 18) は、 管伏スリーブ （2) の端部壁 （ 4) と一体に形成されていることを特徴とする、 請求項 1又は 2に記載 の継手。

5. 前記外側支持突起 （17, 19) は、 管状スリーブ （2) の端部壁 (4) とは分離して形成されていることを特徴とする、 請求項 1又は 2 に記載の継手。

6. 前記支持突起 （6, 15, 25) は、 その断面形伏が鉄筋 （20) を管状スリーブ （2) と同軸上に支えるための凹部 （14， 27， 30

) を備えていることを特徴とする、 上記各請求項のいずれかに記載の継 手。

7. 前記外側支持突起 （18, 19) は、 前記内側支持突起と一体化し て、 鉄筋 （20) の隣接する節の凸部間の距離よりも長い軸方向に連続 する支持面 （28, 29) を備えた長形支持突起を形成していることを 特徴とする、 上記各請求項のいずれかに記載の継手。

8. 前記固定手段は、 鉄筋 （20) に対して垂直の前記孔 （13) に蠑 入されるボルト （7) から成ることを特徴とする、 請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6又は 7に記載の継手。

9. 前記固定部材は、 鉄筋 （20) に対して垂直の前記孔 （24) に押 入されるピン （23) から成ることを特徴とする、 請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6又は 7に記載の継手。

10. 前記固定部材は、 鉄筋 （20) の接線方向の前記孔 （33) に押 入されるピン （32) から成ることを特徴とする、 請求項 1、 2、 3、 4、 5、 6又は 7に記載の継手。