JPS5912149Y2 - 溶接用の継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、鉄筋等の鋼棒の端同士を接続する溶接用の
継手に関するものである。

従来、鉄筋等の鋼棒の端同士を接続するには、まずガス
によって鋼棒の突き合せ端を藩継させるのと同時に、鋼
棒に軸方向の押圧力を加えて上記鋼棒の突き合せ端を節
伏に圧接（鉄筋ガス圧接法）していた。

この場合、油圧により移動するクランプ金具に鋼棒をー
々セットしなければならないと共に、ガスによる溶解が
最良のときを見計って油圧を作用させなければならない
ので、手間がかかると共に、加圧装置が必要になる不都
合があった。

この考案の目的は、上記のガス圧接法と同等或はそれ以
上の強度があって、しかも作業が筒単になる溶接用の接
手を提供することにある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図において、１は金属性のパイプで、このパイプ１の周
壁には、周壁の両端を結ぶ一軸線上の切り離しにより開
口２が設けられている。

また、パイプ１の両端間の中央部の周壁には、所要数の
貫窓３が設けられている。

上記の貫窓３は、図示の場合、１個所に設けたが並設状
に設ける場合もある。

さらに、上記パイプ１の外径を、パイプ１に嵌入する鉄
筋の直径１．４倍以上としておくことにより、継手とし
ての強度に耐えることができる。

なお、上記の開口２は、回転カツター等で切削加工すれ
ばよい。

この考案に係る継手Ａは、以上の構或から或って、次に
、接続方法を説明すると、パイプ１の両端開口から内方
に鉄筋Ｂ， Ｂ’の端を嵌人すると共に、貫窓３内で上
記鉄筋Ｂ， Ｂ’の対向側を突き合せる。

その後に、パイプ１の端と鉄筋Ｂ， Ｂ’の周面とを溶
接して溶接部４で固着する。

また、開口２内及び貫窓３内を溶接で肉盛りして、溶接
部４でパイプ１と鉄筋Ｂ， Ｂ’とを固着する。

以上のように、この考案に係る継手によれば、パイプの
周壁の両端を結ぶ一軸上を切り離して開口を設けると共
に、パイプの両端間の中央部で周壁に所要数の貫窓を設
けてあるので、パイプの両端から嵌挿した鉄筋の端を上
記貫窓内で突き合せて貫窓内及び開口内を溶接で肉盛り
しながら、パイプと鉄筋及び鉄筋の突き合せ端を固着す
ることができる。

こめため、パイプを介して鉄筋を強固に接続することが
できると共に、パイプの端と鉄筋との溶接によりさらに
強度が増大する。

特に、開口内の肉盛りによってパイプの一軸線部全長が
鉄筋に固着されるので、パイプと鉄筋の接続が強固にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る継手の斜視図、第２図は同上を
用いた鉄筋接続時の一部切欠側面図である。 Ａ・・・・・・継手、１３， Ｂ”・・・・・・鉄筋、
１・・・・・・パイプ、２・・・・・・開口、３・・・
・・・貫窓、４・・・・・・溶接部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属性のパイプと、このパイプの周壁の両端を結ぶ一軸
   線上に切離しにより設けた開口と、パイプの両端間中央
   部の周壁に設けた所要数の貫窓とから或る溶接用の継手
   。