JPH0636329Y2 - 異形棒鋼の接合金具 - Google Patents

異形棒鋼の接合金具

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JPH0636329Y2
JPH0636329Y2 JP11128191U JP11128191U JPH0636329Y2 JP H0636329 Y2 JPH0636329 Y2 JP H0636329Y2 JP 11128191 U JP11128191 U JP 11128191U JP 11128191 U JP11128191 U JP 11128191U JP H0636329 Y2 JPH0636329 Y2 JP H0636329Y2
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steel bar
deformed steel
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deformed
bar
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JP11128191U
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Inventor
恭宏 小澤
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有限会社小澤特殊技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、異形棒鋼を接合する
ための金具に関する。
【0002】
【従来の技術】配筋材として広く用いられている異形棒
鋼は、一般に高張力鋼からなるため通常の溶接接合がで
きず、このため棒鋼どうしの接合は、両棒鋼の端部をガ
ス加熱等により十分加熱し、油圧ジャッキ等で両端部を
圧接することにより行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この圧接接合
作業は熟練を要し、しかも作業環境も厳しいため、最近
ではこの作業に必要な人員を確保することが困難となり
つつある。また、この種の作業は天候に左右され易い
(雨天や強風下での屋外では行うことができない)とい
う難点があり、上記の作業者不足とともに、建設工期の
長期化や建設コストの上昇の一因となっているのが実状
である。
【0004】また、圧接接合法では圧接により棒鋼の端
部がそれぞれ10mm程度縮むため、拘束された状態に
ある棒鋼どうしの接合には適用できないという難点があ
る。したがって、建物の改修時等に梁内部の異形鉄筋を
誤って切断したような場合、圧接接合法で切断された鉄
筋を再接合することはできず、他に適用できる接合法も
ないことから、結局そのまま放置せざるを得ないのが実
状であった。 また、上記のように圧接接合法では棒鋼の端部がそれぞ
れ10mm程度縮むため、配筋の際に異形棒鋼の主筋を
圧接接合してからでないと所謂肋筋を配筋することがで
きず、作業性が悪いという難点があった。
【0005】本考案はこのような問題に鑑みなされたも
ので、従来のような圧接接合によることなく異形棒鋼を
簡単に接合することができ、しかも拘束された状態にあ
る異形棒鋼どうしの接合も容易に行うことができる接合
金具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため本考案の金具は、2以上の縦割り状の分割部体か
らなる筒状体であって、その各端側が、接合すべき異形
棒鋼を挟入する棒鋼挟入部を構成した連結筒体と、この
連結筒体の両端に外嵌される押え筒体とからなり、前記
連結筒体の各棒鋼挾入部の内面に、異形棒鋼の突起が嵌
まり込む溝が形成されたことをその特徴とする。
【0007】押え筒体の連結筒体からの脱落を防止する
ため、押え筒体を連結筒体に係止するための係止手段を
設けることが好ましい。連結筒体は異形棒鋼にかかる引
張力を受ける部材であるため、異形棒鋼と同程度か若し
くはそれ以上の引張り強度を有する鋼により構成するこ
とが好ましく、また同様の理由で、連結筒体の径方向総
断面積は異形棒鋼の径方向断面積以上であることが好ま
しい。
【0008】
【作用】接合すべき異形棒鋼の端部どうしを適当な間隔
をおいて対向させ、この両端部を連結筒体を構成する2
以上の分割部体の棒鋼挟入部で挾み込む。この際、棒鋼
挟入部の溝に棒鋼の突起が嵌まり込むようにする。この
ようにして棒鋼の端部を挾み込んだ状態で、両棒鋼に予
め外挿してあった押え筒体を移動させて連結筒体の両端
部に外嵌させ、必要に応じて押え筒体を係止手段により
連結筒体に係止し、接合を完了する。
【0009】このような接合金具による接合部に引張力
がかかった場合、押え筒体が連結筒体を拘束し、分割部
体が外側へ広がろうとするのを押えるため、棒鋼挾入部
の溝に嵌まり込んだ棒鋼の突起が溝から外れるようなこ
とはなく、したがって、異形棒鋼が連結筒体から抜ける
こともない。そして、連結筒体の材質や断面積を異形棒
鋼と同程度か若しくはそれ以上とすることにより、配筋
材等に適用した場合に引張に対して高い強度が得られ
る。
【0010】
【実施例】図1ないし図5は本考案の一実施例を示すも
ので、図1は棒鋼を接合した状態での正面図、図2は図
1中II−II線に沿う断面図、図3は棒鋼を接合した
状態での縦断面図、図4は分解斜視図、図5は連結筒体
を構成する一方の分割部体の斜視図である。
【0011】本考案の接合金具イは、縦割り状の1対の
分割部体2a、2bからなる連結筒体1と、この連結筒
体1の両端部に外嵌される押え筒体3A、3Bとから構
成されている。 前記連結筒体1は、これを構成する分割部体2a、2b
を合わせた状態で筒状であり、その各端側の内部が、接
合すべき異形棒鋼を挟入する棒鋼挟入部10となってい
る。この棒鋼挟入部10の内面周方向には、異形棒鋼の
周方向の突起9が嵌まり込む溝4が形成されている。ま
た、各分割部体2a、2b内側の長手方向に沿った縁部
には、異形棒鋼の両側長手方向に沿った突起9´を嵌め
込むための切欠き5が形成されている。すなわち、この
切欠き5は分割部体2a、2bを筒状に重ね合わせた状
態で、図2に示すような溝4´を構成する。連結筒体1
の内径は、接合すべき異形棒鋼の外径と同じか若しくは
若干大き目に構成される。
【0012】なお、異形棒鋼の突起は寸法精度がそれほ
ど高くなく、加えて異形棒鋼の周方向の突起9は、図6
に示すように軸方向の突起9´を境に長手方向でズレを
生じていることが多いことから、上記の溝4、4´は、
その幅を異形棒鋼の突起9、9´の幅よりも広めにする
ことが好ましい。 また、連結筒体1は異形棒鋼Xにかかる引張力を受ける
部材であるため、異形棒鋼Xと同程度か若しくはそれ以
上の引張り強度を有する鋼により構成することが好まし
く、また、同様の理由により連結筒体の径方向総断面積
は異形棒鋼Xの径方向断面積以上であることが好まし
い。
【0013】前記1対の押え筒体3A、3Bは、その一
端側に内フランジ部6を有する短筒体であって、前記連
結筒体1に外嵌された状態で、内フランジ部6の内側が
連結筒体1の端面と当接するようになっている。また、
各押え筒体3A、3Bには、連結筒体1からの脱落を防
止するための係止手段が設けられている。この実施例で
は、各押え筒体3A、3Bにねじ孔7が設けられ、この
ねじ孔7に取り付けられた締付ねじ8が係止手段を構成
している。但し、この係止手段の構成は上記に限定され
るものではなく、各押え筒体3A、3Bの脱落を防止し
得る適宜な構成とすることができる。また、場合によっ
ては連結筒体1の両端外周と、各押え筒体3A、3Bの
内周にそれぞれねじ部を設け、各押え筒体3A、3Bを
連結筒体1にねじ込むようにしてもよい。
【0014】また、連結筒体1は、3つ以上の縦割り状
の分割部体により構成してもよい。また、連結筒体1と
押え筒体3A、3Bは円筒状に限らず、適宜な断面形状
とすることができる。
【0015】以上のような接合金具によれば、接合すべ
き異形棒鋼Xの端部どうしを適当な間隔をおいて対向さ
せ、この両端部を連結筒体1を構成する1対の分割部体
2a、2bの棒鋼挟入部10で挾み込む。この際、棒鋼
挟入部10の溝4、4´に棒鋼の突起9、9´が嵌まり
込むようにする。このようにして棒鋼の端部を挾み込ん
だ状態で、両異形棒鋼Xに予め外挿してあった押え筒体
3A、3Bを移動させて連結筒体1の両端部に外嵌さ
せ、締付ねじ8を締め付けてその先端を連結筒体に突き
当て、接合を完了する。
【0016】なお、本考案の接合金具では、異形棒鋼の
突起9、9´が棒鋼挾入部の溝4、4´に嵌まり込み、
且つ押え筒体3A、3Bが連結筒体1の両端に外嵌して
さえいれば、例えば、分割部体2aと分割部体2bが、
棒鋼の突起9のひと山分ズレた状態で棒鋼を拘束して
も、また、棒鋼を拘束した状態で分割部体2a、2bど
うしが完全には接触しなくても、何ら問題はない。
【0017】このような接合金具による接合部では、異
形棒鋼Xに引張力がかかった場合でも、押え筒体3A、
3Bが連結筒体1の両端部を拘束し、分割部体2a、2
bが外側へ広がろうとするのを押えるため、棒鋼挾入部
10の溝4、4´に嵌まり込んだ棒鋼の突起9、9´が
溝から外れるようなことはなく、したがって、異形棒鋼
Xが連結筒体1から抜けるようなこともない。このた
め、連結筒体1の材質や断面積を異形棒鋼Xと同程度か
若しくはそれ以上とすることにより、配筋材やその他の
接合用途に適用した場合に引張に対して高い強度られ
る。
【0018】なお、本考案の接合金具は配筋材たる異形
鉄筋の接合用として好適なものであるが、これ以外にダ
ム工事や港湾工事等において、異形棒鋼をタイロッドと
して使用する際の接合具等、異形棒鋼のあらゆる接合用
途に使用することができる。
【0019】
【考案の効果】以上述べた本考案によれば、従来のよう
な圧接接合によることなく、異形棒鋼の接合作業を簡単
に行うことができ、このため、特に配筋材の接合作業を
従来に較べて大幅に合理化し、建設工期の短縮化と建設
コストの低減化を図ることができる。さらに、拘束され
た状態にある異形棒鋼どうしの接合も簡単に行うことが
できるため、既設の梁内部の鉄筋の接合にも適用するこ
とができ、また、配筋の際にも肋筋を配置した後に主筋
の接合を行うことができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、棒鋼を接合し
た状態の正面図
【図2】図1中II−II線に沿う断面図
【図3】図1に示す金具の縦断面図
【図4】図1に示す金具の分解斜視図
【図5】図1に示す金具を構成する一方の分割部体の斜
視図
【図6】異形棒鋼の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1…連結筒体、2a、2b…分割部体、3A、3B…押
え筒体、4、4´…溝、5…切欠き、8…係止ねじ、1
0…棒鋼挾入部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の縦割り状の分割部体からなる筒
    状体であって、その各端側が、接合すべき異形棒鋼を挟
    入する棒鋼挟入部を構成した連結筒体と、この連結筒体
    の両端に外嵌される押え筒体とからなり、前記連結筒体
    の各棒鋼挾入部の内面に、異形棒鋼の突起が嵌まり込む
    溝が形成された異形棒鋼の接合金具。
  2. 【請求項2】 押え筒体を連結筒体に係止するための係
    止手段を有している請求項1に記載の異形棒鋼の接合金
    具。
  3. 【請求項3】 連結筒体が、接合すべき異形棒鋼と同じ
    か若しくはそれ以上の引張り強度を有する鋼により構成
    され、且つ連結筒体の径方向総断面積が異形棒鋼の径方
    向断面積以上である請求項1または2に記載の異形棒鋼
    の接合金具。
JP11128191U 1991-12-20 1991-12-20 異形棒鋼の接合金具 Expired - Lifetime JPH0636329Y2 (ja)

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JPH0552317U JPH0552317U (ja) 1993-07-13
JPH0636329Y2 true JPH0636329Y2 (ja) 1994-09-21

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JP2005291957A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Sumitomo Denko Steel Wire Kk 鉄筋継手を用いた応力計測方法、鉄筋継手

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KR20010069961A (ko) * 2001-05-22 2001-07-25 조영준 이형 철근의 연결이음쇠
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JPH0552317U (ja) 1993-07-13

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