JPH1061108A - 異形棒鋼の接合金具 - Google Patents

異形棒鋼の接合金具

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JPH1061108A
JPH1061108A JP33275696A JP33275696A JPH1061108A JP H1061108 A JPH1061108 A JP H1061108A JP 33275696 A JP33275696 A JP 33275696A JP 33275696 A JP33275696 A JP 33275696A JP H1061108 A JPH1061108 A JP H1061108A
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JP
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bar steel
deformed bar
connecting cylinder
deformed steel
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JP33275696A
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Inventor
Yasuhiro Ozawa
恭宏 小澤
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OZAWA TOKUSHU GIKEN KK
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OZAWA TOKUSHU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた曲げ強度と引張りおよび圧縮に対する
強度を有するとともに、密な配筋が必要とされる箇所に
も適用可能で且つ鉄筋間へのコンクリートの回り込み性
が良く、しかも作業スペースが十分に確保できない場所
でも使用可能な異形棒鋼用接合金具を提供する。 【解決手段】 2以上の縦割り状の分割部体からなる筒
状体であって、その少なくとも各端側が、接合すべき異
形棒鋼を挟入する棒鋼挟入部を構成した連結筒体と、板
材をスリーブ状に曲げ成形した本体部と該本体部の両端
録に互いに向き合うように形成された1対の鍔部とから
なり、この両鍔部に複数のボルト挿通孔が形成され、前
記連結筒体に外嵌または外挿される外筒体と、前記鍔部
のボルト挿通孔に取付けられることで両鍔部を締め付け
るための締付けボルトとからなり、前記連結筒体の各棒
鋼挾入部の内面には、異形棒鋼の突起が嵌まり込む溝を
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、異形棒鋼を接合
するための接合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】配筋材として広く用いられている異形棒
鋼は、一般に高張力鋼からなるため通常の溶接接合がで
きず、このため異形棒鋼どうしの接合は、両棒鋼の端部
をガス加熱等により十分加熱し、油圧ジャッキ等で両端
部を圧接することにより行っている。しかし、この圧接
接合作業は熟練を要し、しかも作業環境も厳しいため、
最近ではこの作業に必要な人員を確保することが困難と
なりつつある。また、この種の作業は天候に左右され易
い(雨天や強風下での屋外では行うことができない)と
いう難点があり、上記の作業者不足とともに、建設工期
の長期化や建設コストの上昇の一因となっているのが実
状である。
【0003】また、圧接接合法では圧接により棒鋼の端
部がそれぞれ10mm程度縮むため、拘束された状態に
ある棒鋼どうしの接合には適用できないという難点があ
る。したがって、建物の改修時等に梁内部の異形鉄筋を
誤って切断したような場合、圧接接合法で切断された鉄
筋を再接合することはできず、他に適用できる接合法も
ないことから、結局そのまま放置せざるを得ないのが実
状であった。また、上記のように圧接接合法では棒鋼の
端部がそれぞれ10mm程度縮むため、配筋の際に異形
棒鋼の主筋を圧接接合してからでないと所謂肋筋を配筋
することができず、作業性が悪いという難点があった。
【0004】このような異形棒鋼の接合上の問題を解決
するため、実公平6−36329号公報では図6に示さ
れるような異形棒鋼の接合金具が提案されている。この
接合金具は、内面に異形棒鋼の突起9,9′が嵌まり込
む溝15,15′が形成された2以上の縦割り状の分割
部体13a,13bからなる連結筒体11と、この連結
筒体11の両端に外嵌される押え筒体12A,12Bと
から構成される金具であり、接合すべき両異形棒鋼Xの
端部を連結筒体11を構成する分割部体13a,13b
の両端側に挾み込んだ後、押え筒体12A,12Bを、
その内フランジ部14が連結筒体11の端面に当接する
ようにして連結筒体11の両端部に外嵌させることによ
り連結筒体11の外側を拘束し、これにより異形棒鋼X
の端部どうしの接合を行うものである。このような接合
金具によれば、従来のような圧接接合によることなく、
異形棒鋼の接合作業を簡単に行うことができ、また既に
施工された状態にある異形棒鋼どうしの接合も簡単に行
うことができる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者が検
討したところによれば、この接合金具には以下のような
問題点があることが判明した。 曲げに対する強度を連結筒体11だけで得る構造で
あり、しかもこの連結筒体11は2以上の縦割り状の分
割部体12を単に重ね合わせただけのものであるため、
曲げに対する強度が十分でなく、特に連結筒体11の分
割面に対して直角方向に作用する曲げに対して十分な強
度が得られないという問題がある。
【0006】 2以上の縦割り状の分割部体からなる
連結筒体11を、その両端部に外嵌される押え筒体12
A,12Bで拘束し一体化する構造であるため、この拘
束力を十分に確保するためには、押え筒体12A,12
Bを連結筒体11に対して強い力で押し込むことにより
緊密に外嵌させる必要がある。これは、そのような嵌合
状態が適切に得られないと、連結筒体11の内部での棒
鋼のガタ付きを生じて棒鋼と連結筒体との一体性が失わ
れ、棒鋼に作用する応力が接合金具にうまく伝達されな
くなるため、接合金具としては事実上使用できなくなる
からである。しかし、押え筒体12A,12Bを連結筒
体11に対して強い力で押し込まなければならないよう
な現場作業は作業効率が悪く、また接合金具自体にも高
度な寸法精度が要求されるため、コスト高にならざるを
得ない。また、配筋作業中の棒鋼接合では、連結筒体1
1に対して押え筒体12A,12Bを押し込む際に、作
業スペース等の問題から押え筒体12A,12Bに強い
力(押し込み力)を及ぼせない場合があり、このような
場所では接合金具が事実上使用できない。
【0007】 連結筒体11をその両端部に外嵌され
る押え筒体12A,12Bで拘束し一体化する構造であ
るため、押え筒体12A,12Bを厚肉で剛性の高いも
のとせざるを得ない。このため上記接合金具を用いた異
形棒鋼の接合部は、押え筒体12A,12Bによって両
端部が極端に膨出した形状となる。ところが、建物等の
建造において施工される鉄筋は、所によっては非常に密
な配筋が必要とされる箇所(例えば、建物の基礎部分)
があり、このような箇所で鉄筋どうしの接合に上記の接
合金具を適用しようとしても、押え筒体12A,12B
により膨出する部分のためのスペースが十分に確保でき
ず、事実上使用できない場合がある。
【0008】 押え筒体12A,12Bにより膨出し
た両端部のために隣接する接合金具どうしの間隔が狭く
なり、このため鉄筋間へのコンクリートの回り込み性が
劣るという問題がある。特に上記で述べたような密な
配筋が必要とされる箇所では、仮に押え筒体12A,1
2Bにより膨出する部分のスペースが確保でき、接合金
具を使用できたとしても、隣接する接合金具どうし間隔
が極端に狭くなるため、鉄筋間へのコンクリートの回り
込みが不十分となり、構造上の欠陥を生じる可能性があ
る。
【0009】 押え筒体12A,12Bはそれぞれ内
フランジ部14を有しており、この押え筒体12A,1
2Bを、その内フランジ部14を連結筒体11の端面に
当接させるようにして連結筒体11の両端部に外嵌さ
せ、連結筒体11の外側を拘束する構造であるため、異
形棒鋼の接合を行なう場合には、接合すべき異形棒鋼の
それぞれに押え筒体12Aと押え筒体12Bを予め外挿
しておき、両異形棒鋼間に連結筒体11を装着後、両方
の異形棒鋼に外挿された押え筒体12Aと押え筒体12
Bをそれぞれ連結筒体11方向に移動させ、連結筒体1
1の各端部に外嵌させる必要がある。ところが、既に拘
束(施工)された状態にある異形棒鋼を接合するような
場合、実際の施工場所によってはスペースが十分に確保
できないために一方の異形棒鋼側にしか押え筒体12A
(または12B)を外挿しておけない場合があり、この
ようなケースでは接合金具の使用が事実上不可能とな
る。
【0010】 連結筒体11の両端部にそれぞれ押え
筒体12A,12Bを装着する必要があるため作業性が
悪く、また、既に拘束(施工)された状態にある異形棒
鋼を接合するような場合、施工場所によってはいずれか
の異形棒鋼側での作業スペースが十分に確保できず、接
合金具の使用が事実上できないケースがある。したがっ
て本発明の目的は、このような従来の接合金具の問題点
をすべて解消できる接合金具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明の接合金具は以下のような構成を有す
る。 [1] 2以上の縦割り状の分割部体(2)からなる筒状体
であって、その少なくとも各端側が、接合すべき異形棒
鋼を挟入する棒鋼挟入部(10)を構成した連結筒体(1)
と、板材をスリーブ状に曲げ成形した本体部(30)と該
本体部(30)の両端録に互いに向き合うように形成され
た1対の鍔部(31a),(31b)とからなり、該両鍔部
(31a),(31b)に複数のボルト挿通孔(7)が形成さ
れ、前記連結筒体(1)に外嵌または外挿される外筒体
(3)と、前記鍔部(31a),(31b)のボルト挿通孔
(7)に取付けられることで両鍔部(31a),(31b)を
締め付けるための締付けボルト(6)とからなり、前記連
結筒体(1)の各棒鋼挾入部(10)の内面には、異形棒鋼
の突起が嵌まり込む溝(4),(4′)が形成されたことを
特徴とする異形棒鋼の接合金具。
【0012】[2] 上記[1]の接合金具において、連結筒
体(1)が、接合すべき異形棒鋼と同じか若しくはそれ以
上の引張り強度を有する鋼により構成され、且つ連結筒
体(1)の径方向総断面積が異形棒鋼の径方向断面積以上
であることを特徴とする異形棒鋼の接合金具。
【0013】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明の実施形
態の一例を示すもので、図1は棒鋼を接合した状態での
平面図、図2は図1中II−II線に沿う断面図、図3
は図1中III−III線に沿う断面図、図4は連結筒
体を構成する一方の分割部体の斜視図である。本発明の
接合金具は、縦割り状の1対の分割部体2a,2bから
なる連結筒体1と、この連結筒体1に外嵌または外挿さ
れる外筒体3とから構成されている。
【0014】前記連結筒体1は、これを構成する分割部
体2a,2bを合わせた状態で筒状であり、少なくとも
その各端側の内部(本実施例では連結筒体1の全長内
部)が、接合すべき異形棒鋼を挟入する棒鋼挟入部10
となっている。この棒鋼挟入部10の内面周方向には、
異形棒鋼の周方向の突起9が嵌まり込む溝4が形成され
ている。また、各分割部体2a,2b内側の長手方向に
沿った縁部には、異形棒鋼の両側長手方向に沿った突起
9´を嵌め込むための切欠き5が形成されている。すな
わち、この切欠き5は分割部体2a,2bを筒状に重ね
合わせた状態で、図2に示すような溝4´を構成する。
異形棒鋼を挟入することなく分割部体2a,2bを単純
に重ね合わせた際の両分割部体2a,2b間方向での連
結筒体1の内径は、接合すべき異形棒鋼の外径と同じか
若しくは若干小さ目に構成される。これにより異形棒鋼
を挟入して締め付けした際のガタ付きを防止できる。
【0015】なお、異形棒鋼の突起は寸法精度がそれほ
ど高くなく、加えて異形棒鋼の周方向の突起9は、図5
に示すように軸方向の突起9´を境に長手方向でズレを
生じていることが多いが、棒鋼長手方向で隣接する突起
9の間隔は略等しいため、上記の連結筒体1の溝4の幅
は棒鋼の突起9の幅と略同じにすることが好ましい。ま
た、連結筒体1は異形棒鋼Xにかかる引張力を受ける部
材であるため、異形棒鋼Xと同程度か若しくはそれ以上
の引張り強度を有する鋼により構成することが好まし
く、また、同様の理由により連結筒体1の径方向総断面
積は異形棒鋼Xの径方向断面積以上であることが好まし
い。
【0016】前記外筒体3は、板材をスリーブ状に曲げ
成形した本体部30と該本体部30の両端縁に互いに向
き合うようにして形成された1対の鍔部31a,31b
とからなるもので、少なくとも前記連結筒体1の略全長
にわたって外嵌または外挿できるような長さを有してい
る。この外筒体3は内面が略ストレート状に構成され、
従来の接合金具のような内フランジ部は有していない。
前記鍔部31a,31bには複数のボルト挿通孔7が形
成され、このボルト挿通孔7を介して締付けボルト6が
取付けられ、異形棒鋼を挟入した分割部体2a,2bか
らなる連結筒体1を締め付けて拘束する。
【0017】前記外筒体3は、締付けボルト6を取付け
ない状態において鍔部31a,31bが離れた状態にあ
り、締付けボルト6で鍔部31a,31bを締め付ける
ことにより外筒体3の本体部30を弾性変形させ、連結
筒体1を拘束するものであり、したがって少なくとも、
連結筒体1に外嵌または外挿させない状態で本体部30
を弾性変形させることにより鍔部31a,31bを重ね
合せた際の本体部30の内径または内周長は、異形棒鋼
を挟入した状態での連結筒体1の外径または外周長より
も小さいことが必要である。
【0018】また、前記外筒体3は周囲に打設されるコ
ンクリートとの接触面積を大きくするため、外面を凹凸
状にしたり或いは外面に多数の突起を設けることができ
る。例えば、所謂縞鋼板を用いて外筒体を成形すれば、
そのような外面構造の外筒体3を得ることができる。な
お、連結筒体1は、3つ以上の縦割り状の分割部体によ
り構成してもよい。また、連結筒体1と外筒体3は円筒
状に限らず、適宜な断面形状とすることができる。ま
た、前記外筒体3は少なくとも連結筒体1の略全長にわ
たって外嵌または外挿できるような長さを有していれば
よく、したがって外筒体3を連結筒体1よりも長したり
或いは若干短くしても問題はない。
【0019】以上のような接合金具によれば、接合すべ
き異形棒鋼Xの端部どうしを適当な間隔をおいて対向さ
せ、この両端部を連結筒体1を構成する1対の分割部体
2a、2bの棒鋼挟入部10で挾み込む。この際、棒鋼
挟入部10の溝4、4´に棒鋼の突起9、9´が嵌まり
込むようにする。このようにして棒鋼の端部を挾み込ん
だ状態で、いずれか一方の異形棒鋼Xに予め外挿してあ
った外筒体3を移動させて連結筒体1に外嵌または外挿
させ、しかる後、鍔部31a,31bの各ボルト挿通孔
7に締付けボルト6(ボルト・ナット)を取付け、この
締め付けボルト6により両鍔部31a,31bを強固に
締め付けることにより接合を完了する。
【0020】なお、本発明の接合金具では、異形棒鋼の
突起9、9´が棒鋼挾入部の溝4、4´に嵌まり込み、
且つ外筒体3が連結筒体1に外嵌または外挿してさえい
れば、例えば、分割部体2aと分割部体2bが、棒鋼の
突起9のひと山分ズレた状態で棒鋼を拘束しても、ま
た、棒鋼を拘束した状態で分割部体2a、2bどうしが
完全には接触しなくても、何ら問題はない。
【0021】このような接合金具による接合部では、異
形棒鋼Xに引張力がかかった場合でも、鍔部31a,3
1bを締付けボルト6によって締め付けた外筒体3が連
結筒体1の略全長を強固に拘束し、分割部体2a、2b
が外側へ広がろうとするのを押え、異形棒鋼Xと連結筒
体1とをガタ付きを生じることなく強固に一体化するた
め、棒鋼挾入部10の溝4、4´に嵌まり込んだ棒鋼の
突起9、9´が溝から外れるようなことはなく、したが
って、異形棒鋼Xが連結筒体1から抜けるようなことも
ない。このため、連結筒体1の材質や断面積を異形棒鋼
Xと同程度か若しくはそれ以上とすることにより、配筋
材やその他の接合用途に適用した場合に引張に対して高
い強度が得られる。また、曲げに対する強度は外筒体3
とこれに拘束された連結筒体1とにより得られ、したが
って、外筒体1の肉厚を過度に大きくすることなく、曲
げに対する十分な強度が得られる。
【0022】さらに、外筒体3を連結筒体1に対して強
い力で押し込む必要がないため現場での作業性が良好で
あり、加えて、外筒体3の肉厚を過度に大きくする必要
がなく、また従来の接合金具のような両端部が膨出した
形状ではないため、密な配筋が必要とされる箇所に対し
ても適用可能であり、また、適用箇所における鉄筋間へ
のコンクリートの回り込み性も良好である。また、外筒
体3が従来の接合金具のような内フランジ部を有さず、
内面が略ストレート状であるため、接合すべき2本の異
形棒鋼Xのいずれの側にも外筒体3を外挿しておくこと
ができる。なお、本発明の接合金具は配筋材たる異形鉄
筋の接合用として好適なものであるが、これ以外にダム
工事や港湾工事等において、異形棒鋼をタイロッドとし
て使用する際の接合具等、異形棒鋼のあらゆる接合用途
に使用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上述べた本発明の接合金具によれば、
次のような効果が得られる。 異形棒鋼Xに引張力がかかった場合でも、鍔部31
a,31bを締付けボルト6によって締め付けた外筒体
3が連結筒体1の略全長を強固に拘束し、分割部体2
a、2bが外側へ広がろうとするのを押え、異形棒鋼X
と連結筒体1とをガタ付きを生じることなく強固に一体
化するため、配筋材やその他の接合用途に適用した場合
に棒鋼の引張や圧縮に対して高い強度が得られる。 外筒体3が連結筒体1の全体に外嵌または外挿され
てこれを拘束する構造であるため、連結筒体1の分割面
に対して直角方向に作用する曲げに対しても十分な強度
が得られる。
【0024】 外筒体3を連結筒体1に対して強い力
で押し込む必要がないため現場での作業性が良好であ
り、また、同様の理由により接合金具に高度な寸法精度
が要求されないため、低コストに製造することができ
る。 外筒体3の肉厚を過度に大きくする必要がなく、ま
た従来の接合金具のような両端部に膨出した形状ではな
いため、密な配筋が必要とされる箇所に対しても十分に
適用可能である。 また同様の理由により、配筋が密な箇所に適用した
場合でも鉄筋間へのコンクリートの回り込み性が良く、
コンクリートの回り込み不良により構造上の欠陥を生じ
るおそれがない。
【0025】 外筒体3が単一の部材で、しかも従来
の接合金具のような内フランジ部を有さず、内面が略ス
トレート状であるため、施工前の状態で外筒体3をいず
れの異形棒鋼側にも外挿しておくことができ、したがっ
て、スペースが十分に確保できないために一方の異形棒
鋼側にしか外筒体3を外挿しておけないような施工場
所、或いはいずれか一方の異形棒鋼側での作業スペース
が十分に確保できないような施工場所でも、接合金具の
使用が可能である。 従来の接合金具に較べて構造が簡単で製作が容易で
あり、部品数も少なくて済むことから、接合金具の低コ
スト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すもので、棒鋼を
接合した状態の平面図
【図2】図1中II−II線に沿う断面図
【図3】図1中III−III線に沿う縦断面図
【図4】図1に示す接合金具を構成する一方の分割部体
の斜視図
【図5】異形棒鋼の一例を示す斜視図
【図6】従来の接合金具の構造を示す縦断面図
【符号の説明】
1…連結筒体、2a,2b…分割部体、3…外筒体、
4,4´…溝、5…切欠き、6…締付けボルト、7…ボ
ルト挿通孔、10…棒鋼挾入部、30…本体部、31
a,31b…鍔部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の縦割り状の分割部体(2)からな
    る筒状体であって、その少なくとも各端側が、接合すべ
    き異形棒鋼を挟入する棒鋼挟入部(10)を構成した連結
    筒体(1)と、 板材をスリーブ状に曲げ成形した本体部(30)と該本体
    部(30)の両端録に互いに向き合うように形成された1
    対の鍔部(31a),(31b)とからなり、該両鍔部(31
    a),(31b)に複数のボルト挿通孔(7)が形成され、前
    記連結筒体(1)に外嵌または外挿される外筒体(3)と、 前記鍔部(31a),(31b)のボルト挿通孔(7)に取付
    けられることで両鍔部(31a),(31b)を締め付ける
    ための締付けボルト(6)とからなり、 前記連結筒体(1)の各棒鋼挾入部(10)の内面には、異
    形棒鋼の突起が嵌まり込む溝(4),(4′)が形成された
    ことを特徴とする異形棒鋼の接合金具。
  2. 【請求項2】 連結筒体(1)が、接合すべき異形棒鋼と
    同じか若しくはそれ以上の引張り強度を有する鋼により
    構成され、且つ連結筒体(1)の径方向総断面積が異形棒
    鋼の径方向断面積以上であることを特徴とする請求項1
    に記載の異形棒鋼の接合金具。
JP33275696A 1996-06-12 1996-11-28 異形棒鋼の接合金具 Pending JPH1061108A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018112016A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 ライト工業株式会社 棒材取付具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018112016A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 ライト工業株式会社 棒材取付具

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