JP2009179961A - コンクリート補強材の継手構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2本の鉄筋2,3を互いに重ね合わせてなるコンクリート補強材の継手構造1であって、鉄筋2,3の先端には、それぞれ該鉄筋2,3の直径よりも大きな幅を有したプレート状の部材を鉄筋2,3の先端に固定することにより定着部4,4が形成されており、一方の鉄筋2の定着部4と他方の鉄筋3の定着部4とが対向させた状態で重ね合わされている。
【選択図】図2
Description
このような鉄筋の継手構造には、重ね継手や機械式継手が一般的に採用されている。
ここで、補強材とは、異形鉄筋、ねじ鉄筋、鋼棒、炭素繊維ロッド等、コンクリートの補強材として使用される各種棒材(線材)を含むものとする。
第1の実施の形態では、図1に示すように、本発明のコンクリート補強材の継手構造1を利用して、トンネルT(外殻覆工)を構築する場合について説明する。なお、継手構造1は、トンネルTの構築に使用するものに限定されるものではなく、あらゆるコンクリート構造物に適用可能である。
ここで、鉄筋2,3を構成する材料は、異形鉄筋、ねじ鉄筋、鋼棒等、いわゆる鉄筋であれば限定されるものではなく、適用する構造物の用途に応じて適宜選定して採用すればよい。また、本実施形態では、補強材として鉄筋を使用するものとしたが、補強材は鉄筋に限定されるものではなく、例えば炭素繊維ロッド等、その他の補強材も採用可能である。
摩擦圧接は、固定された鉄筋2(3)の先端に回転させた鋼製プレートを押し付けることにより、回転する鋼製プレートに所定の圧力で摩擦熱を発生させて、鋼製プレートを鉄筋2(3)に溶着させることにより行う。
また、定着部4は、鉄筋2,3の直径よりも大きな幅を有し、鉄筋2,3の定着性能を向上させることが可能であれば、鋼製プレートにより形成したものに限定されるものではなく、例えば、鉄筋2,3の先端部に固定されたナットやいわゆるこぶ付き鉄筋の両端に形成されたこぶ部分等であってもよい。また、定着部を構成するプレート状の部材の材料は、鋼製プレートに限定されるものではなく、プラスチック、補強繊維を固化したもの等、適宜公知の材料から選定して使用すればよい。
継手構造1の形成は、所定幅(掘削範囲L1)のトンネル掘削を行った後、図2(c)および(d)に示すように、覆工コンクリート6の端面から突出させた既設鉄筋2に新設鉄筋3を側方(図面において上方)から重ね合わせることにより完了する。
新設鉄筋3は余掘りL3と掘削範囲L1の合計の長さと略同等の長さを有している。
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に係る継手構造1’は、図3に示すように、各鉄筋2、3の定着部4に、他方の鉄筋3,2の鉄筋径に応じて凹部4bが形成されており、この凹部4bに他方の鉄筋3,2を入り込ませている点で、第1の実施の形態の継手構造1と異なっている。
この他の既設鉄筋2、新設鉄筋3および定着部4の構成は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
この他の第2の実施の形態に係る継手構造1’による作用効果等は、第1の実施の形態で示した継手構造1と同様なため、詳細な説明は省略する。
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、既設のコンクリート部材7にコンクリート7’を打ち足す場合に行う継手構造1”について説明する。
ここで、既設鉄筋2、新設鉄筋3および定着部4の構成は、第1の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
なお、鉄筋固定面4a同士の間隔d1の大きさは限定されるものではない。また、鉄筋固定面4aを配力筋5の周面に当接させた状態で鉄筋2,3を配設してもよい。
継手構造1”の形成は、既設のコンクリート部材7の端面から突出させた既設鉄筋2と交差するように配力筋5を配筋し、配力筋5に新設鉄筋3を係止することにより完了する(図4(c)および(d)参照)。
この他の第3の実施の形態に係る継手構造1”による作用効果等は、第1の実施の形態で示した継手構造1と同様なため、詳細な説明は省略する。
例えば、本発明のコンクリート補強材の継手構造は、あらゆるコンクリート同士の接合に適用可能であり、本発明のコンクリート補強材の継手構造の採用可能な構成は前記各実施形態で示したものに限定されるものではない。
また、本発明の継手構造を採用する鉄筋の形状は限定されるものではなく、例えば直線であってもよい。
2 既設鉄筋(補強材)
3 新設鉄筋(補強材)
4 定着部
5 配力筋(介添補強材)
L1 掘削範囲
L2 打設範囲
L3 余掘り
Claims (4)
- 2本の補強材を互いに重ね合わせてなるコンクリート補強材の継手構造であって、
前記補強材の先端には、それぞれ該補強材の直径よりも大きな幅を有した定着部が形成されており、
一方の補強材の前記定着部と他方の補強材の前記定着部とが対向させた状態で重ね合わされていることを特徴とするコンクリート補強材の継手構造。 - 前記定着部が、前記補強材の先端に固定されたプレート状の部材であることを特徴とする、請求項1に記載のコンクリート補強材の継手構造。
- 前記一方の補強材の前記定着部に凹部が形成されており、当該凹部に前記他方の補強材が入り込んでいることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のコンクリート補強材の継手構造。
- 前記両補強材に形成された前記定着部の間に、前記両補強材と交差するように配設された介添補強材を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンクリート補強材の継手構造。
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