JPH09189097A - モルタル充填式鉄筋継手 - Google Patents
モルタル充填式鉄筋継手Info
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- Y10T403/70—Interfitted members
- Y10T403/7041—Interfitted members including set screw
Abstract
(57)【要約】
【課題】 在来の場所打ちコンクリート工法及びＰＣ梁
同士の鉄筋の突き付け接合等において、鉄筋を極めて簡
便且つ確実に接合することができるようにする。 【解決手段】 金属製管状スリーブ（２）は、挿入口
（３）から鉄筋（２０）を遊挿させると共に、内壁面に
突設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つの支
持点で側方から支持する支持突起（５，６）と、支持突
起の支持点間に外側から螺入されて支持突起の反対側か
ら鉄筋を支持突起側に押圧して固定するボルト（７）、
テーパピン、ばねピン等の固定部材と、内部にモルタル
（２１）を注入するための注入口（８）とを備え、モル
タルを注入口から注入して充填固化することにより鉄筋
を接合する。支持突起は、鉄筋の外周面の節の凸部間の
距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持面を備える
ことも、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を相互に一致
させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの軸心とを一
致させて支持することもできる。
同士の鉄筋の突き付け接合等において、鉄筋を極めて簡
便且つ確実に接合することができるようにする。 【解決手段】 金属製管状スリーブ（２）は、挿入口
（３）から鉄筋（２０）を遊挿させると共に、内壁面に
突設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つの支
持点で側方から支持する支持突起（５，６）と、支持突
起の支持点間に外側から螺入されて支持突起の反対側か
ら鉄筋を支持突起側に押圧して固定するボルト（７）、
テーパピン、ばねピン等の固定部材と、内部にモルタル
（２１）を注入するための注入口（８）とを備え、モル
タルを注入口から注入して充填固化することにより鉄筋
を接合する。支持突起は、鉄筋の外周面の節の凸部間の
距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持面を備える
ことも、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を相互に一致
させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの軸心とを一
致させて支持することもできる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタル充填式鉄
筋継手、特に、在来工法である場所打ちコンクリート工
法の鉄筋接合、及びプレキャスト（以下，ＰＣという）
工法のうちＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合等に使用さ
れて好適なモルタル充填式鉄筋継手に関する。
筋継手、特に、在来工法である場所打ちコンクリート工
法の鉄筋接合、及びプレキャスト（以下，ＰＣという）
工法のうちＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合等に使用さ
れて好適なモルタル充填式鉄筋継手に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の鉄筋コンクリート構造において、
在来工法と呼ばれる場所打ちコンクリート工法では、現
場作業で鉄筋を組み上げてのちにコンクリートを順次打
ち込んで、コンクリート構造物を建造していく。一方、
ＰＣ工法では、予め鉄筋及び継手スリーブを一体に固化
したコンクリートパネル、コンクリート支柱等を用意
し、パネル等から突出した鉄筋を継手スリーブに順次連
結することによりコンクリート構造物を建造していく
が、ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合時には、この継手
スリーブを用いて接合することができない。これは、コ
ンクリートパネル等に一体に固化されて使用されること
を前提にした継手スリーブでは、施工誤差を吸収できる
ように内径が鉄筋径に対して大径に形成されているため
に、これを鉄筋の突き付け接合に使用した場合には、モ
ルタル充填時に鉄筋を確実に固定することができず、モ
ルタル効果に悪影響を及ぼすからである。
在来工法と呼ばれる場所打ちコンクリート工法では、現
場作業で鉄筋を組み上げてのちにコンクリートを順次打
ち込んで、コンクリート構造物を建造していく。一方、
ＰＣ工法では、予め鉄筋及び継手スリーブを一体に固化
したコンクリートパネル、コンクリート支柱等を用意
し、パネル等から突出した鉄筋を継手スリーブに順次連
結することによりコンクリート構造物を建造していく
が、ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合時には、この継手
スリーブを用いて接合することができない。これは、コ
ンクリートパネル等に一体に固化されて使用されること
を前提にした継手スリーブでは、施工誤差を吸収できる
ように内径が鉄筋径に対して大径に形成されているため
に、これを鉄筋の突き付け接合に使用した場合には、モ
ルタル充填時に鉄筋を確実に固定することができず、モ
ルタル効果に悪影響を及ぼすからである。
【０００３】そこで、在来の場所打ちコンクリート工
法、及びＰＣ工法におけるＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け
接合時等に、鉄筋同士を直線的に接続して行く方法とし
ては、鉄筋同士を圧接しながら加熱する圧接方式、鉄筋
を突き合わせて溶接する突き付け溶接方式、鉄筋を重ね
ピアノ線で縛り上げて連結する重ね継手方式、雄ねじの
切られた鉄筋を雌ねじの切られたカプラ継手に螺嵌して
連結するカプラ継手方式等がある。
法、及びＰＣ工法におけるＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け
接合時等に、鉄筋同士を直線的に接続して行く方法とし
ては、鉄筋同士を圧接しながら加熱する圧接方式、鉄筋
を突き合わせて溶接する突き付け溶接方式、鉄筋を重ね
ピアノ線で縛り上げて連結する重ね継手方式、雄ねじの
切られた鉄筋を雌ねじの切られたカプラ継手に螺嵌して
連結するカプラ継手方式等がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の場所打ちコンクリート工法、及びＰＣ工法にお
けるＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合において、圧接方
式の場合には、火気源となる特別な装置が必要となるこ
と、現場作業では高い信頼性を得ることが困難であるこ
と、技能工が必要であること等の問題があり、突き付け
溶接方式の場合には、これらに加えて溶接前に鉄筋接合
部の開先加工が必要になるという問題がある。また、重
ね継手方式の場合には、鉄筋径に対して２０〜４０倍の
長さの重ね代が必要であり、重ね合わせにより鉄筋が過
密となってコンクリートが密実に打ち込めないこと、太
径の鉄筋には適さないこと等の問題がある。さらに、カ
プラ継手方式の場合には、鉄筋とカプラ継手との位置な
いしねじピッチが合いにくく、螺嵌させるためには鉄筋
又はカプラ継手を回転さなければならない等の問題があ
る。加えて、ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合において
は、溶接熱、カプラ継手のトルク等により発生した二次
応力が、ＰＣ梁相互の位置関係を狂わせるという問題が
ある。
た従来の場所打ちコンクリート工法、及びＰＣ工法にお
けるＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合において、圧接方
式の場合には、火気源となる特別な装置が必要となるこ
と、現場作業では高い信頼性を得ることが困難であるこ
と、技能工が必要であること等の問題があり、突き付け
溶接方式の場合には、これらに加えて溶接前に鉄筋接合
部の開先加工が必要になるという問題がある。また、重
ね継手方式の場合には、鉄筋径に対して２０〜４０倍の
長さの重ね代が必要であり、重ね合わせにより鉄筋が過
密となってコンクリートが密実に打ち込めないこと、太
径の鉄筋には適さないこと等の問題がある。さらに、カ
プラ継手方式の場合には、鉄筋とカプラ継手との位置な
いしねじピッチが合いにくく、螺嵌させるためには鉄筋
又はカプラ継手を回転さなければならない等の問題があ
る。加えて、ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合において
は、溶接熱、カプラ継手のトルク等により発生した二次
応力が、ＰＣ梁相互の位置関係を狂わせるという問題が
ある。
【０００５】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、在来の場所打ちコンクリート工法及び
ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合等においても、特別な
加熱装置及び事前加工を必要とせず、技能工でなくても
高い信頼性を確保でき、鉄筋の重ね合わせが排除されて
コンクリートを密実に打ち込め、太径の鉄筋にも適用で
き、鉄筋と継手との螺嵌という面倒な作業を必要とせ
ず、そして接合時に二次応力が発生しないモルタル充填
式鉄筋継手、換言すれば、鉄筋を極めて簡便且つ確実に
接合することができるモルタル充填式鉄筋継手を提供す
ることを課題とする。
なされたもので、在来の場所打ちコンクリート工法及び
ＰＣ梁同士の鉄筋の突き付け接合等においても、特別な
加熱装置及び事前加工を必要とせず、技能工でなくても
高い信頼性を確保でき、鉄筋の重ね合わせが排除されて
コンクリートを密実に打ち込め、太径の鉄筋にも適用で
き、鉄筋と継手との螺嵌という面倒な作業を必要とせ
ず、そして接合時に二次応力が発生しないモルタル充填
式鉄筋継手、換言すれば、鉄筋を極めて簡便且つ確実に
接合することができるモルタル充填式鉄筋継手を提供す
ることを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明のモルタル充填式鉄筋継手は、金属製管状
スリーブから成り、この管状スリーブは、両端部に配設
された挿入口から鉄筋を遊挿させると共に、内壁面に突
設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つの支持
点で側方から支持する支持突起と、支持突起の支持点間
に外側から挿入されて支持突起の反対側から鉄筋を支持
突起側に押圧して固定するボルト、テーパピン、ばねピ
ン等の固定部材と、内部にモルタルを注入するための注
入口とを備え、モルタルを注入口から注入して充填固化
することにより鉄筋を接合する。
めに、本発明のモルタル充填式鉄筋継手は、金属製管状
スリーブから成り、この管状スリーブは、両端部に配設
された挿入口から鉄筋を遊挿させると共に、内壁面に突
設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つの支持
点で側方から支持する支持突起と、支持突起の支持点間
に外側から挿入されて支持突起の反対側から鉄筋を支持
突起側に押圧して固定するボルト、テーパピン、ばねピ
ン等の固定部材と、内部にモルタルを注入するための注
入口とを備え、モルタルを注入口から注入して充填固化
することにより鉄筋を接合する。
【０００７】支持突起は、鉄筋の外周面に設けられた節
の凸部間の距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持
面を備えることも、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を
相互に一致させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの
軸心とを一致させて支持することもできる。
の凸部間の距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持
面を備えることも、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を
相互に一致させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの
軸心とを一致させて支持することもできる。
【０００８】
【発明の実施の形態】上述のモルタル充填式鉄筋継手に
おいて、管状スリーブは、両端部に配設された挿入口か
ら鉄筋を遊挿させると共に、内壁面に突設されて鉄筋を
軸方向に離隔した少なくとも２つの支持点で側方から支
持する支持突起と、支持突起の支持点間に外側から挿入
されて支持突起の反対側から鉄筋を支持突起側に押圧し
て固定するボルト、テーパピン、ばねピン等の固定部材
とを備えたので、先ず接合しようとする２本の鉄筋を管
状スリーブの両挿入口から夫々遊挿し、次に各鉄筋に対
応した固定部材を押し付けると、固定部材は鉄筋を支持
突起側に夫々押しつける。これにより、各鉄筋は支持突
起の支持点とその反対側に配設された固定部材とにより
夫々固定される。固定部材は支持突起の支持点間に配設
されているので、鉄筋は極めて安定した状態で固定され
る。
おいて、管状スリーブは、両端部に配設された挿入口か
ら鉄筋を遊挿させると共に、内壁面に突設されて鉄筋を
軸方向に離隔した少なくとも２つの支持点で側方から支
持する支持突起と、支持突起の支持点間に外側から挿入
されて支持突起の反対側から鉄筋を支持突起側に押圧し
て固定するボルト、テーパピン、ばねピン等の固定部材
とを備えたので、先ず接合しようとする２本の鉄筋を管
状スリーブの両挿入口から夫々遊挿し、次に各鉄筋に対
応した固定部材を押し付けると、固定部材は鉄筋を支持
突起側に夫々押しつける。これにより、各鉄筋は支持突
起の支持点とその反対側に配設された固定部材とにより
夫々固定される。固定部材は支持突起の支持点間に配設
されているので、鉄筋は極めて安定した状態で固定され
る。
【０００９】支持突起が、鉄筋の外周面に設けられた節
の凸部間の距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持
面を備えると、鉄筋は必ず節の凸部で支持突起の支持面
に支持されるようになる。つまり、鉄筋は支持面に対し
て常に平行に、且つ軸心位置の変動を伴わずに固定され
る。支持突起が、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を相
互に一致させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの軸
心とを一致させて支持すると、鉄筋ないし管状スリーブ
は相互に軸心を一致させて固定される。
の凸部間の距離より軸方向に２倍以上長い連続する支持
面を備えると、鉄筋は必ず節の凸部で支持突起の支持面
に支持されるようになる。つまり、鉄筋は支持面に対し
て常に平行に、且つ軸心位置の変動を伴わずに固定され
る。支持突起が、挿入口から遊挿された鉄筋の軸心を相
互に一致させて、ないし鉄筋の軸心と管状スリーブの軸
心とを一致させて支持すると、鉄筋ないし管状スリーブ
は相互に軸心を一致させて固定される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図１ないし図１２
を参照して詳細に説明する。図１に、本発明に係るモル
タル充填式鉄筋継手１の外観を示す。詳細には、図２に
示すように、モルタル充填式鉄筋継手１の本体は金属製
管材から成る管状スリーブ２であり、管状スリーブ２の
両端部に挿入口３，３を夫々配設する。この挿入口３，
３は管状スリーブ２の内径より小径に夫々形成されてい
るが、鉄筋２０，２０を遊挿することができる口径を夫
々有する。管状スリーブ２の内壁面に支持突起５，５，
６，６を夫々突設する。支持突起５，６は共働して２つ
の支持点を形成する。支持突起５，５，６，６は、図３
に示すように、管状スリーブ２の軸心から偏心した円形
開口部を有する環状壁で夫々形成され、この円形開口部
の偏心方向と反対方向に鉄筋２０，２０を夫々押圧した
ときに、鉄筋２０，２０の軸心及び管状スリーブ２の軸
心を相互に軸心を一致させて側方から支持する。
を参照して詳細に説明する。図１に、本発明に係るモル
タル充填式鉄筋継手１の外観を示す。詳細には、図２に
示すように、モルタル充填式鉄筋継手１の本体は金属製
管材から成る管状スリーブ２であり、管状スリーブ２の
両端部に挿入口３，３を夫々配設する。この挿入口３，
３は管状スリーブ２の内径より小径に夫々形成されてい
るが、鉄筋２０，２０を遊挿することができる口径を夫
々有する。管状スリーブ２の内壁面に支持突起５，５，
６，６を夫々突設する。支持突起５，６は共働して２つ
の支持点を形成する。支持突起５，５，６，６は、図３
に示すように、管状スリーブ２の軸心から偏心した円形
開口部を有する環状壁で夫々形成され、この円形開口部
の偏心方向と反対方向に鉄筋２０，２０を夫々押圧した
ときに、鉄筋２０，２０の軸心及び管状スリーブ２の軸
心を相互に軸心を一致させて側方から支持する。
【００１１】ここで、外側の支持突起５，５は、同時に
上述した管状スリーブ２の挿入口３，３を夫々形成す
る。管状スリーブ２の夫々の支持突起５，６の間にボル
ト穴２５，２５をあけ、そのボルト穴にボルト７を管状
スリーブ２の外側から夫々螺入する。ボルト７は、支持
突起５，６の反対側から鉄筋２０を支持突起５，６の側
に押圧して固定する。管状スリーブ２にモルタル２１を
注入するための注入口８と、モルタル２１の注入時に排
気して充填作業を容易にすると共に、後述の如く充填の
完了を確認することにも使用できる排気口９とを夫々穿
設する。注入口８と排気口９とを設ける場所は図２に示
す位置に限定されるものではなく、挿入口３，３の間の
側壁面であれば何処でもよいが、夫々を挿入口３，３に
近く配置して極力離隔する方が、モルタル２１の充填作
業をより確実に行う上で望ましい。
上述した管状スリーブ２の挿入口３，３を夫々形成す
る。管状スリーブ２の夫々の支持突起５，６の間にボル
ト穴２５，２５をあけ、そのボルト穴にボルト７を管状
スリーブ２の外側から夫々螺入する。ボルト７は、支持
突起５，６の反対側から鉄筋２０を支持突起５，６の側
に押圧して固定する。管状スリーブ２にモルタル２１を
注入するための注入口８と、モルタル２１の注入時に排
気して充填作業を容易にすると共に、後述の如く充填の
完了を確認することにも使用できる排気口９とを夫々穿
設する。注入口８と排気口９とを設ける場所は図２に示
す位置に限定されるものではなく、挿入口３，３の間の
側壁面であれば何処でもよいが、夫々を挿入口３，３に
近く配置して極力離隔する方が、モルタル２１の充填作
業をより確実に行う上で望ましい。
【００１２】管状スリーブ２の内壁面に環状突起１０を
突設する。環状突起１０は複数個を配設することが望ま
しい。内側の支持突起６，６は環状突起１０の１つとし
て機能する。環状突起１０の高さは夫々異なるものでも
よいが、支持突起６，６以外の環状突起１０は支持突起
５，５，６，６よりも低く形成する。管状スリーブ２の
中央内壁面に鉄筋止め突起１１を突設する。鉄筋止め突
起１１は、鉄筋２０，２０がそれ以上管状スリーブ２の
中に進入するのを防止する。管状スリーブ２の挿入口
３，３の外側に、弾性材で環状に形成されたシール１
２，１２を夫々仮付けする。
突設する。環状突起１０は複数個を配設することが望ま
しい。内側の支持突起６，６は環状突起１０の１つとし
て機能する。環状突起１０の高さは夫々異なるものでも
よいが、支持突起６，６以外の環状突起１０は支持突起
５，５，６，６よりも低く形成する。管状スリーブ２の
中央内壁面に鉄筋止め突起１１を突設する。鉄筋止め突
起１１は、鉄筋２０，２０がそれ以上管状スリーブ２の
中に進入するのを防止する。管状スリーブ２の挿入口
３，３の外側に、弾性材で環状に形成されたシール１
２，１２を夫々仮付けする。
【００１３】なお、接合しようとする鉄筋２０，２０は
その径が相互に異なるものであってもよく、この場合に
は上述した支持突起５，５，６，６の高さを夫々の鉄筋
２０，２０の径に合わせて形成し、鉄筋２０，２０及び
管状スリーブ２の軸心を相互に一致させる。次に、本モ
ルタル充填式鉄筋継手１の使用方法及び機能を説明す
る。
その径が相互に異なるものであってもよく、この場合に
は上述した支持突起５，５，６，６の高さを夫々の鉄筋
２０，２０の径に合わせて形成し、鉄筋２０，２０及び
管状スリーブ２の軸心を相互に一致させる。次に、本モ
ルタル充填式鉄筋継手１の使用方法及び機能を説明す
る。
【００１４】管状スリーブ２の挿入口３，３の外側に仮
付けされているシール１２，１２を取り外して、接合し
ようとする鉄筋２０，２０に夫々嵌め込み、鉄筋２０，
２０を管状スリーブ２の挿入口３，３から挿入する。挿
入口３，３は鉄筋２０，２０を夫々遊挿するので、挿入
作業は容易である。また、鉄筋止め突起１１は鉄筋２
０，２０がそれ以上管状スリーブ２の中に進入するのを
防止するので、管状スリーブ２は自ずと鉄筋２０，２０
の間の略中央に配置されるようになる。そして、鉄筋２
０，２０が内側の支持突起６，６より十分に深く夫々挿
入されたことを確認した後に、ボルト７，７を締め上げ
て鉄筋２０，２０を支持突起５，５，６，６の側に夫々
押圧する。これにより、鉄筋２０，２０は支持突起５，
５，６，６とその反対側に配設されたボルト７，７とに
より、相互に軸心を一致させて夫々固定される。また、
鉄筋２０，２０の軸心と管状スリーブ２の軸心も一致す
る。各ボルト７は支持点である支持突起５，６の間に配
設されているので、鉄筋２０，２０は極めて安定した状
態で夫々固定される。シール１２，１２を管状スリーブ
２の挿入口３，３の外側に夫々嵌入する。
付けされているシール１２，１２を取り外して、接合し
ようとする鉄筋２０，２０に夫々嵌め込み、鉄筋２０，
２０を管状スリーブ２の挿入口３，３から挿入する。挿
入口３，３は鉄筋２０，２０を夫々遊挿するので、挿入
作業は容易である。また、鉄筋止め突起１１は鉄筋２
０，２０がそれ以上管状スリーブ２の中に進入するのを
防止するので、管状スリーブ２は自ずと鉄筋２０，２０
の間の略中央に配置されるようになる。そして、鉄筋２
０，２０が内側の支持突起６，６より十分に深く夫々挿
入されたことを確認した後に、ボルト７，７を締め上げ
て鉄筋２０，２０を支持突起５，５，６，６の側に夫々
押圧する。これにより、鉄筋２０，２０は支持突起５，
５，６，６とその反対側に配設されたボルト７，７とに
より、相互に軸心を一致させて夫々固定される。また、
鉄筋２０，２０の軸心と管状スリーブ２の軸心も一致す
る。各ボルト７は支持点である支持突起５，６の間に配
設されているので、鉄筋２０，２０は極めて安定した状
態で夫々固定される。シール１２，１２を管状スリーブ
２の挿入口３，３の外側に夫々嵌入する。
【００１５】モルタル２１を注入口８から注入して管状
スリーブ２の中に充填する。排気口９から排気されるの
で、モルタル２１を容易且つ確実に充填することができ
る。また、排気口９からモルタル２１が溢れ出るのを確
認することにより、モルタル２１の充填が完全になされ
たか否かを確認することができる。シール１２，１２が
モルタル２１の漏れを防止する。モルタル２１の固化を
待って接合作業は終了する。挿入口３，３は管状スリー
ブ２の内径よりも小径に夫々形成されているのでモルタ
ル２１を固定すると共に、環状突起１０が管状スリーブ
２とモルタル２１との係合性を高める。鉄筋２０，２０
は支持点である支持突起５，５，６，６とその反対側に
配設されたボルト７，７とにより安定した状態で夫々固
定されるので、モルタル充填時及び固化時に鉄筋２０，
２０が動いてモルタル効果が減少することはなく、また
鉄筋２０，２０及び管状スリーブ２の軸心が相互にずれ
ることもない。このように、本モルタル充填式鉄筋継手
１により、図８に示すような在来の場所打ちコンクリー
ト工法において、及び、図９に示すようなＰＣ梁２２同
士の鉄筋２０，２０の突き付け接合等において、鉄筋２
０，２０を極めて簡便且つ確実に接合することができ
る。
スリーブ２の中に充填する。排気口９から排気されるの
で、モルタル２１を容易且つ確実に充填することができ
る。また、排気口９からモルタル２１が溢れ出るのを確
認することにより、モルタル２１の充填が完全になされ
たか否かを確認することができる。シール１２，１２が
モルタル２１の漏れを防止する。モルタル２１の固化を
待って接合作業は終了する。挿入口３，３は管状スリー
ブ２の内径よりも小径に夫々形成されているのでモルタ
ル２１を固定すると共に、環状突起１０が管状スリーブ
２とモルタル２１との係合性を高める。鉄筋２０，２０
は支持点である支持突起５，５，６，６とその反対側に
配設されたボルト７，７とにより安定した状態で夫々固
定されるので、モルタル充填時及び固化時に鉄筋２０，
２０が動いてモルタル効果が減少することはなく、また
鉄筋２０，２０及び管状スリーブ２の軸心が相互にずれ
ることもない。このように、本モルタル充填式鉄筋継手
１により、図８に示すような在来の場所打ちコンクリー
ト工法において、及び、図９に示すようなＰＣ梁２２同
士の鉄筋２０，２０の突き付け接合等において、鉄筋２
０，２０を極めて簡便且つ確実に接合することができ
る。
【００１６】なお、上述した実施例では、両側の鉄筋２
０，２０に対して支持突起５，６とボルト７とを夫々配
設したが、これに限定されるものではなく、一方の鉄筋
２０に対してのみ支持突起５，６とボルト７とを配設し
て２本の鉄筋２０，２０の接合を行なうようにしてもよ
い。また、支持突起５，５，６，６を管状スリーブ２の
軸心から偏心した円形開口部を有する環状壁で形成し、
且つ、支持突起５，５の円形開口部は挿入口３，３を夫
々兼ねる一方、支持突起６，６は環状突起１０としても
夫々機能するものであるが、これに限定されるものでは
なく、図４及び図５に示すように、支持突起を管状スリ
ーブ２の内壁面に独立した形態で設けてもよく、またそ
の形状も環状ではなく内壁面の一部分から突出する支持
突起１５であったり、軸方向面が傾斜した支持突起１
６，１７であってもよい。但し、支持突起はその側面断
面が、例えば図３及び図４に示すように、ボルト７で押
圧されたときに鉄筋２０が滑って横移動しないような受
け形状の支持面を有することが必要である。
０，２０に対して支持突起５，６とボルト７とを夫々配
設したが、これに限定されるものではなく、一方の鉄筋
２０に対してのみ支持突起５，６とボルト７とを配設し
て２本の鉄筋２０，２０の接合を行なうようにしてもよ
い。また、支持突起５，５，６，６を管状スリーブ２の
軸心から偏心した円形開口部を有する環状壁で形成し、
且つ、支持突起５，５の円形開口部は挿入口３，３を夫
々兼ねる一方、支持突起６，６は環状突起１０としても
夫々機能するものであるが、これに限定されるものでは
なく、図４及び図５に示すように、支持突起を管状スリ
ーブ２の内壁面に独立した形態で設けてもよく、またそ
の形状も環状ではなく内壁面の一部分から突出する支持
突起１５であったり、軸方向面が傾斜した支持突起１
６，１７であってもよい。但し、支持突起はその側面断
面が、例えば図３及び図４に示すように、ボルト７で押
圧されたときに鉄筋２０が滑って横移動しないような受
け形状の支持面を有することが必要である。
【００１７】さらに、例えば図６及び図７に示すよう
に、鉄筋２０の外周面に設けられた節の凸部間の距離よ
り軸方向に２倍以上長い連続する支持面を備えた支持突
起１８，１９を配設して鉄筋２０を支持するようにして
もよく、この場合には各鉄筋２０は必ず節の凸部で支持
突起１８，１９の支持面に支持されるようになる。即
ち、支持突起１８，１９を各鉄筋２０に対して１個だけ
配設すれば済むようになり、鉄筋２０を支持面に対して
常に平行に、且つ軸心位置の変動を伴わずに固定でき
る。また、支持突起１８，１９の形態は、図６に示すよ
うな中実型、図７に示すような中空型等、どのようなも
のであってもよい。
に、鉄筋２０の外周面に設けられた節の凸部間の距離よ
り軸方向に２倍以上長い連続する支持面を備えた支持突
起１８，１９を配設して鉄筋２０を支持するようにして
もよく、この場合には各鉄筋２０は必ず節の凸部で支持
突起１８，１９の支持面に支持されるようになる。即
ち、支持突起１８，１９を各鉄筋２０に対して１個だけ
配設すれば済むようになり、鉄筋２０を支持面に対して
常に平行に、且つ軸心位置の変動を伴わずに固定でき
る。また、支持突起１８，１９の形態は、図６に示すよ
うな中実型、図７に示すような中空型等、どのようなも
のであってもよい。
【００１８】固定部材はボルトに限る必要はなく、図１
０及び図１１に示すように、モルタル充填式鉄筋継手１
の管状スリーブ２に外周面からテーパピン２３を打ち込
んで使用してもよい。図１０は管状スリーブ２の外周面
に軸心に向かう半径方向のピン穴２４をあけ、そのピン
穴に打ち込んだテーパピン２３の先端で鉄筋２０を支持
突起１５に押し付けて固定し、図１１は管状スリーブ２
の外周面に軸心に対して弦方向のピン穴２４をあけ、そ
のピン穴に打ち込んだテーパピン２３の側周面で鉄筋２
０を支持突起１５に押し付けて固定する。テーパピンの
代わりに、図１２に示す板ばねをピン状に丸めたばねピ
ン２６を固定部材として使用してもよい。
０及び図１１に示すように、モルタル充填式鉄筋継手１
の管状スリーブ２に外周面からテーパピン２３を打ち込
んで使用してもよい。図１０は管状スリーブ２の外周面
に軸心に向かう半径方向のピン穴２４をあけ、そのピン
穴に打ち込んだテーパピン２３の先端で鉄筋２０を支持
突起１５に押し付けて固定し、図１１は管状スリーブ２
の外周面に軸心に対して弦方向のピン穴２４をあけ、そ
のピン穴に打ち込んだテーパピン２３の側周面で鉄筋２
０を支持突起１５に押し付けて固定する。テーパピンの
代わりに、図１２に示す板ばねをピン状に丸めたばねピ
ン２６を固定部材として使用してもよい。
【００１９】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のモ
ルタル充填式鉄筋継手において、管状スリーブは、内壁
面に突設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つ
の支持点で側方から支持する支持突起と、支持突起の支
持点間に外側から螺入されて支持突起の反対側から鉄筋
を支持突起側に押圧して固定するボルト、テーパピン、
ばねピン等の固定部材とを備え、各鉄筋は支持突起の支
持点とその反対側に配設された固定部材とにより安定し
た状態で極めて簡便且つ確実に固定されるようにしたの
で、在来の場所打ちコンクリート工法及びＰＣ梁同士の
鉄筋の突き付け接合等においても、特別な加熱装置及び
事前加工を必要とせず、技能工でなくても高い信頼性を
確保でき、鉄筋の重ね合わせが排除されてコンクリート
を密実に打ち込め、太径の鉄筋にも適用でき、鉄筋と継
手との螺嵌という面倒な作業を必要とせず、接合時に二
次応力が発生しない等の効果を奏することができる。換
言すれば、本モルタル充填式鉄筋継手により、在来の場
所打ちコンクリート工法及びＰＣ梁同士の鉄筋の突き付
け接合等において、鉄筋を極めて簡便且つ確実に接合す
ることができるようになるという格別の効果を奏する。
ルタル充填式鉄筋継手において、管状スリーブは、内壁
面に突設されて鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも２つ
の支持点で側方から支持する支持突起と、支持突起の支
持点間に外側から螺入されて支持突起の反対側から鉄筋
を支持突起側に押圧して固定するボルト、テーパピン、
ばねピン等の固定部材とを備え、各鉄筋は支持突起の支
持点とその反対側に配設された固定部材とにより安定し
た状態で極めて簡便且つ確実に固定されるようにしたの
で、在来の場所打ちコンクリート工法及びＰＣ梁同士の
鉄筋の突き付け接合等においても、特別な加熱装置及び
事前加工を必要とせず、技能工でなくても高い信頼性を
確保でき、鉄筋の重ね合わせが排除されてコンクリート
を密実に打ち込め、太径の鉄筋にも適用でき、鉄筋と継
手との螺嵌という面倒な作業を必要とせず、接合時に二
次応力が発生しない等の効果を奏することができる。換
言すれば、本モルタル充填式鉄筋継手により、在来の場
所打ちコンクリート工法及びＰＣ梁同士の鉄筋の突き付
け接合等において、鉄筋を極めて簡便且つ確実に接合す
ることができるようになるという格別の効果を奏する。
【図１】 本発明に係るモルタル充填式鉄筋継手の外観
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図２】 図１のモルタル充填式鉄筋継手の内部構成を
示す断面正面図である。
示す断面正面図である。
【図３】 図２の切断線Ａ−Ａから見たモルタル充填式
鉄筋継手を示す断面側面図である。
鉄筋継手を示す断面側面図である。
【図４】 図２の管状スリーブの別の構成を示す断面側
面図である。
面図である。
【図５】 図２の管状スリーブの別の構成を示す断面正
面図である。
面図である。
【図６】 図２の管状スリーブの別の構成を示す断面正
面図である。
面図である。
【図７】 図２の管状スリーブの別の構成を示す断面正
面図である。
面図である。
【図８】 図１のモルタル充填式鉄筋継手の使用状態を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図９】 図１のモルタル充填式鉄筋継手の別の使用状
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図１０】 別の実施例の管状スリーブの構成を示す断
面側面図である。
面側面図である。
【図１１】 さらに別の実施例の管状スリーブの構成を
示す断面側面図である。
示す断面側面図である。
【図１２】 固定部材として使用するばねピンの斜視図
である。
である。
１ モルタル充填式鉄筋継手、 ２ 管状スリーブ、
３ 挿入口、 ５，６支持突起、 ７ ボルト、 ８
注入口、 ９ 排気口、 １０ 環状突起、１１ 鉄筋
止め突起、 １２ シール、 １５，１６，１７，１
８，１９ 支持突起、 ２０ 鉄筋、 ２１ モルタ
ル、 ２２ ＰＣ梁、 ２３ テーパピン、 ２４ ピ
ン穴、 ２５ ボルト穴、 ２６ ばねピン
３ 挿入口、 ５，６支持突起、 ７ ボルト、 ８
注入口、 ９ 排気口、 １０ 環状突起、１１ 鉄筋
止め突起、 １２ シール、 １５，１６，１７，１
８，１９ 支持突起、 ２０ 鉄筋、 ２１ モルタ
ル、 ２２ ＰＣ梁、 ２３ テーパピン、 ２４ ピ
ン穴、 ２５ ボルト穴、 ２６ ばねピン
Claims (6)
- 【請求項１】 金属製管状スリーブ（２）から成り、前
記管状スリーブは、両端部に配設された挿入口（３，
３）から鉄筋（２０，２０）を遊挿させると共に、内壁
面に突設されて前記鉄筋を軸方向に離隔した少なくとも
２つの支持点で側方から支持する支持突起（５，６，１
５，１６，１７，１８，１９）と、前記管状スリーブの
外側から前記支持突起の前記支持点間に挿入されて前記
支持突起の反対側から前記鉄筋を前記支持突起側に押圧
して固定する固定部材（７，２３）と、内部にモルタル
（２１）を注入するための注入口（８）とを備え、モル
タルを前記注入口から注入して充填固化することにより
前記鉄筋を接合することを特徴とするモルタル充填式鉄
筋継手（１）。 - 【請求項２】 前記支持突起（１８，１９）は、前記鉄
筋（２０）の外周面に設けられた節の凸部間の距離より
軸方向に２倍以上長い連続する支持面を備えたことを特
徴とする、請求項１に記載のモルタル充填式鉄筋継手
（１）。 - 【請求項３】 前記支持突起（５，６，１５，１６，１
７，１８，１９）は、前記挿入口（３，３）から遊挿さ
れた前記鉄筋（２０，２０）の軸心を相互に一致させて
支持することを特徴とする、請求項１又は２に記載のモ
ルタル充填式鉄筋継手（１）。 - 【請求項４】 前記支持突起（５，６，１５，１６，１
７，１８，１９）は、前記鉄筋（２０）の軸心と前記管
状スリーブ（２）の軸心とを一致させて支持することを
特徴とする、請求項１，２又は３に記載のモルタル充填
式鉄筋継手（１）。 - 【請求項５】 前記固定部材は、前記管状スリーブ
（２）に設けたボルト穴（２５，２５）から螺入された
ボルト（７）であることを特徴とする、請求項１に記載
のモルタル充填式鉄筋継手（１）。 - 【請求項６】 前記固定部材は、前記管状スリーブ
（２）に設けたピン穴（２４，２４）から挿入されたテ
ーパピン（２３）又はばねピン（２６）であることを特
徴とする、請求項１に記載のモルタル充填式鉄筋継手
（１）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00575696A JP3237050B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-01-17 | モルタル充填式鉄筋継手 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29303595 | 1995-11-10 | ||
| JP7-293035 | 1995-11-10 | ||
| JP00575696A JP3237050B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-01-17 | モルタル充填式鉄筋継手 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09189097A true JPH09189097A (ja) | 1997-07-22 |
| JP3237050B2 JP3237050B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=17789656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00575696A Expired - Lifetime JP3237050B2 (ja) | 1995-11-10 | 1996-01-17 | モルタル充填式鉄筋継手 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5974761A (ja) |
| JP (1) | JP3237050B2 (ja) |
| KR (1) | KR100423782B1 (ja) |
| CN (1) | CN1155761C (ja) |
| AU (1) | AU702616B2 (ja) |
| GB (1) | GB2311311B (ja) |
| HK (1) | HK1007066A1 (ja) |
| MY (1) | MY118979A (ja) |
| NZ (1) | NZ321675A (ja) |
| TW (1) | TW329447B (ja) |
| WO (1) | WO1997017511A1 (ja) |
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