WO1994026530A1 - Ink jet recording sheet - Google Patents

Description

明 細 書 イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト 〔技術分野〕

本発明は、 イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に関する もので あ り 、 更に詳 し く は、 イ ン ク の滲みム ラがな く イ ン ク の 吸収性に優れ、 記録さ れた画像の濃度や鮮明性が高 く 、 真円に近い記録 ド ッ 卜 が得 られ、 更に、 記録 ド ッ ト の耐 水性に優れた微塗工タ イ プのィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に関する ものである。

〔背景技術〕

イ ン ク ジ エ ツ ト記録方式は、 種々 の作動原理に よ り ィ ン ク の微小液滴を飛翔させて紙等の記録シー ト に付着さ せ、 画像、 文字等の記録を行な う も のであ るが、 高速、 低騒音、 多色化が容易、 記録パタ ー ン の融通性が大き い 現像 -定着が不要等の特徴があ り、 漢字を含め各種図形 及び力 ラ 一画像等の記録装置 と して種々 の用途において 急速に普及 している。 更に、 多色イ ン ク ジ ヱ ッ ト方式に よ り 形成さ れる画像は、 製版方式によ る多色印刷やカ ラ 一写真方式によ る 印画に比較 して、 遜色のない記録を得 る こ とが可能であ る。 又、 作成部数が少な く て済む用途 においては、 写真技術に よ る よ り も安価であ る こ とか ら フ ルカ ラ ー画像記録分野に ま で広 く 応用 さ れつつあ る。

こ のイ ン ク ジ エ ツ ト記録方式で使用 さ れる記録シー ト と しては、 通常の印刷や筆記に使われる上質紙やコーテ ッ ド紙を使うべ く 、 装置やイ ン ク組成の面から努力がな されてきた。 しか し、 装置の高速化 ， 高精細化或はフ ル カ ラ一化等イ ン ク ジエ ツ ト記録装置の性能の向上や用途 の拡大に伴い、 記録シー ト に対して も よ り高度な特性が 要求される よ う にな った。

即ち、 当該記録シー ト と しては、 記録 ドッ 卜の濃度が 高 く 、 色調が明る く 鮮やかである こ と、 イ ン ク の吸収が 早 く て記録 ド ッ 卜が重な っ た場合において も ィ ン クが流 れ出 した り滲んだり しないこ と、 記録 ドッ トの横方向へ の拡散が必要以上に大き く な く 、 且つ周辺が滑らかでぼ やけないこ と等が要求される。

イ ン ク ジェ ッ ト記録シー トの形態と しては、 所謂、 上 質紙 · ボン ド紙等に代表される普通紙タイ プと上質紙等 の紙、 合成紙、 合成樹脂フ ィ ルム等の支持体面上にイ ン ク受理層を設けた塗工タイ プに大別される。

塗工タ イ プには、 1 〜 1 0 g/m²程度の低塗工タイ プ、 1 0 〜 2 0 g/m²程度の中塗工タイ プ、 2 0 g/m²以上の高 塗工タイ プの各イ ン ク ジ ッ ト記録シー トがある。

特に、 近年に至っては、 低塗工タ イ プでも下限の塗工 量 0 . 5 〜 5 . O g/m ²の微塗工タイ プが普通紙に近い も の とな り、 外観的に も、 取扱い と して も好ま し く 、 こ の 微塗工タ イ プが望まれてきている。 しか し、 カ ラ 一記録 の場合は、 イェロー、 マゼ ン夕、 シア ン、 ブラ ッ ク の単 色記録だけでな く 、 こ れ らの色を重ねて重色記録され、 イ ン ク 付着量が極めて多 く な るため、 微塗工タ イ プの場 合は、 塗工層でイ ン ク が吸収 しきれな く な る こ とか ら、 比較的低サイ ズ度の原紙を使用 して、 支持体の原紙自体 で付着ィ ン ク の一部を吸収させる必要がでてき ている。

イ ン ク 吸収性が高 く 、 良好な記録 ド ッ ト形状が得 られ る イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録 シ ー ト と し て、 特開昭 6 0 — 6 3 1 9 1 号公報がある。 同公報は、 被記録材 （イ ン ク ジ ッ ト記録シー ト ） の表層が充塡材 と繊維質材料とが 混在 してな る こ とを特徴と している。 こ こ では、 繊維質 材料か らな る基材 と、 該基材の表面に ご く 薄 く 散布さ れ たよ う に付着 した充塡材粒子とを有する こ とを記載して いる。 しか し、 同公報では表層の充塡材と繊維質材料が 混在 している状態であ っ て、 基材を形成する織維質材料 が表層で露呈 している状態について触れていない。

こ れ ら の 問 題 を 解 決 す る た め に 、 特 公 平 3 — 2 6 6 6 5 号公報には、 坪量 6 0 g /m ²基準のステキ ヒ ト サイ ズ度が 4 秒以下の基紙上に、 微粒シ リ カ と水溶性高 分子バイ ン ダ一 とを含む塗工層を設けたィ ン ク ジ ェ ッ ト 記録用紙の例が開示され、 特開昭 5 9 - 3 8 0 8 7 号公 報には、 サイ ズ度が 0 〜 1 0 秒であ る基材上に、 イ ン ク 吸収層を設けたイ ン ク ジ エ ツ 卜記録材の例が開示され、 特開昭 5 9 - 9 5 1 6 号公報には、 ステキ ヒ ト サイ ズ度 0 〜 5 秒の原紙にポ リ ビニル ピロ リ ド ン等を含浸 したィ ン ク ジ ッ ト記録用紙の例が開示されている。

又、 本出願人によ る イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト に、 特 開平 5 — 2 2 1 1 1 5 号公報がある。 同公報は、 支持体 の片面にイ ン ク受理層、 裏面にバッ ク コー ト層を設けた イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト であ り、 該イ ン ク受理層が、 澱粉粒子又はその化工澱粉粒子、 又は特定のエチ レ ン酢 酸ビニル共重合体樹脂の 1 種以上、 且つカチオ ン性染料 定着剤を含有し、 該定着剤が該記録シー ト の単位面積当 り でカチオ ン荷電量 0 . 2 〜 4 0 me q . / m ²となる よ う に 含有されている ものである。 その目的は、 高い画像濃度、 優れたイ ン ク吸収性、 重色部でのニジ ミ 出 しの減少、 黄 変色防止、 カ ールの抑制等である。 しか しながら、 同公 報のイ ン ク受理層は、 該定着剤によるカチオ ン荷電量規 定と特定の素材を必須成分とする ものであ り、 特定粒子 を用い、 且つ単位重量当 り のイ ン ク ジェ ッ ト記録シー ト のカチォ ン荷電量に対する示唆がない。

更に、 染料の耐水性を改良するため、 種々 の提案がな されている。 例えば、 特開昭 5 6 — 8 4 9 9 2 号公報に はポ リ カチオ ン高分子電解質を表面に含有させる方法、 特開昭 5 5 - 1 5 0 3 9 6 号公報には水性イ ン ク 中の染 料とキ レー トを生成する耐水化の方法が開示されている。 又、 染料の耐水性と耐光性を共に改良するために、 特開 昭 6 0 - 1 1 3 8 9 号公報には塩基性オ リ ゴマーを含有 したこ とを特徴とするイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー トが開示 されている。 ポ リ ビュルァ ミ ン共重合体を用いた例と し ては、 特開昭 6 4 — 8 0 8 5 号公報にはカチオ ン性ポ リ マー又はその塩 （ポ リ ビニルア ミ ン誘導体） を含有させ て耐水性及び耐光性を向上させた被記録材 （イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト ） が開示さ れている。 しか し、 該ポ リ ビ ニルァ ミ ン誘導体は、 実質的に （ メ タ） ア ク リ ル酸モ ノ マー単位を含むこ とのない重合体又は共重合体であ る。

上述 した とお り 、 イ ン ク受理層が低塗工量の場合、 比 較的低サイ ズ度の原紙を使用 して支持体自体で付着ィ ン ク の一部を吸収さ せている。 しか しなが ら、 イ ン ク受理 層で吸収 し きれな く な っ たィ ン ク を支持体自体で吸収さ せた場合、 記録画像の濃度が低 く く 、 鮮明性に欠けた も の とな つ た。 又、 上述 した とお り 、 カ チオ ン荷電量を規 定 したイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト においては、 特定のィ ン ク受理層素材 との組合わせか らな る構成であ り 、 微塗 ェタ イ プの本発明のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト とは機能 及び効果の面で異にする。

本発明の 目 的は、 イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト で も、 微 塗工タ イ プのイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト であ り 、 イ ン ク の滲みム ラ がな く イ ン ク吸収性に優れ、 記録さ れた画像 の濃度や鮮明性が高 く 、 真円に近い記録 ド ッ トが得 られ、 更に、 記録 ド ッ ト の耐水性に優れたイ ン ク ジ ェ ッ ト記録 シー ト を得る こ とを 目的 とする ものである。

〔発明の開示〕

本発明者 らは、 上記に鑑み鋭意研究 した結果、 イ ン ク の滲みがな く イ ン ク吸収性に優れ、 記録された画像の濃 度が高 く 、 真円に近い記録 ド ッ ト が得 られ、 更に、 記録 ド ッ ト の耐水性に優れたィ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ一 ト を発 明する に至っ た。 ；

即ち、 第 1 発明における イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト において、 該イ ン ク受理層が、 非球状カ チォ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を主体 とする塗層であ り 、 且つ該 支持体表面 に 沿 っ て輪郭塗工 さ れ た塗工量 0 . 5 〜 5 . 0 g/m²の塗層であ る。

輪郭塗工さ れた塗層は、 支持体表面に 7 0 %以上の被 覆率で被覆さ れた塗層であ る。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ 及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成さ れてな る。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダーが 5 〜 2 0 重量部であ る。

イ ン ク受理層が、 4 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度の ィ ン ク受理層組成物を支持体上に塗工 して得 られる。

イ ン ク受理層が、 4 〜 1 0 重量％か らな る塗液濃度の ィ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レ スで塗工 し て得 られる。

イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 のイ ン ク 受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ 一 夕 一で塗 ェ して得 られる。

イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 の ィ ン ク 受理層組成物を支持体上に ト ラ ン ス フ ァ ロ ー ル コ 一 夕 一で塗工 して得 られ る。 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ は、 針状或は柱状 の も のであ る。

又、 第 2 発明における イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト は、 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト において、 該イ ン ク受理層成分が非球状カ チ オ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ を主体と し、 該ィ ン ク受理層が 該支持体表面 に沿 っ て輪郭塗工 さ れ た塗工量 0 . 5 〜 5 . 0 g/m²の塗層であ り 、 且つ該記録シー ト の総力 チ オ ン荷電量が 0 . 5 〜 2 0 meq. / 100gである。

輪郭塗工さ れた塗層が、 支持体表面に 7 0 %以上の被 覆率で被覆さ れた塗層であ る。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成さ れてなる。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダーが 5 〜 2 0 重量部であ イ ン ク受理層が、 4 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度の ィ ン ク受理層組成物を塗工 して得 られる。

イ ン ク受理層が、 4 〜 1 0 重量 か らな る塗液濃度の イ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レ スで塗工 し て得 られる。

イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 のイ ン ク受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ 一 夕 一で塗 ェ して得 られる。

イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 のィ ン ク 受理層組成物を支持体上に ト ラ ンス フ ァ ロ ール コ ー タ ーで塗工 して得 られる。

非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カが、 針状或は柱状 の ものであ る。

更に、 第 3 発明における イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ ッ ト 記録シー ト において、 該支持体が、 N — ビニルホル厶ァ ミ ド とア ク リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 分子量 5 0 0 0 0 以上、 ビニルア ミ ンのモル比 2 0 モル％以上であ る ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有 してな る も のであ り、 該ィ ン ク受理層成分が非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 を主体 と し、 該イ ン ク受理層が該支持体表面に沿って 輪郭塗工さ れた塗工量 0 . 5 〜 5 . 0 g/m²の塗層である。

イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録 シ ー ト の総 力 チ オ ン 荷電量が、 0 . 5 〜 2 0 meq.ノ 100gであ る。

輪郭塗工された塗層が、 支持体表面に 7 0 %以上の被 覆率で被覆された塗層であ る。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成さ れてな る。

イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダーが 5 〜 2 0 重量部であ な

イ ン ク 受理層が、 4 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度の ィ ン ク受理層組成物を塗工 して得 られる。

イ ン ク受理層が、 4 〜 1 0 重量％か らな る塗液濃度の ィ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レ スで塗工 し て得 られる。

イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 のイ ン ク受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ ー タ ーで塗 ェ して得 られる。

イ ン ク 受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃度 のイ ン ク受理層組成物を支持体上に ト ラ ンス フ ァ ロ ール コ 一 タ ーで塗工 して得 られる。

非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カが、 針状或は柱状 の も のであ る。

以下、 本発明のイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト について、 詳細に説明する。

本発明のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 支持体表面に 沿っ て輪郭塗工さ れた微塗工のイ ン ク受理層であ り 、 ィ ン ク受理層成分を特定 してな る も のである。

本発明の第 1 のィ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト において、 イ ン ク受理層は、 原紙表面に沿っ て輪郭塗工さ れた塗層 であ るが、 本発明でい う 「輪郭塗工さ れた塗層」 とは、 原紙表面の凸部 （山） 又は凹部 （谷） に沿う よ う にイ ン ク受理層成分で塗工された塗層表面であ り 、 塗工された 面が原紙表面と類似 した表面形状を有 している も のであ る o

なお、 「輪郭塗工」 と は、 一般的にはエアーナイ フ コ — 夕 を使用 して原紙面への塗工をい う もので、 こ れによ り 原紙の表面形状を反映 した厚塗 り の塗層が形成さ れる が、 これを本発明の微塗工タイ プのイ ン ク ジ ッ ト記録 シー ト にこ の表現を引用 した ものである。

別の表現で 「輪郭塗工された塗層」 を例えるな らば、 遥か遠 く に見える山並に雪が積も った場合を想定して、 その山並を原紙表面と し、 山並に沿って積も った雪景色 をィ ン ク受理層面とする ものである。 雪が少なければ、 雪で覆われていない樹木が所々 に見られる よ う に、 塗工 量が少なければ、 イ ン ク受理層面にパルプ繊維が露呈さ れている状態が見られる。 又、 雪が多ければ、 山並の輪 郭が認め られ、 且つ山の斜面にやや多 く 積も っている よ う に、 塗工量が多ければ、 イ ン ク受理層面ではパルプ繊 維形状を識別でき、 且つパルプ繊維間の凹部 （谷） にィ ン ク受理層成分がやや多 く 覆っている状態が見られる。 更に、 雪がよ り多 く なれば、 山の斜面が多量の雪で埋 ま って山並も定かでな く なる よ う に、 塗工量がよ り多 く なれば、 パルプ繊維間の凹部 （谷） をイ ン ク受理層成分 で埋めて しまい、 パルプ繊維の形状を識別できな く な り、 平坦化したイ ン ク受理層面となる。 この場合には、 普通 紙に近似 した ものか ら塗工紙と してのイ ン ク ジ ッ ト記 録シー トを連想させる ものであ り、 本発明のイ ン ク ジェ ッ ト記録シー ト の範囲か ら外れた ものである。

本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト において、 輪郭塗 ェされた塗層は、 支持体表面に 7 0 %以上の被覆率で被 覆された塗層であ り、 支持体、 即ち原紙上にあるイ ン ク 受理層面のパルプ繊維の形状が十分に識別でき る程度に 被覆さ れた も のであ る。 イ ン ク受理層面の被覆は、 パル プ繊維の表面に沿っ て均一に非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダ ルシ リ カで覆われてお り 、 パルプ繊維表面の形状通 り に 薄 く 覆っ ている。 イ ン ク受理層面の表面被覆率は、 イ ン ク受理層面のパルプ繊維表面を 7 0 %以上覆っ ている も のであ り 、 こ れによ り 本発明の 目 的 とする特性を十分に 発揮する こ とができ る。 好ま し く は、 8 0 %以上、 更に 好ま し く は、 9 0 %以上である。

その理由 と して、 イ ン ク受理層面が均一に被覆されて いる場合、 イ ン ク ジ ェ ッ ト プ リ ン タ ーを使用 してイ ン ク 受理層面にイ ン ク.が与え られた と き、 イ ン ク受理層面が 均一に被覆されている ため、 イ ン ク のイ ン ク受理層面方 向の広が り を起こ さず、 真円に近い記録 ド ッ ト を表現す る こ とができ、 余剰イ ン ク が被覆面か ら原紙の厚さ方向 に浸透 してい く ためであ る。 一方、 イ ン ク受理層面のパ ルプ繊維を覆う 被覆率が、 7 0 未満では、 イ ン クがィ ン ク受理層面方向に広がる比率が多 く な り 、 結果 と して 記録 ド ッ ト は、 真円か らはずれた形状とな る。 更に、 原 紙への浸透 も不規則 とな り 、 イ ン ク の滲みが現れる。

本発明では、 輪郭塗工された塗層 と しては、 支持体表 面に均一な塗層厚さ で連続 した塗層を形成する こ とが好 ま し く 、 連続 した塗層であれば、 こ れを被覆率 1 0 0 % と規定する。 塗層厚さ は、 塗工量に も関連するが、 本質 的には厚さが薄 く て も連続 した塗層であ る こ とが好ま し い。 塗層厚さ と しては、 0 . 3 〜 3 〃 m程度であ る。 し か し、 輪郭塗工された塗層が、 支持体表面に対して完全 に覆われる必要はな く 、 被覆率と しては、 7 0 %以上で あれば好ま しい。 なお、 被覆率を測定する手段と して、 走査電子顕微鏡を用いる こ とができ、 これによ り画像解 折して面積率を算出する方法がある。

本発明のイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト において、 イ ン ク 受理層面のパルプ繊維表面の被覆層について、 その被覆 率を測定する手段と しては、 走査電子顕微鏡を用いる こ とができ、 これよ り画像解析して面積率を算出する。

本発明によ るイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 支持体表 面に沿って輪郭塗工された塗層をィ ン ク受理層 とする こ とで、 微塗工、 且つ普通紙に近いタイ プを特徵とする。 又、 これをイ ン ク ジェ ッ ト プ リ ンタ ーを使用 して記録し た時、 真円に近い記録 ド ッ ト を表現する こ とができ る。 打ち込まれたイ ン ク は、 瞬時に してイ ン ク吸収性の良い 非球状のカチオ ン性コ ロイ ダルシ リ カ によ って吸収され、 余剰のィ ン クが塗層の断面方向である支持体の厚さ方向 に向かって浸透する。 こ のため、 イ ン ク滲みムラのない 記録 ド ッ 卜が得られる。

本発明のイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト は、 イ ン ク受理層 成分と して非球状カチオ ン性コ ロイ ダルシ リ カを主体と する ものである。

本発明に用い られる非球状カチオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 と しては、 非球状コ ロイ ダルシ リ カの表面をカチオ ン 変性剤である金属酸化水和物を使用 して被覆 し、 カチォ ン変性に した も のである。 本発明で言う非球状と は、 実 質的に球状でない とい う 意味であ り 、 針状、 柱状、 数珠 状、 棒状、 板状、 塊状、 繊維状、 紡錘状等各種形態があ り、 更に こ れ らを疑集体化 した長鎖状の も.の と して繊維 状の形態 も ある。 こ れ らの中で、 特に針状或は柱状の も のが好ま し く 用レ、 られる。

又、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に用レ、 られる 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ と しては、 酸化アル ミ ニゥ ム水和物、 酸化ジル コニウム水和物、 酸化錫水和 物等の金属酸化水和物か らな る カ チオ ン変性剤で被覆さ れた該コ ロ イ ダルシ リ カが好ま し く 用い られ、 特に酸化 アル ミ 二ゥ ム水和物でカ チオ ン変性さ れた ものが好ま し く 用レ、 られる。

カ チ オ ン 変 性 の 方 法 と し て は 、 米 国 特 許 第 3 , 0 0 7 , 8 7 8 号明細書、 特公昭 4 7 - 2 6 9 5 9 号公報等に記載の方法で行う こ とが出来る。

原紙を形成するパルプ繊維の繊維径が数 1 0 z mのォ ー ダ一に対 して、 本発明に用いる非球状カ チオ ン性コ ロ ィ ダル シ リ カ の最大短径は、 5 0 n m以下、 好ま し く は 3 0 n m以下であ り 、 該コ ロ イ ダルシ リ カ の長さ は、 3 0 O n m以下、 好ま し く は 1 0 O n m以下であ る。 パルプ繊維の繊維径 と該コ ロ イ ダルシ リ 力 との粒径 と の比が数 1 0 0 分の 1 以下にあ る こ とか ら、 前述 したよ う な少ない塗工量で も原紙表面上の突出 したパルプ織維 表面まで薄 く 均一に被覆でき る。 こ れ ら非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ は、 通常水 中に一次粒子径を維持 した状態でコ ロ イ ド状に分散 して いる も のを使用する。

本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に用レ、 られる非球 状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ において、 カ チオ ン変性 剤で あ る 金属酸化水和物 の被覆量 と し て は、 シ リ 力 ( S i 0 2 換算） に対 して金属酸化物換算で 1 〜 3 0 重 量％の範囲が有用であ る。 カ チオ ン変性剤の被覆量が 1 重量％ と少なすぎる と、 イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト のィ ン ク記録さ れた画像の耐水性が顕著に悪化 し、 逆に多過 ぎる と塗工面の皮膜物性が脆弱 とな って ヒ ビ割れを起こ し、 好ま し く ない。 該被覆量と して、 好ま し く は 2 . 5 〜 2 5 重量％、 更に好ま し く は 5 〜 2 0 重量％である。

又、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の分散液中に は、 コ ロ イ ド安定性等の 目 的で酢酸、 ク ェ ン酸、 硫酸、 リ ン酸等の酸成分を含有 して も よい。

本発明のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 イ ン ク受理層 成分 と して非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を主体 と する も のであ るが、 更には非球状カチオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ とバイ ン ダーか らな る成分で構成さ れ、 該コ ロ イ ダル シ リ カ 1 0 0 重量部に対 して該バイ ン ダーを 5 〜 2 0 重量部混合する も のであ り 、 好ま し く は ？ 〜 1 5 重 量部であ る。

イ ン ク受理層塗液中のバイ ン ダー量が、 少量で本発明 の効果を発揮する こ とができ る のは、 該コ ロ イ ダルシ リ 力 自体のバイ ン ダー効果に起因する ものであ る。 し力、 し、 該コ ロ イ ダルシ リ カ 自体のノくイ ンダー効果がある も のの、 バイ ン ダー量が 5 重量部未満では、 不十分であ り 、 2 0 重量部を超えて多い とバイ ン ダーによ り イ ン ク吸収 性を損な う こ と にな り 好ま し く ない。

本発明のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト において、 上記ィ ン ク受理層塗液は、 4 〜 2 0 重量％の塗液濃度が好ま し い。 こ こ で、 塗液濃度が 4 重量％未満では、 所定の塗工 量を支持体上に塗工 しがた く 、 2 0 重量％を超えて濃度 が高い と塗工方法によ っ ては 目 的の塗工量以上とな り 、 塗工紙タ イ プに近似する こ とか ら好ま し く ない。

上記の特定の塗液濃度か らな る ィ ン ク受理層塗液を用 い、 イ ン ク受理層を塗工する方法と しては、 各種ブ レ ー ドコ 一 タ ー、 ロ ール コ 一 夕 一、 エア一ナイ フ コ ー タ ー、 ノく 一 コ 一 夕 一 、 ロ ッ ド コ 一 夕 一、 ゲー ト o —ルコ 一 夕 一、 カ ーテ ン コ 一 夕 一、 シ ョ ー ト ドウ エ ルコ 一 夕 一、 グラ ビ ア コ 一 夕 一、 フ レキ ソ グラ ビア コ ー タ ー、 サイ ズプ レス 等の各種装置をオ ンマ シ ン或はオフマ シ ンで用いる こ と ができ る。 こ れ らの各種コ 一 タ ーの内で も、 サイ ズプ レ ス、 ロ ッ ドコ 一 タ ー、 ト ラ ンス フ ァ ロ ーノレコ 一 夕 一、 ェ ァ一ナイ フ コ ー 夕 一が好ま し く 用い られる。

又 、 塗 工 後 に は 、 マ シ ン カ レ ン ダ 一 、 温 度 勾 配

( T G ) カ レ ン ダー、 スー ノ、°一 カ レ ン ダー、 ソ フ ト カ レ ン ダ一等のカ レ ン ダーを用いて仕上げて も良い。

特に、 本発明のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト において、 上記組成物か らな る イ ン ク受理層塗液が、 4 〜 1 0 重量 %の塗液濃度であ る と き、 サイ ズプ レ スを使用 して塗工 する こ とが好ま しい。 こ こ で、 塗液濃度が 4 重量％未満 では、 所定の塗工量を支持体上に塗工 しがた く 、 1 0 重 量％を超えて濃度が高い と 目 的の塗工量以上にな り 、 塗 ェ紙タ イ プに近似 して好ま し く ない。

又、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト において、 上 記組成物か らな る イ ン ク受理層塗液が、 1 0 〜 2 0 重量 %の塗液濃度であ る と き、 ロ ッ ドコ ー タ ー、 ト ラ ンス フ ァ ロ 一ノレコ 一 夕 一、 或はエアーナイ フ コ ー タ ーを使用 し て塗工する こ とが好ま しい。 こ こ で、 塗液濃度が 1 0 重 量％未満では、 所定の塗工量を支持体上に塗工 しがた く 、 2 0 重量％を超えて濃度が高い と 目 的の塗工量以上にな り 、 塗工紙タ イ プに近似 して好ま し く ない。

上述 したよ う に、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 イ ン ク受理層を比喩を加えて塗層面の表面状 態 と して説明 したが、 具体的にイ ン ク受理層の塗工量 と し て は、 0 . 5 〜 5 . 0 g / m ²、 好 ま し く は 1 . 0 〜 4 . O g / m ²であ る。 こ の範囲内において、 本発明のイ ン . ク ジ エ ツ ト記録シー ト とする こ とができ る ものであ り、 普通紙に近いタ イ プと して取扱 う こ とができ る。 こ こで、 イ ン ク受理層の塗工量が 5 . 0 g / m ²を超えて多い場合に は、 普通紙に近いタ イ プのイ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト 力 得 られない。 反対に、 イ ン ク受理層の塗工量が 0 . 5 g / m ²未満では、 イ ン ク受理層成分が支持体表面を均一に覆 う こ とができず、 好ま し く はない。

本発明のイ ン ク ジ ッ ト記録シー ト には、 非球状カ チ オ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ に加えて、 超微粒子無機顔料を 併用する こ とができ る。 超微粒子無機顔料と しては、 以 下の ものを例示する こ とができ る。

例えば、 シ リ カ （ コ ロ イ ダル シ リ カ） 、 アル ミ ナ或は ア ル ミ ナ水和物 （ ア ル ミ ナ ゾル、 コ ロ イ ダルア ル ミ ナ、 カ チオ ン性アル ミ ニウ ム酸化物又はその水和物、 疑べ一 マイ ト等） 、 表面処理カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ、 珪 酸ア ル ミ ニ ウ ム、 珪酸マ グネ シウム、 炭酸マ グネ シウ ム 等が挙げ られる。

更に、 超微粒子無機顔料 と併用する こ と のでき る無機 顔料は、 従来公知の如何な る もの も用いる こ とができ る。 例えば、 軽質炭酸カ ルシウ ム、 重質炭酸カ ルシウ ム、 力 ォ リ ン、 夕 ノレ ク 、 硫酸カ ル シ ウ ム、 硫酸バ リ ウ ム、 二酸 化チタ ン、 酸化亜鉛、 硫化亜鉛、 炭酸亜鉛、 サチ ンホ ワ ィ ト、 珪酸アル ミ ニウ ム、 ケイ ソ ゥ土、 珪酸カ ル シウ ム、 合成非晶質シ リ カ、 水酸化ア ル ミ ニ ウ ム、 リ ト ボン、 ゼ ォ ラ イ ト 、 加水ハ ロ イ サイ ト、 水酸化マ グネ シウ ム等を 挙げる こ とができ る。

こ れ ら該無機顔料の中で も 多孔性無機顔料が好ま し く 、 多孔性合成非晶質シ リ カ 多孔性炭酸マ グネ シゥ 厶、 多孔性ア ル ミ ナ等が挙げ られ 特に細孔容積の大き い多 孔性合成非晶質 シ リ カが好ま しい。

又、 スチ レ ン系プラ スチ ッ ク ピグメ ン ト、 ア ク リ ル系 プラ スチ ッ ク ピグメ ン ト、 ポ リ エチ レ ン、 マイ ク ロ カ プ セル、 尿素樹脂、 メ ラ ミ ン樹脂等の有機顔料等を上記超 微粒子無機顔料と共に併用する こ と もでき る。

非球状カチオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ と共に使用 される バイ ン ダー と して、 例えば、 ポ リ ビニルアルコ ール、 酢 酸 ビュル、 酸化澱粉、 エーテル化澱粉、 カ ルボキ シ メ チ ルセル D —ス、 ヒ ドロキ シェチルセノレロ ース等のセル口 — ス誘導体、 カ ゼイ ン、 ゼラ チ ン、 大豆蛋白、 シ リ ル変 性ポ リ ビニルアルコ ール等 ； 無水マ レ イ ン酸樹脂、 スチ レ ン 一 ブタ ジエ ン共重合体、 メ チノレメ タ ク リ レ ー ト ー ブ 夕 ジェ ン共重合体等の共役ジェ ン系共重合体ラ テ ツ ク ス ； ァ ク リ ル酸エステル及びメ タ ク リ ル酸エステルの重 合体又は共重合体、 ア ク リ ル酸及びメ 夕 ク リ ル酸の重合 体又は共重合体等のァ ク リ ル系重合体ラ テ ッ ク ス ： ェチ レ ン酢酸 ビニル共重合体等の ビニル系重合体ラ テ ツ ク ス ； 或いは こ れ らの各種重合体のカ ルボキ シル基等の官 能基含有単量体によ る官能基変性重合体ラ テ ツ ク ス ； メ ラ ミ ン樹脂、 尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性バ イ ン ダー ； ポ リ メ チル メ タ ク リ レ ー ト、 ポ リ ウ レ 夕 ン樹 脂、 不飽和ポ リ エステル樹脂、 塩化 ビ二ルー酢酸 ビニル コ ポ リ マー、 ポ リ ビニルブチ ラ ール、 アルキ ッ ド樹脂等 の合成樹脂系バイ ン ダーを挙げる こ とができ、 少な く と も 1 種以上で使用する こ とができ る。

又、 従来公知の染料を定着する 目的と して添加する 力 チオ ン性樹脂を併用する こ と もでき る。 更に、 その他の添加剤 と して、 顔料分散剤、 増粘剤、 流動性改良剤、 消泡剤、 抑泡剤、 離型剤、 発泡剤、 浸透 剤、 着色染料、 着色顔料、 蛍光増白剤、 紫外線吸収剤、 酸化防止剤、 防腐剤、 防バイ剤、 耐水化剤、 湿潤紙力増 強剤、 乾燥紙力増強剤等を適宜配合する こ と もでき る。

本発明の第 2 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト は、 支持体 表面に沿っ て輪郭塗工さ れた微塗工のィ ン ク受理層であ り 、 イ ン ク受理層成分を特定 し、 且つ該記録シー ト の総 カ チオ ン荷電量が該記録シ一 ト 1 0 0 g 当 り に対 して特 定範囲にあ る。

本発明のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト の総力 チオ ン荷電 量は、 微塗工タ イ プのイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に即応 して、 0 . 5 〜 2 0 meq. Z 100gであ り 、 好ま し く は、 1 0 〜 1 5 meq. Z l00gであ る。 こ こ で、 総力 チオ ン荷電量 が 0 . 5 meq. Z 100g未満では、 本発明の 目 的を達成する には不十分であ り、 又、 総力チオ ン荷電量が 2 0 meq. / 100gを超える場合には、 イ ン ク受理層の塗工量 も 同時に 多 く する必要があ り 、 本発明の微塗工タ イ プのイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー 卜 の範疇か らはずれる。

総力 チオ ン荷電量は、 イ ン ク染料の定着性に係わ り、 本発明の範囲内にある微塗工タ イ プのイ ン ク ジ エ ツ ト記 録シー ト では、 イ ン ク ジ エ ツ ト プ リ ン タ 一によ り イ ン ク が打込ま れた時、 イ ン ク受理層でァニオ ン性のイ ン ク染 料を定着させ、 更にイ ン ク 溶媒を速やかに支持体内部へ 吸収させる こ とができ る。 その結果、 画像濃度が高 く 、 鮮明性あ る画像のィ ン ク ジ ェ ッ ト記録が可能 とな っ た。 総力 チオ ン荷電量に寄与する ィ ン ク受理層成分 と して は、 本発明の非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ を主体 と し、 他にカ チオ ン性染料定着剤等があ る。 本発明の範 囲内の総力 チオ ン荷電量は、 こ れ らのカ チオ ン性素材を 含有 したイ ン ク受理層を塗設 したイ ン ク ジ ッ ト記録シ ー ト 1 0 0 g 当 り の総力 チオ ン荷電量であ る。 又、 イ ン ク受理層成分に加えて、 該記録シー ト の支持体自体に力 チオ ン性素材、 例えば、 炭酸カ ルシウ ムのよ う な塩基性 顔料等か らな る塡料を内添させる こ とで、 こ れ ら イ ン ク 受理層成分以外の素材によ る カ チオ ン荷電量 も総力 チォ ン荷電量に加算 してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト全体の総 カ チオ ン荷電量 とする こ と も何等限定する ものではない。

イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト の総力 チオ ン荷電量は、 次 のよ う な方法で測定する こ とができ る。 まず、 支持体で あ る原紙と原紙上に塗工さ れたィ ン ク受理層 とを併せた 該記録シー ト を採取 し、 イ オ ン交換水を加えて離解処理 し、 その一定量を採取 し、 バ ッ フ ァ ーを添加 して p H 4 〜 5 に調整 し、 次いでコ ロ イ ド滴定用のァニオ ン性物質 を添加 し、 濾過 して所定濃度の試料 と し、 こ の試料を用 いて コ ロ イ ド滴定法によ り 測定する。

総力 チオ ン荷電量は、 1 0 0 g 当 り の該記録シー ト の カ チオ ン荷電量であ り 、 便宜的には、 支持体及びイ ン ク 受理層の各カ チオ ン荷電量の総和を、 支持体の坪量とィ ン ク受理層の塗工量 との総重量をイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ 一 ト 1 0 0 g 当 り に換算 して得た係数で乗 じた値と して 算出する こ とができ る。 その単位と しては、 m e q . / 1 00 g でめ 。 。

本発明の第 3 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト は、 特定の ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有させた支持体を使用 し、 支持体表面に沿って輪郭塗工された微塗工のィ ン ク受理 層を設けた も のである。

本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト において、 使用 さ れる支持体は、 N— ビニルホルムア ミ ド とァ ク リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 ビニルァ ミ ン のモ ル比 2 0 モ ル %以上、 且つ分子量 5 0 0 0 0 以上である ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を支持体中に含有 してなる ものであ る。 本 発明のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 該支持体を用い、 支持体上にイ ン ク受理層を塗工 してな る も のであ り 、 記 録画像の耐水性が優れている。

イ ン ク ジ ェ ッ ト記録用イ ン ク は、 主と して直接染料や 酸性染料を含有する水性イ ン ク か らな り、 該記録用イ ン ク 中の該染料のァニオ ン性部分と本発明に用い られる ポ リ ビニルア ミ ン共重合体の よ う なカ チオ ン性物質との反 応によ っ て該染料を定着させる こ とができ る。 原紙 （支 持体） の抄造時において、 カ チオ ン性物質 と してポ リ ビ ニルァ ミ ン共重合体を用いた場合には、 ポ リ ビニルァ ミ ン共合体がパルプに対 して強 く 吸着 し、 原紙 （支持体） 中に保持さ れる。 記録さ れた該記録用イ ン ク の染料は、 支持体中に吸着されたポ リ ビニルァ ミ ン共重合体によ つ て定着される ため、 記録画像の耐水性が発現する。

ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有する支持体上にィ ン ク受理層を設けてな る イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト におい ては、 イ ン ク ジ ェ ッ ト記録用イ ン ク が最初にイ ン ク受理 層に与え られた時、 イ ン ク受理層に吸収 し、 余剰イ ン ク が該記録シー ト の厚さ方向、 即ち支持体中に吸収する力 支持体中に含有さ れたポ リ ビニルァ ミ ン共重合体 とィ ン ク の染料が接触 して染料の定着化がな さ れる。 定着 した 染料は、 支持体 と強 く 固定さ れる ために、 外部か らの水 が与え られた場合で も溶出する こ とがない。 即ち、 耐水 性のあ る記録画像が得 られる。

こ こ で、 本発明で用いる N — ビニルホルムア ミ ド とァ - ク リ ロニ ト リ ルの共重合によ り 得 られる ポ リ ビニルア ミ ン共重合体で も、 ビニルア ミ ン比率が 2 0 モル％以下で は十分な耐水性が得 られず、 又、 分子量が 5 0 0 0 0 未 満である場合には、 ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体のパルプ 及びイ ン ク受理層に対する定着性が低下 し、 記録画像の 耐水性に劣る傾向にあ る。

本発明に用い られる ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体は、 支 持体のパルプ固形分当た り 1 重量％以上含有させる こ と ができ、 好ま し く は、 3 重量％以上であ る。

本発明に用し、 られる ポ リ ビニルア ミ ン共重合体 と は、 特開昭 6 4 — 4 0 6 9 4 号公報、 特開平 4 一 1 1 0 9 4 号公報に例示さ れる よ う な共重合体である。

ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を合成する際のモ ノ マー と して、 N— ビニルホルムア ミ ド以外には、 例えば、 N _ ビニルァセ ト ア ミ ド、 N— ビニルプロ ピオ ンア ミ ド、 N ー ビニルカ ル ノく ミ ン酸メ チル、 N— ビニルカ ルノく ミ ン酸 ェチル、 N _ ビニルカ ルノく ミ ン酸イ ソ プロ ピル等が挙げ られる。

又、 N— ビニルホルムア ミ ド と共重合 させる モ ノ マー と しては、 例えば、 ア ク リ ロニ ト リ ル、 炭素数 1 〜 4 の アルコ ール と （ メ タ） ア ク リ ル酸と力、 らな る （ メ タ） ァ ク リ ル酸エステル、 ア ク リ ルア ミ ド、 （ メ タ） ア ク リ ル 酸等が挙げ られる。 こ の内、 特に好ま しレ、 もの と して、 ァ ク リ ロ二 ト リ ノレ 、 ア タ リ ノレア ミ ドであ る。

本発明に用い られる支持体 と しては、 上記ポ リ ビニル ア ミ ン共重合体に加えて、 L B K P、 N B K P等の化学 パルプ、 S GW、 P GW、 R M P、 TM P、 C T M P、 C M P . C G P等の機械パルプ、 D I P等の古紙パルプ、 等の木材パルプと従来公知の顔料を主成分と して、 バイ ン ダー及びサイ ズ剤や定着剤、 歩留 ま り 向上剤、 カチォ ン化剤、 紙力増強剤等の各種添加剤を 1 種以上用いて混 合 し、 長網抄紙機、 円網抄紙機、 ツイ ン ワ イ ヤ抄紙機等 の各種装置で製造さ れた原紙であ る。

更に好ま し く は、 上記原紙に、 澱粉又はポ リ ビニルァ ル コ ール等の水溶性高分子を用いて表面サイ ズを した原 紙であ る。 サイ ズ処理 した原紙を使用 した場合には、 ィ ン ク受理層の塗工、 定着性を向上させる こ とができ る。

こ のよ う な原紙に、 その ま ま イ ン ク受理層を設けて も 良レ、 し、 平坦化をコ ン ト ロ ールする 目 的で、 マ シ ンカ レ ン ダ一、 温度勾配 （ T G ) カ レ ン ダー、 ソ フ ト カ レ ン ダ 一等のカ レ ン ダ一装置を使用 して後、 イ ン ク 受理層を設 けて も良い。

本発明で云 う イ ン ク ジ エ ツ ト記録用イ ン ク と は、 下記 の着色剤、 液媒体、 その他の添加剤か らな る水性イ ン ク である。

着色剤 と しては、 直接染料、 酸性染料、 塩基性染料、 反応性染料或は食品用色素等の水溶性染料が挙げ られる。

水性イ ン ク の溶媒 と しては、 水及び水溶性の各種有機 溶剤、 例えば、 メ チルアル コ ール、 エチルアルコ ール、 n — プロ ピ ノレ ア ノレ コ ー ル、 イ ソ プロ ピ ノレ ア ル コ ー ル、 n — ブチノレアル コ ール、 s e c — ブチノレアノレコ ー ル、 t e r t— ブチルアル コ ール 、 イ ソ ブチルアルコ ール等の炭素数 1 〜 4 のアルキルアル コ ール類 ； ジ メ チルホルムア ミ ド、 ジ メ チルァセ ト ア ミ ド等のア ミ ド類 ； アセ ト ン、 ジァセ ト ンアル コ ール等のケ ト ン又はケ ト ンアル コ ール類 ； テ ト ラ ヒ ドロ フ ラ ン、 ジォキサ ン等のエーテル類 ； ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ール、 ポ リ プロ ピ レ ン グ リ コ ール等のポ リ アルキ レ ン グ リ コ ール類 ； エチ レ ン グ リ コ ール、 プロ ピ レ ン グ リ コ ール、 ブチ レ ン グ リ コ ーノレ、 ト リ エチ レ ン グ リ コ ール、 1， 2， 6 —へキサ ン ト リ オール、 チォ ジ グ リ コ —ル、 へキ シ レ ン グ リ コ ール、 ジエチ レ ン グ リ コ ーノレ等 のアルキ レ ン基力 2 〜 6 個のアルキ レ ン グ リ コ ール類 ； グ リ セ リ ン、 エチ レ ン グ リ コ ール メ チルエ ーテノレ、 ジェ チ レ ン グ リ コ ー ル メ チノレ （又はェチ ル） エーテル、 ト リ エチ レ ン グ リ コ ー ル、 モ ノ メ チ ルエー テル等の多価ア ル コ ールの低級アルキルエーテル類等が挙げ られる。 こ れ らの多 く の水溶性有機溶剤の中で も、 ジェチ レ ン グ リ コ 一ノレ等の多価ア ル コ ー ル、 ト リ エチ レ ン グ リ コ ー ノレモ ノ メ チ ルエ ー テル、 ト リ エチ レ ン グ リ コ ー ルモ ノ ェチ ルェ 一テル等の多価アル コ ールの低級アルキルエーテルが好 ま しい。

その他の添加剤 と しては、 例えば、 p H調節剤、 金属 封鎖剤、 防カ ビ剤、 粘度調整剤、 表面張力調整剤、 湿潤 剤、 界面活性剤、 及び防鑌剤等が挙げ られる。

本発明における イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト と しての使用に留ま らず、 記録時に 液状であ る イ ン ク を使用する どのよ う な記録シー ト と し て用レ、る こ と もでき る。

例えば、 熱溶融性物質、 染顔料等を主成分 とする熱溶 融性イ ン ク を樹脂フ ィ ルム、 高密度紙、 合成紙な どの薄 い支持体上に塗布 したイ ン ク シー ト を、 その裏面よ り加 熱 し、 イ ン ク を溶融させて転写する熱転写記録用受像シ ー ト、 熱溶融性イ ン ク を加熱溶融 して微小液滴化、 飛翔 記録する イ ン ク ジ ッ ト記録シー ト、 油溶性染料を溶媒 に溶解 したィ ン ク を用いたィ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ一 ト、 光重合型モ ノ マ ー及び無色又は有色の染顔料を内包 した マイ ク 口 カ プセルを用いた感光感圧型 ドナー シ一 ト に対 応する受像シー ト等が挙げ られる。 こ れ らの記録シー 卜 の共通点は、 記録時にイ ン ク が液 体状態であ る点であ る。 液状イ ン ク は、 硬化、 固化又は 定着までに、 記録シー ト のイ ン ク受理層の深さ方向又は 水平方向に対 して浸透又は拡つ てい く 。 上述 した各種記 録シー ト は、 それぞれの方式に応 じた吸収性を必要 とす る も ので、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を上述 し た各種の記録シ一 ト と して利用 して も何 ら制限 しない。

更に、 複写機 ' プ リ ン 夕 一等に広 く 使用 さ れている電 子写真記録方式の ト ナーを加熱定着する記録シー ト と し て、 本発明における イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を使用す る こ と もでき る。

第 1 に、 本発明にお ける イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト において、 該イ ン ク受理層が、 非球状カ チォ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を主体 とする塗層であ り 、 且つ該 支持体表面 に 沿 っ て輪郭塗工 さ れ た塗工量 0 . 5 〜 5 . O g /m ²の塗層である。 イ ン ク が該記録シー ト のイ ン ク受理層面に与え られた と き、 その表面方向に広が らず、 イ ン ク受理層面に浸透 し、 余剰イ ン ク が原紙の厚さ方向 に浸透する こ と によ る も のであ り 、 真円に近い記録 ド ッ ト の形状を得る こ とができ、 記録さ れた画像の濃度及び 鮮明性の高いイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を得る こ とがで き る o

又、 第 2 に、 本発明における イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 支持体上にイ ン ク 受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト記録シ ー ト において、 該イ ン ク受理層成分が非球 状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を主体 と し、 該イ ン ク受 理層 が該支持体表面 に 沿 っ て輪郭塗工 さ れ た 塗工量 0 . 5 〜 5 . O g/m²の塗層であ り 、 且つ該記録シー ト の 総ガチオ ン荷電量力 0 . 5 〜 2 O meq. / lOOgであ る。 ィ ン ク が該記録シー ト のィ ン ク受理層面に与え られた と き、 ァニオ ン性のイ ン ク染料が速やかにイ ン ク 受理層 （一部 原紙内部） に定着 して、 その表面方向にイ ン ク が広が ら ず、 次いで余剰イ ン ク が原紙の厚さ方向に浸透する こ と によ る ため と推定さ れ、 真円に近い記録 ド ッ 卜 の形状を 得る こ とができ、 記録された画像の濃度及び鮮明性の高 いイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を得る こ とができ る。

更に、 第 3 に、 本発明における イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ ー ト は、 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト において、 該支持体が、 N — ビニル ホルムア ミ ド とア ク リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 分 子量 5 0 0 0 0 以上、 ビニルア ミ ン のモ ル比 2 0 モ ル％ 以上であ る ポ リ ビニルア ミ ン共重合体を含有 してな る も のであ り 、 該イ ン ク受理層成分が非球状カ チオ ン性コ ロ ィ ダルシ リ カ を主体 と し、 該イ ン ク受理層が該支持体表 面に沿っ て輪郭塗工さ れた塗工量 0 . 5 〜 5 . 0 g/m²の 塗層であ る ものであ る。 イ ン ク が該記録シー ト のイ ン ク 受理層面に与え られた と き、 ァニオ ン性のイ ン ク 染料が 速やかにイ ン ク受理層に定着 して、 その表面方向にイ ン ク が広が らず、 次いで余剰イ ン ク が支持体 （原紙） の厚 さ方向に浸透する。 余剰イ ン ク は、 支持体中のポ リ ビニ ルア ミ ン共重合体と接触して染料の定着化が行われる。 こ の染料の定着化によ って、 優れた耐水性が得られる も の と推定される。

〔発明を実施するための最良の形態〕

以下に、 本発明の実施例を挙げて説明するが、 本発明 は これらの例に限定される ものではない。 又、 実施例に おいて示す 「部」 及び 「％」 は、 特に明示 しない限り重 量部及び重量％を示す。

なお、 下記の実施例及び比較例で作製 したイ ン ク ジェ ッ ト記録シー ト について、 以下の方法に基づいて評価 し、 その結果をそれぞれ表 1 〜表 6 及び表 8 に示 した。

[イ ン ク吸収性]

イ ン ク吸収性及び画像の鮮明性は、 重色ベタ印字部分 の境界、 例えば、 赤印字 （マゼンタ +イェロー） と緑印 字 （ シア ン +イエロ一） の境界部分のイ ン ク のに じみ具 合いを、 目視で判定した。 赤印字部分と緑印字部分が重 な らず、 分離 している場合を特性良好と し、 重な りが大 き く なつて黒線状になる場合を特性不良と した。 イ ン ク 吸収性の悪い ものは、 著 し く 画像品位 （画像の鮮明性） を損な う ため、 他の特性、 例えば、 画像濃度等が良 く て も、 何等意味をなさない。

なお、 評価基準と して、 Aは特性が良好、 B は実用上 問題ない範囲で良好、 C は実用上問題あ り、 D は特性が 不良を示す。 [画像濃度]

画像濃度は、 ブラ ッ ク イ ン クでベタ印字した部分を、 反射濃度計 （マ ク ベス R D 9 1 8 ； マ ク ベス社製） を用 いて測定した。 数値が高いほ ど画像濃度が高 く 良好であ るが、 通常 1 . 2 0 以上あれば良好である。

[被覆率]

被覆率 （％ ) は、 走査電子顕微鏡によ り イ ン ク ジ エ ツ 卜記録シー トのパルプ繊維表面において、 使用 した素材 の金属元素の X線像図を撮影し、 画像解析装置を用いて 支持体表面の被覆率を面積率と して測定した。

[ ド ッ ト形状係数 ]

イ ン ク ジ ヱ ッ ト プ リ ンタ （ 1 〇 一 7 2 0 ： シ ャ ープ株 式会社製） を用いて、 ブラ ッ クイ ン クから成る単色 ドッ ト を印字して、 画像解析装置によ り、 ド ッ トの周囲長 L 及び ド ッ トの面積 Aを測定し、 下記の数 1 によ り定義す る ド ッ ト 形状係数 C を算出 し た。 ド ッ ト 形状係数 C 力 1 . 0 から離れ、 大き く なるほ ど、 ドッ トの滲み出 し 等によ り、 ド ッ ト形状が不規則である こ とを示す。

【数 1 】

C 二 L ² Z ( 4 TT X A )

こ こ で、 C は ド ッ ト形状係数、 L は ド ッ ト の周囲長、 A は ド ッ ト の面積を表す。

[実施例 1 〜 5 及び比較例 1 〜 4 ]

実施例 1

[原紙の作製 ] 濾水度 4 5 0 m l c f s の L B K P 8 3 部、 濾水度 4 8 O m l c s ί の N B K P 8 部カヽ らな るノ、。ルプス ラ リ —に、 カ チオ ン澱粉 0 . 8 部、 硫酸バ ン ド 0 . 4 部、 ァ ルキルケテ ン ダイ マ ー 0 . 1 0 部を添加 して、 パルプス ラ リ ーを p H 8 . 2 に調整 し、 長網抄紙機で抄造乾燥 し、 マ シ ン カ レ ン ダー仕上げを して、 坪量 8 5 g/m ²の原紙を 作製 した。 作製 した原紙のステキ ヒ ト サイ ズ度は、 2 5 秒であ っ た。

[イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ ー ト の作製 ]

上記によ り 作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 針状の コ ロ イ ダルシ リ カ を シ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ ◦ ₃ 換算で約 6 . 2 重量％の酸化アル ミ 二 ゥ 厶水和物によ り変性 した針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダ ル' シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 1 0〜 2 0 n m X 長さ 5 0〜 2 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 4 1 meq. / g ) 1 0 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 5 0 部を主成分 とする固形 分濃度 1 0 %の水性分散液をサイ ズプ レ スを用いて乾燥 固型分 0 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ —仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 2

実施例 1 の乾燥固形分の量を 1 . 0 g/m ²とな る よ う に ロ ッ ドコ 一 夕一を用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様 に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録 シー ト を作製 した。 実施例 3

実施例 1 の乾燥固形分の量を 3 . 0 g/m²とな る よ う に ト ラ ン ス フ ァ 一 ロ ールコ 一 夕 一を用いて塗工 した以外は 実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 4

実施例 1 の乾燥固形分の量を 5 . 0 g/m²とな る よ う に エア一ナイ フ コ ー 夕 一を用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 比較例 1

実施例 1 の乾燥固形分の量を 0 . 3 g/m²とな る よ う に サイ ズプ レスを用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト を作製 した。

比較例 2

実施例 1 の乾燥固形分の量を 5 . 5 g/m²とな る よ う に エアーナイ フ コ ー タ ーを用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 実施例 5

実施例 1 で用いた針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダル シ リ 力 の 代 り に 、 柱 状 の コ ロ イ ダ ノレ シ リ カ を シ リ カ

( S i 0 ₂ 換算） に対 し A l ₂ 0 3 換算で 2 9 . 5 重量 %の酸化アル ミ 二ゥ 厶水和物によ り 変性 した柱状のカ チ オ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x 長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 O meq. /g) を使用 し、 乾燥固形分の量を 3 . 0 g/m²と な る ；^ う に ト ラ ンス フ ァ ー ロ ール コ 一 夕 一を用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ ッ ト 記録シ 一 ト を作製 した。

比較例 3

実施例 1 で用いた針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダル シ リ 力 の代 り に、 球状の コ ロ イ ダルシ リ カ の 4 0 %水分散液 ( ー次粒子径 3 0 0 ± 3 0 11 111 、 カ チ オ ン 荷電量一 0 . 0 1 meq. /g) 2 5 0 部を使用 し、 乾燥固形分の量を 3 . O g/m²とな る よ う に ト ラ ン ス フ ァ 一 ロ ール コ 一 夕一 を用いて塗工 した以外は実施例 1 と同様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ 一 ト を作製 した。

比較例 4

実施例 1 で用いた針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダル シ リ 力 の代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （ニ ッ プシル E 2 2 0 A、 日 本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 m、 カチオ ン荷電量— 0 . 0 9 meq. /g) 3 3 3 部を使用 し、 乾燥固形分の量を 3 . 0 g/m²とな る よ う に ト ラ ンス フ ァ 一ロ ール コ 一 夕一を用いて塗工 した以外は実施例 1 と同 様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

上記の実施例 1 〜 5 及び比較例 1 〜 4 で作製 したイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果を表 1 に 示 した。 表 1

表 1 の結果よ り 、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト は、 輪郭塗工 した塗層の被覆率が高 く 、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好であ り 、 ド ッ ト形状係数 も小 さ く 真円に近い記録 ド ッ ト形状を示 していた。

一方、 比較例 1 及び 2 は、 イ ン ク受理層の塗工量が範 囲外にあ る場合であ るが、

比較例 1 ではイ ン ク 吸収性、 鮮明性に劣 り 、 比較例 2 で は良好な結果であ つ たが、 普通紙と しての取扱い と して は好ま し く なかっ た。 比較例 3 は、 球状の コ ロ イ ダルシ リ カ を使用 した例であ るが、 カ チオ ン変性さ れていない ため、 画像の鮮明性に劣 り 、 被覆率が低 く く 、 ド ッ ト形 状係数 も劣 っ た。 比較例 4 は、 使用 した無機顔料の粒子 径が大き いために、 画像の鮮明性が劣 り 、 被覆率 も低 く く 、 ド ッ ト形状係数 も劣 っ た。

[実施例 6 〜 1 1 及び比較例 5 〜 9 ]

実施例 6

[原紙の作製 ]

濾水度 4 5 O m l c f s の L B K P 8 3 部、 濾水度 4 8 0 m l c s ί の N B K P 8 部か らな るノ、。ルプス ラ リ ー に、 カ チオ ン澱粉 0 . 8 部、 硫酸ノく ン ド 0 . 4 部、 アル キルケテ ン ダイ マ 一 0 . 1 0 部を添加 して、 ノ ルプス ラ リ ーを Ρ Η 8 . 2 に調整 し、 長網抄紙機で抄造乾燥 し、 マ シ ン カ レ ン ダー仕上げを して、 坪量 8 5 g/m²の原紙を 作製 した。 作製 した原紙のステキ ヒ ト サイ ズ度は、 2 5 秒であ っ た。

[イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト の作製]

上記に よ り 作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 針状の コ ロ イ ダルシ リ カ をシ リ カ （ S i 0₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0₃ 換算で約 6 . 2 重量％の酸化アル ミ 二 ゥ 厶水和物に よ り変性 した針状のカ チオ ン変性コ ロイ ダ ノレ シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m X 長 さ 5 0 〜 2 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 4 1 raeq. / g ) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和 高分子社製） 5 0 部を主成分 とする固形分濃度 1 0 %の 水性分散液をロ ッ ドコ 一 タ ーを用いて乾燥固型分 1 g/m² とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 7

実施例 6 の乾燥固形分の量を 0 . 5 g/m²とな る よ う に サイ ズプ レ スを用いて塗工 した以外は実施例 6 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 8

実施例 6 の乾燥固形分の量を 2 g/m²とな る よ う にロ ッ ドコ ー タ ーを用いて塗工 した以外は実施例 6 と同様に し てイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 9

実施例 6 で使用 した水性分散液を固形分濃度 1 5 % と し、 エア一ナイ フ コ ー タ ーを用いて乾燥固形分 5 g/m²と な る よ う に、 塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト を作製 した。

実施例 1 0

実施例 6 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 針状の コ ロ イ ドダルシ リ カ をシ リ カ （ S i 0 2 換 算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で約 1 1 重量％の酸化アル ミ 二ゥ ム水和物に よ り 変性 した針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 （ ス ノ ーテ ッ ク ス U P — A K ( 1 ) 、 日産化学社製、 粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m X長 さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集体、 カ チオ ン荷電量 0 . Ί 1 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 3 0 %水溶液 （ス ミ レ ーズ レ ジ ン 1 0 0 1 、 カ チオ ン荷電量 3 . 5 meq. /g、 住友化学社製） 1 0 0 部を主成分 とする固形分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ア ーロ一ル コ 一 夕一を用い て乾燥固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 実施例 1 1

実施例 6 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 柱状の コ ロ イ ダルシ リ カ をシ リ カ （ S i 〇 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 〇 ₃ 換算で 2 9 . 5 重量％の酸化アル ミ 二 ゥ 厶水和物によ り 変性 した柱状のカチオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 % 水分散液 （ 粒径 ； 幅 4 O n m x 長 さ 1 0 0 〜 3 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 O raeq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料 定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分 子社製） 5 0 部を主成分 とする固形分濃度 1 5 %の水性 分散液をエア ーナイ フ コ 一 タ ーを用いて乾燥固型分 5 g/ m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ してィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 5 実施例 6 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 球状の コ ロ イ ダルシ リ カ の 4 0 %水分散液 （一次粒 子径 3 0 0 ± 3 0 n m、 カ チオ ン荷電量一 0 . 0 l meq. /g) 2 5 0 部、 接着剤 と してポ リ ビュルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染 料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 (ポ リ フ イ ツ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高 分子社製） 5 0 部を主成分とする固形分濃度 1 0 %の水 性分散液を ト ラ ンス フ ァ ー ロ ールコ 一 夕 一を用いて乾燥 固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕 上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 6

実施例 6 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 球状の コ ロ イ ダルシ リ カ をシ リ カ （ S i 0 2 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 2 . 5 重量％の酸化アル ミ 二 ゥ 厶水和物によ り 変性 した球状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子径 8 0 n m、 カチォ ン荷電量 0 . 8 0 meq. /g) 3 3 3 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 5 0 部を主成分 とする 固形分濃度 1 0 %の水性分散液をロ ッ ドコ 一 夕 一を用い て乾燥固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 比較例 7

実施例 1 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 針状の コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 O n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集体、 カ チォ ン荷電量一 0 . 0 2 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と して ポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹 脂の 3 0 %水溶液 （ス ミ レ 一ズ レ ジ ン 1 0 0 1 、 カ チォ ン荷電量 3 . 5 meq. /g, 住友化学社製） 1 0 0 部を主成 分 とする固形分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ァ 一 ロ ール コ 一 夕 一を用いて乾燥固型分 2 g/m²となる よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。

比較例 8

実施例 6 で作製 した原紙に、 イ ン ク受理層組成物 と し て、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （ニ ッ プシル E 2 2 0 A、 日本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 m、 カチォ ン荷電量 _ 0 . 0 9 meq. /g) 3 3 3 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 3 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電 量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 5 0 部を主成分 とす る固形分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ァ ー ロ ー ルコ 一 夕 一を用いて乾燥固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。

比較例 9

比較例 7 で使用 した水性分散液を固形分濃度 1 5 % と し、 エアーナイ フ コ ー 夕 を用いて乾燥固形分 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

上記の実施例 6 〜 1 1 及び比較例 5 〜 9 で作製 したィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果を表 2 に示 した。

表 2 実關 インク 酉像蠢度 鲜明性 被覆率 ドット 又は比 吸収性 (¾) 形状係数 実施例 6 A 1. π A δ 1 1. 12 実施例 7 A 1. 30 B 12 1. 15 実施例 8 A 1. H A , 1. 10 実施例 9 A 1. 52 A S δ 1. 08 実施例 10 A 1. U A 85 1. 13 実施例 11 A 1. Π A 93 1. 10

画 5 B 1. 08 C 6 { i. Π 比較例 6 B 1. 15 c 69 1. 21 删 7 A 1. Π c δ 5 1. 21 比較例 8 B ■1. 12 c { 9 1. 36 比較例 9 C 1. 18 B 6 δ 1. 31 表 2 の結果よ り、 実施例 6 1 1 及び比較例 5 9 の イ ン ク ジエ ツ ト記録シー ト において、 実施例における該 記録シー ト は、 非球状カチオ ン性コ ロイ ダルシ リ カを使 用 した ものであ り、 いずれも被覆率が本発'明の範囲内に 入ってお り、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好 であった。 又、 ド ッ ト形状係数も小さ く 、 真円に近い記 録 ド ッ ト形状を示 していた。

一方、 比較例 5 及び 6 は、 球状のコ ロ イ ダルシ リ カを 使用 しているために、 ド ッ ト形状係数が大き く 、 記録 ド ッ ト形状が劣った。 比較例 7 は、 実施例 1 0 のカチオ ン 変性した針状のコ ロイ ダルシ リ カの代わ り に、 カチオ ン 変性してない針状のコ ロイ ダルシ リ カを使用 した もので あるが、 カチオ ン変性されていないために画像濃度及び 鮮明性に劣っていた。 比較例 9 では、 塗工量が 5 g/m²と 多いが、 使用 した無機顔料の粒子径が大きいために、 被 覆率と して低い結果であった。 比較例 8 は、 塗工量 2 g/ m²であ り、 使用 した無機顔料の粒子径が大き く 被覆率も 低かっ た。

[実施例 1 2 2 0 及び比較例 1 0 1 5 ]

実施例 1 2

濾水度 4 5 0 m l c s i の L B K P 9 0 部、 濾水度 4 8 0 m 1 c s f の N B K P 1 0 部からなる ルプスラ リ ー に、 カ オ リ ン 9 部、 カ チオ ン澱粉 0 . 8 部、 硫酸バ ン ド 0 . 4 部、 アルキルケテ ンダイ 0 . 1 0 部を添 加 して、 ルプスラ リ ーを p H 8 . 2 に調整し、 長網抄 紙機で抄造乾燥 して坪量 8 5 g/m²の原紙を作製 し、 続い てィ ン ク 受理層の組成物 と して、 針状の コ ロ イ ダル シ リ 力 をシ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 s 換算で約 6 . 2 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り 変性 した 針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 n m、 力 チオ ン荷電量 0 . 4 1 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と し てポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電 量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 4 %の水性分散液をサイ ズプ レスを用 いて乾燥固型分 0 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ン 力 レ ン ダー仕上げ してィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ 一 ト を作製 した。

実施例 1 3

実施例 1 2 の イ ン ク受理層組成物を固型分濃度 6 % と し、 乾燥固型分の量を 2 g/m²とな る よ う にサイ ズプ レ ス を用いて塗工 した以外は実施例 1 2 と同様に してィ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。

実施例 1 4

実施例 1 2 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 1 0 % と し、 乾燥固型分の量を 4 . 5 g/ffl²とな る よ う にサイ ズ プ レ スを用いて塗工 した以外は実施例 1 2 と同様に して イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ一 卜 を作製 した。 比較例 1 0

実施例 1 2 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 3 % と し、 乾燥固型分の量を 0 . 3 g/m²とな る よ う にサイ ズプ レ スを用いて塗工 した以外は実施例 1 2 と同様に してィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 1 1

実施例 1 2 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 1 2 % と し、 乾燥固型分の量を 5 . 5 g/m²とな る よ う にサイ ズ プ レ スを用いて塗工 した以外は実施例 1 2 と同様に して イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。

実施例 1 5

実施例 1 2 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 柱状の コ ロ イ ダ ル シ リ カ を シ リ カ （ S i 〇 ₂ 換算） に対 し 八 1 ₂ 0 ₃ 換算で 2 9 . 5 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水 和物によ り 変性 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 O meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 ( P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 1 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. 、 昭和高分子社 製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 6 %の水性分 散液をサイ ズプ レ スを用 いて乾燥固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ン カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト 記録シー ト を作製 した。 実施例 1 6

実施例 1 2 と同様に抄造 した後、 サイ ズプ レ ス によ り 酸化澱粉を 0 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダ一仕上げ して実施例 1 6 に使用するサイ ズ原 紙と した。 続いて、 実施例 1 5 の 6 %水性分散液を使用 し、 同一条件で塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してィ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ ー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型 分は、 2 . 5 g/m²であ つ た。

実施例 1 7

実施例 1 2 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 実施例 1 5 で用いた柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 % 水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ ー ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 1 5 0 部、 染料定着剤 と して力.チオ ン 性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チォ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を 主成分 とする固型分濃度 8 %の水性分散液をサイ ズプ レ スを用いて乾燥固型分 2 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 1 2

実施例 1 7 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 代 り に 、 球状 の コ ロ イ ダ ノレ シ リ カ を シ リ カ ( S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 2 . 5 重量 %の酸化アル ミ 二ゥ ム水和物によ り 変性 した球状のカ チ ォ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子径 8 O n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 8 O meq. /g) を 3 3 3 部 使用 した以外は実施例 1 7 と同様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト 記録シー ト を作製 した。 乾燥固型分は 2 . 0 g/m²であ つ た。

比較例 1 3

実施例 1 7 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の代 り に、 針状の コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散 液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 O n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集 体、 カ チオ ン荷電量一 0 . 0 2 meq. /g) を 1 0 0 0 部使 用 した以外は実施例 1 7 と同様に してイ ン ク ジ ッ ト記 録シー ト を作製 した。 乾燥固型分は 2 . 0 g/m²であ っ た。

比較例 1 4

実施例 1 7 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カの代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （二 ッ プシ ル E 2 2 O A、 日 本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . Q a m、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 9 meq. /g) を 3 3 3 部使用 した以外は実施例 6 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト 記録シ ー ト を作製 した。 乾燥固型分は 2 . 0 g/m²であ っ た。

実施例 1 8

実施例 1 2 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 実施例 1 5 で用いた柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ 力 の 1 0 % 水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 2 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン 性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カチォ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を 主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液をサイ ズプ レ スを用いて乾燥固型分 4 . 0 g/m とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 1 5

実施例 1 8 で使用 した 1 0 %の水性分散液をエアーナ ィ フ コ ー タ ーを用いて塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ッ ト記録シー ト を作製 した。 乾燥固型分 は、 6 . 0 g/m²であ っ た。

上記の実施例 1 2 〜 1 8 及び比較例 1 0 〜 1 5 で作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー 卜 について、 評価 した結果 を表 3 に示 した。

表 3

表 3 の結果 よ り 、 本発明 の イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録 シ ー ト は、 輪郭塗工 し た塗層 の被覆率が高 く 、 イ ン ク 吸収性、 画像濃度、 鮮明性共 に 良好で あ り 、 ド ッ ト 形状係数 も 小 さ く 真円 に近い記録 ド ッ ト 形状を示 し て い た。 実施例 1 2 〜 1 4 及び比較例 1 0 〜 1 1 では、 同一の バイ ン ダー量を使用 した例であ るが、 比較例 1 0 は塗液 濃度が低いため所定量塗工できず、 不良であ っ た。 反対 に、 比較例 i 1 は、 良好な評価結果であ っ たが、 塗液濃 度が高いため所定量以上に塗工さ れ、 普通紙の取扱い と しては好ま し く なかっ た。

実施例 1 5 及び実施例 1 6 では、 未処理原紙とサイ ズ 処理原紙とを比較 したが、 サイ ズ処理原紙を使用 した方 が同一の塗液濃度で も塗工量を多 く でき、 種々 の特性で も良好であ っ た。

[実施例 1 9 〜 2 5 及び比較例 1 6 〜 2 1 ]

実施例 1 9

[原紙の作製 ]

濾水度 4 5 0 m l c s f の L B K P 9 0 部、 濾水度 4 8 0 m l c s f の N B K P 1 0 部か らな るノ、。ルプス ラ リ ー に、 カ オ リ ン 9 部、 カ チオ ン澱粉 0 . 8 部、 硫酸バ ン ド 0 . 4 部、 アルキルケテ ン ダイ マ 一 0 . 1 0 部を添 加 して、 ノ、。ルプス ラ リ ーを p H 8 . 2 に調整 し、 長網抄 紙機で抄造 し、 0 . 5 g/m²の酸化澱粉をサイ ズプ レ ス し た後、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げを して、 坪量 8 5 g/m²の原紙を作製 した。

[イ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シ一 卜 の作製 ]

上記に よ り 作製 した原紙に、 イ ン ク受理層の組成物 と して、 針状の コ ロ イ ダル シ リ カ をシ リ カ （ S i 0 ₂ 換 算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で約 6 . 2 重量％の酸化アル ミ 二ゥム水和物によ り変性した針状のカチォ ン変性コ 口 ィ ダルシ リ カの 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m x長さ 5 0 〜 2 0 O n m、 カチオ ン荷電量 0 . 4 1 me q. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤と してポ リ ビニルアルコール の 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカチオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カチオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和 高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分とする固型分濃度 1 0 % の水性分散液を口 ッ ドコ 一夕 一を用いて乾燥固型分 1 . 5 g/m²となる よ う に塗工、 乾燥し、 カ レ ンダ一仕上げし て イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー トを作製した。

実施例 2 0

実施例 1 9 の イ ン ク受理層組成物を固型分濃度 1 5 % と し、 乾燥固型分の量を 2 . 5 g/m²となる よ う にロ ッ ド コ一タ ーを用いて塗工した以外は実施例 1 9 と同様に し てイ ン ク ジエ ツ ト記録シー トを作製した。

実施例 2 1

実施例 1 9 の ィ ン ク受理層組成物を固型分濃度 2 0 % と し、 乾燥固型分の量を 5 . 0 g/m²となる よ う にロ ッ ド コ 一夕 一を用いて塗工した以外は実施例 1 9 と同様に し て イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ ー トを作製 した。

比較例 1 6

実施例 1 9 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 5 % と し、 乾燥固型分の量を 0 . 3 g/m²となる よ う にロ ッ ドコ —夕 一を用いて塗工 した以外は実施例 1 9 と同様に して イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 1 7

実施例 1 9 の イ ン ク受理層組成物を固型分濃度 2 5 % と し、 乾燥固型分の量を 6 . 5 g/m²とな る よ う にロ ッ ド コ 一 夕 一を用いて塗工 した以外は実施例 1 9 と同様に し てイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 2 2

実施例 1 9 で作製 した原紙に、 柱状の コ ロ イ ダルシ リ 力 を シ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で 2 9 . 5 重量％の酸化ア ル ミ ニ ウ ム水和物によ り 変性 した 柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カチォ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルア ル コ ー ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 1 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カチオ ン荷電 量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液をロ ッ ドコ 一 夕 一 を用いて乾燥固型分 2 . 1 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を 作製 した。

実施例 2 3

実施例 1 9 でサイ ズプ レ スをせずに、 こ れを実施例 2 3 の原紙と した。 続いて、 実施例 2 2 の 1 0 %水性分散 液を使用 し、 同一条件で塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上 げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分は、 し 3 g/m²であ っ た。

実施例 2 4

実施例 1 9 で作製 した原紙に、 実施例 2 2 で用いた柱 状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒 径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷 電量 1 . 9 0 me q . /g ) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビ ニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ 社製） 1 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 raeq. /g, 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 と する固型分濃度 1 5 %の水性分散液をロ ッ ドコ 一 タ ーを 用いて乾燥固型分 2 . 0 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 1 8

実施例 2 4 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 代 り に 、 球状の コ ロ イ ダ ノレ シ リ カ を シ リ カ ( S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 2 . 5 重量 %の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り 変性 した球状のカ チ オ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子径 8 O n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 8 O meq. /g) を 3 3 3 部 使用 した以外は実施例 2 6 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 2 . 0 g/m² であ っ た。 比較例 1 9

実施例 2 4 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カの代 り に、 針状のコ ロ イ ダル シ リ カの 1 0 %水分散 液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 O n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集 体、 カ チオ ン荷電量一 0 . 0 2 11169. ） を 1 0 0 0 部使 用 した以外は実施例 6 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録 シ ー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 2 . O g/m²であ つ た。

比較例 2 0

実施例 2 4 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （二 ッ ブシ ル E 2 2 0 A、 日本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 〃 m、 カ チオ ン荷電量一 0 . 0 9 meq. /g) を 3 3 3 部使用 した以外は実施例 2 4 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録 シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 1 . 8 g/m²であ つ た。

実施例 2 5

実施例 1 9 で作製 した原紙に、 実施例 2 4 で用いた柱 状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒 径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷 電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビ ニルア ル コ ー ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ 社製） 2 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分と する固型分濃度 2 0 %の水性分散液をロ ッ ドコ 一 夕一を 用いて乾燥固型分 4 . 5 g/ni²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作 製 した。

比較例 2 1

実施例 2 5 で使用 した 2 0 %の水性分散液をエアーナ ィ フ コ 一 夕 一を用いて塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾 燥固型分は、 7 . O g/m²であ っ た。

上記の実施例 1 9〜 2 5 及び比較例 1 6〜 2 1 で作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果 を表 4 に示 した。

表 4

表 4 の結果よ り、 本発明のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト は、 輪郭塗工 した塗層の被覆率が高 く 、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好であ り 、 ド ッ ト形状係数 も小 5 さ く 真円に近い記録 ド ッ ト形状を示 していた。 実施例 1 9 〜 2 1 及び比較例 1 6 〜 1 7 では、 同一の バイ ンダー量を使用 した例であるが、 比較例 1 6 は塗液 濃度が低いため所定量塗工できず、 不良であっ た。 反対 に、 比較例 1 7 は、 良好な評価結果であつ'たが、 塗液濃 度が高いため所定量以上に塗工され、 普通紙の取扱いと しては好ま し く な力、つた。

実施例 2 2 及び実施例 2 3 では、 未処理原紙とサイ ズ 処理原紙とを比較したが、 サイ ズ処理原紙を使用 した方 が同一の塗液濃度でも塗工量を多 く でき、 種々 の特性で も良好であった。

実施例 2 4 及び比較例 1 8 〜 2 0 では、 使用する素材 を代えた例であるが、 本発明以外の素材を使用 した場合 にはいずれ も劣っ た。

実施例 2 5 及び比較例 2 1 では、 塗工装置を代えた例 であるが、 比較例 2 1 で使用 したエア一ナイ フ コ ーター で作製した場合に、 良好な評価結果であったが、 塗液濃 度が高いため所定量以上に塗工され、 普通紙の取扱いと しては好ま し く なかった。

[実施例 2 6 〜 3 2 及び比較例 2 2 〜 2 7 ]

実施例 2 6

濾水度 4 5 0 m l c s f の L B K P 9 0 部、 濾水度 4 8 0 m l c s f の N B K P 1 0 部からなるノヽ。ルプスラ リ ーに、 カ オ リ ン 9 部、 カ チオ ン澱粉 0 . 8 部、 硫酸ノく ン ド 0 . 4 部、 アルキルケテンダイマー 0 . 1 0 部を添 カ卩 して、 ノ ルプス ラ リ ーを p H 8 . 2 に調整 し、 長網抄 紙機で抄造乾燥 して坪量 8 5 g/m²の原紙を作製 し、 続い てィ ン ク受理層の組成物 と して、 針状の コ ロ イ ダルシ リ 力 をシ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で約 6 . 2 重量％の酸化アル ミ 二ゥ ム水和物に'よ り 変性 した 針状のカ チオ ン変性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0〜 2 O n m x長さ 5 0〜 2 0 O n m、 力 チオ ン荷電量 0 . 4 l meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と し てポ リ ビニルアル コ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電 量 6 . 9 meq. / . 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ァ ロ ールコ 一 夕 一を用いて乾燥固型分 1 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し 、 マ シ ンカ レ ン ダ一仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 2 7

実施例 2 6 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 1 5 % と し、 乾燥固型分の量を 2 . 5 g/m²とな る よ う に ト ラ ン ス フ ァ ロ ール コ 一 夕一を用いて塗工 した以外は実施例 2 6 と同様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 実施例 2 8

実施例 2 6 のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 2 0 % と し、 乾燥固型分の量を 5 . 0 g/m²と な る よ う に ト ラ ン ス フ ア ロ ール コ 一 夕 一を用いて塗工 した以外は実施例 2 6 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 比較例 2 2

実施例 2 6 の イ ン ク受理層組成物を固型分濃度 5 % と し、 乾燥固型分の量を 0 . 3 g/m²とな る よ う に ト ラ ンス フ ァ ロ ール コ 一 夕一を用いて塗工 した以外は実施例 2 6 と 同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 比較例 2 3

実施例 2 6 の イ ン ク受理層組成物を固型分濃度 2 5 % と し、 乾燥固型分の量を 6 . 5 g/m²とな る よ う に ト ラ ン ス フ ァ ロ ールコ 一 夕一を用いて塗工 した以外は実施例 2 6 と同様に してイ ン ク ジ ッ ト記録シー ト を作製 した。 実施例 2 9

実施例 2 6 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 柱状の コ ロ イ ダルシ リ カ をシ リ カ （ S i 〇 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で 2 9 . 5 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水和物に よ り変性 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 O meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着 剤 と してポ リ ビニルア ル コ ー ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 1 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チ オ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 力 チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ン ス フ ァ ロ 一 ル コ 一 タ ーを用いて乾燥固型分 1 . 3 g/m² とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダ一仕上げ し てイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 実施例 3 0

実施例 2 6 と同様に抄造 した後、 サイ ズプ レスによ り 酸化澱粉を 0 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダ一仕上げ して実施例 3 0 に使用するサイ ズ原紙と し た。 続いて、 実施例 2 9 の 1 0 %水性分散液を使用 し、 同一条件で塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分は、 2 . 1 g/m²であ っ た。

実施例 3 1

実施例 2 6 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 実施例 2 9 で用いた柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 % 水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0〜 3 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と し て ポ リ ビニ ル ア ル コ ー ル の 1 0 % 水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 1 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チ オ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 力 チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 5 %の水性分散液を ト ラ ン ス フ ァ ロ ールコ 一夕一を用いて乾燥固型分 2 . 0 g/m² とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダ一仕上げ し て イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 2 4

実施例 3 1 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 の 代 り に 、 球状の コ ロ イ ダ ノレ シ リ カ を シ リ カ ( S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 2 . 5 重量 %の酸化アル ミ 二ゥ ム水和物によ り 変性 した球状のカ チ オ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子径 8 O n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 8 O meq. /g) を 3 3 3 部 使用 した以外は実施例 3. 1 と同様に してイ ン ク ジ ッ ト 記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 2 . 0 g/m²

C、あ っ た。

比較例 2 5

実施例 3 1 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の代 り に、 針状の コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散 液 （粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集 体、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 2 meq. /g) を 1 0 0 0 部使 用 した以外は実施例 3 1 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記 録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 2 . 0 g/m²で め つ 7こ。

比較例 2 6

実施例 3 1 で使用 した柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （二 ッ プシ ル E 2 2 O A、 日 本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 〃 m、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 9 meq. /g) を 3 3 3 部使用 した以外は実施例 3 1 と同様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録 シー ト を作製 した。 こ の時、 乾燥固型分 1 . 8 g/m²であ つ た。

実施例 3 2

実施例 2 6 のイ ン ク受理層塗液の代わ り に、 実施例 2 9 で用いた柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 % 水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 0 n m カ チオ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と して ポ リ ビニルア ル コ ー ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 2 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン 性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チォ ン荷電量 6 . 9 raeq. /g, 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を 主成分 とする固型分濃度 2 0 %の水性分散液を ト ラ ン ス フ ァ ロ 一ルコ 一 夕 一を用いて乾燥固型分 4 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げ してィ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト を作製 した。

比較例 2 7

実施例 3 2 で使用 した 2 0 %の水性分散液をエア—ナ ィ フ コ ー 夕 一を用いて塗工、 乾燥 し、 カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 こ の時、 乾 燥固型分は、 5 . 5 g/m²であ つ た。

上記の実施例 2 6 〜 3 2 及び比較例 2 2 〜 2 7 で作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果 を表 5 に示 した。

表 5

表 5 の結果よ り 、 本発明のイ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー ト は、 輪郭塗工 した塗層の被覆率が高 く 、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好であ り 、 ド ッ ト形状係数 も小

25 さ く 真円に近い記録 ド ッ 卜形状を示 していた。 実施例 2 6 〜 2 8 及び比較例 2 2 〜 2 3 では、 同一の バイ ンダー量を使用 した例であるが、 比較例 2 2 は塗液 濃度が低いため所定量塗工できず、 不良であった。 反対 に、 比較例 2 3 は、 良好な評価結果であつたが、 塗液濃 度が高いため所定量以上に塗工され、 普通紙の取扱いと しては好ま し く なかった。

実施例 2 9 及び実施例 3 0 では、 未処理原紙とサイ ズ 処理原紙とを比較したが、 サイ ズ処理原紙を使用 した方 が同一の塗液濃度でも塗工量を多 く でき、 種々 の特性で も良好であ っ た。

実施例 3 1 及び比較例 2 4 〜 2 6 では、 使用する素材 を代えた例であるが、 本発明以外の素材を使用 した場合 にはいずれも劣った。

実施例 3 2 及び比較例 2 7 では、 塗工装置を代えた例 であるが、 比較例 2 7 で使用 したエアーナイ フ コ ータ ー で作製した場合に、 良好な評価結果であつたが、 塗液濃 度が高いため所定量以上に塗工され、 普通紙の取扱い と しては好ま し く な力、つた。

[実施例 3 3 〜 3 9 及び比較例 2 8 〜 3 4 ]

実施例 3 3

[原紙の作製]

濾水度 4 5 0 m 1 c s f の L B K P 9 0 部、 濾水度 4 8 0 m l c s f の N B K P 1 0 部からなるノ、⁰ルプスラ リ ーに、 カオ リ ン 9 部、 カチオン澱粉 0 . 8 部、 硫酸バ ン ド 0 . 4 部、 アルキルケテ ンダイマー 0 . 1 0 部を添 加 して、 ノ、。ルプス ラ リ ーを p H 8 . 2 に調整 し、 長網抄 紙機で抄造乾燥 し、 坪量 8 5 g/m²の原紙を作製 した。 な お、 予め作製 した原紙のカ チオ ン荷電量を測定 した結果、 0 . 0 2 meq. / 100gであ っ た。

[イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト の作製 ]

イ ン ク受理層の組成物 と して、 針状の コ ロ イ ダルシ リ 力 を シ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で 7 . 0 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り 変性 した 針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 n m、 力 チオ ン荷電量 0 . 4 6 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と し てポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電 量 6 . 9 meq. /g, 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ァ ー ロ ールコ一 タ ーを用いて乾燥固型分 0 . 5 g/m²となる よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法によ り総力 チォ ン荷電量を測定 した結果、 0 . 5 7 meq. Z 100gであ っ た。 実施例 3 4

実施例 3 3 に よ る イ ン ク受理層の乾燥固型分の量を 2 . 0 g/m²とな る よ う に塗工 した以外は実施例 3 3 と同 様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 作製 し たイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法 によ り総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 2 . 3 0 meq. ノ 100gであ っ た。

実施例 3 5

実施例 3 3 によ る イ ン ク受理層の乾燥固型分の量を 4 . 5 g/tn²とな る よ う に塗工 した以外は実施例 3 3 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ一 卜 について、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 5 . 0 0 meq. / 100gであ っ た。

比較例 2 8

実施例 3 3 によ る イ ン ク受理層の乾燥固型分の量を 0 . 3 g/m²とな る よ う に塗工 した以外は実施例 3 3 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したィ ン ク ジ ヱ ッ ト 記録シー 卜 について、 コ ロ イ ド滴定法によ り総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 0 . 3 5 meq. Z 100 gであ つ た。

比較例 2 9

実施例 3 3 で用いた針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 の 代 り に 、 球 状 の コ ロ イ ダ ル シ リ カ を シ リ カ

( S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 2 . 5 %重 量％の酸化アル ミ 二ゥ 厶水和物によ り 変性 した球状の力 チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子 径 8 0 n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 8 0 meq. /g) を 3 3 3 部使用 した以外は実施例 3 9 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ エ ツ ト記録 シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電 量を測定 した結果、 0 . 7 5 meq. Z lOOgであ っ た。

比較例 3 0

実施例 3 4 で用いた針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 の代 り に、 針状の コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0〜 2 O n m x長さ 5 0〜 2 0 0 の凝集体、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 2 !1169. ） を 1 0 0 0 部使用 し た以外は実施例 3 4 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シ 一 ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト に ついて、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 1 . 3 0 meq. / 100gであ っ た。

実施例 3 6

実施例 3 3 で作製 した原紙を用い、 イ ン ク 受理層の組 成 物 と し て 、 柱 状 の コ ロ イ ダ ル シ リ カ を シ リ カ

( S i 0 2 換算） に対 し A l ₂ 0 3 換算で 2 9 . 5 重量 %の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り変性 した柱状のカ チ オ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅

4 O n m x長さ 1 0 0〜 3 0 0 n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ 一ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製）

5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶 液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 5 0 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液をロ ッ ドコ ー タ ーを用いて乾燥固型 分 1 . 0 g/m ²となる よう に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ッ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド 滴定法 に よ り 総 力 チ オ ン 荷電量 を測定 し た 結果、 3 . - 4 O meq. Z lOOgであ っ た。

比較例 3 1

実施例 3 6 で用いた柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力の代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （ニ ッ プシル E 2 2 O A、 日 本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 ^ 11 、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 9 11169. ） を 3 3 3 部使用 した 以外は実施例 3 6 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト につ いて、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電量を測定 し た結果、 1 . 7 0 meq. Z 100gであ っ た。

比較例 3 2

実施例 3 3 で抄造乾燥 したのみの原紙を、 そのま ま比 較例 3 2 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト と した。 こ のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 0 . 0 2 meq. Z l00g であ っ た。

実施例 3 7

[原紙の作製 ]

濾水度 4 5 0 m l c s f の L B K P 9 0 部、 濾水度 4 8 0 m l c s f の N B K P 1 0 部か らな るノ、。ルプス ラ リ 一に、 塡料 と して軽質炭酸カ ル シウ ム （ T P — 1 2 1 、 奥多 摩工業製 ） 1 0 部、 カ チ オ ン 澱粉 0 . 8 部 ( C a t 0 3 2 1 0 、 王子ナ シ ョ ナル製） 、 硫酸バ ン ド 0 . 4 部、 アルキルケテ ン ダイ マ一 （ S P K — 9 0 3、 荒川化学製） 0 . 1 部を添加 して、 長網抄紙機で抄造乾 燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げを して、 坪量 8 5 g/m ²の 原紙を作製 した。 なお、 予め作製 した原紙のカ チオ ン荷 電量を測定 した結果、 3 . 5 0 meq. / 100gであ っ た。

[イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト の作製 ]

上記に よ り 作製 した原紙を用いて、 実施例 4 2 と同一 のイ ン ク受理層を乾燥固形分の量と して 5 . O g/m²塗工 した以外は実施例 4 2 と同様に してイ ン グジ エ ツ ト記録 シ ー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ ー ト について、 コ ロ イ ド滴定法によ り総力チオ ン荷電量を測 定 した結果、 1 9 . 5 0 meq. / 100gであ っ た。

比較例 3 3

実施例 3 6 によ る イ ン ク受理層の乾燥固型分の量を 5 . 5 g/m²とな る よ う に塗工 した以外は実施例 3 6 と同 様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。 作製 し たイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法 に よ り総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 2 1 . 1 0 meq. / 100gであ つ た。

実施例 3 8

実施例 3 7 で作製 した原紙を用い、 イ ン ク受理層の組 成 物 と し て 、 柱 状 の コ ロ イ ダ ル シ リ カ を シ リ カ ( S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 ₃ 換算で 1 7 . 5 重量 %の酸化アル ミ 二ゥム水和物に よ り 変性 した柱状のカチ オ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 （粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0 〜 3 0 O n m、 カ チオ ン荷電量 1 . 1 3 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアル コ 一ルの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製）

2 0 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 3 0 %水 溶液 （ ス ミ レ ー ズ レ ジ ン 1 0 0 1 、 カ チ オ ン 荷電量

3 . 5 meq. / , 昭和高分子社製） 3 3 部を主成分 とする 固型分濃度 1 0 %の水性分散液をエアーナイ フ コ 一 夕 一 を用いて乾燥固型分 3 . 0 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ — ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト に ついて、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力 チオ ン荷電量を測定 した結果、 7 . 2 5 meq.ノ 100gであ っ た。

実施例 3 9

実施例 3 8 と同一のイ ン ク受理層組成物を固型分濃度 4 %の水性分散液 と して、 サイ ズプ レスを用いて乾燥固 型分 0 . 5 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ンカ レ ンダ一仕上げ してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。 作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 コ π イ ド 滴定法 に よ り 総 力 チ オ ン 荷電量を測定 し た 結果、 4 . 0 5 meq. Z l00gであ っ た。

比較例 3 4

実施例 3 7 で抄造乾燥 したのみの原紙を、 その ま ま比 較例 3 4 の イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト と した。 こ の イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 コ ロ イ ド滴定法によ り 総力チオ ン荷電量を測定 した結果、 3 . 5 0 meq. / lOOg であ っ た。

上記の実施例 3 3 〜 3 9 及び比較例 2 8 〜 3 4 で作製 したイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果 ¾ 3έ 6 に不 し 7こ ο

表 6

表 6 の結果よ り、 本発明のイ ン ク ジェ ッ ト記録シー ト は、 輪郭塗工した塗層の被覆率が高 く 、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好であ り、 ドッ ト形状係数も小 さ く 真円に近い記録 ドッ ト形状を示していた。

実施例 3 3 〜 3 5 及び比較例 2 8 の比較では、 同一の 針状カチオ ン性コ ロイ ダルシ リ カを使用 した例であるが、 塗工量の少ない比較例 2 8 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ一 ト は、 総力チオ ン荷電量が本発明の範囲外であ り、 ド ッ ト 形状係数が大き く 、 イ ン ク吸収性、 鲜明性も共に劣っ た。 実施例 3 3 及び比較例 2 9 の比較では、 同一塗工量であ るが、 本発明外の素材を使用 した比較例 2 9 のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 ド ッ ト形状係数が大き く 、 鮮明性 に劣った。

又、 実施例 3 4 及び比較例 3 0 の比較では、 同一塗工 量であるが、 本発明外の素材を使用 した比較例 3 0 のィ ン ク ジエ ツ ト記録シー ト は、 ドッ ト形状係数が大き く 、 イ ン ク吸収性、 鮮明性も共に劣った。 比較例 3 1 のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 本発明外の粉体シ リ カを用い た場合であるが、 いずれの特性において も劣った。

実施例 3 7 及び比較例 3 3 のイ ン ク ジエ ツ ト記録シー トの比較では、 実施例 3 7 のイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト の総力チオ ン荷電量が、 本発明の範囲内にあ り、 いずれ の特性も優れていた。 一方、 比較例 3 3 のイ ン ク ジエ ツ ト記録シー ト は、 塗工量を多 く した場合であるが、 それ に伴って総力チオ ン荷電量も本発明の範囲からはずれた。 特性的には、 良好な評価結果であ つたが、 普通紙の取扱 い と しては好ま し く な力、つ た。 比較例 3 2 及び比較例 3 4 では、 原紙をそのま まイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト と して扱った場合であるが、 いず れの特性において も劣った。

[実施例 4 0 〜 4 4 及び比較例 3 5 〜 4 2 ]

調製例 1

公知の方法、 例えば、 特開平 4 一 1 1 0 9 4 号公報に 準拠した方法によ り ポ リ ビニルア ミ ン共重合体の合成を 行った。 撹拌機、 窒素導入管及び冷却管を備えた反応 装置に、 N — ビニルホルムア ミ ドとア ク リ ロニ ト リ ルの モ ル比力 4 5 ノ 5 5 であ る 原料単体 4 g と 脱塩水 3 5 . 9 g とを仕込んだ。 窒素ガス気流中で撹拌しなが ら 6 0 °Cに昇温した後、 1 0 重量％の 2 、 2 ' —ァゾビ スー 2 _ア ミ ジノ プロノ、 °ン · 2 塩酸塩水溶液 0 . 1 2 g を添加 した。 撹拌下、 6 0 でにて 3 時間保持し、 共重合 体を得た。 こ の時のモ ノ マー反応率は約 9 3 %であった。 更に、 共重合体中のホル ミ ル基に対して当量の濃塩酸を 添加 し、 撹拌しつつ 7 5 て、 8 時間保持して共重合体を 加水分解した。 得られた共重合体溶液をアセ ト ン中に添 加 し、 析出させ真空乾燥したポ リ ビニルァ ミ ン共重合体 を脱塩水に溶解させた。 ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体の重 量平均分子量は、 約 8 万であった。 ビニルァ ミ ンのモル 比は、 分析化学便覧に記載された銅一 （エチ レ ン ジニ ト 口） 四酢酸によ る第一ァ ミ ンの定量方法（こ従って測定し た と こ ろ、 約 4 0 モル％であ っ た。

調製例 2 N - ビニルホル厶ァ ミ ド とァ ク リ ロニ ト リ ルのモル比 を 2 4 / 7 8 に変更した以外は、 調製例 1 と同一の方法 によ り ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を得た。 ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体の重量平均分子量は約 8 万、 ビュルァ ミ ン のモル比は 2 0 モル であ っ た。

調製例 3

Ν — ビニルホルムァ ミ ド とァ ク リ ロニ ト リ ルのモル比 を 2 4 Ζ 7 8 に変更し、 重合時間を 1 時間と した以外は 調製例 1 と同一の方法によ り ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体 を得た。 ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体の重量平均分子量は 約 3 万、 ビュルア ミ ンのモル比は 2 0 モル％であった。

調製例 4

Ν — ビニルホルムア ミ ド とァ ク リ ロニ ト リ ルのモル比 を 1 2 Ζ 8 8 に変更 した以外は、 調製例 1 と同一の方法 によ り ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を得た。 ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体の重量平均分子量は約 7 万、 ビニルァ ミ ン のモル比は約 1 0 モル％であ っ た。

[原紙の作製]

濾水度 3 8 0 m 1 c s f の L B K P 7 0 部と 4 5 0 m 1 c s ί の N B K P 3 0 部からなるパルプスラ リ ーに、 塡料と して軽質炭酸カルシウム （商品名 ： T P 1 2 1 、 奥多摩工業社製） 1 0 部、 硫酸バン ドを 0 . 6 部、 アル キルケテ ン ダイ マ ー （商品名 ： サイ ズパイ ン K 9 0 3 、 荒川化学社製） を 0 . 1 部、 両性でんぷん （商品名 ： C a t o 3 2 1 0 、 王子ナ シ ョ ナル社製） を 0 . 8 部を 添加 して、 長網抄紙機で抄造乾燥 し、 マ シ ンカ レ ン ダー 仕上げを して、 坪量 8 5 g/m²の原紙を作製 した。

[ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を使用 した原紙]

上記で作製 した原紙配合中に、 表 7 のよ う にポ リ ビニ ルァ ミ ン共重合体の種類及び使用量を代え、 ポ リ ビニル ア ミ ン共重合体を使用 した原紙を作製 した。

表 7

実施例 4 0

上記によ り 作製 した原紙 2 を使用 し、 イ ン ク受理層を 塗工 してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト を作製 した。

イ ン ク受理層の組成物 と して、 針状の コ ロ イ ダルシ リ 力 を シ リ カ （ S i 0₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で 7 . 0 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り 変性 した 針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0 〜 2 0 n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 n m、 力 チオ ン荷電量 0 . 4 6 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と し てポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 %水溶液 （ P V A 1 1 7、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂 の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電 量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 1 6 . 7 部を主成分 とする固型分濃度 1 0 %の水性分散液を ト ラ ンス フ ァ ー ロ ール コ 一 タ ーを用いて乾燥固型分 3 . 0 g/m²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ン カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ェ ッ 卜記録シー ト を作製 した。

実施例 4 1

上記に よ り 作製 した原紙 3 を使用 し、 イ ン ク受理層を 塗工 してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

イ ン ク受理層の組成物 と して、 柱状の コ ロ イ ダル シ リ 力 をシ リ カ （ S i 0 ₂ 換算） に対 し A 1 ₂ 0 3 換算で 2 9 . 5 重量％の酸化アル ミ ニウ ム水和物によ り 変性 し た柱状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 4 O n m x長さ 1 0 0〜 3 0 O n m、 カ チォ ン荷電量 1 . 9 0 meq. /g) 1 0 0 0 部、 接着剤 と してポ リ ビニルアルコ ールの 1 0 水溶液 （ P V A 1 1 7 、 ク ラ レ社製） 5 0 部、 染料定着剤 と してカ チオ ン性樹脂の 6 0 %水溶液 （ポ リ フ ィ ッ ク ス 6 0 1 、 カ チオ ン荷電量 6 . 9 meq. /g、 昭和高分子社製） 3 4 部を主成分 とする 固型分濃度 1 0 %の水性分散液をサイ ズプ レ スを用いて 乾燥固型分 0 . 5 g/ra²とな る よ う に塗工、 乾燥 し、 マ シ ン カ レ ン ダー仕上げ してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作 製 した。

実施例 4 2

実施例 4 1 に よ るサイ ズプ レ スをロ ッ ドコ 一 夕 一 と し、 塗工量を 1 . 0 g/m²と した以外は実施例 4 1 と同様に し てイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

実施例 4 3

実施例 4 1 に よ るサイ ズプ レ スをエア 一ナイ フ コ ー 夕 一 と し、 イ ン ク受理層塗液を 1 5 % と し、 塗工量を 5 . 0 g/m²と した以外は実施例 4 1 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 3 5

実施例 4 1 によ る塗工量を 0 . 3 g/m²と した以外は実 施例 4 1 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 3 6

実施例 4 1 によ るサイ ズプ レ スをエア一ナイ フ コ 一 タ — と し、 イ ン ク受理層塗液を 1 5 % と し、 塗工量を 5 . 5 g/m²と した以外は実施例 4 1 と同様に してイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ一 ト を作製 した。

実施例 4 4

上記によ り 作製 した原紙 4 を使用 し、 実施例 4 0 によ る ト ラ ン ス フ ァ 一 ロ ーノレ コ 一 夕 一をロ ッ ド コ 一 夕 一 と し た以外は実施例 4 0 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ 一 卜 を作製 した。

比較例 3 7 実施例 4 4 で用いた針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力 の 代 り に 、 球 状 の コ ロ イ ダ ノレ シ リ カ を シ リ 力 ( S i 0 2 換算） に対 し A l ₂ 0 3 換算で 1 2 . 5 %重 量％の酸化アル ミ 二ゥ ム水和物に よ り 変性 した球状の力 チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ の 3 0 %水分散液 （一次粒子 径 8 0 n m、 カ チオ ン荷電量 0 . 8 O meq. /g) を 3 3 3 部使用 した以外は実施例 4 4 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト を作製 した。

比較例 3 8

実施例 4 4 で用いた針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ 力 の代 り に、 針状の コ ロ イ ダルシ リ カ の 1 0 %水分散液 (粒径 ； 幅 1 0 〜 2 O n m x長さ 5 0 〜 2 0 0 の凝集体、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 2 raeq. /g) を 1 0 0 0 部使用 し た以外は実施例 4 4 と同様に してイ ン ク ジ エ ツ ト記録シ — ト を作製 した。

比較例 3 9

実施例 4 4 で用いた針状のカ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ 力 の代 り に、 粉体シ リ カ の 3 0 %水分散液 （ニ ッ プシル E 2 2 O A、 日 本シ リ カ工業製、 平均粒子径 1 . 0 i m、 カ チオ ン荷電量— 0 . 0 9 11)69. ） を 3 3 3 部使用 した 以外は実施例 4 4 と同様に してイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ一 ト を作製 した。

比較例 4 0 〜 4 2

実施例 4 4 で用いた原紙 4 の代 り に、 原紙 5 、 原紙 6 、 原紙 1 を使用 した以外は実施例 4 4 と同様に して、 それ ぞれ比較例 4 0 、 比較例 4 1 、 比較例 4 2 のイ ン ク ジェ ッ ト記録シー トを作製 した。

上記の実施例 4 0 〜 4 4 及び比較例 3 5 〜 4 2 で作製 したイ ン ク ジヱ ッ ト記録シー ト について、 評価 した結果 を表 8 に示 した。 なお、 耐水性の評価方法については、 次の とお りである。

[耐水性 ]

耐水性は、 マゼン夕イ ン クで文字及び鄴線印字した部 分に、 蒸留水を 1 滴た ら し、 放置乾燥後、 に じみの程度 を目視で判定した。 なお、 評価基準と して、 Aは特性が 良好、 B は実用上問題ない範囲で良好、 C は不良を示す。

表 8

表 8 の結果よ り、 本発明のイ ン ク ジェ ッ ト記録シー ト は、 輪郭塗工した塗層の被覆率が高 く 、 イ ン ク吸収性、 画像濃度、 鮮明性共に良好であ り、 ド ッ ト形状係数も小 さ く 真円に近い記録 ド ッ ト形状を示 し、 耐水性に優れて いた。 実施例 4 1 〜 4 3 及び比較例 3 5 〜 3 6 の比較では、 同一の柱状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を使用 した例で あるが、 塗工量の少ない比較例 3 5 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記 録シー ト は、 ド ッ ト形状係数が大き く 、 鮮明性 も劣っ た。 一方、 比較例 3 6 の イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ ー ト は、 塗工 量を多 く した場合であるが、 特性的には良好な評価結果 であ っ たが、 普通紙の取扱い と しては好ま し く なかっ た。

実施例 4 4 及び比較例 3 7 〜 3 9 の比較では、 同一塗 ェ量であ るが、 本発明外の素材を使用 した各比較例のィ ン ク ジ ェ ッ ト 記録シー ト は、 ド ッ ト形状係数が大き く 、 鮮明性に劣 っ た。

比較例 4 0 〜 4 2 の イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト につい ては、 使用 した原紙が本発明外の場合であ り 、 他の特性 は優れている も のの、 耐水性に劣っ た。

〔産業上の利用可能性〕

本発明のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト は、 非球状カチォ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力を主体 とする ィ ン ク受理層成分か らな り 、 支持体上に輪郭塗工さ れた該イ ン ク受理層を備 えてな る も のであ り、 更に、 総力 チオ ン荷電量の規定、 又は、 特定のポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有する支持 体の使用 によ って、 イ ン ク の滲みム ラがな く イ ン ク吸収 性に優れ、 記録さ れた画像の濃度や鮮明性が高 く 、 真円 に近い記録 ド ッ 卜 が得 られ、 更に耐水性の優れた微塗工 タ イ プのィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー トであ る。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト において、 該イ ン ク受理層が、 非球状 カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ を主体 とする塗層であ り 、 且つ該支持体表面に沿っ て輪郭塗工された塗工量 0 . 5 〜 5 . 0 g / m ²の塗層であ る こ とを特徴 とする ィ ン ク ジ ェ ッ ト 録シー ト。

2. 輪郭塗工さ れた塗層が、 支持体表面に 7 0 以上 の被覆率で被覆された塗層であ る請求の範囲第 1 項記載 のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

3. イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ 力及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成されてな る請求の範囲第 1 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

4. イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダーが 5 〜 2 0 重量部 であ る請求の範囲第 3 項記載のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー 卜

5. イ ン ク 受理層が、 4 〜 2 0 重量％か らな る塗液濃 度のイ ン ク 受理層組成物を支持体上に塗工 して得 られた 請求の範囲第 1 項記載のイ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト。

6. イ ン ク 受理層が、 4 〜 1 0 重量 か らな る塗液濃 度のィ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レスで塗 ェ して得 られた請求の範囲第 5 項記載のイ ン ク ジ エ ツ ト 記録シー ト。

7. イ ン ク受理層が、 1 0〜 2 0 重量％か らな る塗液 濃度のイ ン ク受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ 一 夕一 で塗工 して得 られた請求の範囲第 5 項記載のイ ン ク ジ ェ ッ 卜 録シ一 ト。

8. イ ン ク受理層が、 1 0〜 2 0 重量％か らなる塗液 濃度のィ ン ク受理層組成物を支持体上に ト ラ ンス フ ァ 口 —ル コ 一 夕 一で塗工 して得 られた請求の範囲第 5 項記載 のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シ ー ト 。

9. 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダルシ リ カが、 針状或は柱 状の も のであ る請求の範囲第 1 項記載のイ ン ク ジ ェ ッ ト 記録シ ー ト。

1 0. 該支持体が、 N — ビニルホルムアルデ ヒ ド とァ ク リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 分子量 5 0， 0 0 0 以上、 ビニルア ミ ン のモ ル比 2 0 モル％以上である ボ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有する請求の範囲第 1 項記載 のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト 。

1 1. 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト において、 該イ ン ク受理層成分が非 球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ を主体と し、 該イ ン ク 受理層が該支持体表面に沿っ て輪郭塗工さ れた塗工量 0 . 5〜 5 . O g/m²の塗層であ り 、 且つ該記録シー ト の総力 チオ ン荷電量が 0 . 5〜 2 0 meq. Z 100gであ る イ ン ク ジ ェ ッ ト 記録シ — ト。

1 2. 輪郭塗工された塗層が、 支持体表面に 7 0 %以 上の被覆率で被覆さ れた該塗層であ る請求の範囲第 1 1 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

1 3. イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成さ れて なる請求の範囲第 1 1 項記載のイ ン ク ジ ェ 'ッ ト 記録シー 卜

1 4. イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダー力 5 〜 2 0 重量 部であ る請求の範囲第 1 1 項記載のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録 シー 卜。

1 5. イ ン ク受理層が、 4 〜 2 0 重量％か らな る塗液 濃度のィ ン ク受理層組成物を塗工 して得られた請求の範 囲第 1 2 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

1 6. イ ン ク受理層が、 4 〜 1 0 重量％か らな る塗液 濃度のィ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レスで 塗工 して得 られた請求項 1 5 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記 録シー ト。

1 7. イ ン ク 受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らなる塗 液濃度のイ ン ク受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ 一 夕 一で塗工 して得 られた請求の範囲第 1 5 記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

1 8. イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％か らな る塗 液濃度のィ ン ク 受理層組成物を支持体上に ト ラ ンス フ ァ ロ ール コ 一 夕 一で塗工 して得 られた請求の範囲第 1 5 項 記載のィ ン ク ジ ヱ ッ ト記録 シー ト。

1 9. 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カが、 針状或 は柱状の も のであ る請求の範囲第 1 2 項記載のィ ン ク ジ エ ツ 卜記 teンー r o

2 0. 該支持体が、 N — ビュルホルムア ミ ド とア タ リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 分子量 5 0 ', 0 0 0 以上、 ビニルァ ミ ンのモル比 2 0 モル％以上であ る ポ リ ビニル ア ミ ン共重合体を含有する請求の範囲第 1 1 項記載のィ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト。

2 1. 支持体上にイ ン ク受理層を塗設 してな る イ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト において、 該支持体が、 N — ビニル ホルムア ミ ド とア ク リ ロニ ト リ ルを共重合反応させ、 分 子量 5 0 0 0 0 以上、 ビニルア ミ ンのモル比 2 0 モル％ 以上である ポ リ ビニルァ ミ ン共重合体を含有 してなる も のであ り、 該イ ン ク受理層成分が非球状カ チオ ン性コ ロ ィ ダル シ リ カ を主体 と し、 該イ ン ク受理層が該支持体表 面に沿っ て輪郭塗工さ れた塗工量 0 . 5 〜 5 . O g/m²の 塗層である イ ン ク ジ エ ツ ト記録シー ト。

2 2. イ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト の総力 チオ ン荷電量 が、 0 . 5 〜 2 0 meq. Z lOOgである請求の範囲第 2 1 項 記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シ一 ト。

2 3. 輪郭塗工さ れた塗層が、 支持体表面に 7 0 %以 上の被覆率で被覆さ れた塗層であ る請求の範囲第 2 1 項 記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

2 4. イ ン ク受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ 力及びバイ ン ダーを主体 とする組成物で構成さ れて な る請求の範囲第 2 1 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー 卜 c

2 5. イ ン ク 受理層が、 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カ 1 0 0 重量部に対 してバイ ン ダーが 5 〜 2 0 重量 部であ る請求の範囲第 2 4 項記載のイ ン ク ジ ッ ト記録 シー ト。

2 6. イ ン ク受理層が、 4 〜 2 0 重量％力、 らな る塗液 濃度のィ ン ク受理層組成物を塗工 して得 られた請求の範 囲第 2 1 項記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト 。

2 7. イ ン ク受理層が、 4 〜 1 0 重量％か らな る塗液 濃度のイ ン ク受理層組成物を支持体上にサイ ズプ レ スで 塗工 して得 られた請求の範囲第 2 6 項記載のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト。

2 8. イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％カヽ らな る塗 液濃度のイ ン ク 受理層組成物を支持体上に ロ ッ ドコ 一 夕 一で塗工 して得 られた請求の範囲第 2 6 項記載のイ ン ク ジ ェ ッ ト記録シー ト。

2 9. イ ン ク受理層が、 1 0 〜 2 0 重量％カヽ らなる塗 液濃度のィ ン ク受理層組成物を支持体上に ト ラ ンスフ ァ ロ ールコ 一 夕 一で塗工 して得 られた請求の範囲第 2 6 項 記載のイ ン ク ジ ヱ ッ ト記録シー ト。

3 0. 非球状カ チオ ン性コ ロ イ ダル シ リ カが、 針状或 は柱状の も のであ る請求の範囲第 2 1 項記載のイ ン ク ジ エ ツ ト sti録ン ー ト。