JPH04189173A - 印刷用記録媒体 - Google Patents

印刷用記録媒体

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JPH04189173A
JPH04189173A JP2318776A JP31877690A JPH04189173A JP H04189173 A JPH04189173 A JP H04189173A JP 2318776 A JP2318776 A JP 2318776A JP 31877690 A JP31877690 A JP 31877690A JP H04189173 A JPH04189173 A JP H04189173A
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JP
Japan
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porous layer
printing
recording medium
water
ink
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JP2318776A
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Katsuji Nakahara
勝次 中原
Kiyoshige Maeda
清成 前田
Takashi Mimura
尚 三村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [、産業上の利用分野] 本発明は印刷用記録媒体に関し、更に詳しくはオフセッ
ト印刷、バーコード印刷、インクジェット記録などに好
適な印刷用記録媒体に関するものである。
[従来の技術] 紙や布帛などの繊維状支持体に直接印刷を施した場合、
インクの吸収性は速いが該繊維状支持体の表面が粗いた
め、印刷抜けやインクが横方向に流れ、いわゆるにじみ
が発生したりして鮮明な印刷が得られない。このため、
該繊維状支持体の平面性を向上させるために■アクリル
エマルジョン等の塗材を塗布もしくは含浸させたり、■
タルク、炭酸カルシウム、カオリン、クレーなどの無機
充填剤やプラスチックピグメントなどの有機系粉末の粗
大粒子を多量に含有した層を積層し、粒子間の空隙によ
って多孔化した印刷用記録媒体、などが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし上記の印刷用記録媒体において、■の場合は表面
の平滑性は向上するものの、無多孔質層のためインクの
吸収性が悪く、セット性不良等の欠点を有し、■の場合
は粒子間の空隙によって多孔化しているため孔と孔が連
結した形態をとっており、孔径も不均一であるためイン
クが横方向に流れ、いわゆるにじみが発生したり、吸収
性に斑が生じるという欠点がある。また粗大な無機粒子
を多量に充填しているため表面の平滑性に劣り、インク
転写時にピンホール状のぬけが発生しゃすく又、塗膜の
強度が弱いため裁断などによって塵埃が発生しやすいな
どの欠点を有していた。
本発明は、かかる欠点を改良し、印刷面の乾燥速度を向
上させるためのインクやインク中の溶媒などの吸収性に
極めて優れ、かつ表面が平滑でインクの転写性、鮮明度
に優れ、インクのにじみがなく塗膜強度に優れた印刷用
記録媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、繊維状物質からなる支持体の少なくとも片面
に多孔質層を設けた積層体であって、該多孔質層は孔径
分布曲線におけるピーク孔径が0゜06〜2.0μmに
あり、かつ該多孔質層表面は高さ0.2μm以上のうね
りを7個/40μm以上有することを特徴とする印刷用
記録媒体をその骨子とするものである。
本発明における繊維状物質から支持体としては公知の紙
や布帛などを用いることができる。本発明の支持体の紙
としては、[印刷用紙のJTS規格P3101〜P31
05Jや[印刷雑誌1988 (vol、71) J記
載のものが使用できるが、中でも、印刷用紙B(中質紙
)や印刷用紙A(上質紙)が有効に用いられる。
一方、本発明の支持体の布帛としては、天然繊維やポリ
エステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル、ポリウレタンなどの合成繊維の単一系あるい
は複合糸、または混紡糸より構成されたものであり、そ
の形態は、織物、編物、不織布、ネット状物である。ま
たこれらの天然繊維あるいは合成繊維が交織されたもの
であってもよい。布帛は染色、柔軟処理などを施してあ
ってもよい。布帛の中でも特に不織布が有効に用いられ
る。不織布としては「不織布要論」 (高分子刊行会、
三浦義人著、昭和48年発行)記載のものなどが有効に
使用できる。
本発明でいう多孔質層とは層の内部および表面に多数の
空孔を持つ層構造を有するものである。
この空孔はインクなどの吸収性の点から多孔質層内にお
いては外部に通ずる、いわゆる貫通孔であるものが好ま
しい。
本発明において多孔質層の孔の孔径分布曲線におけるピ
ーク孔径は0.06〜2.0μm1好ましくは0.08
〜1.0μm、更に好ましくは0.10μm〜0.5μ
mである。孔径分布曲線のピーク孔径が0.06μmに
満たない場合にはインクなどの吸収性が不充分であり、
孔径分布曲線におけるピーク孔径が2. 0μmを越え
る場合には表面平滑性が低下し、インクの転写抜けが発
生するという欠点を生じる。
また孔面積比は20〜85%、好ましくは30〜75%
、更に好ましくは35〜65%の範囲にあるのが望まし
く、孔面積比が20%未満の場合にはインクなどの吸収
性が低下する傾向にあり、85%を越える場合には孔と
孔が一部連結した形態をとりやすくなり、にじみや鮮明
度が低下する傾向になる。
孔は、多孔質層表面から観察した場合、それぞれが独立
しており、かつその真円度r(=b/a。
a:孔の長軸径、b=孔の短軸径)が1〜5である場合
、インクのにじみが少ないので特に好ましい。この真円
度は測定点1000個以上の平均値であり、通常イメー
ジアナライザーにより求める。
また孔径分布曲線における孔径分布の広がりは小さい方
、すなわちシャープな孔径分布であるのが望ましく、孔
数の50%以上、好ましくは60%以上、更に好ましく
は70%以上がピーク孔径±30%以内にあるのが望ま
しい。
次に本発明における多孔質層表面の中心線平均粗さは0
. 7μm以下、好ましくは0. 5μm以下、更に好
ましくは0. 3μm以下である場合インクの転写性か
良くピンホール状の印刷ぬけが少なくなるので好ましい
また、本発明における多孔質層表面は高さ0゜2μm以
上、好ましくは0. 3μm以上、更に好ましくは0,
4μm以上のうねりを7個7/40μm以上、好ましく
は10個/40μm以上、更に好ましくは15個/40
μm以上有する必要がある。高さか0. 2μm以上の
うねり個数が7個/40μmに満たない場合には、イン
クや、インク中の溶媒などの吸収速度が遅く、枚葉印刷
などにおける印刷物の重ね積みか困難となり作業性か低
下する。
更に該多孔質層表面のうねり指数が0. 035〜0.
3am、好ましくは0. 045〜0. 2ti。
mである場合、インク溶媒などの吸収速度、印刷性など
の点で好ましい。
次に本発明の印刷用記録媒体の製造方法について説明す
るか必ずしもこれに限定されるものではない。
本発明の多孔質層は水分散性ポリマーと特定のコロイダ
ルシリカを特定の範囲で混合し、その混液を塗布、乾燥
することによって得られるものである。ここで水分散性
ポリマーとは各種ポリマーの水分散体を用いることがで
きるが、具体例を挙げればアクリル系ポリマー、エステ
ル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、オレフィン系ポリ
マー、塩化ビニリデン系ポリマー、エポキシ系ポリマー
、アミド系ポリマー、およびこれらの変性物、共重合体
などの水分散体を用いることができる。孔径の分布がシ
ャープで孔面積が大きくなることからアクリル系ポリマ
ー、ウレタン系ポリマーの使用が好ましく、塗膜の機械
的安定性、塗膜強度の点てアクリル系ポリマーか特に好
ましい。
本発明に用いる上記ポリマーは水に分散し、粒子形状を
持っていることが好ましい。粒子形状を有さない場合、
すなわち水溶性ポリマー、有機溶剤などに溶解したポリ
マーでは多孔化することか困難である。粒子は一次粒子
で分散されたものか好ましいか必すしも一次粒子で分散
されている必要はなく、2次凝集粒子を含むものであっ
ても良い。
本発明の多孔質層形成ポリマーとして好適なアクリル系
ポリマーは少なくとも40モル%以上のアクリルモノマ
ー、および7/またはメタクリルモノマーとこれらのエ
ステル形成モノマー、各種官能基を有するアクリル系モ
ノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸、アルキルア
クリレート、アルキルメタクリレート(アルキル基とし
てはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2
−エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シク
ロヘキシル基、フェニル基、ベンジル基など)、および
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのヒ
ドロキシ含有モノマー、アクリルアミド、メタクリルア
ミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ0
−ルメタクリルアミド、N、N−ジメチロールアクリル
アミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−フ
ェニルアクリルアミドなどのアミド基含有モノマー、N
、N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N、N−
ジエチルアミノエチルアクリレートなどのアミノ基含有
モノマー、グリシジルアクリレート、グリシジルメタク
リレートなどのエポキシ基含有モノマー、アクリル酸、
メタクリル酸の塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩など)などから成るものであり、これらは多種
モノマーと併用することもできる。多種モノマーとして
は例えば、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基
含有モノマー、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸
およびそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩など)等のスルホン酸基又はその塩を含有する
モノマー、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、及びそれらの塩類などのカルボキシル基又はその
塩を含有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコン
酸などの酸無水物を含有するモノマー、ビニルイソシア
ネート、アリルイソシアネート、スチレン、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリスアル
コキシシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アル
キルフマール酸モノエステル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アルキルイタコン酸モノエステル、塩
化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデンなどが挙げられ
る。
上述のモノマーは1種もしくは2種以上を用いて共重合
される。
上述の水分散性ポリマーの水分散体20〜90重量部と
混合するコロイダルシリカは、多孔質層にうねりを生じ
させるため下記のようなシリカか好適である。
すなわち球状のコロイダルシリカが数珠状に連結(複数
の球状コロイダルシリカか連鎖状につながった形状)し
た長鎖の構造を有するもの、および連結したシリカが分
岐したものおよび/または屈曲したものを用いた場合、
表面にうねり構造を有する多孔質膜を得ることができる
。上記コロイダルシリカは球状シリカの一次粒子を2価
以上の金属イオンを介在させ粒子−粒子間を結合させた
もので、少なくとも3個以上、好ましくは5個以上、更
に好ましくは7個以上連結したものをいい、更には数珠
状に連結した粒子が分岐したものおよび/または屈曲し
たものも金色する。
また、コロイダルシリカと他の無機粒子、例えばアルミ
ナ、セリア、チタニアなどとの複合あるいは混合粒子で
あっても良く、これらを介在させて連結したものでも良
い。介在させる金属イオンとしては2価以上の金属イオ
ンが好ましく、例え2+    2+    2+  
  2+    3+ばCa  、Zn  XMg  
、Ba  、AI  、Ti4情どである。特にCa2
+とじた場合には、数珠状に連結および分岐したコロイ
ダルシリカを作成するのに好適である。またコロイダル
シリカの一次粒子径は5nm〜100 nm、好ましく
は7nm〜50 nm、更に好ましくは8nm〜30n
mである場合、孔形成性、孔面積比を大きくする点で好
ましい。
更に多孔質層のうねりはシリカ粒子が数珠状に連結およ
び分岐している場合に発現するものであり、連結したシ
リカの一次粒子数が多い程好ましいが通常は3個以上1
00個未満、好ましくは5個以上50個未満、更に好ま
しくは7個以上30個未満であるのが望ましい。2個以
下ではうねりの発現が不充分であり、100個以上の場
合には数珠状に連結および/又は分岐したシリカ粒子が
増粘しやすく水分散性が悪くなる傾向にある。数珠状に
連結および/又は分岐したシリカ粒子の多孔質塗膜中で
の含有率は3〜80重量部、好ましくは10〜70重量
部、更に好ましくは20〜60重量部である。含有率が
3重量部未満では多孔質形成性がなく、うねりの発現も
ないためインクなどの吸収速度が遅くなる傾向にある。
80重量部を越えて含有させた場合には多孔質形成性が
低下したり孔径が小さくなったり、孔面積比か低下する
ためインクなどの吸収速度が低下するし、塗膜の強度も
劣るため裁断時の塵埃が発生しやすくなるなどの欠点を
生じやすくなる。
多孔化は前記水分散性ポリマーとコロイダルシリカの平
均粒子径の比によって変わり、水分散性ポリマー平均粒
子径よりコロイダルシリカ平均粒子径は小さい必要があ
り、これが逆、あるいは同じ場合には多孔化することが
出来ない。上記数珠状に連結したコロイダルシリカの場
合には電子顕微鏡で観察される連結粒子の短軸方向の長
さを粒子径とし、測定長100点の平均値を平均粒子径
とする。
水分散性ポリマー/コロイダルシリカの平均粒子径比は
2/1〜1000/1、好ましくは5/1〜500/1
、更に好ましくは10/1〜200/1であるのが多孔
質層の孔の形成性の点で特に好ましい。
特にコロイダルシリカの平均粒子径(al)と水分散性
ポリマーの平均粒子径(a2)との関係において平均粒
子径比が上記範囲にあり、かつ水分散性ポリマー粒子1
個の表面を完全に被覆するに要するコロイダルシリカの
最小粒子数をα[α=2π(at +a2) 2/ (
3”’ ・at 2)]としたとき、水分散性ポリマー
粒子1個あたり0゜3α〜10αの範囲、好ましくは0
゜5α〜6α、更に好ましくは0.7α〜3αの範囲に
あるような配合比とした時に本発明の効果がより顕著に
発現するので好ましい。
本発明の多孔質層中に本発明の効果を阻害しない範囲内
で公知の添加剤、例えば無機や有機の微粒子、可塑剤、
滑剤、界面活性剤、帯電防止剤、架橋剤、架橋触媒、耐
熱剤、耐候剤などが添加されていても良い。特に帯電防
止剤の添加は枚葉印刷などの場合の重送を防止する点で
好ましく架橋剤や架橋触媒の添加は多孔質層の塗膜強靭
性、耐水性、耐薬品性、耐熱性が改良されるので更に好
ましい。
塗布の方法は公知の方法、例えばグラビアコート、リバ
ースコート、バーコード、キスコート、ダイコートなど
任意の方法を用いることができる。
多孔質層の厚みは特に限定しないが通常0.1〜50μ
m1好ましくは1〜30μm1更に好ましくは3〜20
μm程度が良い。厚みが薄すぎるとインクなどの吸収能
が不足し、厚すぎると塗膜の強度が不足する傾向になる
かくして得られて印刷用記録媒体はインクなどの吸収速
度が極めて優れ、かつインキ転写性、鮮明度が良く、塗
膜強度に優れておりオフセット印刷用、インクジェット
用などの基材と〔て好適に使用できるものである。  
□ 次に本発明の特性値の測定方法、並びに効果の評価方法
について説明する。
(1)孔径分布曲線 1万倍で撮影した電子顕微鏡表面写真の孔の部分をマー
キングし、QUan t :me t−720型イメー
ジアナライザー(イメージアナライジングコンピュータ
ー社製)を用いて画像処理を行ない各孔径を真円に換算
した時の最小孔径と最大孔径の間を10mμ単位で分割
し各分割部における・孔の個数を測定した。この測定値
から縦軸を単位面積あたりの孔数、横軸を孔径として孔
径分布曲線を描きピークにおける孔径を求めた。
Q)孔面積比 上記孔径分布曲線より単位面積あたりの孔の占める面積
を下記式によって算出した。
ai:測定面積内での孔径を10mμ単位で分割した時
の各分割部における平均孔直径ni:測定面積内での孔
径を10mμ単位で分割した時の各分割部における孔数 A :測定面積 (3)中心平均粗さ JIS  B  0601−1976に従いカットオフ
0.25mmで測定した。
(4)うねり高さ、うねり個数、うねり指数断面測定装
置PMS−1付走査電子顕微鏡ESM−3200(エリ
オニクス■製)を用いて倍率3000倍で観察した表面
の凹凸形状を測定し、その表面粗さ曲線より高さが0.
 2μm以上となる山部の最隣接の谷部と谷部を曲線で
結んだ時、測定長40μm中における該山部の個数を測
定し、うねり高さ0.2μm以上のうねり個数とした。
また上記表面粗さ曲線よりカットオフ10μmにおける
中心線平均粗さ(Rato)、カットオフ1μmにおけ
る中心線平均粗さ(Ra+)を求め次式によりうねり指
数を算出した。
うねり指数(μm) =Ra 、o−Ra +上記うね
り個数およびうねり指数は測定点50個の平均値とした
(5)吸収速度 印刷適正試験機RI−3テスター(■明製作所製)を用
いてオフセット印刷用インキであるアルボ合成紙用紅(
東華色素■製)の印刷を行ない以下の評価水準で判定し
た。なおインク塗布量は約3μmとし、吸収性の評価は
印刷面にOKコート紙(玉子製紙■製)のコート面を重
ね合わせた上から線圧353g/cmの金属ロールを走
行させ0にコート紙にインクが転写しなくなるまでの時
間を目視判定で測定した。
(6)転写面の鮮明度、にじみ 上記方法によって転写させた印刷面の表面を目視で観察
し、転写ぬけ(インクが転写しない部分)の有無につい
て下記基準で判定した。またインクのにじみは印刷部と
非印刷部の境界を100倍の光学顕微鏡で観察し境界面
でのにじみの有無を下記基準で判定した。
◎ 転写ぬけ、にじみが全く認められない。
○ 転写ぬけはないが表面光沢が若干低下しており、微
少なにじみが認められる。
△ 目視で判定できる転写ぬけが1〜5個/10Ci存
在し、境界線が明確でない。
× 斑点状の無数の転写ぬけがあり、にじみが大きい。
■ 塗膜強度 多孔質層の表面に1mm角のクロスカットを施しニチバ
ン■製セロハン粘着テープを用いて90゜剥離テストを
行ない多孔質層の残存率から判定した。
残存率 80%以上 、  [○] 残存率 80%未満 :[×] (8)平均粒子径 C0ULTERN4型 サブミクロン粒子分析装置(■
日科機製)を用いレーザーによる光散乱法によって粒子
直径を求め10回の測定の平均値とした。この方法によ
って測定できない場合には20万倍の電子顕微鏡写真よ
り求めた。
(9)平均粒子数 前記により求めた平均粒子数aと密度勾配法によって求
めた粒子比重ρよりV重量%の水分散体1 ml中に含
まれる平均粒子数を次式によって求めた。
[実施例] 次に実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。
実施例1 市販の上質紙(秤量:52g/i)の片面に下記の塗剤
を乾燥後の塗布量が10g/rrrになるようにバーコ
ータで塗布し、1306Cで2分間乾燥させ印刷用記録
媒体を得た。
[塗剤組成] 平均粒子径0.2μmのアクリル系ポリマーエマルジョ
ン(メチルメタクリレート/エチルアクリレート/アク
リル酸(60/3515重量%)共重合体)60重量部
(固型分重量比)と分岐数珠状コロイダルシリカ(例え
ば日産化学■製スノーテックスUP、平均粒子径0.0
15μm) 40重量部(固型分重量比)を水で希釈し
て30重量%の塗剤とした。
この印刷用記録媒体の特性を表1に示した。
表1から明らかなように孔径分布曲線における孔径ピー
ク、0.2μm以上の高さをもつうねり個数が本発明の
範囲内であり、その特性は極めてインクなどの吸収速度
が速く、鮮明度、にじみともに優れた特性を示し、塗膜
強度も充分なものであり、オフセット用印刷記録媒体と
して優れた特性を示した。
比較例1.2 実施例1の塗剤において、分岐状数珠状コロイダルシリ
カに代えて平均粒子径0.01.5μmの球状コロイダ
ルシリカ(比較例1)、平均粒子径0.2μmの球状コ
ロイダルシリカ(比較例2)を用いた以外は同様にして
、印刷用記録媒体を得た。表1に示す通り比較例1では
うねり個数が3であり、比較例2においては孔が形成さ
れず、いずれの場合も吸収速度の点で劣るものであった
実施例2〜4、比較例3〜4 実施例1の塗剤においてアクリル系ポリマーエマルジョ
ンおよび分岐数珠状コロイダルシリカの平均粒子径、固
型分配合比を変えた以外は同様にして表1に示す特性を
もつ印刷用記録媒体を作成した。ピーク孔径が本発明の
範囲内にあり、かつ高さ0.2μm以上のうねり個数が
本発明の範囲にあるものはいずれも良好な特性を示した
。特にうねり指数、孔面積比、表面粗さ、真円度が特定
の範囲にあるものは特に優れた特性を示した。
(実施例3.4)。
一方ピーク孔径が本発明の範囲を越えるもの(比較例3
)、うねり個数が本発明の範囲に満たないもの(比較例
4)は鮮明度やにじみの点で劣ったり、吸収速度が劣る
などの欠点を有したものであった。
実施例5 繊度5デニール、繊維長51mmのポリエステル短繊維
を常法開綿・カード工程を通して、積層ウェブを得た後
、100本/dの針密度でニードルパンチを行ない平均
目付50g/mの不織布を得た。得られた不織布にアク
リル系ラテックス(日本ゼオン製“ニラポール”)を含
浸・乾燥させた後、実施例1と同様にして印刷用記録媒
体を得た。
この印刷用記録媒体の特性を表1に示した。
表1から明らかなように孔径分布曲線における孔径ピー
ク、0. 2μm以上の高さをもつうねり個数が本発明
の範囲内であり、その特性は極めてインクなどの吸収速
度か速く、鮮明度、にじみともに優れた特性を示し、塗
膜強度も充分なものであり、オフセット用印刷記録媒体
として優れた特性を示した。
実施例6 ポリエステルポリマーを紡糸温度290℃で、孔径0.
2mm直径のノズル数100個の紡糸口金から紡出され
た繊維を、エジェクターにより、5000m/分で吸引
・引取り、衝突板を介して吸引ゴクトを備えた平ベルト
上に製布した。これら紡糸口金/エジェクター/製布を
20cm間隔て並列に6個並べ、幅約120onのシー
トとなし、180℃のカレンダーロールを通し、繊度5
デニー  ル、平均目付50g/mの不織布を得た。得
られた不織布に実施例5と同様にしてアクリル系ラテッ
クスを含浸・乾燥させた後、実施例1と同様にして、印
刷用記録媒体を得た。この印刷用記録媒体の特性を表1
に示した。
表1から明らかなように孔径分布曲線における孔径ピー
ク、0.2μm以上の高さをもつうねり個数が本発明の
範囲内であり、その特性は極めてインクなどの吸収速度
が速く、鮮明度、にじみともに優れた特性を示し、塗膜
強度も充分なものであり、オフセット用印刷記録媒体と
して優れた特性を示した。
[発明の効果] 本発明は水分散性ポリマーと数珠状に連結およヒ/又は
分岐したコロイダルシリカを用い、孔径分布曲線におけ
るピーク孔径およびうねり指数を特定の範囲とした多孔
質層を支持体表面に積層することにより以下のような優
れた特性を奏するものである。
(1)オフセット印刷などにおけるインクなどの吸収速
度が極めて速く、枚葉印刷でのセット時間が短いため作
業性に優れる。
(2)表面平滑性に優れるため鮮明度が良い。
(3)インクのにじみが小さい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維状物質からなる支持体の少なくとも片面に多
    孔質層を設けた積層体であって、該多孔質層は孔径分布
    曲線におけるピーク孔径が0.06〜2.0μmにあり
    、かつ該多孔質層表面は高さ0.2μm以上のうねりを
    7個/40μm以上有することを特徴とする印刷用記録
    媒体。
  2. (2)該多孔質層は孔面積比が20〜85%であること
    を特徴とする請求項(1)記載の印刷用記録媒体。
  3. (3)該多孔質層表面のうねり指数が0.035〜0.
    3μmであることを特徴とする請求項(1)または(2
    )記載の印刷用記録媒体。
  4. (4)該多孔質層表面の中心線平均粗さが0.7μm以
    下であることを特徴とする請求項(1)〜(3)のいず
    れかに記載の印刷用記録媒体。
  5. (5)該多孔質層における空孔が貫通孔であり、かつ表
    面から観察される孔の真円度が1〜5の範囲であること
    を特徴とする請求項(1)〜(4)のいずれかに記載の
    印刷用記録媒体。
  6. (6)該多孔質層が水分散性ポリマーと数珠状に連結お
    よび/または分岐した形状のコロイダルシリカとの混合
    物を主成分とする層であることを特徴とする請求項(1
    )〜(5)のいずれかに記載の印刷用記録媒体。
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