JPH0416379A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH0416379A
JPH0416379A JP2121467A JP12146790A JPH0416379A JP H0416379 A JPH0416379 A JP H0416379A JP 2121467 A JP2121467 A JP 2121467A JP 12146790 A JP12146790 A JP 12146790A JP H0416379 A JPH0416379 A JP H0416379A
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ink
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average particle
paper
porous
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Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
Hitoshi Fujii
藤井 均
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、水性インクによる記録に適したインクジェッ
ト記録用紙に関し、特に記録時のインク受容性、記録画
質及び記録後における記録像の保存性に優れたインクジ
ェット記録用紙に関するものである。
〔従来の技術] インクシェアド記録方式は、騒音が少なく、高速記録が
可能であり、且つ多色化が容易なため各種プリンターと
して多方面で利用されている。
インクジェット記録方式に使用される記録用紙としては
、上質紙やコート紙等いわゆる普通紙が使用できるよう
に記録装置やインク組成面からの改良努力がなされてき
ている。
しかし現時点では未だ満足なものには至っておらず、ま
た記録のより高速化、高精細化といった記録装置面の性
能向上や、記録のフルカラー化といった用途の拡大に伴
い記録用紙に対してより高度な特性が要求されている。
即ち、 ■ 記録用紙としてはインクの吸収が速(、然も滲んだ
り、汚れが発生したりしないこと。
■ インクドツトの横方向への拡散が必要以上に大きく
なく、且つ均一であること。
■ インクドツトの濃度が高く、しかも鮮明であること
■ 更に記録画像が保存中の光や空気中の酸素等の影響
で変色又は褪色しないこと、 等が要求されている。
これらの要求に対し、従来から幾つかの提案がなされて
きた。例えば、基材上にインク吸収性の良い顔料と結着
側とを主体とする被覆層(インク受容層)を設ける工夫
はインクジェット記録用紙の開発初期より試みられ(特
開昭58−110287号、同59−185690号)
、微細な1次粒子が多数集まり2次凝集体として造粒さ
れた多孔性顔料を利用することより、多孔性顔料粒子間
隙及び多孔性顔料の内部細孔を利用し、インクの吸収能
力が大きく、しかもインクの吸収速度の早いインクジェ
ット記録用紙を得る工夫がある。
それらの提案において、作用効果を充分に発揮させるた
めには、有効な粒子間隙を得る必要があり、例えば平均
粒子径0.20μm以下の1次粒子をお互いに凝集させ
、凝集粒子径を1〜50μmにすると共に、水銀圧入法
による空孔分布曲線にピークを示す如く、均一な粒度分
布を有する多孔性顔料粒子を選択して使用することが一
般的に行われてきた。
しかるに、これらの提案において得られたインクジェッ
ト記録用紙は、所期の目的とするインク受容性に優れ、
色濃度の濃い記録が得られるものの、記録色の鮮明性に
ついては、充分な改良効果は得られていなかった。又、
こられの提案において、インク受容性に優れ、且つ画質
の良い記録を得るためには、コート量をコントロールす
る必要があり、即ち、例えば水銀圧入法による空孔分布
曲線にピークが認められるまでに、比較的コート層を厚
く設ける必要があった。
そのため、比較的表面強度の弱いインクシェツト記録用
紙となり、筆記性、印刷適性等に難点があると共に取扱
い時に紙粉発生のトラブルを生し易かった。又、視惑及
び/又は触感等、感性からの普通紙感からの逸脱も問題
とされてきた。
従ってこられの提案においても、装置の性能向上及び用
途の拡大等に対し、充分に対応できておらず、インク受
容性、記録画質及び記録像の保存性に関しては一層の改
良が求められているのが現状である。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は、記録時の水性インク受容性に優れ、輪郭のは
っきりした記録画質が得られ、また記録後における記録
像の保存性に優れたインクシエンド記録用紙を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、基紙上にインク受容層を設けたインクジェッ
ト記録用紙において、該インク受容層に相異なる細孔半
径を有するキセロゲル系多孔性顔料を少なくとも2種含
有させたことを特徴とするインクジェット記録用紙であ
る。
〔作用〕
水性インク受容層に、相異なる細孔半径(ピーク値)を
有するキセロゲル系多孔性顔料を少なくとも2種含有さ
せることにより、インク受容性のコントロールが可能に
なる。例えば平均粒子径が小さい多孔性顔料の細孔半径
(ピーク値)が、併用する平均粒子径が大きい多孔性顔
料の細孔半径(ピーク(Iりに比し大きいものを選択使
用することにより、比較的小さいインク滴による記録時
にも印字細りを起こすことなくインク受容性を改良する
ことが出来る。又、平均粒子径が大きい多孔性顔料の細
孔半径(ピーク値)が、併用する平均粒子径が小さい多
孔性顔料の細孔半径(ピーク値)に比し大きいものを選
択使用することにより、比較的大きなインク滴による記
録時にも印字太りを起こすことな(シャープ性に優れ且
つインク受理性を改良することが出来る。更にこられの
作用効果が不必要にコート層を厚くすることなしに、達
成されるため、得られたインクシェアド記録用紙は、筆
記性、印刷適性等に、優れ、普通紙に準した取扱いが可
能である。
本発明において、インク受容層を構成するキセロゲル系
多孔性顔料としては、例えば、(1)水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、シリカ、酸化マグネシウム等のヒドロゲ
ル形成物質を原料とし、このようなヒドロゲルを乾燥し
てキセロゲルにした後、粉砕、分級して用いる方法。
(2)  ヒドロゲルの状態で適当な2次、3次凝集体
の大きさに造粒し、乾燥した後、特開昭56−1206
08号等に開示されている如く、更に加熱処理すること
により焼結、結晶化等を進行させ、酸化物の1次粒子間
の結合を強化して用いる方法。
(3)コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等の微粒
物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂、メラミン−ホル
マリン樹脂等を生成し、USP−3855172号等に
開示されている如くその生成条件を調節することにより
、目的とする二次粒子径に造粒された微小粒子とした後
、乾燥して用いたり、必要により更に焼成して焼結され
た粒子として使用する方法。
等、公知の種々の方法を利用して製造することが出来、
又、多くのものが市販されている。
中でも、比較的屈折率が小さいこと、多孔性構造のコン
トロールが容易なこと等の特性より、シリカ系顔料はイ
ンク受容性に優れ、且つ記録濃度にも優れたインクジェ
ット記録用紙を得ることが出来、又、サイロイド(富士
デヴイソン■製)、ミズカシル(水沢化学工業■製)、
ファインシール(徳山曹達■製)等各種のものが市販さ
れ、比較的安価に入手可能なため、経済性にも有利であ
りより好ましく利用される。
本発明において、インク受容層を構成する多孔性顔料と
しては、充分なインク受容性を発揮するため、多孔性で
、且つ微粒子状であるものが好ましい。BET法での比
表面積(窒素法)が好ましくは200a+2/g以上で
あり、且つインク受容層用塗液中、分散粒子状で0.5
〜15μm(コールタカウンター:AP=50μmでの
測定値)の平均粒子径を有するものが好ましく用いられ
る。特に比表面積が250m”/g以上で、且つ平均粒
子径が2〜10μmの多孔性顔料は、水性インク媒体の
基材への効率的な移行及び着色成分の保持にも効果的に
寄与するため望ましい。因に、比表面積が小さいと、イ
ンク受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生する場合も
あり、平均粒子径が0.5μm以下になると記録像の鮮
明性が失われてしまい、くすんだ記録像となる場合があ
る。また、平均粒子径が15μmを越えるとインクドツ
トの横方向への拡がりが不均一になったり記録像の鮮明
性が失われる恐れもある。
本発明において、かかるキセロゲル系多孔性顔料を少な
くとも2種以上選択使用することを必須とするものであ
り、この時BET法で測定した細孔分布(窒素法)のコ
ントロールが重要である。
即ち30〜150人に細孔半径のピークを有し、且つ2
0〜200人にある全細孔容量が0.5d/g以上のキ
セロゲル系多孔性顔料が選択される。ここで細孔半径が
20人未満ではインク受容性が劣り、200を越えると
鮮明性が低下する。又、好ましくは細孔半径(ピーク値
)が10Å以上相異なるように選択使用した時、本発明
の作用効果が顕著なため特に好ましい実施例が得られる
。かくして選択された複数種のキセロゲル系多孔性顔料
は、次いで親水性媒体中に各種分散機により分散混合さ
れ、水性塗料として利用されるが、この時水溶性保護コ
ロイド剤の使用は、塗料安定性、保水性等に寄与するた
め好ましく用いられる。本発明で用いる水溶性保護コロ
イド剤としては例えばゼラチン、アルブミン、カゼイン
、大豆タンパク等のプロティン類、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキンエチルセルロース、メチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、寒天、アルギン酸ソーダ、
アラビアゴム、カルボキシ変性デンプン、カチオン変性
デンプン等のサン力ロース類等の如き天然及び半合成高
分子化合物やポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリルアミド、ポリ (メタ)アクリル酸
及びその共重合体、無水マレイン酸共重合体塩及び、必
要によりアニオン性基、及び/又はカチオン性基を含有
し、水溶性を有するオリゴマー類ないしポリマー類等の
如き付加重合型合成高分子化合物、ポリエチレンイミン
系樹脂、ポリアミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリア
ミドエピクロルヒドリン系樹脂、ポリアミンエピクロル
ヒドリン系樹脂、ポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リン系樹脂、ジシアンジアミド系樹脂等の如き縮合型合
成高分子化合物等の水溶性保護コロイド剤の中から適宜
選択して使用することが出来る。
なお、本発明において、該キセロゲル系多孔性顔料の多
くが当該技術分野への適正を付与するため、特に1次粒
子間の結合力を強化したり、多孔性結晶構造を発達させ
たりするため加熱処理等を施して利用されることが多く
、これらいわゆる乾式造粒した多孔性顔料は、表面吸着
水の脱離等により、微細孔内部まで表面の親水性が低下
するためか、水性媒体中への再分散時にアワが立ち易く
塗料調製が困難であったり、塗料流動性、分散安定性、
保水性等の塗料物性に問題があった。又、顔料表面の水
性媒体との濡れが悪いためか、充分な接着力を得るため
には多量のバインダーの使用が必要であり、そのため、
インク受容能に優れるべく選択した乾式造粒した多孔性
顔料が有する特性を充分に発揮出来ていなかったが、水
溶性保護コロイド剤として、特に含窒素系水溶性樹脂の
使用は濡れ性改良効果が顕著なため、特に泡立ちが少な
く、流動性が良い。且つ、安定性の良い塗料が得られる
ことから、本発明の作用効果が顕著であり、特に好まし
く用いられる。
なお、かかる水溶性保護コロイド剤は、適宜選択し、必
要により、複数種を併用して用いられ、且つその使用量
は特に限定されるものではなく、経済性、作業性等を含
めて適宜選択されるが、般的には該多孔性顔料に対して
重量比で0.1%以上、好ましくは1〜50%使用され
る。
本発明の作用効果を損なわないかぎり、例えば筆記性付
与、機器適性付与、インク吸収性コントロール、記録紙
の外観コントロール、塗料適性コントロール、l料物性
コントロール、乾燥性コントロール等の各種適性付与の
ため、更に必要に応じて、顔料、バインダー類、各種助
則類等を添加してインク受容層用塗液として、各種基材
上に塗抹乾燥されてインクジェット記録用紙が得られる
顔料としては、例えば炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化
亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイト、珪酸アル
ミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム
、無定形シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リト
ポン等の無機系顔料、スチレン系プラスチンクピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、マイクロカプ
セル系顔料、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有機
系または有機/無機複合系顔料等、一般の顔料コーティ
ング分野で公知の顔料類が例示される。
また、バインダー類としては、例えば酸化デンプン、エ
ーテル化デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、大豆タ
ンパク等の天然または半合成高分子類、ポリビニルアル
コール及びその誘導体、ポリエチレンイミン系樹脂、ポ
リビニルピロリドン系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸ま
たはその共重合体、無水マレイン酸共重合体、アクリル
アミド系樹脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、(不飽和)ポリ
エステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ系樹脂、エピクロルヒドリン系樹脂
、尿素樹脂、メラミン樹脂等の合成水溶性樹脂類、スチ
レン−ブタ・ジエン共重合体、メチルメタクリレート−
ブタジェン共重合体等の共役ジエン系重合体ラテックス
類、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合
体または共重合体等のアクリル系重合体ラテンラス類、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテ
ンラス類、あるいはこれらの各種重合体にアニオン性基
及び/またはカチオン性基を付与した官能基含有変性重
合体ラテンジス類等に代表される当該技術分野で公知の
樹脂類が例示され、単独あるいは併用して用いられる。
これらバインダー類の使用量は、求められる記録媒体の
記録通性、使用用途適性、インク受容層用塗液の塗抹適
性等を勘案して任意に選択可能であるが、一般的には、
顔料類に対し、1〜200重量%、好ましくは5〜50
重量%の範囲で添加され使用される。
更に必要に応じ、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、
消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱
ゲル化剤、滑剤、青味付は等の色調調整用の染料、顔料
、蛍光染料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、クエンチャ−
剤、防腐剤、防黴剤、帯電防止剤、バインダー類の耐水
化剤、架橋剤等、当該技術分野で公知の各種助剤類を添
加し、インク受容層用塗液とする。以上述べた各種成分
を含む塗布液が、凝集等により均一に分散した液になら
ない場合は、2液以上の別々の塗液をつくり、2回以上
の塗抹を行うことにより目的とするインク受容層を得る
ことも出来る。これらインク受容層用塗液は、常法によ
り、バーコーター、エアナイフコーター、ブレードコー
ター、ロッドブレードコーター、ロールコータ−、プラ
ッシュコータ、カーテンコーター、グラビアコーター、
キャストコーター、スプレー装置等、公知の各種塗抹方
式を利用して、これも常法により塗抹されるが、塗被量
はインク受容性及び保存性等、記録特性を満足させるか
ぎり、不必要に多くする必要はなく、−船釣には1〜3
0 g/rrf、好ましくは2〜8g/ボ塗布される。
かくして得られたインクジェット記録用紙はそのままで
も使用できるが、必要により例えばスーパーカレンダー
、グロスカレンダーなどで加圧及び/又は加熱ロールニ
ップ間を通し、常法により表面を平滑化することも出来
る。
本発明において基材としては、紙、布、セロファン、プ
ラスチックフィルム、金属板、木板、ガラス板等平面性
を有する材料が利用されるが、中でも紙は基材自体が多
孔質構造を有するため吸水性に優れ、本願発明によるイ
ンク受容層を形成した時、より少ないコート量で記録適
性に優れたインクジェット記録用紙を得ることが出来る
こと、及び経済性にも優れることより最も好ましく利用
される。なお、インク受容層用塗液の基材上への塗抹適
性改良のため、コロナ放電処理、プラズマ処理、化学洗
浄処理等の一般的な表面処理の利用や、ゼラチン、ニト
ロセルロース、ポリエステル等の樹脂処理層及び/又は
コロイダルシリカ、金属系カップリング剤、イソシアネ
ート’JW等の助剤処理層等、公知のアンカーコート層
の利用も可能である。
又、必要により基材の表及び/又は裏面に帯電防止処理
や筆記適性(印刷適性)付与処理等の表面処理を行って
も良いし、又、基材の任意の位置に紫外線吸収剤、酸化
防止剤等の助剤類を含有させ、記録像の保存性を更に改
良する等の工夫も可能なことは言うまでもない。
上記基材中、紙は一般的には木材パルプを主体とするが
、必要に応じて合成繊維、合成パルプ、無機繊維等、各
種繊維状物質も適宜利用され、添加剤としてはロジン、
アルキルケテンダイマーアルケニルコハク酸等に代表さ
れるサイズ剤、硫酸バンド、カチオン性高分子電解質等
に代表される定着剤、クレー、タルク、炭酸カルシウム
、焼成カオリン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、無定形シリカ、尿素−ホルマリン樹脂
粒子等に代表される填料類、ポリアクリルアミド系ポリ
マー、澱粉等に代表される紙力増強剤、メラミン樹脂、
尿素樹脂、ポリアミド−ポリアミン−エピクロルヒドリ
ン樹脂等に代表される湿潤紙力増強剤、その他、濾水剤
、青み付けなどの色調調整用の染料、顔料、蛍光染料な
ど各種助剤類を適宜選択して内添し、常法により各種抄
紙機により抄紙され、且つ更に必要により澱粉、ポリビ
ニルアルコール、ゼラチン、填料等より成る水性液によ
る表面サイズプレス処理マシンキャレンダー等による平
滑化処理等、常法による処理工程を経て製造される。
またこれらの紙は、パルプ組成、叩解条件、填料、紙力
増強剤、内添サイズ剤、pH調整剤、表面サイズ剤、表
面処理側等、各種助剤類の種類と添加量のコントロール
、乾燥条件、加圧条件等、個々の抄紙機に合わせた操業
条件のコントロール等を適宜選択して行い、インクジェ
ット記録用紙としての基材適性をコントロールして用い
られる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、特に
断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重量
%を示す。
〔実施例1〕 市販のキセロゲル系多孔性顔料(ミズカシルP−78D
:比表面積365 ts”/ g ;細孔半径87人;
平均粒子径8.0μm;水沢化学工業■製)65部、及
び(サイロイド#244:比表面11300 taz/
 g i 細孔半径107λ;平均粒子径1.8μm;
富士デヴイソン■製)35部をポリアミド樹脂(ポリフ
ィックス3000 :昭和高分子■製)の1%水溶液5
00部中にコーレス分散機を用いて分散混合した。次い
でポリビニルアルコール(PVA−110:クラレ■製
)の10%水溶液250部からなるバインダー溶液を添
加し、更に蛍光染料を及び消泡側を加えてインク受容層
用塗液とした。坪量84g/m”、 ステキヒトサイズ
度2秒の酸性紙から成る基材上に4゜5g/m”になる
ようこの塗液を塗抹乾燥した後、スーパーカレンダー処
理を行いインクシエンド記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例1] 実施例1でサイロイド#244の使用をやめ、ミズカシ
ルP−78Dを100部使用した他は全く同様に実施し
てインクシエンド記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例2〕 実施例1でミズカシルP−78Dの使用をやめサイロイ
ド#244を100部使用した他は全く同様に実施して
インクジェット記録用紙得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例3〕 比較例1でコート量を2.5g/m”とした他は全く同
様に実施してインクジェット記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例4] 比較例1でバインダー溶液の使用量を500部とした他
は全く同様に実施してインクジェット記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔実施例2〕 市販のキセロゲル系多孔性顔料(サイロイド#404:
比表面積300 m2/ g ;細孔半径85人;平均
粒子径5,2μm;富士デヴイソン■製)50部、及び
(ファインシールx−37=比表面積270 m”/ 
g;細孔半径40人;平均粒子径2.6μm;徳山曹達
■製)50部を含窒素系水溶性樹脂(スミレ−ズレジン
#1001:住友化学工業■製)の2%水溶液500部
中にコーレス分散機を用いて分散混合した。
次いでポリビニルアルコール(エルハノール90150
:デュポン社製)の10%水溶液400部から成るバイ
ンダー溶液を添加してインク受容層用塗料上した。
坪量68g/m”、ステキヒトサイズ度9秒の中性紙か
らなる基材上に8g/m2になる様にこの塗液を塗抹乾
燥してインクシエンド記録用紙を得た。
このインクシエンド記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例5〕 実施例2でファインシールX−37の使用ヲやめ、サイ
ロイド#404を100部使用した他は全く同様に実施
してインクジェット記録用紙を得た。
このインクジェット記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔比較例6] 実施例2でサイロイド#404の使用をやめ、ファイン
シールx−37を100部使用した他は全く同様に実施
してインクジェット記録用紙を得た。
このインクシエンド記録用紙の記録適正評価は第1表に
記載の如くであった。
〔実施例3,4、比較例7,8〕 市販のケイ酸ソーダ硫酸によりシリカヒドロゲルをつく
り、次いでアルコールを加えてゲル中の水分をアルコー
ルに置換した後、オートクレーブに入れ、溶剤の臨界圧
力、温度以上に加圧加熱してエアロゲルに変化させる。
溶媒は回収して再使用すると共に、得られた乾燥粉末を
乾式粉砕することによりキセルゲル系多孔性顔料を得た
。この時ケイ酸ソーダ濃度、生成ケイ酸濃度、分解温度
、反応モル比、粉砕条件等を調節することにより5種類
(第3表)の多孔性顔料とした。
次いで、得られたキセロゲル系多孔性顔料を第4表の如
く選択し、等量混合物100部をポリアミドエピクロル
ヒドリン系樹脂(「ポリフィックス601 J :昭和
高分子■製)の200部からなる水性媒体中にコーレス
分散機を用いて分散混合した。
次いで、ポリビニルアルコール(PVA−110:■ク
ラレ製)の15%水溶液200部からなるバインダー溶
液を添加し、更に蛍光染料及び消泡剤を加えてインク受
容層用塗液とした。
坪174g/m” 、ステキヒトサイズ度12秒の酸性
紙から成る基材上に8.9g/m”になる様に、この塗
液を塗抹乾燥してインクジェット記録用紙を得た。
第  1  表 〔評価] 筆記性・・・・・・鉛筆(HB)による手書き時、イン
ク受容層のコート面の脱落 の発生の有無及びその程度で評 価した。
印字細り・・・・ヒユーレットパラカード製ペイントジ
ェットプリンター(36 30A型)を用いて、標準イン クよりテストパターン印字を行 い単色ベタ印字部で評価した。
インク受容性 2色インクの重ねへ夕印字部の 乾燥状態を、目視及印字2秒後 にペーパー抑えロールに接触さ せ、汚れが出るか出ないかで評 価した。
記録画質・・・・印字境界部の明瞭さをlO倍ルーペに
よる観察で、目視により 判定した。
鮮明性・・・・・・色の鮮やかさを目視により判定した
〔評価基準〕
A・・・優れる B・・・良好 C・・・不良 D・、・著しく悪い プリンター(エロー735型)を用 いて、標準インクによるテストパ ターン印字を行い、文字部(漢字) の印字太りをツブシの発生の有無 及びその程度で評価した。
他の評価項目・・・・・・第1表に準拠第3表 第 表 〔評価〕 印字太り・・・・シャープ■製のイメージジェット評価
項目・・・・・・第2表に準拠 〔効果] 本発明のインクジェット記録用紙は、インク受容層に、
BET法で測定した細孔半径(ピーク値)が相異なるキ
セロゲル系多孔性顔料を少なくとも2種含有させたこと
により、水性インク受容性に優れ、輪郭のはっきりした
記録画質が得られ、また記録後における記録像の保存性
も優れるものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基紙上にインク受容層を設けたインクジェット記
    録用紙において、該インク受容層に、BET法で測定し
    た細孔半径(ピーク値)が相異なるキセロゲル系多孔性
    顔料を少なくとも2種含有させたことを特徴とするイン
    クジェット記録用紙。
  2. (2)キセロゲル系多孔性顔料の比表面積が、共に20
    0m^2/g以上であることを特徴とする請求項(1)
    記載のインクジェット記録用紙。
  3. (3)キセロゲル系多孔性顔料が、シリカ系顔料である
    ことを特徴とする請求項(1)及び(2)記載のインク
    ジェット記録用紙。
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