JPH0343290A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH0343290A
JPH0343290A JP1179471A JP17947189A JPH0343290A JP H0343290 A JPH0343290 A JP H0343290A JP 1179471 A JP1179471 A JP 1179471A JP 17947189 A JP17947189 A JP 17947189A JP H0343290 A JPH0343290 A JP H0343290A
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inkjet recording
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Hitoshi Fujii
藤井 均
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水性インクによる記録に適したインクジェッ
ト記録用紙に関し、特に記録時のインク受容性、記録画
質及び記録後における記録像の保存性に優れた記録用紙
に関するものである。
(従来の技術) 入力信号と同時に記録像が得られるインクジェット記録
方式は、騒音が少なく、高速記録が可能であり、且つ多
色化が容易なため各種プリンターに組み込み多方面で利
用されている。
これらのインクジェット記録方式に使用される記録用紙
としては、上質紙やコート紙等いわゆる普通紙が使用し
得るように、記録装置やインク組底面からの改良努力が
なされてきている。
しかし現時点では未だ満足なものには至っておらず、且
つ記録のより高速化、高精細化といった記録装置面の性
能向上や、記録のフルカラー化といった用途の拡大に伴
い記録用紙に対してより高度な特性が要求されている。
即ち、記録用紙としては付与されたインクの吸収が早く
然もそれでいて滲んだり、汚れが発生したりしないこと
。インクドツトの横方向への拡散が必要以上に大きくな
く、且つ均一であること。インクドツトの濃度が高く、
しかも鮮明であること。更に記録画像が保存中の光や空
気中の酸素等の影響で変色又は褪色しないこと。等が要
求されている。
これらの要求に対し、従来から幾つかの提案がなされて
きた0例えば、基材上にインク吸収性の良い顔料と結合
剤とを主体とする被覆層(インク受容N)を設ける工夫
はインクジェット記録用紙の開発初期より試みられてお
り、顔料としてはシリカ系顔料が一般的に用いられてき
た(特開昭52−9074号、同55−51583号、
同56−148583号、同58−72495号)、イ
ンク受容層に水溶性高分子塗布層を用いたり(特開昭5
5−144172号、同55−146786号)、塩基
性ラテックスポリマーを用いる提案(特開昭57−36
692号)もある。
また、水性インクによる記録が本質的に有する耐水性等
の悪さを改良する目的で、水溶性高分子塗布層にインク
ジェット記録を行った後、耐水化剤を付与する試み(特
開昭55−150396号同56−5B869号)や、
水性インク中の着色成分を吸着する特定の顔料や樹脂類
を用いる工夫(特開昭55−144172号)等もある
また、水性インクの受容性を改良するため、例えば実質
的に無サイズの基紙を用い、顔料コート層を表面に有す
るインクジェット記録用紙(特開昭52−53012号
)が提案されて以来、当該技術分野においては、硫酸バ
ンドに代表される水溶性アルミニウム塩で処理された基
紙の使用は極力避けられ、基紙として典型的な中性紙が
良いと言う提案(特開昭61−29582号)もある。
しかしながら、これらの提案において、それぞれ初期の
目的は達成されるものの、装置の性能向上及び用途の拡
大等に対応した、本発明で目的とするようなインク受容
性、記録画質及び記録像の保存性に関しては、共に満足
させるものは得られていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、記録時のインク受容性、水性インク媒体の基
紙への速やかな吸収性、−時基紙中に吸収した該インク
媒体の空気中への放出性、輪郭のはっきりした記録画質
及び記録後における記録像の保存性に優れた水インクジ
ェット記録用紙を提供することを目的とするものである
(課題を解決するための手段) 本発明は、基紙上に多孔性顔料の少なくとも一種を含有
するインク受容層を設けたインクジェット記録用紙にお
いて、基紙の動的濡れ値が−0,20g〜+0.20g
であり、且つステキヒトサイズ度が20秒以下であるこ
とを特徴とする水性インクによる記録に適したインクジ
ェット記録用紙である。
(作用) 本発明のインクジェット記録用紙において、多孔性顔料
の少なくとも一種を含有するインク受容層は、水性イン
ク中の着色成分を記録紙表面に保持する作用をすると共
に、多孔性顔料が有する空隙が有効に働き、水性インク
中の水を主成分とする媒体を基紙中へ効率良く導く作用
をする。又、特定の動的濡れ値及び特定のステキヒトサ
イズ度を併せ持つ基紙は、インク受容層形成のための塗
料の塗工適性にも優れ、インク受容層を通じて導かれて
きた水性インク媒体を効率良く吸収し、輪郭のはっきり
した画質に優れた記録像の形成に寄与する共に、記録後
は一時基紙中に吸収した水性インク媒体を空気中に放出
し、乾燥した際のボコツキのない優れたインクジェット
記録用紙が得られる。
本発明において、インク受容層を構成する多孔性顔料と
しては、充分なるインク受容性を発揮するため、多孔性
で、且つ微粒子状である必要がある。好ましくはBET
法での比表面積(窒素法)が50m”/g以上であり、
且つインク受容層形成用塗液中、分散粒子状で0.5〜
15μm(コールカウンター:AP=50μmでの測定
値)の平均粒子径を有するものが用いられる。特に比表
面積が100〜500m”/gであり、且つ平均粒子径
が2〜10μmの多孔性顔料は、水性インク媒体の基紙
への効率的な移行及び着色成分の保持にも効果的に寄与
する。因みに、比表面積が50m”/g未満では、イン
ク受容性が不足し、滲んだり、汚れが発生したりする。
平均粒子径が0゜5μm未満では記録像の鮮明性が失わ
れてしまい、くすんだ記録像となる。
また、平均粒子径は15μmをこえるとインクドツトの
横方向への拡がりが不均一になるだけでなく記録像の鮮
明性も失われる。
これらの物性値を有する多孔性顔料は、当該技術分野及
び紙加工分野で知られている各種顔料類の中から適宜選
択し、もしくはこの物性値に加工処理して構成すること
が出来る。
このような物性値の多孔性顔料の中でも、特に水性イン
ク中の着色成分の吸着性に優れた多孔性顔料を使用した
インクジェット記録用紙は、記録画質に優れ、且つ記録
像の保存性にも優れたものとなる。
これら水性インク中の着色成分の吸着剤として働く多孔
性顔料としては、具体的には例えば酸性、直接染料に対
しては、アルミナ、合成ハイドロタルサイト、フィロ珪
酸塩等の塩基性顔料類が用いられ、塩基性染料に対して
は、珪藻土、酸性白土、ゼオライト等の酸性顔料類が用
いられる。なお、必要により、本来水性インク中の着色
成分の吸着機能を持たないか、もしくは吸着性能の弱い
多孔性顔料をアルミニウム、亜鉛、マグネシウム及びカ
チオン性樹脂等で表面処理を行い、該吸着性能を高めて
使用することも出来る。
これら多孔性顔料が着色成分に対する吸着性能を有して
いるか否かの判断については、記録に用いる水性インク
を適当量の水で希釈した中に、上記水性インクが記録時
、記録紙面上に付着する単位面積に相当する所定量の多
孔性顔料を投入した時の着色濃度の減少の有無で判断す
ることが出来る。
この時、本発明の作用効果をより効果的にするためには
見掛は上、無色透明な液を与えるまでに水性インク中の
着色成分の吸着性に優れた多孔性顔料を選択することが
望ましく、この時、記録時、紙面上に付着した水性イン
ク中の着色成分は効果的に紙面上に吸着固定されるため
鮮明で、且つ保存性にも優れたインクジェット記録用紙
を得ることが出来る。
本発明において、好ましくはこれら染料吸着性に優れた
多孔性顔料を単独で、又は必要により併用して用い記録
層を構成するが、例えば特に多色記録時に用いる水性イ
ンク中の各色の着色成分が化学的に異質なため、顔料吸
着性に顕著な差があるときは、各染料に対応した吸着性
の良い顔料を選択し、必要に応じ幾つかの顔料を所定量
比で混合して用いることも出来る。
更に筆記性付与、機器適性付与、インク吸収性コントロ
ール等各種適性付与のため、他の顔料類の併用も可能で
ある。
これら助剤的に併用する顔料類としては、例えば軽質炭
酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク
、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サテンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、
合成無定形シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リ
トポン等の無機系顔料、スチレン系プラスチックピグメ
ント、アクリル系プラスチックピグメント、マイクロカ
プセル系顔料、尿素樹脂顔料、メラミン樹脂顔料等の有
機系顔料等、−Cの紙コーテイング分野及び当該インク
ジェット記録紙分野で公知の顔料類が例示さるが、添加
量の増大は必然的に全体としてのコート量の増大をまね
き、不経済であるばかりでなく、コート層強度の低下や
カールの発生等、副次的な不都合を生じ易く、本発明の
作用効果をより顕著に発揮させるためは、望ましくはそ
の添加量は50%以下に抑えるのがよい。
本発明において、これら顔料類は各種バインダー類と共
に、インク受容層を形成するが、これらバインダー類と
しては、例えば酸化澱粉、エーテル化iR?粉、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、
ポリビニルアルコール及びその誘導体スチレン−ブタジ
ェン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジェン共重
合体等の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或いはこれ
らの各種重合体のカルボキシル基、カチオン性基等の官
能基含有変成重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹
脂等の熱硬化性合成樹脂系、無水マレイン酸共重合樹脂
系、ボリアクリルアミド系、ポリメチルメタクリレート
系、ポリウレタン樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、
ポリビニルブチラール系、アルキッド樹脂系等の合成水
溶性樹脂、及びポリビニルピロリドン、カチオンデンプ
ン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド、
ポリメタクリロイルオキシエチル−β−ヒドロキシエチ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ポリジメチルアミ
ノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリエチレンイくン、
ポリアミド、ポリアミンエピクロルヒドリン樹脂等の所
謂カチオン性樹脂等、−般の紙加工分野及び当該技術分
野で公知のバインダー類が例示され、単独あるいは併用
して用いられる。
これらバインダー類の使用量は、記録用紙の記録適性、
表面強度及び塗液の塗抹適性等から最適量が設定される
が、一般的には顔料類に対し1〜200%好ましくは5
〜50%の範囲で使用することになる。
更に塗液を構成する場合は、必要に応じ、顔料分散剤、
増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型
剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、滑剤、青味付けなど
の色調調整用の染料、顔料、蛍光染料、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、クエンチャ−剤、防腐剤、防黴剤、帯電防
止剤、バインダー類の耐水化剤等、一般の紙加工分野及
び当該技術分野で公知の各種助剤類も添加可能である。
なお、以上記載した各種成分を含む顔料塗布液において
、もし塗液が凝集等により均一に分散した液にならない
場合は、2液以上の別々の塗液をつくり、2回以上の塗
抹を行うことにより目的とする記録層を得ることも可能
である。
これらインク受容層形成用塗液は、常法によりアジテー
タ−類、コーレス分散機、KDξル、ボールミル、アト
ライター、サンドミル、コロイドミル等の各種分散機を
用いて塗液とされ、バーコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、ロッドブレードコーター、ロー
ルコータ−、プラッシュコーター、カーテンコーター、
グラビアコーター、キャストコータースプレー装置等、
公知の各種塗抹方式を利用して、これも常法により塗抹
されるが、塗被量はインク受容性及び保存性等、記録特
性を満足させるかぎり、不必要に多くする必要はなく、
般的には1〜30g/a+”、好ましくは2〜8g/l
塗布される。
かくして得られたインクジェット記録用紙はそのままで
も使用できるが、必要により例えばスーパーカレンダー
、グロスカレンダーなどで加圧及び/又は加熱ロールニ
ップ間を通し、常法により表面を平滑化することも出来
る。
本発明において、基紙は木材パルプを主体とするが、必
要に応じて合成繊維、合成バルブ、無機繊維などを混合
し、添加剤としてはロジンアルキルケテンダイマー、ア
ルケニルコハク酸等に代表されるサイズ剤、硫酸バンド
、カチオン性高分子電解質等に代表される定着剤、クレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、坑底カオリン、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、無定形シ
リカ、尿素−ホルマリン樹脂粒子等に代表される填料類
、ポリアクリルアミド系ポリマー、澱粉等に代表される
紙力増強剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド−ボ
リアごンーエビクロルヒドリン樹脂等に代表される湿潤
紙力増強剤、その他、濾水剤、青み付けなどの色調調整
用の染料、顔料、蛍光染料など各種助剤類を適宜選択し
て内添し、常法により各種抄紙機により抄紙され、且つ
更に必要により澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン
、填料等より成る水性液による表面サイズプレス処理マ
シンキャレンダー等による平滑化処理等、常法による処
理工程を経て製造される。
本発明において、動的濡れ値及びステキヒトサイズ度の
コントロールはパルプ組成、叩解条件、填料、紙力増強
剤、内添サイズ剤、PH調整剤、表面サイズ剤、表面処
理剤等、各種助剤類の種類と添加量のコントロール、乾
燥条件、加圧条件等、個々の抄紙機に合せた操業条件の
コントロール等を適宜選択して行うことが出来る。
本発明において、ステキヒトサイズ度値は、JIS−P
−8122に準拠した測定値で表し、基紙の動的濡れ値
は、米国レスカー製の動的濡れ性試験器(Wll!T−
3000型)での測定値で表す。即ち、水に対する時間
的な付着力の大きさの変化を7iX:れの尺度として表
すもので2X5cmの試験片を、短片側から、16鴫/
秒の速さで水中12閣の深さに浸漬した時の時間的濡れ
の大きさ(付着力)を測定するもので、濡れの大きさ(
以下、動的濡れ値という)は、負の絶対値が大きい程濡
れ難く、正の値が大きい程濡れやすいことを意味する。
この動的濡れ値について、更に研究した結果、この試験
器で測定される時間的な濡れ値として、水浸後2秒後の
濡れ値がインクジェット記録用紙の特性に大きな相関が
あること、及び同時にステキヒトサイズ度を特定の値に
コントロールすることにより、優れた記録適性を与える
インクジェット用基紙が得られることを見出し、本発明
を完成した。即ち、本発明において、この値が大きい(
基紙の濡れ性が良い)と水性インクの吸収は速やかでは
あるが、ドツトの周辺がぼけ易く、鮮明性に欠けた記録
像を与える。又、この値が小さい(基紙の濡れ性が悪い
)とステキヒトサイズ度を所定の値にコントロールして
も水性インクの吸収が悪く、シャープ性に欠けた記録像
を与えるばかりでなく、プリントアウトされた時点でイ
ンクが乾いていないため、取扱中、手や衣類を汚すトラ
ブルを引き起こす。
而して、本発明における基紙の動的濡れ値を−0,20
〜+0.20g、より好ましくは、−0,15〜+0.
10gとし、且つステキヒトサイズ度を20秒以下、好
ましくは1〜15秒にコントロールし、更に、インク受
容層中に含有される多孔性顔料として着色成分の吸着能
に優れた顔料を用いた時、本発明の特徴はフルに発揮さ
れ、記録紙上に付着した水性インク滴は輪郭のはっきり
した境界を維持しがら、速やかに基紙中に水性媒体が吸
収拡散されると同時に、水性インク中の着色成分は、多
孔性顔料表面に効率良く固定されるため、鮮明で明瞭な
記録像を与え、かつ記録像の保存性に優れると共に、手
や衣類を汚すことなく、実用上優れたインクジェット記
録用紙を得ることが出来る。
また、本発明において、抄紙時に使用する各種助剤類の
中でも、特に水溶性アルミニウム塩を使用し、本発明範
囲の基紙とした時均質な吸水性を有する基紙を与えるた
め、インク吸収性に優れ、且つ水性インク受容後、再乾
燥したあとのボコツキも少なく、本発明において、特に
優れたインクジェット記録用紙を与えることが出来る。
例えば、ロジン類に代表される酸性抄紙系サイズ剤と組
み合わせ、本発明範囲の動的濡れ値及びステキヒトサイ
ズ度の基紙とした時、強度が強く塗抹適性に優れるばか
りでなく、均質な吸水性を有する基紙を得ることが出来
る。
また、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸等
に代表される中性抄紙系サイズ剤と共に用い、本発明範
囲の基紙とした時、少量のサイズ剤の使用で充分な強度
が得られ、塗抹適性に優れると共に、均質な吸水性を維
持した基紙を得ることが出来る。本発明の動的濡れ値は
、水浸後2秒後の濡れ値で表され、この値は主に水と基
紙界面の化学的な濡れ性質と、原紙表面の毛細管の太さ
及び数に影響されると考えられているが、前述の如く抄
紙条件を特定することにより、所望の値に調整すること
が出来るものであり、これも又−時的な相関が認められ
ないステキヒトサイズ度と共に所望の値にコントロール
することにより、優れた作用効果が現れる理由は定かで
ないが動的濡れ値は、明瞭な輪郭形成及びインク吸収性
に、また、ステキヒトサイズ度は、主としてインク吸収
性に効果があり相乗的に作用して、本発明の作用効果を
発揮するものと推察される。
〔評価〕
インクジェット記録用紙の適性は、シャープ製カラーイ
メージジェットプリンター(10−735型)及びヒュ
ーレントパッカード製ペイントジェットプリンター(3
630A型)を用い、共に標準インクを用い、テストパ
ターン印字を行って評価した。
インク受容性は、2色インクの重ねベタ印字部の乾燥状
態を、目視及び印字2秒後にベーパー押さえロールに接
触させ、汚れが出るか出ないかで判定した。
記録画質については、印字境界部の明瞭さを10倍ルー
ペによる観察で、及び鮮明性については目視により判定
した。
記録像の耐水性については、記録物を流水中に5分間浸
した後の記録像の変化を目視で判定した。
耐光性については、記録物を事務所の壁面に貼り、室内
光で1年間放置した後の色調変化を目視で判定した。
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、特に
断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及び重量
%を示す。
実施例1 原料パルプとして、フリーネス(CS F)が、520
 dのLBKP 100部、タルク13部、ロジンサイ
ズ剤0.6部、硫酸バンド2.5部から戒るスラリーか
ら長網抄紙機にて坪量73g/s+”の原紙を抄紙し、
抄紙時にサイズプレス装置で酵素変性タピオカデンプン
を0.6 g/la″付着させて、基紙を得た。この基
紙の動的濡れ値は−0,12gであり、ステキヒトサイ
ズ度は15秒であった。
次いで、下記の組成からなるインク受容層形成用塗液を
乾燥重量で8.5 g/m”になる様に、エアーナイフ
コーターにて塗抹乾燥した後、常法によりスーパーカレ
ンダー処理を行い、ベック平滑度180秒のインクジェ
ット記録用紙を得た。
この時、基紙は塗抹適性に優れ、均一な塗工層を与えた
酸化アルミニウム系多孔性顔料     100部(水
沢化学■製) (比表面積 394m”/g ) (平均粒径 4.75μm) シリル 変性fリピニルア)トゴーiしの10%水i容
*   200 部(クラ1 鋸0製) カチオン性導電剤             5部(三
洋化或■製) 水                     495
部実施例2 実施例1でサイズプレス装置での酵素変性タピオカデン
プンの使用をやめ、水を塗工したのち乾燥して基紙を得
た。この基紙の動的濡れ値は−0,08gであり、ステ
キヒトサイズ度は7秒であった。
以下、同様に実施してインクジェット記録用紙を得た。
比較例1 実施例1で酵素変性タピオカデンプンに代えて酸化コー
ンスターチを用い、2.5g/−付着させて基紙を得た
。この基紙の動的濡れ値は−0゜21gであり、ステキ
ヒトサイズ度は34秒であった。
以下、同様に実施してインクジェット記録用紙を得た。
実施例3〜5、比較例2〜3 実施例2でロジンサイズ剤及び硫酸バンドの使用量を下
記の如く変化させた他は全く同様にして実施してインク
ジェット記録用紙を得た。
実施例6 原料パルプとして、フリーネスが430 dのLBKP
 80部、フリーネス480−のNBKP 20部、タ
ルク5部、軽質炭酸カルシウム23部、硫酸バンド0.
5部、カチオン変性デンプン0.5部、アルキルケテン
ダイマー0.04部、ポリアルキレンポリアミンエピク
ロルヒドリン樹脂0.4部、濾水剤0.01部から成る
スラリーからツインワイヤー抄紙機にて、坪量92g/
m”の原紙を抄紙し、抄紙時にサイズプレス装置でポリ
ビニルアルコールと酵素変性デンプンの等量混合物1.
0 g/−付着させて基紙を得た。この基紙の動的濡れ
値は一〇、02 gであり、ステキヒトサイズ度は3秒
であった。
次いで、下記組成からなるインク受容層形成用塗液を乾
燥重量で3.5g/rrfになる様に、ロッドブレード
コーターにて塗抹乾燥してインクジェット記録用紙を得
た。
合成シリカ            35部(水沢化学
■製) (比表面積 365m”/g  ) (平均粒径  8.0μm) 合成ハイドロタルサイト       65部(協和化
学工業株製) (比表面積 109m”/g  ) (平均粒径  7.8μm) シリル 変性ポリビニルアルコールのIOZ  水7容
液  4 0 0 部(クラレ (0製) カチオン性導電剤            10部(三
洋化戒■製) 水                    290部
実施例7〜9、比較例4 実施例3で、硫酸バンド、カチオン変性デンプン及びア
ルキルケテンダイマーの添加量を下表の如く変化させた
他は全く同様に実施してインクジェット記録用紙を得た
かくして得られた13種類のインクジェット記録用紙に
ついて、記録適性評価を行い、次表に記すが、明らかに
本発明の実施例は優れた性能を発揮した。
評価基準 良好・・・ D・・・ 不良 て効果) 本発明に係るインフジエラ ト記録用紙は、 特 に動的濡れ値が−0,20g〜+0.20gであり且つ
ステキヒトサイズ度が20秒以下である基紙を使用し、
この基紙上に多孔性顔料の少なくとも一種を含有するイ
ンク受容層を設けたことにより、記録時のインク受容性
、水性インク媒体の基紙への速やかな吸収性、−時基紙
中に吸収した該インク媒体の空気中への放出性、輪郭の
はっきりした記録画質及び記録後における記録像の保存
性に優れた効果を特徴する

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基紙上に多孔性顔料の少なくとも一種を含有する
    インク受容層を設けたインクジェット記録用紙において
    、基紙の動的濡れ値が−0.20g〜+0.20gであ
    り、且つステキヒトサイズ度が20秒以下であることを
    特徴とするインクジェット記録用紙。
  2. (2)基紙の動的濡れ値が−0.15g〜+0.10g
    であり、且つステキヒトサイズ度が1〜15秒であるこ
    とを特徴とする請求項(1)記載のインクジェット記録
    用紙。
  3. (3)インク受容層を形成する多孔性顔料が染料吸着剤
    であることを特徴とする請求項(1)記載のインクジェ
    ット記録用紙。
  4. (4)基紙が水溶性アルミニウム塩で処理されたもので
    あることを特徴とする請求項(1)記載のインクジェッ
    ト記録用紙。
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