JPH0427953B2 - - Google Patents

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JPH0427953B2
JPH0427953B2 JP59179940A JP17994084A JPH0427953B2 JP H0427953 B2 JPH0427953 B2 JP H0427953B2 JP 59179940 A JP59179940 A JP 59179940A JP 17994084 A JP17994084 A JP 17994084A JP H0427953 B2 JPH0427953 B2 JP H0427953B2
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JP
Japan
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water
recording medium
paper
magnesium
recording
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JP59179940A
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JPS6157380A (ja
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Shigehiko Myamoto
Takashi Yamazaki
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0427953B2 publication Critical patent/JPH0427953B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Duplication Or Marking (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(A) 産業上の利用分野 本発明はインクを用いて記録する記録媒体に関
するものであり、特に媒体上に記録された画像や
文字の濃度が高く、吸収性及び記録画像の保存性
に優れたインクジエツト用記録媒体に関するもの
である。 (B) 従来技術及びその問題点 インクジエツト記録方式は、インクの微小液滴
を種々の作動原理により飛翔させて、紙などの記
録媒体に付着させ、画像、文字などの記録を行う
ものであるが、高速、低騒音、多色化が容易、記
録パターンの融通性が大きい、更に現像、定着が
不要等の特徴があり、漢字を含め各種図形及びカ
ラー画像等の記録装置として、種々の用途に於い
て急速に普及している。更に、多色インクジエツ
ト方式により形成される画像は、製版方式による
多色印刷や、カラー写真方式による印画に比較し
て遜色のない記録を得ることも可能であり、作成
部数が少なくて済む用途に於いては、写真技術に
よるよりも安価であることからフルカラー画像記
録分野にまで広く応用されつつある。 このインクジエツト記録方式で使用される記録
媒体としては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテツド紙を使うべく装置やインク組成の
面から努力がなされて来た。しかし、装置の高速
化、高精細化あるいはフルカラー化などインクジ
エツト記録装置の性能の向上や用途の拡大に伴な
い、記録媒体に対してもより高度な特性が要求さ
れるようになつた。すなわち、当該記録媒体とし
ては、インクドツトの濃度が高く、色調が明るく
彩やかであること、インクの吸収が早くてインク
ドツトが重なつた場合に於いてもインクが流れ出
したり滲んだりしないこと、インクドツトの横方
向への拡散が必要以上に大きくなく、かつ周辺が
滑らかでぼやけないこと。更に記録画像が紫外線
や空気中の酸素又は水に曝された場合の染料の抵
抗性を低下させず、好ましくは増強させること等
が要求される。 これらの問題を解決するために、従来からいく
つかの提案がなされて来た。例えば特開昭52−
53012号には、低サイズの原紙に表面加工用の塗
料を湿潤させてなるインクジエツト記録用紙が、
また、特開昭53−49113号には、尿素−ホルマリ
ン樹脂粉末を内添したシートに水溶性高分子を含
浸させたインクジエツト記録用紙が開示されてい
る。これらの一般紙タイプのインクジエツト記録
用紙は、インクの吸収は速やかであるが、ドツト
の周辺がぼやけ易く、ドツト濃度も低いと言う欠
点がある。 また、特開昭55−5830号には、支持体表面にイ
ンク吸収性の塗層を設けたインクジエツト記録用
紙が開示され、また、特開昭55−51583号では被
覆層中の顔料として非膠質シリカ粉末を使つた例
が、更に特開昭55−11829号ではインク吸収速度
の異なる2層構造を使つた塗抹紙の例が開示され
ている。これらのコーテツド紙タイプのインクジ
エツト記録用紙は、ドツト径やドツトの形状、ド
ツト濃度や色調の再現性と言つた点では一般紙タ
イプのインクジエツト用紙より改良されている
が、これらの記録媒体に適用されるインクは水溶
性染料を使つた水性インクが多く、記録媒体上に
形成された画像に水等がかかつた場合、染料が再
び溶解して滲み出したりして記録物の価値を著し
く減少させる問題点がある。 そこで、この欠点を改良するために、例えば特
開昭55−53591号には金属の水溶性塩を記録面に
付与する例が、また特開昭56−84992号にはポリ
カチオン高分子電解質を表面に含有する記録媒体
の例が、また、特開昭55−150396号にはインクジ
エツト記録後、該インク中の染料とレーキを形成
する耐水化剤を付与する方法が、そして更に、特
開昭56−58869号には水溶性高分子を塗布した記
録シートにインクジエツト記録後、該水溶性高分
子を不溶化することによつて、耐水化する方法
が、それぞれ開示されている。 ところが、これらの耐水化法は耐水化の効果が
弱かつたり、耐水化剤が染料と何らかの反応を起
し染料の保存性を低下させたりして、充分な耐水
性と耐光性を両立させることはなかなか困難であ
つた。 (C) 発明の目的 本発明は、前述したようなインクジエツト適性
を改善し、水性インク画像の耐水性及び耐光性に
も優れた、特に水溶性黒色染料は水溶性マゼンタ
染料の耐光性、耐変色性を改善した記録媒体を提
供することを目的とする。 (D) 発明の構成及び作用 即ち、本発明は水溶性染料を含有する水性イン
クを用いて記録画像を形成するインクジエツト記
録媒体に於いて、該記録媒体が多孔性無機顔料、
カチオン性樹脂、及び常温で水への溶解度1%以
下のマグネシウム化合物を含有することを特徴と
するインクジエツト記録媒体である。 本発明で云う多孔性無機顔料とは、合成シリカ
あるいは水和アルミニウム酸化物の一次粒子を凝
集させて、平均二次粒子径0.5μm〜30μmの乾燥
粉体としたもので、これらの合成シリカあるいは
水和アルミニウム酸化物は水溶性原材料から水溶
液中で合成された場合、その一次粒子は数mμか
ら数百mμの大きさを持ち、自己凝集性を有して
いる為、乾燥してから粉砕、分級するなり、乾燥
時にスプレードライヤー等を使用して目的とする
粒度に調節することによつて、多孔性無機顔料と
することが出来る。 又、合成シリカや水和アルミニウム酸化物が
1μm以下の微粉末となつている場合には水に分散
した状態から結合剤や接着剤を加えて乾燥し、粉
砕、分級したり、スプレードライヤーで噴霧乾燥
することでやはり平均二次粒子直径0.5μm〜
30μmの多孔性無機顔料とすることも可能である。 更に、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ
の如き微粒水分散物質を0.5μm以上の粒子状に成
形するにはU.S.P−3855172号に開示されている
如く、微粒物質懸濁水中で尿素−ホルマリン樹脂
等を生成し、その生成条件を調節することによ
り、目的とする二次粒子径に造粒された多孔性無
機顔料とすることも出来る。 本発明で言う合成シリカとは、四塩化ケイ素の
熱分解による乾式法シリカ、ケイ酸ナトリウムの
酸、二酸化炭素、アンモニウム塩などによる被分
解沈澱生成物等のいわゆるホワイトカーボン、ケ
イ酸ナトリウムの酸などによる熱分解やイオン交
換樹脂層を通して得られるシリカゾル又はこのシ
リカゾルを加熱熟成して得られるコロイダルシリ
カ、シリカゾルをゲル化させ、その生成条件をか
えることによつて数ミリミクロンから数十ミリミ
クロン位の一次粒子がシロキサン結合をした三次
元的な二次粒子となつたシリカゲル、更にはシリ
カゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウ
ム等を出発物質として80℃〜120℃で加熱して生
成したいわゆる合成モレキユラーシーブ等、二酸
化ケイ素を主体とする合成ケイ素化合物を云う。 本発明で云う多孔質の水和アルミニウム酸化物
は、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、塩化
アルミニウム及びその類似物のようなアルミニウ
ム塩か、アルミン酸のナトリウムもしくはカリ塩
のようなアルミン酸アルカリ金属塩あるいはその
両者の水溶性アルミニウム化合物の水溶液から中
和あるいはイオン交換樹脂を用いてイオン交換し
て得られたゲル、これをヒドロゲルと云うが、を
通常は洗浄して塩類を除去し、次に乾燥を行つて
キセロゲルにすることによつて得られたものを云
う。乾燥にスプレー乾燥等を使うことにより塗工
液に配合するに好適な粉末状にすることが出来
る。またブロツク状で乾燥した後で粉砕、分級を
行うことで粉末状にすることも可能である。この
様にして乾燥後得られる水和酸化物は、遊離水分
の全部とまではいかなくとも、そのほとんどが除
去されており、また結合水分も通常は幾分か除去
され、構造の大部分が不可逆的にセツトされて、
多孔質の固体となる。この様にして得られた多孔
質の固体の細孔直径は通常50Å〜5000Åであり、
二次粒子の水中に分散させた場合の表面電荷はプ
ラスチヤージ(カチオン性)となる。 本発明では上記多孔性無機顔料を下記無機ある
いは有機の顔料と併用することも出来る。この場
合、上記多孔性無機顔料は全顔料の20重量%以
上、好ましくは40重量%以上使用する。併用出来
る無機顔料としては例えば軽質炭酸カルシウム、
重質炭酸カルシウム、カリオン(白土)、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、
ケイ酸アルミニウム、ケイソウ土、ケイ酸カルシ
ウム、ケイ酸マグネシウム、合成無定形シリカ、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン等の白
色顔料及び有機顔料としては、スチレン系プラス
チツクピグメント、アクリル系プラスチツクピグ
メント、マイクロカプセル、尿素樹脂顔料等があ
る。 本発明で云うカチオン性樹脂は、水に溶解した
時解離してカチオン性を提するモノマー、オリゴ
マーあるいはポリマーを指すが、好ましくは4級
アンモニウム基を有し、特に好ましくは下記
()〜()の一般式で表わされる構造を有す
る化合物を云う。 式中R1,R2,R3はアルキル基、mは1〜7、
nは2〜10、Yは酸基を表わす。 ()〜()の式中R1,R2は−CH3、−CH2
−CH3、−CH2−CH2−OH、Yは酸基を表わす。 () ポリアルキレンポリアミンジシアンジ
アミドアンモニウム塩縮合物 一般式()で表わされる化合物は、例えばナ
ルポリー607(ナルコケミカル社製)あるいはポリ
フイツクス601(昭和高分子社製)があげられる。 一般式()〜()で表わされる化合物はポ
リジアリルアミン誘導体で、ジアリルアミン化合
物の環化重合によつて得られ、パーコール1697
(アライドコロイド社)、Cat Floc(Calgon
Corp)、PAS(日東紡績社)、ネオフイツクス
RPD(日華化学社製)等を挙げることが出来る。 更に一般式()で表わされる化合物は例えば
ネオフイツクスRP−70(日華化学社製)を挙げる
ことが出来る。 これら一般式()〜()で表わされるカチ
オン性樹脂の含有量は通常0.1〜4g/m2、好まし
くは0.2〜2g/m2使用する。 本発明でいうマグネシウム化合物とは、酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸マグネシウムカルシウム、ケイ酸マグ
ネシウム、シユウ酸マグネシウム等概ね水への溶
解度が常温で1%以下のマグネシウム化合物を指
し、これらの複塩も含まれる。好ましくは酸化マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシ
ウムである。これらの常温で水への溶解度1%以
下のマグネシウム化合物の記録媒体中の含有量
は、0.001乃至10g/m2、好ましくは0.01乃至5g/
m2、より好ましくは0.1乃至3g/m2の範囲で使用
する。 これら多孔性無機顔料、カチオン性樹脂、及び
常温で水への溶解度1%以下のマグネシウム化合
物を記録媒体に含有させる方法としては、これら
を水に分散あるいは溶解させ、必要なら通常使用
される接着剤や無機顔料その他の添加剤を加えて
塗工液とし、サイズプレス装置、ゲートロールコ
ーター、エアナイフコーター、ブレードコータ
ー、スプレー装置等通常の塗工装置を用いて、塗
布乾燥する。接着剤としては、例えば、酸化澱
粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース
誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆タン白、ポリ
ビニルアルコール及びその誘導体、無水マレイン
酸樹脂、通常のスチレン−プタジエン共重合体、
メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の
共役ジエン系重合体ラテツクス、アクリル酸エス
テル及びメタリル酸エステルの重合体又は共重合
体等のアクリル系重合体ラテツクス、エチレン酢
酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテツク
ス、或はこれらの各種重合体のカルボキシル基等
の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテ
ツクス、メラミン樹脂、尿素樹脂、等の熱硬化合
成樹脂系等の水性接着剤、及びポリメチルメタク
リレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポ
リビニルブチラール、アルキツド樹脂等の合成樹
脂系接着剤が、単独あるいは複合して用いられ
る。これらの接着剤は顔料100部に対して2部〜
120部、好ましくは5部〜50部が用いられるが顔
料の結着に充分な量であればその比率は特に限定
されるものではない。しかし、120部以上の接着
剤を用いると接着剤の造膜により、空隙構造を減
らし、あるいは空隙を極端に小さくしてしまうた
め、好ましくない。 その他の添加剤としては顔料分散剤、増粘剤、
流動性変性剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡
剤、浸透剤、着色顔料、着色顔料、螢光増白剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、
耐水化剤等を適宜配合することも出来る。 支持体としては、紙または熱可塑性樹脂フイル
ムの如きシート状物質が用いられる。紙の場合は
サイズ剤無添加あるいは適度なサイジングを施し
た紙で、填料は含まれても、また含まれなくても
よい。 また、熱可塑性フイルムの場合はポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリメチル
メタクリレート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリカーボネート等の透明フイルムや、白色
顔料の充填あるいは微細な発泡による白色不透明
なフイルムが使用される。充填される白色顔料と
しては、例えば酸化チタン、硫酸カルシウム、炭
酸カルシウム、シリカ、クレー、タルク、酸化亜
鉛等の多くのものが使用される。 また、紙の表面にこれらの樹脂フイルムを貼り
合せたり溶融樹脂によつて加工したいわゆるラミ
ネート紙等も使用可能である。これらの樹脂表面
とインク受理層の接着を改善するための下引層や
コロナ放電加工等が施されていてもよい。 支持体上に塗工しただけのシートは、そのまま
でも本発明による記録用シートとして使用出来る
が、例えばスーパーカレンダーグロスカレンダー
などで加熱又は加圧下ロールニツプ間を通して表
面の平滑性を与えることも可能である。この場
合、スーパーカレンダー加工による過度な加工
は、せつかく形成した粒子間の空隙によるインク
吸収性を低下させることになるので加工程度は制
限されることがある。 本発明で云う水性インクとは、下記着色剤及び
液媒体、その他の添加剤から成る記録液体であ
る。 着色剤としては直接染料、酸性染料、塩基性染
料、反応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染
料が好ましく用いられる。
【表】
【表】
【表】 また水性インクの液媒体としては、水及び水溶
性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコー
ル、イソブチルアルコール等の炭素数1〜4のア
ルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジ
アセトンアルコール等のケトンまたはケトンアル
コール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール等のポリアルキレングリコール
類;エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグ
リコール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレ
ングリコール類;グリセリン、エチレングリコー
ルメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル
(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル等の多価アルコールの低級
アルキルエーテル類等が挙げられる。 これらの多くの水溶性有機溶剤の中でもジエチ
レングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノエチルエーテル等の多価アルコー
ルの低級アルキルエーテルは好ましいものであ
る。 その他の添加剤としては例えばPH調節剤、金
属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が挙げら
れる。 本発明により、多孔性無機顔料、カチオン性樹
脂及び常温で水への溶解度1%以下のマグネシウ
ム化合物を含有させた記録媒体に、水溶性染料を
含有する水性インクを用いて記録すると、水性イ
ンクの吸収性は充分にあり、得られた画像の濃度
及び色彩性は極めて優れ、かつ、画像の耐水性が
充分得られる上に、通常、耐水化することによる
画像の耐光性の低下が殆どない。これは、単に多
孔性無機顔料、カチオン性樹脂及び多価金属イオ
ンのそれぞれが持つ効果のよせ集めでは全く予期
されない、効果であり、これによつて、インクジ
エツト記録媒体としての価値が飛躍的に向上し
た。これらの組合せがなぜインクジエツト適性と
しての効果、特に水溶性染料の耐光性の向上に効
果があるのか、その理由は定かでない。 インクジエツト適性の測定は下記の方法によつ
た。 色濃度はシヤープ製インクジエツトカラーイメ
ージプリンター(IO−700)でジアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)、ブラツク(Bk)、の各
インクでベタ印写して得た画像について、濃度を
マクベスデンシトメータRD514で測定した値を
用いた。 耐光性はキヤノン製インクジエツトプリンター
(A−1210)を用いて、C,M,Y,Bkの各イン
クでベタ印写して得た画像部について、キセノン
フエードメーター(スガ試験機(株)社製、FAL−
25X−HCL型)で40℃、60%、照度41w/m2で40
時間照射し、照射前後の色濃度をマクベスデンシ
トメーターRD514で測定し、照射後の色濃度を
照射前の色濃度で除した値の百分率を耐光性(残
存率)として示した。 耐光性は同じキヤノン製インクジエツトプリン
ターを用いて、C,M,Y,Bkの各インクでベ
タ印写して得た画像部について30℃の流水に3分
間浸漬し、浸漬前後の濃度をマクベスデンシトメ
ーターRD514で測定し、浸漬後濃度を浸漬前濃
度で除した百分率を耐水性の値とした。数値が高
い程耐水性が良好である。 インク吸収速度は、シヤープ製又はキヤノン製
インクジエツトプリンターを用いて、赤印字(マ
ゼンタ+イエロー)ベタ印字直後(約1秒後)に
紙送りして、ペーパー押えロール又は指等に接触
させ、汚れが出るか出ないかで判定した。 更に、吸収容量は、ポリエチレングリコール
(PEGNo.400)/水が1/1の溶液を用いて20℃
で10秒間一定面積のインク受理層に接触させ、余
分な液を吸取紙で取除いて、インク受理層中に吸
収された溶液の重量を測定し、平米当りのグラム
数として算出した値を用いた。 (E) 実施例 以下に本発明の実施例を挙げて説明するが、こ
れらの例に限定されるものではない。尚実施例に
於いて示す部及び%は重量部及び重量%を意味す
る。 実施例 1 水度370mlcsfのLBKP80部、水度410mlcsf
のNBKP20部、内填用タルク10部、内填用クレ
ー3部、ロジンサイズ剤(ニユーフオー100 デ
イツクハーキユレス社製)0.5部、バンド2.5部か
らなるスラリーから、長網抄紙機にて坪量68g/
m2の原紙を抄造し、抄造時にサイズプレス装置で
酸化澱粉を1.5g/m2付着させて酸性コート原紙を
製造した。この原紙のステキヒトサイズ度は33秒
であつた。 塗工液として、多孔性無機顔料の合成シリカ
(サイロイド620、富士デヴイソン社製)100部、
水溶性樹脂のポリビニルアルコール(PVA117、
クラレ社製)90部、カチオン性樹脂のポリフイツ
クス601(昭和高分子社製)10部、水酸化マグネシ
ウム(Mg(OH)2)10部、その他消泡剤、螢光剤
少量から成る濃度16%の水性塗工液を作り、エア
ナイフコーターで前記酸性原紙に固型分9g/m2
になるように塗抹、乾燥した。次いで軽くスーパ
ーカレンダーを通して、実施例1の記録用紙とし
た。この記録用紙のベツク平滑度は105秒であつ
た。本記録用紙についてインジエツト適性を評価
した結果を表1に示す。 比較例 1 実施例1の塗工液から水酸化マグネシウムを抜
いた他は実施例1と全く同様にして、比較例1の
記録用紙を得た。この記録用紙のベツク平滑度は
102秒であつた。この記録用紙についてインクジ
エツト適性を評価した結果を表1に示す。 比較例 2 実施例1の塗工液からカチオン性樹脂を抜いた
他は実施例1と全く同様にして、比較例2の記録
用紙を得た。この記録用紙のベツク平滑度は99秒
であつた。この記録用紙についてインクジエツト
記録適性を評価した結果を表1に示す。 比較例 3 実施例1の塗工液中の多孔性無機顔料(サイロ
イド620)を塗工用カオリン(ウルトラホワイト
ー90 エンゲルハード社製)100部と置換えた他
は実施例1と全く同様にして比較例3の記録用紙
を得た。 この記録用紙のベツク平滑度は250秒であつた。
この記録用紙についてインクジエツト適性を評価
した結果を表1に示す。 比較例 4 実施例1の塗工液中の水酸化マグネシウムに代
えて塩化カルシウムを使つた他は実施例1と全く
同様にして比較例4の記録用紙を得た。この記録
用紙のベツク平滑度は110秒であつた。この記録
用紙についてインクジエツト適性を評価した結果
を表1に示す。
【表】 実施例 2〜7 水度370mlcsfのLBKP80部、水度400mlcst
のNBKP20部、重質炭酸カルシウム13部、カチ
オン澱粉1部、アルキルケテンダイマーサイズ剤
(ハーコンW デイツクハーキユレス社製)0.12
部及びポリアルキレンポリアミンエピクロルヒド
リン樹脂0.4部から成るスラリーから、長網抄紙
機にて坪量68g/m2の原紙を抄造し、抄造時にサ
イズプレス装置で酸化澱粉を固型分で1.5g/m2
着させて中性コート原紙を製造した。この原紙の
ステキヒトサイズ度は35秒であつた。 第1塗工液として、合成シリカ(ニツプシール
LP、日本シリカ工業社製)100部を水400部に分
散したスラリーをビスコミルを通して、凝集粒子
を粉砕し、ポリビニルアルコール15部を加えて濃
度18%の水性第1塗工液を作り、エアナイフコー
ターで前記中性コート原紙に固型分13g/m2にな
るように塗抹、乾燥し下塗り紙を作製した。次い
で第2塗工液として合成シリカ(サイロイド74、
富士デヴイソ社製)100部、水溶性樹脂のポリビ
ニルアルコール(PVA117、クラレ社製)40部、
カチオン性樹脂としてネオフイツクスRPD70(日
華化学社製)7部、酸化マグネシウム(MgO)
を各々1部、5部、10部、20部、40部、60部、そ
の他、消泡剤少量から成る濃度13%の第2塗工液
を作り、エアナイフコーターで前記第1塗工液下
塗り紙の上に、固型分5g/m2になるように塗抹、
乾燥した。次いでスーパーカレンダーを通して
各々実施例2、3、4、5、6、7、の記録用紙
とした。この記録用紙についてインクジエツト適
性を評価した結果を表2に示す。 比較例 5 実施例2〜7で使用した第2塗工液中の酸化マ
グネシウムを無添加とした他は実施例2〜7と全
く同様にして比較例5の記録用紙とした。この記
録用紙についてインクジエツト適性を評価した結
果を表2に示す。 実施例 8 実施例2〜7で使用した第2塗工液中の酸化マ
グネシウムを炭酸マグネシウム10部に置換えた他
は実施例2〜7と全く同様にして実施例8の記録
用紙とした。この記録用紙についてインクジエツ
ト適性を評価した結果を表2に示す。 実施例 9 実施例8で使用した炭酸マグネシウムをケイ酸
マグネシウムに置換えた他はと全く同様にして実
施例9の記録用紙とした。この記録用紙について
インクジエツト適性を評価した結果を表2に示
す。 比較例 6〜10 実施例8で使用した炭酸マグネシウムに代えて
各々、KCl、NaCl、Na2SO4、CaCl2・2H2O、
ZnCl2を使用した他は、実施例8と全く同様にし
て各々比較例6、7、8、9、10の記録用紙を得
た。これらの記録用紙についてイクジエツト適性
を評価した結果を表2に示す。
【表】 (F) 発明の効果 多孔性無機顔料、カチオン性樹脂及び常温で水
への溶解度1%以下のマグネシウム化合物を含有
する実施例1〜9に於いては、色濃度、耐水性、
耐光性及び吸収性の全てに於いて優れていて、特
に常温で水への溶解度1%以下のマグネシウム化
合物を含まない比較例、1、4、5、6、7、
8、9、10は黒及びマゼンタの耐光性が悪いが、
本実施例ではその点も殆ど改良されており、イン
クジエツト記録媒体として極めて優れた性質を持
つていることが認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性染料を含有する水性インクを用いて記
    録画像を形成するインクジエツト記録媒体に於い
    て、該記録媒体が多孔性無機顔料、カチオン性樹
    脂、及び常温で水への溶解度1%以下のマグネシ
    ウム化合物を含有することを特徴とするインクジ
    エツト記録媒体。 2 多孔性無機顔料が合成シリカ及び水和アルミ
    ニウム酸化物から選ばれた少なくとも一種の顔料
    である特許請求の範囲第1項記載のインクジエツ
    ト記録媒体。 3 カチオン性樹脂が4級アンモニウム基を含む
    水溶性樹脂である特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載のインクジエツト記録媒体。 4 マグネシウム化合物が酸化マグネシウム
    (MgO)、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)及び
    炭酸マグネシウムから選ばれた少なくとも一種の
    マグネシウム化合物である特許請求の範囲第1
    項、第2項又は第3項記載のインクジエツト記録
    媒体。
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