WO1993018905A1 - Injection unit - Google Patents

Description

明 細 書

射出ュニッ ト

技 術 分 野

本発明は、 射出成形機の射出ユニッ ト の改良に関する < 背 景 技 術

射出成形機の射出ユニッ ト は、 図 2 に例示するよ う に, 通常、 型締めユニッ ト （図示せず） に対 し前方からフ ロ ン トプレー ト 1、 ムー ビングブレー ト 2、 リ アプレー ト 3 を備える。 フ ロ ン トプレー ト 1 はブレ一 ト本体 4か ら 前面に前方へ突出 したノ ーズ部分 5 を備える。 このノ ー ズ部分 5 にはホ ヅ パ 6 —と加熱シ リ ンダ 7が取り付けら れる。 また、 ノ 一ズ部分 5 には、 ホ ヅ パ一 6 から加熱シ リ ンダ 7 に嵌挿されたスク リ ユー 8 に至る樹脂導入路 9 が形成されている。 なお、 図 2 において、 符号 1 0 はフ ロ ン トプレー ト 1 と リ アプレー ト 3 とを連結する夕ィ バ —であ り、 この夕イ ノ、'一 1 0 に前方にス ク リ ュー 8 を備 えたム一 ビングプレー ト 2が前後移動可能に嵌挿されて いる。 ま た、 リ アプレー ト 3 にはボールネジ 1 1 が軸架 され、 このボールネ ジ 1 1 には、 前方でムー ビングプレ ー ト 2 の後面に固定したポールナツ ト 1 2が螺合 して い る。 さ ら に、 ボールネジ 1 1 の リ アプレー ト 3 から後方 に突出 した部分には射出用サ一ボモータ (図示せず） に 連動連結されたプー リ 1 4が固定されて いる。 そ して、 プー リ 1 4が射出用サてボモータ によ り 回転駆動される とボ一ルネジ .1 1 は回動 してボールナツ ト 1 2、 すなわ ち、 ム一 ビングプレー ト 2が前方に移動 して射出が行わ れる。

ところで、 射出ュニ ヅ 卜 を構成するフ ロ ン トブレー 卜 1 のノ ーズ部分 5 に形成される樹脂導入路 9 は樹脂の流 れを円滑にするため研削加工が必要である。 さ ら に、 水 分の付着や樹脂にと もなう腐食性ガスによる樹脂導入路 壁面の腐食を防止するためにこの部分に耐腐食性メ ツキ やステン レスの薄い筒を嵌め込むライ ニング加工を行う こ とがある。 しか し、 従来、 フロ ン トプレー ト 1 のノ ー ズ部分 4 は、 図 2 に示すよう に、 フ ロ ン トプレー ト 1 の ブレー 卜本体 4 と一体成形されていたので、 ノ ーズ部分 5 における樹脂導入路 9 の加工に際して複雑な形状を し た重量の大きなフ ロ ン 卜プレー ト全体を取り扱わねばな らず加工に手間がかかつた。

また、 加熱シ リ ンダ 7 は内部でスク リ ュー 8 の回転作 用 と共に樹脂を溶融するために、 ヒーターで高温に維持 される。 一方、 フ ロ ン トプレー ト 1 のノ ーズ部分 5 はホ ヅパー 6 からの樹脂が加熱されて樹脂導入路でブリ ヅ ジ を生じた り しないよう に冷却された り、 あるいは樹脂の 特性によっては予熱を必要とするため、 所定の温度を維 持するよう温度制御をする必要がある。 しかし、 従来の ノ ーズ部分 5 はフ ロ ン トプレー ト 1 のプレー ト本体 4 と —体成形されていたので、 熱容量の小さなノ ーズ部分 5 は熱的にプレー ト本体 4の影響を.受けやすく、 冷却する に しろ加熱する に しろ一定温度に制御するのが困難であ つた。 さ ら に、 従来、 加熱シ リ ンダはノ 一ズ部分 5 に直 接に密着 して取り付け られて いたので、 ノ 一ズ部分 5 は 加熱シ リ ンダ 7 から も熱影罾を受けやすい難点があった < 発 明 の 開 示

本発明の目的は、 フ ロ ン 卜プレー トのノ ーズ部分の加 ェを行い易 く し、 ま た、 ノ 一ズ部分がこれと接する加熱 シ リ ンダゃプレー 卜本体から熱的影響を受ける こ とが少 な く なる よう に した射出ュニッ ト構造を提供する こ と に ある。

上記目的を達成するために、 本発明は、 射出成形機の 射出ュニヅ ト を構成するフ ロ ン トブレー ト をプレー 卜本 体と該プレー ト本体とは別体である ノ 一ズ部分との組み 合わせによ り構成 し ； ブレー ト本体はその中央に加熱シ リ ンダの基部を挿通させる貫通孔を有し、 そ して夕ィ バ 一を介 して リ アプレー ト と結合 し ； また、 ノ 一ズ部分は その中央に加熱シ リ ンダの基部を挿通させる貢通孔を有 する と共に、 外側か ら該貫通孔内部に抜ける樹脂導入孔 を有し ； さち に、 上記ノ ーズ部分、 プレー ト本体及び加 熱シ リ ンダを含む各構成要素を組み付けて射出ュニッ ト を構成する と き に、 上記ノ 一ズ部分と他の構成要素との 相互に対向する面の間 にはエアギャ ップが形成される よ う に している。 好ま し く は、 上記ノ ーズ部分の貫通孔内 面と該貫通孔に挿通された加熱シ リ ンダの外表面との間 には適当な広さ及び深さをもったエアギャ ップが形成さ れるよ う に して いる。 さらに好ま し く は、 フ ロ ン トプレー ト を構成するノ ー ズ部分には温調液が流通する流路が形成される。

さらに好ま し く は、 上記プレー ト本体とこれに組み合 わされるノーズ部分のそれぞれの対向する平面の間には 適当な広さ及び深さをもったエアギャップが形成される よう にしている。 また、 上記プレー ト本体部の貫通孔内 面と該貫通孔に挿通された加熱シ リ ンダの外表面との間 にも適切な広さ及び深さをもったエアギャップが形成さ れるよう にする。

なお好ま し く は、 加熱シ リ ンダに結合したフランジと ブレー ト本体に組み合わされたノーズ部分のそれぞれの 対向する平面の間には適当な広さ及び深さをもったエア ギャップが形成されるよう にする。

上述のよう に、 本発明によれば、 射出ユニッ ト を構成 するフ ロ ン トプレー トのノーズ部分をプレー ト本体とは 別体と したこ とによ り、 ノーズ部分の加工取扱いを容易 にし、 さ らに、 この別体のノーズ部分とブレー ト本体と の間、 及びノーズ部分と加熱シ リ ンダとの間にはそれぞ れエアギャップを設けたうえで相互に接合させ、 プレー ト本体または加熱シ リ ンダからノ ーズ部分への熱移動を 極力抑えている。

図 面 の 簡 単 な 説 明 図 1 は本発明によるフ ロ ン トブレー 卜の部分を示す新 面図、 及び、

図 2は射出ュニヅ 卜の従来例を一部断面にて示す図- 発 明 を 実 施 す る た め の 最 良 の 形 態

図 1 は、 射出成形機の射出ユニッ ト を構成するフ ロ ン トブ レ ー ト 1 及び加熱シ リ ンダ 7 の部分を示 している。 フ ロ ン トプレー ト 1 は、 後述するよ う に、 プレー ト本体 4 と ノ ーズ部分 5 のそれぞれ別部材で構成される。 ブレ 一 卜本体 4 にノ ーズ部分 5 が組み合わされたフ ロ ン トブ レー ト 1 には加熱シ リ ンダ 7 が装着される。

プレー ト本体 4 は中央に加熱シ リ ンダ 7 の基部が貫通 する孔 1 5 を備え、 ま た、 夕 ィ バ一 1 0で リ アプレー ト (図示せず） と結合されている。 なお、 符号 1 6 はカバ —である。

ノ 一ズ部分 5 は、 その中央に加熱シ リ ンダ 7 の基部が 貢通する孔 1 7 を備え、 また、 外部から この孔 1 7 内に 半径方向に貫通 した樹脂導入孔 9 を備える。 また、 ノ 一 ズ部分 5 には内部に温調液が流通する流路 1 9 が形成さ れている。

加熱シ リ ンダ 7 はその基部が前記のノ 一ズ部分 5 の孔 1 7 を通ってプレー ト本体 4 に形成 した孔 1 5 に嵌挿さ れる。 加熱シ リ ンダ 7 内部には射出用ス ク リ ュー 8が挿 人される。

ノ 一ズ部分 5 の後面でその中央の孔 1 7 の周縁に形成 された窪み部には、 環状の芯出 し用の位置決め リ ング 2 0 がね じ止めされる。 そ して この位置決め リ ング 2 0 を ね じ固定 した ノ 一ズ部分 5 はその位置決め リ ング 2 0 が. プレー ト本体 4 の前面でその貫通孔 1 5 の周縁に形成 し た環状の位置決め溝 2 1 に嵌め込まれる。 その状態で、 ノ ーズ部分 5 の前面からプレー ト本体 4 に到達する長さ のボル ト 2 2 をブレー 卜本体 4 に揷通螺合する こ とで、 ノ ーズ部分 5がプレー ト本体 4 に固定される こ と になる ₍ この とき、 ノ ーズ部分 5 の後面とプレー ト本体 4の前 面は、 それぞれ位置決め リ ング 2 0及び位置決め溝 2 1 を除いた部分の平面で、 直接に接触する こ とになるが、 この接触する こ とになる両平面の間、 すなわち、 ノ ーズ 部分 5 の後面と これに当接するプレー ト本体 4の前面と の間には、 図 1 に示すよう に、 エアギャ ップ 2 3が形成 されるよ う にする。 このエアギヤヅブ 2 3 の形成は、 図 1 のよう に、 プレー ト本体 4側にのみ所定の広さ ' 深さ の溝を設ける こ とでもよい し、 或いはノ 一ズ部分 5側に のみ、 或いは双方に、 溝を設ける こ とでも よい。 さ ら に， ノ ーズ部分 5 に固定された位置決め リ ング 2 0 の先端面 とプレー ト本体 4側の位置決め溝の底面との間にも所定 の広さ · 深さのエアギャ ップ 2 4が形成されるよう にす る。 加熱シ リ ンダ 7 にはフラ ンジ 2 6が固定される。

前述したよう にノ ーズ部分 5 をプレー ト本体 4 に固定 した状態の下で、 フラ ンジ 2 6 を固定した加熱シ リ ンダ 7 の基部をノ 一ズ部分 5 の円孔 1 7及びプレー ト本体の 貫通孔 1 5 に揷通して、 フラ ンジ 2 6 の後面をノ ーズ部 分 5 の前面と当接させる。 そ こで、 ボル 卜 2 7 をフラ ン ジ 2 6 の前面側から差.し込み、 ノ 一ズ部分 5 を貫通して プレー ト本体 2 にまで到達させる。 プレー ト本体にはこ のボル ト 2 7 を受け入れる雌ネジ部が形成されて いる。 この と きフラ ンジ 2 6 の後面と これに当接する ノ 一ズ 部分 5 の前面との間に.はエアギヤ ヅプ 2 8 が形成されて いる。 このエアギャ ップ 2 8 は、 図 1 に示す例では、 ノ ーズ部分 5 の前面に所定の広さ · 深さの溝を設ける こ と によって形成されて いる。

さ ら に、 ノ 一ズ部分 5 の貫通孔 1 7 の内周面と これに 対向する加熱シ リ ンダ 7の外周面との間、 及びプレー ト 本体 4の貫通孔 1 5 の内周面と これと対向する加熱シ リ ンダ 4の外周面との間にもエアギヤ ヅブ 2 9が形成され る。 これ らエアギャ ップ 2 9 は、 図 1 に示す例では、 ブ レー ト本体の孔 1 5 及びノ 一ズ部分 5 の孔 1 7 にそれぞ れ所定の広さ · 深さの溝を設ける こ とによって形成され ている。

射出ユニッ ト は以上の構成であ り、 ノ ーズ部分 5 の樹 脂導入孔 9 は、 ノ ーズ部分 5 がプレー ト本体 4 に固定さ れる前の段階で所定の加工が施される。 加工は必要に応 じ研削、 メ ヅキある いはライ ニングなどである。 場合に よっては、 プレー ト本体 4 にいつたん組み付けた ノ ーズ 部分 5 であっても、 そのノ ーズ部分 5 をプレー ト本体 4 から取 り外 して必要な加工を施 し、 またプレー ト本体 4 に再組み付けするこ と もできる。

射出成形時に加熱シ リ ンダ 7 は加熱され、 ノ ーズ部分 5 の流路 1 9 には温調液が循環する。 しか し、 上述した よ う に、 プレー ト本体 4 と ノ ーズ部分 5 との間、 加熱シ リ ンダ 7 に固定したフラ ンジ 2 6 とノ ーズ部分 5 との間. 加熱シ リ ンダ 7 とプレー ト本体 4 との間、 加熱シ リ ンダ 7 とノ 一ズ部分 5 との間にはそれぞれエアギャ ップ 2 3. 24、 2 8、 2 9が形成されているので、 これら部材間 の熱伝導はわずかとなる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 射出成形機の射出ユニッ ト を構成するフ ロ ン トプレ 一 ト をブレー ト本体と該プレー ト本体と は別体である ノ —ズ部分との組み合わせによ り構成 し、

· 上記プレー ト本体はその中央に加熱シ リ ンダの基部 を挿通させる貢通孔を有し、 そ してタイ バーを介 して リ アブレ一 ト と結合 し、 また、

• 上記ノ 一ズ部分はその中央に加熱シ リ ンダの基部を 挿通させる貫通孔を有する と共に、 外側から該貫通孔内 部に抜ける樹.脂導入孔を有 し、 さ ら に、

• 上記ノーズ部分、 プレー ト本体及び加熱シ リ ンダを 含む各構成要素を組み付けて射出ュニッ ト を構成する と き に、 上記ノ 一ズ部分と他の構成要素との相互に対向す る面の間にはエアギャ ップが形成さ れるよ う に した、 射出ユニッ ト。

2 . 射出成形機の射出ユニッ ト を構成するフ ロ ン トブレ 一 ト をブレー ト本体と該ブレー ト本体と は別体である ノ ーズ部分 との組み合わせによ り構成 し、

- 上記プレー ト本体はその中央に加熱シ リ ンダの基部 を挿通させる貫通孔を有し、 そ してタイ バーを介 して リ アブレ一 ト と結合 し、 また、

• 上記ノ ーズ部分はその中央に加熱シ リ ンダの基部を 挿通させる貢通孔を有する と共に、 外側から該貫通孔内 部に抜ける樹脂導入孔を有 し、 さ ら に、

· 上記ノ ーズ部分の貢通孔内面と該貫通孔に揷通さ れ た加熱シリ ンダの外表面との間には適当な広さ及び深さ をもったエアギャップが形成されるよう にした、 射出ュニヅ ト。

3 . フ ロ ン トプレー トを構成するノ ーズ部分には温調液 が流通する流路が形成されている請求の範囲第 1項また は第 2項に記載の射出ュニッ ト。

4. 上記プレー ト本体とこれに組み合わされるノーズ部 分のそれぞれの対向する平面の間には適当な広さ及び深 さをもったエアギャップが形成されるよう にした請求の 範囲第 1項または第 2項に記載の射出ユニッ ト。

5 . 上記プレー ト本体部の貫通孔内面と該貢通孔に挿通 された加熱シ リ ンダの外表面との間には適切な広さ及び 深さをもったエアギャップが形成されるよう にした請求 の範囲第 1項または第 2項に記載の射出ュニッ ト。

6 . 加熱シ リ ンダに結合したフ ラ ンジとブレー ト本体に 組み合わされたノーズ部分のそれぞれの対向する平面の 間には適当な広さ及び深さをもったエアギャップが形成 されるよう にした請求の範囲第 1項または第 2項に記载 の射出ュニッ 卜。