JP4792532B1 - 射出成形用スプルーブッシュおよび射出成形型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】射出成形型装置において、スプルー内に充填された溶融材料全体を効率的に冷却することができるとともに、安価な構造を備えたスプルーブッシュを提供する。
【解決手段】スプルーSの周囲を冷却する冷却流体CLが流通する冷却流路12を備え、この冷却流路12は、スプルーブッシュ本体10内に設けられて、スプルーSに沿って延びる供給側および排出側本体流路12b、12dと、取付けフランジ11内に設けられて、供給側および排出側本体流路12b、12dにそれぞれ連通する供給側および排出側フランジ流路12a、12eとを備え、本体流路12b、12dの一端がスプルーSの基端部近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路12b、12dの一端に連通するフランジ流路12a、12eがスプルーSの基端部近傍位置から取付けフランジ11の取付け面11aに直線状に延びて開口されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形用スプルーブッシュおよび射出成形型装置に関し、さらに詳細には、加熱溶融された樹脂材料を成形型内に射出することによって、製品を成形する射出成形技術に関する。
射出成形は、プラスチック製品を高い精度を保証しつつ大量生産するのに最も適したプラスチック成形法で、今日のプラスチック製品のほとんどは、この射出成形により成形加工されている。
射出成形に用いられる射出成形型の一般的構造が図21(a)に示されている。この射出成形型aは、固定型bと、この固定型bに対して開閉動作する可動型cとからなる分割構造とされ、これら両型間b、cに、製品形状に対応した形状寸法のキャビティdが設けられてなる。また、固定型bには、スプルーブッシュeが一体的に取付け固定され、このスプルーブッシュeが、射出成型機の射出ノズルfからの加熱溶融された樹脂材料を射出成形型a内に注入する射出注入部を構成している。
スプルーブッシュeは、その中心部に樹脂材料の流路であるスプルーgが貫通形成され、このスプルーgは、同じく樹脂材料の流路であるランナーhを介して、ゲートiから上記キャビティdに連通されている。
そして、上記射出成型機の射出ノズルfから加熱溶融された樹脂材料が、高い射出力をもって射出成形型aのスプルーgに射出注入され、さらにランナーhを介してゲートiからキャビティd内に注入充填される。このキャビティd内に充填された樹脂材料は、冷却されて固化した後に、成形型aが可動型cの移動により型開きして、上記キャビティd内から成形品(プラスチック製品)として取り出される。
ところで、上記成形品の取出しは、上述のごとく、キャビティd内に充填された樹脂材料が冷却固化された後に、射出成形型aが型開きして取り出されるところ、上記スプルーブッシュeのスプルーgが射出ノズルfから離れる時に、このスプルーg内に樹脂材料が糸状にタレるいわゆる糸引き現象を生じたり、スプルーgおよびランナーh内に樹脂材料が残ることを防止するために、これらスプルーgおよびランナーh内の樹脂材料が十分に冷却固化されていることが必要となる。
ところが、上記スプルーブッシュeのスプルーgは、溶融した高熱の樹脂材料が最初に通過するとともに、この部位の樹脂材料は射出ノズルfに近くて高温であることから、スプルーブッシュeは必然的に高温となり、これがため、スプルーg内に充填された樹脂材料の冷却固化には時間がかかり、場合によっては、上記キャビティd内に充填された樹脂材料が冷却固化されるよりも長時間を要する。
特に、電子部品等の小さなプラスチック製品を射出成形する射出成形型aにおいては、これら成形品(プラスチック製品)を成形するキャビティdの容積よりも、スプルーgおよびランナーh、とりわけスプルーgの容積の方がはるかに大きく、したがって、スプルーg内の樹脂材料が冷却固化されるまでに要する時間は、上記キャビティc内に充填された樹脂材料が冷却固化される時間よりもはるかに長くなり、これが射出成形一工程のサイクルタイムの短縮化さらには生産効率の向上のための大きな障壁となっていた。
この点に関して、例えば特許文献1に開示されるように、水冷式による冷却機構を備えたスプルーブッシュeが開発され提案されている。
この特許文献1のスプルーブッシュeにおいては、図21(b)に示すように、その内部に冷却水用の流路kが設けられてなり、この流路kを流れる冷却水の冷却作用により、スプルーg内に充填される樹脂材料の冷却固化が促進される構成とされている。
しかしながら、この冷却水用の流路kの配設経路構成では、スプルーgの基端部分(図21(b)における一点鎖線円内部分)の冷却効果が不十分であり、さらなる改良の余地があった。
また、流路kの配設経路構成は三次元構造で複雑なことから、スプルーブッシュe自体の製造コストさらにはスプルーブッシュeの製品コストの上昇を招くなどの問題もあった。
例えば、特許文献1のスプルーブッシュeは、金属光造形複合加工法で製作されるところ、この加工法は、上記のような複雑な配設経路構成でも造形が可能である反面、加工コストが高く、しかも、製品硬度が低くて、耐摩耗性に劣り、これがため、射出成形における射出注入部という過酷な条件下で使用されるスプルーブッシュeとしては、その耐久性に問題があった。
また、3次元構造の配設経路構成とされた流路kの形成を可能にする製作方法として、拡散接合の利用も考えられるところ、この拡散接合においては、流路kを形成加工する必要から、スプルーブッシュeを、図21(b)に二点鎖線で示される2つの分割面dv1、dv2で分割された3つの構成部品をそれぞれ製作した後、これらの構成部品を上記分割面dv1、dv2で拡散接合して一体ものとする必要があり、構成部品点数が3点となるばかりか、接合に要する時間も非常に長く(約1日)、やはり加工・製造コストが高くなるという問題があった。
再公表特許公報(国際公開番号:WO2008/038694)
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、射出成形型装置において、スプルー内に充填された溶融樹脂材料全体を効率的に冷却することができるとともに、安価な構造を備えたスプルーブッシュを提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、上記スプルーブッシュの構造において、さらに耐久性に優れた構造を兼備するスプルーブッシュを提供することにある。
本発明のもう一つ他の目的とするところは、上記スプルーブッシュを備えた射出成形型装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の射出成形用スプルーブッシュは、射出成形に用いられる射出成形型の射出注入部を構成し、その中心部に溶融樹脂材料の流通するスプルーが貫通形成されたスプルーブッシュ本体と、上記射出成形型に対する取付けフランジとを備えてなるスプルーブッシュであって、上記スプルーの周囲を冷却する冷却流体が流通する冷却流路を備え、この冷却流路は、上記スプルーブッシュ本体内に設けられて、上記スプルーに沿って延びる供給側および排出側本体流路と、上記取付けフランジ内に設けられて、上記供給側および排出側本体流路にそれぞれ連通する供給側および排出側フランジ流路とを備え、上記本体流路の一端が上記スプルーの注入口近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路の一端に連通する上記フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置から上記取付けフランジの上記射出成形型の固定型に対する取付け面に直線状に延びて開口されていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記冷却流路は、上記供給側フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置で上記供給側本体流路の一端に連通されるとともに、上記排出側フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置で上記排出側本体流路の一端に連通され、上記供給側および排出側本体流路の他端が接続流路により連通されている。
(2)上記冷却流路は、複数の上記供給側および排出側本体流路をそれぞれ備え、上記供給側フランジ流路が分岐して、上記スプルーの注入口近傍位置で上記複数の供給側本体流路の一端にそれぞれ連通するとともに、上記排出側フランジ流路が分岐して、上記スプルーの注入口近傍位置で上記複数の排出側本体流路の一端にそれぞれ連通し、これら複数の供給側本体流路の他端と排出側本体流路の他端が接続流路により連通されている。
(3)上記接続流路は、上記スプルーの先端部外周を取り囲むように延びて形成されている。
(4)上記接続流路は、上記スプルーの先端部全周を取り囲むように環状に延びて形成されている。
(5)上記供給側および排出側本体流路は、上記スプルーの軸線に平行に延びて形成されている。
(6)上記供給側および排出側本体流路は、上記スプルーのテーパ内周面のテーパと平行に延びて形成されている。
(7)上記スプルーブッシュ本体における上記スプルーの排出口の近傍位置が高熱伝導性材料により形成されている。
ここに、「高熱伝導性材料」とは、上記スプルーブッシュを構成する主要部材料の熱伝導性に対して相対的に高い熱伝導性を有する材料をいう(以下、明細書および特許請求の範囲において同様とする。)。
(8)上記スプルーブッシュ本体における上記スプルーの内周面を形成する部位が高硬度材料により形成されている。
ここに、「高硬度材料」とは、上記スプルーブッシュを構成する主要部材料の硬度に対して相対的に高い硬度を有する材料をいう(以下、明細書および特許請求の範囲において同様とする。)。
(9)上記スプルーブッシュ本体における上記スプルーの排出口の近傍位置が高熱伝導性材料により形成されるとともに、上記スプルーの内周面を形成する部位が高硬度材料により形成されている。
(10)上記接続流路を形成加工するための分割面で分割された2つの構成部品が一体接合されてなり、上記本体流路は、上記分割面からの穴開け加工により形成されるとともに、上記フランジ流路は、上記取付けフランジの取付け面からの穴開け加工により形成される。
(11)上記2つの構成部品は、摩擦圧接接合により上記分割面で一体接合されてなる。
(12)上記2つの構成部品は、拡散接合により上記分割面で一体接合されてなる。
(13)上記スプルーブッシュ本体に、上記スプルー内に充填された樹脂材料の状態を感知するセンサ手段が上記スプルーの内周面に近接して設けられている。
また、本発明の射出成形型装置は、固定的に設けられた固定型と、この固定型に対して開閉動作するように設けられた可動型とからなる分割構造の射出成形型を備え、上記固定型および可動型の分割面間部分に設けられたキャビティ内に、上記固定型に設けられたスプルーを介して、加熱溶融された樹脂材料が高圧をもって射出注入される構成とされ、上記スプルーは、上記固定型に取付け固定される上記射出成形用スプルーブッシュにより形成されていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記固定型に、上記スプルーブッシュの冷却流路の両端とそれぞれ連通して、冷却流体を上記冷却流路に供給する流体供給路および排出する流体排出路が設けられている。
(2)上記冷却流路に循環供給される冷却流体が冷却水である。
(3)上記冷却流路に循環供給される冷却流体が冷却油である。
(4)上記冷却流路に循環供給される冷却流体がドライアイスである。
(5)上記スプルーブッシュのスプルー内に充填された樹脂材料の状態を感知するセンサ手段を備え、このセンサ手段の感知結果により、上記射出成形型の型開き動作が制御される構成とされている。
(5)上記センサ手段の感知結果により、上記スプルーブッシュおよび射出成形型の温度制御が行われる構成とされている。
本発明の射出成形用スプルーブッシュによれば、スプルーの周囲を冷却する冷却流体が流通する冷却流路を備え、この冷却流路は、上記スプルーブッシュ本体内に設けられて、上記スプルーに沿って延びる供給側および排出側本体流路と、上記取付けフランジ内に設けられて、上記供給側および排出側本体流路にそれぞれ連通する供給側および排出側フランジ流路とを備え、上記本体流路の一端が上記スプルーの注入口近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路の一端に連通する上記フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置から上記取付けフランジの上記射出成形型の固定型に対する取付け面に直線状に延びて開口されているから、以下に列挙するような種々の効果が得られ、上記スプルー内に充填された溶融樹脂材料全体を効率的に冷却することができるとともに、安価な構造を備えたスプルーブッシュを提供することができる。
(1)上記冷却流路を構成する本体流路の一端がスプルーの注入口近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路の一端に連通するフランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置から上記取付けフランジの取付け面に直線状に延びて開口されていることにより、これら本体流路とフランジ流路の接続点つまり折返し点が、射出成形機の射出ノズル湯口の接合部位に近接することになり、これにより、この射出ノズル湯口近傍における冷却流体の流量が増加して、この部位の高い冷却効率が確保され得る。
この結果、射出ノズル湯口からスプルーに連通する部位の樹脂材料が迅速に短時間で冷却固化されることとなり、成形品の取出し時における、樹脂材料のいわゆる糸引き現象の発生が有効に防止される。
(2)また、この糸引き現象がなくなると、成形品の成形効率が向上して、良品が成形しやすくなり、歩留まりの良い射出成形が実現し得る。
(3)上記冷却流路は、上記供給側フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置で上記供給側本体流路の一端に連通されるとともに、上記排出側フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置で上記排出側本体流路の一端に連通され、上記供給側および排出側本体流路の他端が接続流路により連通されていることにより、この接続流路を流れる冷却流体がスプルーの先端側の厚肉部位を効率良く冷却し、上記(1)の高い冷却効率との相乗効果により、スプルー内に充填された溶融樹脂材料全体が効率的に冷却され得る。
(4)さらに、上記フランジ流路が上記スプルーの注入口近傍位置から上記取付けフランジの取付け面に直線状に延びて開口されているから、換言すれば、上記フランジ流路は、上記スプルーブッシュの軸線に対して鋭角に傾斜した配置構成とされているから、上記取付けフランジの取付け面からの穴開け加工により形成することが可能であり、よって、従来の拡散接合を利用する製作方法のように、このフランジ流路を形成加工するために、スプルーブッシュをこの部位(図21(b)における分割面dv1に対応する部位)で分割する構造とする必要がなく、実質的に接合箇所(接合回数)が1つ減少して、構成部品点数の減少が図れ、大幅な製造コストひいては製品コストの低減化が実現し得る。
(5)上記接合箇所の減少と相俟って、接合部位の接合手段として接合時間が非常に短く(約1分)、かつ加工コストが低廉な摩擦圧接接合を用いることにより、さらなる製造コスト・製品コストの低減化が図れる。
(6)上記冷却流路が、複数の上記供給側および排出側本体流路をそれぞれ備え、上記供給側フランジ流路が分岐して、上記スプルーの注入口近傍位置で上記複数の供給側本体流路の一端にそれぞれ連通するとともに、上記排出側フランジ流路が分岐して、上記スプルーの注入口近傍位置で上記複数の排出側本体流路の一端にそれぞれ連通する複数分岐構造とされることにより、上記(1)の高い冷却効率との相乗効果により、射出ノズル湯口近傍のさらに高い冷却効率が確保されるとともに、本体流路を流れる冷却流体の流量も増加して、スプルー全体の冷却効率も大幅に向上し得る。
(7)上記スプルーブッシュ本体の厚肉部位、例えば、スプルーブッシュ本体におけるスプルーの排出口の近傍位置が高熱伝導性材料(銅、アルミニウム合金、ダイヤモンド等)により形成されていることにより、この部位の冷却効果が向上して、他の部位と同等の冷却効率を確保することができ、スプルーに充填された樹脂材料全体が効率的にかつ均一に冷却固化され得る。
(8)上記スプルーブッシュ本体における上記スプルーの内周面を形成する部位が高硬度材料(超硬金属、石英等)により形成されていることにより、高温の溶融樹脂材料の流れるスプルーの内周面に十分な耐久度を付与することができ、耐久性にすぐれたスプルーブッシュ構造が実現する。
本発明の実施形態1である射出成形型装置の内部の概略構成を示す正面断面図である。 同射出成形型装置を示す平面図である。 同射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュを示す斜視図で、射出成形型の外観形態を二点鎖線で示す。 同じく同スプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。 同じく同スプルーブッシュを示し、図5(a)は図4のA−A線から見た平面図、図5(b)は図4のB−B線に沿った断面図である。 同スプルーブッシュの製作方法を説明するための正面断面図である。 本発明の実施形態2である射出成形型装置の内部の概略構成を示す正面断面図である。 同射出成形型装置を示す平面図である。 同射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュを示す斜視図で、射出成形型の外観形態を二点鎖線で示す。 同じく同スプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。 同じく同スプルーブッシュを示し、図11(a)は図10のA−A線から見た平面図、図11(b)は図10のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態3である射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。 本発明の実施形態4である射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。 同じく同スプルーブッシュを示し、図14(a)は図13のA−A線から見た平面図、図14(b)は図13のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態5である射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。 本発明の実施形態6である射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す図17(a)のC−C線に沿った断面図である。 同じく同スプルーブッシュを示し、図17(a)は図16のA−A線から見た平面図、図17(b)は図16のB−B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態7である射出成形型装置の内部の概略構成を示す正面断面図である。 同射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す図20(a)のC−C線に沿った断面図である。 同じく同スプルーブッシュを示し、図20(a)は図19のA−A線から見た平面図、図20(b)は図19のB−B線に沿った断面図である。 従来の射出成形型装置を示し、図21(a)は同射出成形型装置の内部の概略構成を示す正面断面図、図21(a)は同射出成形型装置の射出注入部であるスプルーブッシュの内部構成を示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
実施形態1
本発明に係る射出成形型装置を図1〜図6に示し、この装置は、具体的には、電子部品等の小さなプラスチック製品を射出成形するためのもので、固定型1と可動型2とからなる分割構造の射出成形型3を主要部として備え、上記固定型1および可動型2の分割面1a、2a間部分に設けられたキャビティC内に、上記固定型1に設けられたスプルーSを介して、加熱溶融された樹脂材料Pが高圧をもって射出注入される構成とされ、このスプルーSは、上記固定型1に取付け固定されるスプルーブッシュ5に形成されている。
Rはランナー、Gはゲートをそれぞれ示しており、これらランナーRおよびゲートGは上記スプルーSと共に、射出成形機の射出ノズル6の湯口からキャビティCへ続く加熱溶融された樹脂材料Pの樹脂通路としてのランナー部分を形成する。
固定型1は、射出成形型3の固定側を構成するもので、図外の固定側取付プレートに取付けられており、分割面1aに、上記キャビティCの形成部Caが設けられている。また、固定型1の中央部分には、上記スプルーブッシュ5が取外し可能に嵌合固定されてスプルーSが設けられている。このスプルーSには、射出成形型3を射出成形機に取り付ける際に、上記射出ノズル6の湯口が接続され、この目的のため、この部位には射出ノズル6とスプルーSのセンタ合わせ(心出し)を行うためのロケートリング(図示省略)が設けられている。
可動型2は、射出成形型3の可動側を構成するもので、図外の可動側取付プレートに取付けられており、分割面2aに、上記キャビティCの形成部CbおよびキャビティCと上記スプルーSを接続するゲートGおよびランナーRが設けられている。上記可動側取付プレートは、成形型開閉装置に駆動連結されて、可動型2を固定型1に対して開閉動作する構成とされている。
スプルーブッシュ5は、射出成形型3の射出注入部を構成するもので、具体的には、図3〜図5に示すように、スプルーブッシュ本体10と取付けフランジ11とからなる一体構造とされるとともに、その内部に冷却機構12を備えてなる。
スプルーブッシュ本体10は円筒状のもので、その中心部に溶融樹脂材料の流通するスプルーSが貫通形成されている。このスプルーSは、スプルーブッシュ5が固定型1に取付け固定された状態において、図1に示すように、その基端Saが射出成形機の射出ノズル6の湯口に接続可能とされた注入口とされるとともに、その先端Sbが射出成形型3のキャビティCに連通可能な排出口とされている。
上記スプルーSは、その口径が上記注入口Saから排出口Sbへ向けて徐々にかつ連続的に増大する先太のテーパ内周面を備えてなり、スプルーS内に充填されて冷却固化された樹脂材料Pが円滑に抜ける構成とされている。また、上記スプルーSの注入口Saにおける接続座面13は、上記射出ノズル6の先端形状に対応した球面形状に形成されて、射出ノズル6との密接な接続状態が確保される。
取付けフランジ11は、スプルーブッシュ5を固定型1の取付け凹部14に取り付ける際の取付固定部を構成し、スプルーブッシュ本体10と同心状の厚肉円板の形態とされている。
冷却機構12は、具体的には冷却用流体CLが流通する冷却流路の形態とされ、スプルーブッシュ5の内部、特にスプルーブッシュ本体10の内部にほぼ全長にわたって延びて形成されて、スプルーSの周囲を高効率で冷却する配設経路構成とされている。
図示の実施形態の冷却流路12は、上記取付けフランジ11内に設けられた供給側および排出側フランジ流路12a、12e、スプルーブッシュ本体10内に設けられた供給側および排出側本体流路12b、12dおよび接続流路12cから構成されている。
まず、スプルーブッシュ本体10内に設けられた供給側および排出側本体流路12b、12dは、スプルーSに沿って、スプルーブッシュ本体10のほぼ全長にわたって直線状に延びて形成されており、より具体的には、その一端が上記スプルーSの基端部つまり注入口Saの近傍位置まで延びるとともに、その他端が上記スプルーSの先端部つまり排出口Sbの近傍位置まで延びて形成されている。
これら両本体流路12b、12dは、図示のものにおいては上記スプルーSの軸線に平行に直線状に延びて形成されているが、図4に二点鎖線で示されるように、スプルーSのテーパ内周面のテーパと平行に延びて形成されてもよい。
また、取付けフランジ11内に設けられた供給側および排出側フランジ流路12a、12eは、上記供給側および排出側本体流路12b、12dにそれぞれ連通されて、本体流路12b、12dに対する冷却液体CLの供給路および排出路をそれぞれ形成するものである。これら供給側および排出側フランジ流路12a、12eはいずれも、上記供給側および排出側本体流路12b、12dとの連通部つまりスプルーSの基端部近傍位置から取付けフランジ11の取付け面11aに直線状に延びて開口されている。
このような配設経路構成とされることにより、つまり、供給側フランジ流路12aがスプルーSの基端部近傍位置で供給側本体流路12bの一端に連通されるとともに、排出側フランジ流路12eがスプルーSの基端部近傍位置で排出側本体流路12dの一端に連通されて、これらフランジ流路12a、12eと本体流路12b、12dとの接続点つまり折返し点が、射出成形機の射出ノズル6の湯口の接合部位に近接し、しかも、両流路12aと12bおよび12dと12eの接続交差角度θが鋭角に設定されることにより、これら両流路12aと12bおよび12dと12eの折返し連通部の流路断面積が単独流路の場合よりも大きくなるので、射出ノズル6の湯口近傍における冷却流体CLの流量が実質的に増加して、この部位の高い冷却効率が確保されることになる。
また、供給側および排出側本体流路12b、12dの他端がスプルーSの先端部つまり排出口Sbの近傍位置までそれぞれ延びて形成されていることから、これら両本体流路12b、12dの他端同士を接続する接続流路12cは、図1および図4に示すように、スプルーSの先端部において、その外周を取り囲むように円弧状に延びて形成されている(図5(a)、(b)参照)。
このような配設経路構成とされることにより、つまり、上記接続流路12cは、スプルーSの排出口Sbの近傍位置、つまりスプルーS内に充填されて冷却固化された樹脂材料Pの厚肉部分の外周を取り囲むように延びているから、この樹脂材料Pの厚肉部位の高い冷却効率が確保されることになる。
なお、接続流路12cは、図示のものにおいては上記スプルーSの先端部外周を取り囲むように半円弧状に延びて形成されているが、図5(a)、(b)に二点鎖線で示されるように、スプルーSの先端部全周を取り囲むように円環状に延びて形成されてもよく、このような配設経路構成とすることで、この部位の冷却効率はより向上する。
このような3次元構造の配設経路構成とされた冷却流路12を備えるスプルーブッシュ5は、図6に示すように、図4の二点鎖線で示される分割面dvの1箇所で分割された2分割構造の構成部品5A、5Bから製作される。
すなわち、冷却流路12のみに着目して説明すれば、まず、(i)構成部品5Aにおいて、先端面15から、ボール盤等の穴開け装置により矢符方向に穿孔して(穴開け加工)、2つの本体流路12b、12dを形成するとともに、上記先端面15に、上記両本体流路12b、12dを接続する接続流路12c用の接続溝12c´を切削加工する。
一方、(ii)取付けフランジ11の取付け面11aから、ボール盤等の穴開け装置により矢符方向に穿孔して(穴開け加工)、2つのフランジ流路12a、12eを形成するとともに、上記本体流路12b、12dに連通させる。
続いて、(iii)適宜の接合手段により構成部品5Bを構成部品5Aの先端面15に接合して、上記接合溝12´を穴形状に閉塞して接続流路12cを形成しながら、両構成部品5A、5Bを一体接合し、その後スプルーSを穴加工してスプルーブッシュ5を完成する。この場合の接合手段としては、拡散接合または摩擦圧接接合が好適に採用され、図示の実施形態においては、異種金属の接合が可能で、接合に要する時間も短く(約1分)、低コストであるという利点を有する摩擦圧接接合が用いられている。
以上のように構成されたスプルーブッシュ5は、図1および図2に示すように、射出成形型3の固定型1の取付け凹部14に嵌合されるとともに、取付けフランジ11が取付けボルト(図示省略)により固定型1に締付け固定されることにより、スプルーブッシュ5が固定型1に取付け固定される。このスプルーブッシュ5の取付け状態において、スプルーS の排出口Sbが射出成形型3のランナーRに連通され、これにより、射出注入部であるスプルーSから、ランナーRおよびゲートGを介してキャビティCに続く一連の樹脂材料Pの流路が形成される。
また、スプルーブッシュ5の冷却流路12は、その供給側端である供給側フランジ流路12aが固定型1に設けられた流体供給路20aに連通接続されるとともに、その排出側端である排出側フランジ流路12eが固定型1に設けられた流体排出路20bに連通接続される。これにより、図外の冷却流体供給源(冷却液体タンク、供給ポンプおよび冷却液体用熱交換器等を含む)から、上記冷却流路12を介して、再び上記冷却流体供給源に戻る冷却液体循環経路が形成され、上記スプルーブッシュ5の冷却流路12に冷却流体CLが循環供給されることとなる。循環供給される冷却流体CLとしては、冷却水、冷却油、冷却空気、ドライアイス等の冷媒から射出成形条件等に適したものが選択採用され、図示の実施形態においては、冷却水が用いられている。なお、固定型1とスプルーブッシュ5との接合面間には、Oリング等の液密シールが介装されて、これら固定型1とスプルーブッシュ5との接合面間からの冷却流体CLの漏出が有効に防止される。
以上のように構成された射出成形型3は、図外の射出成形機に取り付けられるに際して、その接続座面13が射出成形機の射出ノズル6に密接状に接合されて、スプルーSの注入口Saが射出ノズル6の湯口に連通される。
しかして、上記射出成形機で加熱溶融された樹脂材料Pは、上記射出ノズル6から高い射出力をもってスプルーSに射出注入され、さらにランナーRおよびゲートGを介して、キャビティC内に注入充填される。
キャビティC内に充填された樹脂材料Pは、冷却されて固化した後に、射出成形型3が可動型2の移動により型開きして、上記キャビティC内から成形品(プラスチック製品)として取り出される。
この場合、スプルーブッシュ5の冷却流路12には、図1に矢符にて示されるように、冷却流体供給源から冷却流体CLが循環供給されて、スプルーS内に充填された溶融樹脂材料P全体が効率的に冷却される。
具体的には、図外の冷却流体供給源から固定型1の流体供給路20aに供給される冷却流体CLは、冷却流路12を、供給側フランジ流路12a→供給側本体流路12b→接続流路12c→排出側本体流路12c→排出側フランジ流路12bと流れて、固定側1の流体排出路20bから上記冷却流体供給源へ還流し、以後同じ経路を循環される。または、冷却流体CLが気体の場合には、循環されることなく、一方向に常時または一定のタイミングをもって供給され続ける場合もある。
このような冷却流体CLの冷却流路12における流れの中において、フランジ流路12a、12eと本体流路12b、12dが鋭角度をもって接続して折り返す接続点は、スプルーSの基端部つまり最も高温となる注入口Saの近傍位置にあり、また、本体流路12b、12dを接続する接続流路12cは、スプルーSの先端部つまりスプルーSの排出口Sb(充填固化される樹脂材料Pの肉厚が最も大きい部位)の近傍位置外周を取り巻く配置構成とされている。これにより、スプルーS内に充填された樹脂材料Pが最も冷却固化し難い部位は、上記配管経路が積極的にかつ効率良く冷却され、この結果、スプルーS内に充填される溶融樹脂材料P全体が効率的に冷却されることとなる。
したがって、射出成形型3が型開きして、成形品の取出しが行われるところ、スプルーS内に充填された溶融樹脂材料P全体が効率的にかつ迅速に冷却されて、上記スプルーブッシュ5のスプルーSが射出ノズル6から離れる時に、このスプルーS内に樹脂材料Pの糸引き現象を生じたり、スプルーS内に樹脂材料Pが残ることを有効に防止できる。
以上のように、図示の実施形態においては、スプルーブッシュ5のスプルーSの周囲を冷却する冷却流体CLが流通する冷却流路12を備え、この冷却流路12は、スプルーブッシュ本体10内に設けられて、上記スプルーSに沿って延びる供給側および排出側本体流路12b、12dと、上記取付けフランジ11内に設けられて、上記供給側および排出側本体流路12b、12dにそれぞれ連通する供給側および排出側フランジ流路12a、12eとを備え、上記本体流路12bの一端が上記スプルーSの基端部近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路12bの一端に連通するフランジ流路12aが上記スプルーSの基端部近傍位置から上記取付けフランジ11の取付け面11aに直線状に延びて開口されているから、スプルーS内に充填された溶融樹脂材料全体を効率的に冷却することができるとともに、安価な構造を備えたスプルーブッシュ5を提供することができる。
この結果、射出ノズル6の湯口からスプルーSに連通する部位の樹脂材料Pが迅速に短時間で冷却固化されることとなり、成形品の取出し時における、樹脂材料Pのいわゆる糸引き現象の発生が有効に防止される。
また、この糸引き現象がなくなると、成形品の成形効率が向上して、良品が成形しやすくなり、歩留まりの良い射出成形が実現し得る。
また、上記冷却流路12は、供給側フランジ流路12aがスプルーSの基端部近傍位置で上記供給側本体流路12bの一端に連通されるとともに、上記排出側フランジ流路12eが上記スプルーSの基端部近傍位置で上記排出側本体流路12dの一端に連通され、また供給側および排出側本体流路12b、12dの他端が接続流路12cにより連通されていることにより、この接続流路12aを流れる冷却流体CLがスプルーSの先端側の厚肉部位を効率良く冷却し、上述した高い冷却効率との相乗効果により、スプルーS内に充填された溶融樹脂材料P全体が効率的に冷却され得る。
さらに、上記フランジ流路12a、12eが上記スプルーSの基端部近傍位置から上記取付けフランジ11の取付け面11aに直線状に延びて開口されているから、換言すれば、上記フランジ流路12a、12eは、上記スプルーブッシュ5の軸線に対して鋭角に傾斜した配置構成とされているから、上記取付けフランジ11の取付け面11aからの穴開け加工により形成することが可能であり、よって、従来の拡散接合を利用する製作方法のように、このフランジ流路12a、12eを形成加工するために、スプルーブッシュ5をこの部位で分割する構造とする必要がなく、実質的に接合箇所(接合回数1)が1つ減少して、構成部品点数の減少が図れ、大幅な製造コストひいては製品コストの低減化が実現し得る。
(5)上記接合箇所の減少と相俟って、接合部位の接合手段として接合時間が非常に短く(約1分)、かつ加工コストが低廉な摩擦圧接接合を用いることにより、さらなる製造コスト・製品コストの低減化が図れる。
実施形態2
本実施形態は図7ないし図11に示されており、実施形態1のスプルーブッシュ5における冷却機構12の具体的構造が改変されたものである。
すなわち、本実施形態の冷却機構12は、実施形態1と同様に冷却用流体CLが流通する冷却流路の形態とされ、スプルーブッシュ5の内部、特にスプルーブッシュ本体10の内部にほぼ全長にわたって延びて形成される本体流路12b、12dの配設数が増加されている。
具体的には、上記冷却流路12は、複数の供給側および排出側本体流路12b、12bおよび12d、12dをそれぞれ備える(図示のものにおいては、それぞれ2本ずつ)。これら4本の供給側および排出側本体流路12b、12bおよび12d、12dは、図11(a)、(b)に示すように、スプルーブッシュ本体10の円周方向へ等間隔をもって均一に配されている(4等配)。
これに対応して、取付けフランジ11内に設けられた供給側および排出側フランジ流路12a、12eは、図11(a)、(b)に示すように、供給側フランジ流路12aが単一の供給口16から2本に分岐して、スプルーSの基端部近傍位置で上記2本の供給側本体流路12b、12bの一端にそれぞれ連通するとともに、排出側フランジ流路12eが単一の排出口17から2本に分岐して、スプルーSの基端部近傍位置で上記2本の排出側本体流路12d、12dの一端にそれぞれ連通する構成とされている。
また、供給側本体流路12b、12bの他端と排出側本体流路12d、12dの他端は、スプルーSの先端部つまり排出口Sbの近傍位置までそれぞれ延びて、図11(a)、(b)に示すように、接続流路12c、12cにより接続されている。これら接続流路12c、12cは、スプルーSの先端部において、その外周を取り囲むように円弧状に延びて形成されている。
しかして、本実施形態のスプルーブッシュ5の冷却流路12において、図外の冷却流体供給源から固定型1の流体供給路20aに供給される冷却流体CLは、図7に矢符にて示されるように、冷却流路12を、2本に分岐した供給側フランジ流路12a、12a→供給側本体流路12b、12b→接続流路12c、12c→排出側本体流路12c、12c→排出側フランジ流路12e、12eと流れて、固定側1の流体排出路20bから上記冷却流体供給源へ還流し、以後同じ経路を循環される。または、冷却流体CLが気体の場合には、循環されることなく、一方向に常時または一定のタイミングをもって供給され続ける場合もある。
本実施形態の冷却流路12においては、実施形態1と同様の冷却効果が得られるとともに、スプルーブッシュ5における冷却流体CLの流量は実施形態1よりも倍増して、冷却効率がより向上する。
その他の構成および作用は実施形態1と同様である。
実施形態3
本実施形態は図12に示されており、実施形態2のスプルーブッシュ5の具体的構造が改変されたものである。
すなわち、本実施形態のスプルーブッシュ5においては、スプルーブッシュ本体10の厚肉部位が主要部材料(母材)よりも高熱伝導性にすぐれた材料で形成された複合材料構成とされている。
図示の実施形態においては、スプルーSが先太のテーパ穴の形態とされていることから、スプルーブッシュ本体10の先端部分つまりスプルーSの排出口Sb近傍において冷却固化された樹脂材料Pが厚肉部位となる。したがって、これに対応して、スプルーブッシュ本体10の先端部分が高熱伝導性材料部材50により形成されている。
上記高熱伝導性材料としては、銅、アルミニウム合金、ダイヤモンド等が好適に採用され、図示の実施形態においては、銅が使用されている。
スプルーブッシュ本体10に対する高熱伝導性材料部材50の一体接合は、異種材料同士の接合が可能な摩擦圧接接合により行われる。
しかして、このような構成とされたスプルーブッシュ5においては、スプルーブッシュ本体10の先端部分の冷却効果が向上して、他の部位と同等の冷却効率を確保することができ、スプルーSに充填された樹脂材料P全体が効率的にかつ均一に冷却固化されることとなる。
その他の構成および作用は実施形態2と同様である。
実施形態4
本実施形態は図13および図14に示されており、実施形態3と同様、実施形態2のスプルーブッシュ5の具体的構造が改変されたものである。
すなわち、本実施形態のスプルーブッシュ5においては、スプルーブッシュ本体10におけるスプルーSの内周面を形成する部位が主要部材料(母材)よりも高い硬度を有する材料(高硬度材料)により形成されてなる複合材料構成とされている。
図示の実施形態においては、スプルーブッシュ本体10のスプルーSの全長にわたり、その内周面が高硬度材料部材60により形成されている。
高硬度材料としては、超硬金属、石英等が好適に採用され、図示の実施形態においては、超硬合金が使用されている。
スプルーブッシュ本体10に対する高硬度材料部材60の一体接合は、予めスプルーSが形成された高硬度材料部材60がスプルーブッシュ本体10の中央部分に嵌挿されて一体接合されるほか、無垢の高硬度材料部材60がスプルーブッシュ本体10の中央部分に嵌挿されてからスプルーSが貫設される。
また、高硬度材料部材60のスプルーブッシュ本体10に対する接合は、圧入、焼嵌め、あるいは異種材料同士の接合が可能な摩擦圧接接合や拡散接合により行われる。
しかして、このような構成とされたスプルーブッシュ5においては、高温の溶融樹脂材料Pの流れるスプルーSの内周面に十分な耐久度を付与することができ、耐久性にすぐれたスプルーブッシュ構造が実現する。
その他の構成および作用は実施形態2と同様である。
実施形態5
本実施形態は図15に示されており、実施形態2のスプルーブッシュ5の具体的構造が改変されたものである。
すなわち、本実施形態のスプルーブッシュ5は、実施形態3と実施形態4の具体的構造が複合的に組み合わされた構造を備える。
具体的には、上記スプルーブッシュ本体10は、その厚肉部位が高熱伝導性材料により形成されるとともに、スプルーSの内周面を形成する部位が高硬度材料により形成されてなる複合材料構成とされている。
図示の実施形態においては、実施形態3と同様、スプルーブッシュ本体10の先端部分が高熱伝導性材料部材50により形成されるとともに、スプルーブッシュ本体10のスプルーSの内周面が高硬度材料部材60により形成されている。
この場合、高熱伝導性材料部材50と高硬度材料部材60との複合構造としては、図15(a)または(b)に示される構造が採用され得る。
図15(a)に示される構造は、スプルーブッシュ本体10のスプルーSの全長にわたり、その内周面が高硬度材料部材60により形成されるとともに、この高硬度材料部材60の外周部において、スプルーブッシュ本体10の先端部分が高熱伝導性材料部材50により形成されている。
図15(b)に示される構造は、スプルーブッシュ本体10の先端部分が高熱伝導性材料部材50により形成されるとともに、この高熱伝導性材料部材50により形成されたスプルーブッシュ本体10の先端部分を除いて、スプルーSの内周面が高硬度材料部材60により形成される。
上記高熱伝導性材料としては、銅、アルミニウム合金、ダイヤモンド等が好適に採用され、図示の実施形態においては、銅が使用されている。また、上記高硬度材料としては、超硬金属、石英等が好適に採用され、図示の実施形態においては、超硬合金が使用されている。
しかして、以上のような構成とされたスプルーブッシュ5においては、スプルーブッシュ本体10の先端部分の冷却効果が向上して、他の部位と同等の冷却効率を確保することができ、スプルーSに充填された樹脂材料P全体が効率的にかつ均一に冷却固化されるとともに、高温の溶融樹脂材料Pの流れるスプルーSの内周面に十分な耐久度を付与することができ、耐久性にすぐれたスプルーブッシュ構造が実現する。
その他の構成および作用は実施形態2と同様である。
実施形態6
本実施形態は図16および図17に示されており、実施形態2のスプルーブッシュ5の具体的構造が改変されたものである。
すなわち、本実施形態のスプルーブッシュ5は、スプルーブッシュ本体10に、スプルーS内に充填された樹脂材料Pの状態を感知するセンサ手段100を備えてなる。
このセンサ手段100は、図16および図17に示すように、スプルーブッシュ本体10において、冷却流路12の本体流路12b、12dと干渉しない位置において埋設状に設けられており、その先端部がスプルーSの内周面に近接して設けられている。
図示の実施形態においては、センサ手段100は、2本の供給側本体流路12b、12b間において、スプルーブッシュ本体10の先端側位置に水平状態で設けられており、その先端部が上記スプルーSの内周面に近接している。
上記センサ手段100は、以下に列挙するように、樹脂材料Pの感知対象に応じたものが選択採用され得る。
(1)樹脂材料Pの温度を感知する場合には、熱電対や赤外線温度計などがセンサ手段100として好適に用いられる。
例えば、前記実施形態5におけるように、スプルーブッシュ本体10のスプルーSの内周面を形成する部位が高硬度材料である石英により形成されている場合には、この石英部分が透明であることから、上記センサ手段100として赤外線温度計を使うことによって、外部から赤外線でスプルーS内の温度管理ができる。
(2)樹脂材料Pが磁性体を含む場合には、プラスチックマグネット等の磁気センサが好適に用いられる。
しかして、上記のようなセンサ手段100を備えた本実施形態のスプルーブッシュ5においては、射出ノズル6の湯口からスプルーSに連通する部位の樹脂材料Pが迅速に短時間で冷却固化されることはもちろんのこと、スプルーS内に充填される樹脂材料Pの固まり具合を、人の熟練に頼ることなく、数値的に客観的かつ的確に感知することができ、これにより、成形品の取出し時における、樹脂材料Pのいわゆる糸引き現象の発生を有効に防止することが可能である。
また、この糸引き現象がなくなると、成形品の成形効率が向上して、良品が成形しやすくなり、歩留まりの良い射出成形が実現し得る。
さらに、上記センサ手段100により、スプルーブッシュ5のスプルーS内に充填された樹脂材料Pの状態(冷却固化)を感知して、このセンサ手段100の感知結果により、射出成形型3の型開き動作を自動で制御することも可能である。
実施形態7
本実施形態は図18〜図20に示されており、実施形態6の射出成形型装置がさらに改変されたものである。
すなわち、本実施形態の射出成形型装置においては、スプルーブッシュ5のスプルーブッシュ本体10に、スプルーS内に充填された樹脂材料Pの状態を感知するセンサ手段100を備えることは実施形態6と同様であるが、このセンサ手段100の感知結果は、スプルーS内の樹脂材料の温度管理に止まらず、射出成形型3の温度管理にも利用される構成とされている。
具体的には、本実施形態においては、射出成形型3の射出注入部であるスプルーS内に充填された樹脂材料Pだけでなく、ランナーRおよびゲートG内の樹脂材料PさらにはキャビティC内の成形品となる樹脂材料Pについても温度管理を行って、成形品の高品質化を促進する構成とされている。
この目的のため、本実施形態においては、スプルーブッシュ5に2つの冷却流体路12(12A、12B)の配設経路構成が改変されて、スプルーS内の樹脂材料Pの温度管理をより精密に制御するとともに、図18に示すように、射出成形型3におけるランナーRからキャビティC内に至る樹脂材料Pの温度管理を行うための温度調整用流体流路110、120が設けられている。
スプルーブッシュ5の冷却流体路12(12A、12B)は、他の実施形態においては単一経路構成とされているところ、本実施形態においては複数経路構成(図示の場合は2経路構成)とされて、複数種類の冷却用流体CLが流通可能とされるとともに、冷却用流体以外の温度調整用流体も流通可能とされている。
すなわち、本実施形態の冷却流路12(12A、12B)は、図20に示すように、複数の供給側および排出側本体流路12b、12bおよび12d、12dをそれぞれ備える(図示のものにおいては、それぞれ2本ずつ)。これら4本の供給側および排出側本体流路12b、12bおよび12d、12dは、図20(a)、(b)に示すように、スプルーブッシュ本体10の円周方向へ等間隔をもって均一に配されている(4等配)。
これに対応して、取付けフランジ11内に設けられた供給側および排出側フランジ流路12a、12eは、図20(a)、(b)に示すように、2本の供給側フランジ流路12a、12aがそれぞれ異なる供給口16、16から平行に延びて、スプルーSの基端部近傍位置で上記2本の供給側本体流路12b、12bの一端にそれぞれ連通するとともに、2本の排出側フランジ流路12e、12eがそれぞれ異なる排出口17、17から平行に延びて、スプルーSの基端部近傍位置で上記2本の排出側本体流路12d、12dの一端にそれぞれ連通する構成とされている。
また、2本の供給側本体流路12b、12bの他端と2本の排出側本体流路12d、12dの他端は、スプルーSの先端部つまり排出口Sbの近傍位置までそれぞれ延びて、図20(a)に示すように、2本の接続流路12c、12cによりそれぞれ別個独立して接続されている。これら接続流路12c、12cは、スプルーSの先端部において、その外周を取り囲むように円弧状に延びて形成されている。
以上のように、本実施形態においては2つの冷却流路12A、12Bが設けられており、これら冷却流路12A、12Bには、図外の冷却流体供給源において、互いに同じまたは異なる冷却流体CLが選択的に供給されるほか、冷却流体以外の温度調整用流体も供給可能な構成とされている。
しかして、上記冷却流体供給源から固定型1の2本の流体供給路20aにそれぞれ供給される冷却流体CLまたは温度調整用流体は、図18に矢符にて示されるように、冷却流路12A、12Bを、2本平行して延びる供給側フランジ流路12a、12a→供給側本体流路12b、12b→接続流路12c、12c→排出側本体流路12c、12c→排出側フランジ流路12e、12eと流れて、固定側1の2本の流体排出路20bから上記冷却流体供給源へ還流し、以後同じ経路を循環される。または、冷却流体CLまたは温度調整用流体が気体の場合には、循環されることなく、一方向に常時または一定のタイミングをもって供給され続ける場合もある。
また、射出成形型3におけるランナーRからキャビティC内に至る樹脂材料Pの温度管理を行うための温度調整用流体流路110、120も、互いに別個独立した配設経路とされており、図外の冷却流体供給源において、互いに同じまたは異なる温度調整用流体(冷却用流体CLを含む)が選択的に供給される構成とされている。
また、スプルーブッシュ5に埋設されるセンサ手段100は、実施形態6のものと同一仕様とされている。
しかして、以上のような構成とされた射出成形型3においては、実施形態6におけるものと同様の作用効果が得られることはもちろん、さらに、上記センサ手段100の感知結果を利用して、つまりスプルーS内に充填される樹脂材料Pの状況を監視しつつ、冷却流路12A、12Bに供給流通する冷却流体CLまたは温度調整用流体、および射出成形型3における温度調整用流体流路110、120に供給流通する温度調整用流体の種類や温度などの諸条件を制御して、ランナーRからキャビティC内に至る樹脂材料Pの温度管理・制御を行い、これにより、成形工程の時間短縮化や成形品の高品質化を図ることができる。
その他の構成および作用は実施形態6と同様である。
なお、上述した実施形態1〜7はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲において種々の設計変更が可能である。
1 固定型
2 可動型
3 射出成形型
1a、2a 射出成形型の分割面
5 スプルーブッシュ
6 射出成形機の射出ノズル
10 スプルーブッシュ本体
11 取付けフランジ
11a 取付けフランジの取付け面
12、12A、12B 冷却流路
12a 供給側フランジ流路
12b 供給側本体流路
12c 接続流路
12d 排出側本体流路
12e 排出側フランジ流路
50 高熱伝導性材料部材
60 高硬度材料部材
100 センサ手段
110、120 温度調整用流体流路
C キャビティ
S スプルー
Sa スプルーの注入口
Sb スプルーの排出口
P 樹脂材料
G ゲート
CL 冷却用流体

Claims (21)

  1. 射出成形に用いられる射出成形型の射出注入部を構成し、その中心部に溶融樹脂材料の流通するスプルーが貫通形成されたスプルーブッシュ本体と、前記射出成形型に対する取付けフランジとを備えてなるスプルーブッシュであって、
    前記スプルーの周囲を冷却する冷却流体が流通する冷却流路を備え、
    この冷却流路は、前記スプルーブッシュ本体内に設けられて、前記スプルーに沿って延びる供給側および排出側本体流路と、前記取付けフランジ内に設けられて、前記供給側および排出側本体流路にそれぞれ連通する供給側および排出側フランジ流路とを備え、
    前記本体流路の一端が前記スプルーの注入口近傍位置まで延びて形成されるとともに、この本体流路の一端に連通する前記フランジ流路が前記スプルーの注入口近傍位置から前記取付けフランジの前記射出成形型の固定型に対する取付け面に直線状に延びて開口されている
    ことを特徴とする射出成形用スプルーブッシュ。
  2. 前記冷却流路は、前記供給側フランジ流路が前記スプルーの注入口近傍位置で前記供給側本体流路の一端に連通されるとともに、前記排出側フランジ流路が前記スプルーの注入口近傍位置で前記排出側本体流路の一端に連通され、前記供給側および排出側本体流路の他端が接続流路により連通されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  3. 前記冷却流路は、複数の前記供給側および排出側本体流路をそれぞれ備え、
    前記供給側フランジ流路が分岐して、前記スプルーの注入口近傍位置で前記複数の供給側本体流路の一端にそれぞれ連通するとともに、前記排出側フランジ流路が分岐して、前記スプルーの注入口近傍位置で前記複数の排出側本体流路の一端にそれぞれ連通し、これら複数の供給側本体流路の他端と排出側本体流路の他端が接続流路により連通されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  4. 前記接続流路は、前記スプルーの先端部外周を取り囲むように延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  5. 前記接続流路は、前記スプルーの先端部全周を取り囲むように環状に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  6. 前記供給側および排出側本体流路は、前記スプルーの軸線に平行に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  7. 前記供給側および排出側本体流路は、前記スプルーのテーパ内周面のテーパと平行に延びて形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  8. 前記スプルーブッシュ本体における前記スプルーの排出口の近傍位置が高熱伝導性材料により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  9. 前記スプルーブッシュ本体における前記スプルーの内周面を形成する部位が高硬度材料により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  10. 前記スプルーブッシュ本体における前記スプルーの排出口の近傍位置が高熱伝導性材料により形成されるとともに、前記スプルーの内周面を形成する部位が高硬度材料により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  11. 前記接続流路を形成加工するための分割面で分割された2つの構成部品が一体接合されてなり、
    前記本体流路は、前記分割面からの穴開け加工により形成されるとともに、前記フランジ流路は、前記取付けフランジの取付け面からの穴開け加工により形成される
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか一つに記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  12. 前記2つの構成部品は、摩擦圧接接合により前記分割面で一体接合されてなる
    ことを特徴とする請求項11に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  13. 前記2つの構成部品は、拡散接合により前記分割面で一体接合されてなる
    ことを特徴とする請求項11に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  14. 前記スプルーブッシュ本体に、前記スプルー内に充填された樹脂材料の状態を感知するセンサ手段が前記スプルーの内周面に近接して設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の射出成形用スプルーブッシュ。
  15. 固定的に設けられた固定型と、この固定型に対して開閉動作するように設けられた可動型とからなる分割構造の射出成形型を備え、
    前記固定型および可動型の分割面間部分に設けられたキャビティ内に、前記固定型に設けられたスプルーを介して、加熱溶融された樹脂材料が高圧をもって射出注入される構成とされ、
    前記スプルーは、前記固定型に取付け固定される請求項1から13のいずれか一つに記載の射出成形用スプルーブッシュにより形成されている
    ことを特徴とする射出成形型装置。
  16. 前記固定型に、前記スプルーブッシュの冷却流路の両端とそれぞれ連通して、冷却流体を前記冷却流路に供給する流体供給路および排出する流体排出路が設けられている
    ことを特徴とする請求項15に記載の射出成形型装置。
  17. 前記冷却流路に循環供給される冷却流体が冷却水である
    ことを特徴とする請求項15に記載の射出成形型装置。
  18. 前記冷却流路に循環供給される冷却流体が冷却油である
    ことを特徴とする請求項15に記載の射出成形型装置。
  19. 前記冷却流路に循環供給される冷却流体がドライアイスである
    ことを特徴とする請求項15に記載の射出成形型装置。
  20. 前記スプルーブッシュのスプルー内に充填された樹脂材料の状態を感知するセンサ手段を備え、
    このセンサ手段の感知結果により、前記射出成形型の型開き動作が制御される構成とされている
    ことを特徴とする請求項15に記載の射出成形型装置。
  21. 前記センサ手段の感知結果により、前記スプルーブッシュおよび射出成形型の温度制御が行われる構成とされている
    ことを特徴とする請求項20に記載の射出成形型装置。
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