JPWO2021044679A1 - 木柱連結構造及び木柱設置構造 - Google Patents

木柱連結構造及び木柱設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】第1及び第2木柱を長手方向に強固に連結可能な木柱連結構造を提供する。【解決手段】本発明の木柱連結構造は、第1及び第2木柱側連結部材を備える。第1木柱側連結部材は第1木柱の基端部を囲繞する第1筒状部材と第1筒状部材の上端側開口を閉塞する第1端板とを有し、第2木柱側連結部材は第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材と第2筒状部材の下端側開口を閉塞する第2端板とを有する。第1及び第2筒状部材は、対応する木柱の外周面に形成された溝に長手方向相対移動不能に装着された剛性部材に締結されることで、対応する木柱に連結されており、前記第1及び第2端板が連結されることで第1及び第2木柱が長手方向に連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、鳥居や住宅の大黒柱、自立する2本柱構造物及び灯籠等に利用される木柱に適用可能な木柱連結構造及び木柱設置構造に関する。
本願出願人は、従前、木柱設置構造に係る発明の出願を行い、特許を取得している(下記特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の発明(以下、特許発明という)は、地盤に打設した捨てコンクリートに対向配置されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられる筒部、捨てコンクリートに対する前記ベースプレートの姿勢を調整する調整機構及び前記筒部から径方向外方へ延在されたアームを有する複数の木柱支持装置と、前記複数の木柱支持装置を囲む基壇と、前記複数の木柱支持装置のアームを連結する鉄筋と、前記筒部の上方開口へのアクセスを可能としつつ前記アーム及び前記鉄筋を覆うように前記基壇内に打設されたベースコンクリートと、保護シートで囲繞された基端部が対応する前記木柱支持装置の筒部内にそれぞれ挿入された複数の木柱と、前記保護シートの外周面及び前記筒部の内周面の間の間隙のうち前記筒部の上方開口に隣接する上方部分を除く領域に充填された粒状充填材と、前記間隙のうち前記粒状充填材の上方に充填された固着材とを備えている。
前記特許発明は、基礎コンクリートを破壊すること無く設置した木柱の抜き出しを可能としつつ、さらに、前記基礎コンクリートの厚みを薄くしながら設置木柱の支持強度を確保し得る点で有用である。
ところで、前記特許発明の構造、又は、他の設置構造を利用して設置される木柱には、用途に応じた直径及び長さが要求される。
例えば、鳥居の垂直木柱として用いられる木柱には、当該鳥居の仕様(大きさ・強度等)に応じた直径及び長さが要求され、住宅の大黒柱として用いられる木柱には、当該大黒柱の仕様(大きさ・強度等)に応じた直径及び長さが要求される。
しかしながら、乱伐等により、直径及び長さの双方を十分に備えた木材は減少傾向にある。
即ち、直径については要求を満たすが、長さが不十分である木材は、比較的安価に入手できても、直径及び長さの双方の要求を満たす木材については、入手困難となっている。
特許第5420030号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、第1及び第2木柱を長手方向に沿って強固に連結可能な木柱連結構造の提供を第1の目的とする。
また、本発明は、木柱が単独設置される場合又は設置される木柱が低数本の場合であっても基礎コンクリート上に設置強度を有効に確保しつつ木柱を設置することができ、さらに、基礎コンクリートを破壊すること無く設置木柱の交換を可能とした木柱設置構造の提供を第2の目的とする。
前記第1の目的を達成するために、本発明の第1態様は、第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、第1保護カバーが巻き付けられた前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、第2保護カバーが巻き付けられた前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、前記第1保護カバーには、前記第1木柱側剛性部材と対向する位置に第1取付孔が設けられ、前記第2保護カバーには、前記第2木柱側剛性部材と対向する位置に第2取付孔が設けられ、前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることで前記第1木柱が前記第1保護カバーに連結され、且つ、前記第1保護カバー及び前記第1筒状部材が締結部材によって連結されることで前記第1保護カバーが前記第1木柱側連結部材に連結され、前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで前記第2木柱が前記第2保護カバーに連結され、且つ、前記第2保護カバー及び前記第2筒状部材が締結部材によって連結されることで前記第2保護カバーが前記第2木柱側連結部材に連結され、前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されている木柱連結構造を提供する。
前記第1の目的を達成するために、本発明の第2態様は、第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、前記第1及び第2筒状部材には、それぞれ、前記第1及び第2木柱側剛性部材と対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることで前記第1木柱が前記第1木柱側連結部材に連結され、且つ、前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで前記第2木柱が前記第2木柱側連結部材に連結され、前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されている木柱連結構造を提供する。
前記第1の目的を達成するために、本発明の第3態様は、第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の一方には保護カバーが巻き付けられており、前記保護カバーには、対応する木柱に装着された剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられ、前記第1及び第2筒状部材のうち前記保護カバーが巻き付けられていない木柱を囲繞する保護カバー無し側筒状部材には、対応する木柱に装着された剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記保護カバーは、当該保護カバーの取付孔に挿通された締結部材が、対応する木柱に装着された剛性部材に締結されることによって当該対応する木柱に連結され、且つ、他の締結部材によって対応する筒状部材に連結されており、前記保護カバー無し側筒状部材は、当該保護カバー無し側筒状部材の取付孔に挿通された締結部材が、対応する木柱に装着された剛性部材に締結されることによって当該対応する木柱に連結されており、前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されている木柱連結構造を提供する。
前記第1〜第3態様において、好ましくは、前記第1木柱側連結部材には、前記第1中央部から上方に突出された凸状部材が設けられ、前記第2木柱の基端面には、前記凸状部材に対応した凹部が設けられ、前記凸状部材は、前記第2中央部に形成された開口を介して前記凹部に係入可能とされる。
前記第1〜第3態様において、好ましくは、前記第1及び第2木柱側連結部材は、前記第1及び第2端板の間に一又は複数の積層プレートが介挿された状態で前記第1及び第2フランジ部において互いに対して連結可能とされる。
より好ましくは、前記第1端板、前記積層プレート及び前記第2端板の当接面には凹凸構造が設けられる。
これに代えて、又は、加えて、好ましくは、前記第2端板の第2中央部には、上方に突出された凸状部材が設けられ、前記第2木柱の基端面には、前記凸状部材に対応した凹部が設けられる。
前記第1〜第3態様に係る木柱連結構造は、好ましくは、前記第1及び第2端板の間に介挿されたジョイント金物を備えることができる。
前記ジョイント金物は、前記第1端板の前記第1中央部に直接又は間接的に当接される下壁、前記第2端板の前記第2中央部に直接又は間接的に当接される上壁並びに前記下壁及び前記上壁の周縁同士を連結する周壁を含む中央連結部材と、軸線方向が水平方向に沿った状態で基端側が前記周壁に連結された水平筒状部材とを備え、前記第1及び第2木柱側連結部材は前記ジョイント金物を介して連結される。
前記ジョイント金物を備える前記木柱連結構造は、好ましくは、基端部が前記水平筒状部材に内挿された水平木柱をさらに備えることができる。
この場合、前記水平木柱の基端部の外周面には径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられ、前記水平木柱側係入溝には、前記水平木柱の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱側剛性部材が装着される。
一方、前記水平筒状部材には、前記水平木柱側剛性部材と対向する位置に水平木柱側取付孔が設けられ、前記水平木柱側取付孔に挿通された水平木柱側締結部材が前記水平側剛性部材に締結されることで前記水平木柱が前記水平筒状部材に連結される。
前記ジョイント金物を備える構成においては、好ましくは、前記第1木柱側連結部材には、前記第1中央部から上方に突出された第1凸状部材が設けられ、前記下壁には、前記第1凸状部材の外形状に対応した形状の開口が設けられる。
さらに、前記ジョイント金物には、前記上壁から上方に突出された第2凸状部材が設けられ、前記第2木柱の基端面には、前記第2凸状部材に対応した凹部が設けられ、前記第2凸状部材は、前記第2中央部に形成された開口を介して前記凹部に係入される。
そして、前記第1及び第2フランジ部は前記水平筒状部材に締結部材によって締結可能とされる。
前記第1〜第3態様の種々の構成において、好ましくは、前記第1及び第2木柱側連結部材の少なくとも一方は、対応する端板のフランジ部と対応する筒状部材の外周面とを連結する補強リブを有し得る。
前記第1の目的を達成するために、本発明の第4態様は、第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面が対向された状態で、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部を囲繞する剛性の筒状部材を備え、前記第1木柱の上端部及び第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、前記筒状部材には、前記第1及び第2木柱側剛性部材のそれぞれと対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結され且つ前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで、前記第1及び第2木柱が前記筒状部材を介して連結されている木柱連結構造を提供する。
前記第4態様の一形態においては、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面が直接的に当接される。
好ましくは、前記第1木柱は、前記上端部から第1木柱側段部を伴って拡径されて前記第2木柱とは反対側へ延びる中間部を有し、前記第2木柱は、前記基端部から第2木柱側段部を伴って拡径されて前記第1木柱とは反対側へ延びる中間部を有するものとされ、前記筒状部材は、下端部が前記第1木柱側段部に係合し、且つ、上端部が前記第2木柱側段部に係合するように構成される。
前記第4態様の他形態においては、前記筒状部材には、内部空間を径方向外方へ開口し、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面の間に介挿可能な積層プレートが抜き出し可能な大きさとされた側方開口が設けられ、前記第1及び第2取付孔の少なくとも一方は、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面間に前記積層プレートが介挿されていない際に、対応する剛性部材と対向する位置に設けられた積層プレート不使用時取付孔と、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面間に前記積層プレートが介挿されている際に、対応する剛性部材と対向する位置に設けられた積層プレート使用時取付孔とを含むものとされる。
また、前記第2の目的を達成する為に、本発明の第5態様は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート及び前記ベースプレートの上面に固着され且つ上方が開口とされた筒状部材を含む支持装置と、基端部が前記筒状部材に内挿された状態で前記ベースプレートに立設される木柱とを備え、前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、前記筒状部材には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して前記筒状部材に連結されている木柱設置構造を提供する。
好ましくは、前記ベースプレートは、前記筒状部材が設置される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延在され、取付孔又は取付スリットが設けられたフランジ部とを有するものとされ、前記木柱設置構造には、さらに、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記取付孔又は取付スリットを介して前記フランジ部に連結されたフランジ部用アンカーボルトが備えられる。
好ましくは、本発明の第5態様に係る前記木柱設置構造は、さらに、前記筒状部材の外周面に固着されたホールダウン金物と、前記ホールダウン金物に挿通されるホールダウン金物用アンカーボルトとを備えることができる。
前記ホールダウン金物用アンカーボルトは、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記ベースプレートに形成された貫通孔を介して前記ベースプレートより上方に延びて、前記ホールダウン金物に連結される。
好ましくは、本発明の第5態様に係る前記木柱設置構造は、さらに、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記ベースプレートの中央部に形成された貫通孔を介して前記ベースプレートより上方へ延在された状態で前記ベースプレートに連結された中央部用アンカーボルトを備えることができる。
この場合、前記木柱の基端面には、前記中央部用アンカーボルトのうち前記ベースプレートより上方へ突出した上方突出部及び前記上方突出部に螺合された固定ナットとの干渉を防止する凹部が設けられる。
前記第5態様の種々の構成において、好ましくは、前記支持装置は、板面が前記ベースプレートに対して直交する状態で前記ベースプレートの上面及び前記筒状部材の外周面に連結された連結プレートを有するものとされる。
前記連結プレートには、取付孔又は取付スリットが設けられる。
前記第5態様の種々の構成に係る木柱設置構造は、好ましくは、前記支持装置の基端側を覆うように前記基礎コンクリート上に設けられた後打ちコンクリートを備え得る。
前記第5態様の種々の構成に係る木柱設置構造は、より好ましくは、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記基礎コンクリートより上方へ延在されたスタッド用アンカーボルトを備え、且つ、前記支持装置は、前記筒状部材の外周面から径方向外方へ延びるように前記筒状部材に固着されたスタッドであって、前記スタッド用アンカーボルトに直接又は間接的に連結されるスタッドを有するものとされる。前記スタッド及び前記スタッド用アンカーボルトの上方延在部分は前記後打ちコンクリート内に埋め込まれる。
前記第2の目的を達成する為に、本発明の第6態様の第1形態は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒、及び、前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された木柱とを備え、前記保護カバーは、前記木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、前記支持筒は、筒状の支持筒本体と、前記木柱側フランジ部よりも上方において前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部とを有し、前記筒状部によって囲繞される前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記筒状部及び前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、前記間隙内の前記ベースプレートの上面には剛性リングが配設されており、前記間隙のうち少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されている木柱設置構造を提供する。
前記剛性リングは、周方向に分離された複数の分割リング体を含むものとされ得る。
前記木柱側フランジ部は、前記木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートより上方に位置されている構成においては、好ましくは、前記間隙のうち、前記木柱側フランジ部よりも下方の領域には粒状充填材が充填される。
前記第6態様の第1形態において、好ましくは、前記保護カバーは、前記木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部を有し得る。
この場合、前記剛性リングは、径方向に関し前記支持筒本体及び前記第2木柱側フランジ部の間に配設される。
前記第6態様の第1形態において、前記締結部材が前記木柱側フランジ部よりも下方に位置するように、前記係入溝の前記木柱に対する長手方向位置が設定され、且つ、前記支持筒本体が、周方向の少なくとも一部に前記支持筒側フランジ部が存在しない支持筒側フランジ部非存在領域を有するように構成されている場合には、好ましくは、前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる空間には、前記支持筒本体の前記支持筒側フランジ部非存在領域の内周面と前記筒状部の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体、前記筒状部及び前記木柱側フランジ部によって前記空間内に係止可能な大きさの複数のコンクリートブロックが周方向に沿って配列され、前記固着材は、前記空間のうち前記複数のコンクリートブロックが存在しない部分に充填される。
前記第2の目的を達成する為に、本発明の第6態様の第2形態は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒、及び、前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された木柱とを備え、前記保護カバーは、前記木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、前記支持筒は、前記支持筒本体と、前記支持筒本体の周方向の少なくとも一部に支持筒側フランジ部非存在領域を存しつつ、前記木柱側フランジ部よりも上方において前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部とを有し、前記筒状部によって囲繞される前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記筒状部及び前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、前記締結部材が前記木柱側フランジ部よりも下方に位置するように、前記係入溝の前記木柱に対する長手方向位置が設定されており、前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる空間には、前記支持筒本体における前記支持筒側フランジ部非存在領域の内周面と前記筒状部の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体、前記筒状部及び前記木柱側フランジ部によって前記空間内に係止可能な大きさの複数のコンクリートブロックが周方向に沿って配列されており、前記空間のうち前記複数のコンクリートブロック以外の部分には固着材が充填されている木柱設置構造を提供する。
前記第6態様の第2形態の一例においては、前記支持筒側フランジ部の径方向内端部と前記木柱側フランジ部の径方向外端部との間には平面視において径方向隙間が存在するように、前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部が構成される。
前記第6態様の第2形態の他例においては、前記支持筒側フランジ部は、前記支持筒側フランジ部非存在領域を介して周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジを有し、前記木柱側フランジ部は、木柱側隙間を介して周方向に配列された複数の木柱側分割フランジを有するように構成される。
この場合、前記支持筒側分割フランジの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされる一方で、前記木柱側分割フランジの周方向長さは前記支持筒側フランジ部非存在領域の周方向長さよりも小とされる。
前記第1の目的を達成する為に、本発明の第7態様は、ジョイント金物と、垂直姿勢で立設される第1木柱と、前記ジョイント金物によって垂直姿勢で前記第1木柱の上方に立設される第2木柱と、前記ジョイント金物によって水平姿勢で支持される第3木柱とを備え、前記ジョイント金物は、前記第1木柱の上端部が内挿される第1筒状部及び前記第2木柱の基端部が内挿される第2筒状部を有する筒状部材と、前記筒状部材に連結された第3木柱支持部材とを含み、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部には、それぞれ、対応する木柱を基準にして径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、対応する木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、前記第1及び第2筒状部には、前記第1及び第2木柱側剛性部材のそれぞれと対向する位置に第1木柱側取付孔及び第2木柱側取付孔が設けられ、前記第1木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることによって前記第1木柱が前記第1筒状部に連結され、前記第2木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることによって前記第2木柱が前記第2筒状部に連結されており、前記第3木柱支持部材は、水平姿勢で支持される前記第3木柱の基端部を上下で挟むように板面が水平方向に沿った状態で前記筒状部材から水平方向へ延びる上側狭持板及び下側狭持板と、水平姿勢で支持される前記第3木柱の基端面と当接する位置において前記筒状部材から当該第3木柱の方向へ延びる補強板とを有し、前記第3木柱の基端部には、当該第3木柱を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱の基端面には、前記補強板が挿入可能なスリットが設けられており、前記第3木柱側係入溝には、前記第3木柱の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材が装着され、前記第3木柱側剛性部材は、前記第3木柱側係入溝のうち、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状の第1バンドと、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状の第2バンドとを含み、前記上側狭持板には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1バンド側上方取付孔及び第2バンド側上方取付孔が設けられ、前記下側狭持板には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1バンド側下方取付孔及び第2バンド側下方取付孔が設けられ、前記補強板が前記スリットに挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第1バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第1バンドに締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第2バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第2バンドに締結されることによって、前記第3木柱が前記上側狭持板及び前記下側狭持板によって狭持されている木柱連結構造を提供する。
前記第7態様において、好ましくは、前記補強板には補強板側取付孔が設けられ、前記第3木柱には前記スリットに前記補強板が挿入された状態で前記補強板側取付孔に一致する位置に貫通孔が設けられる。
この場合、前記補強板が前記スリットに挿入された状態で前記貫通孔及び前記補強板側取付孔に挿通された締結部材が前記第3木柱を挟むように締結されることによって前記第3木柱が前記補強板に連結される。
好ましくは、前記補強板は、板面が垂直方向に沿うように設けられる。
例えば、前記ジョイント金物は、前記筒状部材の軸線を基準にして周方向に関し異なる位置において前記筒状部材に連結された複数の前記第3木柱支持部材を含み、前記複数の第3木柱支持部材のそれぞれに前記第3木柱が支持される。
これに代えて、前記ジョイント金物は単一の前記第3木柱支持部材を含みえる。
好ましくは、前記第2筒状部に内挿された前記第2木柱の基端面が前記第1筒状部に内挿された前記第1木柱の上端面に載置される。
この場合、より好ましくは、前記第1木柱の上端面には凸部が設けられ、前記第2木柱の基端面には前記凸部に対応した形状の凹部が設けられる。
前記第1の目的を達成する為に、本発明の第8態様は、垂直姿勢で立設される第1木柱と、前記第1木柱の上端部が内挿される第1筒状部材を有する第1木柱支持装置と、第2木柱と、前記第2木柱を前記第1木柱より上方で前記第1木柱と同軸上において垂直姿勢で支持する第2木柱支持装置と、第3木柱と、前記第3木柱を上下方向に関し前記第1及び第2木柱の間において水平姿勢で支持する第3木柱支持装置とを備え、前記第1木柱の上端部には径方向外方に開く第1木柱側係入溝が設けられ、前記第1木柱側係入溝には前記第1木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1木柱側剛性部材が装着されており、前記第1筒状部材には前記第1木柱側剛性部材と対向する位置に第1木柱側取付孔が設けられ、前記第1木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることによって前記第1木柱が前記第1筒状部材に連結され、前記第3木柱支持装置は、板面が水平方向に沿った状態で前記第1木柱の上端面に直接又は間接的に載置される下側狭持板であって、平面視において前記第1木柱に重合する下側中央部及び平面視において水平姿勢の前記第3木柱と重合するように前記下側中央部から延びる一又は複数の下側第3木柱重合部を有する下側狭持板と、板面が垂直方向に沿った状態で前記下側狭持板の上面に連結され、水平姿勢の前記第3木柱の基端面が当接される側板と、板面が水平方向に沿った状態で前記側板の上端面に連結された上側狭持板であって、平面視において前記下側中央部及び前記一又は複数の下側第3木柱重合部にそれぞれ重合する上側中央部及び一又は複数の上側第3木柱重合部を有する上側狭持板と、前記側板から水平姿勢の前記第3木柱の方向へ延びる補強板と、一端側が前記第1筒状部材の外周面に連結され且つ他端側が前記下側狭持板の下面に連結されたダンパーとを有し、前記下側中央部は前記第1木柱の上端面に直接又は間接的に設けられた凸状部材が係入される係入孔を有し、前記第3木柱の基端部には当該第3木柱を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱の基端面には前記補強板が挿入可能なスリットが設けられており、前記第3木柱側係入溝には前記第3木柱の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材が装着され、前記第3木柱側剛性部材は、前記第3木柱側係入溝のうち、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状の第1バンドと、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状の第2バンドとを含み、前記上側第3木柱重合部には前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側上方取付孔が設けられ、前記下側第3木柱重合部には前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側下方取付孔が設けられ、前記補強板が前記スリットに挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第1バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第1バンドに締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第2バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第2バンドに締結されることによって、前記第3木柱が前記上側狭持板及び前記下側狭持板によって狭持されており、前記第2木柱支持装置は、前記上側狭持板の上面に固着されるベースプレートと、前記第1筒状部材と同心上に位置するように前記ベースプレートの上面に固着され且つ上方が開口とされた第2筒状部材とを有し、前記第2木柱の基端部には径方向外方に開く第2木柱側係入溝が設けられ、前記第2木柱側係入溝には前記第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2木柱側剛性部材が装着され、前記第2筒状部材には前記第2木柱側剛性部材と対向する位置に第2木柱側取付孔が設けられており、前記第2木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることによって前記第2木柱が前記第2筒状部材に連結されている木柱連結構造を提供する。
前記第8態様に係る前記第3木柱支持装置は、好ましくは、前記下側狭持板及び前記上側狭持板の間を連結する第3筒状部材を有し得る。
この場合、前記第3筒状部材の周壁が前記側板を形成する。
本発明の第9態様は、基礎コンクリート上に載置される礎石と、前記礎石の上面に設けられた第1凸状部材と、前記第1凸状部材の頂部に設けられた第2凸状部材と、前記礎石の上面に立設される木柱とを備え、前記第1凸状部材は、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置において最大となり且つ前記上下方向所定位置から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる上向きの湾曲面形状を有し、前記第2凸状部材の最大外形面積は、前記第1凸状部材の最大外形面積よりも小とされており、前記木柱の基端面には、前記第1及び第2凸状部材を覆う凹部と、前記凹部より径方向外方に位置し、前記礎石の上面に当接される平坦部とを有し、前記凹部は、前記第2凸状部材の頂部を覆う最上部から前記第1凸状部材の最大外形面積の外径に相当する開口幅を有する部位まで下方へ行くに従って開口幅が拡径された凹状領域を有している木柱設置構造を提供する。
好ましくは、前記第2凸状部材は前記第1凸状部材にネジ連結される。
本発明に係る木柱連結構造によれば、第1及び第2木柱を切り離し可能な状態で強固に連結することができる。
従って、例えば、仕様に応じた直径を有するが長さが仕様に満たない木柱を用いて、直径及び長さの双方を仕様に適用させた木柱構造を提供することができる。
また、第1木柱が設置されている状態で、第2木柱だけを交換することもできる。
また、本発明に係る木柱設置構造によれば、木柱が単独設置される場合又は設置される木柱が低数本の場合であっても基礎コンクリート上に設置強度を有効に確保しつつ木柱を設置することができ、さらに、基礎コンクリートを破壊すること無く設置木柱の交換を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る木柱連結構造が適用された柱構造体の縦断面図である。 図2は、図1におけるII部拡大図である。 図3は、図1におけるIII-III線に沿った第1木柱の基端部の拡大分解横断面図である。 図4は、実施の形態1に係る前記木柱連結構造の分解縦断面図である。 図5は、図1におけるV部拡大図である。 図6は、図4におけるVI-VI線に沿った前記第1木柱の上端部の拡大分解横断面図である。 図7は、実施の形態1に係る前記木柱連結構造における第1筒状部材と第1保護カバーとの連結構造の変形例を示す部分拡大図である。 図8は、実施の形態の第1変形例に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図9は、実施の形態の第2変形例に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図11は、実施の形態2に係る前記木柱連結構造における積層プレートの平面図である。 図12は、図11に示す積層プレートの変形例の平面図である。 図13は、図11に示す積層プレートの他の変形例の平面図である。 図14は、本発明の実施の形態3に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図15は、図14におけるXV-XV線に沿った断面図である。 図16は、図15におけるXVI-XVI線に沿った断面図である。 図17は、図14におけるXVII部拡大図である。 図18は、本発明の実施の形態4に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図19は、実施の形態4の第1変形例に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図20は、図19におけるXX-XX線に沿った断面図である。 図21は、図19におけるXXI-XXI線に沿った断面図である。 図22は、図19に示す状態から1枚の積層プレートを抜き出した後の状態の前記木柱連結構造の縦断面図である。 図23は、図19に示す状態から5枚の積層プレートを全て抜き出した後の状態の前記木柱連結構造の縦断面図である。 図24は、図19におけるXXIV-XXIV線に沿った横断図である。 図25は、実施の形態4の第2変形例に係る木柱連結構造における横断平面図であって、図21に対応した断面を示している。 図26は、本発明の実施の形態5に係る木柱設置構造の縦断面図である。 図27は、図26におけるXXVII部拡大図である。 図28は、図26におけるXXVIII--XXVIII線に沿った第1木柱の基端部の拡大分解横断面図である。 図29は、図26におけるXXIX-XXIX線に沿った断面図である。 図30は、図29におけるXXX-XXX線に沿った断面図である。 図31は、前記実施の形態5の変形例に係る木柱設置構造の縦断面図である。 図32は、図31におけるXXXII-XXXII線に沿った断面図である。 図33は、本発明の実施の形態6に係る木柱設置構造の縦断面図である。 図34は、図33におけるXXXIV-XXXIV線に沿った断面図である。 図35は、図33におけるXXXV-XXXV線に沿った断面図である。 図36は、前記実施の形態6の変形例の横断平面図であって、図33のXXXIV-XXXIV線に相当する位置で切断した横断平面図であり、第1木柱を支持筒内に設置させる作業途中の状態を示している。 図37は、図36に示す変形例の横断平面図であり、前記第1木柱の前記支持筒内への設置作業完了後の状態を示している。 図38は、本発明の実施の形態7に係る木柱連結構造の斜視図である。 図39は、前記実施の形態7に係る前記木柱連結構造における第2筒状部及び第2木柱の拡大分解斜視図である。 図40は、前記実施の形態7に係る前記木柱連結構造における第3木柱の基端部の分解斜視図である。 図41は、前記実施の形態7の変形例に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図42は、本発明の実施の形態8に係る木柱設置構造の縦断面図である。 図43は、図42におけるXXXXIII-XXXXIII線に沿った断面図である。 図44は、図42におけるXXXXIV-XXXIV線に沿った断面図である。 図45は、前記実施の形態8の変形例に係る木柱連結構造の縦断面図である。 図46は、本発明の実施の形態9に係る木柱設置構造が適用された建造物の横断平面図である。 図47は、図46におけるXXXXVII-XXXXVII線に沿った断面図である。 図48は、図47におけるXXXXVIII部拡大図である。 図49は、前記実施の形態9に係る木柱設置構造における木柱の凹部の変形例を示す部分断面図である。 図50は、前記実施の形態9の第1変形例に係る木柱設置構造の部分断面図である。 図51(a)は、前記実施の形態9の第2変形例に係る木柱設置構造の部分断面図である。図51(b)は、図51(a)におけるXXXXXI-XXXXXI線に沿った断面図である。図51(c)は、前記第2変形例に係る木柱設置構造における第2凸状部材の変形例の断面図である。 図52は、図4におけるVI-VI線に沿った前記第1木柱の上端部の拡大分解横断面図でり、第1木柱側剛性部材の変形例が適用された状態を示している。 図53は、図52におけるXXXXXIII-XXXXXIII線に沿った部分断面図である。 図54は、図53に示された部分の分解斜視図である。
実施の形態1
以下、本発明に係る木柱連結構造の一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係る木柱連結構造1Aが適用された柱構造体の縦断面図を示す。
前記木柱連結構造1Aは、第1木柱10及び第2木柱20を長手方向に沿って連結させるものである。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記第1木柱10は堀立構造800を利用して基礎コンクリート900上に立設されており、前記第2木柱20が前記木柱連結構造1Aを介して前記第1木柱10の上方に直列連結されている。
まず、前記堀立構造800について説明する。
前記堀立構造800は、1本又は低数本の木柱を直立状態で基礎コンクリート900上に堀立状に設置するものであり、好適には、鳥居の柱、家屋の大黒柱、2本柱構造で自立する構造体の柱、木製灯籠等に利用される。
図1に示すように、前記堀立構造800は、基礎コンクリート900上に固定され、前記第1木柱10を支持する支持装置810を備えている。
前記支持装置810は、基礎コンクリート900上に固着されるベースプレート820と、前記ベースプレート820の上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒830と、前記ベースプレート820の上面のうち前記支持筒830によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部840とを有している。
本実施の形態においては、前記凸部840は半球状とされている。
前記ベースプレート820は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成される。
前記ベースプレート820には、前記支持筒830より径方向外方に延びる外方延在部822が設けられている。
前記外方延在部822には、前記基礎コンクリート900に打設されたアンカーボルト(図示せず)の上方延在部が挿通される取付孔(図示せず)が設けられる。
斯かる構成において、前記ベースプレート820は、前記取付孔に挿通された前記アンカーボルトの上方延在部及び当該ベースプレート820の上面に位置するように前記上方延在部に螺着される固定ナット(図示せず)を介して、基礎コンクリート900に固着されている。
好ましくは、前記取付孔の内径を前記上方延在部の外径より大径として、前記取付孔に前記上方延在部を挿通させた状態で前記固定ナットによる固定前の段階においては、前記ベースプレート820を平面方向に位置調整可能とさせることができる。
前記支持筒830は、基端部が前記ベースプレート820に固着された支持筒本体832と、前記支持筒本体832から径方向内方へ延在された支持筒側フランジ部835とを有しており、前記支持筒側フランジ部835の内径は、前記第1木柱10の基端部11aの外径よりも大径とされている。
前記支持筒830は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記支持筒830は、溶接やネジ締結等の種々の方法によって前記ベースプレート820に固着され得る。
詳しくは、図1に示すように、前記第1木柱10の基端部11aの外周は保護カバー850で覆われており、前記支持筒側フランジ部835の内径は、前記保護カバー850で覆われた状態の前記第1木柱10の基端部11aの外径よりも大径とされている。
本実施の形態においては、前記支持筒側フランジ部835は、前記支持筒本体832の上端部に設けられている。
さらに、前記第1木柱10の基端面には前記凸部840が係入される凹部12が設けられている。
前述の通り、本実施の形態においては前記凸部840は半球状とされており、従って、前記凹部12もこれに応じた半球状とされている。
斯かる構成の前記第1木柱10は、図1に示すように、前記保護カバー850の外周面と前記支持筒本体832の内周面との間に間隙が存在し且つ前記凹部12に前記凸部840が係入された状態で前記支持筒本体832内において前記ベースプレート820の上面に立設されている。
本実施の形態においては、前記第1木柱10の基端面には、前記凹部12へのアクセスを許容しつつ当該第1木柱10の基端面を覆う基端プレート15が設けられている。
好ましくは、前記凹部12へのアクセスを許容する為に前記基端プレート15に設けられる開口は、前記凸部840及び前記凹部12の外形状に合致した形状とされる。
前記基端プレート15は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記基端プレート15を設けることにより、代1木柱10に横方向の外力が加わった際に、前記凹部12が前記凸部840からの応力によって損傷や変形することを有効に防止乃至は低減することができる。
図1に示すように、前記保護カバー850は、前記第1木柱10の基端部11aを囲繞する筒状部852と、前記筒状部852の外周面から径方向外方へ延在される木柱側フランジ部855とを有している。
前記筒状部852は、下端部が前記第1木柱10の下端に対応した位置(本実施の形態においては前記基端プレート15の下端に対応した位置)に位置し、且つ、上端部が前記第1木柱10を前記支持筒本体832内に立設させた状態において前記支持筒本体832の上端より上方に位置するように構成されている。
本実施の形態においては、前記第1木柱10は、前記保護カバー850の筒状部852によって囲繞された前記基端部11aと、前記基端部11aから上方へ延びる中間部11bとを有しており、前記中株11bは、前記基端部11aに対して段部を伴って小径とされている。
そして、前記保護カバー850の筒状部852は、自由端面(上端面)が前記段部に当接した状態で前記基端部11aを囲繞している。
斯かる構成を備えることにより、前記保護カバー850が前記第1木柱10に対して上方へ位置ズレすることを有効に防止することができる。
前記木柱側フランジ部855は、前記筒状部852のうち、前記第1木柱10の立設状態において前記支持筒本体832内に位置する部分から径方向外方へ延びている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記木柱側フランジ部855は、前記第1木柱10が前記ベースプレート820に立設された状態において、前記第1木柱10の長手方向に関し前記第1木柱10基端面と前記支持筒側フランジ部835との間に位置されている。
本実施の形態においては、図1に示すように、前記保護カバー850は、さらに、前記第1木柱10の立設状態において前記ベースプレート820に載置されるように前記筒状部852の基端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部857を有している。
この場合、前記第2木柱側フランジ857及び前記ベースプレート820の境界を接着材858によって覆うことができる。
前記保護カバー850は、種々の材質によって形成され得るが、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成される。
この場合、前記筒状部852を構成する筒状部シート体と、前記木柱側フランジ部855を構成する木柱側フランジ部シート体及び前記第2木柱側フランジ部857を形成する第2木柱側フランジ部シート体とを用意し、前記木柱側フランジ部シート体及び第2木柱側フランジ部シート体を前記筒状部シート体に溶接等によって固着させて保護カバーシート体を形成し、前記保護カバーシート体を前記第1木柱10の基端部の外周に巻き付けることで、前記第1木柱10の基端部11aが前記保護カバー850で囲繞されている状態を得ることができる。
前記第1木柱10及び前記保護カバー850の連結は、剛性部材860及び締結部材870を利用して行われている。
図2に、図1におけるII部拡大図を示す。
また、図3に、図1におけるIII-III線に沿った前記第1木柱10の基端部11aの拡大分解横断面図を示す。
図2及び図3に示すように、前記第1木柱10の基端部11aには、径方向外方に開く係入溝865が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記係入溝865は前記第1木柱10の全周に亘って設けられているが、これに代えて、例えば、前記係入溝865は、周方向に配設された複数の溝を有するように構成され得る。
前記係入溝865には、前記第1木柱10の長手方向に関し相対移動不能な状態で前記剛性部材860が装着されている。
前記剛性部材860は、前記係入溝865に係入された状態で前記締結部材870を介して前記保護カバー850に連結されるものであり、前記第1木柱10が前記保護カバー850から抜け出ることを防止し得る強度を有する限り、ステンレスや鉄、銅等の金属、又は、圧縮木材などの種々の材質によって形成され得る。圧縮木材は、例えば、膨張方向が前記第1木柱10の長手方向に沿うように配設され得る。
なお、図2に示すように、本実施の形態においては、前記締結部材870は先端部が前記第1木柱10の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記締結部材870を、前記第1木柱10を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
本実施の形態においては、図2に示すように、前記剛性部材860は、断面形状が一対の長辺860a及び一対の短辺860bによって画される長方形状の板状体とされており、前記一対の長辺860aの一方が前記第1木柱10の径方向外方を向くように前記係入溝865に装着されている。
本実施の形態におけるように、前記剛性部材860が断面矩形状とされている場合には、図2に示すように、前記剛性部材860のうち、前記係入溝865の底面及び一方側の内側面によって画される角部に対応した端部869a、並びに、前記係入溝865の底面及び他方側の内側面によって画される角部に対応した端部869bを、前記係入溝865の底面に近接するに従って縮径されるように、先細テーパ状又は先細曲面状に形成することができる。
斯かる構成によれば、前記剛性部材860及び前記第1木柱10に損傷が生じることを有効に防止しつつ、前記剛性部材860を前記係入溝865に嵌入させることができる。
図1〜図3に示すように、本実施の形態においては、前記第1木柱10は4つの側面を有する横断面矩形状とされており、前記剛性部材860は、図3に示すように、前記第1木柱10の4側面の係入溝865にそれぞれ係入される4つの直線状分割体861を有している。
これに代えて、前記剛性部材860が2つのL字状分割体を有するように構成することも可能であるし、前記剛性部材860を前記第1木柱10の横断面形状に沿った単一部材とすることも可能である。
図2に示すように、前記保護カバー850の筒状部852のうち、前記第1木柱10の係入溝865に係入された前記剛性部材860と対向する位置には、前記筒状部852の内外を連通する取付孔875が設けられている。
そして、図1及び図2に示すように、ビス又はボルト等の前記締結部材870が前記取付孔875を貫通した状態で前記剛性部材860に締結されており、これにより、前記筒状部852及び前記第1木柱10が連結されている。
このように、前記堀立構造800においては、前記第1木柱10に長手方向移動不能に装着された前記剛性部材860と前記保護カバー850とが前記締結部材870によって締結されることで前記第1木柱10及び前記保護カバー850が連結されているので、前記第1木柱10を前記保護カバー850に強固に固定することができる。
前記保護カバー850の筒状部852の外周面と前記支持筒本体832の内周面との間の間隙のうち、前記木柱側フランジ部855より下方領域には、砂等の粒状充填材880が充填されており、前記間隙のうち前記粒状充填材880の上方にはコンクリート又はモルタル等、好ましくは、セメント系無収縮材の固着材882が充填されている。
斯かる構成によれば、前記間隙内の固着材882を破壊するだけで、基礎コンクリート900を破壊すること無く、第1木柱10の交換を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、前記係入溝865は、前記第1木柱10が立設された状態において、前記木柱側フランジ部855よりも下方に位置する部分に設けられている。
図1に示すように、前記堀立構造800は、さらに、前記筒状部852の外周面と前記支持筒本体832の内周面とを、上下方向に関し前記支持筒側フランジ部835及び前記木柱側フランジ部855によって挟まれる位置において連結する締結部材885を有している。
詳しくは、前記支持筒本体832のうち、上下方向に関し前記支持筒側フランジ部835及び前記木柱側フランジ部855によって挟まれる位置には、前記支持筒本外832の内外を連通する複数の貫通孔が周方向に沿って形成されている。
そして、前記複数の貫通孔のそれぞれに前記締結部材885が挿通されている。
詳しくは、前記締結部材885は、前記貫通孔に挿通されるネジ付き軸部を有しており、前記ネジ付き軸部の先端部が前記筒状部852の外周面に当接された状態で前記ネジ付き軸部が前記支持筒本体832にネジ連結可能とされている。
この場合、前記固着材882は前記ネジ付き軸部を囲繞するように設けられている。
斯かる構成によれば、製造誤差等によって、前記支持筒830及び前記保護カバー850の間の前記間隙の寸法にズレが生じたとしても、前記支持筒830と前記保護カバー850との間を前記締結部材885によって連結させた状態で前記固着材882によって固着することができ、両者の連結強度を効果的に向上させることができる。
本実施の形態においては、前記締結部材885は、前記ネジ付き軸部の径方向外端部に連結され、前記支持筒本体832より径方向外方に位置する頭部を有するボルトとされている。
また、前記ネジ付き軸部のうち前記支持筒本体832より径方向内方に位置する部分にはナットが螺合されており、前記締結部材885は、前記頭部及び前記ナットが前記支持筒本体832を挟圧することで前記支持筒本体832に固定されている。
好ましくは、前記貫通孔は前記ネジ付き軸部が螺入されるネジ付き孔とされ得る。
この場合、前記ナットに代えて、又は、加えて、前記ネジ付き軸部及び前記ネジ付き孔の螺合連結によって、前記締結部材885が前記支持筒本体832に固定される。
前記締結部材885に代えて、又は、加えて、前記支持筒本体832の内周面及び前記筒状部852の外周面を径方向に関し広げるように両者の間に介挿された突っ張り部材を備えることも可能である。
また、前記堀立構造800においては、図1に示すように、前記筒状部852によって囲繞される前記第1木柱10の基端部11aのうち前記係入溝865より上方に位置する部位に、径方向外方に開く上方係入溝902が設けられており、前記上方係入溝892には、膨張方向が前記第1木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記筒状部852の内周面に当接するように上側圧縮木材890が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記第1木柱10と前記保護カバー850との連結強度を効果的に向上させることができる。
本実施の形態においては、前記上方圧縮部材890の上端と前記筒状部852の上端とが面一とされている。
斯かる構成によれば、前記筒状部852と前記垂直木柱10との間から雨水等の不純物が侵入することを有効に防止乃至は低減することができる。
また、前記堀立構造800においては、図1に示すように、前記筒状部852によって囲繞される前記第1木柱10の基端部11aのうち前記係入溝865より下方に位置する部位に、径方向外方に開く下方係入溝897が設けられており、前記下方係入溝897には、膨張方向が前記第1木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記筒状部852の内周面に当接するように下側圧縮木材895が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記第1木柱10と前記保護カバー850との連結強度を効果的に向上させることができる。
前記圧縮木材890、895は、例えば、前記剛性部材860の厚みの略半分の厚みを有するものとされる。即ち、前記剛性部材860が20mmの厚みを有する場合には、前記圧縮木材890、895は10mmの厚みを有するものとされる。
好ましくは、前記圧縮木材890、895への湿度の添加は、これらへの防腐剤の含浸によって行うことができる。
次に、前記木柱連結構造1Aについて説明する。
図4に、前記木柱連結構造1Aの分解縦断面図を示す。
図1及び図4に示すように、前記木柱連結構造1Aは、前記第1木柱10の上端部11cに着脱可能に装着される第1木柱側連結部材100(1)と、前記第2木柱20の基端21a部に着脱可能に装着される第2木柱側連結部材100(2)とを備え、前記第1及び第2木柱側連結部材100(1)、100(2)が互いに対して着脱可能に連結されている。
詳しくは、図1及び図4に示すように、前記第1木柱側連結部材100(1)は、前記第1木柱10の上端部11cを囲繞する第1筒状部材110(1)と、前記第1筒状部材110(1)の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材110(1)に連結された第1端板130(1)とを有している。
本実施の形態においては、図1及び図4に示すように、前記第1筒状部材110(1)によって囲繞される前記第1木柱10の上端部11cには第1保護カバー150(1)が巻き付けられている。
従って、前記第1筒状部材110(1)は、前記第1保護カバー150(1)が巻き付けられた状態の前記第1木柱10の上端部11cを囲繞するような大きさとされている。
前記第1保護カバー150(1)は、前記保護カバー850と同様に、種々の材質によって形成され得るが、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成される。
図1及び図4に示すように、本実施の形態においては、前記第1木柱10の上端部11cは、前記中間部11bから段部を伴って縮径されており、前記第1保護カバー150(1)は、一端部が前記第1木柱10の上端面と同一位置とされ且つ他端部が前記上端部11c及び前記中間部11bの間の前記段部に係合されている。
図5に、図1におけるV部拡大図を示す。
また、図6に、図4におけるVI-VI線に沿った前記第1木柱10の上端部11cの拡大分解横断面図を示す。
前記第1保護カバー150(1)及び前記第1木柱10の上端部11cは、前記保護カバー850及び前記第1木柱10の基端部11aの連結構造と同様の連結構造によって連結されている。
即ち、図5及び図6に示すように、前記第1木柱10の上端部11cには、径方向外方に開く第1木柱側係入溝165(1)が設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記第1木柱側係入溝165(1)は前記第1木柱10の全周に亘って設けられているが、前記第1木柱側係入溝165(1)は前記第1木柱10の外周の少なくとも一部において設けられていても良い。例えば、前記第1木柱側係入溝165(1)は、前記第1木柱の上端部11cに周方向に沿って配設された複数の溝とされ得る。
前記第1木柱側係入溝165(1)には、前記第1木柱10の長手方向に関し相対移動不能な状態で第1木柱側剛性部材160(1)が装着されている。
前記第1木柱側剛性部材160(1)は、前記第1木柱側係入溝165(1)に係入された状態で第1締結部材170(1)を介して前記第1保護カバー150(1)に連結されるものであり、前記第1木柱10が前記第1保護カバー150(1)から抜け出ることを防止し得る剛性を有する限り、ステンレスや鉄、銅等の金属、又は、圧縮木材などの種々の材質によって形成され得る。圧縮木材は、例えば、膨張方向が前記第1木柱10の長手方向に沿うように配設され得る。
なお、図5に示すように、本実施の形態においては、前記第1締結部材170(1)は先端部が前記第1木柱10の内部で終焉するように構成されているが、これに代えて、前記第1締結部材170(1)を、前記第1木柱10を横断する貫通ボルトとすることも可能である。
本実施の形態においては、図6に示すように、前記第1木柱側剛性部材160(1)は、断面形状が一対の長辺160a及び一対の短辺160bによって画される長方形状の板状体とされており、前記一対の長辺160aの一方が前記第1木柱10の径方向外方を向くように前記係入溝165(1)に装着されている。
本実施の形態におけるように、前記第1木柱側剛性部材160(1)が断面矩形状とされている場合には、図5に示すように、前記第1木柱側剛性部材160(1)のうち、前記第1木柱側係入溝165(1)の底面及び一方側の内側面によって画される角部に対応した端部169a、並びに、前記第1木柱側係入溝165(1)の底面及び他方側の内側面によって画される角部に対応した端部169bを、前記第1木柱側係入溝165(1)の底面に近接するに従って縮径されるように、先細テーパ状又は先細曲面状に形成することができる。
斯かる構成によれば、前記第1木柱側剛性部材160(1)及び前記第1木柱10に損傷が生じることを有効に防止しつつ、前記第1木柱側剛性部材160(1)を前記第1木柱側係入溝165(1)に嵌入させることができる。
本実施の形態においては、前記第1木柱10は4つの側面を有する横断面矩形状とされており、前記第1木柱側剛性部材160(1)は、図6に示すように、前記第1木柱10の4側面の係入溝165(1)にそれぞれ係入される4つの直線状分割体161を有している。
これに代えて、前記第1木柱側剛性部材160(1)が2つのL字状分割体を有するように構成することも可能であるし、前記第1木柱側剛性部材160(1)を前記第1木柱10の横断面形状に沿った単一部材とすることも可能である。
図5に示すように、前記第1保護カバー150(1)のうち、前記第1木柱10の第1木柱側係入溝165(1)に係入された前記第1木柱側剛性部材165(1)と対向する位置には、前記第1保護カバー150(1)の内外を連通する第1取付孔175(1)が設けられている。
そして、図1及び図5に示すように、ビス又はボルト等の前記第1締結部材170(1)が前記第1取付孔175(1)を貫通した状態で前記第1木柱側剛性部材160(1)に締結されており、これにより、前記第1保護カバー150(1)及び前記第1木柱10の上端部11cが連結されている。
図4に示すように、前記第1端板130(1)は、前記第1筒状部材110(1)の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱10の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部131(1)と、前記第1中央部131(1)から径方向外方へ延在する第1フランジ部132(1)とを有している。
前記第1筒状部材110(1)及び前記第1端板130(1)を含む前記第1木柱側連結部材100(1)は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記第1筒状部材110(1)は、溶接やネジ締結等の種々の方法によって前記第1端板130(1)に固着される。
図1、図4及び図5に示すように、前記第1筒状部材110(1)及び前記第1保護カバー130(1)は周方向に沿って配置された複数の締結構造を介して連結されており、前記第1筒状部材110(1)及び前記第1保護カバー130(1)の連結によって、前記第1木柱側連結部材100(1)及び前記第1木柱10の連結状態が実現される。
本実施の形態においては、図5に示すように、前記締結構造は、前記第1保護カバー130(1)に形成された第1保護カバー側取付孔123(1)と、前記第1筒状部材のうち前記第1保護カバー側取付孔123(1)と対向する位置に形成された第1筒状部材側取付孔125(1)と、前記第1筒状部材側取付孔125(1)及び前記第1保護カバー側取付孔123(1)に挿通された状態で前記第1木柱10の上端部11cに突入される第1締結部材120(1)とを有している。
なお、前記第1保護カバー150(1)が巻き付けられた状態の前記第1木柱10の上端部11cを前記第1筒状部材110(1)内に挿入させた際に、前記第1保護カバー150(1)の外周面が前記第1筒状部材110(1)の内周面に当接するように構成されている。
この場合においては、前記第1筒状部材110(1)の内周面のうち径方向に関し前記第1締結部材120(1)と同一位置に位置する部分には、前記第1木柱10の上端部11cを前記第1筒状部材110(1)内に挿入させる際に、前記第1締結部材170(1)の頭部が前記第1筒状部材110(1)の内周面に干渉することを防止する為の第1長手方向溝172(1)が形成されている。
前記締結構造が前記第1木柱10の長手方向に関し前記第1締結部材170(1)の位置よりも前記第1筒状部材110(1)の開口端部に近接する位置に設けられている場合には、前記締結構造は前記第1長手方向溝172(1)とは周方向に関し異なる位置に設けられる。
図7に、前記締結構造の変形例を備えた構成における図5に対応した拡大図を示す。
図7に示すように、前記変形例は、前記第1保護カバー側取付孔123(1)、前記第1筒状部材側取付孔125(1)及び前記第1締結部材120(1)に加えて、前記第1木柱10の上端部11cのうち前記第1保護カバー側取付孔123(1)と対向する位置に、径方向外方へ開くように形成された第1木柱側締結用係入溝127(1)と、前記第1木柱側締結用係入溝127(1)に前記第1木柱10の長手方向に関し相対移動不能な状態で係入された第1木柱側締結用剛性部材128(1)とを有している。
前記第1木柱側締結用剛性部材128(1)は、前記第1木柱側剛性部材160(1)と同様の構成を有するものとされる。
前記変形例においては、前記第1締結部材120(1)は、前記第1保護カバー側取付孔123(1)及び前記第1筒状部材側取付孔125(1)を貫通した状態で前記第1木柱側締結用剛性部材128(1)に締結されており、さらに、先端部が前記第1木柱10の上端部11c内に突入されている。
前記変形例によれば、前記第1筒状部材110(1)、前記第1保護カバー150(1)及び前記第1木柱10の連結強度をより高めることができる。
図1等に示すように、前記第1木柱側連結部材100(1)は、さらに、前記第1端板130(1)及び前記第1筒状部材110(1)の外周面を連結する第1補強リブ140(1)を有している。
前記第2木柱側連結部材100(2)は、前記第2木柱20の基端部21aを囲繞する第2筒状部材110(2)と、前記第2筒状部材110(2)の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材110(2)に連結された第2端板130(2)とを有している。
なお、図中、前記第2木柱側連結部材100(2)の構成部材のうち、前記第1木柱側連結部材100(1)と共通する構成部材については、同一符号、又は、末尾の括弧を(1)から(2)に変更した同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
前記第2端板130(2)は前記第1端板130(1)上に直接又は間接的に載置可能とされており、前記第2端板130(2)を前記第1端板130(1)上に載置させた状態で、前記第2端板130(2)の第2フランジ部132(2)及び前記第1フランジ部132(1)が周方向に配設された複数の締結部材139によって着脱可能に締結されている。
本実施の形態においては、図1及び図4に示すように、前記第1木柱側連結部材100(1)には、さらに、前記第1端板130(1)の第1中央部131(1)から上方(即ち、前記第1筒状部材とは反対方向)へ突出された剛性の凸状部材200が設けられている。
前記凸状部材200は種々の形状を取り得る。即ち、本実施の形態においては、前記凸状部材は円柱形状とされているが、球形状や四角錐形状等とされ得る。
一方、前記第2木柱20の基端面には、前記凸状部材200に対応した形状の凹部205が設けられている。
さらに、前記第2端板130(2)の第2中央部131(2)には、前記凸状部材200が挿通可能な開口207が形成されており、前記第1及び第2木柱側連結部材100(1)、100(2)の連結状態において、前記凸状部材200が前記開口207を介して前記凹部205に係入されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、図1及び図4に示すように、前記第2木柱20の基端面には、ステンレス等の防錆性に優れた金属材料で形成された第2基端プレート215が固着されており、前記第2基端プレート215にも前記凸状部材200の挿通を許容する開口が形成されている。
図1及び図4に示すように、さらに、本実施の形態においては、前記第2木柱側連結部材100(2)に、前記第2端板130(2)の上面との共働下に径方向外方に開くジャッキアップ用係入隙間を形成する引っ掛け爪220が設けられている。
前記引っ掛け爪220を設けることにより、前記第2木柱側連結部材100(2)に連結された状態の前記第2木柱20のジャッキアップを容易に行うことができる。
例えば、前記引っ掛け爪220と前記第2端板130(2)の上面との間に鉄板等の剛性板状体を差し込み、前記剛性板状体をジャッキアップ装置に係合させることができる。
本実施の形態においては、前記引っ掛け爪220は、径方向外端部が前記第2端板130(2)の外周縁よりも径方向外方に位置するように構成されている。
前記木柱連結構造1Aにおいては、図1及び図4に示すように、前記第1木柱10の上端部11cのうち前記第1木柱10の長手方向に関し前記第1木柱側係入溝165(1)より前記第1筒状部材110(1)の下端開口に近接する部位に、径方向外方に開く第1木柱上端部第1係入溝192(1)が設けられており、前記第1木柱上端部第1係入溝192(1)には、膨張方向が前記第1木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記第1保護カバー150(1)の内周面に当接するように圧縮木材190(1)が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記第1木柱10と前記第1保護カバー150(1)との連結強度を効果的に向上させることができる。
本実施の形態においては、前記圧縮部材195の下端と前記第1保護カバー150(1)の下端開口とが面一とされている。
斯かる構成によれば、前記第1保護カバー150(1)の下端開口と前記第1木柱10との間から雨水等の不純物が侵入することを有効に防止乃至は低減することができる。
また、前記木柱連結構造1Aにおいては、図1及び図4に示すように、前記第1木柱10の上端部のうち前記第1木柱10の長手方向に関し前記第1木柱側係入溝165(1)より前記第1端板130(1)に近接する部位に径方向外方に開く第1木柱上端部第2係入溝197(1)が設けられており、前記第1木柱上端部第2係入溝197(1)には、膨張方向が前記第1木柱10の径方向に沿った状態で径方向外方面が前記第1保護カバー150(1)の内周面に当接するように圧縮木材195(1)が挿入されている。
斯かる構成によれば、前記第1木柱10と前記第1保護カバー150(1)との連結強度を効果的に向上させることができる。
前記圧縮木材190(1)、195(1)は、例えば、前記第1木柱側剛性部材160(1)の厚みの略半分の厚みを有するものとされる。即ち、前記第1木柱側剛性部材160(1)が20mmの厚みを有する場合には、前記圧縮木材190(1)、190(2)は10mmの厚みを有するものとされる。
好ましくは、前記圧縮木材190(1)、190(2)への湿度の添加は、これらへの防腐剤の含浸によって行うことができる。
図8に、本実施の形態の第1変形例に係る木柱連結構造1Bの縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態1Aにおけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
前記第1変形例に係る木柱連結構造1Bは、前記第1及び第2保護カバー150(1)、150(2)が削除されている点において、本実施の形態に係る木柱連結構造1Aと相違している。
即ち、前記木柱連結構造1Bは、前記第1木柱側連結部材100(1)から前記第1保護カバー150(1)が削除された第1木柱側連結部材100(1)’と、前記第2木柱側連結部材100(2)から前記第2保護カバー150(2)が削除された第2木柱側連結部材100(2)’とを備えている。
前記第1変形例1Bにおいては、前記第1及び第2締結部材170(1)、170(2)がそれぞれ挿通される前記第1及び第2取付孔175(1)、175(2)は、それぞれ、前記第1及び第2筒状部材110(1)、110(2)に形成される。
図9に、本実施の形態の第2変形例に係る木柱連結構造1Cの縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態1A及び前記第1変形例1Bにおけると同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明を適宜省略する。
前記第2変形例に係る木柱連結構造1Cは、前記第1保護カバー150(1)のみが削除されている点において、本実施の形態に係る木柱連結構造1Aと相違している。
即ち、前記木柱連結構造1Cは、前記第1木柱側連結部材100(1)’と、前記第2木柱側連結部材100(2)とを備えている。
前記第2変形例1Cにおいては、前記第1木柱10の上端部11cは、対応する前記第1筒状部材110(1)内に直接的に挿入されており、一方、前記第2木柱20の基端部21aは、前記第2保護カバー150(2)が巻き付けられた状態で、対応する前記第2筒状部材110(2)内に挿入されている。
なお、当然ながら、本実施の形態に係る前記木柱連結構造1Aに対して、前記第1保護カバー150(1)を残し、前記第2保護カバー150(2)だけを削除するように変形することも可能である。
また、本実施の形態においては、前記第1及び第2木柱10、20は断面四角形状とされているが、当然ながら、本発明は斯かる形態に限定されるものではなく、前記第1及び第2木柱10、20の断面形状を、四角形状以外の矩形状としたり、又は、円形状とすることも可能である。
実施の形態2
以下、本発明の他の実施の形態に係る木柱連結構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図10に、本実施の形態に係る木柱連結構造2Aの縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1と同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
図10に示すように、本実施の形態に係る木柱連結構造2Aは、前記第1及び第2端板130(1)、130(2)の間に一又は複数の積層プレート250が介挿可能とされている点において、前記実施の形態1に係る木柱連結構造1Aと相違している。
本実施の形態においては、4枚の積層プレート250(1)〜250(4)が介挿されている。
図11に、前記積層プレート250の平面図を示す。
図11に示すように、前記積層プレート250には、前記第1端板130(1)の第1フランジ部132(1)及び前記第2端板130(2)の第2フランジ部132(2)に設けられた締結開口と対向する位置に締結開口257が設けられており、前記第1フランジ部132(1)、一又は複数の前記積層プレート250及び前記第2フランジ部132(2)が前記締結部材139によって共締めされるようになっている。前記締結開口257は、図11に示すように、径方向外方に開く溝とすることも可能であるし、これに代えて、貫通孔とすることも可能である(下記図13参照)。
本実施の形態においては、前記第1端板130(1)、前記積層プレート250及び前記第2端板130(2)の当接面には凹凸構造が設けられている。
前記凹凸構造は、前記第1端板130(1)の上面に設けられた凸部262又は凹部264の一方(例えば、凸部262)と、前記積層プレート250の下面に設けられた凸部262又は凹部264の他方(例えば、凹部264)と、前記積層プレート250の上面に設けられた凸部262又は凹部264の一方(例えば、凸部262)と、前記第2端板130(2)の下面に設けられた凸部262又は凹部264の他方(例えば、凹部264)とを有しており、前記凸部262及び前記凹部264は凹凸係合可能とされている。
図11に示すように、本実施の形態においては、前記凸部は前記積層プレートの中心上に配置された平面視非円形(図示の例においては矩形状)とされており、前記積層プレートが前記第1端板及び前記第2端板に対して面方向に位置ズレすることを有効に防止している。
当然ながら、前記凸部262及び前記凹部264の配置及び形状は種々の変更が可能である。
図12に、前記凸部262(及び前記凹部264)の形状が平面視十字形状に変更された積層プレートの変形例251の平面図を示す。
また、図13に、前記凸部262(及び前記凹部264)が、中心では無く、中心回りの所定位置に配置された変形例252の平面図を示す。図13に示す変形例においては、中心回り周方向に等間隔に複数(4個)の前記凸部262(及び前記凹部264)が設けられている。
なお、好ましくは、前記凹凸構造は、前記凸状部材200とは平面視において異なる位置に設けられる。
また、本実施の形態においては、図10に示すように、前記凸状部材200は、前記第2端板130(2)の前記第2中央部131(2)に上方へ突出されるように設けられている。
実施の形態3
以下、本発明のさらに他の実施の形態に係る木柱連結構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施の形態に係る木柱連結構造3Aの縦断面図を示す。
また、図15に、図14におけるXV-XV線に沿った断面図を、図16に、図15におけるXVI-XVI線に沿った断面図を、それぞれ示す。
なお、図中、前記実施の形態1及び2に係る木柱連結構造1A、2Aと同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る前記木柱連結構造3Aは、前記第1及び第2端板130(1)、130(2)の間に介挿されたジョイント金物300を備えている点において、前記実施の形態1に係る前記木柱連結構造1Aと相違している。
図14〜図16に示すように、前記ジョイント金物300は、前記第1端板130(1)の前記第1中央部131(1)及び前記第2端板130(2)の前記第2中央部131(2)によって挟まれる中央連結部材310と、軸線方向が水平方向に沿うように前記中央連結部材310に連結され、木柱30を水平姿勢で支持可能な水平筒状部材350とを備えている。
前記中央連結部材310は、前記第1端板130(1)の前記第1中央部131(1)の上面に直接又は間接的に当接される下壁320と、前記第2端板130(2)の前記第2中央部131(2)の下面に直接又は間接的に当接される上壁322と、前記下壁320及び前記上壁322の周縁同士を連結する周壁325とを有している。
前記上壁322及び下壁320は、前記第1及び第2木柱10、20の断面形状に対応した平面視形状とされている。
本実施の形態においては、前記第1及び第2木柱10、20は断面四角形状とされている。
従って、前記上壁322及び下壁320は平面視四角形状とされており、前記周壁325は、前記第1及び第2木柱10、20の4つの側面のそれぞれと同一方向を向く第1〜第4側壁325(1)〜325(4)を有するものとされる。
これに代えて、例えば、前記第1及び第2木柱10、20が断面円形状とされている場合には、前記上壁322及び下壁320は平面視円形状とされ、前記周壁325は横断面円形状とされる。
前記下壁320には、前記凸状部材200の外形状に対応した形状の開口321が設けられている。
一方、前記上壁322には、上方へ突出され且つ前記第2木柱20の基端面の前記凹部205に凹凸係合可能な第2凸状部材315が設けられている。
図14〜図16に示すように、本実施の形態においては、前記ジョイント金物300は、前記水平筒状部材350として、基端部が前記第1〜第4側壁325(1)〜325(4)にそれぞれ固着された第1〜第4水平筒状部材350(1)〜350(4)を有している。
前記水平筒状部材350は、前記第1及び第2木柱10、20とは別の木柱30を水平に支持する為の部材であり、必要に応じて、任意の数量だけ備えられ得る。
即ち、本実施の形態においては、前記ジョイント金物300は4つの水平筒状部材350(1)〜350(4)を有しているが、これに代えて、4つ未満、又は、5つ以上の水平筒状部材350を有することも可能である。
本実施の形態に係る木柱連結構造3Aにおいては、前記第1及び第2木柱側連結部材100(1)’、100(2)は、前記ジョイント金物300を介して連結されている。
詳しくは、図15に示すように、前記第2端板130(2)の第2フランジ部132(2)は、前記水平筒状部材350の上面に載置される第2載置領域134(2)と、前記水平筒状部材350には載置されず且つ前記第1及び第2木柱10の長手方向に沿って視た際に前記第1端板130(1)の前記フランジ部131(1)における対応する領域と重合する第2重合領域136(2)とを有している。
同様に、前記第1端板130(1)の第1フランジ部132(1)は、前記水平筒状部材350の下面が載置される第1載置領域134(1)と、前記第1及び第2木柱10、20の長手方向に沿って視た際に前記第2フランジ部132(2)における前記第2重合領域136(2)と重合する第1重合領域136(1)とを有している。
本実施の形態においては、図15に示すように、前記水平筒状部材350の上面には上方へ延びる固定ボルト355が設けられており、前記第2載置領域134(2)には前記固定ボルト355が挿通可能な取付孔135が設けられている。
即ち、前記第2端板130(2)は、前記取付孔135に挿通される前記固定ボルト355によって前記水平筒状部材350に固定されている。
さらに、図14及び図16に示すように、前記第1重合領域136(1)及び前記第2重合領域136(2)には、ターンバックル270を装着させる為の開口138が設けられており、前記第1130(1)及び第2端板130(2)は、前記ジョイント金物300を挟圧するようにターンバックル270によって連結されている。
前記水平筒状部材350による水平木柱30の支持構造は、前記第1及び第2筒状部材110(1)、110(2)による前記第1及び第2木柱10、20の支持構造と実質的に同一である。
図17に、図14におけるXVII部拡大図を示す。
即ち、図17に示すように、前記水平木柱30のうち前記水平筒状部材350に内挿される基端部の外周面には、径方向外方に開く水平木柱側係入溝365が設けられている。
前記水平木柱側係入溝365には、前記水平木柱30の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱側剛性部材360が装着されている。
前記水平木柱側剛性部材360は、前記第1及び第2木柱側剛性部材160(1)、160(2)と同様に、前記水平木柱30が前記水平筒状部材350から抜け出ることを防止し得る強度を有する限り、ステンレスや鉄、銅等の金属、又は、圧縮木材などの種々の材質によって形成され得る。圧縮木材は、例えば、膨張方向が前記水平木柱の長手方向に沿うように配設され得る。
そして、前記水平筒状部材350には、前記水平木柱側剛性部材360と対向する位置に水平木柱側取付孔375が設けられており、前記水平木柱側取付孔375に挿通された水平木柱側締結部材370が前記水平側剛性部材360に締結されることで前記水平木柱30が前記水平筒状部材350に連結されている。
なお、本実施の形態においては、前記水平木柱30の外周面と前記水平筒状部材350の内周面との間に、前記圧縮木材190、195と同様の圧縮木材390、395が介挿されている。
実施の形態4
以下、本発明のさらに他の実施の形態に係る木柱連結構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図18に、本実施の形態に係る木柱連結構造の縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態1〜3に係る木4A柱連結構造と同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
図18に示すように、本実施の形態に係る木柱連結構造4Aは、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面が対向された状態で、前記第1木柱10の上端部11c及び前記第2木柱20の基端部21aを囲繞する剛性の筒状部材400を備えている。
前記筒状部材400は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成され得る。
前記実施の形態1〜3におけると同様に、前記第1木柱10の上端部11c及び第2木柱20の基端部21aの外周面には、それぞれ、前記第1及び第2木柱側係入溝165(1)、165(2)が形成されている。
そして、前記第1及び第2木柱側係入溝165(1)、165(2)には、それぞれ、前記第1及び第2木柱10、20の長手方向に関し相対移動不能に前記第1及び第2木柱側剛性部材160(1)、160(2)が装着されている。
一方、前記筒状部材400には、前記第1及び第2木柱側剛性部材160(1)、160(2)のそれぞれと対向する位置に第1取付孔及び第2取付孔411、412が設けられている。
前記木柱連結構造4Aにおいては、前記第1取付孔411に挿通された第1締結部材170(1)が前記第1木柱側剛性部材160(1)に締結され且つ前記第2取付孔412に挿通された第2締結部材170(2)が前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結されることで、前記第1及び第2木柱10、20が前記筒状部材400を介して連結されている。
本実施の形態においては、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面が直接的に当接された状態で、前記第1木柱10の上端部11c及び前記第2木柱20の基端部21aが前記筒状部材400によって連結されているが、これに代えて、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面の間に間隙が存するように構成することも可能である。
また、本実施の形態においては、前記筒状部材400は、上端が前記第2木柱20の中間部21b及び基端部21aの間の段部に係合され且つ下端が前記第1木柱10の上端部11c及び中間部11bの間の段部に係合されており、前記第1及び第2木柱10、20が近接する方向へ相対移動することを有効に防止している。
図19に、本実施の形態の第1変形例に係る木柱連結構造4Bの正面図を示す。
また、図20及び図21に、それぞれ、図19におけるXX-XX線及びXXI-XXI線に沿った断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態及び前記各実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
図19に示すように、前記第1変形例4Bは、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面の間に介挿された一又は複数の積層プレート450を備えている点において、本実施の形態と相違している。
図19に示すように、図示の構成においては、下方から上方へ順に積層された第1〜第5積層プレート450a〜50eの5枚の積層プレートが介挿されている。
前記複数の積層プレート450は、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面の間に介挿された状態で前記筒状部材600によって囲繞される限り、種々の形態をとり得る。
図21に示すように、前記第1変形例4Bにおいては、前記積層プレート610は、前記筒状部材600の内周面形状と同一形状を有している。
図19及び図21に示すように、前記第1変形例においては、前記筒状部材400には、内部空間を径方向外方へ開口する側方開口405が設けられている。
前記側方開口405は、前記一又は複数の積層プレート450を抜き出し可能な大きさを有している。
前記第1変形例4Bにおいては、前記側方開口405は、一枚の積層プレート450だけを抜き出し可能な大きさとされている。
図示の例においては、前記側方開口405は、前記複数の積層プレート450a〜450eのうち最下方に位置された積層プレート(図19においては前記第1積層プレート450aを抜き出し可能な位置に設けられている。
前記第1変形例4Bにおいては、図19に示すように、前記第2取付孔412は、前記第1木柱10の上端面及び前記第2木柱20の基端面間に前記積層プレート450が介挿されていない際に、対応する前記第2木柱側剛性部材160(2)と対向する位置に設けられた積層プレート不使用時取付孔412xと、前記複数の積層プレート450(図示の例においては、第1〜第5積層プレート450a〜450e)の全てが介挿されている状態から前記積層プレート450が1枚取り外される毎に、対応する前記第2木柱側剛性部材160(2)と対向するように設けられた積層プレート使用時取付孔(図示の例においては、5段の積層プレート使用時取付孔412a〜412e)とを含んでいる。
即ち、前記第1木柱10の上端面と前記第2木柱510の基端面との間に前記第1〜第5積層プレート450a〜450eの全てが介挿されている状態(図19)においては、積層プレート5枚使用時取付孔412eが前記第2木柱側剛性部材160(2)と対向し、前記第1積層プレート450aが抜き取られて、前記第1木柱10の上端面と前記第2木柱20の基端面との間に前記第2〜第5積層プレート450b〜450eの4枚の積層プレートが介挿されている状態(図22)においては、積層プレート4枚使用時取付孔412dが前記第2木柱側剛性部材160(2)と対向する。
そして、前記第1〜第5積層プレート450a〜450eの全てが取り外された状態においては、図22に示すように、積層プレート不使用時取付孔412xが前記第2木柱側剛性部材160(2)と対向する。
前記第1変形例4Bにおいては、前記積層プレート450の取り外しに応じて前記第2木柱20が前記筒状部材400に対して下方へ移動可能となるように、前記第2木柱20の中間部21bと基端部21aとの間の境界位置が画されている。
即ち、図23に示すように、前記第1変形例4Bにおいては、前記複数の積層プレート450a〜450eの全てが取り外された際に、前記筒状部材400の上端部が前記第2木柱20の中間部21b及び基端部21aの間の段部に当接するように前記筒状部材400の高さが設定されている。
これに代えて、前記中間部21bを前記21aと同一径とすることも可能である。
前記第1変形例4Bにおいては、前記積層プレート450の抜き取りは、例えば、下記方法によって行うことができる。
前記第2締結部材170(2)が積層プレート5枚使用時取付孔412eを介して前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結されている状態(図19)から、まず、前記第2締結部材170(2)の締結を解除して、前記第2木柱20と前記筒状部材400とを相対移動可能状態とする。
次に、前記第2木柱210をジャッキアップ装置で持ち上げて、前記複数の積層プレート450(前記変形構成においては、第1〜第5積層プレート450a〜450e)に対して前記第2木柱20の荷重が付加されない状態とし、前記側方開口405を介して前記第1積層プレート450aを取り出す。
これにより、前記第1木柱10の上端面には、残りの積層プレート450b〜450eが載置されることになる。
そして、ジャッキアップ装置によって持ち上げられていた前記第2木柱20を下方へ下げて最上方に位置する積層プレート450(前記変形構成においては第5積層プレート450e)に載置させ、その状態で、前記第2締結部材170(2)を積層プレート4枚使用時取付孔412dに挿通させて前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結させて、図22の状態を現出させる。
この図22に示す状態での前記第2木柱20の上端位置は、前記第1〜第5積層プレート450a〜450eが介挿されている図19に示す状態での上端位置に比して、前記第1積層プレート450aの分だけ下方に位置することになる。
図21に示すように、前記第1変形例4Bにおいては、前記筒状部材400には、前記積層プレート450を挟んで前記側方開口405と対向する位置に、前記積層プレート450を前記側方開口405へ向けて押圧可能な押出開口407が設けられている。
前記押出開口407を備えることにより、前記側方開口405を介した前記積層プレート450の取り出し作業の容易化を図ることができる。
図24に、図19におけるXXIV-XXIV線に沿った横断図を示す。
図24に示すように、前記第1変形例4Bにおいては、前記第1木柱10の上端部11cの外周面と前記筒状部材400の第1木柱側の開口近傍の内周面との間に前記圧縮木材190(1)が介挿されている。
前記第1変形例4Bにおいては、前記圧縮木材190(1)は、周方向に沿って配設された複数の圧縮部材を有している。
図25に、本実施の形態の第2変形例4Cの横断平面図であって、図21に対応した横断平面図を示す。
前記第2変形例4Cは、前記第1変形例4Bに比して、前記積層プレート450に代えて積層プレート460を有している。
図25に示すように、前記積層プレート460は、並列配置された複数のプレート片461を有している。
詳しくは、前記第2変形例4Cにおいては、前記第1木柱10の上端面と前記第2木柱20の基端面との間に、複数の積層プレート460が介挿されている。
そして、複数の積層プレート460の各々が、それぞれの長手方向がプレート抜き出し方向Xに沿った状態で抜き出し方向Xとは直交する横方向Yに並列配置された複数のプレート片461によって形成されている。
図示の例においては、前記積層プレート460は、第1〜第7プレート片461−1〜461−7を有している。
前記筒状部材400には、前記複数のプレート片461のうちの所定枚数のプレート片461のみの抜き出し方向に沿った抜き出しを許容する側方開口470が設けられている、
図25に示す例においては、前記側方開口470は前記プレート片461を1枚ずつ抜き出すような大きさとされている。
前記第2変形例4Cにおいては、前記積層プレート460の抜き取りは、例えば、下記方法によって行うことができる。
前記第1変形例4Bでの取出方法と同様に、前記第2締結部材170(2)が積層プレート5枚使用時取付孔412eを介して前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結されている状態から、まず、前記第2締結部材170(2)の締結を解除して、前記第2木柱20と前記筒状部材400とを相対移動可能状態とする。
次に、前記第2木柱20をジャッキアップ装置で持ち上げて、前記複数の積層プレート460に対して前記第2木柱20の荷重が付加されない状態とし、最下方に位置する積層プレート460における前記第1〜第7プレート片461−1〜461−7のうち、前記側方開口470に臨む取出可能位置に位置している一のプレート片(図25においては第4プレート片461−4)を当該側方開口470から取り出す。
この際、前記プレート片461を挟んで前記側方開口470と対向する位置に、前記プレート片461を前記側方開口470へ向けて押圧可能な押出開口472が設けられており、前記押出開口472を介して、該当するプレート片461(図示の例においては第4プレート片461−4)を前記側方開口470へ押動することができる。
最下方に位置する第1積層プレート460における複数のプレート片461の取出作業の際には、当該最下方に位置する積層プレート460の上に積層されている次の積層プレート460における複数のプレート片が下降しないように、当該次の積層プレートの複数のプレート片を仮止めしておく。
この仮止めは、例えば、前記筒状部材400に設けられた仮止め用スリットに挿通される係止部材を介して行うことができる。
次いで、前記筒状部材400に設けられた横方向押動開口475を介して、最下方に位置する積層プレート460における残存するプレート片461を横方向Yに沿って中央側へ押動して、先ほど取り出したプレート片(第4プレート片616−4)に隣接していたプレート片(第3プレート片461−3又は第5プレート片461−5)を前記取出可能位置へ位置させる。
そして、前記取出可能位置に位置されているプレート片461を前記側方開口470を介して取り出す。
この作業を繰り返すことによって、最下方に位置する積層プレート460を形成する複数のプレート片461を全て取り出した後に、前記次の積層プレート460に対する仮止めを解除する。
これにより、残りの積層プレートが下降して、前記第1木柱10の上端面には載置される。
そして、ジャッキアップ装置によって持ち上げられていた前記第2木柱20を下方へ下げて最上方に位置する積層プレートに載置させ、その状態で、前記第2締結部材170(2)を対応する取付孔に挿通させて前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結させる。
前記第2変形例4Cによれば、前記側方開口470の開口幅を可及的に狭めることができるので、前記側方開口470を設けることによる前記筒状部材400の剛性低下を可及的に防止することができる。
実施の形態5
以下、本発明のさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図26に、本実施の形態に係る木柱設置構造5Aの縦断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る前記木柱設置構造5Aは、前記実施の形態1の第1変形例に係る木柱連結構造1B(図8)における前記第2木柱側連結部材第2木柱側連結部材100(2)’に類似の支持装置500を用いて、前記第1木柱10を基礎コンクリート900上で立設させるように構成されている。
詳しくは、図26に示すように、前記木柱設置構造5Aは、前記支持装置500と、前記支持装置500によって基礎コンクリート900上に立設される前記第1木柱10とを備えている。
前記支持装置500は、前記第2端板130(2)と実質的に同一構成を有し、基礎コンクリート900上に固着されるベースプレート510と、前記第2筒状部材110(2)と実質的に同一構成を有し、前記ベースプレート510の上面に固着され且つ上方が開口とされた筒状部材520とを備えている。
前記第1木柱10は、基端部11aが前記筒状部材520に内挿された状態で前記ベースプレート510に立設されている。
即ち、前記筒状部材520は、前記第1木柱10の基端部11aの外形状に合致した形状及び寸法の軸線孔を有している。
図27に、図26におけるXXVII部拡大図を示す。
また、図28に、図26におけるXXVIII--XXVIII線に沿った前記第1木柱10の基端部11aの拡大分解横断面図を示す。
前記第1木柱10及び前記筒状部材520の間の連結構造は、前記実施の形態1における第1木柱10の基端部11a及び前記保護カバー850の間の連結構造や、前記実施の形態1の第1変形例における第2木柱20及び第2筒状部材110(2)の間の連結構造と同一とされている。
即ち、図28に示すように、前記第1木柱10の基端部11aには前記係入溝865が設けられ、前記係入溝865には前記第1木柱10の長手方向に関し相対移動不能な状態で前記剛性部材860(前記分割体861)が装着されている。
図27に示すように、前記筒状部材520には、前記剛性部材860と対向する位置に前記取付孔875が設けられている。
そして、前記締結部材870が前記取付孔875を貫通した状態で前記剛性部材860に締結されており、これにより、前記筒状部材520及び前記第1木柱10が連結されている。
図29に、図26におけるXXIX-XXIX線に沿った断面図を示す。
図30に、図29におけるXXX-XXX線に沿った断面図を示す。
図26、図29及び図30に示すように、前記ベースプレート510は、前記筒状部材520が設置される中央部512と、前記中央部512から径方向外方へ延在されたフランジ部514とを有している。
前記フランジ部514には、取付孔又は取付スリットが設けられており、前記ベースプレート510は、基端側が前記基礎コンクリート900に固着され且つ先端側が前記取付孔又は取付スリットを介して前記フランジ部514に連結されたフランジ部用アンカーボルト540によって前記基礎コンクリート900に固着されている。
さらに、本実施の形態においては、図26に示すように、前記ベースプレート510の中央部512に貫通孔が設けられており、前記ベースプレート510は、前記フランジ部用アンカーボルト540に加えて、基端側が前記基礎コンクリート900に固着され且つ先端側が前記貫通孔を介して前記ベースプレート510の中央部512に連結された中央部用アンカーボルト542によっても、前記基礎コンクリート900に固着されている。
この場合、前記第1木柱10の基端面には、前記中央部用アンカーボルト542のうち前記ベースプレート510より上方へ突出した上方突出部及び前記上方突出部に螺合された固定ナットとの干渉を防止する凹部12aが設けられる。
また、本実施の形態においては、図26、図29及び図30に示すように、前記支持装置500には、板面が前記ベースプレート510に対して直交する状態で前記ベースプレート510の上面及び前記筒状部材520の外周面に連結された連結プレート550が設けられている。
前記連結プレート550には、取付孔又は取付スリットが設けられている。
前記連結プレート550は、一の第1木柱10を支持する一の支持装置500を、例えば、隣接する他の第1木柱10を支持する他の支持装置500や、又は、外部構造物に、連結棒等の連結部材によって連結させる際の連結部として用いられる。
図26に示すように、本実施の形態に係る前記木柱設置構造5Aは、さらに、前記支持装置500の基端側を覆うように前記基礎コンクリート900上に設けられた後打ちコンクリート905を有している。
前記後打ちコンクリート905は、上面が前記筒状部材520の上端よりも下方に位置するように設けられる。
好ましくは、前記木柱設置構造5Aは、前記連結プレート550に直接又は間接的に連結される補強鉄筋(図示せず)を備えることができる。
この場合、前記後打ちコンクリート905は、前記補強鉄筋を囲繞するように設けられる。
また、本実施の形態においては、図26及び図29に示すように、前記筒状部材520には、内端部が前記圧縮部材890に臨み且つ外端部が外方に開口された貫通孔が設けられている。
前記貫通孔は、前記圧縮木材890を膨張させるために外方から前記圧縮木材890へ向けて液体を注入する際に利用され、不使用時にはボルト等の閉塞部材522によって閉塞される。
好ましくは、前記圧縮木材890へ向けて注入される液体は防腐薬剤を含むものとされ、これにより、前記圧縮木材890の膨張効果に加えて、前記圧縮木材890及び前記第1木柱10の防腐効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、前記貫通孔は前記圧縮木材890に対してのみ設けられているが、前記圧縮木材895用の貫通孔を設けることも可能である。
また、当然ながら、圧縮木材に対して液体を注入する為の貫通孔を設ける構成は、前記各実施の形態や後述する他の実施の形態にも、適用可能である。
また、本実施の形態においては、図26及び図30に示すように、前記支持装置500は、さらに、前記筒状部材520の外周面から径方向外方へ延びるように前記筒状部材520に固着されたスタッド570を有している。
前記スタッド570は、前記支持装置500の径方向外方において基端側が前記基礎コンクリート900に固着され且つ先端側が前記基礎コンクリートより上方へ延在されたスタッド用アンカーボルト575の上方延在部分に連結される。
本実施の形態においては、図26及び図30に示すように、前記スタッド用アンカーボルト575の先端側には鉄筋577が巻き付けられており、前記スタッド570は前記鉄筋577を介して前記スタッド用アンカーボルト575の上方延在部分に連結されている。
そして、前記スタッド570及び前記スタッド用アンカーボルト575の上方延在部分(及び本実施の形態においては前記鉄筋577)は前記後打ちコンクリート905内に埋め込まれている。
図31に、本実施の形態の変形例に係る木柱設置構造5Bの縦断面図を示す。
また、図32に、図31におけるXXXII-XXXII線に沿った断面図を示す。
図31及び図32に示すように、前記変形例5Bは、本実施の形態に係る前記木柱設置構造5Aに比して、さらに、前記筒状部材520の外周面に固着されたホールダウン金物560と、前記ホールダウン金物560に挿通されたホールダウン金物用アンカーボルト544とを有している。
前記ホールダウン金物560は、中央孔が垂直方向に沿った状態で前記筒状部材520の外周面に固着されている。
前記ホールダウン金物用アンカーボルト544は、前記ベースプレート510に形成された貫通孔を挿通された状態で、基端側が前記基礎コンクリート900に固着され且つ先端側が前記ホールダウン金物560に連結されている。
実施の形態6
以下、本発明のさらに他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図33に、本実施の形態に係る木柱設置構造6Aの縦断面図を示す。
図34に、図33におけるXXXIV-XXXIV線に沿った断面図を示す。
なお、図中、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る木柱設置構造6Aは、前記実施の形態1における前記掘立構造800の改良に関するものである。
詳しくは、前記木柱設置構造6Aは、前記掘立構造800に比して、前記支持装置810に代えて支持装置810’を備えている。
即ち、前記木柱設置構造6Aは、前記支持装置810’と、前記第1木柱10とを備えている。
前記支持装置810’は、前記支持装置810に比して、前記支持筒830の代わりに支持筒830’を有している。
即ち、前記支持装置810’は、前記ベースプレート820と、前記支持筒830’と、前記凸部840とを有している。
前記支持筒830’は、前記支持筒本体832と、前記木柱側フランジ部855よりも上方において前記支持筒本体832の周方向の少なくとも一部833以外の領域から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部835’とを有している。
前記実施の形態1の前記掘立構造800と同様に、前記支持筒側フランジ部835’及び前記木柱側フランジ部855は、平面視において両者の自由端部の間に径方向隙間が存するように構成されている。
図33及び図34に示すように、本実施の形態においては、前記保護カバー850の前記筒状部852の外周面及び前記支持筒本体832の内周面の間の前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部835’及び前記木柱側フランジ部855によって挟まれる空間には、複数のコンクリートブロック950が周方向に沿って配列されている。
前記コンクリートブロック950は、前記支持筒本体832の内周面のうち前記支持筒側フランジ部835’が存在しない支持筒側フランジ部非存在領域833と前記筒状部852の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体832、前記筒状部852及び前記木柱側フランジ部855によって前記空間内に係止可能な大きさとされている。
さらに、前記空間のうち前記複数のコンクリートブロック950以外の部分には、コンクリート又はモルタル等、好ましくは、セメント系無収縮材の前記固着材882が充填されている。
前記木柱設置構造6Aによれば、前記複数のコンクリートブロック950によって、前記支持装置810’に対する前記第1木柱10の立設姿勢の安定化を図ることができる。
図35に、図33におけるXXXV-XXXV線に沿った断面図を示す。
図33及び図35に示すように、本実施の形態に係る前記木柱設置構造6Aは、さらに、前記間隙内の前記ベースプレート820の上面に配設された剛性リング930を有している。
前記剛性リング930を備えることにより、前記第1木柱10のさらなる立設姿勢安定化を図ることができる。
前記剛性リング930は、防錆性に優れた金属材料、例えば、ステンレス等によって形成される。
図35に示すように、本実施の形態においては、前記剛性リング930は、周方向に分離された複数の分割リング体932を有している。
本実施の形態においては、図33及び図35に示すように、前記保護カバー850は前記第2木柱側フランジ部857を有している。
この場合、前記剛性リング950は、径方向に関し前記支持筒本体832及び前記第2木柱側フランジ部857の間に介挿されるように前記ベースプレート820の上面に配設される。
図36及び図37に、本実施の形態の変形例6Bの横断平面図であって、図33のXXXIV-XXXIV線に相当する位置で切断した横断平面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
図36は第1木柱10を支持筒830’内に挿入させる作業途中の状態を示し、図37は前記空間内に前記複数のコンクリートブロック950を設置した後の状態を示している。
前記変形例6Bは、前記木柱側フランジ部855及び前記支持筒側フランジ部835’に代えて、木柱側フランジ部856及び支持筒側フランジ部836を有している。
図34に示すように、本実施の形態6Aにおいては、前記木柱側フランジ部855は全周に亘って設けられている。
この場合には、前記木柱側フランジ部855の自由端(径方向外端)が前記支持筒側フランジ部835’の自由端(径方向内端)よりも径方向内方に位置されて、前記木柱側フランジ部855の自由端(径方向外端)及び前記支持筒側フランジ部835’の自由端(径方向内端)との間に径方向に関し径方向隙間が存するように構成される。
これに対し、前記変形例6Bにおいては、前記支持筒側フランジ部836は、前記支持筒側フランジ部非存在領域833を存しつつ周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジ836aを有し、且つ、前記木柱側フランジ部856は、木柱側隙間853を存しつつ周方向に配列された複数の木柱側分割フランジ856aを有している。
前記支持筒側分割フランジ836aの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジ856aの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされる一方で、前記木柱側分割フランジ856aの周方向長さは前記支持筒側フランジ部非存在領域833の周方向長さよりも小とされている。
前記変形例6Bにおいては、前記保護カバー850が装着された状態の第1木柱10を前記支持筒830’内に挿入させる際には、図36に示すように、前記木柱側分割フランジ856aが前記支持筒側フランジ部非存在領域833内に位置するように、第1木柱10の中心回り周方向位置が設定される。
前記保護カバー850が装着された状態の第1木柱10が前記支持筒830’内に挿入された後に、前記木柱側分割フランジ856aが平面視において前記支持筒側分割フランジ836aに少なくとも部分的にオーバーラップするように、第1木柱10を中心回りに回転させ、その状態で、前記空間内に前記複数のコンクリートブロック950を周方向に配列させ、最後に、前記固着材78が充填される。
なお、本実施の形態においても、前記後打ちコンクリート905を備えることができる。
この場合、前記後打ちコンクリート905は、前記支持装置810’の基端側を囲繞するように前記基礎コンクリート900上に設けられる。
実施の形態7
以下、本発明のさらに他の実施の形態に係る木柱連結構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図38に、本実施の形態に係る木柱連結構造7Aの斜視図を示す。
なお、前記各実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る木柱連結構造7Aは、前記実施の形態3に係る木柱連結構造3Aと同様に、垂直状態に立設された第1木柱10の直上方に垂直状態で第2木柱20を連結させ、さらに、水平状態で第3木柱30を支持するように構成されている。
詳しくは、前記木柱連結構造7Aは、ジョイント金物700と、垂直姿勢で立設される第1木柱10と、前記ジョイント金物700によって垂直姿勢で前記第1木柱10の上方に立設される第2木柱20と、前記ジョイント金物によって水平姿勢で支持される第3木柱30(1)、30(2)とを備えている。
図38に示すように、前記ジョイント金物700は、前記第1木柱10の上端部11cが内挿される第1筒状部711及び前記第2木柱20の基端部21aが内挿される第2筒状部715を有する筒状部材710を有している。
図39に、前記第2筒状部715及び前記第2木柱20の拡大分解斜視図を示す。
図38及び図39に示すように、前記第1木柱10の上端部11cには外表面に開く第1木柱側係入溝165(1)が設けられており、前記第2木柱20の基端部21aには外表面に開く第2木柱側係入溝165(2)が設けられている。
前記第1及び第2木柱側係入溝165(1)、165(2)には、それぞれ、対応する木柱10、20の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材160(1)、160(2)が装着されており、一方、前記第1及び第2筒状部711、712には、前記第1及び第2木柱側剛性部材160(1)、160(2)のそれぞれと対向する位置に第1木柱側取付孔175(1)及び第2木柱側取付孔175(2)が設けられている。
斯かる構成において、前記第1木柱側取付孔175(1)に挿通された締結部材(図示せず)が前記第1木柱側剛性部材160(1)に締結されることによって前記第1木柱10が前記第1筒状部711に連結され、前記第2木柱側取付孔175(2)に挿通された締結部材(図示せず)が前記第2木柱側剛性部材160(2)に締結されることによって前記第2木柱20が前記第2筒状部715に連結されている。
図38に示すように、前記ジョイント金物700は、さらに、前記筒状部材710に連結された第3木柱支持装置720を有している。
前記第3木柱支持装置720は、水平姿勢で支持される前記第3木柱30の基端部を上下で挟むように板面が水平方向に沿った状態で前記筒状部材710から水平方向へ延びる上側狭持板722及び下側狭持板725と、水平姿勢で支持される前記第3木柱30の基端面と当接する位置において前記筒状部材710から当該第3木柱30の方向へ延びる補強板730とを有している。
図38に示すように、本実施の形態においては、前記補強板730は、板面が垂直方向に沿うように前記筒状部材710に連結されている。
図40に、前記第3木柱30の基端部の分解斜視図を示す。
図38及び図40に示すように、前記第3木柱30の基端部には、当該第3木柱30を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝165(3)が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱30の基端面には、前記補強板730が挿入可能なスリット35が設けられている。
前記第3木柱側係入溝165(3)には、前記第3木柱30の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材160(3)が装着されている。
前記第3木柱側剛性部材160(3)は第1及び第2バンド163a、163bを有している。
図40に示すように、前記第1バンド163aは、前記第3木柱側係入溝165(3)のうち、水平姿勢の前記第3木柱30において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状とされている。
前記第1バンド163aには取付孔164aが設けられており、前記取付孔164aに挿通された締結部材(図示せず)が前記第3木柱30に締結されることによって、前記第1バンド163aが前記第3木柱30に固着されている。
前記取付孔164aは、前記第1バンド163aのうち、前記第3木柱側係入溝165(3)の横方向一方側に装着される部分に設けられている。
前記第2バンド163bは、水平姿勢の前記第3木柱30において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状とされている。
前記第2バンド163bには取付孔164bが設けられており、前記取付孔164bに挿通された締結部材(図示せず)が前記第3木柱30に締結されることによって、前記第2バンド163bが前記第3木柱30に固着されている。
前記取付孔164bは、前記第2バンド163bのうち、前記第3木柱側係入溝165(3)の横方向他方側に装着される部分に設けられている。
図38に示すように、前記上側狭持板722には、前記第1及び第2バンド163a、163bが装着された前記第3木柱30が所定の取付位置に位置された際に、前記第1及び第2バンド163a、163bと対向する位置にそれぞれ第1バンド側上方取付孔723a及び第2バンド側上方取付孔723bが設けられている。
同様に、前記下側狭持板725には、前記第1及び第2バンド163a、163bが装着された前記第3木柱30が所定の取付位置に位置された際に、前記第1及び第2バンド163a、163bと対向する位置にそれぞれ第1バンド側下方取付孔726a及び第2バンド側下方取付孔726bが設けられている。
斯かる構成において、前記補強板730が前記スリット35に挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔723aに挿通された締結部材(図示せず)及び前記第1バンド側下方取付孔726aに挿通された締結部材(図示せず)が前記第1バンド163a及び前記第3木柱30に締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔723bに挿通された締結部材(図示せず)及び前記第2バンド側下方取付孔726bに挿通された締結部材(図示せず)が前記第2バンド163b及び前記第3木柱30に締結されることによって、前記第3木柱30が前記上側狭持板722及び前記下側狭持板725によって狭持されている。
図38に示すように、本実施の形態においては、前記補強板730に補強板側取付孔731が設けられており、前記第3木柱30には、前記スリット35に前記補強板730が挿入されるように前記第3木柱30を所定の取付位置に位置させた際に、前記補強板側取付孔731に位置合わせされる貫通孔36が設けられている。
そして、前記貫通孔36及び前記補強板側取付孔731に挿通された締結部材(図示せず)が前記第3木柱30を挟むように締結されることによって前記第3木柱30が前記補強板730に連結されている。
本実施の形態においては、図38に示すように、前記ジョイント金物700は、前記筒状部材710の軸線を基準にして対向する位置に2つの前記第3木柱支持装置720を有しているが、当然ながら、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。
即ち、前記ジョイント金物700は、前記筒状部材710の軸線を基準にして周方向に関し異なる位置において前記筒状部材710に連結された複数の前記第3木柱支持装置を含むことができ、前記複数の第3木柱支持装置720のそれぞれに前記第3木柱30が支持され得る。
これに代えて、単一の前記第3木柱支持装置720を有するように前記ジョイント金物700を変形することも可能である。
また、本実施の形態においては、図38に示すように、前記第2筒状部715に内挿された前記第2木柱20の基端面が前記第1筒状部711に内挿された前記第1木柱10の上端面に載置されており、これにより、前記第2木柱20の支持安定化を図っている。
図41に、本実施の形態の第1変形例に係る木柱連結構造7Bの縦断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
図41に示すように、前記第1変形例7Bにおいては、前記第1木柱10の上端面に凸部18が設けられており、前記第2木柱20の基端面に前記凸部18に形状に対応した凹部28が設けられている。
前記凸部18及び前記凹部28は、例えば、球面状とされる。
本実施の形態においても、前記実施の形態3におけると同様に、前記第1木柱10の上端部11cの外周面と前記第1筒状部711の内周面との間に前記圧縮部材190(1)、195(1)を設け、及び/又は、前記第2木柱20の基端部21aの外周面と前記第2筒状部715の内周面との間に前記圧縮部材190(2)、195(2)を設け、及び/又は、前記第3木柱30の基端部の外周面と前記上側狭持板722及び前記下側狭持板725の内表面との間に前記圧縮部材390、395を設けることも可能である。
実施の形態8
以下、本発明のさらに他の実施の形態に係る木柱連結構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図42に、本実施の形態に係る木柱連結構造の縦断面図を示す。
図43及び図44に、それぞれ、図42におけるXXXXIII-XXXXIII線及びXXXXIV-XXXIV線に沿った断面図を示す。
なお、前記各実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る木柱連結構造8Aは、前記実施の形態3及び7に係る木柱連結構造3A、7Aと同様に、垂直状態に立設された第1木柱10の直上方に垂直状態で第2木柱20を連結させ、さらに、上下方向に関し前記第1及び第2木柱10、20の間において水平状態で第3木柱30を支持するように構成されている。
具体的には、図42〜図44に示すように、本実施の形態に係る前記木柱連結構造8Aは、垂直姿勢で立設される前記第1木柱10と、前記第1木柱10の上端部11cが内挿される第1筒状部材110(1)を有する第1木柱支持装置1100と、前記第2木柱20と、前記第2木柱20を前記第1木柱10と同軸上において垂直姿勢で支持する第2木柱支持装置1200と、前記第3木柱30と、前記第3木柱30を上下方向に関し前記第1及び第2木柱10、20の間において水平姿勢で支持する第3木柱支持装置1300とを備えている。
前記第1木柱10の上端部11cには前記第1木柱側係入溝165(1)が設けられ、前記第1木柱側係入溝165(1)には前記第1木柱側剛性部材160(1)が前記第1木柱10の長手方向相対移動不能に装着されている。
前記第1筒状部材110(1)には前記第1木柱側剛性部材160(1)と対向する位置に前記第1木柱側取付孔(図示せず)が設けられ、前記第1木柱側取付孔に挿通された締結部材(図示せず)が前記第1木柱側剛性部材160(1)に締結されることによって前記第1木柱10及び前記第1筒状部材110(1)が連結されている。
図42〜図44に示すように、前記第3木柱支持装置1300は、板面が水平方向に沿った状態で前記第1木柱10の上端面に直接又は間接的に載置される下側狭持板1310と、板面が垂直方向に沿った状態で前記下側狭持板1310の上面に連結され、水平姿勢の前記第3木柱30の基端面が当接される側板1330と、板面が水平方向に沿った状態で前記側板1330の上端面に連結された上側狭持板1350と、前記側板1330から水平姿勢の前記第3木柱30の方向へ延びる補強板730と、一端側が前記第1筒状部材110(1)の外周面に連結され且つ他端側が前記下側狭持板1310の下面に連結されたダンパー1370とを有している。
図42及び図44に示すように、前記下側狭持板1310は、平面視において前記第1木柱10に重合する下側中央部1312と、平面視において水平姿勢の前記第3木柱30と重合するように前記下側中央部1312から延びる一又は複数の下側第3木柱重合部1314とを有している。
前記ダンパー1370の他端側は前記下側第3木柱重合部1314の下面に連結されている。
本実施の形態においては、前記下側狭持板1310は、前記第1木柱10の軸線を基準にして周方向に異なる位置に、2つの前記下側第3木柱重合部1314を有している。
図42に示すように、前記下側中央部1312は、前記第1木柱10の上端面に直接又は間接的に設けられた前記凸状部材200が係入される係入孔を有している。
本実施の形態においては、前記凸状部材200は球面形状とされる。
本実施の形態においては、図42に示すように、前記凸状部材200は前記第1木柱10の上端面に直接的に設けられているが、当然ながら、本発明は斯かる形態に限定されるものではない。
図45に、本実施の形態の変形例に係る木柱連結構造8Bの縦断面図を示す。
前記変形例は、本実施の形態に比して、前記第1木柱支持装置1100に代えて第1木柱支持装置1100Bを有している。
前記第1木柱支持装置1100Bは、前記第1筒状部材110(1)の上方開口を閉塞する第1端板115(1)を有しており、前記凸状部材200は前記第1端板115(1)に設けられている。
図43に示すように、本実施の形態においては、前記第3木柱支持装置1300は、前記下側狭持板1310及び前記上側狭持板1350の間を連結する第3筒状部材1340を有している。
この場合、前記第3筒状部材1340の周壁が前記側板1330を形成する。
図42及び図43に示すように、前記上側狭持板1350は、平面視において前記下側中央部1312及び前記一又は複数の下側第3木柱重合部1314にそれぞれ重合する上側中央部1352及び一又は複数の上側第3木柱重合部1354を有している。
前記実施の形態7と同様に、前記第3木柱30の基端部には、当該第3木柱30を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝165(3)が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱30の基端面には、前記補強板730が挿入可能なスリット35が設けられており、前記第3木柱側係入溝165(3)には、前記第3木柱30の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材160(3)が装着されている。
図42〜図44に示すように、前記第3木柱側剛性部材160(3)は、前記第3木柱側係入溝165(3)のうち、水平姿勢の前記第3木柱30において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状の第1バンド163aと、水平姿勢の前記第3木柱30において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状の第2バンド163bとを有している。
図43に示すように、前記上側第3木柱重合部1354には、前記第1及び第2バンド163a、163bと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側上方取付孔723a、723bが設けられている。
同様に、前記下側第3木柱重合部1314には、前記第1及び第2バンド163a、163bと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側下方取付孔(図示せず)が設けられている。
前記補強板730が前記スリット35に挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔723aに挿通された締結部材(図示せず)及び前記第1バンド側下方取付孔に挿通された締結部材(図示せず)が前記第1バンド163aに締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔723bに挿通された締結部材(図示せず)及び前記第2バンド側下方取付孔に挿通された締結部材(図示せず)が前記第2バンド163bに締結されることによって、前記第3木柱30が前記上側狭持板1350及び前記下側狭持板1310によって狭持されている。
前記第2木柱支持装置1200は、前記実施の形態5における支持装置500と実質的に同一構成を有している。
即ち、前記第2木柱支持装置1200は、ベースプレート510と、前記第1筒状部材110(1)と同心上に位置するように前記ベースプレート510の上面に固着され且つ上方が開口とされた第2筒状部材520とを有している。
前記ベースプレート510は、前記上側狭持板1350の上面に固着されている。
詳しくは、前記ベースプレート510は、前記第2筒状部材520が設置される中央部512と、前記中央部512から径方向外方へ延在されたフランジ部514とを有している。
図43に示すように、本実施の形態においては、前記フランジ部514は、平面視において前記第3木柱30と重合する第3木柱重合部514aと、前記第3木柱30とは重合しない外方延在部514bとを含んでいる。
また、前記上側狭持板1350は、前記上側中央部1352及び前記上側第3木柱重合部1354に加えて、平面視において前記ベースプレート510の外方延在部514bに重合する外方延在部1356を有している。
斯かる構成において、前記ベースプレート510の外方延在部514bと前記上側狭持板1350の外方延在部1356とが締結部材1360によって締結されること、及び/又は、前記ベースプレート510の第3木柱重合部514aと前記上側狭持板1350の上側第3木柱重合部1354とが締結部材1362によって締結されることによって、前記ベースプレート510が前記上側狭持板1350に固着されている。
さらに、本実施の形態においては、図42に示すように、前記ベースプレート510の中央部512及び前記上側狭持板1350の上側中央部1352が中央部用締結部材1364によって締結されている。
この場合、前記第2木柱20の基端面には、前記中央部用締結部材1364のうち前記ベースプレート510より上方へ突出した上方突出部との干渉を防止する凹部12aが設けられる。
前記第2木柱20の基端部21aには径方向外方に開く前記第2木柱側係入溝865が設けられ、前記第2木柱側係入溝865には前記第2木柱20の長手方向に関し相対移動不能に前記第2木柱側剛性部材860が装着されている。
前記第2筒状部材520には前記第2木柱側剛性部材860と対向する位置に第2木柱側取付孔が設けられている。
前記第2木柱側取付孔に挿通された締結部材870が前記第2木柱側剛性部材860に締結されることによって前記第2木柱20が前記第2筒状部材520に連結されている。
実施の形態9
以下、本発明のさらに他の実施の形態に係る木柱設置構造について、添付図面を参照しつつ説明する。
図46に、本実施の形態に係る木柱設置構造9Aが適用された建造物の横断平面図を示す。
また、図47に、図46におけるXXXXVII-XXXXVII線に沿った断面図を示す。
なお、前記各実施の形態におけると同一部材には同一符号を付して、その説明を適宜省略する。
本実施の形態に係る木柱設置構造9Aは、鐘を設置する為の鐘楼等の木柱建造物に好適に適用される。
詳しくは、図46及び図47に示すように、前記木柱設置構造89は、基礎コンクリート上に載置される礎石760と、前記礎石760の上面に設けられた第1凸状部材770と、前記第1凸状部材770の頂部に設けられた第2凸状部材780と、前記礎石760の上面に立設される木柱920とを備えている。
図46に示された建造物は、平面視において矩形状に配置された4つの前記木柱設置構造9Aを有している。
なお、図46中の符号930は、一の木柱設置構造9Aにおける木柱920と、隣接する他の木柱設置構造9Aにおける木柱920とを連結する連結部材である。
図48に、図47におけるXXXXVIII部拡大図を示す。
図48に示すように、前記第1及び第2凸状部材770、780は共に、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置771、781において最大となり且つ前記上下方向所定位置771、781から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる上向きの湾曲面形状を有している。
前記第1及び第2凸状部材770、780は、例えば、ステンレス等の剛性部材によって形成される。
前記第2凸状部材780の上下方向所定位置781における最大外形面積が、前記第1凸状部材770の上下方向所定位置771における最大外形面積よりも小さくなるように構成されている。
本実施の形態においては、前記第1凸状部材770のうち前記礎石760の上面に接する位置が最大外形面積を画する前記上下方向所定位置771とされている。また、前記第2凸状部材780のうち前記第1凸状部材770の頂部に接する位置が最大外形面積を画する前記上下方向所定位置781とされている。
図47及び図48に示すように、前記木柱920の基端面には、前記第1及び第2凸状部材770、780を覆う凹部922と、前記凹部922より径方向外方に位置し、前記礎石760の上面に当接される平坦部925とを有している。
前記凹部922は、前記第2凸状部材780の頂部を覆う最上部923aから前記第1凸状部材770の前記最大外形面積の外径に相当する開口幅を有する部位923bまで下方へ行くに従って開口幅が拡径された凹状領域923cを有している。
図48に示すように、本実施の形態においては、前記凹状領域923cの下端部が前記平坦部925に連接されている。
これに代えて、図49に示すように、前記凹部922が、前記凹状領域923cに加えて、前記凹状領域923cの下端部から同一開口幅で下方へ延びて前記平坦部925に達する円柱領域923dを有するように変形することも可能である。
前記第2凸状部材780は種々の固定方法によって前記第1凸状部材770に固着可能であり、例えば、前記第1凸状部材770に対してネジ連結される。
具体的には、前記第1凸状部材770には、頂部に開くネジ付き孔772が形成される。
前記第2凸状部材780は、前記ネジ付き孔772に螺入される第2埋込部785と、前記第2埋込部785から上方へ延びる第2本体部787とを有している。
前記第2本体部787は、前記上向き湾曲面形状(即ち、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置781において最大となり且つ前記上下方向所定位置781から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる形状)とされた外周面を有している。
前記第1凸状部材770は種々の固定方法によって前記礎石760に固着可能であり、例えば、接着剤によって前記礎石760に固着される。
具体的には、前記礎石760には、上面に開く設置孔762が形成される。
前記第1凸状部材770は、前記設置孔762に係入される第1埋込部775と、前記第1埋込部775から上方へ延びる第1本体部777とを有している。
前記第1本体部777は、前記上向き湾曲面形状(即ち、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置771において最大となり且つ前記上下方向所定位置771から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる形状)とされた外周面と、前記礎石760の上面に当接される底面とを有している。
例えば、前記第1埋込部775と前記設置孔762との間、及び/又は、前記第1本体部777の底面と前記礎石760の上面との間に接着剤が設けられる。
図50に、第1変形例に係る木柱設置構造9Bの部分断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記木柱設置構造9Bは、前記木柱設置構造9Aに比して、前記第2凸状部材780の代わりに第2凸状部材780Bを有している。
前記第2凸状部材780Bは、前記第2埋込部785と、前記第2埋込部785から上方へ延びる第2本体部787Bとを有している。
前記第2本体部787Bは、前記埋込部758に連接された下方部位788Bと、前記下方部位788Bから上方へ延びる上方部位789Bとを有している。
前記上方部位789Bは、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置781において最大となり且つ前記上下方向所定位置781から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる上向きの湾曲面形状を有している。
前記下方部位788Bは、上端部から下端部へ至る全長に亘って、前記上下方向所定位置781での外径と同一外径を有している。
図51(a)に、第2変形例に係る木柱設置構造9Cの部分断面図を示す。
なお、図中、本実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
前記木柱設置構造9Cは、前記木柱設置構造9Aに比して、前記第2凸状部材780の代わりに第2凸状部材780Cを有している。
前記第2凸状部材780Cは、前記第2埋込部785と、前記第2埋込部785から上方へ延びる第2本体部787Cとを有している。
前記第2本体部787Cは、上端部から下端部へ至る全長に亘って同一外径を有している。
図51(b)に、図51(a)におけるXXXXXI-XXXXXI線に沿った断面図を示す。
図51(b)に示すように、前記第2変形例9Cにおいては、前記第2本体部787Cは、円形の横断面形状を有している。
これに代えて、図51(c)に示すように、前記第2本体部787Cが、多角形(例えば、六角形)の横断面形状を有するように変形することも可能である。
なお、前記実施の形態1〜8における前記剛性部材128、160、165、360、860が複数の分割体によって形成されている場合には、好ましくは、一の分割体と隣接する他の分割体とを凹凸係合させることができる。
この凹凸係合について、前記第1木柱側剛性部材160(1)の代わりに、凹凸係合構造を備えた第1木柱側剛性部材160’(1)を用いた場合を例に説明する。
図52に、前記第1木柱側剛性部材160(1)の代わりに前記第1木柱側剛性部材160’(1)を用いた場合の、図6に対応した断面図を示す。
また、図53に、図52におけるXXXXXIII-XXXXXIII線に沿った部分断面図を示す。
さらに、図54に、図53の分解斜視図を示す。
なお、図中、前記実施の形態におけると同一部材には同一符号を付している。
図52に示すように、前記第1木柱側剛性部材160’(1)は、対応する木柱10の周方向に沿って配置された複数の分割体161’(図示の構成においては第1〜第4分割体161’−1〜161’−4)を有している。
図52及び図53に示すように、前記分割体161’は、対応する木柱10の径方向外方及び内方をそれぞれ向く外面161’a及び内面161’bと、対応する木柱10の長手方向一方側(上方)及び他方側(下方)をそれぞれ向く上面161’c及び下面161’dと、対応する木柱10の周方向一方側及び他方側をそれぞれ向く第1端面161’e及び第2端面161’fとを有している。
一の分割体161’(例えば、第1分割体161’−1)の第1端面161’eは、これに隣接する他の分割体(例えば、第2分割体161’−2)の第2端面161’fに当接しており、当接する両端面161’e、161’fの一方には凸部166が設けられ、前記両端面161’e、161’fの他方には前記凸部166が係入する凹部167が設けられている。
前記凹部167は、対応する分割体(図示の例においては、前記第2分割体161’−2)の端面161’f、外面161’a及び内面161’bに開口しており、これにより、隣接する分割体(図示の例においては、前記第1分割体161’−1及び前記第2分割体161’−2)を対応する木柱10の径方向に相対移動させることによって、前記凸部166及び前記凹部167の係脱が可能であり、さらに、前記凸部166及び前記凹部167の係合状態においては、隣接する分割体(図示の例においては、前記第1分割体161’−1及び前記第2分割体161’−2)は、対応する木柱10の長手方向には相対移動不能となるようになっている。
斯かる凹凸係合構造を備えることにより、前記剛性部材160’(1)による連結強度を向上させることができる。
1A〜1C、2A、3A、4A〜4C、7A〜7B、8A〜8B 木柱連結構造
5A〜5B、6A〜6B、9A〜9C 木柱設置構造
10 第1木柱
11b 第1木柱の中間部
11c 第1木柱の上端部
12、12a 凹部
18 凸部
20 第2木柱
21a 第2木柱の基端部
21b 第2木柱の中間部
28 凹部
30 水平木柱(第3木柱)
35 スリット
36 貫通孔
100(1)、100(1)’ 第1木柱側連結部材
100(2)、100(2)’ 第2木柱側連結部材
110(1)、110(2) 第1及び第2筒状部材
130(1)、130(2) 第1及び第2端板
131(1)、131(2) 第1及び第2中央部
132(1)、132(2) 第1及び第2フランジ部
140 補強リブ
150(1)、150(2) 第1及び第2保護カバー
160(1)〜160(3) 第1〜第3木柱側剛性部材
163a、163b 第1及び第2バンド
165(1)〜165(3) 第1〜第3木柱側係入溝
170(1)、170(2) 第1及び第2締結部材
175(1)、175(2) 第1及び第2取付孔
200 凸状部材
205 凹部
207 開口
250 積層プレート
262、264 凹凸構造
300 ジョイント金物
310 中央連結部材
350 水平筒状部材
400 筒状部材
411、412 第1及び第2取付孔
450 積層プレート
500 支持装置
510 ベースプレート
512 中央部
514 フランジ部
520 筒状部材
540 フランジ部用アンカーボルト
542 中央部用アンカーボルト
544 ホールダウン用アンカーボルト
550 連結プレート
560 ホールダウン金物
700 ジョイント金物
710 筒状部材
711 第1筒状部
715 第2筒状部
720 第3木柱支持装置
722 上側狭持板
723a、723b 第1及び第2バンド側上方取付孔
725 下側狭持板
726a、726b 第1及び第2バンド側下方取付孔
730 補強板
731 補強板側取付孔
750 ダンパー
760 礎石
770 第1凸状部材
771 上下方向所定位置
780 第2凸状部材
781 上下方向所定位置
810’ 支持装置
820 ベースプレート
830’ 支持筒
832 支持筒本体
833 支持筒側フランジ部非存在領域
835’、836 支持筒側フランジ部
836a 支持筒側分割フランジ
840 凸部
850 保護カバー
852 筒状部
855、856 木柱側フランジ部
856a 木柱側分割フランジ
857 第2木柱側フランジ部
860 剛性部材
865 係入溝
870 締結部材
875 取付孔
882 固着材
920 木柱
922 凹部
923a 最上部
923b 最大開口部
923c 縮径部
930 剛性リング
932 分割リング体
950 コンクリートブロック
前記ジョイント金物を備える前記木柱連結構造は、好ましくは、基端部が前記水平筒状部材に内挿された水平木柱をさらに備えることができる。
この場合、前記水平木柱の基端部の外周面には径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられ、前記水平木柱側係入溝には、前記水平木柱の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱側剛性部材が装着される。
一方、前記水平筒状部材には、前記水平木柱側剛性部材と対向する位置に水平木柱側取付孔が設けられ、前記水平木柱側取付孔に挿通された水平木柱側締結部材が前記水平木柱側剛性部材に締結されることで前記水平木柱が前記水平筒状部材に連結される。
前記第2の目的を達成する為に、本発明の第6態様の第2形態は、基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒、及び、前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された木柱とを備え、前記保護カバーは、前記木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記垂直木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、前記支持筒は、支持筒本体と、前記支持筒本体の周方向の少なくとも一部に支持筒側フランジ部非存在領域を存しつつ、前記木柱側フランジ部よりも上方において前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部とを有し、前記筒状部によって囲繞される前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、前記筒状部及び前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、前記締結部材が前記木柱側フランジ部よりも下方に位置するように、前記係入溝の前記木柱に対する長手方向位置が設定されており、前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる空間には、前記支持筒本体における前記支持筒側フランジ部非存在領域の内周面と前記筒状部の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体、前記筒状部及び前記木柱側フランジ部によって前記空間内に係止可能な大きさの複数のコンクリートブロックが周方向に沿って配列されており、前記空間のうち前記複数のコンクリートブロック以外の部分には固着材が充填されている木柱設置構造を提供する。
そして、前記水平筒状部材350には、前記水平木柱側剛性部材360と対向する位置に水平木柱側取付孔375が設けられており、前記水平木柱側取付孔375に挿通された水平木柱側締結部材370が前記水平木柱側剛性部材360に締結されることで前記水平木柱30が前記水平筒状部材350に連結されている。

Claims (40)

  1. 第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、
    第1保護カバーが巻き付けられた前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、
    第2保護カバーが巻き付けられた前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、
    前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、
    前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、
    前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、
    前記第1保護カバーには、前記第1木柱側剛性部材と対向する位置に第1取付孔が設けられ、
    前記第2保護カバーには、前記第2木柱側剛性部材と対向する位置に第2取付孔が設けられ、
    前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることで前記第1木柱が前記第1保護カバーに連結され、且つ、前記第1保護カバー及び前記第1筒状部材が締結部材によって連結されることで前記第1保護カバーが前記第1木柱側連結部材に連結され、
    前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで前記第2木柱が前記第2保護カバーに連結され、且つ、前記第2保護カバー及び前記第2筒状部材が締結部材によって連結されることで前記第2保護カバーが前記第2木柱側連結部材に連結され、
    前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されていることを特徴とする木柱連結構造。
  2. 第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、
    前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、
    前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、
    前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、
    前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、
    前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、
    前記第1及び第2筒状部材には、それぞれ、前記第1及び第2木柱側剛性部材と対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、
    前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることで前記第1木柱が前記第1木柱側連結部材に連結され、且つ、前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで前記第2木柱が前記第2木柱側連結部材に連結され、
    前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されていることを特徴とする木柱連結構造。
  3. 第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、
    前記第1木柱の上端部を囲繞する第1筒状部材及び前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞するように前記第1筒状部材に連結された第1端板を含む剛性の第1木柱側連結部材と、
    前記第2木柱の基端部を囲繞する第2筒状部材及び前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞するように前記第2筒状部材に連結された第2端板を含む剛性の第2木柱側連結部材とを備え、
    前記第1端板は、前記第1筒状部材の上端側開口を閉塞し且つ前記第1木柱の上端面が直接又は間接的に当接される第1中央部と、前記第1中央部から径方向外方へ延在する第1フランジ部とを有し、
    前記第2端板は、前記第2筒状部材の下端側開口を閉塞し且つ前記第2木柱の基端面が直接又は間接的に当接される第2中央部と、前記第2中央部から径方向外方へ延在する第2フランジ部とを有し、
    前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、
    前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部の一方には保護カバーが巻き付けられており、
    前記保護カバーには、対応する木柱に装着された剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられ、
    前記第1及び第2筒状部材のうち前記保護カバーが巻き付けられていない木柱を囲繞する保護カバー無し側筒状部材には、対応する木柱に装着された剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記保護カバーは、当該保護カバーの取付孔に挿通された締結部材が、対応する木柱に装着された剛性部材に締結されることによって当該対応する木柱に連結され、且つ、他の締結部材によって対応する筒状部材に連結されており、
    前記保護カバー無し側筒状部材は、当該保護カバー無し側筒状部材の取付孔に挿通された締結部材が、対応する木柱に装着された剛性部材に締結されることによって当該対応する木柱に連結されており、
    前記第1及び第2端板が直接又は間接的に当接された状態で締結されることによって前記第1及び第2木柱側連結部材が互いに対して連結されていることを特徴とする木柱連結構造。
  4. 前記第1木柱側連結部材には、前記第1中央部から上方に突出された凸状部材が設けられ、
    前記第2木柱の基端面には、前記凸状部材に対応した凹部が設けられており、
    前記凸状部材は、前記第2中央部に形成された開口を介して前記凹部に係入されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の木柱連結構造。
  5. 前記第1及び第2木柱側連結部材は、前記第1及び第2端板の間に一又は複数の積層プレートが介挿された状態で前記第1及び第2フランジ部において互いに対して連結可能とされていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の木柱連結構造。
  6. 前記第1端板、前記積層プレート及び前記第2端板の当接面には凹凸構造が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の木柱連結構造。
  7. 前記第2端板の第2中央部には、上方に突出された凸状部材が設けられ、
    前記第2木柱の基端面には、前記凸状部材に対応した凹部が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の木柱連結構造。
  8. 前記第1及び第2端板の間に介挿されたジョイント金物を備え、
    前記ジョイント金物は、前記第1端板の前記第1中央部に直接又は間接的に当接される下壁、前記第2端板の前記第2中央部に直接又は間接的に当接される上壁並びに前記下壁及び前記上壁の周縁同士を連結する周壁を含む中央連結部材と、軸線方向が水平方向に沿った状態で基端側が前記周壁に連結された水平筒状部材とを備え、
    前記第1及び第2木柱側連結部材は前記ジョイント金物を介して連結されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の木柱連結構造。
  9. 基端部が前記水平筒状部材に内挿された水平木柱を備え、
    前記水平木柱の基端部の外周面には径方向外方に開く水平木柱側係入溝が設けられ、
    前記水平木柱側係入溝には、前記水平木柱の長手方向に関し相対移動不能に水平木柱側剛性部材が装着されており、
    前記水平筒状部材には、前記水平木柱側剛性部材と対向する位置に水平木柱側取付孔が設けられ、
    前記水平木柱側取付孔に挿通された水平木柱側締結部材が前記水平側剛性部材に締結されることで前記水平木柱が前記水平筒状部材に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の木柱連結構造。
  10. 前記第1木柱側連結部材には、前記第1中央部から上方に突出された第1凸状部材が設けられ、
    前記下壁には、前記第1凸状部材の外形状に対応した形状の開口が設けられ、
    前記ジョイント金物には、前記上壁から上方に突出された第2凸状部材が設けられ、
    前記第2木柱の基端面には、前記第2凸状部材に対応した凹部が設けられており、
    前記第2凸状部材は、前記第2中央部に形成された開口を介して前記凹部に係入されており、
    前記第1及び第2フランジ部は前記水平筒状部材に締結部材によって締結可能とされていることを特徴とする請求項8又は9に記載の木柱連結構造。
  11. 前記第1及び第2木柱側連結部材の少なくとも一方は、対応する端板のフランジ部と対応する筒状部材の外周面とを連結する補強リブを有していることを特徴とする請求項1から10の何れかに記載の木柱連結構造。
  12. 第1木柱及び第2木柱を長手方向に沿って連結させる木柱連結構造であって、
    前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面が対向された状態で、前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部を囲繞する剛性の筒状部材を備え、
    前記第1木柱の上端部及び第2木柱の基端部の外周面には、それぞれ、径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、前記第1及び第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、
    前記筒状部材には、前記第1及び第2木柱側剛性部材のそれぞれと対向する位置に第1及び第2取付孔が設けられ、
    前記第1取付孔に挿通された第1締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結され且つ前記第2取付孔に挿通された第2締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることで、前記第1及び第2木柱が前記筒状部材を介して連結されていることを特徴とする木柱連結構造。
  13. 前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面が直接的に当接されていることを特徴とする請求項12に記載の木柱連結構造。
  14. 前記第1木柱は、前記上端部から第1木柱側段部を伴って拡径されて前記第2木柱とは反対側へ延びる中間部を有し、
    前記第2木柱は、前記基端部から第2木柱側段部を伴って拡径されて前記第1木柱とは反対側へ延びる中間部を有し、
    前記筒状部材は、下端部が前記第1木柱側段部に係合し、且つ、上端部が前記第2木柱側段部に係合していることを特徴とする請求項12又は13に記載の木柱連結構造。
  15. 前記筒状部材には、内部空間を径方向外方へ開口する側方開口であって、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面の間に介挿可能な積層プレートが抜き出し可能な大きさとされた側方開口が設けられ、
    前記第1及び第2取付孔の少なくとも一方は、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面間に前記積層プレートが介挿されていない際に、対応する剛性部材と対向する位置に設けられた積層プレート不使用時取付孔と、前記第1木柱の上端面及び前記第2木柱の基端面間に前記積層プレートが介挿されている際に、対応する剛性部材と対向する位置に設けられた積層プレート使用時取付孔とを含むことを特徴とする請求項12に記載の木柱連結構造。
  16. 基礎コンクリート上に固着されるベースプレート及び前記ベースプレートの上面に固着され且つ上方が開口とされた筒状部材を含む支持装置と、
    基端部が前記筒状部材に内挿された状態で前記ベースプレートに立設される木柱とを備え、
    前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、
    前記筒状部材には前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して前記筒状部材に連結されていることを特徴とする木柱設置構造。
  17. 前記ベースプレートは、前記筒状部材が設置される中央部と、前記中央部から径方向外方へ延在され、取付孔又は取付スリットが設けられたフランジ部とを有し、
    前記木柱設置構造には、さらに、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記取付孔又は取付スリットを介して前記フランジ部に連結されたフランジ部用アンカーボルトが備えられていることを特徴とする請求項16に記載の木柱設置構造。
  18. 前記筒状部材の外周面に固着されたホールダウン金物と、
    前記ホールダウン金物に挿通されるホールダウン金物用アンカーボルトとを備え、
    前記ホールダウン金物用アンカーボルトは、基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記ベースプレートに形成された貫通孔を介して前記ベースプレートより上方に延びて、前記ホールダウン金物に連結されることを特徴とする請求項16又は17に記載の木柱設置構造。
  19. 基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記ベースプレートの中央部に形成された貫通孔を介して前記ベースプレートより上方へ延在された状態で前記ベースプレートに連結された中央部用アンカーボルトを備え、
    前記木柱の基端面には、前記中央部用アンカーボルトのうち前記ベースプレートより上方へ突出した上方突出部及び前記上方突出部に螺合された固定ナットとの干渉を防止する凹部が設けられていることを特徴とする請求項16から18の何れかに記載の木柱設置構造。
  20. 前記支持装置には、板面が前記ベースプレートに対して直交する状態で前記ベースプレートの上面及び前記筒状部材の外周面に連結された連結プレートが設けられ、
    前記連結プレートには、取付孔又は取付スリットが設けられていることを特徴とする請求項16から19の何れかに記載の木柱設置構造。
  21. 前記支持装置の基端側を覆うように前記基礎コンクリート上に設けられた後打ちコンクリートを備えていることを特徴とする請求項16から20の何れかに記載の木柱設置構造。
  22. 基端側が前記基礎コンクリートに固着され且つ先端側が前記基礎コンクリートより上方へ延在されたスタッド用アンカーボルトを備え、
    前記支持装置は、前記筒状部材の外周面から径方向外方へ延びるように前記筒状部材に固着されたスタッドであって、前記スタッド用アンカーボルトに直接又は間接的に連結されるスタッドを有しており、
    前記スタッド及び前記スタッド用アンカーボルトの上方延在部分は前記後打ちコンクリート内に埋め込まれていることを特徴とする請求項21に記載の木柱の木柱設置構造。
  23. 基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒、及び、前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒によって囲繞される領域の中心部に設けられた上方を向く凸部を有する支持装置と、
    基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された木柱とを備え、
    前記保護カバーは、前記木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、
    前記支持筒は、筒状の支持筒本体と、前記木柱側フランジ部よりも上方において前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部とを有し、
    前記筒状部によって囲繞される前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、
    前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記筒状部及び前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、
    前記間隙内の前記ベースプレートの上面には剛性リングが配設されており、
    前記間隙のうち少なくとも上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる領域には固着材が充填されていることを特徴とする木柱設置構造。
  24. 前記剛性リングは、周方向に分離された複数の分割リング体を有していることを特徴とする請求項23に記載の木柱設置構造。
  25. 前記木柱側フランジ部は、前記木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートより上方に位置しており、
    前記間隙のうち、前記木柱側フランジ部よりも下方の領域には粒状充填材が充填されていることを特徴とする請求項23又は24に記載の木柱設置立構造。
  26. 前記保護カバーは、前記木柱を前記ベースプレートの上面に設置した状態において前記ベースプレートの上面に接するように前記筒状部の下端部から径方向外方へ延びる第2木柱側フランジ部を有し、
    前記剛性リングは、径方向に関し前記支持筒本体及び前記第2木柱側フランジ部の間に配設されていることを特徴とする請求項23から25の何れかに記載の木柱設置構造。
  27. 前記締結部材が前記木柱側フランジ部よりも下方に位置するように、前記係入溝の前記木柱に対する長手方向位置が設定されており、
    前記支持筒本体は、周方向の少なくとも一部に前記支持筒側フランジ部が存在しない支持筒側フランジ部非存在領域を有し、
    前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる空間には、前記支持筒本体の前記支持筒側フランジ部非存在領域の内周面と前記筒状部の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体、前記筒状部及び前記木柱側フランジ部によって前記空間内に係止可能な大きさの複数のコンクリートブロックが周方向に沿って配列されており、
    前記固着材は、前記空間のうち前記複数のコンクリートブロックが存在しない部分に充填されていることを特徴とする請求項23から26の何れかに記載の木柱設置構造。
  28. 基礎コンクリート上に固着されるベースプレート、前記ベースプレートの上面に設けられ且つ上方が開口とされた支持筒、及び、前記ベースプレートの上面のうち前記支持筒と、
    基端面に前記凸部に対応した凹部が設けられ且つ基端部の外周が保護カバーで覆われた木柱であって、前記保護カバーの外周面及び前記支持筒の内周面の間に間隙が存する状態で前記支持筒内において立設された木柱とを備え、
    前記保護カバーは、前記木柱の基端部を囲繞する筒状部であって、前記木柱を前記支持筒内に立設させた状態において上端部が前記支持筒より上方に位置するように構成された筒状部と、前記筒状部のうち、前記木柱の立設状態において前記支持筒内に位置する部分から径方向外方へ延びる木柱側フランジ部とを有し、
    前記支持筒は、前記支持筒本体と、前記支持筒本体の周方向の少なくとも一部に支持筒側フランジ部非存在領域を存しつつ、前記木柱側フランジ部よりも上方において前記支持筒本体から径方向内方へ延びる支持筒側フランジ部とを有し、
    前記筒状部によって囲繞される前記木柱の基端部には径方向外方に開く係入溝が設けられ、前記係入溝には前記木柱の長手方向に関し相対移動不能に剛性部材が装着され、
    前記筒状部には、前記剛性部材と対向する位置に取付孔が設けられており、
    前記筒状部及び前記木柱は、前記取付孔に挿通され且つ前記剛性部材に締結される締結部材を介して連結され、
    前記締結部材が前記木柱側フランジ部よりも下方に位置するように、前記係入溝の前記木柱に対する長手方向位置が設定されており、
    前記間隙のうち上下方向に関し前記支持筒側フランジ部及び前記木柱側フランジ部によって挟まれる空間には、前記支持筒本体における前記支持筒側フランジ部非存在領域の内周面と前記筒状部の外周面との間によって画される径方向開口を介して前記空間内に挿入可能で、且つ、前記支持筒本体、前記筒状部及び前記木柱側フランジ部によって前記空間内に係止可能な大きさの複数のコンクリートブロックが周方向に沿って配列されており、
    前記空間のうち前記複数のコンクリートブロック以外の部分には固着材が充填されていることを特徴とする木柱設置構造。
  29. 前記支持筒側フランジ部の径方向内端部と前記木柱側フランジ部の径方向外端部との間には平面視において径方向隙間が存在していることを特徴とする請求項27又は28に記載の木柱設置構造。
  30. 前記支持筒側フランジ部は、前記支持筒側フランジ部非存在領域を介して周方向に配列された複数の支持筒側分割フランジを有し、
    前記木柱側フランジ部は、木柱側隙間を介して周方向に配列された複数の木柱側分割フランジを有し、
    前記支持筒側分割フランジの径方向長さ及び前記木柱側分割フランジの径方向長さの和は前記間隙の径方向長さよりも大とされる一方で、前記木柱側分割フランジの周方向長さは前記支持筒側フランジ部非存在領域の周方向長さよりも小とされていることを特徴とする請求項27又は28に記載の木柱設置構造。
  31. ジョイント金物と、
    垂直姿勢で立設される第1木柱と、
    前記ジョイント金物によって垂直姿勢で前記第1木柱の上方に立設される第2木柱と、
    前記ジョイント金物によって水平姿勢で支持される第3木柱とを備え、
    前記ジョイント金物は、前記第1木柱の上端部が内挿される第1筒状部及び前記第2木柱の基端部が内挿される第2筒状部を有する筒状部材と、前記筒状部材に連結された第3木柱支持装置とを含み、
    前記第1木柱の上端部及び前記第2木柱の基端部には、それぞれ、対応する木柱を基準にして径方向外方に開く第1及び第2木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1及び第2木柱側係入溝には、それぞれ、対応する木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1及び第2木柱側剛性部材が装着されており、
    前記第1及び第2筒状部には、前記第1及び第2木柱側剛性部材のそれぞれと対向する位置に第1及び第2木柱側取付孔が設けられ、
    前記第1木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることによって前記第1木柱が前記第1筒状部に連結され、
    前記第2木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることによって前記第2木柱が前記第2筒状部に連結されており、
    前記第3木柱支持装置は、水平姿勢で支持される前記第3木柱の基端部を上下で挟むように板面が水平方向に沿った状態で前記筒状部材から水平方向へ延びる上側狭持板及び下側狭持板と、水平姿勢で支持される前記第3木柱の基端面と当接する位置において前記筒状部材から当該第3木柱の方向へ延びる補強板とを有し、
    前記第3木柱の基端部には、当該第3木柱を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱の基端面には、前記補強板が挿入可能なスリットが設けられており、
    前記第3木柱側係入溝には、前記第3木柱の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材が装着され、
    前記第3木柱側剛性部材は、前記第3木柱側係入溝のうち、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状の第1バンドと、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状の第2バンドとを含み、
    前記上側狭持板には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側上方取付孔が設けられ、
    前記下側狭持板には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側下方取付孔が設けられ、
    前記補強板が前記スリットに挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第1バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第1バンドに締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第2バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第2バンドに締結されることによって、前記第3木柱が前記上側狭持板及び前記下側狭持板によって狭持されていることを特徴とする木柱連結構造。
  32. 前記補強板には補強板側取付孔が設けられ、
    前記第3木柱には前記スリットに前記補強板が挿入された状態で前記補強板側取付孔に一致する位置に貫通孔が設けられており、
    前記補強板が前記スリットに挿入された状態で前記貫通孔及び前記補強板側取付孔に挿通された締結部材が前記第3木柱を挟むように締結されることによって前記第3木柱が前記補強板に連結されていることを特徴とする請求項31に記載の木柱連結構造。
  33. 前記補強板は、板面が垂直方向に沿っていることを特徴とする請求項31又は32に記載の木柱連結構造。
  34. 前記ジョイント金物は、前記筒状部材の軸線を基準にして周方向に関し異なる位置において前記筒状部材に連結された複数の前記第3木柱支持装置を含み、
    前記複数の第3木柱支持装置のそれぞれに前記第3木柱が支持されていることを特徴とする請求項31から33の何れかに記載の木柱連結構造。
  35. 前記第2筒状部に内挿された前記第2木柱の基端面が前記第1筒状部に内挿された前記第1木柱の上端面に載置されていることを特徴とする請求項31から34の何れかに記載の木柱連結構造。
  36. 前記第1木柱の上端面には凸部が設けられ、前記第2木柱の基端面には前記凸部に対応した形状の凹部が設けられていることを特徴とする請求項35に記載の木柱連結構造。
  37. 垂直姿勢で立設される第1木柱と、
    前記第1木柱の上端部が内挿される第1筒状部材を有する第1木柱支持装置と、
    第2木柱と、
    前記第2木柱を前記第1木柱より上方で前記第1木柱と同軸上において垂直姿勢で支持する第2木柱支持装置と、
    第3木柱と、
    前記第3木柱を上下方向に関し前記第1及び第2木柱の間において水平姿勢で支持する第3木柱支持装置とを備え、
    前記第1木柱の上端部には径方向外方に開く第1木柱側係入溝が設けられ、
    前記第1木柱側係入溝には前記第1木柱の長手方向に関し相対移動不能に第1木柱側剛性部材が装着されており、
    前記第1筒状部材には前記第1木柱側剛性部材と対向する位置に第1木柱側取付孔が設けられ、
    前記第1木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第1木柱側剛性部材に締結されることによって前記第1木柱が前記第1筒状部材に連結され、
    前記第3木柱支持装置は、板面が水平方向に沿った状態で前記第1木柱の上端面に直接又は間接的に載置される下側狭持板であって、平面視において前記第1木柱に重合する下側中央部及び平面視において水平姿勢の前記第3木柱と重合するように前記下側中央部から延びる一又は複数の下側第3木柱重合部を有する下側狭持板と、板面が垂直方向に沿った状態で前記下側狭持板の上面に連結され、水平姿勢の前記第3木柱の基端面が当接される側板と、板面が水平方向に沿った状態で前記側板の上端面に連結された上側狭持板であって、平面視において前記下側中央部及び前記一又は複数の下側第3木柱重合部にそれぞれ重合する上側中央部及び一又は複数の上側第3木柱重合部を有する上側狭持板と、前記側板から水平姿勢の前記第3木柱の方向へ延びる補強板と、一端側が前記第1筒状部材の外周面に連結され且つ他端側が前記下側狭持板の下面に連結されたダンパーとを有し、
    前記下側中央部は前記第1木柱の上端面に直接又は間接的に設けられた凸状部材が係入される係入孔を有し、
    前記第3木柱の基端部には当該第3木柱を基準にして径方向外方に開く第3木柱側係入溝が全周に亘って設けられ、且つ、前記第3木柱の基端面には前記補強板が挿入可能なスリットが設けられており、
    前記第3木柱側係入溝には前記第3木柱の長手方向に関し相対移動不能に第3木柱側剛性部材が装着され、
    前記第3木柱側剛性部材は、前記第3木柱側係入溝のうち、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の一部、横方向一方側を向く部分及び上方向を向く部分の一部に亘って装着されるコの字状の第1バンドと、水平姿勢の前記第3木柱において下方向を向く部分の他の一部、横方向他方側を向く部分及び上方向を向く部分の他の一部に亘って装着されるコの字状の第2バンドとを含み、
    前記上側第3木柱重合部には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側上方取付孔が設けられ、
    前記下側第3木柱重合部には、前記第1及び第2バンドと対向する位置にそれぞれ第1及び第2バンド側下方取付孔が設けられ、
    前記補強板が前記スリットに挿入された状態で、前記第1バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第1バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第1バンドに締結され且つ前記第2バンド側上方取付孔に挿通された締結部材及び前記第2バンド側下方取付孔に挿通された締結部材が前記第2バンドに締結されることによって、前記第3木柱が前記上側狭持板及び前記下側狭持板によって狭持されており、
    前記第2木柱支持装置は、前記上側狭持板の上面に固着されるベースプレートと、前記第1筒状部材と同心上に位置するように前記ベースプレートの上面に固着され且つ上方が開口とされた第2筒状部材とを有し、
    前記第2木柱の基端部には径方向外方に開く第2木柱側係入溝が設けられ、前記第2木柱側係入溝には前記第2木柱の長手方向に関し相対移動不能に第2木柱側剛性部材が装着され、
    前記第2筒状部材には前記第2木柱側剛性部材と対向する位置に第2木柱側取付孔が設けられており、
    前記第2木柱側取付孔に挿通された締結部材が前記第2木柱側剛性部材に締結されることによって前記第2木柱が前記第2筒状部材に連結されていることを特徴とする木柱連結構造。
  38. 前記第3木柱支持装置は、前記下側狭持板及び前記上側狭持板の間を連結する第3筒状部材を有し、
    前記第3筒状部材の周壁が前記側板を形成していることを特徴とする請求項37に記載の木柱連結構造。
  39. 基礎コンクリート上に載置される礎石と、
    前記礎石の上面に設けられた第1凸状部材と、
    前記第1凸状部材の頂部に設けられた第2凸状部材と、
    前記礎石の上面に立設される木柱とを備え、
    前記第1凸状部材は、横断面の外形線によって画される外形面積が上下方向所定位置において最大となり且つ前記上下方向所定位置から上方へ行くに従って前記外形面積が小さくなる上向きの湾曲面形状を有し、
    前記第2凸状部材の最大外形面積は、前記第1凸状部材の最大外形面積よりも小とされており、
    前記木柱の基端面には、前記第1及び第2凸状部材を覆う凹部と、前記凹部より径方向外方に位置し、前記礎石の上面に当接される平坦部とを有し、
    前記凹部は、前記第2凸状部材の頂部を覆う最上部から前記第1凸状部材の最大外形面積の外径に相当する開口幅を有する部位まで下方へ行くに従って開口幅が拡径された凹状領域を有していることを特徴とする木柱設置構造。
  40. 前記第2凸状部材は前記第1凸状部材にネジ連結されていることを特徴とする請求項39に記載の木柱設置構造。
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