JP6851682B2 - 飛散防止装置 - Google Patents
飛散防止装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6851682B2 JP6851682B2 JP2016175107A JP2016175107A JP6851682B2 JP 6851682 B2 JP6851682 B2 JP 6851682B2 JP 2016175107 A JP2016175107 A JP 2016175107A JP 2016175107 A JP2016175107 A JP 2016175107A JP 6851682 B2 JP6851682 B2 JP 6851682B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- columns
- protective net
- existing building
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
本発明の特徴は、既存建物の解体箇所の全体を覆うように防護ネットを設置する必要はなく、解体箇所の側方のみに防護ネットを設置すればよく、飛散防止装置を短時間で構築できるうえに、飛散防止装置を比較的軽量な支柱と上下ワイヤに保持された防護ネットで構成しても、既存建物の解体時に発生する破砕物を受け止めることができる点にある。
また、防護ネットの下端が、既存建物の解体対象階の床面の高さ位置、または、仮設足場の側面に設けられた防護壁の上端の高さ位置よりも下方となるように、防護ネットを展張することで、既存建物の解体時に発生する破砕物を防護ネットあるいは防護壁で受け止めて、解体工事の敷地内に留めておくことができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る飛散防止装置1が適用された仮設足場としての枠組足場10の平面図である。図2は、図1のA−A断面図であり、図3は、図1のB−B断面図である。
このうち、図3では、理解を容易にするため、枠組足場10を一点鎖線で表示している。
このうち、建枠11は、一対の鉛直部材111と、これら一対の鉛直部材の上端側を連結する水平部材112と、を含んで構成される。
枠組足場10には、枠組足場10の外側つまり既存建物20側とは反対側の側面に沿って、防護壁90が設けられている。
この防護壁90は、複数の矩形状の防音パネルや防音シートを組み合わせて構成され、既存建物20の解体対象階22の床面23よりも上方まで延びている。
また、防護ネット33の下端は、防護壁90の上端の高さ位置より下方まで到達している。
支柱30は、伸縮可能な支柱本体40と、支柱本体40の上端に設けられた環状の上側環状部材50と、支柱本体40の中間高さに設けられて建枠11に係止して仮固定可能な係止部材60と、支柱本体40の下端部に設けられて建枠11に仮固定可能な環状の下側環状部材70と、を備える。
上段筒状体41の下端部および中段筒状体42の上端部には、貫通孔44、45が形成されており、これら貫通孔44、45に図示しないロックピンを挿通することで、上段筒状体41が中段筒状体42に対して上方に突出した状態で固定される。
上側ワイヤ31は、隣接する上側環状部材50のアイボルト52同士の間に挿通される。
係止部材60は、下段筒状体43の中間高さに設けられる。この係止部材60は、下段筒状体43から水平方向に延びる延出片61と、延出片61に設けられて建枠11の水平部材112に係止する係止片62と、を備える。係止部材60の係止片62を建枠11の水平部材112に上から引っ掛けることで、支柱30は建枠11に仮固定される。
この下側環状部材70は、下段筒状体43の下端部に取り付けられたコの字形状の基部71と、建枠11の鉛直部材111に着脱可能な迫り上げ用クランプ72と、せり上げ用クランプ72に設けられて基部71および下段筒状体43を貫通するボルト73と、このボルト73に螺合されたアイナット74と、を備える。
下側ワイヤ32は、隣接する下側環状部材70のアイナット74同士の間に挿通される。
(1)防護ネット33を支柱30およびワイヤ31、32に保持させることで、防護ネット33が既存建物20の解体対象階22の側方を覆って、建物解体時の破砕物の飛散を防止できる。また、解体対象階22の側方のみを覆うことで、支柱30にそれほど大きな荷重やモーメントがかからないから、支柱30の構造を簡素化でき、その結果、既存建物20ではなく枠組足場10に取り付けることができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る飛散防止装置1Aが適用された枠組足場10の縦断面図である。図8は、枠組足場10の正面図である。
本実施形態では、防護ネット36の位置および姿勢が、第1実施形態の防護ネット33と異なる。
外側環状部材34は、枠組足場10の既存建物20とは反対側の鉛直部材111の上端部に取り付けられている。外側環状部材34は、建枠11の鉛直部材111に着脱可能なクランプ80と、クランプ80に設けられたボルト81と、このボルト81に螺合されたアイナット82と、を備える。外側ワイヤ35は、隣接する外側環状部材34のアイナット82同士の間に挿通される。
(5)防護ネット36を上側ワイヤ31と外側ワイヤ35との間に展張したので、この防護ネット36により、枠組足場10に上方から飛来する破砕物を確実に受け止めることができ、既存建物20の解体作業をより安全に実施できる。
枠組足場10の1層毎に踏板12を設けるので、飛散防止装置1Aで受け止めて払い落とした破砕物を踏板12で受け止めることができ、破砕物の飛散を確実に飛防止できる。
例えば、第1実施形態では、防護ネット33を枠組足場10の既存建物20側に略鉛直に展張させ、第2実施形態では、防護ネット36を枠組足場10の既存建物20とは反対側に傾斜して展張させたが、これに限らない。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、防護ネット33、36を両方とも設けてもよい。
このようにすれば、防護ネット33、36を二重に設けて、防護ネット33、36の抵抗力を高めることで、新たに飛散防止手段を設けることなく、建物解体時に発生する破砕物の飛散を確実に防止できる。
10…枠組足場(仮設足場) 11…建枠 12…踏板 13…筋交 14…壁繋ぎ
20…既存建物 21…外壁面 22…解体対象階
23…解体対象階の床面 24…解体揚重機
30…支柱 31…上側ワイヤ 32…下側ワイヤ 33、36…防護ネット
34…外側環状部材 35…外側ワイヤ
40…支柱本体 41…上段筒状体 42…中段筒状体 43…下段筒状体
44…貫通孔 45…貫通孔 46…ストッパ 47…貫通孔 48…貫通孔
50…上側環状部材 51…ナット 52…アイボルト
60…係止部材 61…延出片 62…係止片
70…下側環状部材 71…基部 72…迫り上げ用クランプ 73…ボルト
74…アイナット 80…クランプ 81…ボルト 82…アイナット 90…防護壁
111…鉛直部材 112…水平部材
Claims (2)
- 既存建物の解体時に発生する破砕物の建物外部への飛散を防止する飛散防止装置であって、
前記既存建物の外壁面に沿って側面に防護壁を有する仮設足場が設けられており、
当該仮設足場に取り付けられて鉛直方向に伸縮可能な複数の支柱と、
当該複数の支柱間に架設されるワイヤと、
前記複数の支柱および前記ワイヤに保持された防護ネットと、を備え、
前記支柱は、前記仮設足場を構成する鉛直部材に沿って配置され、当該鉛直部材に複数箇所で仮固定されており、
前記支柱は、複数の筒状体が入れ子状に配置されて伸縮可能な支柱本体と、当該支柱本体の上端部に設けられた環状の上側環状部材と、前記支柱本体の下端部に設けられた環状の下側環状部材と、を備え、
前記ワイヤは、隣接する上側環状部材同士の間に挿通された上側ワイヤと、隣接する下側環状部材同士の間に挿通された下側ワイヤと、を含んで構成され、
前記防護ネットは、前記各支柱と前記上下のワイヤとの間に展張されることを特徴とする飛散防止装置。 - 既存建物の解体時に発生する破砕物の建物外部への飛散を防止する飛散防止装置であって、
前記既存建物の外壁面に沿って側面に防護壁を有する枠組足場が設けられており、
当該枠組足場に取り付けられて鉛直方向に伸縮可能な複数の支柱と、
当該複数の支柱間に架設されるワイヤと、
前記複数の支柱および前記ワイヤに保持された防護ネットと、を備え、
前記支柱は、前記枠組足場を構成する鉛直部材に沿って配置され、当該鉛直部材に複数箇所で仮固定されており、
前記支柱は、当該枠組足場の前記既存建物側の鉛直部材に取り付けられて伸縮可能な支柱本体と、当該支柱本体の上端部に設けられた環状の上側環状部材と、を備え、
前記枠組足場の前記既存建物とは反対側の鉛直部材の上端部には、環状の外側環状部材が取り付けられ、
前記ワイヤは、隣接する上側環状部材同士の間に挿通された上側ワイヤと、隣接する外側環状部材同士の間に挿通された外側ワイヤと、を含んで構成され、
前記防護ネットは、前記上側ワイヤと前記外側ワイヤとの間に水平面に対して傾斜して展張されることを特徴とする飛散防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175107A JP6851682B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 飛散防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175107A JP6851682B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 飛散防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018040169A JP2018040169A (ja) | 2018-03-15 |
JP6851682B2 true JP6851682B2 (ja) | 2021-03-31 |
Family
ID=61625322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016175107A Active JP6851682B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 飛散防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6851682B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2577668A (en) * | 2018-05-14 | 2020-04-08 | Specialist Safety Netting Ltd | An extendable scaffolding safety barrier and method |
JP7291378B2 (ja) * | 2019-05-23 | 2023-06-15 | 株式会社村上工業 | 多層階建屋解体時の上方飛散防止養生システム及び上方飛散防止養生方法 |
JP6692529B1 (ja) * | 2019-11-18 | 2020-05-13 | 株式会社本間解体工業 | 飛散防止装置およびこれを用いた養生方法 |
JP7096468B1 (ja) | 2021-08-25 | 2022-07-06 | 椿建設株式会社 | 飛散防止ネットの張り構造および飛散防止ネットの張り方法 |
JP7224591B1 (ja) * | 2022-12-15 | 2023-02-20 | 株式会社鳶浩工業 | 先行手摺及び先行ネット型の足場養生システム、及びこれを用いた足場養生方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811264A (ja) * | 1981-07-14 | 1983-01-22 | 清水建設株式会社 | 足場組立・解体用保護柵 |
JPH0739743B2 (ja) * | 1992-08-04 | 1995-05-01 | 札幌パーカライジング株式会社 | 建築現場用養生枠 |
JP3853284B2 (ja) * | 2002-10-24 | 2006-12-06 | 株式会社ナラタ | 煙突解体工法 |
JP3840174B2 (ja) * | 2002-11-21 | 2006-11-01 | 戸田建設株式会社 | 構造物解体用自動散水方法とその装置 |
JP4504780B2 (ja) * | 2004-10-19 | 2010-07-14 | 旭化成ホームズ株式会社 | 養生シートの張設構造 |
JP5237895B2 (ja) * | 2009-07-10 | 2013-07-17 | 鹿島建設株式会社 | 飛散防止装置 |
JP5292441B2 (ja) * | 2011-07-08 | 2013-09-18 | 綜建産業株式会社 | 足場/養生ユニットおよびその連結装置 |
JP5843278B2 (ja) * | 2011-08-02 | 2016-01-13 | 株式会社小林商店 | 粉塵抑制用散水具及び建物の解体方法 |
JP6181505B2 (ja) * | 2013-10-11 | 2017-08-16 | 三同建設株式会社 | 飛散防止装置および、それを使用した建物の解体方法 |
JP6253993B2 (ja) * | 2014-01-10 | 2017-12-27 | 株式会社竹中工務店 | 鉄骨架構の解体方法 |
-
2016
- 2016-09-08 JP JP2016175107A patent/JP6851682B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018040169A (ja) | 2018-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6851682B2 (ja) | 飛散防止装置 | |
JP6367290B2 (ja) | 耐震補強装置 | |
JP2009132474A (ja) | クライミング架台の取付け装置 | |
JP6883397B2 (ja) | 屋根構造体の構築方法 | |
JP6181505B2 (ja) | 飛散防止装置および、それを使用した建物の解体方法 | |
JP6865550B2 (ja) | サイロ屋根部の構築方法およびサイロ屋根構造 | |
US10443253B2 (en) | Safety screen comprising a fixing means | |
JP2018087450A (ja) | 支柱装置 | |
JP5888796B2 (ja) | 構台 | |
JP6438931B2 (ja) | 仮設支柱、仮設支柱の設置構造、および屋根架構の構築方法 | |
KR200480362Y1 (ko) | 갱 폼의 낙하방지망 | |
KR102335856B1 (ko) | 철골빔 설치용 안전 난간대 | |
KR101642691B1 (ko) | 슬래브 단부 돌출형 로딩 데크의 설치 및 해체 방법 | |
US10570631B2 (en) | Diagonal reinforcement for support structures for floor formwork and method for mounting same | |
JP6163409B2 (ja) | 鉄骨建方方法および柱転倒防止装置 | |
JP2008031667A (ja) | 朝顔装置 | |
US9764932B2 (en) | Jacking tower installation system | |
JP6782095B2 (ja) | 建物の鉄骨建方方法 | |
JP6814717B2 (ja) | 水平部材の取り付け方法および建物躯体の構築方法 | |
JP2021032051A (ja) | 飛散防止装置及び飛散防止方法 | |
JP5409955B1 (ja) | 鋼橋構造 | |
CN219081072U (zh) | 一种钢结构曲面网架外防护便捷装置 | |
JP7240959B2 (ja) | 吊り治具および鉄塔の解体方法 | |
JP7220312B1 (ja) | 既存建物の解体方法 | |
JP7245472B2 (ja) | 飛散防止システムおよび既存建物の解体方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190723 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200915 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201014 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210309 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6851682 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |