JP2008031667A - 朝顔装置 - Google Patents

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純二 稲森
Shinji Yoshida
信二 吉田
Hiroyuki Yokoyama
博之 横山
Yoichiro Minami
陽一朗 南
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Abstract

【課題】仮設足場に朝顔装置を設置する際の安全性と作業性の向上を図ることができる朝顔装置ユニットを提供する。
【解決手段】主材上部横桟5と主材下部横桟6と複数本の主材縦桟7から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材2からなる朝顔装置ユニット及び主材縦桟取付装置11からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置11は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟7の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟7の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟7がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、建設現場等で仮設足場に設置される朝顔装置ユニットに関するものである。
建設現場等では仮設足場が組まれるが、仮設足場その組立及び解体作業中並びに仮設足場での作業中にその仮設足場から誤って小物および建築資材等が落下しても、地面付近までそれらを落下させずある一定の高さでその落下物を受け止め、仮設足場の足元付近の安全を守る仮設機材として「朝顔装置」が設置される。
特に高層建築や市街地(人通りが多い場所)等での建設現場では、「朝顔装置」の設置が必要である。国土交通省通達の「建築工事等の工事現場における落下物による危害を防止するための措置に関する指導基準」には、高さ10m以上の仮設足場での「朝顔」の設置が記載されている。
図1は、仮設足場に設けられた朝顔装置の一例であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。
この朝顔装置1は、パネル材2を枠内に配設したパネル枠3を下方から支持する控え材4からなり、建物15の側面に構築された仮設足場20の建地材21の間に複数個設置されている。仮設足場の途中の階層にこのような「庇」を形成することによって、落下物25があってもこの「庇」によって落下物を受け止めて、仮設足場の足元での作業者26の安全が守られる。
図2は、朝顔装置の構成の一例であり、(a)は左側面図、(b)〜(d)は正面図(組立作業図)、(e)はパネル材正面図、そして、(f)は朝顔装置の主材上部横桟を仮設足場の建地材に取り付けるための取付金具を示す。
この朝顔装置は、1本の主材上部横桟5と1本の主材下部横桟6と2本の主材縦桟7から1個のパネル枠を形成し、そのパネル枠にフレ止め8を斜めに設置した後、パネル枠内に複数枚の長方形に分割された波形のパネル材2を順に配設することで、パネル枠とパネル材を一体化している。波形のパネル材2は、落下物を受け止める部分であり、持ち運び等を考慮して、複数枚の長方形に分割されているが、この枠内に順次、縁部分を重ね合わせながら配設することによって、枠内に一面のパネル材2が取り付けられたパネル枠を形成する。なお、パネル押え材9は波形のパネル材をパネル枠に固定するためであり、フレ止め8は波形のパネル材2を配設した四角形のパネル枠が平行四辺形に変形しないようにするためである。
そして、このような構成を有する朝顔装置を仮設足場の建地材の間に組み立てて設置するために、その朝顔装置を構成する主材縦桟7の基部は主材縦桟取付金具11を介して建地材に取り付けられる。なお、図2の(b)〜(d)の正面図(組立作業図)には、朝顔装置の主材縦桟7の2本が1本の建地材に取り付けられることが示されている。これは、隣接する朝顔装置の主材縦桟7の各1本の計2本が仮設足場の建地材の一本に同時に固定して取り付けられているという意味である。
以上は、仮設足場のコーナー部以外に設置される朝顔装置の構造と仮設足場の建地材の間に取り付ける形態の説明である。しかしながら、コーナー部以外では朝顔装置の主材上部横桟と主材下部横桟とは同じ長さであってパネル枠は四角形となるが、コーナー部では朝顔装置の主材上部横桟と主材下部横桟とは長さが異なり、長尺の主材上部横桟と短尺の主材下部横桟が用いられるため、パネル枠は略逆三角形となる。したがって、その枠内に組み込まれるパネル材は、複数枚の逆台形に分割されていて、この枠内に順次、縁部分を重ね合わせながら配設することによって、略逆三角形のパネル枠内の一面に略逆三角形のパネルが取り付けられる。このような略逆三角形のパネル枠の2個は、取付金具を介して、仮設足場のコーナー部に取り付けられる。
図3は、朝顔装置の構成の他の例であり、図2に示された朝顔装置を下方から支持するための控え材を備えたものである。ここで、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)と(d)は控え材の基部の拡大図である。
この朝顔装置のうち、控え材を除く部分は、1本の主材上部横桟5と1本の主材下部横桟6と2本の主材縦桟7から1個のパネル枠3を形成し、そのパネル枠3にフレ止め8を斜めに設置した後、パネル枠内に複数枚の長方形に分割された波形のパネル材10を順に配設することで、パネル枠とパネル材を一体化しており、図2に示した朝顔装置と同じである。そして、この朝顔装置を仮設足場の建地材の間に取り付けることができるように、その朝顔装置を構成する主材縦桟の基部は取付金具を介して建地材に取り付けられる。
控え材4はこの朝顔装置の1個当たり2本が設けられており、それぞれの控え材4の頂部が、上記朝顔装置の2本の主材縦桟7の頂部近傍にそれぞれ取り付けられ、そして、それぞれの控え材4の基部は、控え材取付金具12を介して、仮設足場の建地材に取り付けられる。なお、図3の(b)〜(d)には、控え材4の2本が1個の控え材取付金具12を介して取り付けられていることが示されているが、隣接する朝顔装置の控え材4の各1本の計2本が仮設足場の建地材の一本に同時に固定して取り付けられているという意味である。
なお、ここでは、控え材4は、図3(d)に示されるように、嵌合できる断面を有する2本のスライド材14を組み合わせることで、長さ方向に互いにスライドして伸縮できる構造となっている。控え材を長さ方向に互いにスライドして伸縮できる構造にすることによって朝顔の設置角度を種々に変更できるようにするためである。
図4(a)は、このような控え材4を有する朝顔装置を控え材取付金具12を介して仮設足場の建地材に取り付けた一例である。控え材が朝顔装置のパネル枠3の下方に設置されているため、落下物が朝顔装置のパネル枠に当たったときにその落下物の衝撃を控え材4で支えることができる。
図4(b)は、控え材の代わりに、吊り材10を有する朝顔装置を吊り材取付金具13を介して仮設足場の建地材に取り付けた一例である。吊り材が朝顔装置のパネル枠の上方に設置されているため、落下物が朝顔装置のパネル枠3に当たったときにその落下物の衝撃を吊り材10で支えることができる。
なお、このようにパネル枠を支持する手法としては、控え材を用いる手法と吊り材を用いる手法があるが、吊り材を用いてパネル枠を支持する場合には、落下物が吊り材に当たって、朝顔装置を跳び越して地上に落下する恐れがある。したがって、吊り材を用いて支持するよりも、控え材を用いて支持するのが好ましい。ただし、朝顔装置を跳び越して地上に落下する恐れがない場合には、吊り材を用いてパネル枠を支持する手法を採用してもよい。
特許文献1には、控え材を備える朝顔装置に関して、朝顔装置を仮設足場に対して様々な傾斜角で取り付け固定するべく、控え材の基部を控え材取付金具を介して仮設足場の建地材に取り付けることが提案されている。
図5は、特許文献1で提案された、控え材取付部材の一例である。(a)は左側面図であり、(b)は正面図である。
この控え材取付部材は、2本のリップ溝形鋼30がそれぞれの最下端において共通のエンドストッパー用ボルト31によって結合され、この最下端において結合された2本のリップ溝形鋼30を仮設足場の建地材21の上下の2箇所でクランプを介して仮設足場の建地材に垂直方向に保持されている。そして、2本の控え材4は、いずれも、下端に円筒形状の係合部33が溶接されており、円筒形状の係合部33はリップ溝形鋼30の中に嵌合して上下方向に移動することができるとともに、リップ溝形鋼30の側面に穿たれた複数個の取り付け穴34の一つを選択して、1本のボルト40を水平方向に通し、ナット41で締め付けることによって、2本の控え材4の下端に設けられた円筒形状の係合部33が同時にリップ溝形鋼30の内面に固定され、もって2本の控え材4は同時に仮設足場の1本の建地材21に取り付けられる。
したがって、図3(d)に示されるように、控え材4を長さ方向に互いにスライドして伸縮できる構造にしなくても、リップ溝形鋼30の側面に穿たれた複数個の取り付け穴34を選択することによって、朝顔の設置角度を種々に変更できるのである。
実用新案登録公報第2527089号
従来から、仮設足場の組立および解体作業の基本は手作業(人力)であり、その仮設足場の途中階層に取り付ける朝顔装置についても、その朝顔装置を構成する各部材は1人から3人の人力で扱える重量となっていた。そして、仮設足場の現場で各部材を組み立てて朝顔装置を必要な階層に設置することがなされていた。
しかしながら、近年は控え材を備える朝顔装置については、朝顔装置を構成する部材のうち、主材縦桟と主材縦桟取付金具及び控え材と控え材取付金具をセットにして運搬されるようになっている。しかも、仮設足場に朝顔装置を設置する際には、隣接する朝顔装置の主材縦桟の各1本の計2本が仮設足場の建地材の一本に同時に固定して取り付けることができるように、1個の主材縦桟取付金具には2本の主材縦桟が組み合わされ、そして、1個の控え材取付金具には2本の控え材が組み合わされているため、このセットの重量は約30kgにもなる。したがって、一人の作業者が運ぶには無理があるため、仮設足場への設置作業および取り外し作業には、手作業(人力)ではロープを使用して朝顔装置を持ち上げ、あるいは、クレーン等の重機を使用する場合はワイヤーを使用して朝顔装置を持ち上げる例が増加している。
図6に、朝顔装置を仮設足場に設置する手順の一例を(a)〜(c)の順に示す。
(a)2本の主材縦桟7とこれら2本の主材縦桟を仮設足場の建地材の一本に同時に固定して取り付けるために1個の主材縦桟取付金具11、そして、2本の控え材4とこれら2本の控え材を仮設足場の建地材の一本に同時に固定して取り付けるために1個の控え材取付金具12からなる部材セットの上端にロープ35を取り付け、このロープにより、設置したい仮設足場の階層まで上記部材セットを持ち上げる。
(b)上記部材セットの上端に取り付けたロープ35で上記部材セットを仮設足場の建地材に沿って吊り下げた後、2本の主材縦桟の基部に取り付けられた1個の主材縦桟取付金具と、2本の控え材の基部に取り付けられた1個の控え材取付金具を、それぞれ、仮設足場の建地材の上下に固定する。別途用意した上記部材セットを隣接する建地材に対しても取り付ける。
(c)その後、隣接する建地材に各2本取り付けられた主材縦桟のうちの各1本の間に主材上部横桟と主材下部横桟を取り付けてパネル枠を形成し、そのパネル枠にフレ止めを斜めに設置した後、パネル枠内に複数枚の長方形に分割された波形のパネル材を順に配設し、その後、パネル押え材をパネル材の内側に水平に設置することで、パネル枠とパネル材が一体化される。その後、ロープ35を緩めると、このパネル枠は建地材に取り付けられた主材縦桟取付金具と控え材取付金具を支点として回転させたのち、所定の角度で固定すると、朝顔装置が仮設足場に設置される。
以上のとおり、朝顔装置の設置作業は、図7に示すように、全く安全であるとは言い切れない。
図7は、最大高さ10mの高所の仮設足場での作業であり、しかも仮設足場の手摺枠から身を乗り出しての作業であるから、作業者が手摺の開口部22から転落したり(左図)、重い部材セットに引っ張られて作業者が部材セットとともに落下したりする危険性や、あるいは、朝顔装置の設置作業の途中にうっかり手を滑らし部材セット自体を仮設足場の足下に落としてしまう(右図)危険性がある。
本発明の目的は、仮設足場に朝顔装置を設置する際の安全性と作業性の向上を図ることができる朝顔装置を提供することにある。
本発明者らは、仮設足場に朝顔装置を設置する際の安全性と作業性の向上を図ることができる朝顔装置に関して、検討を重ねた。その結果、次に示す(a)〜(h)の知見を得た。
(a) 朝顔装置を構成する各部材を高所の仮設足場に運び、そこで組み立てて設置すると、安全性と作業上の問題が多い。朝顔装置を構成する部材のうち、主材縦桟と主材縦桟取付金具及び控え材と控え材取付金具をセットにして、高所の仮設足場に運び、そこで組み立てて設置するようにしても、その後、隣接する建地材に各2本取り付けられた主材縦桟のうちの各1本の間に主材上部横桟と主材下部横桟を取り付けてパネル枠を形成し、そのパネル枠にフレ止めを斜めに設置した後、パネル枠内に複数枚の長方形に分割された波形のパネル材を順に配設し、その後、パネル押え材をパネル材の内側に水平に設置するという作業が高所の仮設足場において必要なため、安全性と作業上の問題が残る。
(b) 安全性と作業上の問題を最小限にするためには、高所の仮設足場における組み立て作業を極力減らすのがよい。そのためには、主材上部横桟1本と主材下部横桟1本と主材縦桟の2本からパネル枠を形成し、そのパネル枠内に波形のパネル材を配設して一体化することによって、朝顔装置ユニットを予め工場や現地の地上部等で組み立てておき、このユニットを仮設足場に運ぶとともに、別途、仮設足場の建地材又は支柱に主材縦桟を取り付けることができる主材縦桟取付金具を用意すればよい。
朝顔装置ユニットがパネル枠を下方から支持する複数本の控え材を備える場合には、上記の主材縦桟取付装置に加えて、仮設足場の建地材又は支柱に控え材を取り付けることができる控え材取付金具を用意すればよい。
朝顔装置ユニットがパネル枠を上方から支持する複数本の吊り材を備える場合には、前記の主材縦桟取付装置に加えて、仮設足場の建地材又は支柱に吊り材を取り付けることができる吊り材取付金具を用意すればよい。
(c) このような朝顔装置ユニットを形成するために、図3に示される控え材を備える朝顔装置の構成をベースに検討してみた。
まず、図3に示した朝顔装置は左右2本の主材縦桟取付装置を有するが、この各主材縦桟取付装置には隣接する朝顔装置の主材縦桟を含めて2本の主材縦桟が取り付けられている。また、この朝顔装置は左右2本の控え材取付装置を有するが、この各控え材取付装置には隣接する朝顔装置の控え材を含めて2本の控え材が取り付けられている。したがって、各主材縦桟取付装置及び各控え材取付装置から、隣接する朝顔装置の分の主材縦桟及び控え材を外すことにより、朝顔装置ユニットの1個分の大まかな形状を導くことができる。
図8は、このようにして得られた朝顔装置ユニットの一例であり、(a)は左側面図、(b)は正面図を示す。
しかしながら、隣接する朝顔装置の主材縦桟及び控え材を外しただけでは、朝顔装置ユニットとして充分なものは得られない。朝顔装置ユニットを仮設足場の建地材又は支柱に固定するための主材縦桟取付装置及び控え材取付装置取付金具の構造と固定方法を変更する必要がある。
従来の朝顔装置においては、図6に示すとおり、2本の主材縦桟とこれら2本の主材縦桟を仮設足場の建地材又は支柱の一本に同時に固定して取り付けるために1個の主材縦桟取付金具、そして、2本の控え材とこれら2本の控え材を仮設足場の建地材又は支柱の一本に同時に固定して取り付けるために1個の控え材取付金具からなる部材セットを用いることを前提としているため、主材縦桟取付金具の両側に隣接する2個の朝顔装置の主材縦桟の各1本が同時にセットされ、取り付け穴に1本のボルトを貫通させることによって同時に2本の主材縦桟が固定される。また、控え材取付金具の両側に隣接する2個の朝顔装置の控え材の各1本が同時にセットされ、1本のボルトを貫通させることによって同時に2本の控え材が固定される。
図9は、従来の朝顔装置における主材縦桟取付金具と控え材取付金具の一例を示す。(a)は左側面図であり、(b)は(a)のA−A矢視図と主材縦桟取付金具近傍の拡大図(円内)、(c)は(a)のB−B矢視図と控え材取付金具近傍の拡大図(円内)である。
図10は、従来の朝顔装置における主材縦桟取付金具の取り付け穴の一例であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は正面図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(d)は(c)の取付後の正面図である。
主材縦桟取付金具11は、平板部17の端にクランプ等の仮設足場固定部18を設けた形状のものが一般的であり、その平板部17にはボルトを貫通するための取り付け穴34が1つまたは複数個穿たれている。なお、ここでは、主材縦桟取付金具について説明したが、控え材取付金具も同様な構造を有している。
従来の朝顔装置では、その取り付け穴の1つを利用して、主材縦桟取付金具の両側に隣接する2個の朝顔装置の主材縦桟の各1本の主材縦桟の間に主材縦桟取付金具を挟み込むようにしてセットし、1本のボルトを貫通させてナットで固定していた。控え材取付金具も同様にして、セットし、1本のボルトを貫通させてナットで固定していた。
しかしながら、このような固定方法をそのまま朝顔装置ユニットに適用すると、最初に設置する朝顔装置ユニットの主材縦桟と控え材の各1本を主材縦桟取付金具及び控え材取付金具に取り付けて固定することは可能であるが、次に隣接して設置する朝顔装置ユニットの主材縦桟と控え材の各1本を主材縦桟取付金具及び控え材取付金具に取り付けることは複雑で危険な作業を伴うことになる。
図11と図12は、従来の朝顔装置の主材縦桟取付金具を用いる主材縦桟の固定方法を朝顔装置ユニットに適用した一例である。図11が最初に設置する朝顔装置ユニットの取り付け状況であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(c)は取り付け後のA−A矢視図である。図12は次に隣接して設置する朝顔装置ユニットの取り付け状況であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(c)は取り付け後のA−A矢視図である。
図11にみるごとく、最初に設置する朝顔装置ユニット27においては主材縦桟取付金具を用いてボルト40にて固定しているので、1本の主材縦桟を仮設足場の建地材又は支柱に固定するのに何ら問題はない。しかしながら、図12にみるごとく、次に隣接して設置する朝顔装置ユニット28においては、もう1本の主材縦桟を仮設足場の建地材又は支柱に固定する必要があるため、既に固定されている最初に設置された朝顔装置ユニットの主材縦桟取付金具の固定ボルトを一旦外してから、もう1本の主材縦桟を主材縦桟取付金具に添わせてセットし、1本のボルトを貫通させてナットで固定する必要がある。控え材取付金具も同様にして、セットし、1本のボルトを貫通させてナットで固定する必要がある。
このように、従来の朝顔装置での固定方法をそのまま朝顔装置ユニットに適用すると、複雑で危険な作業を伴うことになる。
(d) このような複雑で危険な作業を避けるためには、隣接する2個の朝顔装置ユニットの各1本の主材縦桟を仮設足場の1本の建地材又は支柱に取り付けるための主材縦桟取付金具において、主材縦桟の2本を同時に1本のボルトで固定して取り付けるのではなく、それぞれの主材縦桟を別個に1本ずつ、1本の建地材又は支柱に取り付けることができるようにすればよい。すなわち、主材縦桟の各1本を別個のボルト又は固定ピンで固定して取り付けることができる構造とすればよい。また、さらに、パネル枠を下方から支持する複数本の控え材又は上方から支持する複数本の吊り材を備える朝顔装置ユニットを用いる場合にも同様である。
したがって、主材上部横桟1本と主材下部横桟1本と主材縦桟の2本からパネル枠を形成し、そのパネル枠内に波形のパネル材を配設して一体化するとともに、主材縦桟の基部には仮設足場の建地材又は支柱に主材縦桟を取り付けることができる主材縦桟取付金具を備える朝顔装置ユニット、あるいはさらに、パネル枠を下方から支持する複数本の控え材又は上方から支持する複数本の吊り材を備える朝顔装置ユニットを用いる場合には、隣接する2個の朝顔装置ユニットの各1本の主材縦桟を仮設足場の一本の建地材又は支柱に同時に固定して取り付けるのではなく、それぞれの主材縦桟が別個に1本の建地材又は支柱に取り付けることが可能である主材縦桟取付金具を用いる必要がある。この際、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で1本の建地材又は支柱に取り付けることが可能であることが好ましい。
また、さらに、パネル枠を下方から支持する複数本の控え材又は上方から支持する複数本の吊り材を備える朝顔装置ユニットを用いる場合には、隣接する2個の朝顔装置ユニットの各1本の控え材又は吊り材を仮設足場の一本の建地材又は支柱に同時に固定して取り付けるのではなく、それぞれの控え材又は吊り材が別個に1本の建地材又は支柱に取り付けることが可能である主材縦桟取付金具を用いる必要がある。この際、それぞれの控え材又は吊り材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で1本の建地材又は支柱に取り付けることが可能であることが好ましい。
なお、仮設足場のコーナー部では、主材縦桟取付金具には朝顔装置の主材縦桟の3本が取り付けられるが、3本の主材縦桟は仮設足場の建地材の一本に別個に取り付けられ、別個に固定されることが可能である必要がある。
(e) 朝顔装置ユニットがさらにパネル枠を下方から支持する複数本の控え材を備える場合には、上記の主材縦桟取付装置に加えて、それぞれの控え材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で、別個に1本の建地材又は支柱に取り付けられることが可能である控え材取付金具を用いる必要がある。
そして、図24に示すとおり、控え材を備える朝顔装置ユニットには、主材縦桟の基部と控え材の基部を接続するスペーサーを設けることができる。この場合、朝顔装置の最終設置形状を有する朝顔装置ユニットとすることができる。スペーサーは、主材縦桟の基部と控え材の基部との間隔を維持できるものであればよく、鋼管(パイプ)や角管のように強固なものだけでなく、ワイヤーのように圧縮時に形状を保持できないものでもよい。ワイヤーは圧縮時に形状を保持できないが、ワイヤーを用いた場合であっても控え材の重力によりワイヤーが伸びるので、間隔を維持することができる。
(f) 朝顔装置ユニットがさらにパネル枠を上方から支持する複数本の吊り材を備える場合には、上記の主材縦桟取付装置に加えて、それぞれの吊り材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で、別個に1本の建地材又は支柱に取り付けられることが可能である吊り材取付金具を用いる必要がある。
そして、吊り材を備える朝顔装置ユニットには、主材縦桟の基部と吊り材の基部を接続するスペーサーを設けることができる。この場合、朝顔装置の最終設置形状を有する朝顔装置ユニットとすることができる。スペーサーは、主材縦桟の基部と吊り材の基部部との間隔を維持できるものであればよく、鋼管(パイプ)や角管のように強固なもので、間隔を維持することができる。
(g) なお、朝顔装置ユニットを仮設足場の建地材又は支柱に取り付けた後に、朝顔装置ユニットのパネル枠及び主材縦桟を一定の角度に倒すために、主材縦桟取付装置、控え材取付装置、吊り材取付金具には、そのいずれかに回転部を設けることも必要である。
そして、朝顔装置ユニットを用いれば、朝顔装置を設置したい仮設足場まで運搬するのに、クレーン等の重機を使用することができる。
(h) 次に、朝顔装置ユニットを組立工場や保管倉庫から仮設足場まで運搬する際の運搬効率について検討する。
控え材を備える朝顔装置ユニットをそのまま運搬すると、控え材は、主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠よりもはみ出している分だけ、トラックの荷台に一度に積載できる朝顔装置ユニットの数が少なくなる。吊り材を備える朝顔装置ユニットの運搬の場合も同様の問題がある。
図13は、控え材を備える朝顔装置ユニットをそのままトラックの荷台36に積載したときの一例である。(a)がトラック上面図、(b)がトラック側面図である。控え材4は、主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成されるパネル枠よりも約1.0〜1.7m程はみ出している。
これを解決し、運搬を効率化する手法としては、次の(i)〜(iv)が考えられる。
(i) 朝顔装置ユニットから、控え材又は吊り材のみを取り外して、控え材又は吊り材を取り外した朝顔装置ユニットと控え材又は吊り材とに分離し、別々に梱包して仮設足場まで運搬し、仮設足場で両者を組み立てて、朝顔装置ユニットにする手法である。
図14は、控え材を取り外した朝顔装置ユニット24と控え材4に分離して、別々に梱包したときの一例である。(a)がトラック上面図、(b)がトラック側面図である。控え材のはみ出しがない分だけ、トラックの荷台に一度に積載できる朝顔装置ユニットの数が多くなる。
(ii) 朝顔装置ユニットに備わる控え材又は吊り材を軸方向にスライド可能とすることで、控え材又は吊り材のはみ出しを抑える手法である。
図15は、控え材を軸方向にスライド可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)がスライドさせる前の朝顔装置ユニットの上面図、(b)がスライドさせた後の朝顔装置ユニットの側面図である。スライド後は、控え材のはみ出しがない分だけ、コンパクトな朝顔装置ユニットとなっている。
(iii) 朝顔装置ユニットに備わる控え材又は吊り材を朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とすることで、控え材又は吊り材のはみ出しを抑える手法である。
図16は、控え材を朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)が回転前の朝顔装置ユニットの上面図、(b)が回転後の朝顔装置ユニットの側面図である。回転後は、控え材のはみ出しがない分だけ、コンパクトな朝顔装置ユニットとなっている。
(iv) 朝顔装置ユニットに備わる控え材又は吊り材を軸方向にスライド可能とするとともに朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とすることによって、朝顔装置ユニットの下方側面にリフト爪を差し込むことができる隙間を形成する手法である。
図17は、控え材を軸方向にスライド可能とするととも朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)と(b)がスライドさせた後であって回転前の朝顔装置ユニットの上面図と側面図、(c)と(d)がさらに回転させた後の朝顔装置ユニットの上面図と側面図である。控え材4をスライドさせ、かつ回転させた後は朝顔装置ユニットの下方側面に隙間37が形成されているので、ここにリフト爪を差し込むことができるので、朝顔装置の運搬が容易になる。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもので、その要旨は下記の(1)〜(5)の朝顔装置ユニットにある。
(1) 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材からなる朝顔装置ユニット及び主材縦桟取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
(2) 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材並びにこの枠を下方から支持する複数本の控え材からなる朝顔装置ユニット並びに主材縦桟取付装置及び控え材取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであるとともに、控え材取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの控え材の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの控え材の少なくとも1本とを、それぞれの控え材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
(3) 主材縦桟の基部と控え材の基部がスペーサーで接続されていることを特徴とする、上記(2)の朝顔装置。
(4) 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材並びにこの枠を上方から支持する複数本の吊り材からなる朝顔装置ユニット並びに主材縦桟取付装置及び吊り材取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであるとともに、吊り材取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの吊り材の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの吊り材の少なくとも1本とを、それぞれの吊り材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
(5) 主材縦桟の基部と吊り材の基部がスペーサーで接続されていることを特徴とする、上記(4)の朝顔装置ユニット。
本発明に係る朝顔装置ユニットによれば、数量確認および部材確認が瞬時で行えるとともに、仮設足場での朝顔装置の組み立て作業が減少するので、仮設足場に朝顔装置を設置する際の安全性と作業性の向上を図ることができる。また、朝顔装置の組立作業又は解体作業の際に、朝顔装置の各部材の紛失や破損が減少する。
以下、図面を用いて本発明に係る朝顔装置に用いる、主材縦桟取付金具、控え材取付金具及び吊り材取付金具を説明する。いずれの取付金具もその構造は同様であるから、主材縦桟取付金具を主として説明する。
図18は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の一例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これは、仮設足場で一般的に使用される連結ピン方式を採用した方式である。主材縦桟取付金具11の側面部16にはボルト40とナット41を介して垂直方向に回転可能となるようにアングル材51が2個設けられており、このアングル材51の上に設けられた連結ピン50に、連結ピン50の径より若干太径の円管又は角管形状の主材縦桟7の下端部を、上方から差し込んだ後、固定ピン52を固定穴53に差し込んで固定するものである。固定ピン52に人的力が加わらない限り、差し込まれた主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。
図19は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これも、図18に示されたのと同様に、連結ピン方式を採用した方式である。ただし、連結ピン50を主材縦桟取付金具11に設けるのではなく、円管又は角管形状の主材縦桟7の下端部に設けたものである。主材縦桟取付金具11は平板部17を有しており、平板部17と側面部16を固定するためのアングル材51が設けられている。この主材縦桟取付金具11は、平板部17の上面には3枚の縦材55が平行に溶接され、3枚の縦材55の間に円管又は角管形状の鋼管56が2個、ボルト40とナット41を介してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能となるように設けられている。主材縦桟取付金具11の平板部17の上方に設けられた円管又は角管形状の鋼管56に、主材縦桟7の下端部に設けられた連結ピン50を上方から差し込んだ後、固定ピン52を固定穴53に差し込んで固定するものである。固定ピン52に人的力が加わらない限り、差し込まれた主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。
図20は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これは、主材縦桟7の下端部に、アングル材(固定穴53が側壁に穿たれている)51を溶接し、このアングル材51の側壁を、主材縦桟取付金具11の平板部17の上面の2箇所に溶接された、それぞれ2枚組の縦材(固定穴53が側壁に穿たれている)55の隙間に上方から挿入したのち、ボルト40とナット41を介してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能になるように取り付けるものである。ボルトナットを外さない限り、主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。なお、ここでは、主材縦桟取付金具11の平板部17と側面部16を固定するための別のアングル材51が設けられている。
図21は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これも、図20に示されたのと同様に、ボルト40とナット41を介して主材縦桟7が主材縦桟取付金具11に対してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能になるように取り付けるものである。ただし、回転部となるボルトナットを主材縦桟取付金具11に設けるのではなく、円管又は角管形状の主材縦桟7の下端部にコの字形の鋼材(固定穴53が側壁に穿たれている)57を溶接したものである。
そして、このコの字形の鋼材(固定穴53が側壁に穿たれている)57の隙間に、主材縦桟取付金具11の平板部17の上面に溶接された2枚の縦材(固定穴53が側壁に穿たれている)55に上方から挿入したのち、ボルト40とナット41を介してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能になるように取り付けるものである。ボルトナットを外さない限り、主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。なお、ここでは、主材縦桟取付金具11の平板部17と側面部16を固定するためのアングル材51が設けられている。
図22は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これは、主材縦桟取付金具11の平板部17の上面に溶接された4枚の縦材(固定穴53が側壁に穿たれている)55の1枚目と2枚目の間、そして3枚目と4枚目の間に、それぞれ、円管又は角管形状の主材縦桟7の下端部(下端部の側面の2箇所には固定穴が穿たれている)を上方から挿入したのち、ボルト40とナット41を介してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能になるように取り付けるものである。ボルトナットを外さない限り、主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。なお、ここでは、主材縦桟取付金具11の平板部17と側面部16を固定するためのアングル材51が設けられている。
図23は、本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これは、主材縦桟取付金具11の側面部16にブラケット58を介して2本のリップ溝形鋼30を一組のボルトナットによって同時に固定し、リップ溝形鋼30の中に、それぞれ、円管又は角管形状の主材縦桟7の下端部(下端部には短円管59が水平方向に溶接されている)を上方から挿入したのち、ボルト40をそれぞれの主材縦桟7の下端部に溶接された短円管59の固定穴(円筒部分)53に挿入し、ナット41を締めることによって、主材縦桟7がそれぞれのボルト40とナット41を介してそれぞれ別個に垂直方向に回転可能になるように取り付けるものである。ボルトナットを外さない限り、主材縦桟7は主材縦桟取付金具11から外れないようになっている。
図24は、本発明に係る朝顔装置ユニットの仮設足場への運搬方法の一例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
この朝顔装置ユニットは、控え材4を備えており、朝顔装置ユニットの主材縦桟7の基部と控え材4の基部を接続するスペーサー19を有する。このようなスペーサー19を有する朝顔装置ユニットは、朝顔装置の最終設置形状の形を保持したまま、クレーン等の重機でワイヤー23を介して吊り下げ、仮設足場20の最終設置場所まで一挙に運搬し、仮設足場20の建地材21に、主材縦桟取付金具11を介して主材縦桟7を、そして、控え材取付金具12を介して控え材4を、それぞれ取り付けることができる。
図25は、本発明に係る朝顔装置ユニットの仮設足場への運搬方法の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
これは、朝顔装置ユニット24の3個を予め組み立てておき、H鋼からなるトラバーサー60を介して、クレーン等の重機で吊り上げた状態である。最終設置場所まで3個の朝顔装置ユニット24を一挙に運搬することができるので、運搬の効率化を図ることができる。
本発明によれば、数量確認および部材確認が瞬時で行えるとともに、仮設足場での朝顔装置の組み立て作業が減少する朝顔装置ユニットを提供することができる。仮設足場に朝顔装置を設置する際の安全性と作業性の向上を図ることができる。
仮設足場に設けられた朝顔装置の一例であり、(a)は左側面図、(b)は正面図である。 朝顔装置の構成の一例であり、(a)は左側面図、(b)〜(d)は正面図(組立作業図)、(e)はパネル材正面図、そして、(f)は朝顔装置の主材上部横桟を仮設足場の建地材に取り付けるための取付金具を示す。 朝顔装置の構成の他の例であり、図2に示された朝顔装置を下方から支持するための控え材を備えたものである。(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)と(d)は控え材の基部の拡大図である。 図4(a)は、このような控え材を有する朝顔装置を取付金具を介して仮設足場の建地材に取り付けた一例である。図4(b)は、控え材の代わりに、吊り材を有する朝顔装置を取付金具を介して仮設足場の建地材に取り付けた一例である。 特許文献1で提案された、控え材取付部材の一例である。(a)は左側面図であり、(b)は正面図である。 朝顔装置を仮設足場に設置する手順の一例を(a)〜(c)の順に示す。 朝顔装置の設置作業を示す。 朝顔装置ユニットの一例であり、(a)は左側面図、(b)は正面図を示す。 従来の朝顔装置における主材縦桟取付金具と控え材取付金具の一例を示す。(a)は左側面図であり、(b)は(a)のA−A矢視図と主材縦桟取付金具近傍の拡大図(円内)、(c)は(a)のB−B矢視図と控え材取付金具近傍の拡大図(円内)である。 従来の朝顔装置における主材縦桟取付金具の取り付け穴の一例であり、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は正面図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(d)は(c)の取付後の正面図である。 従来の朝顔装置の主材縦桟取付金具を用いる主材縦桟の固定方法を朝顔装置ユニットに適用した一例(最初に設置する朝顔装置ユニットの取り付け状況)である。(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(c)は取り付け後のA−A矢視図である。 従来の朝顔装置の主材縦桟取付金具を用いる主材縦桟の固定方法を朝顔装置ユニットに適用した一例(次に隣接して設置する朝顔装置ユニットの取り付け状況)である。(a)は側面図、(b)は(a)のA−A矢視図(主材縦桟取付金具の建地材又は支柱への取付作業図)、(c)は取り付け後のA−A矢視図である。 控え材を備える朝顔装置ユニットをそのままトラックの荷台に積載したときの一例である。(a)がトラック上面図、(b)がトラック側面図である。 控え材を取り外した朝顔装置ユニットを、控え材に分離して、別々に梱包したときの一例である。(a)がトラック上面図、(b)がトラック側面図である。 控え材を軸方向にスライド可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)がスライドさせる前の朝顔装置ユニットの上面図、(b)がスライドさせた後の朝顔装置ユニットの側面図である。 控え材を朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)が回転前の朝顔装置ユニットの上面図、(b)が回転後の朝顔装置ユニットの側面図である。 控え材を軸方向にスライド可能とするととも朝顔装置ユニットのパネル面で回転可能とした朝顔装置ユニットの一例である。(a)と(b)がスライドさせた後であって回転前の朝顔装置ユニットの上面図と側面図、(c)と(d)がさらに回転させた後の朝顔装置ユニットの上面図と側面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の一例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置に用いる主材縦桟取付金具の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置ユニットの仮設足場への運搬方法の一例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明に係る朝顔装置ユニットの仮設足場への運搬方法の他の例である。(a)は側面図、(b)は正面図である。
符号の説明
1 朝顔装置
2 パネル材
3 パネル枠
4 控え材
5 主材上部横桟
6 主材下部横桟
7 主材縦桟
8 フレ止め
9 パネル押え材
10 吊り材
11 主材縦桟取付金具
12 控え材取付金具
13 吊り材取付金具
14 スライド材
15 建物
16 側面部
17 平板部
18 仮設足場固定部
19 スペーザー
20 仮設足場
21 建地材
22 手摺の開口部
23 ワイヤー
24 朝顔装置ユニット
25 落下物
26 作業者
27 最初に設置する朝顔装置ユニット
28 次に隣接して設置する朝顔装置ユニット
30 リップ溝形鋼
31 エンドストッパー用ボルト
33 係合部
34 取り付け穴
35 ロープ
36 トラックの荷台
37 隙間
40 ボルト
41 ナット
50 連結ピン
51 アングル材
52 固定ピン
53 固定穴
55 縦材
56 鋼管
57 コの字形の鋼材
58 ブラケット
59 短円管
60 トラバーサー

Claims (5)

  1. 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材からなる朝顔装置ユニット及び主材縦桟取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
  2. 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材並びにこの枠を下方から支持する複数本の控え材からなる朝顔装置ユニット並びに主材縦桟取付装置及び控え材取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであるとともに、控え材取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの控え材の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの控え材の少なくとも1本とを、それぞれの控え材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
  3. 主材縦桟の基部と控え材の基部がスペーサーで接続されていることを特徴とする、請求項2に記載の朝顔装置。
  4. 主材上部横桟と主材下部横桟と複数本の主材縦桟から形成される枠及びこの枠内に配設されるパネル材並びにこの枠を上方から支持する複数本の吊り材からなる朝顔装置ユニット並びに主材縦桟取付装置及び吊り材取付装置からなる朝顔装置であって、複数個の朝顔装置ユニットが仮設足場の支柱又は建地材の間に設置される際に、主材縦桟取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの主材縦桟の少なくとも1本とを、それぞれの主材縦桟がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであるとともに、吊り材取付装置は、一つの朝顔装置ユニットの吊り材の少なくとも1本と、この朝顔装置ユニットに隣接する別の朝顔装置ユニットの吊り材の少なくとも1本とを、それぞれの吊り材がその基部を中心として別個に垂直方向に回転可能な状態で別個に1本の支柱又は建地材に取り付けることが可能なものであることを特徴とする朝顔装置。
  5. 主材縦桟の基部と吊り材の基部がスペーサーで接続されていることを特徴とする、請求項4に記載の朝顔装置。

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