JP6031392B2 - 柱脚金物用の拘束具 - Google Patents

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本発明は、建築物の基礎コンクリートに埋め込まれたアンカーボルトにひずみが生じた後でも、剛性の低下を抑制できる柱脚金物用の拘束具に関する。
各種建築物は、地震や強風に耐え抜く必要があり、木造軸組構法では、柱の浮き上がりを防止するため、ホールダウン金物を用いて、柱を基礎に引き寄せている。また大断面の木材を用いた門型ラーメン構法では、柱脚金物を用いて、柱を基礎に据え付けることが多い。柱脚金物は、基礎と柱を連結する役割を担い、アンカーボルトで基礎に固定され、さらに複数のボルトやナットで柱を固定する。この柱脚金物に関して、本願発明と関連のある特許文献を以下に示す。
特許文献1では、ボルト類が塑性変形した後も、締結部の強度を維持可能な締結具が開示されている。この文献の図1では、柱を基礎に据え付けるため、基礎と柱の間に箱状の金具を挟み込んでおり、金具から柱に向けて長尺の締結ボルトを差し込んでいる。この箱状の金具は、柱脚金物に相当するもので、過大な引張荷重で締結ボルトが塑性変形した後に備えて、締結ボルトの頭部を拘束する押圧具を組み込んでいる。この押圧具により、締結ボルトの緩みを防止でき、地震に遭遇した場合でも、揺れが収束するまでの間、柱の剛性を維持できるほか、締結ボルトの弾塑性変形が繰り返され、多くのエネルギーを吸収できる。
特許文献2では、施工作業性の向上などを目的とした建築用柱脚金物が開示されている。この柱脚金物は、「ロ」字形断面で、その下面部がコンクリート基礎に接触して、上面部が柱に接触する。さらに下面部の中央にはアンカーボルトが差し込まれ、その真上には、柱脚金物と柱を連結するホゾパイプが差し込まれている。そしてアンカーボルトの先端には、ナットと平座金を一体化した調節器を螺合させて、その上面をホゾパイプに圧接させている。そのため柱は、柱脚金物のほか、アンカーボルトでも支持される。
特開2011−247029号公報 特開平10−88657号公報
柱脚金物を固定するために用いるアンカーボルトは、比較的断面径が大きく、しかも大半が基礎コンクリートに埋め込まれており、地震時においても、ほとんど変形することはないと考えられていた。しかし実際には、アンカーボルトと基礎コンクリートとの境界面に滑りが生じて、アンカーボルトが塑性変形する場合もあることが判明した。このような事態に陥ると、柱脚金物に緩みが生じてしまい、柱の剛性が低下して、建築物の安全性を維持できなくなる。
特許文献1で開示されている技術は、箱状の金具(柱脚金物)と柱を連結する締結ボルトの塑性変形に対応したもので、アンカーボルトの塑性変形については、全く想定されていない。またこの文献中の押圧具は、あくまでも締結ボルトの頭部を拘束するもので、アンカーボルトの先端を拘束することはできない。次に特許文献2では、柱とアンカーボルトとの間に調整器が挟み込まれており、アンカーボルトが塑性変形した場合でも、柱脚金物に緩みを生じることはない。ただし、結露の抑制や剛性の確保や美観などの観点から、柱脚金物はできるだけ小形化することが多く、この文献のような調整器では、組み込みなどが難しい事態も予想される。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、アンカーボルトにひずみが生じた後でも、剛性の低下を抑制でき、しかも空間に余裕がない場合でも組み込み可能な柱脚金物用の拘束具の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、柱脚金物に組み込まれる拘束具であって、該柱脚金物は、基礎コンクリートの上面に載置される底板と、柱の下面を受け止める天板と、が空間を隔てて配置され、且つアンカーボルトで固定され、前記拘束具は、前記アンカーボルトの先端と前記天板の下面との間に配置する押圧体と、該アンカーボルトの最先端に螺合させる副ナットと、からなり、前記アンカーボルトに螺合させた前記副ナットを上方に移動させることで、前記押圧体は、前記天板に密着し、前記押圧体の下面には、前記副ナットの内部に入り込む突起を設けたことを特徴とする柱脚金物用の拘束具である。
本発明は、木製の柱を据え付けるために用いる柱脚金物に組み込まれ、アンカーボルトのひずみによる柱脚金物の緩みを防止する機能を有し、押圧体と副ナットで構成される。なお柱脚金物は、基礎コンクリートの上面と直に接触する底板と、柱の下面と直に接触する天板と、が一定の距離を隔てて平行に配置され、その間にボルトの頭部やナットなどを配置することを前提としている。ただし柱脚金物の基本形状は、底板と天板を中央だけでつなぐH状や、底板と天板の端部同士をつなぐ箱状など、自在である。
アンカーボルトは、柱脚金物を固定するためのもので、その大半は基礎コンクリートに埋め込まれており、上端だけが外部に突出する。また柱脚金物の底板には、アンカーボルトを差し込むための抜き孔を設ける。当然ながらアンカーボルトと抜き孔は、同心に揃うよう配慮する。なお一個の柱脚金物は、安定性を確保するため、複数のアンカーボルトで固定することが多い。施工時は、まずアンカーボルトを抜き孔に差し込み、その先端に主ナットを螺合させて締め付け、底板を基礎コンクリートに密着させる。
拘束具は、押圧体と副ナットで構成され、そのうち押圧体は、アンカーボルトの先端面と柱脚金物の天板下面との間に配置して、アンカーボルトの先端部を押し下げる役割を担う。なお押圧体の全長は、対向する両面の距離よりも短くして、押圧体を無理なくアンカーボルトの真上に配置できるものとする。さらに押圧体は、アンカーボルトを押し下げることから、十分な強度を確保する。
副ナットは、前記の主ナットと同様、アンカーボルトに螺合させるが、主ナットよりも先端側に配置して、押圧体を固定する役割を担う。押圧体は、アンカーボルトと天板との間に配置するが、単独では安定性に乏しい。そこで、押圧体の下部を副ナットに接触させて、副ナットと天板で押圧体を挟み込む。そのため押圧体は、アンカーボルトとは非接触で、双方の間に副ナットが介在しており、実際には、押圧体から副ナットを経てアンカーボルトを押し下げる。
施工時は、まず柱の下面に柱脚金物を取り付け、次に柱を吊り上げ、アンカーボルトを抜き孔に差し込み、柱を基礎コンクリートの上面に仮置きして、さらに主ナットをアンカーボルトに螺合させて、柱を据え付ける。その後、アンカーボルトに副ナットを螺合させて、副ナットの上面からアンカーボルトを突出させる。引き続き、アンカーボルトと天板との間に押圧体を配置して、副ナットを上方に移動させると、押圧体は、副ナットと天板に挟み込まれ、強固に保持される。なお、締め付けを終えた副ナットは、押圧体と接触するため、わずかではあるが、アンカーボルトの先端よりも上に位置する。
突起は、押圧体の下面中央に形成される局地的な凸部で、これが副ナット中心のメネジの中に入り込むことで、押圧体の移動を規制する。そのため、柱脚金物が過大な外力を受けた場合でも、押圧体の脱落を防止できるほか、施工時においても、不意の脱落を防止でき、作業性の向上に貢献する。なお突起は、副ナットの中に入り込めばよいため、その横断面は、円形のほか角形でも構わない。さらに副ナットとの兼ね合いから、突起の高さは抑制気味にする。
押圧体の全長は、前記のように、アンカーボルトと天板との隙間に入り込める程度に抑制する。そのため、柱を基礎コンクリートに据え付けた後、押圧体を柱脚金物の中に配置する際は、押圧体をほぼ水平方向に移動させるだけでよく、柱脚金物の内空間に余裕がない場合でも、無理なく作業を実施できる。
このように、押圧体と副ナットからなる拘束具を柱脚金物に組み込むことで、過大な引張荷重でアンカーボルトにひずみが生じた後も、アンカーボルトの先端部を拘束具で押し下げ、主ナットと柱脚金物との密着が維持される。そのため、アンカーボルトと柱脚金物との緩みを防止でき、地震に遭遇した場合には、揺れが収束するまでの間、アンカーボルトの弾塑性変形が強制的に繰り返され、多くのエネルギーを吸収できる。
請求項2記載の発明は、押圧体の形状を限定するもので、押圧体の上面には、柱を連結する柱用ボルトの頭部を収容するための凹部を設け、該凹部の底面は、該柱用ボルトの頭部端面に接触することを特徴とする。柱用ボルトは、柱脚金物と柱を連結するためのもので、天板の下面から柱の下部に差し込む。また、アンカーボルトと柱用ボルトは、ほぼ同心に揃うことを前提とする。なお柱の下部には、柱用ボルトとの螺合のため、メネジを形成されたラグスクリューや異形棒鋼などを埋め込む。
アンカーボルトと柱用ボルトをほぼ同心で配置した場合、押圧体と柱用ボルトとの干渉が避けられない。そこで押圧体の上面の中央に凹部を設けて、その中に柱用ボルトの頭部を収容することで、この干渉を回避する。さらに凹部の底面は、柱用ボルトの頭部と接触できるよう、各部の形状を調整する。これにより、柱用ボルトの頭部の緩みも防止でき、基礎コンクリートと柱が強固に連結され、地震に遭遇した場合でも、剛性の低下を抑制できる。しかも、アンカーボルトと柱用ボルトの双方を弾塑性変形させることで、より多くのエネルギーを吸収できる。
請求項3記載の発明は、押圧体の形状をより一段と限定するもので、凹部の側面には、柱用ボルトの頭部を通過させることのできる窓を設けたことを特徴とする。アンカーボルトと柱用ボルトがほぼ同心で並び、且つ柱脚金物の内空間が狭い場合、押圧体をほぼ水平方向に移動させて、所定の位置に組み込むことがある。本発明は、このような状況を考慮したもので、凹部を取り囲む側面には、柱用ボルトの頭部を通過させるための窓を設ける。窓は、凹部の側面の一部を切り欠いて外部に開放させた部位で、その幅は、当然ながら柱用ボルトの頭部の直径よりも大きくするが、強度確保や脱落防止のため、必要以上には大きくしない。
請求項1記載の発明のように、押圧体と副ナットで構成される拘束具を柱脚金物の内空間に組み込み、アンカーボルトの先端部を強制的に押し下げることで、過大な引張荷重でアンカーボルトにひずみが生じた後も、アンカーボルトと柱脚金物に緩みが生じることはなく、柱下部の剛性低下を抑制できる。さらに、大規模な地震に遭遇した場合、揺れが収束するまでの間、アンカーボルトの弾塑性変形が繰り返され、多くのエネルギーを吸収して、建築物の安全性を一段と向上できる。
また押圧体の全長は、アンカーボルトと天板との隙間に入り込める程度に抑制してある。そのため、押圧体を柱脚金物に組み込む際は、押圧体をほぼ水平方向に移動させた後、副ナットを回転させて、押圧体を固定すればよく、柱脚金物の内空間に余裕がない場合でも、問題は生じない。なお押圧体の下面中央には突起を設けてあり、これを副ナットの中に差し入れることで、押圧体の移動を規制できる。そのため、柱脚金物が過大な外力を受けた場合でも、押圧体の脱落を防止できるほか、施工時においても、不意の脱落を防止でき、作業性の向上に貢献する。
請求項2記載の発明のように、押圧体の上面に凹部を設けることで、アンカーボルトと柱用ボルトがほぼ同心で並ぶ構造においても、柱用ボルトの頭部を凹部に収容することで、無理なく押圧体を配置できる。また、過大な荷重で柱用ボルトにひずみが生じた後でも、柱脚金物と柱との緩みを防止でき、柱をより強固に据え付けることができる。
請求項3記載の発明のように、押圧体の凹部側面には、外部と連通する窓を設けることで、施工時、押圧体を水平方向に移動させて、所定の位置に組み込むことができる。そのため、柱脚金物の内空間に余裕のない場合でも、本発明による拘束具を無理なく使用できる。
本発明による拘束具の形状例と、その使用状態を示す斜視図である。 図1の柱を据え付けていく過程を示す斜視図である。なお柱脚金物と柱は、内部構造を把握できるよう、ラグスクリューなどの中心を切断線とした縦断面図としている。 図2の後、押圧体と副ナットで構成される拘束具を組み込む過程を示す斜視図である。 図1の柱を据え付けていく過程を示す縦断面図である。 図1の柱を据え付けた後、引張荷重でアンカーボルトなどにひずみが生じた場合を示す縦断面図である。 図1とは異なる拘束具の形状と、その使用状態を示す斜視図である。 図6の柱を据え付けていく過程を示す斜視図である。なお柱脚金物と柱は、内部構造を把握できるよう、ラグスクリューなどの中心を切断線とした縦断面図としている。
図1は、本発明による拘束具の形状例と、その使用状態を示している。この図では、長方形断面の柱51の下部を基礎コンクリート41に据え付けるため、箱形の柱脚金物21を使用しており、柱脚金物21の内部に拘束具を配置する。基礎コンクリート41は、建築物の外縁などに沿って壁状に打設され、その上面は水平に仕上げる。また基礎コンクリート41の内部には、建築物を固定するためのアンカーボルト42を垂直方向に埋め込み、その上端部だけが外に露出する。そのほか柱51は、集成材を含む木製である。
柱脚金物21は、底板23と直立板24と天板25の計四枚の鋼板を溶接で一体化したもので、底板23は基礎コンクリート41の上面に接触する部位で、天板25は柱51の下面に接触する部位で、左右の直立板24は、底板23と天板25を連結する。そのため底板23と天板25との間は、空洞になる。また底板23には、アンカーボルト42を差し込むため、二箇所に抜き孔26を設けてある。アンカーボルト42は、位置誤差を生じやすいため、抜き孔26の直径はやや大きくしている。
抜き孔26から突出するアンカーボルト42の先端には、大ワッシャ43と小ワッシャ44を差し込み、次に、主ナット45を螺合させて締め付けると、柱脚金物21は、基礎コンクリート41に固定される。大ワッシャ43は、抜き孔26を塞ぐため直径を大きくしてあり、さらにアンカーボルト42の位置誤差を吸収できるよう、内部を長円形に切り抜いてある。対して小ワッシャ44は汎用品である。
柱51は、柱脚金物21の上面に据え付けられる。そのため柱51の下面には、ラグスクリュー31をねじ込み、さらに、天板25からラグスクリュー31に向けて、柱用ボルト38を差し込む。ラグスクリュー31は円柱状の金属棒で、その側周面には螺旋状に伸びる凸条33を形成してあるほか、下部には工具を掛けるための六角部35を形成してあり、また下面中心には柱用ボルト38と螺合するメネジ34を形成してある。なおラグスクリュー31は大径のため、ねじ込みに先立ち、柱51の下面から伸びる下穴52を加工しておく。この図では、柱51の左右二箇所にラグスクリュー31をねじ込んでいる。
柱用ボルト38を差し込むため、天板25の左右二箇所には、丸孔27を設けてある。また、アンカーボルト42と柱用ボルト38は、左右いずれもほぼ同心に揃えてある。そのほか、柱脚金物21を基礎コンクリート41に載せた際、アンカーボルト42の先端が天板25に接触することはない。
拘束具は、押圧体11と副ナット19の二要素からなり、副ナット19は、アンカーボルト42に螺合させるが、主ナット45よりも先端側に位置する。また押圧体11は、アンカーボルト42の先端と天板25の下面との間に配置して、さらに副ナット19で天板25に押し付けられる。なお押圧体11の真上には、柱用ボルト38の頭部が存在する。そのため押圧体11の上面には、外縁以外をくり抜いた凹部13を形成して、その中に柱用ボルト38の頭部を収容する。
凹部13は、単に柱用ボルト38の頭部を収容するだけではなく、頭部端面と凹部13底面が接触するよう、各部の寸法を調整してある。そのため、柱用ボルト38が過大な荷重で塑性変形した後も、その頭部は緩むことなく天板25との接触を維持する。そのほか凹部13の側面の一部には、切り欠き状の窓14を設けてある。窓14は、押圧体11を組み込む際、柱用ボルト38の頭部を通過させるための役割を有する。したがって窓14は、必要最低限の大きさとする。
図2は、図1の柱51を据え付けていく過程を示している。なお柱脚金物21と柱51は、内部構造を把握できるよう、ラグスクリュー31などの中心を切断線とした縦断面図としている。施工時は、まず図の右上に描くように、柱51の下穴52にラグスクリュー31をねじ込んでいき、ラグスクリュー31と柱51の下面を段差なく揃える。次に、柱51の下面に柱脚金物21の天板25を接触させて、さらに天板25の下方からラグスクリュー31に向けて柱用ボルト38を差し込んで締め付けると、柱脚金物21と柱51が一体化する。その後、柱51を吊り上げ、底板23の抜き孔26にアンカーボルト42を差し込み、柱51を基礎コンクリート41の上面に仮置きする。
引き続き、アンカーボルト42の先端に大ワッシャ43と小ワッシャ44を差し込み、さらに主ナット45を螺合させて締め付けると、図の左下に描くように、柱脚金物21が基礎コンクリート41に固定され、柱51の据え付けが完了する。この際、アンカーボルト42と柱用ボルト38は、ほぼ同心で並ぶが接触することはなく、ある程度の隙間が確保されている。
図3は、図2の後、押圧体11と副ナット19で構成される拘束具を組み込む過程を示している。図の右上に描くように、まずアンカーボルト42の先端に副ナット19を螺合させる。副ナット19は、主ナット45と接触させる必要はなく、アンカーボルト42の先端が露出する程度まで、ねじ込みを続ける。その後、柱脚金物21の側方から押圧体11を水平方向に移動させて、柱用ボルト38の頭部を窓14から凹部13内に収容する。
次に、副ナット19を回転させて上方に移動させると、やがて図の左下に描くように、押圧体11は、副ナット19と天板25で挟み込まれ、脱落不能になる。同時に、押圧体11と副ナット19を介してアンカーボルト42が押し下げられる。そのためアンカーボルト42にひずみが生じた場合でも、大ワッシャと43と底板23は密着状態を維持して、柱脚金物21の緩みを防止できる。なお押圧体11の突起15は、副ナット19の中心に入り込んでおり、押圧体11の脱落を防止する。
図4は、図1の柱51を据え付けていく過程を縦断面で示している。柱51にラグスクリュー31をねじ込み、さらに天板25からラグスクリュー31のメネジ34に向けて柱用ボルト38を差し込み、締め付けると、柱脚金物21が柱51に固定される。その後、図の上方に描くように、底板23の抜き孔26にアンカーボルト42を差し込み、柱51を基礎コンクリート41の上面に仮置きする。最後に、アンカーボルト42に大ワッシャ43と小ワッシャ44を差し込み、引き続き、主ナット45を螺合させて締め付けると、柱51の据え付けが完了する。
その後、図の下方に描くように、アンカーボルト42に副ナット19を螺合させて、ある程度の深さまでねじ込んだ後、柱用ボルト38の頭部を覆い隠すように押圧体11を組み込む。さらに、突起15をアンカーボルト42と同心に揃えてから、副ナット19を回転させて上方に移動させると、押圧体11は、アンカーボルト42と天板25を押し広げるように固定される。そのためアンカーボルト42の先端面は、これ以上、天板25に向けて突出することができず、仮にアンカーボルト42にひずみが生じた場合でも、底板23と大ワッシャ43の密着が維持され、柱脚金物21に緩みが生じることはない。
図5は、図1の柱51を据え付けた後、引張荷重でアンカーボルト42などにひずみが生じた場合を示している。過大な荷重が柱51を持ち上げる方向に作用した場合、図の上方に描くように、基礎コンクリート41の上部では、アンカーボルト42との境界面に滑りが生じて、アンカーボルト42が細長く塑性変形してしまい、柱脚金物21が浮き上がる。さらに、柱脚金物21と柱51を連結する柱用ボルト38についても、微小なひずみを生じる。ただしアンカーボルト42は、基礎コンクリート41中の鉄筋と連結されており、この状態でも引き抜かれてしまうことはない。
この図のように、アンカーボルト42や柱用ボルト38にひずみが生じた場合でも、押圧体11と副ナット19により、アンカーボルト42と柱脚金物21に緩みは生じない。同様に、柱用ボルト38と柱脚金物21にも緩みは生じない。そのため、このような過酷な状況においても、基礎コンクリート41と柱脚金物21は、アンカーボルト42を介して一体化しており、さらに柱脚金物21と柱51は、柱用ボルト38を介して一体化しており、柱51の据え付けが不安定化することはない。ただし柱脚金物21の上下に隙間が生じることから、その分だけ剛性は低下する。
柱脚金物21が浮き上がった後、荷重の方向が変化すると、柱51が柱脚金物21を押し付け、図の下方に描くように、アンカーボルト42や柱用ボルト38が押し潰され、柱脚金物21の上下の隙間がなくなり、ひずみが生じる前の状態に復元する。そのため過大な引張荷重が作用した後も、建築物の安全性を一貫して維持できる。さらに地震に遭遇した際は、アンカーボルト42の弾塑性変形が強制的に繰り返され、より多くのエネルギーを吸収できる。
図6は、図1とは異なる拘束具の形状と、その使用状態を示している。この図では、柱51を柱脚金物22に固定するため、柱51の四隅に小径のラグスクリュー32をねじ込んでいる。このラグスクリュー32は、図1などに描くものよりも小径で、下端部にオネジ36を形成してある。施工時は、柱51の下穴52にラグスクリュー32をねじ込み、そのオネジ36を柱脚金物22の丸孔27に差し込み、オネジ36の先端に上ナット37を螺合させて締め付けると、柱脚金物22と柱51が一体化する。
この図において、アンカーボルト42を差し込むための抜き孔26は、底板23の中心線上に位置している。しかし、ラグスクリュー32のオネジ36を差し込むための丸孔27は、天板25の四隅に位置している。そのため押圧体12の上面には、図1などのような凹部13が不要で、単純な平面となっている。また突起15は、角形としている。そのほかこの図の柱脚金物22は、ラグスクリュー32の配置などを考慮して、直立板24を内寄りに配置してある。なお、アンカーボルト42に主ナット45を螺合させて柱脚金物22を据え付ける点や、拘束具の効果などは、これまでの各図と同じである。
図7は、図6の柱51を据え付けていく過程を示している。なお柱脚金物22と柱51は、内部構造を把握できるよう、ラグスクリュー32などの中心を切断線とした縦断面図としている。図の右上に描くように、柱51にねじ込んだラグスクリュー32のオネジ36に上ナット37を螺合させて、柱脚金物22と柱51を一体化して、さらにアンカーボルト42に主ナット45を螺合させて締め付けると、柱51の据え付けが完了する。この図では、アンカーボルト42とラグスクリュー32が離れており、アンカーボルト42と天板25との間には、何も配置されていない。
次に、アンカーボルト42の先端に副ナット19を螺合させ、さらに押圧体12を柱脚金物22の側方から水平方向に移動させて、アンカーボルト42の真上に押圧体12を配置する。その後、副ナット19を回転させて上方に移動させると、図の左下に描くように、押圧体12は、副ナット19と天板25で挟み込まれ、脱落不能になる。同時に、押圧体12と副ナット19を介してアンカーボルト42が押し下げられる。そのためアンカーボルト42にひずみが生じた場合でも、大ワッシャと43と底板23は密着状態を維持して、柱脚金物22の緩みを防止できる。なお押圧体12の突起15は、副ナット19の中心に入り込んでおり、押圧体12の脱落を防止する。
11 押圧体(凹部あり)
12 押圧体(凹部なし)
13 凹部
14 窓
15 突起
19 副ナット
21 柱脚金物(直立板を外寄りに配置)
22 柱脚金物(直立板を内寄りに配置)
23 底板
24 直立板
25 天板
26 抜き孔
27 丸孔
31 ラグスクリュー(大径の方)
32 ラグスクリュー(小径の方)
33 凸条
34 メネジ
35 六角部
36 オネジ
37 上ナット
38 柱用ボルト
41 基礎コンクリート
42 アンカーボルト
43 大ワッシャ
44 小ワッシャ
45 主ナット
51 柱
52 下穴

Claims (3)

  1. 柱脚金物(21又は22)に組み込まれる拘束具であって、
    該柱脚金物(21又は22)は、基礎コンクリート(41)の上面に載置される底板(23)と、柱(51)の下面を受け止める天板(25)と、が空間を隔てて配置され、且つアンカーボルト(42)で固定され、
    前記拘束具は、前記アンカーボルト(42)の先端と前記天板(25)の下面との間に配置する押圧体(11又は12)と、該アンカーボルト(42)の最先端に螺合させる副ナット(19)と、からなり、
    前記アンカーボルト(42)に螺合させた前記副ナット(19)を上方に移動させることで、前記押圧体(11又は12)は、前記天板(25)に密着し、
    前記押圧体(11又は12)の下面には、前記副ナット(19)の内部に入り込む突起(15)を設けたことを特徴とする柱脚金物用の拘束具。
  2. 前記押圧体(11又は12)の上面には、前記柱(51)を連結する柱用ボルト(38)の頭部を収容するための凹部(13)を設け、該凹部(13)の底面は、該柱用ボルト(38)の頭部端面に接触することを特徴とする請求項1に記載した柱脚金物用の拘束具。
  3. 前記凹部(13)の側面には、前記柱用ボルト(38)の頭部を通過させることのできる窓(14)を設けたことを特徴とする請求項2に記載した柱脚金物用の拘束具。
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