JP6818401B2 - 箱形金物を用いた連結構造 - Google Patents

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本発明は、木造建築において、隣接する柱と梁との境界に配置する箱形金物を用いた連結構造に関する。
従来、木造建築は、小規模な住宅などを中心に普及してきたが、近年は様々な技術開発により大規模化が実現し、商業施設や公共施設などの木造化も進んでいる。この大規模化に伴い、使用する部材も大断面となるため、部材同士の連結には、ホゾとホゾ溝の嵌め込みといった伝統的な手法に替わり、各種金物を使用することが多い。その具体例を図8および図9に示す。
図8は、柱と梁をL字状に連結するため、箱形金物を用いた場合を示し、柱の側面と梁の端面を接触させることを想定しており、梁の端部の上下二箇所に切欠を加工し、ここに箱形金物を組み込む。箱形金物は、四枚の鋼板を溶接で一体化した構成で、また柱と梁のいずれも、箱形金物と接触する面にラグスクリューを埋め込む。なお箱形金物の一面に対し、四本のラグスクリューを配置しており、このラグスクリューを埋め込むため、部材には下穴を加工してある。そして箱形金物の内部から、ラグスクリューのメネジに向けて固定ボルトを差し込み、これを締め付けると、図9のように、柱と梁が連結される。
本願発明と同様、部材の据え付けや連結に用いる金物の例として、後記特許文献が挙げられ、そのうち特許文献1では、筋交いや壁などの取り付けを妨げることなく、柱を土台に固定することのできる柱脚金物が開示されている。この柱脚金物は、土台と柱との間に挟み込まれる角パイプと、土台上面から突出するアンカーボルトと、柱の下端面に埋め込む大径ボルトと、アンカーボルトに螺合するナットと、大径ボルトに螺合する取付ボルトと、からなり、アンカーボルトを角パイプに差し込み、ナットを締め付けると、角パイプが土台に固定される。さらに、角パイプの内部に取付ボルトを差し込み、これを大径ボルトに螺合させて締め付けることで、柱が角パイプに固定される。
次に特許文献2では、現場での作業が容易で工期短縮を実現できるほか、高剛性を得られる接合構造が開示されている。この接合構造は、柱と梁などを用いた木質構造において、二部材の側面と端面との接合や、二部材の端面同士の接合を想定しており、接合される一方の部材に切欠部を加工し、そこに箱状のジョイントボックスを埋め込む。また接合される各部材には、切欠部を基点として、挿通孔や埋込穴を加工し、そこに全ネジボルトを埋め込む。そして全ネジボルトの一端をジョイントボックスの内部に差し入れ、そこにナットを螺合すると、ジョイントボックスを介し、部材同士が接合される。ジョイントボックスを用いることで、高い剛性を得られるほか、あらかじめ部材に全ネジボルトを埋め込むことで、現地での作業が削減され、工期短縮が実現する。
実用新案登録第3077715号公報 特開平10−140659号公報
先の図8および図9に示す箱形金物は、強度の問題から、汎用の角形鋼管を素材とすることが難しく、複数の鋼板を溶接で一体化することが多い。そのため、コストは増加するものの、施工箇所に応じ、寸法などを最適化した専用品の製造も容易である。ただし、溶接で一体化した箱形金物は、引張荷重を受けた際、曲げモーメントや、せん断荷重も発生し、その変形を精密に予測するには、有限要素法などのコンピューター解析が不可欠で、相応の費用が発生する。
前記のように箱形金物は、専用品を製造することも多いが、その都度、コンピューター解析を行うことは、費用面で難しい。そのため箱形金物の構成を変更することで、コンピューター解析を用いることなく、変形を予測したいとの要望がある。仮にこれが実現できるならば、専用品についても、強度の余裕を必要最小限に抑制し、コストダウンなどを実現できる。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、木造建築において、隣接する柱と梁を一体化する機能を有し、荷重を受けた際の変形の予測が容易な箱形金物を用いた連結構造の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、隣接する柱と梁との境界に配置する箱形金物を用いた連結構造であって、該柱の側面に該梁の端面が接触しており、前記箱形金物は、前記柱の側面近傍に配置する先方板と、前記梁と接触する後方板と、該先方板と該後方板との間に挟み込む受圧管と、該先方板と該後方板を一体化する結合ボルトと、からなり、前記受圧管は、前記先方板および前記後方板の外縁近傍に複数配置し、前記結合ボルトは、前記先方板から前記受圧管の内部を経て前記後方板に差し込み、前記先方板には、前記結合ボルトの頭部を収容するザグリと、該結合ボルトの軸部を通す中孔と、を設け、前記後方板には、前記結合ボルトと螺合するメネジを設け、前記先方板を前記柱に取り付け、また前記後方板を前記梁に取り付けるため、該先方板および該後方板には、前記受圧管から離れた位置に抜き孔を設け、前記先方板と前記後方板との間に作用する引張荷重は、前記結合ボルトで受け止められ、前記柱の側面と前記先方板との間には、前記結合ボルトの頭部を押圧するため、該先方板と同外形の補助板を配置してあり、前記梁の端部の上下には、前記箱形金物および前記補助板を収容するための切欠を設けてあり、上下に配置された該箱形金物および該補助板の間に該梁が挟み込まれていることを特徴とする箱形金物を用いた連結構造である。
本発明は、木造建築の骨格を構成する二要素を連結するための箱形金物を用いた連結構造で、この二要素は柱と梁である。なお部材については、無垢材に限らず、集成材でも構わない。また本発明による箱形金物は、先方板と後方板と受圧管を結合ボルトで一体化した箱形で、連結される二要素の境界に配置する。
先方板と後方板は、鋼板を所定の大きさに切り出したもので、原則としていずれも同じ外形とするが、周辺との兼ね合いで形状が異なることもある。なお両板の厚さは、結合ボルトとの兼ね合いより、双方で異なることが多い。また先方板は、連結される二要素のうち、一方の近傍に配置し、他方板は、残る一方に面接触するが、先方板と後方板は、所定の間隔で平行に配置し、双方が直に接触することはない。
受圧管は、先方板と後方板との間に挟み込み、双方の間隔を維持するほか、先方板と後方板を接近させるような圧縮荷重を受け止める役割を果たし、想定される圧縮荷重に耐えられる強度を持たせる。また受圧管は、一対の先方板と後方板との間に一本だけ配置する訳ではなく、先方板や後方板の外縁近傍に複数本配置する。ただし受圧管は、先方板や後方板の外縁から飛び出さないよう、注意を要する。
結合ボルトは、先方板と後方板と受圧管を一体化する役割を果たし、その先端を先方板から受圧管の内部に向けて差し込み、後方板に螺合させる。そのため先方板には、結合ボルトの軸部を通すため、中孔を設ける。また後方板には、結合ボルトと螺合するメネジを設ける。当然ながら、中孔とメネジは、同心に揃うように設ける。そのほか結合ボルトの頭部を先方板に埋め込むため、中孔の一端側にはザグリを設ける。
先方板と後方板を結合ボルトで一体化した際、結合ボルトの先端が後方板から突出すると、後方板と部材が面接触できなくなる。これを避けるため、結合ボルトの全長は、厳密に定め、後方板から突出しないようにする。また結合ボルトの頭部は、前記のようにザグリに埋め込む。そのため、先方板と後方板の双方の外面(受圧管の反対面)には、何らの突出物も存在しない。そのほか、後方板のメネジの延長は、箱形金物の強度を確保する上で重要で、後方板の厚さは、この点を考慮して決める。
箱形金物は、何らかの手段を用い、接触する部材と一体化する必要がある。そのため部材には、ラグスクリューや異形棒鋼などの金属部品を埋め込む。そして先方板および後方板には、これらの金属部品と螺合する固定ボルトを差し込むため、抜き孔を設ける。なお抜き孔には、固定ボルトのほか、金属部品から伸びるオネジを差し込む場合もある。また、抜き孔の数や配置は自在だが、部材に埋め込む金属部品などと同心に揃え、さらに受圧管とも所定の距離を確保する。
このように、先方板と後方板との間に受圧管を挟み込み、これらを結合ボルトで一体化した箱形金物を用いることで、先方板と後方板を引き離す荷重は、結合ボルトだけで受け止められ、強度計算を行う際、曲げモーメントや、せん断荷重といった複雑な要素を考慮する必要がない。そのため、荷重と変形との関係を予測しやすく、あらゆる条件において、強度計算を無理なく実施できる。なお箱形金物に引張荷重が作用した際、弾塑性変形を結合ボルトに集中させるため、そのほかの部位は、強度を高める必要がある。
そのほか、結合ボルトの緩みを防止するため、柱と先方板との間には、結合ボルトの頭部を押圧する補助板を配置してある。先方板と後方板を引き離す荷重により、結合ボルトも引き伸ばされるが、この引張荷重が過大になると、結合ボルトに塑性変形を生じ、その頭部が浮き上がり、箱形金物にも緩みが生じてしまう。補助板は、この緩みを防止するもので、先方板に密着し、結合ボルトの頭部を常に押圧し、その浮き上がりを規制する。その結果、結合ボルトに塑性変形を生じた後も、緩みを生じることがなく、箱形金物の剛性低下が抑制される。
請求項1記載の発明のように、先方板と後方板との間に受圧管を挟み込み、これらを結合ボルトで一体化した箱形金物を用いることで、先方板と後方板を引き離す荷重は、結合ボルトだけで受け止められ、強度計算を行う際、曲げモーメントや、せん断荷重といった複雑な要素を考慮する必要がない。そのため、荷重と変形との関係を予測しやすく、有限要素法などのコンピューター解析を用いることなく、あらゆる条件において、強度計算を無理なく実施できる。
このように、強度計算を無理なく実施できるため、用途に応じて寸法などを最適化した専用品についても、強度の余裕を必要最小限に抑制することが容易で、コストダウンなどを実現できる。また本発明は、鋼板や鋼管を所定の形状に切り出し、孔などを形成し、これらを結合ボルトで一体化するだけで完成するため、専用品の製造も容易で、しかも溶接工程も不要で、一層のコストダウンが実現する。
さらに、柱と先方板との間に補助板を配置することで、過大な引張荷重により、結合ボルトに塑性変形が生じた際も、その頭部の浮き上がりを押さえ込み、箱形金物の緩みを防止し、連結箇所の剛性低下を抑制できる。また、結合ボルトに塑性変形を生じた後も、補助板で結合ボルトを押圧し、その軸部を押し潰し、変形前とほほ同じ状態に復元できる可能性もある。
本発明による箱形金物の形状例とその使用例を示す斜視図である。 図1の柱と梁を箱形金物で連結した状態を示す斜視図である。 図1および図2の箱形金物に補助板を組み込んだ場合を示す斜視図である。 図3の縦断面図を示し、結合ボルトの変形前と変形後について、下方に配置した箱形金物の周辺だけを描いてある。なお切断線は、受圧管の中心線としている。 本発明による箱形金物を柱の据え付けに用いた場合を示す斜視図である。 図5の柱を基礎コンクリートに据え付けた状態を示す斜視図である。 梁の上下面に柱の端面を接触させ、十字状に連結する箇所に箱形金物を用いた場合を示す斜視図である。 従来技術の一例を示す斜視図で、柱と梁をL字状に連結するため、箱形金物を用いた場合の概要を描いてある。 従来技術の一例を示す斜視図で、図8の柱と梁を箱形金物で連結した状態を描いてある。
図1は、本発明による箱形金物11の形状例とその使用例を示す。この図では、柱41と梁51をL字状に連結するため、上下に二個の箱形金物11を組み込んでおり、箱形金物11は、先方板13および後方板15と称する二枚の鋼板の間に受圧管14を挟み込み、これらを結合ボルト20で一体化した構成である。なお先方板13と後方板15は、外形が同一で、その四隅に受圧管14を配置する。また結合ボルト20の軸部は、受圧管14の内部に差し込む。そのため先方板13の四隅には、結合ボルト20の軸部を差し込む中孔22と、結合ボルト20の頭部を収容するザグリ23を設けてあるほか、後方板15の四隅には、結合ボルト20と螺合するメネジ25を設けてある。
受圧管14は、先方板13および後方板15の四隅に配置するが、先方板13や後方板15から飛び出すことはない。また受圧管14は四本とも同一長さで、先方板13と後方板15は、平行に並ぶ。そのため、先方板13と後方板15を接近させるような圧縮荷重は、四本の受圧管14で均等に受け止められる。対して、先方板13と後方板15を引き離すような引張荷重は、四本の結合ボルト20で受け止められる。
柱41と梁51はいずれも木材で、柱41の側面と梁51の端面を接触させるが、そこに二個の箱形金物11を組み込むため、梁51端部の上下二箇所には、切欠52を加工してある。また箱形金物11を柱41や梁51に固定するため、柱41の側面および梁51の切欠52奥面には、ラグスクリュー31を埋め込む。そのため柱41と梁51のいずれも、あらかじめ下穴43、53を加工してある。なお切欠52の奥行きは、箱形金物11の寸法と同一に揃えてあり、先方板13のほか、梁51の端面(上下の切欠52の間)のいずれも、柱41の側面に接触する。
ラグスクリュー31は、円柱状の金属棒で、その側周面には螺旋状に伸びる凸条35を形成してあり、これが下穴43、53の内周に食い込むことで、柱41や梁51と一体化する。なおラグスクリュー31の一端面には、埋め込みの際に工具を掛けるため、六角形の頭部36を設け、その中心にはメネジ37を設けてある。この図では、四本のラグスクリュー31を一群としており、梁51の切欠52奥面に一群ずつ埋め込み、柱41についても、梁51側と同心に揃う位置に二群埋め込む。
箱形金物11とラグスクリュー31は、固定ボルト27を介して一体化する。固定ボルト27は、箱形金物11の内部からラグスクリュー31のメネジ37に向けて差し込むため、先方板13および後方板15には、その軸部を通す抜き孔17を設ける。抜き孔17は、先方板13と後方板15のいずれも、受圧管14から離れた中央付近の四箇所に設けてある。なお先方板13と後方板15との間隔は、固定ボルト27の差し込み作業を考慮して決める。
箱形金物11は、製造段階で先方板13と受圧管14と後方板15を一体化する。そして、柱41と梁51を連結する際は、図1のように、あらかじめ柱41や梁51に下穴43、53を加工し、そこにラグスクリュー31を埋め込み、次に、固定ボルト27を用い、二個の箱形金物11を梁51の切欠52に取り付ける。その後、現地で柱41を直立させてから、梁51を吊り上げ、梁51の位置調整を終えると、箱形金物11の内部から柱41のラグスクリュー31に向け、固定ボルト27を差し込み、これを締め付けると、箱形金物11を介し、柱41と梁51が連結される。
図2は、図1の柱41と梁51を箱形金物11で連結した状態を示す。箱形金物11は、梁51の端部に加工した切欠52に入り込み、柱41の側面と接触する。また箱形金物11を挟むように、柱41と梁51の双方にラグスクリュー31を埋め込んであり、これに螺合する固定ボルト27により、柱41と梁51を箱形金物11に引き寄せている。そのほか切欠52の奥行きは、箱形金物11の大きさと揃えてあり、箱形金物11のほか、梁51の端面中央(上下の切欠52の間)も、柱41の側面と接触する。
図2において、柱41と梁51との間に作用する圧縮荷重は、箱形金物11とラグスクリュー31で受け止められ、柱41の側面や梁51の端面が荷重で陥没することはない。なおこの圧縮荷重は、受圧管14を介して伝達される。対して、柱41と梁51との間に作用する引張荷重は、ラグスクリュー31などを介し、箱形金物11の結合ボルト20に伝達される。結合ボルト20は、箱形金物11の構造上、この引張荷重の全てを受け止める。そのため、この際の力学的特性は、結合ボルト20の物性値に基づき、比較的簡単に予測することができる。
図3は、図1および図2の箱形金物11に補助板19を組み込んだ場合を示す。この図においても、これまでの図と同様、二個の箱形金物11を用い、柱41と梁51をL字状に連結しているが、先方板13と柱41との間に補助板19を挟み込んでいる点が異なる。補助板19は、結合ボルト20の頭部の浮き上がりを防止する役割を担い、先方板13と同じ外形としてあるほか、固定ボルト27の軸部を通すため、抜き孔17と同心で連通孔29を設けてある。なお先方板13のザグリ23は、結合ボルト20の頭部と先方板13の表面が段差なく並ぶよう、深さを調整してあり、補助板19と結合ボルト20は、隙間なく接触する。
図4は、図3の縦断面を示すが、その切断線は、受圧管14の中心線としている。なお作図上の都合により、下方に配置した箱形金物11の周辺だけを描いてある。柱41と梁51との間には、箱形金物11および補助板19が挟み込まれ、さらに、柱41と梁51の双方にラグスクリュー31を埋め込んであり、これらの一端面が、補助板19または後方板15に接触している。そして箱形金物11の内部からは、個々のラグスクリュー31に向け、固定ボルト27を差し込んである。
補助板19は、柱41の側面と箱形金物11の先方板13との間に挟み込まれている。また先方板13のザグリ23は、その深さを調整してあり、結合ボルト20の頭部は、常に補助板19に接触する。そのため、結合ボルト20の頭部は、浮き上がることができず、必然的に結合ボルト20の緩みを防止できる。そのほか結合ボルト20の先端は、メネジ25内に収容され、梁51とは接触しない。
図4下方には、柱41と梁51との間に引張荷重が作用し、結合ボルト20の軸部が引き伸ばされ、塑性変形した状態を描いてある。この状態においても、補助板19により、結合ボルト20に緩みが生じることはなく、柱41と梁51との間には、ある程度の剛性が維持される。また荷重の方向が変わり、柱41と梁51が近づくと、結合ボルト20の軸部が押し潰され、変形前の状態に復元することも期待できる。なお補強板19は、結合ボルト20の軸部を押し潰すことを考慮し、ある程度の強度(厚さ)を確保する。そのほか結合ボルト20は、固定ボルト27や先方板13や後方板15よりも柔軟性を持たせ、優先して変形させる。
図5は、本発明による箱形金物11を柱42の据え付けに用いた場合を示す。この図の箱形金物11は、基礎コンクリート62と柱42をつなぐ柱脚金物として機能しており、二個の箱形金物11を用い、その後方板15を基礎コンクリート62の上面に載せる。さらに後方板15の抜き孔17には、基礎コンクリート62から突出するアンカーボルト63を差し込み、その先端に固定ナット67を螺合して締め付けると、箱形金物11が基礎コンクリート62に固定される。また柱42の下面には、ラグスクリュー31を埋め込み、これに固定ボルト27を螺合させることで、柱42を箱形金物11に固定する。なお図5では、柱42にラグスクリュー31を埋め込んでいるが、ラグスクリュー31の代替として、下穴43に棒鋼を埋め込み、接着で固定することもできる。
図6は、図5の柱42を基礎コンクリート62に据え付けた状態を示す。柱42に作用する下向きの荷重は、受圧管14を介して基礎コンクリート62に伝達されるが、地震などで突発的に作用した上向きの荷重は、結合ボルト20が一手に受け止める。なおこの図の柱42の下端面は、単純な平面だが、柱42の大きさによっては、図1の梁51のように、切欠52を設け、そこに箱形金物11を配置することもある。
図7は、梁51の上下面に柱41の端面を接触させ、十字状に連結する箇所に箱形金物11を用いた場合を示す。ここでは、梁51の上下面に二個ずつ箱形金物11を配置してあるが、上下で姿勢を反転させ、いずれも、その後方板15を梁51に接触させている。また梁51には、箱形金物11を取り付けるため、その上下面を貫通するように中空ラグスクリュー32を埋め込んでいる。中空ラグスクリュー32は、文字通り中空で、その中心に全ネジボルト33を差し込む。なお中空ラグスクリュー32の全長は、梁51の高さに揃えてあり、中空ラグスクリュー32の上下両端が箱形金物11と接触し、圧縮荷重を伝達する。
梁51に中空ラグスクリュー32を埋め込み、その中に全ネジボルト33を差し込んだ後、箱形金物11を上下に配置し、その後方板15に全ネジボルト33の端部を差し込み、そこに固定ナット67を螺合させることで、箱形金物11を梁51に密着させる。また柱41を箱形金物11に取り付けるため、これまでの各図と同様、柱41の端面にラグスクリュー31を埋め込み、先方板13からラグスクリュー31に向け、固定ボルト27を差し込む。なお全ネジボルト33は、必然的に長尺化するため、引張荷重に対し弾塑性変形を生じやすい。
本発明による箱形金物11は、木造建築において様々な箇所に使用可能で、これまでの各図は、その具体例を示したに過ぎない。また、図3に示す補助板19についても、様々な箇所で使用できる。さらに、先方板13や後方板15の形状や、受圧管14の本数や配置も自在に決めて構わない。ただし、先方板13と後方板15を引き離す荷重は、結合ボルト20で受け止めるものとする。
11 箱形金物
13 先方板
14 受圧管
15 後方板
17 抜き孔
19 補助板
20 結合ボルト
22 中孔
23 ザグリ
25 メネジ(後方板)
27 固定ボルト
29 連通孔
31 ラグスクリュー
32 中空ラグスクリュー
33 全ネジボルト
35 凸条
36 頭部
37 メネジ(ラグスクリュー)
41 柱
42 柱
43 下穴(柱側)
51 梁
52 切欠
53 下穴(梁側)
62 基礎コンクリート
63 アンカーボルト
67 固定ナット

Claims (1)

  1. 隣接する柱(41)と梁(51)との境界に配置する箱形金物を用いた連結構造であって、該柱(41)の側面に該梁(51)の端面が接触しており、
    前記箱形金物は、前記柱(41)の側面近傍に配置する先方板(13)と、前記梁(51)と接触する後方板(15)と、該先方板(13)と該後方板(15)との間に挟み込む受圧管(14)と、該先方板(13)と該後方板(15)を一体化する結合ボルト(20)と、からなり、
    前記受圧管(14)は、前記先方板(13)および前記後方板(15)の外縁近傍に複数配置し、
    前記結合ボルト(20)は、前記先方板(13)から前記受圧管(14)の内部を経て前記後方板(15)に差し込み、
    前記先方板(13)には、前記結合ボルト(20)の頭部を収容するザグリ(23)と、該結合ボルト(20)の軸部を通す中孔(22)と、を設け、
    前記後方板(15)には、前記結合ボルト(20)と螺合するメネジ(25)を設け、
    前記先方板(13)を前記柱(41)に取り付け、また前記後方板(15)を前記梁(51)に取り付けるため、該先方板(13)および該後方板(15)には、前記受圧管(14)から離れた位置に抜き孔(17)を設け、
    前記先方板(13)と前記後方板(15)との間に作用する引張荷重は、前記結合ボルト(20)で受け止められ、
    前記柱(41)の側面と前記先方板(13)との間には、前記結合ボルト(20)の頭部を押圧するため、該先方板(13)と同外形の補助板(19)を配置してあり、
    前記梁(51)の端部の上下には、前記箱形金物および前記補助板(19)を収容するための切欠(52)を設けてあり、上下に配置された該箱形金物および該補助板(19)の間に該梁(51)が挟み込まれていることを特徴とする箱形金物を用いた連結構造
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