JP5660569B2 - 建物の昇降装置 - Google Patents

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本発明は、既存の建物を下層階から順次切断除去してジャッキダウンして行く建物の解体工法や、これとは逆に、上層階から順次構築してジャッキアップして行く建物の組立工法に用いる建物の昇降装置に関する。
例えば、既存の建物を下層階から順次切断除去してジャッキダウンして行く建物の解体工法においては、上部躯体(建物の切断除去する層の上方に位置する部分)を地盤に固定される基礎部材や下部躯体(建物の切断除去する層の下方に位置する部分)に如何にして支持させ、降下させるかが、工期の短縮、工費の節減を図る上で、大きな課題となる。
一般的には、建物の周囲に、仮設支柱と、仮設支柱に架設したジャッキ受け梁等による仮設の支持フレームを構築し、当該支持フレームのジャッキ受け梁に取り付けたセンターホール式油圧ジャッキにより、ステップロッド、PC鋼より線等の懸垂材を介して柱近傍の梁を吊下げ支持することが多い。
センターホール式油圧ジャッキは、通常の油圧ジャッキのようなジャッキストロークの制限がないので、一回当りの躯体降下量(躯体解体量)を大きくすることが可能である。しかしながら、柱近傍の梁を吊下げ支持する解体方法においては、躯体支持能力が、梁のせん断・曲げ強度で制限されることになるから、超高層建物のように大きな荷重を支持するためには、上部躯体に仮設の補強部材を構築して、梁のせん断・曲げ強度を高めたり、複数階にわたって同時に吊下げ支持することが必要となり、何れの場合も、上部躯体における吊下げ支持位置の盛替に多大の時間と労力が必要となり、工期、工費の両面で問題があった。
尚、柱周囲に設置した仮設の支持フレームで建物の荷重を支持し、柱最下部を切断除去した後、柱直下に油圧ジャッキを設置して、上部躯体を降下させる解体工法も、特許文献1によって提案されている。しかし、この解体工法では、柱直下に油圧ジャッキを設置するので、一回当りの躯体降下量(躯体解体量)がジャッキストロークによって制限されることになる。
因みに、特許文献1には、ジャッキストロークが675mmと記載されており、階高が数メートルの建物にあっても、柱を675mmずつ切断除去する必要がある。また、柱の軸力を油圧ジャッキで直接支持する機構であるとはいえ、柱の切断除去に先立って、柱近傍の梁を支持する仮設支柱が必要である点では、上述した従来技術と大同小異であり、柱切断前における仮設支柱の設置と、上部躯体降下前における仮設支柱の撤去とを小刻みに繰り返す手間を要し、迅速な解体は期待できない。
特開2009−138377号公報
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、既存の建物を下層階から順次切断除去してジャッキダウンして行く建物の解体工法又は上層階から順次構築してジャッキアップして行く建物の組立工法において、建物の柱を直接吊下げ支持して、ジャッキダウン又はジャッキアップを行うことができ、柱近傍の梁を吊下げ支持する場合のように、梁のせん断・曲げ強度によって躯体支持能力が制限されないので、上部躯体に仮設の補強部材を構築して、梁のせん断・曲げ強度を高めたり、複数階にわたって同時に吊下げ支持する必要がなく、しかも、一回当りの躯体降下量(躯体解体量)又は躯体上昇量(躯体構築量)を大きくして、工期の短縮、工費の低減を可能とする建物の昇降装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。即ち、請求項1に記載の発明による建物の昇降装置は、上部躯体の柱を挟み込むことが可能な一対の挟持金具と、一方の挟持金具を固定端とし他方の挟持金具を緊張端とする複数本のPC鋼棒と、当該PC鋼棒を緊張させるための着脱自在な油圧ジャッキとを備え、当該油圧ジャッキで前記PC鋼棒を緊張させることにより上部躯体の柱に圧着固定されるように構成した圧着固定金具と、当該圧着固定金具における一対の挟持金具に下端部を連結した2本の懸垂材と、当該懸垂材を昇降駆動する2台のセンターホール式油圧ジャッキと、当該センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームとで構成した点に特徴がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の建物の昇降装置であって、センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、地盤に固定される基礎部材又は下部躯体によって支持される仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されていることを特徴としている。
尚、地盤に固定される基礎部材としては、解体又は構築しようとする建物自体の基礎、ガイドフレームを支持するために新たに構築した仮設の基礎の何れであってもよい。また、一般的な工法によって地上から解体又は構築できる頑強な低層部分(下部躯体)とその上部に立設された高層部分とからなる建物において、低層部分(下部躯体)を作業床として高層部分の解体又は組立を行う場合であれば、低層部分(下部躯体)が地盤に固定される基礎部材としての役目を果たすことになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の建物の昇降装置であって、センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、下部躯体の柱を挟み込むことが可能な一対の第二の挟持金具と、一方の第二の挟持金具を固定端とし他方の第二の挟持金具を緊張端とする複数本の第二のPC鋼棒と、当該第二のPC鋼棒を緊張させるための着脱自在な第二の油圧ジャッキとを備え、当該第二の油圧ジャッキで前記第二のPC鋼棒を緊張させることにより下部躯体の柱に圧着固定されるように構成した第二の圧着固定金具と、当該第二の圧着固定金具に立設した仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、上部躯体の柱に圧着固定金具を圧着固定し、ガイドフレームに支持されたセンターホール式油圧ジャッキの懸垂材で圧着固定金具を吊下げ支持するので、建物の柱を直接吊下げ支持して、ジャッキダウン又はジャッキアップを行うことになる。従って、柱近傍の梁を吊下げ支持する場合のように、梁のせん断・曲げ強度によって躯体支持能力が制限されないので、上部躯体に仮設の補強部材を構築して、梁のせん断・曲げ強度を高めたり、複数階にわたって同時に吊下げ支持する必要がなく、しかも、ジャッキストロークによる昇降量の制限がないので、一回当りの躯体降下量(躯体解体量)又は躯体上昇量(躯体構築量)を大きくして、工期の短縮と工費の低減を図り得る。
請求項2に記載の発明によれば、センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、地盤に固定される基礎部材又は下部躯体によって支持される仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されているので、H型鋼等の鋼材を用いてガイドフレームを容易に構築できる。
請求項3に記載の発明によれば、センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、下部躯体の柱を挟み込むことが可能な一対の第二の挟持金具と、一方の第二の挟持金具を固定端とし他方の第二の挟持金具を緊張端とする複数本の第二のPC鋼棒と、当該第二のPC鋼棒を緊張させるための着脱自在な第二の油圧ジャッキとを備え、当該第二の油圧ジャッキで前記第二のPC鋼棒を緊張させることにより下部躯体の柱に圧着固定されるように構成した第二の圧着固定金具と、当該第二の圧着固定金具に立設した仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されているので、下部躯体の柱及び建物の基礎が、ガイドフレームに加わる荷重の支持に有効に利用されることになり、ガイドフレームに作用する荷重を地盤に伝達する仮設基礎の構築や建物解体後における仮設基礎の撤去が不要である。
本発明に係る建物の昇降装置を用いた建物の解体工法を説明する概略平面図である。 建物の解体工法を説明する要部の概略側面図である。 建物の解体工法を説明する要部の側面図である。 本発明に係る建物の昇降装置を示す要部の斜視図である。 建物の昇降装置を示す要部の正面図である。 建物の昇降装置を示す要部の側面図である。 建物の昇降装置を示す要部の平面図である。 建物の昇降装置を示す要部の横断平面図である。 建物の解体手順の説明図である。 図9に続く解体手順の説明図である。 図10に続く解体手順の説明図である。 図11に続く解体手順の説明図である。 図12における要部の説明図である。 本発明の他の実施形態を示す建物の解体工法の説明図である。 図14に続く建物の解体手順の説明図である。 要部の横断平面図である。 本発明の他の実施形態を示す建物の解体工法の説明図である。 図17に続く建物の解体手順の説明図である。 図18に続く建物の解体手順の説明図である。
図において、Aは、コンクリートを充填した円形の鋼管で構成された四隅の柱1、鉄骨梁2、鉄骨ブレース3等で構成された鉄塔状の建物を示す。Bは、本発明に係る建物の昇降装置であり、各柱1に対して1台ずつ設置されている。Cは枠組足場であり、その外周には騒音や粉塵等の散逸を防止する養生カバー(図示せず)が設けられている。
昇降装置Bは、上部躯体の柱1を挟み込むことが可能な一対の挟持金具4a、4bと、一方の挟持金具4aを固定端とし他方の挟持金具4bを緊張端とする複数本の水平なPC鋼棒5と、当該PC鋼棒5を緊張させるための着脱自在な複数個の油圧ジャッキ6とを備え、当該油圧ジャッキ6で前記PC鋼棒5を緊張させることにより上部躯体の柱1に圧着固定されるように構成した圧着固定金具4と、当該圧着固定金具4における一対の挟持金具4a、4bに下端部を連結した2本の懸垂材(ステップロッド)7と、当該懸垂材7を昇降駆動する2台のセンターホール式油圧ジャッキ8と、当該センターホール式油圧ジャッキ8を支持する仮設のガイドフレーム9とで構成されている。前記PC鋼棒5は、取付け作業を容易にするために長手方向の中央部で二分割され、長ナット状のカプラー10によって同芯状に連結されている。5aはPC鋼棒5の固定端側のナット、5bはPC鋼棒5の緊張端側のナットである。
ガイドフレーム9は、地盤に固定される基礎部材又は下部躯体11によって支持される仮設支柱9a、仮設支柱9aに架設したジャッキ受け梁9b及び梁材9c、補強用斜材等によって構成され、建物の周囲を取り囲むように構築されている。圧着固定金具4には、先端に樹脂製すべり材12を有する複数の水平ガイド13が設けられている。ガイドフレーム9には、水平ガイド13をスライド自在にガイドする鉛直なガイドレール14がガイドフレーム9の上下方向全長にわたって設けられている。そして、センターホール式油圧ジャッキ8の駆動により懸垂材7を介して圧着固定金具4が昇降する際、水平ガイド13がガイドレール14と摺接することにより水平方向への移動が阻止されるように構成されている。尚、図示のガイドフレーム9は、鉄塔状の建物Aを取り囲む平面四角形状に形成され、4台の昇降装置Bに装備された8台のセンターホール式油圧ジャッキ8を支持するように構成されているが、各々の昇降装置Bごとに独立した構造として実施してもよい。
15は、強風等により上部躯体が揺れ動いて柱1に引抜き力が作用した際、圧着固定金具4の上方への移動を阻止して引抜き力に抵抗する引抜き抵抗ロッドである。引抜き抵抗ロッド15の上端には圧着固定金具4の上面と当接して圧着固定金具4の上方への不測な移動を阻止するナット16が装着されている。引抜き抵抗ロッド15は、ガイドフレーム9に設けられたスクリュージャッキ(電動モーター)17により圧着固定金具4の昇降動作に同期して回転駆動され、圧着固定金具4が昇降してもナット16が圧着固定金具4の上面と当接した状態を維持するように構成されている。
18は、建物の柱梁仕口部のダイヤフラム19の上に載置された二つ割り可能な仮定着金具であり、ボルト・ナット20により柱1を挟持する状態に連結されている。21は仮定着金具18から垂下させた仮定着用ボルトである。仮定着用ボルト21は、図12、図13に示すように、予め基礎部材又は下部躯体11に設けた係止金具22にナット23を引っ掛けて、ジャッキダウンした柱1の下端を基礎部材又は下部躯体11に仮定着するものであり、この状態で圧着固定金具4の盛替を行うことにより、圧着固定金具4を柱1から取り外しても、上部躯体の安定を保てるように構成されている。仮定着金具18は、図示の通り、一つの圧着固定金具4に対して二組設けておくことが望ましい。
24は仮定着金具18の上に載置された二つ割り可能な引抜き防止金具であり、ボルト・ナット25により柱1を挟持する状態に連結されている。引抜き防止金具24と圧着固定金具4とは複数本の上下方向のネジ軸26とそれらの両端に螺着したナット27により連結されている。そして、上部躯体に作用する引抜き力は、基本的に、柱1→引抜き抵抗ロッド15→ガイドフレーム9→基礎部材又は下部躯体11へと伝達され、圧着固定金具4の圧着力で負担しきれないような想定外の大きな引抜き力が作用した場合には、柱1→ダイヤフラム19→引抜き防止金具24→圧着固定金具4→引抜き抵抗ロッド15→ガイドフレーム9→基礎部材又は下部躯体11へと伝達されるようになっている。
上記の構成よりなる昇降装置Bを用いれば、図9に示すように、圧着固定金具4を鉄骨梁2の直下位置において柱1に圧着固定し、上部躯体の荷重を昇降装置Bに預けた状態で、圧着固定金具4の直下位置において柱1を切断除去し、図10、図11に示すように、センターホール式油圧ジャッキ8により懸垂材7を下方へ繰り出して、上部躯体のジャッキダウンを行う。
そして、上部躯体を一層分降下させた後、図12、図13に示すように、上部躯体の柱1の下端部を仮定着金具18によって基礎部材又は下部躯体11に仮定着し、この状態で、圧着固定金具4を取り外して、上階への盛替を行い、以後、同じ工程の繰返しにより、既存の建物を下層階から順次切断除去してはジャッキダウンし、低位置において建物の解体を行うのである。
このように、上記の昇降装置Bを用いれば、建物の柱1を直接吊下げ支持して、ジャッキダウンを行うことができ、柱近傍の梁を吊下げ支持する場合のように、梁のせん断・曲げ強度によって躯体支持能力が制限されないので、上部躯体に仮設の補強部材を構築して、梁のせん断・曲げ強度を高めたり、複数階にわたって同時に吊下げ支持したりする必要がなく、しかも、一回当りの躯体降下量(躯体解体量)を大きくして、工期の短縮、工費の低減を図り得るのである。
図14〜図16は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、上述した建物の昇降装置Bを、断面四角形の柱1を有する鉄筋コンクリート造の建物の解体工法に適した形状とした点に特徴がある。即ち、この実施形態においては、圧着固定金具4における一対の挟持金具4a、4bを断面四角形の柱1の直角な二面に対応して直角に屈曲した形状としてある。そして、柱鉄筋を避けた位置で柱1に複数の横孔を形成し、これらの横孔に挿通したPC鋼棒5の一端を一方の挟持金具4aにナット5aで固定し、他端を図外の油圧ジャッキで緊張させ、ナット5bで緊張状態を維持させることにより、圧着固定金具4が断面四角形の柱1に圧着固定されるように構成してある。
28は、昇降装置Bの設置に先立って、柱1周囲の床スラブ29に形成した開口であり、この開口28の内側に、昇降装置Bの主要構成部材である懸垂材7、センターホール式油圧ジャッキ8、センターホール式油圧ジャッキ8を支持するガイドフレーム9の仮設支柱9a等を配置している。尚、先の実施形態で示した引抜き抵抗ロッド15、引抜き防止金具24、仮定着金具18は、省略されている。その他の構成や作用は、先の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
図17〜図19は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、センターホール式油圧ジャッキ8を支持するガイドフレーム9が、下部躯体の柱1を挟み込むことが可能な一対の挟持金具40a、40bと、一方の挟持金具40aを固定端とし他方の挟持金具40bを緊張端とする複数本のPC鋼棒50、当該PC鋼棒50を緊張させるための着脱自在な油圧ジャッキ(図示せず)とを備え、当該油圧ジャッキで前記PC鋼棒50を緊張させることにより下部躯体の柱1に圧着固定されるように構成した第二の圧着固定金具40と、当該圧着固定金具40に立設した仮設支柱9aと仮設支柱9aに架設したジャッキ受け梁9bによって構成されている点に特徴がある。
上記の構成によれば、センターホール式油圧ジャッキ8を支持するガイドフレーム9が、下部躯体の柱1を挟み込むことが可能な一対の挟持金具40a、40bと、一方の挟持金具40aを固定端とし他方の挟持金具40bを緊張端とする複数本のPC鋼棒50と、当該PC鋼棒50を緊張させるための着脱自在な油圧ジャッキ(図示せず)とを備え、当該油圧ジャッキで前記PC鋼棒50を緊張させることにより下部躯体の柱1に圧着固定されるように構成した第二の圧着固定金具40と、当該圧着固定金具40に立設した仮設支柱9a、当該仮設支柱9aに架設したジャッキ受け梁9bによって構成されているので、下部躯体の柱1及び建物の基礎が、ガイドフレーム9に加わる荷重の支持に有効に利用されることになり、ガイドフレーム9に作用する荷重を地盤に伝達する仮設基礎の構築や建物解体後における仮設基礎の撤去が不要である。尚、先の実施形態で示した引抜き抵抗ロッド15、引抜き防止金具24、仮定着金具18は、省略されている。その他の構成、作用は、図1〜図8の実施形態と同じであるため、同一構成部材に同一符号を付し、説明を省略する。
上記の実施形態においては、何れも、既存の建物を下層階から順次切断除去してジャッキダウンして行く建物の解体工法に基づいて本発明の昇降装置Bを説明したが、本発明による建物の昇降装置Bは、上記の解体工法とは逆に、上層階から順次構築してジャッキアップして行く建物の組立工法にも用いることができる。
A 鉄塔状の建物
B 建物の昇降装置
C 枠組足場
1 柱1
2 鉄骨梁
3 鉄骨ブレース
4 圧着固定金具
4a、4b 挟持金具
5 PC鋼棒
5a、5b ナット
6 油圧ジャッキ
7 懸垂材
8 センターホール式油圧ジャッキ
9 ガイドフレーム
9a 仮設支柱
9b ジャッキ受け梁
9c 梁材
10 カプラー
11 基礎部材又は下部躯体
12 樹脂製すべり材
13 水平ガイド
14 ガイドレール
15 引抜き抵抗ロッド
16 ナット
17 スクリュージャッキ(電動モーター)
18 仮定着金具
19 ダイヤフラム
20 ボルト・ナット
21 仮定着用ボルト
22 係止金具
23 ナット
24 引抜き防止金具
25 ボルト・ナット
26 ネジ軸
27 ナット
28 開口
29 床スラブ
40 第二の圧着固定金具
40a、40b 挟持金具
50 PC鋼棒

Claims (3)

  1. 上部躯体の柱を挟み込むことが可能な一対の挟持金具と、一方の挟持金具を固定端とし他方の挟持金具を緊張端とする複数本のPC鋼棒と、当該PC鋼棒を緊張させるための着脱自在な油圧ジャッキとを備え、当該油圧ジャッキで前記PC鋼棒を緊張させることにより上部躯体の柱に圧着固定されるように構成した圧着固定金具と、当該圧着固定金具における一対の挟持金具に各々下端部を連結した2本の懸垂材と、当該懸垂材を昇降駆動する2台のセンターホール式油圧ジャッキと、当該センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームとで構成された建物の昇降装置。
  2. センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、地盤に固定される基礎部材又は下部躯体によって支持される仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物の昇降装置。
  3. センターホール式油圧ジャッキを支持するガイドフレームが、下部躯体の柱を挟み込むことが可能な一対の第二の挟持金具と、一方の第二の挟持金具を固定端とし他方の第二の挟持金具を緊張端とする複数本の第二のPC鋼棒と、当該第二のPC鋼棒を緊張させるための着脱自在な第二の油圧ジャッキとを備え、当該第二の油圧ジャッキで前記第二のPC鋼棒を緊張させることにより下部躯体の柱に圧着固定されるように構成した第二の圧着固定金具と、当該第二の圧着固定金具に立設した仮設支柱と仮設支柱に架設したジャッキ受け梁によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物の昇降装置。
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