JP2010242429A - 鉄塔の解体方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高層の鉄塔を低位置で解体でき、足場用の仮設資材や高所作業を減少できると共に、ジャッキダウン方式のような鉄塔を支える仮設櫓の構築、仮設櫓と仮設櫓に作用する鉄塔重量を支持する基礎の構築、鉄塔解体後における仮設櫓や仮設櫓用基礎の撤去等が不要であり、高層鉄塔を根元から引き倒す場合のような広大な空地も不要で、引き倒しによる騒音、塵埃の発生など近隣に及ぼす影響も少なくて済む解体方法を実現する。
【解決手段】鉄塔1の側面にヒンジ5を取り付け、地上地盤レベルに設置された2台の巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bをヒンジより上方の位置において鉄塔に連結した後、鉄塔をヒンジのレベルで上下に切断し、巻揚重機のワイヤーで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げ、当該鉄塔部分を低位置に降ろした状態で解体作業を行う。
【選択図】図1
【解決手段】鉄塔1の側面にヒンジ5を取り付け、地上地盤レベルに設置された2台の巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bをヒンジより上方の位置において鉄塔に連結した後、鉄塔をヒンジのレベルで上下に切断し、巻揚重機のワイヤーで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げ、当該鉄塔部分を低位置に降ろした状態で解体作業を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば、100メートルを超えるような高層の鉄塔を解体するための方法に関する。
鉄塔を上部から解体して行く場合、鉄塔の周囲に鉄塔と同じ高さの枠組足場を設置して行うことが多いが、このような手法は、100メートルを超えるような高層の鉄塔の解体には、揚程の大きなクレーン車、タワークレーン等が必要な上、足場用の仮設資材が多すぎて、全く不向きである。また、鉄塔に吊り足場を取り付け、吊り足場を作業床として鉄塔を上部から解体して行く方法では、危険な高所作業が多くて、安全面で問題がある。
そのため、高層の鉄塔の解体には、特許文献1に見られるように、高層の鉄塔の周囲に、ラフター等のクレーン車を用いた地上からの作業で解体できる高さの仮設櫓を構築し、仮設櫓に設置したセンターホールジャッキを用いて鉄塔上部をジャッキダウンしながら下部から順次解体して行く方法や、特許文献2に見られるように、高層の鉄塔の引き倒し方向側における鉄塔の根元の一部を切除し、引き倒し方向側とは反対側の土台部と鉄塔根元との固定を解除すると同時に、鉄塔の上部に連結した巻揚重機のワイヤーを引っ張って、鉄塔を引き倒した後、地上地盤レベルで解体する方法が採用されることになる。
これらの解体方法は、何れも高層の鉄塔を低位置で解体できる利点を有する。しかし、前者の方法では、鉄塔を支える仮設櫓の構築、仮設櫓と仮設櫓に作用する鉄塔重量を支持する基礎の構築、鉄塔解体後における仮設櫓や仮設櫓用基礎の撤去等が必要であり、工期、工費の両面で不利である。後者の方法では、少なくとも鉄塔の引き倒し方向側には、高層鉄塔の高さに見合う広大な空地が必要である。また、高層鉄塔の引き倒しによる騒音、塵埃の発生など近隣に及ぼす影響が大きい。
本発明は、上記の問題点を踏まえて成されたものであって、その目的とするところは、高層の鉄塔を低位置で解体できるので、揚程の大きなクレーン車やタワークレーンが不要であると共に、足場用の仮設資材や高所作業を減少でき、それでいて、ジャッキダウン方式のような鉄塔を支える仮設櫓の構築、仮設櫓と仮設櫓に作用する鉄塔重量を支持する基礎の構築、鉄塔解体後における仮設櫓や仮設櫓用基礎の撤去等が不要であり、高層鉄塔を根元から引き倒す場合のような広大な空地も不要で、高層鉄塔の引き倒しによる騒音、塵埃の発生など近隣に及ぼす影響も少なくて済む解体方法を実現することにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次のとおりである。即ち、請求項1に記載の発明による鉄塔の解体方法は、鉄塔の側面に水平軸周りで回転自在なヒンジを取り付け、且つ、地上地盤レベルに設置された少なくとも2台の巻揚重機のワイヤーを前記ヒンジより上方の位置において鉄塔に連結した後、鉄塔をヒンジのレベルで上下に切断し、前記巻揚重機を稼動してワイヤーで押し引きすることにより、切断位置より上
方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げて、当該鉄塔部分を低位置に降ろした状態で解体作業を行うことを特徴としている。
方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げて、当該鉄塔部分を低位置に降ろした状態で解体作業を行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鉄塔の解体方法であって、複数のヒンジを鉄塔の左右何れか一方の側面に上下複数段に取り付けて、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに同一方向へ折り曲げる作業を複数回繰り返すことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の鉄塔の解体方法であって、複数のヒンジを鉄塔の左右の側面に互いに段差を付けて取り付けて、鉄切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに左右何れかの方向へ折り曲げる作業と逆方向へ折り曲げる作業とを交互に行うことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、鉄塔の側面に水平軸周りで回転自在なヒンジを取り付け、鉄塔をヒンジのレベルで上下に切断し、少なくとも2台の巻揚重機のワイヤーで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げて、当該鉄塔部分の先端を低位置に降ろすので、高層の鉄塔を低位置で解体することができ、揚程の大きなクレーン車やタワークレーンが不要であると共に、足場用の仮設資材や高所作業を減少できる。
それでいて、ジャッキダウン方式のような鉄塔を支える仮設櫓の構築、仮設櫓と仮設櫓に作用する鉄塔重量を支持する基礎の構築、鉄塔解体後における仮設櫓や仮設櫓用基礎の撤去等が不要であるから、工期、工費の両面で有利であり、経済的である。
殊に、本発明によれば、鉄塔をヒンジ周りに折り曲げて、低位置に降ろすので、高層鉄塔の全体を根元から引き倒す場合のような広大な空地が不要である。また、少なくとも2台の巻揚重機のワイヤーで押し引きすることにより、つまり、一方の巻揚重機のワイヤーを繰り出しつつ他方の巻揚重機のワイヤーを巻き取ることにより、ヒンジ周りでの回転速度を制御しつつ切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げるので、倒れ速度を制御せずに高層鉄塔を引き倒す場合のような引き倒しによる騒音、塵埃の発生など近隣に及ぼす影響も少なくて済む。
尚、請求項2に記載の発明のように、複数のヒンジを鉄塔の左右何れか一方の側面に上下複数段に取り付けて、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに同一方向へ折り曲げる作業を複数回繰り返したり、あるいは、請求項3に記載の発明のように、複数のヒンジを鉄塔の左右の側面に互いに段差を付けて取り付けて、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに左右何れかの方向へ折り曲げる作業と逆方向へ折り曲げる作業とを交互に行うことによって、二つに折り曲げただけでは未だ高すぎるような高層の鉄塔でも低位置で解体できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明に係る鉄塔の解体方法の一例を示す。図1の(A)に示す1は、例えば150メートル程度の高さを有する高層の鉄塔であり、地上20メートル程度の位置と、地上94メートル程度の位置
に、展望室2a、2bが設けられており、上部の展望室2bと地上地盤レベルの間にエレベーターシャフト3が設けられている。鉄塔1における四隅の柱の直下とエレベーターシャフト3の直下には基礎4が設けられている。
に、展望室2a、2bが設けられており、上部の展望室2bと地上地盤レベルの間にエレベーターシャフト3が設けられている。鉄塔1における四隅の柱の直下とエレベーターシャフト3の直下には基礎4が設けられている。
上記の鉄塔1を解体するにあたっては、図1の(A)に示すように、鉄塔1の側面に水平軸周りで回転自在なヒンジ5を上下複数段に取り付ける。即ち、鉄塔1を、数十メートルの高さ毎に切断するために、何層かのパーツに分け、鉄塔1の片側の側面には、上下のパーツに跨る状態(換言すれば、切断予定位置Pを上下に跨ぐ状態)に前記ヒンジ5をボルト締め等の手段により取り付ける。
一方、地上地盤レベルには、2台の巻揚重機6a、6bを、鉄塔1の両側に分かれて位置するように設置し、前記巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bを最上段のヒンジ5より上方の位置において鉄塔1に連結する。8はワイヤーガイド用の滑車である。
この状態で、鉄塔1を最上段のヒンジ5のレベルで上下に切断し、図1の(B)に示すように、前記巻揚重機6a、6bを稼動してワイヤー7a、7bで押し引きすることにより、つまり、一方の巻揚重機6aのワイヤー7aを一定速度で繰り出しつつ他方の巻揚重機6bのワイヤー7bを巻き取ることにより、切断位置より上方の鉄塔部分(最上段のパーツ)1aをヒンジ5周りに折り曲げる。この場合、鉄塔部分1aの折り曲げは、ワイヤー7a、7bの押し引きにより、ヒンジ5周りでの回転速度を制御しつつ行われるので、ゆっくり行われることになる。
尚、ヒンジ5の取付け、ワイヤー7a、7bの連結、鉄塔1の切断等の作業は、鉄塔1に局所的に取り付けた吊り足場(図示せず)を作業床として行われる。
次いで、図2の(A)、(B)に示すように、ワイヤー7a、7bを残りの鉄塔1の適当な位置に連結し直した後、鉄塔1を2段目のヒンジ5のレベルで上下に切断し、巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分(2段目のパーツ)1bを、2段目のヒンジ5周りに同方向へ折り曲げる。
このように、鉄塔1をヒンジ5のレベルで上下に切断し、切断位置より上方の鉄塔部分1a、1bをヒンジ5周りに折り曲げることにより、上層側の鉄塔部分1aの先端を、地上地盤レベルにまで降ろすことができ、低位置において解体作業を行うことができる。
そして、図3の(A)、(B)、(C)に示すように、残りの鉄塔1に3段目のヒンジ5を取り付け、同様な作業を繰り返して、切断位置より上方の鉄塔部分1cをヒンジ5周りに折り曲げ、鉄塔1の全部を低位置において解体することになる。
上記の解体方法によれば、鉄塔1側面に水平軸周りで回転自在なヒンジ5を取り付け、鉄塔1をヒンジ5のレベルで上下に切断し、少なくとも2台の巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分1a、1b、1cをヒンジ5周りに折り曲げて、当該鉄塔部分1a、1b、1cを低位置に降ろすので、高層の鉄塔1を低位置で解体することができる。
従って、揚程の大きなクレーン車やタワークレーンが不要であると共に、高層の鉄塔と同じ高さの枠組足場を設置する場合に比して、足場用の仮設資材を減少でき、吊り足場を作業床として鉄塔を上部から解体して行く方法に比して、高所作業を減少できる。
それでいて、ジャッキダウン方式のような鉄塔を支える仮設櫓の構築、仮設櫓と仮設櫓に作用する鉄塔重量を支持する基礎の構築、鉄塔解体後における仮設櫓や仮設櫓用基礎の
撤去等が不要であるから、工期、工費の両面で有利であり、経済的である。
撤去等が不要であるから、工期、工費の両面で有利であり、経済的である。
しかも、鉄塔1をヒンジ5周りに折り曲げて、低位置に降ろすので、高層鉄塔の全体を根元から引き倒す場合のような広大な空地が不要である。また、2台の巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bで押し引きすることにより、つまり、一方の巻揚重機のワイヤー7aを繰り出しつつ他方の巻揚重機のワイヤー7bを巻き取ることにより、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ5周りにゆっくり折り曲げるので、高層鉄塔を引き倒す場合のような引き倒しによる騒音、塵埃の発生など近隣に及ぼす影響も少なくて済む。
尚、全部のヒンジ5を、他の作業に先立って鉄塔1の側面に取り付けてもよく、ヒンジ5の取付けと鉄塔1の切断を交互に行ってもよい。鉄塔1に対するヒンジ5の取付けと、ワイヤー7a、7bの連結とは、何れを先行してもよい。
図4は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、複数のヒンジ5を鉄塔1の左右の側面に互いに段差を付けて取り付けて、鉄塔1をヒンジ5のレベルで上下に切断し、切断位置より上方の鉄塔部分1a、1bをヒンジ5周りに左右何れかの方向へ折り曲げる作業と逆方向へ折り曲げる作業とを交互に行う点に特徴がある。
具体的には、図4の(A)において、鉄塔1の右側の側面で且つ鉄塔1の高さを二分する位置にヒンジ5を取り付け、鉄塔1の左側の側面には、前記ヒンジ5までの高さを二分する位置にヒンジ5を取り付ける一方、地上地盤レベルに鉄塔1の両側に分かれて位置するように設置した少なくとも2台の巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bを上段(右側)のヒンジ5よりも高い位置において鉄塔1に連結してある。
そして、上段(右側)のヒンジ5のレベルで鉄塔1を上下に切断し、巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bを押し引きして、図4の(B)に示すように、切断位置より上方の鉄塔部分1aをヒンジ5周りに回転させて右側に折り曲げ、折り曲げた鉄塔部分1aと残りの鉄塔1とをチェーン、鉄骨フレーム等の連結金具9で連結して一体化し、この状態で、右側に折り曲げられている鉄塔部分1aの先端側半分(折り曲げた状態での下半分)を低位置で解体する。
しかる後、図4の(C)に示すように、下段(左側)のヒンジ5のレベルで残りの鉄塔1を上下に切断し、巻揚重機6a、6bのワイヤー7a、7bを押し引きして、切断位置より上方の鉄塔部分1bとそれに連結一体化されている鉄塔部分(最初に右側に折り曲げられた鉄塔部分)1aを左側に折り曲げ、この状態で、左側に折り曲げられている鉄塔部分1a、1bの全部とヒンジ5以下に残る鉄塔1とを低位置で解体している。その他の構成、作用は、図1〜図3の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
尚、図1〜図3、図4で説明した実施形態では、何れも2台の巻揚重機6a、6bを設置しているが、3台以上設置して実施することも可能である。
本発明の解体方法は、展望室やエレベータを備えた鉄塔の他、煙突とその周囲に構築された煙突補強用の鉄塔から構成された鉄塔支持形煙突の解体にも利用できる。
1 鉄塔
1a、1b、1c 鉄塔部分
2a、2b 展望室
3 エレベーターシャフト
4 基礎
5 ヒンジ
6a、6b 巻揚重機
7a、7b ワイヤー
8 滑車
9 連結金具
1a、1b、1c 鉄塔部分
2a、2b 展望室
3 エレベーターシャフト
4 基礎
5 ヒンジ
6a、6b 巻揚重機
7a、7b ワイヤー
8 滑車
9 連結金具
Claims (3)
- 鉄塔の側面に水平軸周りで回転自在なヒンジを取り付け、且つ、地上地盤レベルに設置された少なくとも2台の巻揚重機のワイヤーを前記ヒンジより上方の位置において鉄塔に連結した後、鉄塔をヒンジのレベルで上下に切断し、前記巻揚重機を稼動してワイヤーで押し引きすることにより、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに折り曲げて、当該鉄塔部分を低位置まで降ろした状態で解体作業を行うことを特徴とする鉄塔の解体方法。
- ヒンジを鉄塔の左右何れか一方の側面に上下複数段に取り付けて、切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに同一方向へ折り曲げる作業を複数回繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔の解体方法。
- 複数のヒンジを鉄塔の左右の側面に互いに段差を付けて取り付けて、鉄切断位置より上方の鉄塔部分をヒンジ周りに左右何れかの方向へ折り曲げる作業と逆方向へ折り曲げる作業とを交互に行うことを特徴とする請求項1に記載の鉄塔の解体方法。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN106522641A (zh) * | 2016-11-28 | 2017-03-22 | 广州市第四建筑工程有限公司 | 烟囱钢内筒提升装置 |
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2009
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