JP6294657B2 - 構造物の解体工事あるいは建設工事で使用する柱体昇降支持装置 - Google Patents
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Description
老朽化した建築物、橋梁、高速道路等の構造物を解体するにあたって、油圧クラッシャーを用いる工法(いわゆる圧砕機工法)やダイヤモンドブレードを用いる工法(いわゆるカッター工法)が広く普及している。これらの工法は、いずれも建設とは逆の手順で解体する工法であり、たとえば建築物の解体工事においては、上層階から鉄骨、鉄筋、コンクリート等を切断または破砕して地上に下ろしながら、下層階へ解体していく。
(A)地上に解体用の大型重機を設置して、その大型重機の腕を伸ばして建築物を上層階から解体する、
(B)使用する機材を大型のクレーンで地上から屋上まで吊り上げて、その機材を用いて上層階から解体する、
(C)切断した鉄骨や鉄筋、および破砕したコンクリート等をクレーンで地上に下ろす
等の作業を行なうために、クレーン等の大型重機が必要である。そのため、解体する建築物の周辺に大型重機を設置する場所を確保できないような立地条件では、解体工事に支障をきたす。大型重機の使用が可能な立地条件であっても、周囲の道路を占有することから、近隣の企業の業務や住民の日常生活に多大な影響を及ぼす。
たとえば特許文献1には、柱体の下層部を解体した後、柱体とその基礎構造体との間に油圧ジャッキを装着して柱体を支持する工法が開示されている。この技術では、図11に示すように油圧ジャッキ8のロッドを縮めて、柱体4を油圧ジャッキ8のストローク分ずつ下ろし、引き続いて、油圧ジャッキ8上の柱体4を解体し、さらに油圧ジャッキ8のロッドを伸ばして支え直すという手順を繰り返すことによって、建築物を下層部から解体することができる。
つまり特許文献2に記載された発明は、解体工事の工期短縮と解体工事中の耐震性向上とを両立させる観点から改善の余地が残されていた。
すなわち本発明は、柱体の側面に密着して柱体を締付ける締付け保持部材と、締付け保持部材を昇降可能に保持する吊り梁と、吊り梁を締付け保持部材とともに昇降させる油圧ジャッキと、締付け保持部材の角部外側に配設されてその昇降を垂直方向に誘導するガイド柱と、締付け保持部材の上方の柱体に固定されて角部がガイド柱の内側に当接する梁下ガイドと、を有し、かつ、吊り梁がU字形状を呈し、U字形状の底辺部上面に締付け保持部材を保持する柱体昇降支持装置である。
図1は、本発明に係る柱体昇降支持装置を柱体に取り付けて側方から見た例を模式的に示す斜視図であり、吊り梁と締付け保持部材を明示するために一部を断面図として示す。図3〜図5は、図1に示す柱体昇降支持装置の各部材を上方から見た例を模式的に示す斜視図である。なお図3〜図5では、柱体の図示を省略する。
以下では、図1に示すU字形状の吊り梁5を使用する例について説明する。
図1中のガイド柱9は、主として梁下ガイド10を垂直方向に昇降させるために誘導する機能に加えて、強度を高めるために設けられるものであり、締付け保持部材2の角部外側にそれぞれ配設(合計4個)される。図3〜図5には、ガイド柱9の側壁端部を内側に屈曲させて、昇降誘導部材9aを設ける例を示す。この場合は、図4に示すように、締付け保持部材2の角部が昇降誘導部材9aに当接し、締付け保持部材2の昇降の際に昇降誘導部材9aに沿って摺動する。なお、締付け保持部材2とガイド柱9は必ずしも接触するものではなく、隙間を有する構造とする場合もある。
図1中の梁下ガイド10は、締付け保持部材2の上方の柱体4に固定されて、梁下ガイド10の角部がガイド柱9の内側に当接する。図5に示すように、ガイド柱9に昇降誘導部材9aを設ける場合には、梁下ガイド10の角部に設けたガイド用突起10aを昇降誘導部材9aに当接させる。そして、後述するように、締付け保持部材2が柱体4を摩擦力で支持しながら下降する際に、ガイド用突起10aが昇降誘導部材9aに沿って摺動する。
または、図8中のガイド用突起10aを設けず、梁下ガイド10の角部がガイド柱9の内側面に沿って摺動するように構成しても良い。ただし、その構成の例については図示を省略する。
ガイド柱9は、側壁に空洞を必ずしも設ける必要はなく、下方の寸法を広げることができるので、図12(b)に示す梯子部材6よりも、強度を大幅に高めることができる。ガイド柱9の軽量化を図るために、側壁に空洞を設ける場合は、ガイド柱9の寸法や強度に応じて、空洞の位置、大きさ、個数を設定する。その結果、柱体4の周囲に配設される4個のガイド柱9に十分な強度を持たせて、その柱体4を支持することができる。したがって、ガイド柱9同士を連結する補強部材1(図12(b)参照)を配設する必要はない。
図5にて水平力Aが作用すると、ガイド柱9の内側面と梁下ガイド10のガイド用突起10aとが当接する部位M(2ケ所)、および、ガイド柱9の昇降誘導部材9aと梁下ガイド10のガイド用突起10aとが当接する部位N(2ケ所)、の合計4ケ所に水平力Aを分散させて支持する。
図8にて水平力Aが作用すると、ガイド柱9の内側面と梁下ガイド10のガイド用突起10aとが当接する部位M(2ケ所)に水平力Aを分散させて支持する。
建築物の壁体12が耐震壁である場合には、壁体12を可能な限り残置して解体工事を行なうことによって、耐震性の向上を図ることができる。また、壁体12が耐震壁ではない場合も、壁体12を残す方が耐震性向上に有利である。吊り梁5がU字形状であれば、図5に示すように、締付け保持部材2と梁下ガイド10との間に、柱体4に付随する壁体12を残した状態で下降させることができる。
ここで、本発明の柱体昇降支持装置を用いた解体工法について、図1を参照して、U字形状の吊り梁5を使用する例を説明する。
吊り梁5は、油圧ジャッキ8によって所定の高さに保たれており、締付け保持部材2が柱体4を締付ける位置も一定の高さを維持する。
次に、吊り梁5より下方の壁体12を解体する。さらに、必要に応じて梁体11と床体13を解体する。その際、壁体12が耐震壁である場合には、図9に示すように、吊り梁5より上方の壁体12を残置することが好ましい。その理由は、耐震壁が耐震性向上に寄与するからである。
このようにして、順次、柱体4の下層部を解体していき、全ての柱体4の下層部を解体した後、締付け保持部材2で柱体4を締付けたままで油圧ジャッキ8のロッドを縮めて、吊り梁5とともに締付け保持部材2を下降させ、柱体4を基礎構造体7まで下降させる。
次いで、締付け保持部材2を柱体4から解放し、さらに油圧ジャッキ8のロッドを伸ばして、吊り梁5とともに締付け部材2を所定の高さまで上昇させる。そして、締付け保持部材2で柱体4を締付けて支持しながら、吊り梁5より下方の壁体12を解体する。
しかも、図12(b)に示すような下層部を解体した柱体4aを吊り下げた状態が解体工事中に発生せず、補強部材1を使用する必要はないので、建築物の内部の空間が広がり、しかも建築物に出入りするための通路を十分に確保できる。その結果、解体用重機(たとえばパワーショベル等)を建築物の内部で稼働させることが可能となり、短期間で解体できる。
断面寸法75cm×50cmの柱体4に締付け保持部材2を取り付け、その締付け保持部材2を吊り梁5上に保持し、油圧ジャッキ8によって基礎構造体7上で一定の高さに支持した。締付け保持部材2の上下方向の幅は19cmとした。したがって、締付け保持部材2と柱体4の密着面積は4750cm2(=250cm×19cm)である。
2 締付け保持部材
2a フラットジャッキ
3 ジャッキ式昇降機
4 柱体
4a 下層部を解体した柱体
4b 解体して除去した柱体の部位
5 吊り梁
6 梯子部材
7 基礎構造体
7a 下層部を解体した柱体の基礎構造体
8 油圧ジャッキ
9 ガイド柱
9a 昇降誘導部材
10 梁下ガイド
10a ガイド用突起
11 梁体
12 壁体
13 床体
14 支持装置基部
Claims (2)
- 柱体の側面に密着して該柱体を締付ける締付け保持部材と、該締付け保持部材を昇降可能に保持する吊り梁と、該吊り梁を前記締付け保持部材とともに昇降させる油圧ジャッキと、前記締付け保持部材の角部外側に配設されてその昇降を垂直方向に誘導するガイド柱と、前記締付け保持部材の上方の前記柱体に固定されて角部が前記ガイド柱の内側に当接する梁下ガイドと、を有し、かつ、前記吊り梁がU字形状を呈し、該U字形状の底辺部上面に前記締付け保持部材を保持することを特徴とする柱体昇降支持装置。
- 前記ガイド柱の側壁端部を内側に屈曲させて昇降誘導部材を設け、かつ前記梁下ガイドの角部に前記昇降誘導部材の内側に当接するガイド用突起を設けることを特徴とする請求項1に記載の柱体昇降支持装置。
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