JPWO2020230232A1 - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

圧縮機は、油を溜める油溜め空間を有する密閉容器と、密閉容器に収容され、密閉容器内に流入する作動ガスを圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する軸であって、給油流路が形成された駆動軸とを備える。また、圧縮機は、駆動軸の回転によって駆動し、油溜め空間に溜まった油を駆動軸の給油流路に供給する給油ポンプと、給油流路から油が供給され、駆動軸の回転を支持する軸受とを備える。軸受と駆動軸との間の隙間は、油が流れる軸受流路となっており、給油ポンプ内における油の流路の内でクリアランス流路の一部の流路抵抗が、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されている。

Description

本発明は、例えば冷凍装置または空気調和装置などに使用される圧縮機に関する。
従来から、特許文献1に示すような、底部に油が溜められる密閉容器と、その密閉容器内に、回転力を発生する電動機と、内部に給油路を有する駆動軸と、駆動軸の回転により流体を圧縮する圧縮機構部を備え、密閉容器の底部と圧縮機構部との差圧によって給油を行う圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の給油方法を用いた圧縮機として、駆動軸の下端に容積型の給油ポンプを備えた圧縮機がある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、駆動軸の回転によって給油ポンプが駆動し、密閉容器内の底部に溜められた油を、駆動軸に設けた給油路を介して圧縮機構部の吸入側空間へ供給するようにしている。
特開2003−227480号公報 特開2002−98055号公報
特許文献1に記載の圧縮機では、密閉容器内の高圧と圧縮機構部の低圧との差圧で給油を行う差圧給油方式であるため、低差圧の運転範囲における給油が困難であった。
特許文献2に記載の圧縮機では、容積型の給油ポンプにて給油を行うため、給油量は回転数に依存する。このため、駆動軸が高速で回転する高速運転時には、十分な給油量を確保することができる。また、駆動軸が低速で回転する低速運転時には、高速運転時よりも給油量は低下するものの、低差圧且つ低速運転時には、差圧給油方式による低差圧の際の給油量と比較して安定した給油を行うことができる。しかしながら、高差圧且つ低速運転時の給油量は、差圧給油方式による高差圧の際の給油量と比較して減少してしまい、摺動部の潤滑不良を引き起こす場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、高差圧且つ低速運転時の給油量を確保して信頼性を向上することが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の圧縮機は、油を溜める油溜め空間を有する密閉容器と、密閉容器に収容され、密閉容器内に流入する作動ガスを圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する軸であって、給油流路が形成された駆動軸と、駆動軸の回転によって駆動し、油溜め空間に溜まった油を駆動軸の給油流路に供給する給油ポンプと、給油流路から油が供給され、駆動軸の回転を支持する軸受とを備え、軸受と駆動軸との間の隙間は、油が流れる軸受流路となっており、給油ポンプ内における油の流路の内でクリアランス流路の一部の流路抵抗が、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されているものである。
本発明に係る圧縮機は、給油ポンプ内のクリアランス流路の一部の流路抵抗が、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されている。これにより、高差圧時に軸受流路の出入口の圧力差を確保できて差圧による軸受流路における油の流れを形成でき、差圧給油を行うことができる。このように流路抵抗の調整による差圧給油を行うことができるため、給油ポンプからの給油量が不足する低速運転時であって且つ高差圧の場合においても、給油量を確保でき、信頼性を向上することができる。
実施の形態1に係る圧縮機を示す縦断面模式図である。 実施の形態1に係る給油ポンプの構造の一例を示す縦断面模式図である。 実施の形態1に係る給油ポンプの一例を示す横断面模式図である。 比較例の油流路を簡単化した模式図である。 実施の形態1の特徴を有する油流路を簡単化した模式図である。 実施の形態1に係る圧縮機の給油量と回転数との関係を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る圧縮機を示す縦断面模式図である。以下、図1を参照しながら圧縮機100の構成について説明する。図1の圧縮機100は、いわゆる縦型のスクロール圧縮機であって、例えば冷媒等の作動ガスを圧縮し吐出するものである。圧縮機100は、密閉容器1と、圧縮機構部2と、電動機16と、駆動軸19とを備える。図2において密閉容器1内の実線矢印は油の流れを示しており、白抜き矢印は作動ガスの流れを示している。
密閉容器1は、例えば円筒形状に形成されており、耐圧性を有している。密閉容器1の側面には作動ガスを密閉容器1内に取り込むための吸入配管7が接続されており、他の側面には圧縮した作動ガスを密閉容器1から外へと放出する吐出配管11が接続されている。吸入配管7の内部には、逆止弁9とバネ10が配置されている。逆止弁9は、バネ10により吸入配管7を閉じる方向に付勢されており作動ガスの逆流を防ぐ。
密閉容器1は、密閉容器1内に高圧ガス雰囲気6を有する。そして、密閉容器1は、底部に、冷凍機油(以下、油)を貯留するための油溜め空間5を有する。油溜め空間5は、高圧ガス雰囲気6中に有り、駆動軸19の下端部を支持するサブフレーム37よりも下、副軸受27よりも下、駆動軸19の下端部よりも下などにある空間である。そして、密閉容器1内に圧縮機構部2、電動機16および駆動軸19が収容されている。
密閉容器1内において、電動機16の上部にはガイドフレーム30が密閉容器1に固定されており、電動機16の下部には駆動軸19を保持するサブフレーム37が密閉容器1に固定されている。ガイドフレーム30の内周側にはコンプライアントフレーム31が収納されている。ガイドフレーム30の内周面の固定スクロール4側には、上部嵌合円筒面30aが形成されている。この上部嵌合円筒面30aは、コンプライアントフレーム31の外周面に形成された上部嵌合円筒面35aと係合されている。なお、上部嵌合円筒面30aと上部嵌合円筒面35aとの間の周方向の一部には空間が形成されてコンプライアントフレーム上部空間32aを形成している。
一方、ガイドフレーム30の内周面の電動機16側には、下部嵌合円筒面30bが形成されており、この下部嵌合円筒面30bは、コンプライアントフレーム31の外周面に形成された下部嵌合円筒面35bと係合されている。コンプライアントフレーム31の外周面の2ヶ所には、上部円環状シール部材36aおよび下部円環状シール部材36bが配置されている。そして、ガイドフレーム30の内面とコンプライアントフレーム31の外面との間が、上部円環状シール部材36aおよび下部円環状シール部材36bで仕切られている。
上部円環状シール部材36aと下部円環状シール部材36bとの間には、コンプライアントフレーム下部空間32bが設けられている。なお、上部円環状シール部材36aおよび下部円環状シール部材36bは、図1においてコンプライアントフレーム31の外周面の2ヶ所に配置されているが、シール部材の位置は図1の例に限られない。例えば、上部円環状シール部材36aおよび下部円環状シール部材36bは、ガイドフレーム30の内周面の2ヶ所に配置されても良い。
コンプライアントフレーム31には、スラスト面33とコンプライアントフレーム下部空間32bとを連通するガス導入流路14が形成されている。ガス導入流路14は、後述の揺動スクロール3の台板3aに形成された抽気孔3eと連通するようにコンプライアントフレーム31に設けられている。さらに、ガイドフレーム30と密閉容器1の内壁との間に、流路14aが形成される。流路14aは、後述の固定スクロール4の台板4aに形成された吐出孔4cから流出した高圧の作動ガスが通る流路である。
コンプライアントフレーム31の内側には、吐出圧より低く、かつ吸入圧よりも高い圧力の中間圧の空間である中間圧空間38が形成されている。また、コンプライアントフレーム31には、中間圧調整弁空間39dが形成されており、中間圧調整弁空間39dには、中間圧空間38の圧力を調整する中間圧調整弁39aと、中間圧調整弁おさえ39bとが配置されている。なお、中間圧調整バネ39cは自然長より縮められて中間圧調整弁空間39dに収納されている。さらに、コンプライアントフレーム31には、中間圧空間38と中間圧調整弁空間39dとを連通する貫通流路39eが形成されている。
また、中間圧調整弁空間39dとコンプライアントフレーム上部空間32aとは連通している。さらに、コンプライアントフレーム上部空間32aは、オルダムリング40の内側に連通するように形成されている。したがって、中間圧空間38とオルダムリング40の往復摺動面41とは、貫通流路39e、中間圧調整弁空間39d、コンプライアントフレーム上部空間32aを介して連通している。
圧縮機構部2は、吸入配管7から密閉容器1内に吸入される低圧の作動ガスを高圧まで圧縮するものであり、揺動スクロール3と、揺動スクロール3の上部に配置された固定スクロール4とを備えている。固定スクロール4は、密閉容器1に固定支持されたガイドフレーム30にボルト(図示せず)等で固定されている。
固定スクロール4は、台板4aと、台板4aの一方の面に形成された渦巻体4bとを有する。揺動スクロール3は、台板3aと、台板3aの一方の面に形成された渦巻体3bとを有する。固定スクロール4および揺動スクロール3は、渦巻体4bと渦巻体3bとが互いに向き合うように組み合わされて密閉容器1内に配置されている。渦巻体4bと渦巻体3bとは、逆位相で組み合わされており、固定スクロール4の渦巻体4bおよび揺動スクロール3の渦巻体3bとの間に圧縮室12が形成される。
固定スクロール4の外周部には2個1対の固定側オルダムリング溝15aが一直線上に形成されている。固定側オルダムリング溝15aには、オルダムリング40の2個1対の固定側キー42aが往復摺動自在に設置されている。台板4aの中心部には、圧縮機構部2で圧縮された高圧の作動ガスを吐出するための吐出孔4cが形成されており、吐出孔4c上にはこの作動ガスの逆流を防止する吐出弁43が配置されている。
揺動スクロール3の台板3aにおいて、渦巻体3bが形成されている面と対向する面側には筒状のボス部3cが形成されている。ボス部3cの内面側には、揺動軸受26が設けられている。揺動軸受26には駆動軸19の揺動軸21が挿入されており、揺動軸21の回転により、揺動スクロール3が公転運動を行う。
揺動スクロール3の台板3aの下方にコンプライアントフレーム31が位置しており、揺動スクロール3は、コンプライアントフレーム31に公転運動可能に支持されている。揺動スクロール3とコンプライアントフレーム31との間には、揺動スクロール3の自転を防止しながら揺動運動を与えるために、コンプライアントフレーム31に揺動自在に支持されたオルダムリング40が設けられている。揺動スクロール3の外周部には2個1対の揺動側オルダムリング溝15bが一直線上に形成されている。この揺動側オルダムリング溝15bは、固定側オルダムリング溝15aと約90度の位相差を持ち、オルダムリング40の2個1対の揺動側キー42bが往復摺動自在に設置されている。
揺動スクロール3の台板3aにおいて、ボス部3cが形成されている面の外周部には、コンプライアントフレーム31のスラスト面33と摺動可能なスラスト面3dが形成されている。コンプライアントフレーム31のスラスト面33の外周部には、往復摺動面41が形成されており、オルダムリング40の揺動側キー42bが往復摺動する。ここで、固定スクロール4の渦巻体4bと揺動スクロール3の渦巻体3bの外側の台板外周部空間(以下、吸入側空間8)は、吸入圧である吸入ガス雰囲気の低圧空間となっている。
電動機16は、駆動軸19を回転駆動させるものであって、電動機回転子16aおよび電動機固定子16bを有しており、回転数可変で、回転力を発生する。電動機回転子16aは焼嵌め等により駆動軸19に固定されており、電動機固定子16bは焼嵌め等により密閉容器1に固定されている。電動機固定子16bには、ガラス端子(図示せず)が接続されており、ガラス端子は外部から電力を得るためのリード線(図示せず)に接続されている。そして、電動機固定子16bに電力が供給されたとき、駆動軸19および電動機回転子16aが電動機固定子16bに対して回転する。なお、圧縮機100における回転系全体のバランシングを行うため、電動機回転子16aおよび駆動軸19にはバランスウェイト18aおよびバランスウェイト18bが固定されている。
駆動軸19は、コンプライアントフレーム31の内周面に設けられた主軸受25aおよび補助軸受25bと、密閉容器1に固定支持されたサブフレーム37内に設けられた副軸受27とにより、回転可能に支持されている。主軸受25aおよび補助軸受25b並びに副軸受27は、例えば銅鉛合金等の滑り軸受からなる軸受構造で構成され、駆動軸19を回転可能に軸支している。なお、図1には、主軸受25aおよび補助軸受25b並びに副軸受27が滑り軸受からなる場合について例示しているが、別の公知の軸受構造によって駆動軸19を軸支してもよい。
駆動軸19は、電動機16により発生する回転力を圧縮機構部2に伝える。駆動軸19は、電動機回転子16aに接合された主軸20と、主軸20の上部に設けられた揺動軸21とを有する。揺動軸21は、その中心軸が主軸20部の中心軸から偏心している。揺動軸21は、揺動スクロール3のボス部3cの内面側に設けられた揺動軸受26に係合されている。
駆動軸19の内部には、給油路23と、供給路24aおよび供給路24bとが形成されている。給油路23は、駆動軸19の下端部から上端部に向けて駆動軸19の内部を軸方向に延びて形成されている。供給路24aおよび供給路24bは、駆動軸19の内部を径方向(X軸方向)に延びて形成されており、給油路23に通じている。
駆動軸19の下端には給油ポンプ50が取り付けられている。給油ポンプ50は、密閉容器1の油溜め空間5に貯留された油を吸引し、駆動軸19内の給油路23に供給する。給油路23に供給された油は、主軸受25a、補助軸受25b、副軸受27および揺動軸受26等の各摺動部に供給される。
給油ポンプ50は、例えば回転容積式ポンプで構成される。給油ポンプ50は、駆動軸19の回転により作動する。給油ポンプ50は、駆動軸19の回転数が高くなるにつれて高い圧力で給油路23に供給する油量が多くなるような特性を有している。給油ポンプ50の構造については後述する。
次に、図1を参照して圧縮機100の動作について説明する。まず、吸入配管7に流れ込んだ低圧(吸入圧)の作動ガスにより、逆止弁9がバネ10のバネ力に打ち勝ち、弁止まり(図示せず)まで押し下げられる。その後、作動ガスは密閉容器1内の吸入側空間8に流入する。
一方、インバータ装置(図示せず)から電動機16へ電力が供給されることにより、駆動軸19が回転する。駆動軸19の回転により揺動軸21が回転し、揺動スクロール3が揺動運動を行う。このとき、圧縮室12に作動ガスが吸い込まれる。
そして、作動ガスは、圧縮室12の幾何学的な容積変化によって低圧から高圧へと昇圧し、吐出孔4cより吐出される。吐出孔4cより吐出された作動ガスは、流路14aを通り、密閉容器1の内部を高圧ガス雰囲気6として、密閉容器1の側面に設けられた吐出配管11から外部へ吐出される。
圧縮機構部2で圧縮途中の中間圧の作動ガスは、台板3aの抽気孔3eからガス導入流路14を介し、コンプライアントフレーム下部空間32bへと導かれる。中間圧とは、吸入圧以上、吐出圧以下の圧力である。コンプライアントフレーム下部空間32bは、上部円環状シール部材36aと下部円環状シール部材36bとで密閉された空間となっている。そのため、コンプライアントフレーム下部空間32bに導入された中間圧の作動ガスにより、コンプライアントフレーム31は軸方向に浮上する。
中間圧空間38の中間圧力Pm1は、「中間圧調整バネ39cの弾性力と中間圧調整弁39aとの中間圧に晒された面積によって決定される所定の圧力α」と、「吸入側空間8の圧力Ps」との和であり、Ps+αとなる。また、コンプライアントフレーム下部空間32bの中間圧力Pm2は、「連通する圧縮室12の位置で決定される所定の倍率β」と「吸入側空間8の圧力Ps」との積であり、Ps×βとなる。
コンプライアントフレーム31には、中間圧力Pm1および中間圧力Pm2が下向きに作用し、コンプライアントフレーム下端面34には高圧ガス雰囲気6による高圧の圧力Pdが上向きに作用する。圧力Pdによりコンプライアントフレーム31に作用する上向きの荷重が、中間圧力Pm1および中間圧力Pm2によりコンプライアントフレーム31に作用する下向きの荷重よりも大きい。このため、コンプライアントフレーム31は、ガイドフレーム30の内周面に沿って軸方向に浮上する。
これにより、揺動スクロール3もスラスト面33を介して浮上するため、圧縮室12を形成する固定スクロール4と揺動スクロール3それぞれの渦巻体の先端と台板との隙間が小さくなる。その結果、高圧の作動ガスは圧縮室12から漏れにくくなり、高効率な圧縮機を得ることができる。
一方、起動時または液圧縮時において、圧縮室12内が異常に高圧になる場合、揺動スクロール3に作用する軸方向のガス負荷が過大になる。そうすると、揺動スクロール3は、スラスト面33を介してコンプライアントフレーム31を押し下げる。すなわち固定スクロール4と揺動スクロール3のそれぞれの渦巻体の先端と台板との間に比較的大きな隙間が生じる。この隙間により、圧縮室12内の異常な圧力上昇を抑制でき、摺動部の損傷がない信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
次に、図1〜3を参照して油の流れについて説明する。
電動機回転子16aの回転に伴い、駆動軸19が回転すると、密閉容器1内が圧縮機構部2で圧縮されたガスで満たされ高圧ガス雰囲気6となる。高圧ガス雰囲気6に晒された油溜め空間5と圧縮機構部2の吸入側空間8とは、駆動軸19の給油路23で連通しているため、油溜め空間5の油は、差圧によって吸い上げられる。この油が、給油路23、供給路24aおよび供給路24bから、主軸受25a、補助軸受25b、副軸受27および揺動軸受26にそれぞれ供給される。副軸受27に給油された油は、副軸受27を潤滑した後、密閉容器1の下部の油溜め空間5に戻される。なお、主軸受25aと主軸20との間、補助軸受25bと主軸20との間、副軸受27と主軸20との間、および揺動軸受26と揺動軸21との間にはそれぞれ、環状隙間が形成されており、この環状隙間は油が通過する軸受流路となっている。
給油路23を通過して上昇し、主軸受25aに給油された油は、主軸受25aを潤滑した後、さらに中間圧空間38へと導かれる。主軸受25aを通過後、揺動スクロール3のボス部3cまで供給された油は、揺動軸受26を潤滑し、その過程で減圧され、中間圧となり結果的に中間圧空間38に導かれる。中間圧空間38に導かれた油は、貫通流路39eを通る際に、中間圧調整バネ39cのバネ力に打ち勝ち、中間圧調整弁39aを押し上げて、一旦、コンプライアントフレーム上部空間32aに排出される。その後、この油はオルダムリング40の内側に排出され、吸入側空間8に供給される。
また、一部の油は、中間圧空間38からスラスト面3dに給油された後に、往復摺動面41に供給され、吸入側空間8へと流入する。吸入側空間8へと流入した油は、低圧の作動ガスと共に圧縮機構部2へと吸入される。吸入された油は、圧縮機構部2を構成する固定スクロール4および揺動スクロール3の隙間のシールおよび潤滑をすることで正常な運転を可能にする。
上述のように、給油ポンプ50が容積式の給油ポンプ50である場合、高速運転時に圧縮機構部2の吸入側空間8および各摺動部に供給される油量は増加し、低速運転時には油量は減少するという特性を有する。したがって、駆動軸19の回転数が低すぎる場合は、各摺動部へ供給される油量が不足し、潤滑状態の悪化または焼きつきの発生といった信頼性の低下を招く場合がある。
そこで、本実施の形態1では、給油ポンプ50の給油口54bから軸受部に至る油流路の流路抵抗を工夫することで、低回転数時の給油不足を改善する。以下、まず給油ポンプ50の構造について説明する。
図2は、実施の形態1に係る給油ポンプの構造の一例を示す縦断面模式図である。図3は、実施の形態1に係る給油ポンプの一例を示す横断面模式図である。図2〜図3を参照して給油ポンプ50について説明する。
給油ポンプ50は、いわゆるトロコイドポンプであり、アウターロータ51と、インナーロータ52と、アウターロータ51およびインナーロータ52を内部に収容するハウジング53と、吸入パイプ56とを有する。吸入パイプ56の下端は油溜め空間5に浸漬している。
アウターロータ51は、図3に示すようにアウターロータ51の中心が、駆動軸19の中心に対して偏心した状態でハウジング53内に収容されている。また、アウターロータ51の内周面にはトロコイド曲線で形成された複数の歯が形成されている。
インナーロータ52は、アウターロータ51内に収容されている。インナーロータ52の外周面には、トロコイド曲線で形成された複数の歯が形成されており、インナーロータ52の歯数はアウターロータ51の歯数より例えば1つ少ない数になっている。インナーロータ52の中心部には軸穴52aが形成されており、軸穴52aに駆動軸19が挿入されている。
アウターロータ51とインナーロータ52との間には、流体室57が区画形成されている。流体室57の体積は、アウターロータ51およびインナーロータ52の回転に合わせて拡大または縮小する。給油ポンプ50は、流体室57が拡大する回転角度位置で油を吸込み、流体室57が縮小する角度位置で油を吐き出す。
ハウジング53は、上面が開口した凹状の箱部54と、箱部54の上面開口を覆う上面カバー55とを有する。ハウジング53は、サブフレーム37に取り付けられ、上端面で駆動軸19を軸方向に支承している。箱部54の底面部54aには、流体室57内に油を供給する給油口54bが貫通して形成されている。給油口54bには、吸入パイプ56の上端が接続されて、吸入パイプ56からの油がハウジング53内に流入するようになっている。箱部54の底面部54aにはさらに、給油口54bに連通する円弧状の油流入路54cが形成されている。また、箱部54の底面部54aには、流体室57内から油を排出する排油口54dと、排油口54dに連通する円弧状の油流出路54eと、径方向に延びて油流出路54fを駆動軸19の給油路23に連通させる油流出路54fとが形成されている。
以上の構成により、駆動軸19が回転してインナーロータ52が回転すると、流体室57の容積変化によって油溜め空間5の油が、図2の実線矢印に示すように吸入パイプ56および給油口54bおよび油流入路54cを通じて流体室57へ吸い込まれる。流体室57内に吸い込まれた油は、排油口54dから油流出路54eに排出され、油流出路54fを通じて駆動軸19の給油路23に供給される。以上は、給油ポンプ50内における油の流れの内の主流の流れである。
ハウジング53内にはロータ収容空間が形成されており、ロータ収容空間の高さは、アウターロータ51およびインナーロータ52の高さよりも高くなっている。よって、ロータ収容空間には、アウターロータ51およびインナーロータ52が収容された状態においてクリアランスを有する。図2において、点線で示した部分がクリアランスであり、このクリアランス部分もまた流路(以下、クリアランス流路58という)となっており、クリアランス流路58には、給油ポンプ50内における油の流れの内の主流以外の副流が流れる。
給油ポンプ50は、高速運転時には十分な油量を油溜め空間5から汲み上げるが、低速運転時には汲み上げ力が小さくなって給油量が低下する。特に圧縮負荷の高い高差圧の運転範囲では、摺動部の潤滑に多くの給油を必要とするため、給油量の確保が求められるが、高差圧且つ低速運転時には、給油量の不足が懸念される。
そこで、本実施の形態1では、流路抵抗の調整による差圧給油を行うようにし、高差圧且つ低速運転時の給油量を確保するようにしている。流路抵抗の調整として、クリアランス流路58の一部の流路抵抗を、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定したことを特徴としている。クリアランス流路58の一部の流路抵抗を、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定する具体的な構造として、本実施の形態1では、クリアランス流路58の途中に、クリアランス流路58の流路拡大を図る溝59を設けている。
溝59は、図2および図3では、インナーロータ52に形成された軸穴52aの内周面に形成した例を示しているが、溝59の形成位置はこの位置に限定されず、軸穴52aの内周面に対向する駆動軸19の外周面に形成されていてもよい。他の例として、溝59は、アウターロータ51の軸方向の第1両端面51aと、第1両端面51aと軸方向に対向するハウジング53の面53gと、インナーロータ52の軸方向の第2両端面52bと、第2両端面52bと軸方向に対向するハウジング53の面53gと、のいずれかに形成されていてもよい。溝59は、要するにクリアランス流路58の流路を拡大するように設けられていればよい。
このように、クリアランス流路58の一部の流路抵抗を、軸受流路22の流路抵抗よりも小さく設定したことで、高差圧且つ低速運転時の給油量の確保を図っている。この点について、以下、本実施の形態1の特徴部分の構造を簡単化した模式図を用いて説明する。
図4は、比較例の油流路を簡単化した模式図であって、流路抵抗と圧力差との関係の説明図である。図5は、実施の形態1の特徴を有する油流路を簡単化した模式図であって、流路抵抗と圧力差との関係の説明図である。
油流路101aおよび油流路101bは、クリアランス流路58と、給油路23と、軸受流路22とを有し、入口側が高圧、出口側が中間圧となっている。軸受流路22については後述する。クリアランス流路58の流路抵抗はR1、給油路23の流路抵抗はR2、軸受流路22の流路抵抗はR3であり、R1>R3>R2の関係を有する。
図5の油流路101bは、クリアランス流路58の途中に、クリアランス流路58が拡大されて流路抵抗がR1よりも小さいR4の部分を有している。流路抵抗R4は、クリアランス流路58の一部の流路抵抗である。この流路抵抗R4の部分は、溝59が形成されたクリアランス流路部分に相当する。流路抵抗R4は、R4<R3の関係を有する。
図4の比較例の油流路101aでは、クリアランス流路58の抵抗R1が軸受流路22の抵抗R3よりも大きいため、クリアランス流路58には油が流れにくい。軸受流路22では、給油路23に連通する入口側が高圧、出口側が中間圧であって圧力差があり、且つクリアランス流路58よりも流路抵抗が小さいことで、軸受流路22を流れる油量はクリアランス流路58を流れる油量よりも多くなる。よって、クリアランス流路58と軸受流路22との間に位置する給油路23の圧力は、高圧から次第に軸受流路22の出口と同様の中間圧に下がり、最終的にはクリアランス流路58の圧力も中間圧に下がる。これにより、油流路101aの出入口で圧力差が無くなり、差圧給油がされなくなる。
また、別の視点から検討すると、差圧給油による給油量は、最も流路抵抗の高い流路の出入口の差圧によって決定され、その差圧によって差圧給油が行われる。図4の比較例の油流路101aでは、最も流路抵抗の高い流路はクリアランス流路58であるが、油流路101a内は高圧の油で満たされているため、クリアランス流路58の出入口は共に高圧であり、圧力差が生じず、差圧給油は行われない。
これに対し、図5の本実施の形態1の油流路101bでは、クリアランス流路58の途中に、軸受流路22よりも流路抵抗が小さい流路抵抗R4の部分を有しており、クリアランス流路58の一部の流路抵抗が、軸受流路22の流路抵抗よりも小さく設定されている。このような流路抵抗の調整により、高差圧時に軸受流路22の出入口の圧力差が維持され、この圧力差によって、軸受流路22では高圧側から中間圧側に向けた油の流れが形成される。軸受流路22において差圧による油の流れが形成されることで、軸受流路22に連通した給油路23およびクリアランス流路58においても油の流れが形成される。このように、図5の本実施の形態1の油流路101bでは、軸受流路22の出入口の圧力差によって、クリアランス流路58に流入した油が、給油路23を通過した後、軸受流路22に供給される、差圧給油が行われる。
ここで、軸受流路22には、各軸受と駆動軸19との環状隙間のうち、「主軸受25aと駆動軸19との環状隙間」と「揺動軸受26と駆動軸19との間の環状隙間」とが該当し、「補助軸受25bと駆動軸19との環状隙間」と「副軸受27と駆動軸19との環状隙間」とは該当しない。「補助軸受25bと駆動軸19との環状隙間」と「副軸受27と駆動軸19との環状隙間」とは、油の出入口が共に高圧となるためである。よって、クリアランス流路58の一部の流路抵抗は、「主軸受25aと駆動軸19との環状隙間」と「揺動軸受26と駆動軸19との間の環状隙間」とのそれぞれの流路抵抗よりも小さく設定されている。
図6は、実施の形態1に係る圧縮機の給油量と回転数との関係を示す図である。図6において実線は、実施の形態1を示している。図6には、比較のため、従来の差圧給油における給油量と回転数Nとの関係を、高差圧時および低差圧時のそれぞれの場合について示すと共に、従来の容積式ポンプ給油における給油量と回転数との関係を示している。
従来の差圧給油の場合、高差圧時は給油量A1であり、十分な給油を行うことができるが、低差圧時は、給油量A1よりも少ない給油量A2となり、給油量が不十分となる。
従来の容積式ポンプ給油の場合、給油量は駆動軸19の回転数によって決定する。このため、回転数Nが上昇するに連れ、給油量も右肩上がりとなり、高速運転時には給油量が給油量A1以上となり十分な給油を行うことができる。しかし、低速運転時では給油量が給油量A1を下回り、不十分となる。
本実施の形態1の場合、給油ポンプ50を備えているため、高速運転時には、従来の容積式ポンプ給油と同様に給油量は右肩上がりとなり、十分な給油量を確保できる。低速運転時には、高速運転時よりも給油量は下がるもののポンプ給油による給油量が得られると共に、上述した流路抵抗調整による差圧給油による給油量が得られる。このため、図6の矢印に示すように、低速運転時において、従来の容積式ポンプ給油のみの場合よりも給油量が上昇して、高差圧時の給油量A1を確保できる。このように、実施の形態1では、ポンプ給油と差圧給油の双方の特性を有し、高差圧且つ低速運転時の給油量を確保することができる。その結果、高差圧且つ低速運転時の摺動部の潤滑不良を抑制でき、信頼性の向上を図ることができる。
以上説明したように、実施の形態1の圧縮機100は、低圧から高圧まで作動ガスを圧縮する圧縮機構部2と、圧縮機構部2で圧縮された作動ガスによって内部が高圧ガス雰囲気とされる共に、油を溜める油溜め空間5を有する密閉容器1と、圧縮機構部2を駆動する軸であって、給油流路が形成された駆動軸19とを有する。圧縮機100はさらに、駆動軸19の回転によって駆動し、油溜め空間5に溜まった油を駆動軸19の給油流路に供給する給油ポンプ50と、給油流路から油が供給され、駆動軸19の回転を支持する軸受とを備える。軸受と駆動軸19との間の隙間は、油が流れる軸受流路22となっており、給油ポンプ50内における油の流路の内でクリアランス流路58の一部の流路抵抗が、軸受流路22の流路抵抗よりも小さく設定されている。
これにより、高差圧時に、軸受流路22の出入口の圧力差が維持され、軸受流路22において差圧による油の流れが形成されることで、給油路23およびクリアランス流路58においても油の流れが形成され、差圧給油が行われる。この差圧給油によって高差圧且つ低速運転時の給油量の確保を行うことができる。その結果、高差圧且つ低速運転時の摺動部の潤滑不良を抑制して信頼性を向上することが可能である。
実施の形態1において、クリアランス流路58の途中には、クリアランス流路58を拡大する溝59が設けられており、溝59が設けられたクリアランス流路58部分が、軸受流路22の流路抵抗よりも小さい流路抵抗となる部分である。
このように、クリアランス流路58に溝59を設けるだけで、クリアランス流路58の一部の流路抵抗を、軸受流路22の流路抵抗よりも小さく設定できる。
実施の形態1において、給油ポンプ50は、アウターロータ51と、インナーロータ52とを備えたトロコイドポンプである。インナーロータ52には、駆動軸19が挿入される軸穴52aが形成されており、軸穴52aの内周面または内周面に対向する駆動軸19の外周面に、溝59が形成されている。
このように、溝59の形成位置を、軸穴52aの内周面または内周面に対向する駆動軸19の外周面にできる。
実施の形態1において、給油ポンプ50は、アウターロータ51と、インナーロータ52と、アウターロータ51およびインナーロータ52を収容するハウジング53とを備えたトロコイドポンプである。アウターロータ51の軸方向の第1両端面51aと、第1両端面51aと軸方向に対向するハウジング53の面と、インナーロータ52の軸方向の第2両端面52bと、第2両端面52bと軸方向に対向するハウジング53の面と、のいずれかに、溝59が形成されている。
このように、溝59の形成位置を、アウターロータ51の軸方向の第1両端面51aと、第1両端面51aと軸方向に対向するハウジング53の面と、インナーロータ52の軸方向の第2両端面52bと、第2両端面52bと軸方向に対向するハウジング53の面と、のいずれかにできる。
1 密閉容器、2 圧縮機構部、3 揺動スクロール、3a 台板、3b 渦巻体、3c ボス部、3d スラスト面、3e 抽気孔、4 固定スクロール、4a 台板、4b 渦巻体、4c 吐出孔、5 油溜め空間、6 高圧ガス雰囲気、7 吸入配管、8 吸入側空間、9 逆止弁、10 バネ、11 吐出配管、12 圧縮室、14 ガス導入流路、14a 流路、15a 固定側オルダムリング溝、15b 揺動側オルダムリング溝、16 電動機、16a 電動機回転子、16b 電動機固定子、18a バランスウェイト、18b バランスウェイト、19 駆動軸、20 主軸、21 揺動軸、22 軸受流路、23 給油路、24a 供給路、24b 供給路、25a 主軸受、25b 補助軸受、26 揺動軸受、27 副軸受、30 ガイドフレーム、30a 上部嵌合円筒面、30b 下部嵌合円筒面、31 コンプライアントフレーム、32a コンプライアントフレーム上部空間、32b コンプライアントフレーム下部空間、33 スラスト面、34 コンプライアントフレーム下端面、35a 上部嵌合円筒面、35b 下部嵌合円筒面、36a 上部円環状シール部材、36b 下部円環状シール部材、37 サブフレーム、38 中間圧空間、39a 中間圧調整弁、39c 中間圧調整バネ、39d 中間圧調整弁空間、39e 貫通流路、40 オルダムリング、41 往復摺動面、42a 固定側キー、42b 揺動側キー、43 吐出弁、50 給油ポンプ、51 アウターロータ、51a 第1両端面、52 インナーロータ、52a 軸穴、52b 第2両端面、53 ハウジング、53g 面、54 箱部、54a 底面部、54b 給油口、54c 油流入路、54d 排油口、54e 油流出路、54f 油流出路、55 上面カバー、56 吸入パイプ、57 流体室、58 クリアランス流路、59 溝、100 圧縮機、101a 油流路、101b 油流路。
本発明の圧縮機は、油を溜める油溜め空間を有する密閉容器と、密閉容器に収容され、密閉容器内に流入する作動ガスを圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する軸であって、給油流路が形成された駆動軸と、駆動軸の回転によって駆動し、油溜め空間に溜まった油を駆動軸の給油流路に供給する給油ポンプと、給油流路から油が供給され、駆動軸の回転を支持する軸受とを備え、軸受と駆動軸との間の隙間は、油が流れる軸受流路となっており、給油ポンプ内における油の流路の内でクリアランス流路の途中には、クリアランス流路を拡大する溝が設けられており、溝が設けられたクリアランス流路部分が、軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されているものである。

Claims (4)

  1. 油を溜める油溜め空間を有する密閉容器と、
    前記密閉容器に収容され、前記密閉容器内に流入する作動ガスを圧縮する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部を駆動する軸であって、給油流路が形成された駆動軸と、
    前記駆動軸の回転によって駆動し、前記油溜め空間に溜まった油を前記駆動軸の前記給油流路に供給する給油ポンプと、
    前記給油流路から油が供給され、前記駆動軸の回転を支持する軸受とを備え、
    前記軸受と前記駆動軸との間の隙間は、前記油が流れる軸受流路となっており、前記給油ポンプ内における油の流路の内でクリアランス流路の一部の流路抵抗が、前記軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されている圧縮機。
  2. 前記クリアランス流路の途中には、前記クリアランス流路を拡大する溝が設けられており、前記溝が設けられた前記クリアランス流路部分が、前記軸受流路の流路抵抗よりも小さく設定されている部分である請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記給油ポンプは、アウターロータとインナーロータとを備えたトロコイドポンプであり、
    前記インナーロータには、前記駆動軸が挿入される軸穴が形成されており、
    前記軸穴の内周面または前記内周面に対向する前記駆動軸の外周面に、前記溝が形成されている請求項2記載の圧縮機。
  4. 前記給油ポンプは、アウターロータと、インナーロータと、前記アウターロータおよび前記インナーロータを収容するハウジングとを備えたトロコイドポンプであり、
    前記溝は、前記アウターロータの軸方向の第1両端面と、前記第1両端面と前記軸方向に対向する前記ハウジングの面と、前記インナーロータの軸方向の第2両端面と、前記第2両端面と前記軸方向に対向する前記ハウジングの面と、のいずれかに形成されている請求項2記載の圧縮機。
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