JP6104396B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、主に冷凍機、空気調和機、給湯機等に搭載されるスクロール圧縮機に関するものである。
従来のスクロール圧縮機において、圧縮工程でスクロールに作用する圧縮荷重によりクランクシャフトにたわみ変形を生じた場合でも、軸受部の摩耗、焼付き等の損傷を防止するため、軸受部の円筒状ブッシュの外周面に中央部が全周にわたって凸となる鼓状に形成されたクラウニング面を設けているものがある(例えば、特許文献1参照)。
このスクロール圧縮機は、クランクシャフトにたわみ変形が生じた場合でも、円筒状ブッシュのクラウニング面上で主軸受部との接点が移動し、円筒状ブッシュはクランクシャフトの主軸部に対し平行状態のままで回転することができるようになっている。
実開平5−50095号公報(例えば、[0012]、図2参照)
しかしながら、上記のような従来のスクロール圧縮機では、円筒状ブッシュに作用する荷重が大きいため、潤滑性が悪い条件では、円筒状ブッシュの摩耗等により円筒状ブッシュの表面損傷が発生するという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、クランクシャフトにたわみ変形が生じた場合でも、円筒状ブッシュの摩耗等による円筒状ブッシュの表面損傷を抑制し、各軸受部の信頼性の高いスクロール圧縮機を提供することを目的としている。
本発明に係るスクロール圧縮機は、外郭を形成するシェルと、前記シェル内に回転可能に支持されるクランクシャフトと、前記クランクシャフトを支持する主軸受部と、前記クランクシャフトの中心軸に対して偏心して装着される揺動スクロールと、前記揺動スクロールとの間に流体を圧縮する圧縮室を形成し、前記シェル側に固定された固定スクロールと、前記クランクシャフトに装着される円筒状ブッシュと、を備え、前記クランクシャフトは、前記円筒状ブッシュを介して前記主軸受部に回転可能に支持され、前記円筒状ブッシュとの間に外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面を有し、前記円筒状ブッシュは、軸方向に向かって凹部が形成され、前記クラウニング面と接触する箇所が弾性変形することにより、クラウニング形状になるものである。
本発明に係るスクロール圧縮機によれば、クランクシャフトは、スリーブを介して主軸受部に嵌合され、スリーブとの間に外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面を有し、スリーブは、少なくとも一方の端部に凹部が形成されているため、クランクシャフトにたわみ変形が生じた場合でも、円筒状ブッシュの摩耗等による円筒状ブッシュの表面損傷を抑制することができ、各軸受部の信頼性を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の断面図である。 図1の軸受部付近の要部拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るスライダの横断面図である。 図1の偏心ピン部付近の要部拡大図である。 本発明の実施の形態2に係るスライダの横断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の断面図、図2は、図1の主軸受部3a付近の要部拡大図である。
図1は、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機の全体の構造を示している。実施の形態1に係る圧縮機は縦型のスクロール型で、その外郭を形成するシェル8内に、クランクシャフト4と、クランクシャフト4とともに公転する揺動スクロール2と、フレーム3に固定されることでシェル8側に固定された固定スクロール1と、を備える。
このスクロール圧縮機は、吸入管5から冷媒等の流体を吸入し、揺動スクロール2と固定スクロール1との間に形成された圧縮室9にて流体が圧縮される。そして、圧縮され高温・高圧の状態となった流体は、吐出管13から吐出される。
ここで、吸入管5とは、シェル8の外部の一端に設けられ、内部と外部とを連通し、流体をシェル8の外部から内部に吸入するためのものであり、吐出管13とは、シェル8の外部の他端に設けられ、内部と外部とを連通し、流体をシェル8の内部から外部に吐出するためのものである。
シェル8の内部には、圧縮機構部35、駆動機構部36、その他の構成部品が収納されており、それらでスクロール圧縮機は構成されている。図1に示すように、シェル8内において、圧縮機構部35が上側に、駆動機構部36が下側にそれぞれ配置されており、駆動機構部36のさらに下側の底部は、冷凍機油(潤滑油)が貯留される油溜り12となっている。
圧縮機構部35は、吸入管5から吸入された流体を圧縮後、シェル8内の上部に形成されている高圧空間14に排出する機能を有している。また、圧縮によって高温・高圧の状態となった流体は、吐出管13からシェル8の外部に吐出されるようになっている。
駆動機構部36は、圧縮機構部35で流体を圧縮するため、圧縮機構部35の構成要素である揺動スクロール2を駆動する機能を有している。つまり、駆動機構部36がクランクシャフト4を介して揺動スクロール2を駆動することによって、圧縮機構部35で流体を圧縮するようになっている。
圧縮機構部35は、図1に示すように、固定スクロール1と揺動スクロール2とで構成されており、揺動スクロール2は固定スクロール1の下側に配置されている。
固定スクロール1は、第1台板1cと、第1台板1cの一方の面(図1の下面)に垂直に設けられた第1の渦巻状突起である第1渦巻体1bとで構成されている。
揺動スクロール2は、第2台板2cと、第2台板2cの一方の面(図1の上面)に垂直に設けられた第2の渦巻状突起である第2渦巻体2bとで構成されている。
固定スクロール1及び揺動スクロール2は、第1渦巻体1bと第2渦巻体2bとを互いに噛み合わせ、シェル8内に装着されている。そして、第1渦巻体1bと第2渦巻体2bとの間には、半径方向の内側へ向かうにつれて容積が縮小する圧縮室9が形成されている。なお、第1渦巻体1b及び第2渦巻体2bは、インボリュート曲線にならって第1台板1cの一方の面または第2台板2cの一方の面に垂直に設けられている。
固定スクロール1は、その下側に位置するフレーム3を介してシェル8側に固定されている。また、固定スクロール1の中央部には、圧縮され高温・高圧の状態となった流体を吐出する吐出ポート1aが形成されている。吐出ポート1aの上端の出口開口部には、この出口開口部を覆い、流体の逆流を防ぐ板バネ製の弁11が配設されている。この弁11の一端側には、弁11のリフト量を制限する弁押さえ10が設けられている。そして、圧縮室9内で流体が所定圧力まで圧縮されると、弁11がその弾性力に逆らって持ち上げられ、圧縮された流体が吐出ポート1aから高圧空間14内に吐出され、吐出管13を通ってスクロール圧縮機の外部に吐出されるようになっている。
揺動スクロール2は、オルダムリング20によって、固定スクロール1に対して自転することなく公転、さらに言うと偏心旋回運動を行うようになっている。ここで、オルダムリング20とは、固定スクロール1と揺動スクロール2との間に配設され、揺動スクロール2の自転運動を阻止するとともに、公転運動を可能とするものである。
また、揺動スクロール2の第2渦巻体2bが垂直に設けられた面とは反対側の面(図1の下面)の中心部(厳密に中心でなくてもよい)には、駆動力を受ける有底円筒形状の凹状軸受部2dが形成されている。この凹状軸受部2dには、クランクシャフト4の上端に設けられた偏心ピン部4aが嵌合されている。
揺動スクロール2は、クランクシャフト4の中心軸に対して偏心して装着されているため、中心軸に対して偏心した寸法半径とした回転(公転)を行う。また、中心軸に対して偏心して装着したことによるアンバランスと釣り合う様、クランクシャフト4の上側には第1バランサ15、ロータ6の下側には第2バランサ16がそれぞれ固定されている。
駆動機構部36は、少なくとも、シェル8内に固着された中空円筒形状のステータ7と、ステータ7の内周面側に回転可能に配設されクランクシャフト4に固定されたロータ6と、シェル8内に垂直方向に収容された回転軸であるクランクシャフト4とで構成されている。
ステータ7は、外周面が焼き嵌め等によりシェル8内に固着されている。ステータ7は、通電されることによってロータ6を回転駆動させる機能を有している。
ロータ6は、クランクシャフト4の外周に固定されており、内部に永久磁石を有し、ステータ7と僅かな隙間を隔てて保持されている。ロータ6は、ステータ7が通電されることにより回転駆動し、クランクシャフト4を回転させる機能を有している。
クランクシャフト4は、上側をフレーム3の中心部に位置する主軸受部3aで、下側をシェル8の下方に固定配置されたサブフレーム19の中心部に位置する副軸受部19aで、それぞれ回転可能に支持されている。
ここで、フレーム3とは、シェル8内部の内周面に固着され、中心部にクランクシャフト4を回転可能に支持するための貫通孔が形成されたものである。このフレーム3は、揺動スクロール2を支持するとともに、クランクシャフト4の上側を主軸受部3aで回転可能に支持する。なお、フレーム3は、その外周面を焼き嵌めや溶接等によってシェル8の内周面に固定するとよい。
また、サブフレーム19とは、フレーム3よりも下側に固着され、中心部にクランクシャフト4の下側を回転可能に支持するための貫通孔が形成されたものである。このサブフレーム19は、クランクシャフト4の下側を副軸受部19aで回転可能に支持する。
クランクシャフト4の上端部には、揺動スクロール2を偏心しつつ回転できるように、凹状軸受部2dと嵌め合う偏心ピン部4aが形成されている。クランクシャフト4は、ロータ6の回転に伴って回転し、揺動スクロール2を回転駆動させるようになっている。
その際、クランクシャフト4の回転に伴う遠心力により、油溜り12に貯留された冷凍機油が、各軸受部(凹状軸受部2d、主軸受部3a、及び副軸受部19a、以下同じ)、圧縮室9等の摺動部へ導かれてそれらの潤滑をする。
図2に示すように、クランクシャフト4の偏心ピン部4aには、円筒状ブッシュであるスライダ17が装着され、そのスライダ17が装着された偏心ピン部4aは、僅かな隙間を有して揺動スクロール2の凹状軸受部2dに嵌合されている。また、クランクシャフト4の、偏心ピン部4aのすぐ下側に位置する部分には、円筒状ブッシュであるスリーブ18が装着され、そのスリーブ18が装着された部分は、僅かな隙間を有してフレーム3の主軸受部3aに回転可能に支持されている。
また、クランクシャフト4は、スライダ17及びスリーブ18との間に外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面4bを有し、スライダ17及びスリーブ18には、軸方向に向かって横断面が楕円形状の凹部17a、18aが形成されている(後述する図3参照)。
なお、図2に示すように、凹部17a、18aは有底形状であるが、無底形状であってもよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係るスライダ17の横断面図である。
スライダ17は中央(厳密に中央でなくてもよい)に、短手辺が弧状の長方形の穴であるスリット17bが形成されている。偏心ピン部4aは、このスリット17bに嵌合するように、横断面がスリット17bと同様の、短手辺が弧状の長方形に加工されている。このようにすることで、スライダ17がクランクシャフト4の軸方向に直角な面上の一定方向にしか摺動しないようにしている。なお、弾性変形の効果を高めるため、スライダ17の凹部17aの長径L2は、スリット17bの長手方向の幅L1より大きくなるように形成されている。
次に、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の動作原理について説明する。
シェル8に設けられた図示省略の電源端子に通電されると、ステータ7及びロータ6にトルクが発生し、クランクシャフト4が回転する。クランクシャフト4の偏心ピン部4aに装着されたスライダ17には、揺動スクロール2が回転可能に嵌合されている。そして、インボリュート曲線にならって第1台板1cの一方の面または第2台板2cの一方の面に垂直に設けられた渦巻体(第1渦巻体1b、第2渦巻体2b)を有する揺動スクロール2と固定スクロール1とが噛み合うことによって、複数の圧縮室9が形成される。それら圧縮室9は、揺動スクロール2の偏心旋回運動とともに中心に向かって容積を減少させながら移動し、流体が圧縮される。そして、圧縮され高温・高圧の状態となった流体は、吐出管13からシェル8の外部に排出される。
圧縮工程で揺動スクロール2に作用する圧縮荷重のラジアル方向力、または第1バランサ15及び第2バランサ16の遠心力荷重により、クランクシャフト4のたわみ変形が生じた場合でも、クランクシャフト4の外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面4b上で、スライダ17及びスリーブ18との接点が移動する。その結果、スライダ17及びスリーブ18は、クランクシャフト4に対し、平行状態のままで回転することができる。
図4は、図1の偏心ピン部4a付近の要部拡大図である。
クランクシャフト4の外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面4bと接触するスライダ17及びスリーブ18は、軸方向に向かって形成された凹部17a、18aに対応した部分で弾性変形してクラウニング形状となり、クラウニング面4bを保持する。そして、スライダ17及びスリーブ18と、クラウニング面4bとの接触面積を増加させることで面圧を低下させ、クラウニング面4bの摩耗を防止することができる。
もしクランクシャフト4のクラウニング面4bが摩耗した場合、クランクシャフト4にたわみ変形が生じ、凹状軸受部2d内でスリーブ18、及び主軸受部3a内でスライダ17がそれぞれ傾斜してしまう。そしてそのことが、各軸受部の負荷容量が低下し、各軸受部の摩耗、焼付き等を生じさせる原因となる。したがって、クランクシャフト4のクラウニング面4bの摩耗を防止することは、すなわち各軸受部の摩耗、焼付き等によるスライダ17及びスリーブ18の表面損傷を防止することになる。
また、スライダ17はクランクシャフト4の偏心ピン部4aに装着されているため、クランクシャフト4の回転中心からずれており、クランクシャフト4が回転したときにアンバランスとなるため、軽量であることが求められる。
そこで、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機では、凹部17a、18aを設けることで軽量化でき、アンバランス量を減らして圧縮機の振動を低減するという効果も得られる。また、スライダ17及びスリーブ18の表面損傷を防止できるため、各軸受部の信頼性を得ることができる。
近年、地球温暖化防止の観点より、地球温暖化係数(GWP)の大きいHFC410A冷媒から、GWPの小さいHFC32冷媒、自然冷媒であるCO2冷媒への切り替えが検討されている。しかしながら、自然冷媒は作動圧力が従来の冷媒と比較して高いため、圧縮工程で揺動スクロール2に作用する圧縮荷重のラジアル方向力が大きくなり、クランクシャフト4のクラウニング面4bに作用する荷重も大きくなる。そして、この際に使用する冷凍機油は相溶性が必要との観点から、ポリオールエステル(POE)油の採用を検討しているが、圧力が高いときには粘度が低下し、油膜の確保が困難となる。
したがって、HFC32冷媒、CO2冷媒において、クランクシャフト4のクラウニング面4bに作用する荷重を従来の冷媒よりも低減させることは、各軸受部の信頼性を確保するために重要である。本発明を用いれば、面圧の低減が可能となり、ポリオールエステル(POE)油を用いたとしても各軸受部の信頼性を確保することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係るスライダ17の横断面図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、本実施の形態1と重複するものについては省略する。
本実施の形態2では、図5に示すようにスライダ17の凹部17cの形状が、横断面が円形の穴で構成されている。そのため、本実施の形態1の形状と比較して、例えばドリルのみの加工で実施することが可能であり、コストを低く抑えることができる。また、凹部17cは、スライダ17の外周に沿って複数形成されている。
スライダ17に作用する荷重に応じて、穴の位置、径、ピッチを適宜組み合わせて構成することにより、容量帯の異なる圧縮機にも同一のスライダ17を適用することができ、部品を統一することでさらにコストを低減できる。
なお、凹部17c、有底形状であっても無底形状であってもよい。また、スリーブ18の凹部18cの形状に関しても凹部17cと同様である。
1 固定スクロール、1a 吐出ポート、1b 第1渦巻体、1c 第1台板、2 揺動スクロール、2b 第2渦巻体、2c 第2台板、2d 凹状軸受部、3 フレーム、3a 主軸受部、4 クランクシャフト、4a 偏心ピン部、4b クラウニング面、5 吸入管、6 ロータ、7 ステータ、8 シェル、9 圧縮室、10 弁押さえ、11 弁、12 油溜り、13 吐出管、14 高圧空間、15 第1バランサ、16 第2バランサ、17 スライダ、17a 凹部、17b スリット、17c 凹部、18 スリーブ、18a 凹部、18c 凹部、19 サブフレーム、19a 副軸受部、20 オルダムリング、20a キー部、20b キー溝、20c 円環部、35 圧縮機構部、36 駆動機構部。

Claims (10)

  1. 外郭を形成するシェルと、
    前記シェル内に回転可能に支持されるクランクシャフトと、
    前記クランクシャフトを支持する主軸受部と、
    前記クランクシャフトの中心軸に対して偏心して装着される揺動スクロールと、
    前記揺動スクロールとの間に流体を圧縮する圧縮室を形成し、前記シェル側に固定された固定スクロールと、
    前記クランクシャフトに装着される円筒状ブッシュと、を備え、
    前記クランクシャフトは、前記円筒状ブッシュを介して前記主軸受部に回転可能に支持され、前記円筒状ブッシュとの間に外周面中央が凸となる鼓状に形成されたクラウニング面を有し、
    前記円筒状ブッシュは、軸方向に向かって凹部が形成され、前記クラウニング面と接触する箇所が弾性変形することにより、クラウニング形状になる
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 筒状ブッシュであるスライダを備え
    前記揺動スクロールは、中心部に形成された有底円筒形状の凹状軸受部を有し、
    前記クランクシャフトは、前記凹状軸受部に嵌合される偏心ピン部を上端部に有し、
    前記偏心ピン部が前記スライダを介して前記凹状軸受部に嵌合される
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記スライダの凹部は、横断面が楕円形状である
    ことを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記スライダの凹部は、横断面が複数の円形状である
    ことを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記スライダは中央に、短手辺が弧状の長方形の穴であるスリットが形成されており、
    前記スライダの凹部の長径L2は、前記スリットの長手方向の幅L1より大きくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記円筒状ブッシュは、スリーブであり、
    前記スリーブの凹部は、横断面が楕円形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  7. 前記円筒状ブッシュは、スリーブであり、
    前記スリーブの凹部は、横断面が複数の円形状である
    ことを特徴とする請求項に記載のスクロール圧縮機。
  8. 前記流体は、HFC32の冷媒であ
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  9. 前記流体は、二酸化炭素の冷媒であ
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  10. 前記シェルの底部に貯留される冷凍機油は、ポリオールエステル油である
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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