JP4889681B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4889681B2
JP4889681B2 JP2008127212A JP2008127212A JP4889681B2 JP 4889681 B2 JP4889681 B2 JP 4889681B2 JP 2008127212 A JP2008127212 A JP 2008127212A JP 2008127212 A JP2008127212 A JP 2008127212A JP 4889681 B2 JP4889681 B2 JP 4889681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
scroll
main shaft
shaft portion
bush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008127212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009275582A (ja
Inventor
英人 中尾
辰也 佐々木
賢司 矢野
勝紀 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008127212A priority Critical patent/JP4889681B2/ja
Publication of JP2009275582A publication Critical patent/JP2009275582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4889681B2 publication Critical patent/JP4889681B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

本発明は、空調機や冷凍機などの冷熱機器や給湯器の熱源機に搭載されるスクロール圧縮機に関し、特にスクロール圧縮機の軸受構造に関するものである。
従来のスクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとの渦巻歯同士を噛み合わせて圧縮機構部を構成し、両スクロール間にできる複数の圧縮室が揺動スクロールを揺動駆動することにより容積を縮小しながら移動することを利用して、冷媒の吸入と圧縮を行う。揺動スクロールは、モータのロータに連結した主軸によって回転駆動される。この主軸は、その主軸部と副軸部をモータの両側に配した主軸受と副軸受とにより支持される。そして、主軸は、主軸受から圧縮機構部側に延出する端部に揺動軸部を有し、揺動軸部が揺動スクロールの揺動軸受に嵌め込まれ、揺動スクロールを円軌道運動させる。
このように構成された従来のスクロール圧縮機では、主軸は主軸受と副軸受とにより両持ち支持されているが、主軸受から圧縮機構部側に延出する揺動軸部は主軸受により片持ち支持されている。そして、圧縮機構部の動作時、冷媒の圧縮荷重などが揺動スクロールに作用する。この圧縮荷重などにより生じるラジアル方向の力がこの揺動軸部に作用し、主軸受と副軸受との間に位置する主軸の部位が大きな撓みを伴って変形する。このとき、ラジアル方向の力が圧縮機構部に近い主軸受に最も大きく作用し、主軸部と主軸受との間に片当たり現象が発生する。また、揺動軸部が主軸部の撓みによって揺動軸受に対して傾斜し、揺動軸部と揺動軸受との間にも、片当たり現象が発生する。
このように、従来のスクロール圧縮においては、主軸受、副軸受、および揺動軸受の軸方向における荷重分布は一様ではなく、各軸受の軸方向の端部で荷重が極端に大きくなる傾向がある。これにより、軸受端部近傍が主軸と直接接触し、摩耗など表面損傷を起こしやすい。その結果、主軸と各軸受との間での摺動損失および摩耗が増大し、スクロール圧縮機の効率を低下させるだけではなく、信頼性も損ねていた。
このような状況を鑑み、主ジャーナル軸受(主軸受に相当)、副ジャーナル軸受(副軸受に相当)、および偏芯ジャーナル軸受(揺動軸受に相当)の少なくとも1つの端部の端面に環状溝を形成した改良型の第1の従来のスクロール圧縮機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この改良型の第1の従来のスクロール圧縮機においては、環状溝を軸受の端面に形成することにより形成された薄肉の内側環状壁が主軸の撓みに追従して変形し、軸受に対する主軸の傾斜に起因する片当たり現象の発生を抑制できるとしている。
また、スライダを主軸のクランクピン(揺動軸部に相当)に軸線方向に往復摺動自在に係合させ、該スライダを揺動スクロールのボス部(揺動軸受に相当)に回転自在に係合させ、スライダ又はボス部をクランクピンの傾きを補償するための柔構造とした改良型の第2の従来のスクロール圧縮機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この改良型の第2の従来のスクロール圧縮機においても、主軸のクランクピンの傾きをスライダ又はボス部の柔構造で吸収し、ボス部の内周面とスライダの外周面との相対的な平行関係を保ち、片当たり現象の発生を抑制できるとしている。
さらに、旋回スクロール(揺動スクロールに相当)の軸受部(揺動軸受に相当)に回転可能に嵌合させた駆動ブッシュと、駆動ブッシュとクランク軸(主軸に相当)の偏芯軸部(揺動軸部に相当)との間における主軸の軸線方向に沿う曲面部と平面部との組み合わせによる対向係合面部と、を有し、曲面部が、主軸の軸線方向に沿う曲面部を有する別体の接合部材を偏芯軸部の外周面あるいは駆動ブッシュの内周面の一方に装着されている改良型の第3の従来のスクロール圧縮機が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この改良型の第3の従来のスクロール圧縮機においては、駆動ブッシュと偏芯軸部とが曲面部によって曲面と軸方向に回転と移動が自在に接触しているので、偏芯軸部が傾いても、駆動ブッシュを軸受部に対して平行状態を維持でき、片当たり現象の発生を抑制できるとしている。
特開2003−206873号公報 特開平04−072484号公報 特許第2612814号明細書
改良型の第1の従来のスクロール圧縮機においては、環状溝を軸受の端面に形成することにより形成された薄肉の内側環状壁の変形のみにより、軸受に対する主軸の傾斜を吸収しているので、偏芯軸と偏芯ジャーナル軸受との間の平行度、主軸部と主ジャーナル軸受との間の平行度、および副軸部と副ジャーナル軸受との間の平行度を十分に確保することが困難であり、各軸受と各軸部との接触力を軽減する効果に留まっていた。
改良型の第2の従来のスクロール圧縮機においては、主軸のクランクピンの傾きを吸収する柔構造をスライダ又はボス部のみに形成しているので、改良型の第1の従来のスクロール圧縮機と同様に、スライダとボス部との接触力を軽減する効果に留まっていた。
改良型の第3の従来のスクロール圧縮機においては、改良型の第1および第2の従来のスクロール圧縮機に比べて、広い荷重範囲にわたって、駆動ブッシュと軸受部との間の平行度を確保することができる。しかしながら、作動圧力がフロンよりも高い炭酸ガスを冷媒として用いるような場合、各軸受部への負荷荷重が大きくなるため、駆動ブッシュと偏芯軸部との間の対向係合面部における摩擦力が大きくなり、軸受部に対する駆動ブッシュの追従性が低下する。その結果、駆動ブッシュと軸受部との平行度が低下して片当たり現象を発生し、最悪の場合、焼き付けや異常摩耗を発生させることになる。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、軸受の軸受面と主軸の外周面との平行度を確実に確保でき、軸受の焼き付けや摩耗を防止し、信頼性の高いスクロール圧縮機を得ることを目的としている。
この発明のスクロール圧縮機は、一面に固定側渦巻歯を有する固定スクロールと、一面に揺動側渦巻歯を有し、かつ他面に揺動軸受を有し、該揺動側渦巻歯を上記固定側渦巻歯に咬合するように上記固定スクロールに対向して設けられた揺動スクロールと、上記揺動スクロールの回転力を発生するモータと、端部に揺動軸部を有し、上記モータの回転力を上記揺動スクロールに伝達する主軸と、上記揺動軸部に該揺動軸部の軸心周りの回転を拘束されて外嵌状態に嵌着されて、上記揺動軸受に回転可能に嵌め込まれた駆動ブッシュと、を備えている。そして、本スクロール圧縮機は、上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの一方が、上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凸状曲面部を有し、上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの他方が、上記凸状曲面部の曲率半径より大きな曲率半径の上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凹状曲面部を有し、上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとが、上記凸状曲面部と上記凹状曲面部とを係合させて嵌合されている。
この発明によれば、揺動軸部と駆動ブッシュとの一方が、主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凸状曲面部を有し、揺動軸部と駆動ブッシュとの他方が、凸状曲面部の曲率半径より大きな曲率半径の主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凹状曲面部を有し、揺動軸部と駆動ブッシュとが、凸状曲面部と凹状曲面部とを係合させて嵌合されているので、凸状曲面部と凹状曲面部との一方が、両者の接触部を変えつつ他方の曲面部の曲面に沿って滑り移動する。これにより、凸状曲面部と凹状曲面部との間の摩擦力の増大が抑えられ、揺動軸受に対する駆動ブッシュの追従性の低下が抑制される。そこで、揺動軸受と駆動ブッシュとの間の平行度が確保され、片当たりに起因する揺動軸受の焼き付けや摩耗が防止され、信頼性の高いスクロール圧縮機が実現される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の構成を示す断面図である。なお、図1中、説明の便宜上、チップシール、チップシール溝、シールリングおよびシールリング溝は図示していない。
図1において、スクロール圧縮機100は、縦型のシェル1を備えている。そして、モータ2がシェル1内の中間部から下方に配設され、圧縮機構部3がモータ2の上方に配設されている。モータ2は、リング状に形成され、軸方向を上下方向に向けてシェル1内に固定されたステータ12と、このステータ12の内部に配設されたロータ13と、から構成されている。主軸4は、軸方向の一端部に一体に形成されて圧縮機構部3に旋回力を付与する揺動軸部20と、揺動軸部20の軸方向の他端側に一体に形成された主軸部31と、軸方向の他端部に一体に形成された副軸部41と、を有する。そして、主軸4は、ロータ13の軸心位置に挿通されて焼きばめにより固定され、モータ2の上方でシェル1に固定された主フレーム5に設けられた主軸受30に主軸部31を軸支され、モータ2の下方でシェル1に固定された副フレーム6に設けられた副軸受40に副軸部41を軸支されている。これにより、ロータ13はステータ12の内部で回転可能となっている。シェル1には、冷媒を外部から圧縮機構部3に導入する吸入管7と、圧縮機構部3で圧縮された冷媒を外部に吐出する吐出管8と、が配設されている。さらに、シェル1の底部には、潤滑油9が貯留されている。
圧縮機構部3は、主フレーム5の上方に位置するようにシェル1内に配設された揺動スクロール14と、揺動スクロール14の上面に対向するように設置され、シェル1に固定された固定スクロール15と、を有している。固定スクロール15の台板15aの下面には、固定側渦巻歯15bが形成され、揺動スクロール14の台板14aの上面には、固定側渦巻歯15bと咬合するように揺動側渦巻歯14bが形成されており、揺動側渦巻歯14bと固定側渦巻歯15bとで圧縮室を構成している。なお、揺動側渦巻歯14bおよび固定側渦巻歯15bが、インボリュート曲線などにより形成されている。
揺動軸受としての円筒状のボス部16が揺動スクロール14の台板14aの下面から突設され、駆動ブッシュ24がボス部16に回転可能に装着されている。そして、主軸4の軸方向の一端部に形成された揺動軸部20が、駆動ブッシュ24に嵌め込まれて、主軸4の回転力が揺動スクロール14に伝達されるようになっている。このとき、周知のオルダムカップリング17の爪部が主フレーム5の上面と揺動スクロール14の台板14aの下面とに互いに90°の位相差で形成された溝内に挿入され、オルダムカップリング17の爪部が溝内部を往復運動することにより、主軸4の回転力が揺動スクロール14の揺動運動に変換される。
ここで、このように構成されたスクロール圧縮機100の動作について説明する。
まず、モータ2が回転駆動されると、主軸受30と副軸受40とにより両持ち支持された主軸4が回転される。この主軸4の回転トルクが揺動軸部20、駆動ブッシュ24、ボス部16を介して揺動スクロール14に伝達され、揺動スクロール14が揺動運動する。この揺動スクロール14の揺動運動にともない、圧縮室が容積を縮小しながら移動して、吸入管7から導入された冷媒が圧縮され、シェル1内に吐出される。そして、シェル1内に吐出された高圧の冷媒が吐出管8から外部に吐出される。また、シェル1の底部に貯留されている潤滑油9は、主軸4の回転と共に主軸4内に形成された給油通路(図示せず)を通って各軸受部に供給され、軸受部の潤滑に供せられる。
以下、主軸4に一体に形成された揺動軸部20、主軸部31、および副軸部41を支持する軸受構造について順次説明する。
まず、揺動軸部20を支持する軸受構造について図2および図3を参照しつつ説明する。図2はこの発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動軸部周りを示す横断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動軸部周りを示す縦断面図である。ここで、横断面図は主軸4の軸心と直交する平面における断面を示し、縦断面図は主軸4の軸心を含む平面における断面を示している。図2および図3において、中心O,Oを結ぶ方向をY軸、図面上で中心Oを通りY軸と直交する方向をX軸、中心Oを通りX軸とY軸と直交する方向をZ軸とする。なお、中心Oは主軸4の軸心位置に相当し、中心Oは主軸4の偏芯軸心位置、即ち揺動軸部20の軸心位置に相当する。
図2および図3において、揺動軸部20は、XY平面において、Y軸を挟んでY軸と平行な2つの直線の端部同士を、中心Oから距離(偏芯量)dだけ離れた位置Oを中心とする円弧で連結した外形形状の横断面形状を有し、XZ平面において、X軸と平行な2つの直線の端部同士を、Z軸を挟んでZ軸と平行な1つの直線と所定の曲率半径の円弧とで連結した外形形状の縦断面形状を有する。つまり、揺動軸部20は、主軸4の軸方向に沿う凸状に湾曲する円弧面からなる凸状曲面部21と凸状曲面部21と対向する平坦面からなる平面部22との端部同士を、中心Oを軸心とする円筒面で連結した外周面形状に形成されている。
駆動ブッシュ24は、ボス部16の円筒状の内周面に適合する円筒状の外周面を有する筒状体に作製され、その中央には、揺動軸部20の外周面形状に適合する内周面形状の嵌合穴25が穿設されている。嵌合穴25は、XY平面において、Y軸を挟んでY軸と平行な2つの直線の端部同士を、中心Oを中心とする円弧で連結した外形形状の横断面形状を有し、XZ平面において、X軸と平行な2つの直線の端部同士を、Z軸を挟んでZ軸と平行な1つの直線と所定の曲率半径の円弧とで連結した外形形状の縦断面形状を有する。
つまり、嵌合穴25は、駆動ブッシュ24の軸方向に沿う凹状に湾曲する円弧面からなる凹状曲面部26と凹状曲面部26と対向する平坦面からなる平面部27との端部同士を、駆動ブッシュ24の軸心を軸心とする円筒面で連結した内周面形状に形成されている。そして、凹状曲面部26の曲率半径は、揺動軸部20の凸状曲面部21の曲率半径より大きくなっている。さらに、環状溝28が、嵌合穴25を取り囲むように、かつ駆動ブッシュ24の両端面に開口するように、同心状に形成されている。この環状溝28は、駆動ブッシュ24の軸方向長さの半分より短い深さに形成されている。なお、環状溝28は駆動ブッシュ24の外周面と嵌合穴25の内周面との間の中央位置より外径側に位置していることが好ましい。
そして、駆動ブッシュ24が、嵌合穴25内の凹状曲面部26と平面部27を揺動軸部20の凸状曲面部21と平面部22とに相対するように揺動軸部20に外嵌状態に嵌着され、ボス部16内に回転可能に嵌め込まれる。これにより、駆動ブッシュ24は揺動軸部20と周方向に相互に連結されている。つまり、駆動ブッシュ24は揺動軸部20に対して揺動軸部20の軸心周りの回転が拘束されている。なお、スクロール圧縮機100の停止状態において、揺動軸部20の凸状曲面部21の頂部が、嵌合穴25の凹状曲面部26の最深部と相対していることが好ましい。
ここで、R410Aなどのフロン冷媒を用いた場合の揺動軸部20を支持する軸受構造の形態を図4に示す。
圧縮機構部3の停止時には、揺動スクロール14は、図3に示されるように、主軸4の軸心に対して直交する姿勢を保っている。しかし、圧縮機構部3の動作時には、揺動スクロール14は、図4に示されるように、主軸4の軸心に対して直交していない。即ち、揺動スクロール14は傾斜している。
そして、冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重がボス部16を介して駆動ブッシュ24に作用し、駆動ブッシュ24の凹状曲面部26が揺動軸部20の凸状曲面部21に押圧される。駆動ブッシュ24の凹状曲面部26の曲率半径が揺動軸部20の凸状曲面部21の曲率半径より大きくなっているので、凹状曲面部26が凸状曲面部21との接触部を変えつつ凸状曲面部21の外周面に沿って滑りつつ移動し、凹状曲面部26と凸状曲面部21との間の摩擦力の増大が抑制される。これにより、駆動ブッシュ24のボス部16の内周面への追従性の低下がなく、ボス部16の内周面と駆動ブッシュ24の外周面との間の平行度が確保される。このとき、環状溝28の外径側に形成された薄肉部29はほとんど弾性変形していない。これにより、駆動ブッシュ24は、ボス部16内でボス部16に対して平行な状態で回転し、ボス部16内での片当たりなどの発生がなく、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
ついで、炭酸ガス冷媒を用いた場合の揺動軸部20を支持する軸受構造の形態を図5に示す。
炭酸ガス冷媒の動作圧力はフロン冷媒の動作圧力の3倍以上であることから、冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重が増大し、揺動スクロール14の傾斜に加えて、揺動軸部20に撓み変形が発生する。炭酸ガス冷媒を用いた場合でも、ほとんどの運転条件では、凹状曲面部26が凸状曲面部21の外周面に沿って滑りつつ移動することにより、ボス部16の内周面と駆動ブッシュ24の外周面との間の平行度を確保することが可能である。
しかし、一部の運転条件では、凸状曲面部21と凹状曲面部26との間の摩擦力が過大に増加し、駆動ブッシュ24のボス部16の内周面への追従性が低下し、ボス部16の内周面と駆動ブッシュ24の外周面との間の平行度が確保できにくくなる。このとき、環状溝28の外径側に形成された薄肉部29が、図5に示されるように、弾性変形し、ボス部16内での片当たりなどの発生が防止される。これにより、ボス部16の内周面と駆動ブッシュ24の外周面との平行度が確保され、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
つぎに、主軸部31を支持する軸受構造について図6を参照しつつ説明する。図6はこの発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における主軸部周りを示す縦断面図である。
図6において、主軸受30が、主フレーム5の中央部に円筒状に設けられている。主軸4の主軸部31には、主軸4の全周にわたって断面円弧形の凸となる樽状に形成された帯状部32が設けられている。円筒状ブッシュ33は、主軸受30の円筒状の内周面に適合する外周面と主軸4の外周面に適合する内周面とを有する所定厚みの円筒体に作製されている。そして、断面円弧形の凹状の溝部34が円筒状ブッシュ33の内周面の軸方向長さの中央部に全周にわたって凹設されている。溝部34の曲率半径は、主軸受30の帯状部32の曲率半径より大きくなっている。さらに、環状溝35が、円筒状ブッシュ33の両端面に開口するように、同心状に形成されている。この環状溝35は、円筒状ブッシュ33の軸方向長さの半分より短い深さに形成されている。なお、環状溝35は円筒状ブッシュ33の外周面と内周面との間の中央位置より外径側に位置していることが好ましい。
そして、円筒状ブッシュ33が帯状部32を溝部34内に位置させるように主軸4に外嵌状態に嵌着され、主軸受30内に回転可能に嵌め込まれている。そして、図1に示されるように、円筒状ブッシュ33に圧入された連結ピン37が、主軸4に形成された軸方向に長い長穴38に係合して、主軸部31と円筒状ブッシュ33とが周方向に相互に連結されている。つまり、円筒状ブッシュ33は主軸部31に対して主軸4の軸心周りの回転が拘束されている。なお、帯状部32の頂部が溝部34の最深部と相対していることが好ましい。
ここで、R410Aなどのフロン冷媒を用いた場合の主軸部31を支持する軸受構造の形態を図7に示す。
主軸4が冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重により傾斜すると、円筒状ブッシュ33は帯状部32に押圧され、主軸4の傾斜に付随して傾斜しようとする。このとき、円筒状ブッシュ33の外周面が主軸受30の内周面に接触し、円筒状ブッシュ33の傾斜を阻止しようとする力が発生する。円筒状ブッシュ33の溝部34の曲率半径が帯状部32の曲率半径より大きくなっているので、帯状部32が溝部34との接触部を変えつつ溝部34の内周面に沿って滑りつつ移動し、帯状部32と溝部34との間の摩擦力の増加が抑制される。これにより、円筒状ブッシュ33の主軸受30の内周面への追従性が確保され、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33の外周面との間の平行度が確保される。このとき、環状溝35の外径側に形成された薄肉部36は、図7に示されるように、ほとんど弾性変形していない。これにより、円筒状ブッシュ33は、主軸受30に対して平行な状態で回転し、主軸受30内での片当たりなどの発生がなく、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
ついで、炭酸ガス冷媒を用いた場合の主軸部31を支持する軸受構造の形態を図8に示す。
フロン冷媒に変えて炭酸ガス冷媒を用いることで、冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重が増大し、主軸4の傾斜が大きくなる。炭酸ガス冷媒を用いた場合でも、ほとんどの運転条件では、帯状部32が溝部34の外周面に沿って滑りつつ移動することにより、円筒状ブッシュ33の主軸受30の内周面への追従性が確保され、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33の外周面との間の平行度を確保することが可能である。
しかし、一部の運転条件では、帯状部32と溝部34との間の摩擦力が過大に増加し、円筒状ブッシュ33の主軸受30の内周面への追従性が低下し、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33の外周面との間の平行度が確保できにくくなる。このとき、環状溝35の外径側に形成された薄肉部36が、図8に示されるように、弾性変形し、主軸受30内での片当たりなどの発生が防止される。これにより、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33の外周面との平行度が確保され、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
つぎに、副軸部41を支持する軸受構造について図9を参照しつつ説明する。図9はこの発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における副軸部周りを示す縦断面図である。
図9において、副軸受40が、副フレーム6の中央部に円筒状に設けられている。主軸4の副軸部41には、主軸4の全周にわたって断面円弧形の凸となる樽状に形成された帯状部42が設けられている。円筒状ブッシュ43は、副軸受40の円筒状の内周面に適合する外周面と主軸4の外周面に適合する内周面とを有する所定厚みの円筒体に作製され、断面円弧形の凹状の溝部44が円筒状ブッシュ43の内周面の軸方向長さの中央部に全周にわたって凹設されている。そして、溝部44の曲率半径は、副軸受40の帯状部42の曲率半径より大きくなっている。さらに、環状溝45が、円筒状ブッシュ43の両端面に開口するように、同心状に形成されている。この環状溝45は、円筒状ブッシュ43の軸方向長さの半分より短い深さに形成されている。なお、環状溝45は円筒状ブッシュ43の外周面と内周面との間の中央位置より外径側に位置していることが好ましい。
そして、円筒状ブッシュ43が帯状部42を溝部44内に位置させるように主軸4に外嵌状態に嵌着され、副軸受40内に回転可能に嵌め込まれている。そして、図1に示されるように、円筒状ブッシュ43に圧入された連結ピン47が、主軸4に形成された軸方向に長い長穴48に係合して、副軸部41と円筒状ブッシュ43とが周方向に相互に連結されている。つまり、円筒状ブッシュ43は副軸部41に対して主軸4の軸心周りの回転が拘束されている。なお、帯状部42の頂部が溝部44の最深部と相対していることが好ましい。
ここで、R410Aなどのフロン冷媒を用いた場合の副軸部41を支持する軸受構造の形態を図10に示す。
主軸4が冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重により傾斜すると、円筒状ブッシュ43は帯状部42に押圧され、主軸4の傾斜に付随して傾斜しようとする。このとき、円筒状ブッシュ43の外周面が副軸受40の内周面に接触し、円筒状ブッシュ43の傾斜を阻止しようとする力が発生する。円筒状ブッシュ43の溝部44の曲率半径が帯状部42の曲率半径より大きくなっているので、帯状部42が溝部44との接触部を変えつつ溝部44の内周面に沿って滑りつつ移動し、帯状部42と溝部44との間の摩擦力の増加が抑制される。これにより、円筒状ブッシュ43の副軸受40の内周面への追従性が確保され、副軸受40の内周面と円筒状ブッシュ43の外周面との間の平行度が確保される。このとき、環状溝45の外径側に形成された薄肉部46は、図10に示されるように、ほとんど弾性変形していない。これにより、円筒状ブッシュ43は、副軸受40に対して平行な状態で回転し、副軸受40内での片当たりなどの発生がなく、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
ついで、炭酸ガス冷媒を用いた場合の副軸部41を支持する軸受構造の形態を図11に示す。
フロン冷媒に変えて炭酸ガス冷媒を用いることで、冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重が増大し、主軸4の傾斜が大きくなる。炭酸ガス冷媒を用いた場合でも、ほとんどの運転条件では、帯状部42が溝部44の外周面に沿って滑りつつ移動することにより、円筒状ブッシュ43の副軸受40の内周面への追従性が確保され、副軸受40の内周面と円筒状ブッシュ43の外周面との間の平行度を確保することが可能である。
しかし、一部の運転条件では、帯状部42と溝部44との間の摩擦力が過大に増加し、円筒状ブッシュ43の副軸受40の内周面への追従性が低下し、副軸受40の内周面と円筒状ブッシュ43の外周面との間の平行度が確保できにくくなる。このとき、環状溝45の外径側に形成された薄肉部46が、図11に示されるように、弾性変形し、副軸受40内での片当たりなどの発生が防止される。これにより、副軸受40の内周面と円筒状ブッシュ43の外周面との平行度が確保され、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
なお、上記実施の形態1では、環状溝28が駆動ブッシュ24の両端面に形成されているものとしているが、環状溝28は駆動ブッシュ24の少なくとも一方の端面に形成されていればよい。
また、上記実施の形態1では、環状溝35が円筒状ブッシュ33の両端面に形成されているものとしているが、環状溝35は円筒状ブッシュ33の少なくとも一方の端面に形成されていればよい。
また、上記実施の形態1では、揺動軸部20が平面部22を有するものとしているが、平面部22を省略し、凸状曲面部21の端部同士を中心Oを軸心とする単一の円筒面で連結した外周面形状であってもよい。この場合、駆動ブッシュ24の嵌合穴25も、揺動軸部の外形形状に適合するように、平面部27を省略し、凹状曲面部26の端部同士を単一の円筒面で連結した内径形状に形成されることになる。
また、上記実施の形態1では、揺動軸部20と駆動ブッシュ24とが、凸状曲面部21と凹状曲面部26とによる対向係合面部、平面部22,26による対向係合面部、および円筒面同士による2組の対向係合面部とにより、主軸4の軸心周りの回転を拘束されて、主軸4の軸方向に回転と移動が自在に嵌合しているものとしているが、凸状曲面部と凹状曲面部とによる対向係合面部は1組に限定されるものではなく、例えば平面部22,26による対向係合面部を凸状曲面部と凹状曲面部とによる対向係合面部に変えてもよい。
また、上記実施の形態1では、揺動軸部20に凸状曲面部21を形成し、駆動ブッシュ24の嵌合穴25に凹状曲面部26を形成するものとしているが、揺動軸部に凹状曲面部を形成し、駆動ブッシュの嵌合穴に凸状曲面部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、主軸部31に凸状の帯状部32を形成し、円筒状ブッシュ33に凹状の溝部34を形成するものとしているが、主軸部に凹状の溝部を形成し、円筒状ブッシュに凸状の帯状部を形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1では、副軸部41に凸状の帯状部42を形成し、円筒状ブッシュ43に凹状の溝部44を形成するものとしているが、主軸部に凹状の溝部を形成し、円筒状ブッシュに凸状の帯状部を形成するようにしてもよい。
実施の形態2.
図12はこの発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機における主軸部周りを示す縦断面図である。
図12において、主軸4の主軸部31Aには、最大圧縮荷重が負荷される主軸4の周方向範囲にのみ断面円弧形の凸となる樽状に形成された帯状部32Aが設けられている。円筒状ブッシュ33Aは、主軸受30の円筒状の内周面に適合する外周面と主軸4の外周面に適合する内周面とを有する所定厚みの円筒体に作製され、断面円弧形の凹状の溝部34Aが円筒状ブッシュ33Aの内周面の軸方向長さの中央部の最大圧縮荷重が負荷される周方向範囲にのみ凹設されている。そして、溝部34Aの曲率半径は、帯状部32Aの曲率半径より大きくなっている。さらに、環状溝35が、円筒状ブッシュ33の両端面に開口するように、同心状に形成されている。この環状溝35は、円筒状ブッシュ33Aの軸方向長さの半分より短い深さに形成されている。なお、環状溝35は円筒状ブッシュ33Aの外周面と内周面との間の中央位置より外径側に位置していることが好ましい。
そして、円筒状ブッシュ33Aが帯状部32Aを溝部34A内に位置させるように主軸4に外嵌状態に嵌着され、主軸受30内に回転可能に嵌め込まれている。そして、上記実施の形態1と同様に、円筒状ブッシュ33Aに圧入された連結ピン37が、主軸4に形成された軸方向に長い長穴38に係合して、主軸部31Aと円筒状ブッシュ33Aとが周方向に相互に連結されている。つまり、円筒状ブッシュ33Aは主軸部31Aに対して主軸4の軸心周りの回転が拘束されている。なお、帯状部32Aの頂部が溝部34Aの最深部と相対していることが好ましい。他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
ここで、R410Aなどのフロン冷媒を用いた場合の主軸部31Aを支持する軸受構造の形態を図13に示す。
主軸4が冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重により傾斜すると、円筒状ブッシュ33Aは帯状部32Aに押圧され、主軸4の傾斜に付随して傾斜しようとする。このとき、円筒状ブッシュ33Aの外周面が主軸受30の内周面に接触し、円筒状ブッシュ33Aの傾斜を阻止しようとする力が発生する。円筒状ブッシュ33Aの溝部34Aの曲率半径が帯状部32Aの曲率半径より大きくなっているので、帯状部32Aが溝部34Aとの接触部を変えつつ溝部34Aの内周面に沿って滑りつつ移動し、円筒状ブッシュ33Aの主軸受30の内周面への追従性が確保され、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33Aの外周面との間の平行度が確保される。このとき、環状溝35の外径側に形成された薄肉部36は、図13に示されるように、ほとんど弾性変形していない。これにより、円筒状ブッシュ33Aは、主軸受30に対して平行な状態で回転し、主軸受30内での片当たりなどの発生がなく、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
ついで、炭酸ガス冷媒を用いた場合の主軸部31を支持する軸受構造の形態を図14に示す。
フロン冷媒に変えて炭酸ガス冷媒を用いることで、冷媒を圧縮することに起因する圧縮加重が増大し、主軸4の傾斜が大きくなる。炭酸ガス冷媒を用いた場合でも、ほとんどの運転条件では、帯状部32Aが溝部34Aの外周面に沿って滑りつつ移動することにより、円筒状ブッシュ33Aの主軸受30の内周面への追従性が確保され、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33Aの外周面との間の平行度を確保することが可能である。
しかし、一部の運転条件では、帯状部32Aと溝部34Aとの間の摩擦力が過大に増加し、円筒状ブッシュ33Aの主軸受30の内周面への追従性が低下し、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33Aの外周面との間の平行度が確保できにくくなる。このとき、環状溝35の外径側に形成された薄肉部36が、図14に示されるように、弾性変形し、主軸受30内での片当たりなどの発生が防止される。これにより、主軸受30の内周面と円筒状ブッシュ33Aの外周面との平行度が確保され、軸受性能の低下が防止され、摩耗の低減や焼き付けの発生が防止される。
なお、上記実施の形態2では、最大圧縮荷重が負荷される主軸部31Aの周方向範囲に断面円弧形の凸となる樽状に形成された帯状部32Aを設け、円筒状ブッシュ33Aの内周面に帯状部32の曲率半径より大きな曲率半径の凹状の溝部34Aを凹設するものとしているが、最大圧縮荷重が負荷される副軸部の周方向範囲に断面円弧形の凸となる樽状に形成された帯状部を設け、円筒状ブッシュの内周面に帯状部の曲率半径より大きな曲率半径の凹状の溝部を凹設しても、同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の構成を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動軸部周りを示す横断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における揺動軸部周りを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機におけるフロン冷媒を使用した場合の揺動軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における炭酸ガス冷媒を使用した場合の揺動軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における主軸部周りを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機におけるフロン冷媒を使用した場合の主軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における炭酸ガス冷媒を使用した場合の主軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における副軸部周りを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機におけるフロン冷媒を使用した場合の副軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機における炭酸ガス冷媒を使用した場合の副軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機における主軸部周りを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機におけるフロン冷媒を使用した場合の主軸部の形態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機における炭酸ガス冷媒を使用した場合の主軸部の形態を示す断面図である。
符号の説明
2 モータ、4 主軸、14 揺動スクロール、14b 揺動側渦巻歯、15 固定スクロール、15b 固定側渦巻歯、16 ボス部(揺動軸受)、20 揺動軸部、21 凸状曲面部、24 駆動ブッシュ、26 凹状曲面部、28 環状溝、30 主軸受、31,31A 主軸部、32,32A 帯状部、33,33A 円筒状ブッシュ、34,34A 溝部、35 環状溝、40 副軸受、41 副軸部、42 帯状部、43 円筒状ブッシュ、44 溝部、45 環状溝。

Claims (6)

  1. 一面に固定側渦巻歯を有する固定スクロールと、
    一面に揺動側渦巻歯を有し、かつ他面に揺動軸受を有し、該揺動側渦巻歯を上記固定側渦巻歯に咬合するように上記固定スクロールに対向して設けられた揺動スクロールと、
    上記揺動スクロールの回転力を発生するモータと、
    端部に揺動軸部を有し、上記モータの回転力を上記揺動スクロールに伝達する主軸と、
    上記揺動軸部に該揺動軸部の軸心周りの回転を拘束されて外嵌状態に嵌着されて、上記揺動軸受に回転可能に嵌め込まれた駆動ブッシュと、を備え、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの一方が、上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凸状曲面部を有し、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの他方が、上記凸状曲面部の曲率半径より大きな曲率半径の上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凹状曲面部を有し、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとが、上記凸状曲面部と上記凹状曲面部とを係合させて嵌合されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 上記駆動ブッシュの軸方向の少なくとも一方の端面には、該駆動ブッシュの軸方向長さの半分より短い深さの環状溝が同心状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 一面に固定側渦巻歯を有する固定スクロールと、
    一面に揺動側渦巻歯を有し、該揺動側渦巻歯を上記固定側渦巻歯に咬合するように上記固定スクロールに対向して設けられた揺動スクロールと、
    上記揺動スクロールの他面側に配設されて、該揺動スクロールの回転力を発生するモータと、
    上記モータの回転力を上記揺動スクロールに伝達する主軸と、
    上記モータの上記揺動スクロール側に配設されて、上記主軸の主軸部を軸支する主軸受と、
    上記モータの上記揺動スクロールと反対側に配設されて、上記主軸の副軸部を軸支する副軸受と、
    上記主軸部と上記副軸部との少なくとも一方の軸部に上記主軸の軸心周りの回転を拘束されて外嵌状態に嵌着されて、上記主軸受と上記副軸受とのうちの該軸部を軸支する軸受に回転可能に嵌め込まれた円筒状ブッシュと、を備え、
    上記軸部と上記円筒状ブッシュとの一方が、断面円弧形の凸状の帯状部を周方向の少なくとも一部の領域に有し、
    上記軸部と上記円筒状ブッシュとの他方が、上記凸状の帯状部の曲率半径より大きな曲率半径の断面円弧形の凹状の溝部を周方向の少なくとも一部の領域に有し、
    上記軸部と上記円筒状ブッシュとが、上記凸状の帯状部と上記凹状の溝部とを係合させて嵌合されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 上記円筒状ブッシュの軸方向の少なくとも一方の端面には、該円筒状ブッシュの軸方向長さの半分より短い深さの環状溝が同心状に形成されていることを特徴とする請求項3記載のスクロール圧縮機。
  5. 揺動軸受が上記揺動スクロールの他面に設けられ、
    揺動軸部が、上記主軸の上記主軸部側の端部に設けられ、
    駆動ブッシュが、上記揺動軸部に該揺動軸部の軸心周りの回転を拘束されて外嵌状態に嵌着されて、上記揺動軸受に回転可能に嵌め込まれ、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの一方が、上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凸状曲面部を有し、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとの他方が、上記凸状曲面部の曲率半径より大きな曲率半径の上記主軸の軸方向に沿う円弧面からなる凹状曲面部を有し、
    上記揺動軸部と上記駆動ブッシュとが、上記凸状曲面部と上記凹状曲面部とを係合させて嵌合されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 上記駆動ブッシュの軸方向の少なくとも一方の端面には、該駆動ブッシュの軸方向長さの半分より短い深さの環状溝が同心状に形成されていることを特徴とする請求項5記載のスクロール圧縮機。
JP2008127212A 2008-05-14 2008-05-14 スクロール圧縮機 Expired - Fee Related JP4889681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127212A JP4889681B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008127212A JP4889681B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 スクロール圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009275582A JP2009275582A (ja) 2009-11-26
JP4889681B2 true JP4889681B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=41441250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008127212A Expired - Fee Related JP4889681B2 (ja) 2008-05-14 2008-05-14 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4889681B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6104396B2 (ja) * 2013-10-02 2017-03-29 三菱電機株式会社 スクロール圧縮機
EP3904688A1 (en) * 2020-04-30 2021-11-03 Emerson Climate Technologies GmbH Improved coupling between crankshaft and orbiting scroll plate

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009275582A (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4859730B2 (ja) スクロール圧縮機
US8550797B2 (en) Scroll compressor with improved back pressure force control function
JPH01159480A (ja) スクロール式機械
JP5386219B2 (ja) スクロール圧縮機
JP6862294B2 (ja) スクロール圧縮機
JP4889681B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2003129968A (ja) スクロール圧縮機
JP6563238B2 (ja) 圧縮機
JP3154623B2 (ja) 密閉形圧縮機
JP4749136B2 (ja) スクロール圧縮機
CN113994097B (zh) 涡旋压缩机
JP2012189004A (ja) スクロール流体機械
JP2003286975A (ja) スクロール圧縮機
JP2011174407A (ja) スクロール流体機械
JP2012082714A (ja) スクロール圧縮機
JPH10288171A (ja) スクロール圧縮機
JP2007224923A (ja) スクロール圧縮機
EP3705723B1 (en) Scroll compressor
JP4013992B2 (ja) スクロール型流体機械
JP3976070B2 (ja) スクロール型流体機械
JP2011231687A (ja) スクロール圧縮機
JP3874018B2 (ja) スクロール型流体機械
JP2005201148A (ja) スクロール流体機械
JP2008144678A (ja) スクロール圧縮機
JP2014101835A (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4889681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees