JP6563238B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用空調装置に用いられて好適な開放型スクロール圧縮機等の圧縮機に関するものである。
特許文献1乃至3に示すように、駆動軸がハウジングの外部に突出している開放型スクロール圧縮機が知られている。この開放型スクロール圧縮機は、駆動軸を回転自在に支持するために、メイン軸受と駆動軸の端部に設けられたサブ軸受とを備えている。
サブ軸受には、無給油状態での使用を前提にグリース封入型の玉軸受が主として採用されている。
特開2010−236489号公報 特開2003−232288号公報 実開昭60−183201号公報
しかし、過大負荷荷重に対応するためには軸受動定格荷重を上げる必要があり、グリース封入型の玉軸受では必然的に体格が大きくなるという問題がある。
サブ軸受の体格を大きくせずに軸受動定格荷重を上げるためには、サブ軸受にニードル軸受を採用することが考えられる。しかし、ニードル軸受の針状コロを駆動軸に対して直接転動させる形式では、駆動軸に対して軸受荷重がかかる位置が構造上常に一定となるため、繰り返し荷重による駆動軸表面のフレーキングによる耐力低下が問題となる。ここで、フレーキングとは、軸受の回転によって転動面が繰り返し接触荷重を受けることで、表面に疲れによるウロコ状の剥がれが起こる現象である。また、フレーキング防止のためにはシャフト表面に浸炭焼き入れ等で硬化層を設ける必要があり、コストの増加を招いてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、サブ軸受にニードル軸受を採用しても、コストの増加を招くことなくフレーキングを防止することができる圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の圧縮機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる圧縮機は、軸線回りに回転する駆動軸と、該駆動軸によって駆動されて流体を圧縮する圧縮機構と、前記駆動軸をハウジングに対して回転自在に支持するメイン軸受と、該メイン軸受よりも前記駆動軸の端部側にて該駆動軸を前記ハウジングに対して回転自在に支持し、複数の針状コロを有するニードル軸受とされたサブ軸受と、各前記針状コロに対して外周面が転動するとともに、前記駆動軸の外径に対してすき間嵌めにより内周面が嵌合されて該駆動軸と共に回転する円筒環とを備えていることを特徴とする。
駆動軸の外径に対してすき間嵌めを有して円筒環(フローティングブッシュ)が取り付けられているので、すき間嵌めによって設けられたすき間により駆動軸に対する負荷荷重位置を変化させることができ、駆動軸表面のフレーキングを防止することができる。したがって、駆動軸表面に行う硬化処理を省略することができ、コストダウンを図ることができる。
また、すき間嵌めによって設けられたすき間により駆動軸の傾きを許容することができ、ニードル軸受(サブ軸受)に対する片当たりによって生じるエッジロードを回避することができる。これにより、サブ軸受の長寿命化を図ることができる。
また、円筒環を設けずにニードル軸受の各針状コロと駆動軸の外径との間で常時転動するように選択嵌合を行う場合は、駆動軸の外径を厳密に調整する必要が生じ管理が難しい。これに対して、本発明では、ニードル軸受とされたサブ軸受の各針状コロと円筒環の外径との間で常時転動するように選択嵌合を行えば足り、円筒環の内径と駆動軸の外径とはすき間嵌めとなっているので駆動軸の外形の厳密な管理が必要とされない。
さらに、本発明の圧縮機は、前記すき間嵌めによって与えられるすき間は、前記駆動軸が前記軸線に対して最も大きく傾いたときに、前記駆動軸が前記円筒環の一端の内周縁部に接触する一方で他端の内周縁部に非接触となるすき間とされていることを特徴とする。
すき間嵌めによって与えられるすき間が小さいと、駆動軸が軸線に対して傾くと、駆動軸が円筒環の一端の内周縁部に接触し、かつ他端の内周縁部にも接触することになり、円筒環が駆動軸と共に軸線に対して傾く。この結果、サブ軸受に対して円筒環が片当たりすることになり、サブ軸受にエッジロードが発生する。
これに対して、本発明では、駆動軸が軸線に対して最も大きく傾いたときに、駆動軸が円筒環の一端の内周縁部に接触する一方で他端の内周縁部には非接触となるすき間を、円筒環の内径と駆動軸の外径との間に設けることとした。これにより、円筒環は駆動軸と共に傾くことなくサブ軸受に対して軸線方向の全体が当たることになり、エッジロードの発生を抑制することができる。
なお、「駆動軸が軸線に対して最も大きく傾いたとき」のすき間は、例えば組付け時に駆動軸を傾けた際に得ることができる。
すき間としては、例えば、駆動軸の外径の1000分の10以上1000分の30以下とされる。
さらに、本発明の圧縮機は、前記駆動軸に取り付けられ、前記円筒環の端面に常時当接して該円筒環の軸線方向における位置決めを行う当接部材を備えていることを特徴とする。
駆動軸に当接部材を取り付け、この当接部材によって円筒環の軸線方向における位置決めを行う。そして、当接部材は、円筒環の端面に常時当接するので、当接部材が間欠的に円筒環の端面に当たることによって生じるフレッチングを防ぐことができる。
さらに、本発明の圧縮機では、前記当接部材は、前記円筒環の前記駆動軸に対する相対回転を妨げない程度に前記円筒環を押圧することを特徴とする。
円筒環の駆動軸に対する相対回転を許容することができるので、駆動軸に対して負荷荷重位置を変化させることができ、駆動軸表面のフレーキングを防止することができる。
さらに、本発明の圧縮機では、前記当接部材は、円弧状の内周部を有し、該内周部が前記駆動軸の周方向に形成された凹溝に収容されることによって該駆動軸に取り付けられていることを特徴とする。
当接部材は、円弧状の内周部を有している。この内周部を駆動軸の凹溝に収容することで、当接部材を駆動軸に確実に取り付けることができる。
また、当接部材の内周部を収容する凹溝によって、駆動軸の外径に対して小径とされる部分が形成されるので、駆動軸の外径を研磨する際に使用する砥石の逃げ部として使用することができる。
なお、当接部材は、例えば、C字形状の板部材(いわゆるC型止め輪)とされている。
ニードル軸受の各針状コロに対して外周面が転動する円筒環を設け、円筒環の内径と駆動軸の外径との間にすき間嵌めを設けることとしたので、駆動軸に対する負荷荷重位置が変化させることができ、駆動軸表面のフレーキングを防止することができる。したがって、駆動軸の表面に行う硬化処理を省略することができ、コストダウンを図ることができる。
本発明の一実施形態に係る開放型スクロール圧縮機を示した縦断面図である。 図1のサブ軸受の一部を切り欠いて示す斜視図である。 図1のサブ軸受周りを示した部分拡大縦断面図である。 駆動軸とフローティングブッシュとのすき間を示した縦断面図である。 駆動軸とフローティングブッシュとのすき間の比較例を示した縦断面図である。 駆動軸に形成した凹溝が研磨時の逃げ部となる状態を示した側面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図6を用いて説明する。
本実施形態の開放型スクロール圧縮機(圧縮機)1は、車両用空調装置にて冷媒を圧縮する圧縮機として用いられる。
開放型スクロール圧縮機1は、図1に示されるように、軸線Xを中心軸線とする円筒状のリヤハウジング2と、リヤハウジング2の前端側(同図において左側)に設けられたフロントハウジング3とを備えている。フロントハウジング3は、リヤハウジング2の開口部2aを閉塞するように取り付けられている。
リヤハウジング2は、後端側が閉塞した形状となっており、前端側の開口部2aにフロントハウジング3がボルト(図示せず)によって固定される。リヤハウジング2にフロントハウジング3が固定された状態で内部に密閉空間が形成され、その密閉空間にスクロール圧縮機構(圧縮機構)5および駆動軸6が収容される。
リヤハウジング2の外周面には、冷媒ガス(流体)を密閉空間に流入させる吸入口(図示せず)と、スクロール圧縮機構5により圧縮された冷媒ガスを密閉空間から外部へ吐出する吐出口(図示せず)とが形成されている。
駆動軸6は、フロントハウジング3に対して、メイン軸受7およびサブ軸受8を介して軸線X回りに回転自在に支持されている。駆動軸6の前端側(同図において左端側)は、リップシール9を介してフロントハウジング3から外部に突出している。この突出部には、公知の如く動力を受ける図示省略の電磁クラッチ、プーリー等が設けられ、エンジン等の駆動源からVベルトを介して動力が伝達されるようになっている。このように、本実施形態のスクロール圧縮機1は、駆動軸6の一端がハウジング(フロントハウジング3)から外部に突出していることから、開放型とされている。
リップシール9は、駆動軸6の外周面に弾性部が接触するとともに駆動軸6に沿った流体の漏出を防止するメカニカルシールである。リップシール9は、サブ軸受8よりも前端部側(図1において左端部側)に配置され、中心軸線が軸線Xに一致するようにフロントハウジング3の内周面に取り付けられている。
駆動軸6の後端(同図において右端)には、軸線Xから所定寸法だけ偏心したクランクピン13が一体に設けられている。また、駆動軸6の後端は、後述するスクロール圧縮機構5の旋回スクロール16に対して、その旋回半径を可変とするドライブブッシュを含む公知の従動クランク機構14を介して連結されている。
スクロール圧縮機構5は、駆動軸6により駆動されるとともに吸入口から流入する冷媒ガスを圧縮してリヤハウジング2に形成された吐出口から外部へと吐出するものである。
スクロール圧縮機構5は、一対の固定スクロール15と旋回スクロール16とを180°位相をずらして噛み合わせることにより、両スクロール15,16間に一対の圧縮室17を形成し、その圧縮室17を外周位置から中心位置へと容積を漸次減じながら移動させることにより冷媒ガスを圧縮する。
固定スクロール15は、中心部位に圧縮した冷媒ガスを吐出する吐出ポート18を備えており、リヤハウジング2の底壁面にボルト(図示せず)を介して固定されている。また、旋回スクロール16は、駆動軸6のクランクピン13に従動クランク機構14を介して連結され、フロントハウジング3のスラスト軸受面に公知の自転阻止機構(図示せず)を介して公転旋回駆動自在に支持されている。
固定スクロール15の端板15Aの外周には、Oリング21が設けられている。Oリング21をリヤハウジング2の内周面に密接させることにより、リヤハウジング2の内部空間が吐出チャンバー22と吸入チャンバー23とに区画される。
吐出チャンバー22は、吐出ポート18と連通しており、圧縮室17からの冷媒ガスが吐出されるようになっている。吐出ポート18へ吐出された冷媒ガスは、リヤハウジング2に形成された吐出口から冷凍サイクル側へ吐出される。
スクロール圧縮機構5とリヤハウジング2との間に形成される吸入チャンバー23は、リヤハウジング2に形成された吸入口と連通しており、冷凍サイクルを循環した低圧の冷媒ガスが吸入口から吸込まれ、吸入チャンバー23を経て圧縮室17内に冷媒ガスが吸入されるようになっている。
また、一対の固定スクロール15と旋回スクロール16は、それぞれ端板15A,16A上に渦巻き状ラップ15B,16Bが立設された構成とされている。両スクロール15,16間に、端板15A,16Aと渦巻き状ラップ15B,16Bとで仕切られる一対の圧縮室17が、スクロール中心に対して対称に形成される。また、旋回スクロール16が固定スクロール15周りに円滑に公転旋回駆動するようになっている。
圧縮室17は、図1に示されるように、その軸線方向高さが渦巻き状ラップ15B,16Bの外周側において内周側の高さよりも高くされている。これによって、圧縮室17が外周側から中心側に容積を縮小しながら移動して冷媒ガスを圧縮する際、渦巻き状ラップ15B,16Bの周方向およびラップ高さ方向の双方に圧縮する三次元圧縮可能なスクロール圧縮機構5が構成されている。
メイン軸受7は、フロントハウジング3に対して駆動軸6を軸線X上に回転自在に支持する。メイン軸受7は、玉軸受とされており、内輪が駆動軸6の大径部6aに圧入されて固定されるとともに外輪がフロントハウジング3のスクロール圧縮機構5側の端部に圧入されて固定されている。メイン軸受7は、サブ軸受8よりもスクロール圧縮機構5側に配置されるとともにサブ軸受8よりも径が大きい。
サブ軸受8は、フロントハウジング3に対してメイン軸受7とともに駆動軸6を軸線X上に回転自在に支持する。サブ軸受8は、メイン軸受7よりも前端側(図1において左端側)に配置され、かつリップシール9よりもスクロール圧縮機構5側に配置されている。
図2に示されているように、サブ軸受8は、ニードル軸受とされており、外輪8aと、外輪8bの内周側に配置された複数の針状コロ8b(転動体)と、複数の針状コロ8bを保持する保持器8cとを備えている。各針状コロ8bは、軸線Xに沿って延在する軸状部材となっている。
図3に示されているように、外輪8aは、フロントハウジング3に対して圧入されて固定されている。各針状コロ8bの内周側には、円筒形状のフローティングブッシュ(円筒環)10が配置されている。すなわち、フローティングブッシュ10は、サブ軸受8と駆動軸6の小径部6bとの間に設けられている。ここで、小径部6bは、メイン軸受7が取り付けられた大径部6aに対して径が小さいという意味である。
フローティングブッシュ10の外周面は、各針状コロ8bに対して転動するように取り付けられている。具体的には、各針状コロ8bによって形成される内周転動面に対してすき間嵌めとなるように、選択嵌合されている。ただし、実運転時の温度やシャフト剛性等を考慮して、実運転時にはすき間が0となり各針状コロ8bに対してフローティングブッシュ10の外周面が線接触するようにフローティングブッシュ10と各針状コロ8bとの組付け時のすき間が設定されている。
一方、フローティングブッシュ10の内周面は、駆動軸6の小径部6bの外径に対してすき間嵌めとなるように取り付けられている。このすき間嵌めは、実運転時においても所定のすき間嵌めとなるように設定されている。したがって、駆動軸6とフローティングブッシュ10は基本的には共に回転するが、フローティングブッシュ10の内周面と駆動軸6の外周面との間の静摩擦係数によって決まる摩擦力を超える力が加わると周方向に相対変位が可能となっている。これにより、駆動軸6に加わる負荷荷重位置が変化することになる。
図4には、フローティングブッシュ10と駆動軸6との間のすき間の設定方法が示されている。なお、同図では、理解の容易のために、駆動軸6の傾きを大きく誇張した状態が示されている。
同図に示すように、スクロール圧縮機1の組付けの際に、駆動軸6を軸線Xに対して故意に傾けて、傾きが最大となるような状態にする。この状態にて、すき間δは、駆動軸6がフローティングブッシュ10の一端10aの内周縁部に接触する一方で他端10bの内周縁部に非接触となる寸法とされている。すなわち、フローティングブッシュ10の軸方向寸法をL、駆動軸6の傾きをαとすると、以下の式(1)が成立するようにすき間δを設定する。
δ > L×α ・・・(1)
具体的には、駆動軸の外径の1000分の10以上1000分の30以下とされる。
図3に示されているように、フローティングブッシュ10は、一端(同図において右端)が駆動軸6の中径部6cによって形成された段部に当接し、他端(同図において左端)が止め輪(当接部材)12によって当接した状態で軸線X方向の位置決めが行われている。止め輪12は、リング形状の一部を切り欠いたC字形状とされており、その円弧状の内周部が、駆動軸6の小径部6bの前端側(同図において左側)に隣接した位置に形成された凹溝6d(より詳細には図6参照)に取り付けられている。具体的には、止め輪12の円弧状の内周部が凹溝6d内に収容されることによって、止め輪12が駆動軸6に対して取り付けられている。
止め輪12は、フローティングブッシュ10の端面に対して常時当接するように設けられている。そして、止め輪12の押圧力は、フローティングブッシュ10の駆動軸6に対する相対回転を妨げない程度となるように、凹溝6dの位置や止め輪12の板厚が設定されている。これは、フローティングブッシュ10の駆動軸6に対する相対回転を許容することで、駆動軸6に対する負荷荷重位置の変化を妨げないようにするためである。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
駆動軸6の外径に対してすき間嵌めを有してフローティングブッシュ10を取り付けることとしたので、すき間嵌めによって設けられたすき間により駆動軸6に対する負荷荷重位置を変化させることができ、駆動軸6の表面のフレーキングを防止することができる。したがって、駆動軸6の表面に行う硬化処理を省略することができ、コストダウンを図ることができる。
また、すき間嵌めによって設けられたすき間により駆動軸6の傾きを許容することができ、サブ軸受8に対する片当たりによって生じるエッジロードを回避することができる。これにより、サブ軸受8の長寿命化を図ることができる。
また、フローティングブッシュ10を設けずにサブ軸受8の各針状コロ8bと駆動軸6の外径との間で常時転動するように選択嵌合を行う場合は、駆動軸6の外径を厳密に調整する必要が生じ管理が難しい。これに対して、本実施形態では、ニードル軸受とされたサブ軸受8の各針状コロ8bとフローティングブッシュ10の外径との間で常時転動するように選択嵌合を行えば足り、フローティングブッシュ10の内径と駆動軸6の外径とはすき間嵌めとなっているので駆動軸6の外径の厳密な管理が必要とされない。
フローティングブッシュ10と駆動軸6の小径部6bとの間のすき間嵌めによって与えられるすき間が小さいと(δ’<δ)、図5に示すように、駆動軸6が軸線Xに対して傾くと、駆動軸6がフローティングブッシュ10の一端10aの内周縁部に接触し、かつ他端10bの内周縁部にも接触することになり、フローティングブッシュ10が駆動軸6と共に軸線Xに対して傾いてしまう。この結果、サブ軸受8に対してフローティングブッシュ10が片当たりすることになり、サブ軸受8にエッジロードが発生する。
これに対して、本実施形態では、図4に示したように、駆動軸6が軸線Xに対して最も大きく傾いたときに、駆動軸6がフローティングブッシュ10の一端10aの内周縁部に接触する一方で他端10bの内周縁部には非接触となるすき間δを、フローティングブッシュ10の内径と駆動軸6の外径との間に設けることとした。これにより、フローティングブッシュ10は駆動軸6と共に傾くことなくサブ軸受8に対して軸線X方向の全体が当たることになり、エッジロードの発生を抑制することができる。
駆動軸6に止め輪12を取り付け、この止め輪12によってフローティングブッシュ10の軸線X方向における位置決めを行うこととした。そして、止め輪12は、フローティングブッシュ10の端面に常時当接するので、止め輪12が間欠的にフローティングブッシュ10の端面に当たることによって生じるフレッチングを防ぐことができる。
また、止め輪12を取り付けるための凹溝6dは、駆動軸6の研磨時の逃げ部として利用することができる。すなわち、図6に示すように、駆動軸6の小径部6bを砥石20によって研磨するときに、小径部6bに隣接した位置に凹溝6dが形成されているので、砥石20が小径部6bの端まで研磨しても砥石20の端部20aが駆動軸6に干渉することがない。これにより、小径部6bを端部まで精度良く研磨することができる。
なお、本実施形態では、スクロール圧縮機を具体例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば圧縮機構としてロータリ圧縮機構を備えた圧縮機のような他の圧縮機にも適用することができる。
1 スクロール圧縮機(圧縮機)
2 リヤハウジング
2a 開口部
3 フロントハウジング
5 スクロール圧縮機構(圧縮機構)
6 駆動軸
6a 大径部
6b 小径部
6c 中径部
6d 凹溝
7 メイン軸受
8 サブ軸受
8a 外輪
8b 針状コロ
8c 保持器
9 リップシール(シール部)
10 フローティングブッシュ(円筒環)
12 止め輪(当接部材)
X 軸線

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転する駆動軸と、
    該駆動軸によって駆動されて流体を圧縮する圧縮機構と、
    前記駆動軸をハウジングに対して回転自在に支持するメイン軸受と、
    該メイン軸受よりも前記駆動軸の端部側にて該駆動軸を前記ハウジングに対して回転自在に支持し、複数の針状コロを有するニードル軸受とされたサブ軸受と、
    各前記針状コロに対して外周面が転動するとともに、前記駆動軸の外径に対してすき間嵌めにより内周面が嵌合されて該駆動軸と共に回転する円筒環と、
    を備え
    前記すき間嵌めによって与えられるすき間は、前記駆動軸が前記軸線に対して最も大きく傾いたときに、前記駆動軸が前記円筒環の一端の内周縁部に接触する一方で他端の内周縁部に非接触となるすき間とされていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記駆動軸に取り付けられ、前記円筒環の端面に常時当接して該円筒環の軸線方向における位置決めを行う当接部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記当接部材は、前記円筒環の前記駆動軸に対する相対回転を妨げない程度に前記円筒環を押圧することを特徴とする請求項に記載の圧縮機。
  4. 前記当接部材は、円弧状の内周部を有し、該内周部が前記駆動軸の周方向に形成された凹溝に収容されることによって該駆動軸に取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧縮機。
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