JP3976070B2 - スクロール型流体機械 - Google Patents
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Description
上記第1乃至第4の各発明では、回転シャフト(20)に旋回スクロール(50)が係合する。回転シャフト(20)が回転すると、旋回スクロール(50)が回転シャフト(20)の軸心を中心として公転する。旋回スクロール(50)の公転半径は、回転シャフト(20)における偏心部(22,23)の偏心量、即ち回転シャフト(20)の軸心と偏心部(22,23)の軸心との距離に等しくなる。
参考技術1について説明する。本参考技術のスクロール圧縮機(10)は、冷凍装置の冷媒回路に設けられ、ガス冷媒を圧縮するために用いられる。
図1に示すように、上記スクロール圧縮機(10)は、いわゆる全密閉形に構成されている。このスクロール圧縮機(10)は、縦長で円筒形の密閉容器状に形成されたケーシング(11)を備えている。ケーシング(11)の内部には、下から上へ向かって順に、下部軸受部材(30)と、電動機(35)と、圧縮機構(40)とが配置されている。また、ケーシング(11)の内部には、上下に延びる駆動軸(20)が設けられている。
上述したように、可動スクロール(50)にはスライド溝(80)が形成され、固定スクロール(60)にはピン軸部(70)が設けられている。圧縮機構(40)では、可動スクロール(50)が主軸部(21)の軸心を中心に公転すると同時に、ピン軸部(70)をスライド溝(80)に係合させることによって可動スクロール(50)の自転が規制される。
可動側ラップ(52)と固定側ラップ(63)とについて、図5を参照しながら説明する。
先ず、スクロール圧縮機(10)が冷媒を圧縮する動作について説明する。上述のように、本参考技術のスクロール圧縮機(10)は、冷凍機の冷媒回路に設けられている。そして、スクロール圧縮機(10)は、蒸発器から低圧のガス冷媒を吸入して圧縮し、圧縮後の高圧のガス冷媒を凝縮器へ送り出す。
本参考技術では、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)とスライド溝(80)の側面とを摺動させることで可動スクロール(50)の自転を制限している。つまり、スライド溝(80)に沿ってピン軸部(70)が相対的にスライドするという比較的単純な機構によって、可動スクロール(50)の自転を制限している。このため、例えば可動スクロールの自転を制限する機構として一般的なオルダムリング機構を採用する場合に比べ、可動スクロール(50)の自転を制限するために必要となる摺動箇所を削減することができ、部材同士の摺動に伴う摩擦損失を低減することができる。
WO=2×(F×μ×4Lor)+2×(F×μ×4Lor)
=2μ(M/LF+M/LR)×4Lor
F :可動スクロール側のキー溝反力
R :ハウジング側のキー溝反力
μ :オルダムリングのキーとキー溝の摩擦係数
LF :可動スクロールに係合するキー同士の距離
LR :ハウジングに係合するキー同士の距離
L or:駆動軸における偏心部の偏心量
M :可動スクロールの自転モーメント
WO=4μ(M/LO)×4Lor … 式1
WP=R'×μ×4Lor
=μ(M/LP)×4Lor
R' :スライド溝が柱状ピンへ及ぼす反力
μ :柱状ピンとスライド溝の摩擦係数
LP :柱状ピンと偏心部の軸心間距離
L or:駆動軸における偏心部の偏心量
M :可動スクロールの自転モーメント
WP=2μ(M/LO)×4Lor … 式2
本参考技術では、図8に示すように、スライド溝(80)が可動側ラップ(52)の可動側鏡板部(51)を貫通していてもよい。この場合、スライド溝(80)は、可動側鏡板部(51)をその外周面から中心へ向かって切り欠くことによって形成される。
本参考技術では、図9に示すように、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)がハウジング(45)に取り付けられていてもよい。本変形例において、スライド溝(80)は、図8に示す変形例1と同様に、可動側ラップ(52)の可動側鏡板部(51)を貫通している。なお、このスライド溝(80)は、可動側鏡板部(51)の背面(図8における下面)に開口する凹溝状に形成されていてもよい。
本参考技術では、図10に示すように、ピン軸部(70)を構成する1本の柱状ピン(71)が固定スクロール(60)とハウジング(45)の両方に取り付けられていてもよい。この場合、柱状ピン(71)は、同図における上端部が固定スクロール(60)に圧入され、同図における下端部がハウジング(45)に圧入される。そして、柱状ピン(71)は、その軸方向(上下方向)の中央部がスライド溝(80)の側面と摺動する。
本参考技術では、図11に示すように、スライド溝(80)の中心線L1が、偏心軸部(22)の軸心と柱状ピン(71)の軸心との両方と直交する直線と所定の鋭角をなしていてもよい。
参考技術2について説明する。本参考技術は、上記参考技術1において、圧縮機構(40)の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術のスクロール圧縮機(10)について、上記参考技術1と異なる点を説明する。
本参考技術のスクロール圧縮機(10)において、可動スクロール(50)は、上記参考技術1の場合とほぼ同様の動きをする。つまり、可動スクロール(50)は、主軸部(21)の軸心を中心として公転し、それと同時に偏心軸部(22)の軸心を中心として所定の角度範囲内で自転する。ただし、本参考技術のスクロール圧縮機(10)では、可動スクロール(50)に取り付けられた柱状ピン(71)が固定スクロール(60)に形成されたスライド溝(80)に係合している。そして、可動スクロール(50)の柱状ピン(71)がスライド溝(80)によって案内され、この柱状ピン(71)がスライド溝(80)の側面と摺動することによって可動スクロール(50)の自転が制限される。
本参考技術によれば、上記参考技術1と同様に、可動スクロール(50)の自転を制限する際に生じる摩擦損失の削減や、オルダムリング等の部材が潤滑油を撹拌することに起因する損失の削減が可能となり、スクロール圧縮機(10)における動力の損失を低減することができる。
本参考技術では、図14に示すように、スライド溝(80)をハウジング(45)に形成してもよい。具体的に、本変形例のスライド溝(80)は、ハウジング(45)の上段部(46)に形成されている。このスライド溝(80)は、上段部(46)の底部の上面に開口する凹溝となっている。本変形例において、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)は、可動側鏡板部(51)の背面側(図14における下面側)に突出している。この柱状ピン(71)は、その上端部が可動側鏡板部(51)に予め形成された穴に圧入され、その下端部がスライド溝(80)に嵌り込んでいる。
本参考技術では、図15及び図16に示すように、スライド溝(80)を固定スクロール(60)とハウジング(45)の両方に形成してもよい。ハウジング(45)に形成されたスライド溝(80)は、上段部(46)の底部の上面に開口する凹溝となっている。本変形例において、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)は、可動側鏡板部(51)の前面側(図15,図16における上面側)だけでなく背面側(図15,図16における下面側)にも突出している。つまり、この柱状ピン(71)は、可動側鏡板部(51)を貫通している。そして、柱状ピン(71)は、その上端部が固定スクロール(60)のスライド溝(80)に嵌り込み、その下端部がハウジング(45)のスライド溝(80)に嵌り込んでいる。
本参考技術では、図17に示すように、スライド溝(80)の中心線L1が、主軸部(21)の軸心と柱状ピン(71)の軸心との両方と直交する直線と所定の鋭角をなしていてもよい。
参考技術3について説明する。本参考技術は、上記参考技術1において、ピン軸部(70)とスライド溝(80)の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術のスクロール圧縮機(10)について、上記参考技術1と異なる点を説明する。
本参考技術のスクロール圧縮機(10)が冷媒を圧縮する動作は、上記参考技術1の場合と同様である。ここでは、可動スクロール(50)の動きについて、図19を参照しながら説明する。なお、ここでの説明で用いる「右回り」と「左回り」は、それぞれ図19における「右回り」と「左回り」を意味している。
本参考技術によれば、上記参考技術1により得られる効果に加えて、次のような効果が得られる。
本参考技術では、図20に示すように、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)を可動スクロール(50)に取り付け、スライド溝(80)をハウジング(45)に形成してもよい。
本参考技術では、柱状ピン(71)に形成された摺動面(72)がテーパー面となっていてもよい。具体的に、柱状ピン(71)の摺動面(72)は、スライド溝(80)との摺動方向へ5/1000以下、望ましくは1/1000程度の傾斜が付けられていてもよい。柱状ピン(71)の摺動面(72)をテーパー面にすると、この摺動面(72)とスライド溝(80)の側面との隙間へ入り込んだ潤滑油による“くさび効果”が得られ、この隙間における油膜反力を積極的に発生させることができる。このため、柱状ピン(71)の摺動面(72)とスライド溝(80)の側面との間の潤滑を確実に行うことができ、柱状ピン(71)とスライド溝(80)の摩擦損失を一層確実に低減することができる。
本参考技術では、ピン軸部(70)を構成する柱状ピン(71)から摺動面を省略してもよい。つまり、単純な円柱状に形成された柱状ピン(71)を、固定スクロール(60)に対して回転自在に取り付けてもよい。
参考技術4について説明する。本参考技術は、上記参考技術1において、ピン軸部(70)の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術のスクロール圧縮機(10)について、上記参考技術1と異なる点を説明する。
本参考技術のスクロール圧縮機(10)が冷媒を圧縮する動作は、上記参考技術1の場合と同様である。可動スクロール(50)の公転中には、ピン軸部(70)のブッシュ部材(74)がスライド溝(80)の側面と摺動し、それによって可動スクロール(50)の自転が制限される。その際、可動スクロール(50)の自転に伴って、ブッシュ部材(74)が本体部材(73)の軸心を中心に自転する。
本参考技術によれば、上記参考技術1により得られる効果に加えて、次のような効果が得られる。
本参考技術では、図22に示すように、ピン軸部(70)を可動スクロール(50)に設け、スライド溝(80)を固定スクロール(60)に形成してもよい。
本参考技術では、ブッシュ部材(74)に形成された摺動面(75)がテーパー面となっていてもよい。具体的に、ブッシュ部材(74)の摺動面(75)は、スライド溝(80)との摺動方向へ5/1000以下、望ましくは1/1000程度の傾斜が付けられていてもよい。ブッシュ部材(74)の摺動面(75)をテーパー面にすると、この摺動面(75)とスライド溝(80)の側面との隙間へ入り込んだ潤滑油による“くさび効果”が得られ、この隙間における油膜反力を積極的に発生させることができる。このため、ブッシュ部材(74)の摺動面(75)とスライド溝(80)の側面との間の潤滑を確実に行うことができ、ブッシュ部材(74)とスライド溝(80)の摩擦損失を一層確実に低減することができる。
本参考技術では、ピン軸部(70)のブッシュ部材(74)から摺動面を省略してもよい。つまり、ブッシュ部材(74)を単純な円筒形状とし、この円筒状のブッシュ部材(74)を本体部材(73)に対して回転自在に取り付けてもよい。
本参考技術では、ブッシュ部材(74)を本体部材(73)に固着し、本体部材(73)を固定スクロール(60)に形成された孔へ遊嵌してもよい。つまり、本変形例では、ブッシュ部材(74)の貫通孔(76)に本体部材(73)が圧入され、本体部材(73)に対するブッシュ部材(74)の移動が禁止される。そして、ブッシュ部材(74)が取り付けられた本体部材(73)は、固定スクロール(60)に対して回転自在に取り付けられる。
本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、上記参考技術1において、ピン軸部(70)とスライド溝(80)の構成を変更したものである。本実施形態のスクロール圧縮機(10)は、本発明に係るスクロール型流体機械によって構成されている。ここでは、本実施形態のスクロール圧縮機(10)について、上記参考技術1と異なる点を説明する。
本実施形態のスクロール圧縮機(10)において、可動スクロール(50)は、上記参考技術1の場合とほぼ同様の動きをする。
本実施形態によれば、上記参考技術1により得られる効果に加えて、次のような効果が得られる。
本実施形態では、可動スクロール(50)に形成されたスライド溝(80)を凹溝状に形成してもよい。本変形例において、スライド溝(80)は、可動側鏡板部(51)における可動側ラップ(52)側の表面(即ち、図23における上面)に開口した凹溝となる。また、ピン部材(90)における突出部(92)の高さは、スライド溝(80)の深さよりも僅かに短くなる。
本実施形態では、図29に示すように、ピン軸部(70)を構成するピン部材(90)を可動スクロール(50)に取り付け、スライド溝(80)を固定スクロール(60)に形成してもよい。
上記の各参考技術及び実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、図30に示すように、可動側ラップ(52)を厚みが一定の渦巻き壁状に形成してもよい。本変形例において、可動側ラップ(52)は、可動スクロールの自転が完全に禁止される一般的なスクロール圧縮機と同様の形状に形成される。そして、本変形例では、固定側ラップ(63)の厚みを変化させることによって、固定側ラップ(63)の形状を可動スクロール(50)の動きに適合させている。
上記の各参考技術及び実施形態では、図31に示すように、固定側ラップ(63)を厚みが一定の渦巻き壁状に形成してもよい。本変形例において、固定側ラップ(63)は、可動スクロールの自転が完全に禁止される一般的なスクロール圧縮機と同様の形状に形成される。そして、本変形例では、可動側ラップ(52)の厚みを変化させることによって、可動側ラップ(52)の形状を可動スクロール(50)の動きに適合させている。
上記の各参考技術及び実施形態では、図32に示すように、可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の内側面を単純なインボリュート曲線を描く形状とする一方、可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の外側面を単純なインボリュート曲線を描く形状とは異なる形状とし、それによって可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の形状を可動スクロール(50)の動きに適合させてもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、図33に示すように、可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の外側面を単純なインボリュート曲線を描く形状とする一方、可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の内側面を単純なインボリュート曲線を描く形状とは異なる形状とし、それによって可動側ラップ(52)及び固定側ラップ(63)の形状を可動スクロール(50)の動きに適合させてもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、図34に示すように、偏心軸部(22)の代わりに偏心筒部(23)を駆動軸(20)に設けると共に、突出筒部(53)の代わりに突出軸部(54)を可動スクロール(50)に設けてもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、ケーシング(11)に固定された固定スクロール(60)を非旋回スクロールとしているが、この非旋回スクロールは、ケーシング(11)に固定されて全く動かない部材である必要はなく、例えば駆動軸(20)の軸方向(図1における上下方向)へ移動可能な部材であってもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、ピン軸部(70)の材質として、スライド溝(80)が形成された部材の材質よりも高強度のものを用いてもよい。
上記の各参考技術及び実施形態では、スライド溝(80)が形成された部材とピン軸部(70)の摺動面に、固体潤滑剤として機能する樹脂被膜を形成してもよい。この種の樹脂被膜としては、極めて摩擦係数の低いポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂とバインダとで構成されたものが例示される。
上記の各実施形態は何れも本発明に係るスクロール型流体機械により構成されたスクロール圧縮機であるが、本発明に係るスクロール型流体機械の用途は圧縮機に限定されるものではなく、本発明に係るスクロール型流体機械によってスクロール膨張機を構成してもよい。
20 駆動軸(回転シャフト、クランク)
22 偏心軸部(偏心部、偏心ピン)
23 偏心筒部(偏心部)
45 ハウジング(ハウジング部材)
48 下段部(軸受け)
50 可動スクロール(旋回スクロール)
51 可動側鏡板部(旋回鏡板部)
52 可動側ラップ(旋回ラップ)
60 固定スクロール(非旋回スクロール)
63 固定側ラップ(非旋回ラップ)
69 固定側部材
70 ピン軸部
71 柱状ピン
72 摺動面
73 本体部材
74 ブッシュ部材
75 摺動面
80 スライド溝
90 ピン部材
95 摺動面
Claims (18)
- 旋回スクロール(50)と、少なくとも非旋回スクロール(60)からなる非旋回部材(69)と、回転シャフト(20)とを備え、
上記回転シャフト(20)にはその回転軸に対して偏心した偏心部(22,23)が形成され、該偏心部(22,23)に係合する上記旋回スクロール(50)が上記回転シャフト(20)の回転軸を中心に公転するスクロール型流体機械であって、
上記非旋回部材(69)に取り付けられるピン軸部(70)を備え、該ピン軸部(70)の軸心から上記回転シャフト(20)の軸心までの距離が上記旋回スクロール(50)の公転半径よりも長く設定され、
上記旋回スクロール(50)には上記ピン軸部(70)と係合するスライド溝(80)が形成され、
上記旋回スクロール(50)の公転中に上記スライド溝(80)の壁面と上記ピン軸部(70)とが摺動することによって上記旋回スクロール(50)の自転が制限される一方、
上記ピン軸部(70)は、柱状に形成されて上記非旋回部材(69)に対して固着され、
上記ピン軸部(70)におけるスライド溝(80)の壁面との摺動面(95)が円弧面となっており、
更に、上記ピン軸部(70)は、上記スライド溝(80)の壁面との摺動面(95)よりも上記回転シャフト(20)寄りの部分を切り欠いた形状となっているスクロール型流体機械。 - 旋回スクロール(50)と、少なくとも非旋回スクロール(60)からなる非旋回部材(69)と、回転シャフト(20)とを備え、
上記回転シャフト(20)にはその回転軸に対して偏心した偏心部(22,23)が形成され、該偏心部(22,23)に係合する上記旋回スクロール(50)が上記回転シャフト(20)の回転軸を中心に公転するスクロール型流体機械であって、
上記旋回スクロール(50)に取り付けられるピン軸部(70)を備え、該ピン軸部(70)の軸心から上記偏心部(22,23)の軸心までの距離が上記旋回スクロール(50)の公転半径よりも長く設定され、
上記非旋回部材(69)には上記ピン軸部(70)と係合するスライド溝(80)が形成され、
上記旋回スクロール(50)の公転中に上記スライド溝(80)の壁面と上記ピン軸部(70)が摺動することによって上記旋回スクロール(50)の自転が制限される一方、
上記ピン軸部(70)は、柱状に形成されて上記旋回スクロール(50)に対して固着され、
上記ピン軸部(70)におけるスライド溝(80)の壁面との摺動面(95)が円弧面となっており、
更に、上記ピン軸部(70)は、上記スライド溝(80)の壁面との摺動面(95)よりも上記回転シャフト(20)寄りの部分を切り欠いた形状となっているスクロール型流体機械。 - 旋回スクロール(50)と、非旋回スクロール(60)と、回転シャフト(20)と、回転シャフト(20)を支持する軸受け(48)が設けられたハウジング部材(45)とを備え、
上記回転シャフト(20)にはその回転軸に対して偏心した偏心部(22,23)が形成され、該偏心部(22,23)に係合する上記旋回スクロール(50)が上記回転シャフト(20)の回転軸を中心に公転するスクロール型流体機械であって、
上記非旋回スクロール(60)及びハウジング部材(45)が非旋回部材(69)を構成しており、
上記非旋回部材(69)を構成する非旋回スクロール(60)とハウジング部材(45)の一方又は両方に取り付けられるピン軸部(70)を備え、該ピン軸部(70)の軸心から上記回転シャフト(20)の軸心までの距離が上記旋回スクロール(50)の公転半径よりも長く設定され、
上記旋回スクロール(50)には上記ピン軸部(70)と係合するスライド溝(80)が形成され、
上記旋回スクロール(50)の公転中に上記スライド溝(80)の壁面と上記ピン軸部(70)とが摺動することによって上記旋回スクロール(50)の自転が制限される一方、
上記ピン軸部(70)は、柱状に形成されて上記非旋回部材(69)に対して固着され、
上記ピン軸部(70)におけるスライド溝(80)の壁面との摺動面(95)が円弧面となっており、
更に、上記ピン軸部(70)は、上記スライド溝(80)の壁面との摺動面(95)よりも上記回転シャフト(20)寄りの部分を切り欠いた形状となっているスクロール型流体機械。 - 旋回スクロール(50)と、非旋回スクロール(60)と、回転シャフト(20)と、回転シャフト(20)を支持する軸受け(48)が設けられたハウジング部材(45)とを備え、
上記回転シャフト(20)にはその回転軸に対して偏心した偏心部(22,23)が形成され、該偏心部(22,23)に係合する上記旋回スクロール(50)が上記回転シャフト(20)の回転軸を中心に公転するスクロール型流体機械であって、
上記非旋回スクロール(60)及びハウジング部材(45)が非旋回部材(69)を構成しており、
上記旋回スクロール(50)に取り付けられるピン軸部(70)を備え、該ピン軸部(70)の軸心から上記偏心部(22,23)の軸心までの距離が上記旋回スクロール(50)の公転半径よりも長く設定され、
上記非旋回部材(69)を構成する非旋回スクロール(60)とハウジング部材(45)の一方又は両方には上記ピン軸部(70)と係合するスライド溝(80)が形成され、
上記旋回スクロール(50)の公転中に上記スライド溝(80)の壁面と上記ピン軸部(70)が摺動することによって上記旋回スクロール(50)の自転が制限される一方、
上記ピン軸部(70)は、柱状に形成されて上記旋回スクロール(50)に対して固着され、
上記ピン軸部(70)におけるスライド溝(80)の壁面との摺動面(95)が円弧面となっており、
更に、上記ピン軸部(70)は、上記スライド溝(80)の壁面との摺動面(95)よりも上記回転シャフト(20)寄りの部分を切り欠いた形状となっているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記スライド溝(80)は、直線状に形成されており、
上記スライド溝(80)の中心線は、上記ピン軸部(70)の軸心と上記偏心部(22,23)の軸心の両方に直交しているスクロール型流体機械。 - 請求項2又は4に記載のスクロール型流体機械において、
スライド溝(80)は、直線状に形成されており、
上記スライド溝(80)の中心線は、ピン軸部(70)の軸心と回転シャフト(20)の軸心の両方に直交しているスクロール型流体機械。 - 請求項1に記載のスクロール型流体機械において、
上記回転シャフト(20)を支持する軸受け(48)が設けられたハウジング部材(45)を備え、該ハウジング部材(45)が上記非旋回スクロール(60)と共に上記非旋回部材(69)を構成する一方、
上記ピン軸部(70)は、上記ハウジング部材(45)と上記非旋回スクロール(60)の一方又は両方に取り付けられているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備えており、
上記スライド溝(80)は、上記旋回鏡板部(51)の表面に開口する凹溝となっているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備えており、
上記スライド溝(80)は、旋回鏡板部(51)をその厚さ方向へ貫通する溝となっているスクロール型流体機械。 - 請求項2に記載のスクロール型流体機械において、
上記回転シャフト(20)を支持する軸受け(48)が設けられたハウジング部材(45)を備え、該ハウジング部材(45)が上記非旋回スクロール(60)と共に上記非旋回部材(69)を構成する一方、
上記スライド溝(80)は、上記ハウジング部材(45)と上記非旋回スクロール(60)の何れか一方に形成されているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備え、
上記スライド溝(80)は、旋回鏡板部(51)をその厚さ方向へ貫通する溝となっており、
上記スライド溝(80)の上記旋回ラップ(52)側の端部から該旋回ラップ(52)の外側面までの距離は、上記旋回ラップ(52)の公転半径の2倍よりも長くなっているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記ピン軸部(70)は、非旋回部材(69)としての非旋回スクロール(60)に固着され、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備え、
上記スライド溝(80)は、上記旋回鏡板部(51)の旋回ラップ(52)側の表面に開口する凹溝となっており、
上記スライド溝(80)の上記旋回ラップ(52)側の端部から該旋回ラップ(52)の外側面までの距離は、上記旋回ラップ(52)の公転半径の2倍よりも長くなっているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備えており、
上記スライド溝(80)は、上記旋回鏡板部(51)における上記旋回ラップ(52)の外周側端部の近傍に形成されているスクロール型流体機械。 - 請求項1又は3に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備えており、
上記旋回鏡板部(51)では、上記旋回ラップ(52)の伸長方向に沿って該旋回ラップ(52)の外周側端部から更に先へ進んだ位置に上記スライド溝(80)が形成されているスクロール型流体機械。 - 請求項2又は4に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備え、
上記ピン軸部(70)は、上記旋回鏡板部(51)における上記旋回ラップ(52)の外周側端部の近傍に配置されているスクロール型流体機械。 - 請求項2又は4に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)は、平板状に形成された旋回鏡板部(51)と、該旋回鏡板部(51)に立設された渦巻状の旋回ラップ(52)とを備えており、
上記旋回鏡板部(51)では、上記旋回ラップ(52)の伸長方向に沿って該旋回ラップ(52)の外周側端部から更に先へ進んだ位置に上記ピン軸部(70)が設けられているスクロール型流体機械。 - 請求項1,2,3又は4に記載のスクロール型流体機械において、
上記旋回スクロール(50)に設けられる渦巻き状の旋回ラップ(52)は、その厚さが内周側端部から外周側端部へ向かって漸次増減を繰り返しており、
上記非旋回スクロール(60)に設けられる渦巻き状の非旋回ラップ(63)は、その厚さが内周側端部から外周側端部へ向かって漸次増減を繰り返しているスクロール型流体機械。 - 請求項1,2,3又は4に記載のスクロール型流体機械において、
上記非旋回スクロール(60)には渦巻き状の非旋回ラップ(63)が、上記旋回スクロール(50)には渦巻き状の旋回ラップ(52)がそれぞれ設けられており、
上記非旋回ラップ(63)の外周側端部は、上記旋回ラップ(52)の外周側端部の近傍にまで伸長されているスクロール型流体機械。
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