JPWO2019215877A1 - 冷媒漏洩判定装置、空気調和機、及び冷媒漏洩判定方法 - Google Patents

冷媒漏洩判定装置、空気調和機、及び冷媒漏洩判定方法 Download PDF

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Abstract

冷媒漏洩判定装置は、ガスの存在を検知し、ガスの濃度をセンサ出力として発信する冷媒検知センサと、冷媒の漏洩を報知する報知装置と、冷媒検知センサのセンサ出力に基づき報知装置を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、センサ出力に対する2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置と、センサ出力が、2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して報知装置を作動させる処理装置と、を有するものである。

Description

本発明は、冷媒漏洩を検知するガスセンサを備えた冷媒漏洩判定装置、この冷媒漏洩判定装置を備えた空気調和機、及びこの冷媒漏洩判定装置を用いた冷媒漏洩判定方法に関するものである。
従来の空気調和機に使用されている冷媒には可燃性を持つものがある。そして、空気調和機の室内機等から可燃性の冷媒が漏洩した際に、漏洩した冷媒が一定の濃度を超えると冷媒に着火する危険性がある。空気調和機の運転時と停止時とでは、空気調和機の周辺において、この冷媒の濃度が大きく変化する。そのため、空気調和機の制御基板で運転情報を把握し、その情報に基づき冷媒センサの検知により発報する冷媒の濃度のレベルを変化させる空気調和システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の空気調和システムは、送風機の運転時には冷媒濃度の検出可能な濃度レベルを下げて、冷媒濃度が薄い濃度でも冷媒を検知できるように制御されている。
特開2017−53517号公報
特許文献1の空気調和システムは、室内機の運転中に吸込口から室内空気を吸い込むため、室内空気と共に室内で使用される様々な物質も吸い込んでいる。そのため、冷媒センサがそれらの物質を冷媒として検知してしまい、空気調和システムは、冷媒の漏洩を誤検知する場合がある。特に、特許文献1の空気調和システムは、送風機の運転時には冷媒濃度の検出可能な濃度レベルを下げているため、冷媒センサが冷媒と異なる物質を冷媒として検知しやすくなり、空気調和システムは冷媒の漏洩を誤検知しやすくなる恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、空気調和機において、冷媒漏洩の誤検知を防止する冷媒漏洩判定装置、空気調和機、及び冷媒漏洩判定方法を提供するものである。
本発明に係る冷媒漏洩判定装置は、ガスの存在を検知し、ガスの濃度をセンサ出力として発信する冷媒検知センサと、冷媒の漏洩を報知する報知装置と、冷媒検知センサのセンサ出力に基づき報知装置を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、センサ出力に対する2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置と、センサ出力が、2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して報知装置を作動させる処理装置と、を有するものである。
本発明に係る冷媒漏洩判定装置は、報知装置を制御する制御装置を有する。この制御装置は、冷媒検知センサのセンサ出力に対する2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置を有する。また、制御装置は、冷媒検知センサのセンサ出力が、2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して報知装置を作動させる処理装置を有する。冷媒漏洩判定装置は、2つの閾値と2つの設定時間とから冷媒の漏洩を判断するため、例えば、室内におけるスプレーの使用による一時的なガスの発生等、他のガスを冷媒の漏洩として検知する誤検知を防止することができる。その結果、冷媒漏洩判定装置は、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置を備えた空気調和機の構成を示す模式図である。 図1の室内機の下面図である。 図2の室内機のA−A線断面図である。 図2の室内機の吸込みグリルを外した下面図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置における発報条件を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置のフローチャートである。 比較例の冷媒漏洩判定装置における発報条件を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る冷媒漏洩判定装置1、空気調和機200、及び冷媒漏洩判定方法について図面等を参照しながら説明する。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の相対的な寸法の関係及び形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。また、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置あるいは部品の配置及び向きを限定するものではない。
実施の形態1.
[空気調和機200]
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1を備えた空気調和機200の構成を示す模式図である。空気調和機200は、冷媒を介して外気と室内の空気との間で熱を移動させることにより、室内を暖房又は冷房して空気調和を行う。空気調和機200は、室外機150と、室内機100とを有する。空気調和機200は、室外機150と室内機100とが冷媒配管120及び冷媒配管130により配管接続されて、冷媒が循環する冷媒回路140が構成されている。そして、空気調和機200の冷媒回路140では、圧縮機31、流路切替装置32、室外熱交換器33、膨張弁34、室内熱交換器30が冷媒配管を介して接続されている。
(室外機150)
室外機150は、圧縮機31、流路切替装置32、室外熱交換器33、及び膨張弁34を有している。圧縮機31は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、圧縮機31は、インバータ装置を備えていてもよく、インバータ装置によって運転周波数を変化させて、圧縮機31の容量を変更することができるように構成されてもよい。なお、圧縮機31の容量とは、単位時間当たりに送り出す冷媒の量である。流路切替装置32は、例えば四方弁であり、冷媒流路の方向の切り換えが行われる装置である。空気調和機200は、制御装置(図示せず)からの指示に基づいて、流路切替装置32を用いて冷媒の流れを切り換えることで、暖房運転又は冷房運転を実現することができる。
室外熱交換器33は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。室外熱交換器33は、暖房運転時には蒸発器の働きをし、冷媒配管130から流入した低圧の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って冷媒を蒸発させて気化させる。室外熱交換器33は、冷房運転時には、凝縮器の働きをし、流路切替装置32側から流入した圧縮機31で圧縮済の冷媒と室外空気との間で熱交換を行って、冷媒を凝縮させて液化させる。室外熱交換器33には、冷媒と室外空気との間の熱交換の効率を高めるために、室外送風機36が設けられている。室外送風機36は、インバータ装置を取り付け、ファンモータの運転周波数を変化させてファンの回転速度を変更してもよい。膨張弁34は、絞り装置(流量制御手段)であり、膨張弁34を流れる冷媒の流量を調節することにより、膨張弁として機能し、開度を変化させることで、冷媒の圧力を調整する。例えば、膨張弁34が、電子式膨張弁等で構成された場合は、制御装置(図示せず)等の指示に基づいて開度調整が行われる。
(室内機100)
室内機100は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器30及び、室内熱交換器30が熱交換を行う空気の流れを調整する送風機20を有する。また、室内機100は、冷凍サイクル内で使用される冷媒が漏洩したことを検知して報告する冷媒漏洩判定装置1を有する。この冷媒漏洩判定装置1の構成及び動作については後述する。室内熱交換器30は、暖房運転時には、凝縮器の働きをし、冷媒配管120から流入した冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化させ、冷媒配管130側に流出させる。室内熱交換器30は、冷房運転時には蒸発器の働きをし、膨張弁34によって低圧状態にされた冷媒と室内空気との間で熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、冷媒配管120側に流出させる。送風機20の運転速度は、ユーザの設定により決定される。送風機20には、インバータ装置を取り付け、ファンモータの運転周波数を変化させてファンの回転速度を変更してもよい。
[空気調和機200の動作例]
次に、空気調和機200の動作例として冷房運転の動作を説明する。圧縮機31によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置32を経由して、室外熱交換器33に流入する。室外熱交換器33に流入したガス冷媒は、室外送風機36により送風される外気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室外熱交換器33から流出する。室外熱交換器33から流出した冷媒は、膨張弁34によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室内機100の室内熱交換器30に流入し、送風機20により送風される室内空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室内熱交換器30から流出する。このとき、冷媒に吸熱されて冷却された室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機100から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器30から流出したガス冷媒は、流路切替装置32を経由して圧縮機31に吸入され、再び圧縮される。空気調和機200の冷房運転は、以上の動作が繰り返される。
次に、空気調和機200の動作例として暖房運転の動作を説明する。圧縮機31によって圧縮され吐出された高温高圧のガス冷媒は、流路切替装置32を経由して、室内機100の室内熱交換器30に流入する。室内熱交換器30に流入したガス冷媒は、送風機20により送風される室内空気との熱交換により凝縮し、低温の冷媒となって、室内熱交換器30から流出する。このとき、ガス冷媒から熱を受け取り暖められた室内空気は、空調空気(吹出風)となって、室内機100から室内(空調対象空間)に吹き出される。室内熱交換器30から流出した冷媒は、膨張弁34によって膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、室外機150の室外熱交換器33に流入し、室外送風機36により送風される外気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって室外熱交換器33から流出する。室外熱交換器33から流出したガス冷媒は、流路切替装置32を経由して圧縮機31に吸入され、再び圧縮される。空気調和機200の暖房運転は、以上の動作が繰り返される。
[室内機100]
図2は、図1の室内機100の下面図である。図3は、図2の室内機100のA−A線断面図である。図1を含む以下の図面に示すX軸は、室内機100の左右の幅方向を示し、Y軸は室内機100の前後方向を示し、Z軸は室内機100の上下方向を示すものである。より詳細には、X軸においてX1側を左側、X2側を右側、Y軸においてY1側を前側、Y2側を後側、Z軸においてZ1側を上側、Z2側を下側として室内機100を説明する。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、室内機100を使用可能な状態に設置したときのものである。実施の形態1の室内機100は、室内の天井に埋め込むことができる天井埋め込み型の室内機であり、四方向に吹出口13cが形成されている四方向カセット型の室内機である。室内機100は、図1に示すように冷媒配管120及び冷媒配管130によって室外機150と接続し、冷媒を循環して冷凍、空気調和などを行う冷媒回路140を構成する。なお、この室内機100の室内熱交換器30に使用される冷媒は、空気よりも密度の大きい冷媒が用いられる。ただし、室内機100の室内熱交換器30に使用される冷媒は、空気よりも密度の大きい冷媒に限定されるものではなく、空気と同じ、あるいは、空気よりも密度の小さい冷媒を用いてもよい。
室内機100の外部構成について図2及び図3を用いて説明する。室内機100は、図3に示すように、送風機20、室内熱交換器30等を内部に収容する筐体10を有している。筐体10は、天井壁を構成する天板11と、前後左右の4つの側壁を構成する側板12とを有しており、室内に面する下方側(Z2側)が開口している。そして、筐体10の開口部分には、図2に示すように、平面視で略四角形状の化粧パネル13が取り付けられる。
化粧パネル13は、板状の部材であり、一方の面は天井及び壁などの被取付部に面しており、他方の面は空調の対象空間となる室内に面している。図2及び図3に示すように、化粧パネル13の中央付近には貫通孔である開口部13aが形成されており、開口部13aには、吸込みグリル14が取り付けられている。この吸込みグリル14には、空調の対象空間となる室内から筐体10内に気体が流入する吸込口14aが形成されている。吸込みグリル14の筐体10側には、吸込みグリル14を通過した後の空気を除塵するフィルタ(図示せず)が配置されている。化粧パネル13は、化粧パネル13の外縁部13bと、開口部13aを形成する内縁部との間に気体が流出する吹出口13cが形成されている。吹出口13cは、化粧パネル13の4つの各辺に沿ってそれぞれ形成されている。各吹出口13cには、風向きを変更するベーン15が設けられている。筐体10は、筐体10の内部において、吸込口14aと吹出口13cとの間に風路を形成する。
図4は、図2の室内機100の吸込みグリル14を外した下面図である。次に、図3及び図4を用いて室内機100の内部構成について説明する。室内機100は、吸込口14aから室内の気体を流入させ、吹出口13cから室内に気体を流出させる送風機20を有している。送風機20は、筐体10内において吸込みグリル14と対向して配置されている。また、送風機20は、回転軸が鉛直方向(Z軸方向)に向くように筐体10内に配置されている。
また、室内機100は、筐体10内において送風機20と吹出口13cとの間の風路に配置される室内熱交換器30を有している。室内熱交換器30は、室内熱交換器30の内部を流れる冷媒と風路を流れる気体とを熱交換させる。室内熱交換器30は、内部を流れる冷媒と室内空気とを熱交換させることで空調空気を作り出す。室内熱交換器30は、例えば、フィンチューブ型の熱交換器であり、気体の流れにおいて送風機20の下流側において、送風機20を囲むように配置されている。送風機20及び室内熱交換器30は、筐体10内において、吸込口14aよりも空気の下流側に配置され、吹出口13cよりも空気の上流側に配置されている。また、室内機100は、送風機20が、吸込みグリル14の上方に配置されており、室内熱交換器30が、送風機20の径方向に配置されている。また、室内機100は、吸込みグリル14が、室内熱交換器30よりも下方に配置されている。
また、室内機100は、ベルマウス16を有している。ベルマウス16は、図3及び図4に示すように、室内機100の空気の流入側において、送風機20の上流側に設置されている。ベルマウス16は、吸込みグリル14の吸込口14aから流入した気体を整流して送風機20に送る。
また、室内機100は、筐体10内において、ベルマウス16と、吸込みグリル14との間に、電気品箱40を備える。電気品箱40は、空気調和機200全体を制御する制御装置2などの装置を内部に備えた箱である。電気品箱40内の装置は、室内機100の機器に電力供給を行い、また、空気調和機200を構成する各種機器との間で信号の送受信(通信)を行う。電気品箱40は、略直方体状に形成されている。電気品箱40は、室内側から天井を見た平面視において、化粧パネル13に形成された開口部13a内に配置されており、電気品箱40の長手方向が、開口部13aの一辺を形成する化粧パネル13の縁部に沿って配置されている。電気品箱40は、例えば、ねじ等の固定部材によって筐体10内に固定されている。
また、室内機100は、冷媒の漏洩を検知する冷媒検知センサ50を備える。冷媒検知センサ50は、センサホルダー60内に配置されている。冷媒検知センサ50は、室内機100からの給電、又は室内機100が設置された現地の外部電源からの給電により駆動する。冷媒検知センサ50を、室内機100又は外部電源からの給電駆動としない場合には、例えば、電気品箱40あるいはセンサホルダー60に内蔵したバッテリーを使用してもよい。センサホルダー60は、冷媒検知センサ50を筐体10内に固定するものであり、また、塵埃などから冷媒検知センサ50を保護するものである。このセンサホルダー60は、電気品箱40に差し込まれて電気品箱40に固定される。そのため冷媒検知センサ50は、室内熱交換器30よりも下方に設置されると共に、吸込みグリル14に形成された吸込口14aの近傍に配置される。
[冷媒漏洩判定装置1]
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1のブロック図である。冷媒漏洩判定装置1は、空気調和機200において、冷凍サイクル内で使用される冷媒が漏洩したことを検知して報知する装置である。冷媒漏洩判定装置1は、空気調和機200を構成する室内機100の筐体10の内部に配置され、空気調和機200を制御する制御装置2と、冷媒の漏洩を検知する冷媒検知センサ50と、冷媒の漏洩を報知する報知装置3とを有する。
(制御装置2)
制御装置2は、冷媒検知センサ50のセンサ出力と記憶装置22内の情報との比較に基づき報知装置3を制御する。制御装置2は、例えば、マイクロコンピュータである。制御装置2は、プログラムにしたがって処理を実行する処理装置21と、プログラムを記憶する記憶装置22と、計時を行う計時装置23と、を有する。制御装置2は、冷媒が漏洩しているとの判定を行ったときには、報知装置3を作動させる発報信号を送信し、報知装置3を作動させる。制御装置2は、また、送風機20の停止時に冷媒が漏洩しているとの判定を行ったときには、送風機20を作動させて滞留している冷媒を攪拌させてもよい。
制御装置2の処理装置21は、冷媒検知センサ50が発信するセンサ出力と、記憶装置22内の情報との比較に基づき冷媒が漏洩しているか否かの判定を行う。処理装置21は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、記憶装置22に記憶された閾値を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、記憶装置22に記憶された2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する。そして、処理装置21は、冷媒が漏洩していると判定すると、報知装置3を作動させる。処理装置21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの制御演算処理装置である。
制御装置2の記憶装置22には、作業者が予め設定した冷媒検知センサ50のセンサ出力に対する2つの閾値と、作業者が各閾値に対応して予め設定した所定の長さの2つの設定時間と、が記憶されている。これらの情報は、作業者によって記憶装置22に記憶されている。記憶装置22は、揮発性記憶装置(図示せず)と、不揮発性の補助記憶装置(図示せず)とのいずれか一方あるいは双方を有している。揮発性記憶装置(図示せず)は、例えばデータを一時的に記憶できるランダムアクセスメモリ(RAM)などであり、不揮発性の補助記憶装置は、例えばハードディスク又はデータを長期的に記憶できるフラッシュメモリなどである。
制御装置2の計時装置23は、タイマなどを有し、処理装置21が時間の判定に用いる計時を行う。
(冷媒検知センサ50)
冷媒検知センサ50は、ガスの存在を検知し、ガスの濃度をセンサ出力として発信するガスセンサである。冷媒検知センサ50は、例えば半導体ガスセンサである。半導体ガスセンサは、還元ガスが検知部に触れると、検知部の酸素原子が脱離し、検知部の電気抵抗が下がる。半導体ガスセンサは、その電気抵抗の低下によりガスを検知する。冷媒検知センサ50は、ガスを検知するためのセンサ部51と、センサ部51の検知結果をセンサ出力(ppm)に変換し、制御装置2にセンサ出力(ppm)を発信するセンサ制御部52と、を有する。冷媒検知センサ50と、制御装置2とは、有線又は無線で接続されており、冷媒検知センサ50の電気抵抗値に基づくセンサ出力(ppm)は制御装置2によって受信されている。センサ制御部52は、記憶部52aを有し、センサ出力(ppm)を保存することができる。センサ制御部52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの制御演算処理装置を有するマイクロコンピュータである。また、記憶部52aは、揮発性記憶装置(図示せず)と、不揮発性の補助記憶装置(図示せず)とのいずれか一方あるいは双方を有している。揮発性記憶装置(図示せず)は、例えばデータを一時的に記憶できるランダムアクセスメモリ(RAM)などであり、不揮発性の補助記憶装置は、例えばハードディスク又はデータを長期的に記憶できるフラッシュメモリなどである。
(報知装置3)
報知装置3は、冷媒の漏洩を報知し、人に冷媒の漏洩を認識させる装置である。報知装置3と、制御装置2とは、有線又は無線によって接続されており、制御装置2が冷媒の漏洩を判定した際に、制御装置2から発せられる発報信号を受信し、報知を行う。報知装置3による報知の方法としては、例えば、ブザー等の警報音を吹鳴させて音によって人に冷媒が漏洩していることを報知する。あるいは、報知装置3による報知の方法としては、例えば、警告灯等を点灯又は点滅させて光によって人に冷媒が漏洩していることを報知してもよい。あるいは、報知装置3による報知の方法としては、音及び光の両方によって人に冷媒の漏洩を報知してもよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1における発報条件を示す図である。図6は、冷媒漏洩判定装置1による発報条件を示している。なお、発報条件とは、制御装置2によって冷媒が漏洩していると判定される条件をいう。また、図6に示すセンサ出力とは、冷媒検知センサ50の出力電圧から換算される冷媒の濃度[ppm]である。
図6で示す第1設定値Set1及び第2設定値Set2は、冷媒検知センサ50のセンサ出力に対する2つの閾値であり、これらの2つの閾値は作業者によって予め設定され記憶装置22に記憶されている。図6に示すように、第2設定値Set2は、第1設定値Set1よりも大きい。すなわち、上述した記憶装置22に記憶された2つの閾値は、第1設定値Set1と、第1設定値Set1よりも大きい第2設定値Set2とを有する。
図6に示す第1発報猶予時間t1及び第2発報猶予時間t2は、作業者が各閾値に対応して予め設定した所定の長さの2つの設定時間であり、この2つの設定時間は、記憶装置22に予め記憶されている。図6に示すように、第1発報猶予時間t1は、第2発報猶予時間t2より長い。すなわち、上述した記憶装置22に記憶された2つの設定時間は、第1発報猶予時間t1と、第1発報猶予時間t1よりも短い第2発報猶予時間t2とを有する。
制御装置2の処理装置21は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、第1設定値Set1を超えると共に、第1設定値Set1を超えた状態で第1発報猶予時間t1を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する。すなわち、処理装置21は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、第1設定値Set1を超えると共に、センサ出力が第1設定値Set1を超えたときから継続して第1設定値Set1を超えている時間の長さ(経過時間tc1)が、第1発報猶予時間t1を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する。または、制御装置2の処理装置21は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、第2設定値Set2を超えると共に、第2設定値Set2を超えた状態で第2発報猶予時間t2を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する。すなわち、制御装置2の処理装置21は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、第2設定値Set2を超えると共に、センサ出力が第2設定値Set2を超えたときから継続して第2設定値Set2を超えている時間の長さ(経過時間tc2)が、第2発報猶予時間t2を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する。制御装置2の処理装置21は、冷媒が漏洩していると判定すると発報条件を満たしたとして報知装置3を介して報知を行う。
[冷媒漏洩判定方法]
図7は、本発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1のフローチャートである。次に、図6及び図7を用いて、冷媒漏洩判定装置1の判定方法について説明する。室内機100に電源が供給され、冷媒漏洩判定装置1が作動し、冷媒漏洩判定動作が開始する(ステップS1)。制御装置2は、冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。制御装置2の処理装置21は、記憶装置22の記憶データを参照して、センサ出力[ppm]が、記憶装置22に記憶された第1設定値Set1より大きいか否かを判定する(ステップS3)。制御装置2の処理装置21は、記憶装置22の記憶データを参照して、センサ出力[ppm]が、第1設定値Set1以下であると判定する場合には、引き続き冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。制御装置2の処理装置21は、センサ出力[ppm]が、第1設定値Set1より大きいと判定する場合には、記憶装置22の記憶データと、計時装置23の時間とを参照する。そして、制御装置2の処理装置21は、第1設定値Set1を超えたときから継続して第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が、記憶装置22に記憶された第1発報猶予時間t1を超えたか否かを判定する(ステップS4)。制御装置2の処理装置21は、経過時間tc1が第1発報猶予時間t1を超えたと判定した場合には、報知装置3に発報信号を送信し、冷媒の漏洩を報知する(ステップS5)。制御装置2の処理装置21は、経過時間tc1が第1発報猶予時間t1以下であったと判定した場合(例えば、図6の範囲A)には、引き続き冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。
また、ステップS3において、制御装置2の処理装置21は、センサ出力[ppm]が、第1設定値Set1より大きいと判定する場合には、記憶装置22の記憶データを参照する。そして、制御装置2の処理装置21は、(ステップS4)と並行して、センサ出力[ppm]が、記憶装置22に記憶された第2設定値Set2より大きいか否かを判定する(ステップS6)。この第2設定値Set2は、第1設定値Set1よりも大きな値である。制御装置2の処理装置21は、記憶装置22の記憶データを参照して、センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2以下であると判定する場合には第1設定値Set1の経過時間tc1と、第1発報猶予時間t1との関係が判定される。すなわち、制御装置2の処理装置21は、第1設定値Set1を超えたときから継続して第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が、記憶装置22に記憶された第1発報猶予時間t1を超えたか否かを判定する(ステップS4)。(ステップS6)において、制御装置2の処理装置21は、センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2より大きいと判定する場合には、記憶装置22の記憶データと、計時装置23の時間とを参照する。そして、制御装置2の処理装置21は、第2設定値Set2を超えたときから継続して第2設定値Set2を超えている経過時間tc2が、記憶装置22に記憶された第2発報猶予時間t2を超えたか否かを判定する(ステップS7)。この第2発報猶予時間t2は、第1発報猶予時間t1よりも短い時間である。制御装置2の処理装置21は、経過時間tc2が、第2発報猶予時間t2を超えたと判定した場合には、報知装置3に発報信号を送信し、冷媒の漏洩を報知する(ステップS8)。制御装置2の処理装置21は、経過時間tc2が第2発報猶予時間t2以下であったと判定した場合には、第1設定値Set1の経過時間tc1と、第1発報猶予時間t1との関係が判定される。すなわち、制御装置2の処理装置21は、第1設定値Set1を超えたときから継続して第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が、記憶装置22に記憶された第1発報猶予時間t1を超えたか否かを判定する(ステップS4)。
以上のように、冷媒漏洩判定装置1は、報知装置3を制御する制御装置2を有する。この制御装置2は、冷媒検知センサ50のセンサ出力に対する2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置22を有する。また、制御装置2は、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して報知装置を作動させる処理装置21を有する。冷媒漏洩判定装置1は、2つの閾値と2つの設定時間とから冷媒の漏洩を判断するため、例えば、室内におけるスプレーの使用による一時的なガスの発生等、他のガスを冷媒の漏洩として検知する誤検知を防止することができる。その結果、冷媒漏洩判定装置1は、冷媒漏洩の検知精度を向上させることができる。
また、冷媒漏洩判定装置1は、発報点(発報するための条件)を2つ持っている。発報点C1は、第1設定値Set1以上のセンサ出力が第1発報猶予時間t1以上経過した場合に発報する。また、発報点C2は、第2設定値Set2以上のセンサ出力が第2発報猶予時間t2以上経過した場合に発報する。ここで、冷媒漏洩判定装置1の発報条件は、第1設定値Set1<第2設定値Set2、第1発報猶予時間t1>第2発報猶予時間t2である。発報点C1は、室内機100の運転時において、冷媒の漏洩を検知することを想定しており、その目的として冷媒の検知と誤検知を防止することの両方を兼ねている。具体的には、第1発報猶予時間t1を仮に30秒に設定した場合、使用者が生活環境で使用した脱臭スプレーあるいは殺虫剤等への一時的な誤検知を防止することができる。それと共に、冷媒漏洩判定装置1は、室内機100の内部の配管における、例えば蟻の巣腐食による微小な冷媒漏洩(スローリーク)にも対応することができる。また、発報点C2については、室内機100の漏洩箇所が太い配管亀裂によるものだった場合を想定しており、太い配管が断裂した際に勢いよく出る冷媒に対して瞬時に検知することを目的としている。冷媒漏洩判定装置1は、発報点C1及び発報点C2を有することにより、他のガス等の誤検知を防止すると共に、冷媒の漏洩状態に応じた確実な冷媒漏洩検知が実現できる。発報点C1及び発報点C2は、室内機100の状態に関わらず常時有効でもよいし、室内機100の運転時は、発報点C1及び発報点C2を有効にし、且つ、室内機100の停止時は発報点C2だけを有効にしてもよい。
図8は、比較例の冷媒漏洩判定装置における発報条件を示す図である。図8に示すように、比較例の冷媒漏洩判定装置として、発報点を2つ設けることはなく、第1設定値Set1を超えた瞬間(t0)に発報する冷媒漏洩判定装置が考えられる。しかし、比較例の冷媒漏洩判定装置では、第1設定値Set1を超えた瞬間(t0)に発報するため、例えば、市場される様々な雑ガス、例えばスプレーの使用によるガスを検知してしまう場合がある。そのため、比較例の冷媒漏洩判定装置では、冷媒の漏洩を誤検知してしまう恐れがある。これに対し、冷媒漏洩判定装置1は、発報点C1及び発報点C2により、冷媒の漏洩状態に応じた確実な冷媒漏洩検知が実現でき、且つ、従来技術では対応できなかったスプレー等の使用による冷媒の誤検知を防止することも実現できる。
また、空気調和機200は、室内機100が冷媒漏洩判定装置1を備えることによって、冷媒漏洩判定装置1の効果を有する空気調和機200を得ることができる。空気調和機200は、実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1を備えるため、冷媒の漏洩状態に応じた確実な冷媒漏洩検知が実現でき、且つ、従来技術では対応できなかったスプレー等の使用による冷媒の誤検知を防止することも実現できる。
また冷媒漏洩判定方法は、制御装置2が冷媒検知センサ50のセンサ出力を監視するステップと、記憶装置22の記憶データを参照して、センサ出力が記憶装置22に記憶された第1設定値Set1より大きいか否かを判定するステップと、を有する。また、冷媒判定方法は、センサ出力が第1設定値Set1より大きいと制御装置2が判定する場合には、記憶装置22の記憶データと、計時装置23の時間とを参照する。そして、第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が記憶装置22に記憶された第1発報猶予時間t1を超えたか否かを制御装置2が判定するステップを有する。また、冷媒判定方法は、センサ出力が第1設定値Set1より大きいと制御装置2が判定する場合には、記憶装置22の記憶データを参照する。そして、センサ出力が、第1設定値Set1よりも大きい値であり記憶装置22に記憶された第2設定値Set2よりも大きいか否かを制御装置2が判定するステップを有する。また、センサ出力が第2設定値Set2より大きいと制御装置2が判定する場合には、記憶装置22の記憶データと、計時装置23の時間とを参照する。そして、第2設定値Set2を超えている経過時間tc2が、第1発報猶予時間t1よりも短い時間であり記憶装置22に記憶された第2発報猶予時間t2を超えたか否かを制御装置2が判定するステップを有する。そして、冷媒漏洩判定方法は、第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が第1発報猶予時間t1を超えたと制御装置2が判定した場合には、制御装置2が報知装置3に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップを有する。または、冷媒漏洩判定方法は、第2設定値Set2を超えている経過時間tc2が第2発報猶予時間t2を超えたと制御装置2が判定した場合には、制御装置2が報知装置3に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップを有する。冷媒漏洩判定方法は、2つの設定閾値と、2つの発報猶予時間との組み合わせのステップを有することで、冷媒の漏洩量に応じた確実な冷媒漏洩検知が実現でき、従来技術では対応できなかったスプレー等の使用による冷媒の誤検知を防止することも実現できる。
実施の形態2.
[冷媒漏洩判定装置1の構成]
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1のフローチャートである。実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1の構成は、実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1の構成と同一である。実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1と、実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1とは、冷媒漏洩判定後の動作が異なるものである。実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1において特に記述しない項目については、発明の実施の形態1に係る冷媒漏洩判定装置1と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
冷媒検知センサ50は、半導体を感ガス素子に用いている。そのため、冷媒検知センサ50は、曝露される冷媒濃度が濃い場合、センサ部51の感度の劣化が激しく進む場合がある。冷媒漏洩判定装置1が発報点C1の条件で発報した場合には、冷媒濃度は薄く、冷媒検知センサ50の劣化は軽度であり、発報後も冷媒検知センサ50は使用することができる。これに対して、冷媒漏洩判定装置1が、発報点C2の条件で発報した場合、センサ部51が濃い濃度の冷媒に暴露されておりセンサ部51の感度の劣化が進行している可能性ある。そのため、冷媒検知センサ50により検知される特性が思わぬ方向にシフトしていることが懸念され、発報後も同じ冷媒検知センサ50を継続して使用することは望ましくない。実施の形態2では、冷媒漏洩判定装置1に用いられる冷媒検知センサ50が、センサ部51の可逆的な反応に基づいて発報したのか、あるいは濃い濃度の冷媒に曝露され、センサ部51の不可逆的な反応に基づいて発報したのかを見極めることを目的としている。
[冷媒漏洩判定方法]
実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1の、冷媒漏洩判定方法は、実施の形態2に係る冷媒漏洩判定装置1のステップS1〜ステップS8の冷媒漏洩判定方法と同じであるため、説明を省略する。
[冷媒漏洩判定装置1の動作]
(発報点C1の場合)
制御装置2の処理装置21は、経過時間tc1が第1発報猶予時間t1を超えたと判定した場合には、報知装置3に発報信号を送信し、冷媒の漏洩を報知する(ステップS5)。制御装置2は、この際、報知装置3によって冷媒の漏洩を報知すると共に、引き続き冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する。そして、制御装置2の処理装置21は、センサ出力[ppm]が、記憶装置22の記憶データを参照して、センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2より大きいか否かを判定する(ステップS9)。センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2以下である場合には、作業者が冷媒の漏洩に対応した後、作業者によって冷媒漏洩判定装置1のリセットを行うことができる(ステップS10)。冷媒漏洩判定装置1のリセットの方法としては、例えば、空気調和機200のブレーカーを一端切った後に、ブレーカーを入れる等の作業によって行われる。作業者によって、冷媒漏洩判定装置1のリセットが行われると、異常履歴は消去される(ステップS11)。異常履歴とは、冷媒が漏洩しているとの情報のことである。制御装置2は、冷媒が漏洩しているとする異常履歴が消去されると、引き続き冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。
(ステップS9)において、制御装置2の処理装置21は、センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2より大きいと判定する場合には、異常履歴が冷媒検知センサ50の記憶部52aに保存される(ステップS12)。異常履歴が記憶部52aに保存されると、作業者が、冷媒漏洩判定装置1のリセットを行ったとしても、異常履歴は消去されない。また、空気調和機200及び室内機100の電源を切ったとしても、異常履歴は保存されている。異常履歴が記憶部52aに保存されると、冷媒検知センサ50のセンサ制御部52は、第2設定値Set2よりも大きいセンサ出力[ppm]を制御装置2に発信し続ける。そして、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識し、報知装置3によって報知することで、冷媒検知センサ50の交換指示を行う(ステップS13)。すなわち、作業者が冷媒の漏洩に対応した後、報知装置3が作動する場合には冷媒検知センサ50を交換する必要がある。なお、冷媒検知センサ50の交換指示としては、例えば、制御装置2による報知装置3の作動と共に、あるいは、制御装置2による報知装置3の作動の代わりに、制御装置2によって空気調和機200が作動しないように空気調和機200を制御してもよい。あるいは、冷媒検知センサ50の交換指示としては、例えば、LED、液晶表示、スピーカー等、報知装置3とは異なる他の装置によって報知が行われてもよい。作業者は、冷媒検知センサ50の交換指示に従い、冷媒検知センサ50を交換する。制御装置2は、冷媒検知センサ50が交換されているか否かを判定する(ステップS14)。冷媒検知センサ50が交換されていない場合は、冷媒検知センサ50のセンサ制御部52は、異常履歴が記憶部52aに保存された異常履歴に基づき、第2設定値Set2よりも大きいセンサ出力[ppm]を制御装置2に発信し続ける。そのため、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識し、報知装置3によって発報し、冷媒検知センサ50の交換指示を行う(ステップS13)。冷媒検知センサ50が交換されている場合には、新たな冷媒検知センサ50の記憶部52aには異常履歴は保存されていない。そのため、制御装置2は、冷媒検知センサ50によって検知された実際の出力電圧から換算されるセンサ出力をセンサ制御部52から受信する。そして、制御装置2は、冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。
(発報点C2の場合)
制御装置2の処理装置21は、経過時間tc2が、第2発報猶予時間t2を超えたと判定した場合には、報知装置3に発報信号を送信し、冷媒の漏洩を報知する(ステップS8)。センサ出力[ppm]が、第2設定値Set2より大きいため、異常履歴が冷媒検知センサ50の記憶部52aに保存される(ステップS15)。異常履歴が記憶部52aに保存されると、作業者が、冷媒漏洩判定装置1のリセットを行ったとしても、異常履歴は消去されない。また、空気調和機200及び室内機100の電源を切ったとしても、異常履歴は保存されている。異常履歴が記憶部52aに保存されると、冷媒検知センサ50のセンサ制御部52は、第2設定値Set2よりも大きいセンサ出力[ppm]を制御装置2に発信し続ける。そして、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識し、報知装置3によって報知することで、冷媒検知センサ50の交換指示を行う(ステップS16)。すなわち、作業者が冷媒の漏洩に対応した後、報知装置3が作動する場合には冷媒検知センサ50を交換する必要がある。なお、冷媒検知センサ50の交換指示としては、例えば、制御装置2による報知装置3の作動と共に、あるいは、制御装置2による報知装置3の作動の代わりに、制御装置2によって空気調和機200が作動しないように空気調和機200を制御してもよい。あるいは、冷媒検知センサ50の交換指示としては、例えば、LED、液晶表示、スピーカー等、報知装置3とは異なる他の装置によって報知が行われてもよい。作業者は、冷媒検知センサ50の交換指示に従い、冷媒検知センサ50を交換する。制御装置2は、冷媒検知センサ50が交換されているか否かを判定する(ステップS17)。冷媒検知センサ50が交換されていない場合は、冷媒検知センサ50のセンサ制御部52は、異常履歴が記憶部52aに保存された異常履歴に基づき、第2設定値Set2よりも大きいセンサ出力[ppm]を制御装置2に発信し続ける。そのため、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識し、報知装置3によって発報し、冷媒検知センサ50の交換指示を行う(ステップS16)。冷媒検知センサ50が交換されている場合には、新たな冷媒検知センサ50の記憶部52aには異常履歴は保存されていない。そのため、制御装置2は、冷媒検知センサ50によって検知された実際の出力電圧から換算されるセンサ出力をセンサ制御部52から受信する。そして、制御装置2は、冷媒検知センサ50の出力電圧から換算されるセンサ出力[ppm]を監視する(ステップS2)。
以上のように、冷媒検知センサ50は、ガスを検知するセンサ部51と、センサ部51の検知結果をセンサ出力に変換するセンサ制御部52と、を有する。そして、冷媒漏洩判定装置1は、処理装置21が、冷媒の漏洩を判定し、かつ、センサ出力が第2設定値Set2を超えたと判定した場合には、センサ制御部52には異常履歴が記憶される。このセンサ制御部52は、異常履歴が記憶されると、第2設定値Set2を超えるセンサ出力を制御装置2に発信し続ける。そのため、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識して報知装置3が報知を行うように制御する。作業者は、空気調和機200の電源を切り、また、入れ直しても報知装置3が報知し続ける場合は、発報点C2によって冷媒漏洩の報知が行われたと認識し、濃い濃度の冷媒に暴露された冷媒検知センサ50を交換する必要があることを認識することができる。すなわち、冷媒漏洩判定装置1が発報した後の冷媒検知センサ50の出力を制御装置2が監視することで、作業者は、冷媒検知センサ50が劣化したのか否かを判断することができ、冷媒検知センサ50を継続して使用できるか否かを判断することができる。これにより、冷媒漏洩判定装置1が発報するごとに冷媒検知センサ50を交換する必要がなく、サービス回数の低減と材料コストの低減とが見込まれる。
また、空気調和機200は、室内機100が冷媒漏洩判定装置1を備えることによって、冷媒漏洩判定装置1の効果を有する空気調和機200を得ることができる。すなわち、冷媒漏洩判定装置1が発報した後の冷媒検知センサ50の出力を制御装置2が監視することで、作業者は、冷媒検知センサ50が劣化したのか否かを判断することができ、冷媒検知センサ50を継続して使用できるか否かを判断することができる。これにより、空気調和機200に用いられる冷媒漏洩判定装置1が発報するごとに冷媒検知センサ50を交換する必要がなく、サービス回数の低減と材料コストの低減とが見込まれる。
また、冷媒漏洩判定方法は、第1設定値Set1を超えている経過時間tc1が第1発報猶予時間t1を超えたと制御装置2が判定した場合には、制御装置2が報知装置3に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップを有する。または、冷媒漏洩判定方法は、第2設定値Set2を超えている経過時間tc2が第2発報猶予時間t2を超えたと制御装置2が判定した場合には、制御装置2が報知装置3に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップを有する。そして、冷媒検知センサ50のセンサ出力が、第2設定値Set2より大きい場合には、異常履歴が冷媒検知センサ50の記憶部52aに保存されるステップを有する。さらに、冷媒漏洩判定方法は、異常履歴が記憶部52aに保存されると、冷媒検知センサ50のセンサ制御部52が、第2設定値Set2よりも大きいセンサ出力を制御装置2に発信し続けるステップを有する。そのため、制御装置2は、冷媒が漏洩していると認識して報知装置3が報知を行うように制御する。作業者は、空気調和機200の電源を切り、また、入れ直しても報知装置3が報知し続ける場合は、発報点C2によって冷媒漏洩の報知が行われたと認識し、濃い濃度の冷媒に暴露された冷媒検知センサ50を交換する必要があることを認識することができる。すなわち、冷媒漏洩判定装置1が発報した後の冷媒検知センサ50の出力を制御装置2が監視することで、作業者は、冷媒検知センサ50が劣化したのか否かを判断することができ、冷媒検知センサ50を継続して使用できるか否かを判断することができる。これにより、冷媒漏洩判定装置1が発報するごとに冷媒検知センサ50を交換する必要がなく、サービス回数の低減と材料コストの低減とが見込まれる。また、冷媒漏洩判定方法は、確実な冷媒漏洩検知が実現でき、且つ、従来技術では対応できなかったスプレー等の使用による冷媒の誤検知を防止することも実現できる。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態1及び2に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、上記の実施の形態1では、室内機100は、四方向に吹出口13cを形成している四方向カセット型のものについて説明したが、1方向あるいは2方向等、1以上の方向に吹出口13cを形成していればよい。また、室内機100は、天井埋め込み型のものについて説明したが、室内機100は、天井埋め込み型のものに限定されるものではなく、例えば、壁掛け型のものでもよい。実施の形態1及び2に係る冷媒漏洩判定装置1は、空気調和機200に用いられる場合について説明するが、空気調和機200に限定されず他の冷凍装置に用いられてもよい。冷凍装置には、例えば、冷蔵庫、冷凍庫等冷凍サイクルを有する全ての装置が含まれる。また、冷凍装置に限らず、冷媒を利用する他の装置に用いられてもよい。
1 冷媒漏洩判定装置、2 制御装置、3 報知装置、10 筐体、11 天板、12 側板、13 化粧パネル、13a 開口部、13b 外縁部、13c 吹出口、14 吸込みグリル、14a 吸込口、15 ベーン、16 ベルマウス、20 送風機、21 処理装置、22 記憶装置、23 計時装置、30 室内熱交換器、31 圧縮機、32 流路切替装置、33 室外熱交換器、34 膨張弁、36 室外送風機、40 電気品箱、50 冷媒検知センサ、51 センサ部、52 センサ制御部、52a 記憶部、60 センサホルダー、100 室内機、120 冷媒配管、130 冷媒配管、140 冷媒回路、150 室外機、200 空気調和機。
本発明に係る冷媒漏洩判定装置は、ガスの存在を検知し、ガスの濃度をセンサ出力として発信する冷媒検知センサと、冷媒の漏洩を報知する報知装置と、冷媒検知センサのセンサ出力に基づき報知装置を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、センサ出力に対する冷媒の漏洩状態に応じた2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置と、センサ出力が、2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、センサ出力が2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して報知装置を作動させる処理装置と、を有するものである。

Claims (6)

  1. ガスの存在を検知し、ガスの濃度をセンサ出力として発信する冷媒検知センサと、
    冷媒の漏洩を報知する報知装置と、
    前記冷媒検知センサの前記センサ出力に基づき前記報知装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサ出力に対する2つの閾値と、各閾値に対応した設定した長さの2つの設定時間と、を記憶した記憶装置と、
    前記センサ出力が、前記2つの閾値の一方又は両方を超えていると共に、前記センサ出力が前記2つの閾値の一方又は両方の閾値を超えている時間の長さが、前記2つの閾値に対してそれぞれ関連づけられた前記2つの設定時間のいずれか一方を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定して前記報知装置を作動させる処理装置と、
    を有する冷媒漏洩判定装置。
  2. 前記閾値は、
    第1設定値と、前記第1設定値よりも大きい第2設定値とを有し、
    前記設定時間は、
    第1発報猶予時間と、前記第1発報猶予時間よりも短い第2発報猶予時間とを有し、
    前記処理装置は、
    前記センサ出力が、前記第1設定値を超えると共に、前記センサ出力が前記第1設定値を超えている時間の長さが、前記第1発報猶予時間を超えた場合、または、
    前記センサ出力が、前記第2設定値を超えると共に、前記センサ出力が前記第2設定値を超えている時間の長さが、前記第2発報猶予時間を超えた場合に冷媒が漏洩していると判定する請求項1に記載の冷媒漏洩判定装置。
  3. 前記冷媒検知センサは、
    ガスを検知するセンサ部と、
    前記センサ部の検知結果を前記センサ出力に変換し、前記制御装置に前記センサ出力を発信するセンサ制御部と、
    を有し、
    前記処理装置が、冷媒の漏洩を判定し、かつ、前記センサ出力が前記第2設定値を超えたと判定した場合には、前記センサ制御部には異常履歴が記憶され、
    前記センサ制御部は、前記異常履歴が記憶されると、前記第2設定値を超える前記センサ出力を前記制御装置に発信し続ける請求項2に記載の冷媒漏洩判定装置。
  4. 吸入した冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    冷媒と室外空気との熱交換を行う室外熱交換器と、
    冷媒と室内空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、
    冷媒の圧力を調整する膨張弁と、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷媒漏洩判定装置と、
    を備えた空気調和機。
  5. 制御装置が冷媒検知センサのセンサ出力を監視するステップと、
    前記制御装置が、記憶装置の記憶データを参照して、前記センサ出力が前記記憶装置に記憶された第1設定値より大きいか否かを判定するステップと、
    前記センサ出力が前記第1設定値より大きいと前記制御装置が判定する場合には、前記記憶装置の記憶データと、計時装置の時間とを参照して、前記第1設定値を超えている経過時間が前記記憶装置に記憶された第1発報猶予時間を超えたか否かを前記制御装置が判定するステップと、
    前記センサ出力が前記第1設定値より大きいと前記制御装置が判定する場合には、前記記憶装置の記憶データを参照して、前記センサ出力が、前記記憶装置に記憶された値であり前記第1設定値よりも大きい値である第2設定値よりも大きいか否かを前記制御装置が判定するステップと、
    前記センサ出力が前記第2設定値より大きいと前記制御装置が判定する場合には、前記記憶装置の記憶データと、前記計時装置の時間とを参照して、前記第2設定値を超えている経過時間が、前記記憶装置に記憶された時間であり前記第1発報猶予時間よりも短い時間である第2発報猶予時間を超えたか否かを前記制御装置が判定するステップと、
    前記第1設定値を超えている経過時間が前記第1発報猶予時間を超えたと前記制御装置が判定した場合には、前記制御装置が報知装置に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップと、または、前記第2設定値を超えている経過時間が前記第2発報猶予時間を超えたと前記制御装置が判定した場合には、前記制御装置が前記報知装置に発報信号を送信して冷媒の漏洩を報知するステップと、
    を有する冷媒漏洩判定方法。
  6. 前記センサ出力が、前記第2設定値より大きい場合には、異常履歴が前記冷媒検知センサの記憶部に保存されるステップと、
    前記異常履歴が前記記憶部に保存されると、前記冷媒検知センサのセンサ制御部が、前記第2設定値よりも大きい前記センサ出力を前記制御装置に発信し続けるステップと、
    を有する請求項5に記載の冷媒漏洩判定方法。
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