JP3732877B2 - 吸収式冷凍機の制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吸収式冷凍機に関し、特に、再生器の温度に基づいて再生器の加熱量を制御する吸収式冷凍機の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平5−203282号公報には、高温再生器に設けられたバーナのオン・オフを高温再生器の温度を検知して行う高温再生器保護スイッチを備えた吸収冷温装置が開示されている。
そして、高温再生器の温度による高温再生器保護スイッチの出力に基づいてバーナを停止させ、高温再生器の温度保護制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術では高温再生器の温度が所定値以上になっているとき、高温再生器保護スイッチの出力に基づいてバーナをオフし、その後高温再生器温度が低下したときにはバーナをオンするため、例えば器機内への外気漏れなどのために吸収冷温装置の能力が低下しているときには、高温再生器保護スイッチが頻繁に動作し、バーナのオン・オフが繰り返される虞があった。
【0004】
また、上記のようにバーナのオン・オフが頻繁に繰り返されると、高温再生器温度が通常の運転時より高くなり、高温再生器の腐食が早くなるというような問題も発生する。
更に、高温再生器温度によってバーナの加熱を制御する方法として、従来例えば高温再生器温度が所定温度まで上昇したときに、バーナの加熱量を所定時間強制的に絞る強制制限運転を行い、その後通常の制御に復帰させる方法が存在した。この方法でも機器内への漏れ等の異常の度合いが高くなってくると、強制制限運転と通常運転とが繰り返されるという問題が発生し、上記問題と同様に高温再生器温度が通常の運転時より高くなり、高温再生器の腐食が早くなるというような問題も発生する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出する温度検出器と、この温度検出器から信号を入力し、所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力して停止信号出力後は運転信号を出力しない制御器とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置を提供するものである。
【0008】
また、請求項2の発明は、再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器の運転を停止して停止状態を継続することを特徴とする吸収式冷凍機の制御方法を提供するものである。
【0009】
また、請求項3の発明は、再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器を異常停止し吸収式冷凍機の運転を停止して停止状態を継続することを特徴とする吸収式冷凍機の制御方法を提供するものである。
【0010】
また、請求項4の発明は、再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出する温度検出器と、この温度検出器から信号を入力し、第1の所定温度、この第1の所定温度より高い第2の所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が第2の所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力して停止信号出力後は運転信号を出力しない制御器とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図に示したAは一重効用吸収式冷凍機であり、冷媒に例えば水(H2O)、吸収液(溶液)に臭化リチウム(LiBr)溶液を使用したものである。
【0012】
図において、1は高温再生器、2は低温再生器、3は凝縮器、4は蒸発器、5は吸収器、6は再生器1に熱源として設けられた例えばガスを燃料としたバーナ、7は凝縮器熱交換器、8は蒸発器熱交換器、9は吸収器熱交換器、10は低温再生器2及び凝縮器3を収納した上胴、11は蒸発器4及び吸収器5を収納した下胴、12は低温熱交換器、13は高温熱交換器である。また、6Aはガスバーナ6に接続された燃料供給配管、14は燃料供給配管の途中に設けられた制御弁、14Mは制御弁駆動用モータである。
【0013】
そして、16は吸収器5から高温再生器1に至り途中に吸収液ポンプ16P、低温熱交換器12及び高温熱交換器13を有した稀吸収液配管、17は高温再生器1から低温再生器2に至り、途中に高温熱交換器13を有した中間吸収液配管、18は低温再生器2から吸収器5に至り、途中に低温熱交換器12を有した濃吸収液配管である。
【0014】
また、20は高温再生器1から低温再生器2の放熱器2aに至る冷媒蒸気配管、21は放熱器2aから凝縮器3に至る冷媒配管、22は凝縮器3から蒸発器4に至る冷媒流下配管、23は蒸発器4に接続されて途中に冷媒ポンプ23pを有した冷媒循環配管である。
24は冷却水配管であり、途中に吸収器熱交換器9及び凝縮器熱交換器7が設けられている。25a及び25bは冷水配管、25Mは冷水ポンプであり、途中に蒸発器熱交換器8が設けられている。
【0015】
また、26は蒸発器4の出口側冷水配管25bに設けられ、ビル等の室内熱交換器(図示せず)に供給される冷水の温度を検出する第1の温度検出器、27は高温再生器1に設けられ、高温再生器1の例えば吸収液温度を検出する第2の温度検出器である。28は例えばマイコンによって構成された制御器であり、この制御器28は、吸収式冷凍機の制御盤29に設けられ、図2に示したように記憶素子30、中央演算素子(以下CPUという。)31及び入出力ポート32等を備えている。記憶素子30は例えば高温再生器1の加熱量を強制的に絞る高温再生器1の温度である第1の所定温度(例えば160℃)、高温再生器1の加熱量を強制的に絞っている第1の所定時間(例えば10分)、第1の温度検出器26の検出温度に基づいて制御弁14の開度を例えば比例、微分、積分制御するプログラム、及び第2の温度検出器27の検出温度と第1の所定温度との比較に基づいて制御弁14の開度を制御し、且つ吸収式冷凍機を強制的に停止させる(以下異常停止という)ためのプログラムなどを記憶している。
【0016】
上記のように構成されたに吸収式冷凍機Aの運転時、従来の吸収式冷凍機の運転時と同様に、高温再生器1のバーナ6にガスが供給され、高温再生器1は運転する。高温再生器1において濃度が薄い吸収液(以下稀吸収液という。)が加熱され、稀吸収液から冷媒が分離して蒸発する。蒸発した冷媒は冷媒蒸気配管20を介して低温再生器2へ流れる。低温再生器2の中間吸収液は高温再生器1からの冷媒蒸気によって加熱され、中間吸収液から更に冷媒が分離する。高温再生器1からに冷媒蒸気は低温再生器2にて凝縮して凝縮器3へ流れ、また、低温再生器2にて分離した冷媒も凝縮器3へ流れ、凝縮器熱交換器7を流れる冷却水と熱交換して凝縮液化する。
【0017】
凝縮器3の液冷媒は蒸発器4へ流下し、冷媒ポンプ23pの運転によって蒸発器熱交換器8に散布される。そして、冷媒液が蒸発器熱交換器8を流れる冷水と熱交換して蒸発し、気化熱によって冷水が冷却されてビルの空気調和機などの負荷へ供給される。また、蒸発器4で蒸発した冷媒は吸収器5へ流れ、散布された濃い吸収液(以下濃液という。)に吸収される。
【0018】
吸収器5にて冷媒を吸収した稀吸収液は、低温熱交換器12及び高温熱交換器13にて温度上昇して高温再生器1へ送られる。稀吸収液は高温再生器1にてバーナ6によって加熱され、冷媒を分離して中間吸収液となり高温熱交換器13にて熱交換して温度低下し低温再生器2に流入する。低温再生器2にて冷媒を更に分離して濃くなった濃吸収液は低温熱交換器12にて温度低下して吸収器4に戻る。
【0019】
上記のように吸収液及び冷媒が循環しているとき、記憶素子30に記憶されたプログラムと第1の温度検出器26の検出温度に基づいて制御弁14の開度が調節される。例えば負荷の量が増加して第1の温度検出器26の検出温度である冷水出口温度が上昇したときには、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ開信号を出力し、制御弁14の開度は増加してバーナ6の加熱量は増加し、稀吸収液からの冷媒蒸気の分離量は増加する。このため、凝縮器3から蒸発器4へ流れる冷媒液の量が増加し、蒸発器4の能力が増加して冷水の出口温度が低下する。
【0020】
また、例えば第1の温度検出器26の検出温度である冷水出口温度が低下したときには、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ閉信号を出力し、制御弁14の開度は減少してバーナ6の加熱量は減少し、稀吸収液からの冷媒蒸気の分離量は減少する。このため、凝縮器3から蒸発器4へ流れる冷媒液の量が減少し、蒸発器4の能力が減少して冷水の出口温度が上昇する。
【0021】
上記のように高温再生器1の加熱量は制御され、蒸発器4の冷却能力は調節されて冷水出口温度はほぼ設定温度の例えば7℃に保たれる。
以下、このように吸収式冷凍機Aの制御弁14の開度が制御されているときの高温再生器1の温度、即ち第2の温度検出器27の検出温度に基づく制御弁14の制御即ち高温再生器1の加熱量の制御について、図3のフローチャート及び図4のタイムチャートに基づいて説明する。
【0022】
上記のように吸収式冷凍機が運転しているとき、第3図のフローチャートのステップ1(S1)にて、第2の温度検出器27は高温再生器1の吸収液温度(以下、高温再生器温度という。)を検出する。そして、ステップ2(S2)にて検出した高温再生器温度が第1の所定温度以上か否かを判断する。例えば図4の時刻T1にて高温再生器温度が第1の所定温度以上になるとステップ3(S3)に移り、制御器28は制御弁14の開度を例えば80%以下に強制的に制限し、高温再生器1の加熱量をほぼ80%以下に制限する。即ち、冷水出口温度に基づく制御弁14の開度が例えば80%を越える場合であっても、制御弁14の開度は80%に制限される。
【0023】
その後、ステップ4(S4)にて第1の所定時間が経過したか否かを判断し、第1の所定時間が経過していないときには、制御弁14の開度制限を継続する。そして、図4の時刻T2にて第1の所定時間が経過したときには、ステップ5(S5)にて制御器28は制御弁14の開度制限を停止し、開度は最大100%まで開き、冷水出口温度に基づく通常の制御弁制御に戻る。
【0024】
制御器28は時刻T2にて制御弁14の開度制限が無くなってからの時間をカウントし、ステップ6(S6)にて時刻T2から第2の所定時間が経過したか否かを判断する。そして、第2の所定時間が経過していないときには、ステップ7(S7)にて第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、ステップ8(S8)にて高温再生器温度が第1の所定温度以上か否かを判断する。
【0025】
高温再生器温度が第1の所定温度より低いときには、ステップ8からステップ6へ戻り、第2の所定時間が経過していないときにはステップ7、ステップ8へ順次移る。このため、第2の所定時間が経過していなく、高温再生器温度が第1の所定温度より低いときには、ステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返す。
【0026】
また、上記のようにステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返しているときに、時刻T3にて第2の所定時間が経過し、ステップ6にて第2の時間が経過したと判断されたときには、以後もそのまま通常の制御弁制御を継続する。
その後時間が経過して図4の時刻T4にて高温再生器温度が再び第1の所定温度以上になると、ステップ2からステップ4までの制御が行われ、制御弁14の開度が制限され高温再生器1の加熱量も制限される。その後時間が経過して時刻T5にて第1の所定時間が経過したときには、上記と同様にステップ5にて制御器28は制御弁14の開度制限を停止し、開度は最大100%まで開き、冷水出口温度に基づく通常の制御弁制御に戻る。
【0027】
制御器28は時刻T5からの経過時間をカウントし、ステップ6にて時刻T5から第2の所定時間が経過したか否かを判断する。そして、第2の所定時間が経過していないときには、ステップ7にて第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、ステップ8にて高温再生器温度が第1の所定温度以上か否かを判断する。
【0028】
そして、第2の所定時間が経過していないときには、制御器28はステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返しており、第2の所定時間が経過する前の時刻T6にてステップ8で高温再生器温度が第1の所定温度温度以上になったと判断された場合には、制御器28は動作し、異常停止の制御を行う。
このため、制御器28は制御弁14に停止信号である全閉信号を出力し、制御弁14は閉じて高温再生器1の加熱は停止して高温再生器1は異常停止する。
【0029】
また、高温再生器1の加熱が停止した後も従来の吸収式冷凍機と同様に吸収液ポンプ等が所定時間運転し、吸収液の稀釈運転が行われた後吸収式冷凍機は運転を停止し、停止状態は維持される。
また、制御器28は制御盤29に設けられた例えば発光ダイオード等の表示器29aに信号を出力し、表示器29aは点灯して、高温再生器1の温度高による異常停止を表示する。このため、例えば吸収式冷凍機の管理者は他の異常停止と判別することができる。
【0030】
上記のように吸収式冷凍機Aが運転を停止した後、管理者が点検及び故障個所の補修作業、例えば漏れ箇所の補修作業を行い、作業が終了してから例えば制御盤29に設けられたリセットスイッチ29Rを操作することによって吸収式冷凍機Aの異常停止状態を解除でき、運転スイッチ29Aを操作することによって吸収式冷凍機Aは運転を開始する。
【0031】
上記第1の実施例によれば、第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、制御器28は高温再生器温度が第1の所定温度以上になったときには、制御弁14の開度を所定開度以下に制限して高温再生器1の加熱量を第1の所定時間制限し、その後、制御弁14の通常の開度制御に戻す。そして、その後冷水出口温度に基づく高温再生器1の加熱量制御を行っているとき、高温再生器温度が第2の所定時間以内に第1の所定温度以上になった場合には、制御器28は動作して制御弁14を閉じ、高温再生器1の加熱を停止して吸収式冷凍機の運転を停止するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために高温再生器1の温度が上昇し、高温再生器1の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、高温再生器1が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、高温再生器1が例えば160℃前後の高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、高温再生器1の腐食を抑え、保守点検作業を簡略化することができる。
【0032】
また、吸収式冷凍機Aは高温再生器1の運転停止に伴い運転を停止するので、異常発生時の吸収冷凍機の運転を抑え、運転コストを低減することができる。以下、図5のフローチャート及び図6のタイムチャートに基づいて説明する。尚、吸収式冷凍機及び制御器の構成は図1の吸収式冷凍機及び図2の制御器28と同様の構成であり、その詳細な説明は省略し、図1及び図2に基づいて説明する。
【0033】
第2の実施例において、制御器28の記憶装置30は、例えば制御弁14の開度を冷水出口温度に関係なく強制的に所定の開度(例えば50%)以下に制限する、即ち高温再生器1の加熱量を制限する高温再生器1の温度である第1の所定温度(例えば160℃)、この第1の所定温度より高く設定された第2の所定温度(例えば165℃)、高温再生器1の加熱量を強制的に所定の開度以下に制限する第1の所定時間(例えば10分)、この第1の所定時間の経過後高温再生器1の温度と第2の所定温度とを比較してその時間内に高温再生器1の温度が第2の所定温度なった場合には吸収式冷凍機を異常停止させる第2の所定時間(例えば2時間)を記憶している。
【0034】
更に、記憶装置30は第1の温度検出器26の検出温度と第3の所定温度(例えば7.5℃)、冷水出口温度の設定温度である第4の所定温度(例えば7.0℃)及び第5の所定温度(例えば6.5℃)とに基づいて制御弁14の開度を例えば100%、50%あるいは0%に制御して冷水出口温度をほぼ一定に制御するプログラム、即ち制御弁14の三位置制御のプログラム、及び第2の温度検出器27の検出温度と第2の所定温度との比較に基づいて制御弁14の開度を制限し、且つ吸収式冷凍機を異常停止させるプログラムなどを記憶している。
【0035】
上記制御器28を備えた吸収式冷凍機の運転時には、上記第1の実施例に示したように吸収液及び冷媒が器機内を循環する。そして、吸収液及び冷媒が循環しているとき、記憶素子30に記憶されたプログラムと第1の温度検出器26の検出温度に基づいて制御弁14の開度が制御される。例えば第1の温度検出器26の検出温度である冷水出口温度が上昇して例えば第3の設定温度以上になると、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ開信号を出力し、制御弁14の開度は100%に増加してバーナ6の加熱量は増加し、稀吸収液からの冷媒蒸気の分離量は増加する。このため、凝縮器3から蒸発器4へ流れる冷媒液の量が増加し、蒸発器4の能力が増加して冷水の出口温度が低下する。
【0036】
また、例えば第1の温度検出器26の検出温度である冷水出口温度が低下して例えば第4の所定温度まで低下したときには、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ閉信号を出力し、制御弁14の開度は50%まで減少してバーナ6の加熱量は減少し、稀吸収液からの冷媒蒸気の分離量は減少する。このため、凝縮器3から蒸発器4へ流れる冷媒液の量が減少し、蒸発器4の能力が減少して冷水の出口温度が上昇する。
【0037】
また、制御弁26の開度が50%に制御されているとき、例えば負荷が更に減少して第1の温度検出器26の検出温度が低下して例えば第4の所定温度まで低下したときには、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ閉信号(開度0%)を出力し、制御弁14は閉じてバーナ6の燃焼は停止し、稀吸収液からの冷媒蒸気の分離量は急激に減少する。このため、凝縮器3から蒸発器4へ流れる冷媒液の量が更に減少し、蒸発器4の能力が減少して冷水の出口温度が上昇する。
【0038】
その後、第1の温度検出器26の検出温度が上昇して例えば第4の所定温度になったときには、制御器28は制御弁駆動モータ14Mへ開度50%の信号を出力する。この信号によってバーナ6に燃料が供給されてバーナ6は燃焼を開始し、高温再生器1での冷媒蒸気の分離量が増加し、冷凍能力が増加する。
以上のように、第1の温度検出器26の検出温度即ち冷水出口温度に基づいて制御弁14の開度が制御され、高温再生器1の加熱量が調節され、冷水出口温度はほぼ設定温度の第4の所定温度に保たれる。
【0039】
以下、このように吸収式冷凍機Aの制御弁14の開度が制御されているときの高温再生器1の温度、即ち第2の温度検出器27の検出温度に基づく制御弁14の制御即ち高温再生器1の加熱量の制御について、図5のフローチャート及び図6のタイムチャートに基づいて説明する。
上記のように吸収式冷凍機が運転しているとき、上記第1の実施例と同様に第5図のフローチャートのステップ1(S1)にて、第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出する。そして、ステップ2(S2)にて検出した高温再生器温度が第1の所定温度以上か否かを判断する。例えば図6の時刻T1にて高温再生器温度が第1の所定温度以上になるとステップ3(S3)に移り、制御器28は制御弁14の開度を例えば50%に強制的に制限し、高温再生器1の加熱量をほぼ50%以下に制限する。即ち、冷水出口温度に基づく制御弁14の開度が100%であった場合にも、制御弁14の開度は50%に制限される。
【0040】
その後、ステップ4(S4)にて第1の所定時間が経過したか否かを判断し、第1の所定時間が経過していないときには、制御弁14の開度制限を継続する。そして、図6の時刻T2にて第1の所定時間が経過したときには、ステップ5(S5)にて制御器28は制御弁14の開度制限を停止し、制御弁14は最大100%まで開き、冷水出口温度に基づいてく通常の制御弁制御に戻る。
【0041】
制御器28は時刻T2にて制御弁14の開度制限が無くなってからの時間をカウントし、ステップ6(S6)にて時刻T2から第1の所定時間より長い第3の所定時間が経過したか否かを判断する。そして、第3の所定時間が経過していないときには、ステップ7(S7)にて第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、ステップ8(S8)にて高温再生器温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度以上か否かを判断する。
【0042】
高温再生器温度が第2の所定温度より低いときには、ステップ8からステップ6へ戻り、第3の所定時間が経過していないときにはステップ7、ステップ8へ順次移る。このため、第3の所定時間が経過していなく、高温再生器温度が第2の所定温度より低いときには、ステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返す。
【0043】
また、上記のようにステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返しているときに、ステップ6にて第3の所定時間が経過したときには、そのまま通常の制御弁制御を継続する。
その後時間が経過して図6の時刻T4にて高温再生器温度が再び第1の所定温度以上になると、ステップ2からステップ4までの制御が行われ、制御弁14の開度が制限され高温再生器1の加熱量も制限される。その後時間が経過して時刻T5にて第1の所定時間が経過したときには、上記と同様にステップ5にて制御器28は制御弁14の開度制限を停止し、開度は最大100%まで開き、冷水出口温度に基づく通常の制御弁制御に戻る。
【0044】
制御器28は時刻T5からの経過時間をカウントし、ステップ6にて時刻T5から第3の所定時間が経過したか否かを判断する。そして、第3の所定時間が経過していないときには、ステップ7にて第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、ステップ8にて高温再生器温度が第2の所定温度以上か否かを判断する。
【0045】
そして、第2の所定時間が経過していないときには、制御器28はステップ6、ステップ7及びステップ8の制御を順次繰り返しており、第3の所定時間が経過する前の時刻T6にてステップ8で高温再生器温度が第2の所定温度温度以上になったと判断された場合には、制御器28は動作し、異常停止の制御を行う。このため、制御器28は制御弁14に停止信号である全閉信号を出力し、制御弁14は閉じて高温再生器1の加熱は停止する。
【0046】
また、高温再生器1の加熱が停止した後も従来の吸収式冷凍機と同様に吸収液の稀釈運転が行われた後吸収式冷凍機Aは運転を停止して停止状態を維持する。また、制御器28は制御盤29に設けられた例えば発光ダイオード等の表示器29aに信号を出力し、表示器19aは点灯して、高温再生器1の温度高による異常停止を表示する。このため、例えば吸収式冷凍機の管理者は他の異常停止と判別することができる。
【0047】
上記のように吸収式冷凍機Aが運転を停止した後、上記第1の実施例と同様に管理者が点検及び故障個所の補修作業、例えば漏れ箇所の補修作業を行い、作業が終了してから例えば制御盤29に設けられたリセットスイッチ29Rを操作することによって吸収式冷凍機Aの異常停止状態を解除でき、運転スイッチ29Aを操作することによって吸収式冷凍機Aは運転を開始する。
【0048】
上記第2の実施例によれば、第2の温度検出器27は高温再生器温度を検出し、制御器28は高温再生器温度が第1の所定温度以上になったときには、制御弁14の開度を所定開度以下に制限して高温再生器1の加熱量を第1の所定時間制限し、その後、制御弁14の通常の開度制御に戻す。そして、その後冷水出口温度に基づく高温再生器1の加熱量制御を行っているとき、高温再生器温度が第1の所定時間より長い第3の所定時間以内に第1の所定温度より高い第2の所定温度以上になった場合には、制御器28は動作して制御弁14を閉じ、高温再生器1の加熱を停止して吸収式冷凍機の運転を停止するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために高温再生器1の温度が上昇し、高温再生器1の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、高温再生器1が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、高温再生器1が例えば160℃前後の高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、高温再生器1の腐食を抑え、保守を簡略化することができる。
【0049】
また、第1の所定時間の後に設定される第3の所定時間を第1の所定時間より長くし、且つこの第3の所定時間内に吸収式冷凍機を異常停止させる高温再生器温度を第1の所定温度より高く設定したので、第3の所定時間内に負荷の急変による高温再生器温度の変化と上記吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下による高温再生器1の温度上昇とを一層確実に区別することができ、吸収式冷凍機を一層確実に異常停止させることができる。特に、制御弁14の開度を三位置制御して高温再生器1の加熱量を段階的に制御しているような場合にも、加熱量の変動による高温再生器温度の変動と区別しての吸収式冷凍機を異常停止させることができる。
【0050】
また、吸収式冷凍機Aは高温再生器1の運転停止に伴い運転を停止するので、異常発生時の吸収冷凍機の運転を抑え、運転コストを低減することができる。
尚、本願発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本願発明の主旨を逸脱しない範囲にて種々の実施が可能である。
例えば上記実施例においては、図1において、二重効用吸収式冷凍機について説明したが、例えば一重効用吸収式冷凍機、冷水あるいは温水を供給可能な吸収冷温水機に本願発明を実施した場合にも、上記各実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0051】
また、上記実施例においては、第2の温度検出器27を高温再生器1に設け、高温再生器1の温度を直接検出したが、第2の温度検出器27を図1に破線にて示したように高温再生器1から高温熱交換器に至る中間吸収液配管17の途中に設け、高温再生器1から高温熱交換器に流れる吸収液の温度を直接あるいは間壁をから間接的に検出してその温度に基づいて上記各実施例に示したように制御弁14を制御しても、上記各実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0052】
また、上記各実施例では、説明をわかりやすくするために、制御弁14を例えばPID(比例、積分、微分)制御あるいは三位置制御して高温再生器1の加熱量を調節する制御器に基づいて説明したが、例えば制御弁14を冷水出口温度によって比例制御するような他の制御方法によって制御した場合にも、上記実施例1及び2に示したように高温再生器温度によって制御弁14の開度を制限して異常停止させ、上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は上記のような吸収式冷凍機の制御方法及び制御装置であり、請求項1の発明によれば、制御器は再生器の温度を検出する温度検出器から信号を入力すると共に、記憶装置が所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力しその後停止状態を維持するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために再生器の温度が上昇したときには、制御器が動作して再生器を強制的に異常停止し、再生器の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、再生器が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、再生器が高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、再生器の腐食を抑え、保守を簡略化することができる。
【0056】
また、請求項2の発明によれば、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器の運転を停止して停止状態を継続するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために再生器の温度が上昇し、再生器の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、高温再生器が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、再生器が例えば160℃前後の高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、再生器の腐食を抑え、保守を簡略化することができる。
【0057】
また、請求項3の発明によれば、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器を異常停止し吸収式冷凍機の運転を停止するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために再生器の温度が上昇し、再生器の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、高温再生器が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、再生器が例えば160℃前後の高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、再生器の腐食を抑え、保守を簡略化することができ、且つ、異常発生時の吸収冷凍機の運転を抑え、運転コストを低減することができる。
【0058】
また、第1の所定時間の後に設定される第3の所定時間を第1の所定時間より長くし、且つこの第3の所定時間内に吸収式冷凍機を異常停止させる再生器温度を第1の所定温度より高く設定したので、第3の所定時間内に負荷の急変による再生器温度の変化と上記吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下による再生器の温度上昇とを一層確実に区別することができ、吸収式冷凍機を一層確実に異常停止させることができる。
【0059】
さらに、請求項4の発明によれば、制御器は再生器の温度を検出する温度検出器から信号を入力すると共に、第1の所定温度、この第1の所定温度より高い第2の所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が第2の所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力しその後停止状態を維持するので、例えば吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下のために再生器の温度が上昇し、再生器の運転と停止とが何回も繰り返されることを回避できる。また、高温再生器が運転と停止とを繰り返すことを回避でき、再生器が例えば160℃前後の高温の状態で長時間経過することを防止でき、この結果、再生器の腐食を抑え、保守を簡略化することができる。
【0060】
また、第1の所定時間の後に設定される第3の所定時間を第1の所定時間より長くし、且つこの第3の所定時間内に吸収式冷凍機を異常停止させる再生器温度を第1の所定温度より高く設定したので、第3の所定時間内に負荷の急変による再生器温度の変化と上記吸収式冷凍機の機器内への不凝縮ガスの漏れ、あるいは冷却水の汚れによる能力低下による再生器の温度上昇とを一層確実に区別することができ、吸収式冷凍機を一層確実に異常停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例を示す吸収式冷凍機の回路構成図である。
【図2】図1に示した制御器の概略ブロック図である。
【図3】図1に示した制御弁制御を説明するフローチャート図である。
【図4】図1に示した制御弁制御を説明するタイムチャート図である。
【図5】図1に示した制御弁の異なる制御を説明するフローチャート図である。
【図6】図1に示した制御弁の異なる制御を説明するタイムチャート図である。
Claims (4)
- 再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出する温度検出器と、この温度検出器から信号を入力し、所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力して停止信号出力後は運転信号を出力しない制御器とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置。
- 再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器の運転を停止して停止状態を継続することを特徴とする吸収式冷凍機の制御方法。
- 再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出し、再生器の温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の再生器の温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に再生器の温度が第1の所定温度より高い第2の所定温度になったときには再生器を異常停止し吸収式冷凍機の運転を停止して停止状態を継続することを特徴とする吸収式冷凍機の制御方法。
- 再生器、凝縮器、蒸発器及び吸収器などを配管接続して冷媒及び吸収液の循環路を形成し、再生器の加熱量を負荷に応じて制御する吸収式冷凍機において、再生器の温度を検出する温度検出器と、この温度検出器から信号を入力し、第1の所定温度、この第1の所定温度より高い第2の所定温度、第1の所定時間及びこの第1の所定時間より長い第2の所定時間を記憶し、温度検出器の検出温度が第1の所定温度になったときから第1の所定時間再生器の加熱量を制限し、且つ第1の所定時間の経過時点の検出温度が第1の所定温度より低いときには、再生器の加熱量を負荷に応じて制御し、第1の所定時間の経過後第2の所定時間内に検出温度が第2の所定温度になったときには再生器の運転停止信号を出力して停止信号出力後は運転信号を出力しない制御器とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置。
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