JP2017211371A - 温度異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定温度の時間変化が急峻であっても緩慢であっても部品の温度異常を適切に判定できる温度異常判定装置を提供する。【解決手段】部品2の温度を測定する温度センサ11と、部品2の温度上昇率が高くなる程又は測定された温度が高くなる程、部品2の高温異常を検出してから判定するまでの高温異常判定時間を短く設定し、測定された温度が高温異常判定時間の間高温異常検出閾値を超えた場合に部品2の高温異常を判定する制御部12とを備えて温度異常判定装置1を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、温度異常判定装置に関する。
部品の温度異常を検出して判定する際には、部品の温度測定に用いられる温度センサの性能や、該温度センサの内外で発生するノイズの影響等を考慮することが望ましい。そこで、例えば、部品の高温異常は、温度センサにより測定された温度が所定時間(高温異常判定時間)の間、高温異常検出閾値を超えた場合に判定され得る。同様に、部品の低温異常は、温度センサにより測定された温度が所定時間(低温異常判定時間)の間、低温異常検出閾値を下回った場合に判定され得る。ただし、測定温度が部品の使用可能限界温度に達すると、部品の劣化が進んだり、部品が故障する等して、部品は使用できなくなる。それ故、部品の温度異常は、測定温度が使用可能限界温度に達する前に判定されることが望まれる。
なお、関連する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特開2010−207029号公報
しかしながら、測定温度の時間変化は、急峻な場合もあれば緩慢な場合もある。そこで、測定温度の時間変化が急峻な場合にも対応できるように、温度異常検出閾値を使用可能限界温度から離して設定することが考えられる。図9は、測定温度の急峻な時間変化に対応して温度異常検出閾値が設定されたケースの説明図である。図9には、測定温度の時間変化が急峻であっても高温異常が判定できるように、部品の使用可能上限温度から離して高温異常検出閾値が設定されたケースが示されている。
図9に示すように、高温異常検出閾値を使用可能上限温度から離して設定すれば、測定温度の時間変化が急峻であっても、測定温度が使用可能上限温度に達する前に部品の高温異常を判定できる。すなわち、図9(A)の実線で示すように、測定温度の時間変化が継続的に急峻であっても、測定温度が高温異常判定時間の間(時刻t〜時刻t)に使用可能上限温度に達する前に部品の高温異常を判定できる。また、図9(A)の破線で示すように、測定温度が高温異常検出閾値を超えた後(時刻t)に測定温度の時間変化が急峻になったとしても、測定温度が高温異常判定時間の間に使用可能上限温度に達する前に部品の高温異常を判定できる。
しかしながら、高温異常検出閾値を使用可能上限温度から離して設定すると、測定温度の時間変化が緩慢な場合には、図9(B)の実線で示すように、測定温度が使用可能上限温度に達するまでに余裕があるにも拘らず、部品の高温異常を判定してしまう。或いは、図9(B)の破線で示すように、高温異常判定時間経過後に測定温度が高温異常検出閾値を下回る可能性があるにも拘らず、部品の温度異常を判定してしまう。
部品の高温異常の判定についての上述したような問題は、部品の低温異常の判定についても同様に生じる。
本発明の一側面に係る目的は、測定温度の時間変化が急峻であっても緩慢であっても部品の温度異常を適切に判定できる温度異常判定装置を提供することである。
本発明に係る一つの形態である温度異常判定装置は、部品の温度を測定する温度センサと、制御部とを含む。制御部は、部品の温度上昇率が高くなる程又は測定された温度が高くなる程、部品の高温異常を検出してから判定するまでの高温異常判定時間を短く設定する。また、制御部は、測定された温度が高温異常判定時間の間高温異常検出閾値を超えた場合に部品の高温異常を判定する。
一実施形態に従った温度異常判定装置によれば、測定温度の時間変化が急峻であっても緩慢であっても部品の温度異常を適切に判定できる。
実施形態に従った温度異常判定装置の構成例を示す図である。 部品の温度変化率に従って設定される温度異常判定時間の一例を説明する図である 測定温度に従って設定される温度異常判定時間の一例を説明する図である。 第1の実施例における温度異常判定の説明図である。 第1の実施例の変形例における制御部の動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施例の変形例における温度異常判定の説明図である。 第2の実施例(その1)における温度異常判定の説明図である。 第2の実施例(その2)における温度異常判定の説明図である。 測定温度の急峻な時間変化に対応して温度異常検出閾値が設定されたケースの説明図である。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態に従った温度異常判定装置の構成例を示す図である。図1に示す一例では、温度異常判定装置1は、温度センサ11、制御部12、記憶部13、及びカウンタ14を含む。
温度センサ11は、例えば、サーミスタである。温度センサ11は、温度異常の判定対象である1つ以上の部品2に又は1つ以上の部品2の近くに設置され、部品2の温度を測定する。部品2は、二次電池、充電装置のインレット、リレー、及び回路基板等を含む任意の部品であってよい。
制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又はプログラマブルディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)により構成される。例えば、制御部12は、以下の(1)に記載されるような高温異常判定及び(2)に記載されるような低温異常判定の少なくとも一方を実行する。
(1) 制御部12は、部品2の温度上昇率が高くなる程又は測定された温度が高くなる程、部品2の高温異常を検出してから判定するまでの高温異常判定時間を短く設定する。また、制御部12は、測定された温度が高温異常判定時間の間、高温異常検出閾値を超えた場合に部品2の高温異常を判定する。
(2) 制御部12は、部品2の温度低下率が高くなる程又は測定された温度が低くなる程、部品2の低温異常を検出してから判定するまでの低温異常判定時間を短く設定する。また、制御部12は、測定された温度が低温異常判定時間の間、低温異常検出閾値を下回った場合に部品2の低温異常を判定する。
なお、以下の説明において、高温異常判定及び低温異常判定を特に区別しない場合には、温度異常判定と記載する場合がある。高温異常判定時間及び低温異常判定時間を特に区別しない場合には、温度異常判定時間と記載する場合がある。温度上昇率及び温度低下率を特に区別しない場合には、温度変化率と記載する場合がある。高温異常検出閾値及び低温異常検出閾値を特に区別しない場合には、温度異常検出閾値と記載する場合がある。温度異常検出閾値とは、部品2の温度異常が最終的に判定される前に部品2の温度異常が最初に検出される温度を指す。使用可能上限温度及び使用可能下限温度を特に区別しない場合には、使用可能限界温度と記載する場合がある。使用可能限界温度とは、温度異常により部品2が劣化したり故障したりせずに、部品2の使用(稼動)を継続できる限界温度を指す。なお、使用可能上限温度は高温異常検出閾値よりも高く、使用可能下限温度は低温異常検出閾値よりも低い。
部品2の温度異常を判定した場合、制御部12は、部品2の温度異常をユーザに通知してもよい。また、制御部12は、部品2の稼動を停止させてもよい。
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等により構成される。記憶部13は、制御部12が実行する制御に合わせて、図2及び図3に示されるような高温異常判定時間及び低温異常判定時間の少なくとも一方を記憶する。制御部12は、現在の温度変化率又は現在の測定温度に対応する温度異常判定時間を記憶部13から読み出し、読み出した温度異常判定時間を設定する。
図2は、部品の温度変化率に従って設定される温度異常判定時間の一例を説明する図である。具体的には、図2(A)は、部品2の温度上昇率に従って設定される高温異常判定時間の一例である。図2(A)の横軸は部品2の温度上昇率であり、縦軸は高温異常判定時間である。また、図2(B)は、部品の温度低下率に従って設定される低温異常判定時間の一例である。図2(B)の横軸は部品2の温度低下率であり、縦軸は低温異常判定時間である。
図2(A)に示すように、高温異常判定時間は、部品2の温度上昇率が高くなる程短くなるように設定される。また、図2(B)に示すように、低温異常判定時間は、部品2の温度低下率が高くなる程短くなるように設定される。記憶部13は、図2に示すような部品2の温度変化率と温度異常判定時間との関係が記載されたテーブルを記憶してもよい。或いは、記憶部13は、図2に示すような部品2の温度変化率と温度異常判定時間との関係を示す関数を記憶してもよい。
図3は、測定温度に従って設定される温度異常判定時間の一例を説明する図である。具体的には、図3(A)は、測定温度に従って設定される高温異常判定時間の一例である。図3(A)の横軸は測定温度であり、縦軸は高温異常判定時間である。図3(B)は、測定温度に従って設定される低温異常判定時間の一例である。図3(B)の横軸は測定温度であり、縦軸は低温異常判定時間である。
図3(A)に示すように、高温異常判定時間は、測定温度が高くなる程短くなるように設定される。また、図3(B)に示すように、低温異常判定時間は、測定温度が低くなる程短くなるように設定される。記憶部13は、図3に示すような測定温度と温度異常判定時間との関係が記載されたテーブルを記憶してもよい。或いは、記憶部13は、図3に示すような測定温度と温度異常判定時間との関係を示す関数を記憶してもよい。
なお、温度異常判定時間は、図2及び図3とは異なるように設定されてもよい。例えば、温度異常判定時間は、図3のように、部品2の温度変化率に従って非連続的に(例えば、階段状に)変化するように設定されてもよい。また、温度異常判定時間は、図2のように、測定温度に従って連続的に変化するように設定されてもよい。
温度異常判定装置1が実行する温度異常判定の具体例を、部品2の温度変化率に従って温度異常判定時間が設定される第1の実施例と、温度センサ11により測定された測定温度に従って温度異常判定時間が設定される第2の実施例に分けて以下で説明する。
<第1の実施例>
制御部12は、温度センサ11により測定された部品2の温度から、単位時間当たり(例えば、1秒、又は5秒等)の部品2の温度変化を計算し、部品2の温度変化率を取得する。そして、制御部12は、部品2の温度変化率に対応する温度異常判定時間を記憶部13から取得する(図2参照)。なお、温度変化率及び温度異常判定時間の取得は、部品2の測定温度が温度異常検出閾値に達する前から逐次行われてもよいし、部品2の測定温度が温度異常検出閾値に達した時点から行われてもよい。
例えば、温度センサ11により測定された部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた場合、制御部12は、部品2の高温異常検出閾値を超えた時点における高温異常判定時間を設定する。また、制御部12は、設定した高温異常判定時間の計測をカウンタ14を用いて開始する。設定された高温異常判定時間の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた場合、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
言い換えると、高温異常判定時間とは、部品2の温度が高温異常検出閾値を超えた後、高温異常検出閾値を所定時間連続して超えたときに、部品2が高温異常だと確定(判定)する時間である。
一方、温度センサ11により測定された部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った場合、制御部12は、部品2の低温異常検出閾値を下回った時点における低温異常判定時間を設定する。また、制御部12は、設定した低温異常判定時間の計測をカウンタ14を用いて開始する。設定された低温異常判定時間の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った場合、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
言い換えると、低温異常判定時間とは、部品2の温度が低温異常検出閾値を下回った後、低温異常検出閾値を所定時間連続して下回ったときに、部品2が低温異常だと確定(判定)する時間である。
例えば、部品2の温度変化率が高い場合、温度異常判定時間は相対的に短く設定される(図2参照)。したがって、部品2の温度変化が急峻で、部品2の温度変化率が高い場合でも、制御部12は、部品2の測定温度が使用可能限界温度に達する前に部品2に温度異常が発生したと適切に判定できる。
一方、部品2の温度変化率が低い場合、温度異常判定時間は相対的に長く設定される(図2参照)。部品2の温度上昇率が低いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に高温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度変化が緩慢で、相対的に長い高温異常判定時間の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に温度異常が発生したと適切に判定できる。同様に、部品2の温度低下率が低いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度変化が緩慢で、相対的に長い低温異常判定時間の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと適切に判定できる。
このように、実施形態に従った温度異常判定装置によれば、測定温度の時間変化が急峻であっても緩慢であっても部品の温度異常を適切に判定できる。また、実施形態に従った温度異常判定装置によれば、温度異常と判定されなくてよい状態を温度異常と判定しないため、部品の稼働率を向上させることができる。
なお、上述の説明は、第1の実施例の一形態にすぎず、種々の改良、変更が可能である。例えば、制御部12は、部品2の測定温度が温度異常検出閾値に達した後も部品2の温度変化率を逐次取得してもよい。そして、制御部12は、逐次取得した温度変化率に従って温度異常判定時間を逐次変更してもよい。こうした構成によれば、測定温度が高温異常検出閾値を超えた後に温度上昇率が急峻になった場合でも、部品の高温異常を適切に判定できる。同様に、こうした構成によれば、測定温度が低温異常検出閾値を下回った後に温度低下率が急峻になった場合でも、部品の低温異常を適切に判定できる。
図4は、こうした構成における温度異常判定の説明図である。具体的には、図4(A)は、高温異常判定の説明図である。図4(A)の横軸は高温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。図4(B)は、低温異常判定の説明図である。図4(B)の横軸は低温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。なお、図4(A)において、測定温度は、高温異常検出閾値TthHを超えた後、上昇し続けるものとする。また、図4(B)において、測定温度は、低温異常検出閾値TthLを下回った後、下降し続けるものとする。
例えば、図4(A)に示すように、時刻t13において部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHを超えると、制御部12は、高温異常検出閾値TthHを超えた時点における温度上昇率RH1に対応する第1の高温異常判定時間TJH1を設定する。また、制御部12は、第1の高温異常判定時間TJH1の計測をカウンタ14を用いて開始する。
次に、第1の高温異常判定時間TJH1が経過する前の時刻t14において、温度上昇率Rが温度上昇率RH1よりも高い温度上昇率RH2になると、制御部12は、その温度上昇率RH2に従って、第1の高温異常判定時間TJH1の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の高温異常判定時間TJH2を設定する。なお、温度上昇率RH2は温度上昇率RH1よりも高いため、第2の高温異常判定時間TJH2は第1の高温異常判定時間TJH1よりも短い時間となる。
次に、第2の高温異常判定時間TJH2が経過する前の時刻t15において、温度上昇率Rが温度上昇率RH1から温度上昇率RH1に戻ると、制御部12は、その温度上昇率RH1に従って、第1の高温異常判定時間TJH1を設定する。
そして、時刻t16において、第1の高温異常判定時間TJH1が経過した場合、すなわち、第1の高温異常判定時間TJH1の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHを超えた場合、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
例えば、部品2の温度上昇率が相対的に低く、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えてから部品2の使用可能上限温度に達するまでに余裕がある場合には、高温異常判定時間は相対的に長く設定される(図2(A)参照)。部品2の温度上昇率が低いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に高温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度上昇率が相対的に低く、相対的に長い高温異常判定時間の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に高温異常が発生したと適切に判定できる。
また、部品2の温度上昇率が相対的に高く、高温異常検出閾値を超えてから部品2の使用可能上限温度に達するまでに余裕がない場合には、高温異常判定時間は相対的に短く設定される(図2(A)参照)。このように、部品2の温度上昇率が高い場合には、高温異常判定時間が相対的に短く設定されるため、制御部12は、部品2の測定温度が使用可能上限温度に達する前に部品2に高温異常が発生したと適切に判定できる。
一方、例えば、図4(B)に示すように、時刻t17において部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLを下回ると、制御部12は、低温異常検出閾値TthLを下回った時点における温度低下率RL1に対応する第1の低温異常判定時間TJL1を設定する。また、制御部12は、第1の低温異常判定時間TJL1の計測をカウンタ14を用いて開始する。
次に、第1の低温異常判定時間TJL1が経過する前の時刻t18において、温度低下率Rが温度低下率RL1よりも高い温度低下率RL2になると、制御部12は、その温度低下率RL2に従って、第1の低温異常判定時間TJL1の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の低温異常判定時間TJL2を設定する。なお、温度低下率RL2は温度低下率RL1よりも高いため、第2の低温異常判定時間TJL2は第1の低温異常判定時間TJL1よりも短い時間となる。
次に、第2の低温異常判定時間TJH2が経過する前の時刻t19において、温度低下率Pが温度低下率RL2から温度低下率RL1に戻ると、制御部12は、その温度低下率RL1に従って、第1の高温異常判定時間TJH1を設定する。
そして、時刻t20において、第1の低温異常判定時間TJL1が経過した場合、すなわち、第1の低温異常判定時間TJL1の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLを下回った場合、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
例えば、部品2の温度低下率が相対的に低く、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回ってから部品2の使用可能下限温度に達するまでに余裕がある場合には、低温異常判定時間は相対的に長く設定される(図2(B)参照)。部品2の温度低下率が低いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度低下率が相対的に低く、相対的に長い低温異常判定時間の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと適切に判定できる。
また、部品2の温度低下率が相対的に高く、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回ってから部品2の使用可能下限温度に達するまでに余裕がない場合には、低温異常判定時間は相対的に短く設定される(図2(B)参照)。このように、部品2の温度低下率が相対的に高い場合には、低温異常判定時間が相対的に短く設定されるため、制御部12は、部品2の測定温度が使用可能下限温度に達する前に部品2に低温異常が発生したと適切に判定できる。
<第1の実施例の変形例>
第1の実施例の変形例において、制御部12は、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた後、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えているときに取得した温度上昇率のうちの最大の温度上昇率に従って高温異常判定時間を設定する。または、制御部12は、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った後、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回っているときに取得した温度低下率のうちの最大の温度低下率に従って低温異常判定時間を設定する。
このように構成しても、測定温度が高温異常検出閾値を超えた後に温度上昇率が急に変化しても、部品2の高温異常を適切に判定できる。同様に、測定温度が低温異常検出閾値を下回った後に温度低下率が急に変化しても、部品2の低温異常を適切に判定できる。
図5は、第1の実施例の変形例における制御部12の動作の一例を示すフローチャートである。なお、制御部12は、第1の制御タイミング毎に、図5に示すフローチャートを実行するものとする。また、制御部12は、第2の制御タイミング毎に、最新の温度上昇率及び最新の温度低下率を取得するものとする。なお、第1の制御タイミングと第2の制御タイミングは互いに同じタイミングでもよいし、互いに異なるタイミングでもよい。また、カウンタ14は、高温カウンタ値及び低温カウンタ値をカウントアップするものとし、高温カウンタ値及び低温カウンタ値は、クリアされるまで保持し続けるものとする。
まず、制御部12は、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えていると判断すると(S501:Yes)、最新の温度上昇率が、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えているときに取得した温度上昇率のうちの最大の温度上昇率よりも大きいか否かを判断する(S502)。
次に、制御部12は、最新の温度上昇率が最大の温度上昇率よりも大きいと判断すると(S502:Yes)、最大の温度上昇率を、最新の温度上昇率に設定(更新)するとともに、最新の高温異常判定時間を、最新の温度上昇率に対応する高温異常判定時間に設定(更新)する(S503)。
次に、制御部12は、高温カウンタ値をカウントアップさせた後(S504)、その高温カウンタ値が最新の高温異常判定時間以上であると判断すると(S505:Yes)、部品2に高温異常が発生したと判定する(S506)。
また、制御部12は、最新の温度上昇率が最大の温度上昇率以下であると判断すると(S502:No)、最大の温度上昇率及び最新の高温異常判定時間を更新せずに、高温カウンタ値をカウントアップさせ(S504)、その高温カウンタ値が最新の高温異常判定時間以上であると判断すると(S505:Yes)、部品2に高温異常が発生したと判定する(S506)。
また、制御部12は、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回っていると判断すると(S501:No、S507:Yes)、最新の温度低下率が、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回っているときに取得した温度低下率のうちの最大の温度低下率よりも大きいか否かを判断する(S508)。
次に、制御部12は、最新の温度低下率が最大の温度低下率よりも大きいと判断すると(S508:Yes)、最大の温度低下率を、最新の温度低下率に設定(更新)するとともに、最新の低温異常判定時間を、最新の温度低下率に対応する低温異常判定時間に設定(更新)する(S509)。
次に、制御部12は、低温カウンタ値をカウントアップさせた後(S510)、その低温カウンタ値が最新の低温異常判定時間以上であると判断すると(S511:Yes)、部品2に低温異常が発生したと判定する(S506)。
また、制御部12は、最新の温度低下率が最大の温度低下率以下であると判断すると(S508:No)、最大の温度低下率及び最新の低温異常判定時間を更新せずに、低温カウンタ値をカウントアップさせ(S510)、その低温カウンタ値が最新の低温異常判定時間以上であると判断すると(S511:Yes)、部品2に低温異常が発生したと判定する(S512)。
また、制御部12は、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えていないと判断し(S501:No)、かつ、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回っていないと判断すると(S507:No)、高温カウンタ値及び低温カウンタ値をクリアする(S513)。
なお、図5に示すフローチャートにおいて、制御部12は、高温異常判定(S501〜S506)のみ、または、低温異常判定(S507〜S512)のみを実行するように構成してもよい。このように構成する場合、制御部12は、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えていないと判断すると(S501:No)、高温カウンタ値をクリアする(S513)。または、制御部12は、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回っていないと判断すると(S707:No)、低温カウンタ値をクリアする(S513)。
図6は、第1の実施例の変形例における温度異常判定の説明図である。具体的には、図6(A)は、高温異常判定の説明図である。図6(A)の横軸は高温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。図6(B)は、低温異常判定の説明図である。図6(B)の横軸は低温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。なお、図6(A)において、測定温度は、高温異常検出閾値TthHを超えた後、上昇し続けるものとする。また、図6(B)において、測定温度は、低温異常検出閾値TthLを下回った後、下降し続けるものとする。
例えば、図6(A)に示すように、時刻t21において部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHを超えると、制御部12は、最大の温度上昇率を、最新の温度上昇率RH1に設定し、最新の高温異常判定時間を、最新の温度上昇率RH1に対応する第1の高温異常判定時間TJH1に設定する。また、制御部12は、高温カウンタ値のカウントアップを開始させる。
次に、高温カウンタ値が第1の高温異常判定時間TJH1(最新の高温異常判定時間)以上になる前の時刻t22において、最新の温度上昇率が温度上昇率RH1よりも高い温度上昇率RH2になると、制御部12は、最大の温度上昇率を、最新の温度上昇率RH2に設定(更新)し、最新の高温異常判定時間を、最新の温度上昇率RH2に対応する第2の高温異常判定時間TJH2に設定(更新)する。なお、温度上昇率RH2は温度上昇率RH1よりも高いため、第2の高温異常判定時間TJH2は第1の高温異常判定時間TJH1よりも短い時間となる。
次に、高温カウンタ値が第2の高温異常判定時間TJH2(最新の高温異常判定時間)以上になる前の時刻t23において、最新の温度上昇率が温度上昇率RH2から温度上昇率RH1に戻ると、制御部12は、最大の温度上昇率及び最新の高温異常判定時間を更新せず、高温カウンタ値のカウントアップを続ける。
そして、時刻t24において、高温カウンタ値が第2の高温異常判定時間TJH2(最新の高温異常判定時間)以上になると、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
一方、例えば、図6(B)に示すように、時刻t25において部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLを下回ると、制御部12は、最大の温度低下率を、最新の温度低下率RL1に設定し、最新の低温異常判定時間を、最新の温度低下率RL1に対応する第1の低温異常判定時間TJL1に設定する。また、制御部12は、低温カウンタ値のカウントアップを開始させる。
次に、低温カウンタ値が第1の低温異常判定時間TJL1(最新の低温異常判定時間)以上になる前の時刻t26において、最新の温度低下率が温度低下率RL1よりも高い温度低下率RL2になると、制御部12は、最大の温度低下率を、最新の温度低下率RL2に設定(更新)し、最新の低温異常判定時間を、最新の温度低下率RL2に対応する第2の低温異常判定時間TJL2に設定(更新)する。なお、温度低下率RL2は温度低下率RL1よりも高いため、第2の低温異常判定時間TJL2は第1の低温異常判定時間TJL1よりも短い時間となる。
次に、低温カウンタ値が第2の低温異常判定時間TJL2(最新の低温異常判定時間)以上になる前の時刻t27において、最新の温度低下率が温度低下率RL2から温度低下率RL1に戻ると、制御部12は、最大の温度低下率及び最新の低温異常判定時間を更新せず、低温カウンタ値のカウントアップを続ける。
そして、時刻t28において、低温カウンタ値が第2の低温異常判定時間TJL2(最新の低温異常判定時間)以上になると、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
<第2の実施例>
制御部12は、温度センサ11により測定された部品2の温度を取得する。そして、制御部12は、部品2の測定温度に対応する温度異常判定時間を記憶部13から取得する(図3参照)。なお、温度異常判定時間の取得は、部品2の測定温度が温度異常検出閾値に達する前から逐次行われてもよいし、部品2の測定温度が温度異常検出閾値に達した時点から行われてもよい。
図7は、第2の実施例(その1)における温度異常判定の説明図である。具体的には、図7(A)は、第2の実施例(その1)における高温異常判定の説明図である。図7(A)の横軸は高温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。図7(B)は、第2の実施例(その1)における低温異常判定の説明図である。図7(B)の横軸は低温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。
第2の実施例(その1)では、制御部12は、部品2の計測温度が第1の高温異常検出閾値を超えると、第1の高温異常検出閾値を超えた時点から第1の高温異常判定時間のカウントを開始し、その後、計測温度が第1の高温異常検出閾値よりも高い第2の高温異常検出閾値を超えると、第1の高温異常判定時間よりも短く、かつ、第1の高温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の高温異常判定時間を設定する。または、制御部12は、部品2の測定温度が第1の低温異常検出閾値を下回ると、第1の低温異常検出閾値を下回った時点から第1の低温異常判定時間のカウントを開始し、その後、測定温度が第1の低温異常検出閾値よりも低い第2の低温異常検出閾値を下回ると、第1の低温異常判定時間よりも短く、かつ、第1の低温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の低温異常判定時間を設定する。
例えば、図7(A)に示すように、時刻tにおいて部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHを超えると、制御部12は、相対的に長い第1の高温異常判定時間TJH1を設定する。また、制御部12は、設定した第1の高温異常判定時間TJH1の計測をカウンタ14を用いて開始する。そして、第1の高温異常判定時間TJH1の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHよりも高い第1の温度Tm1を超えることなく高温異常検出閾値TthHを超えた場合、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
次に、設定した第1の高温異常判定時間TJH1が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第1の温度Tm1を超えると、制御部12は、第1の高温異常判定時間TJH1よりも短い第2の高温異常判定時間TJH2を設定する。そして、設定した第2の高温異常判定時間TJH2の間、部品2の測定温度が第1の温度Tm1よりも高い第2の温度Tm2を超えることなく高温異常検出閾値TthHを超えた場合、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
更に、設定した第2の高温異常判定時間TJH2が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第2の温度Tm2を超えると、制御部12は、第2の高温異常判定時間TJH2よりも短い第3の高温異常判定時間TJH3を設定する。そして、設定した第3の高温異常判定時間TJH3の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値TthHを超えた場合、制御部12は、部品2に高温異常が発生したと判定する。
例えば、部品2の測定温度が相対的に低く、高温異常検出閾値を超えてから部品2の使用可能上限温度に達するまでに余裕がある場合には、高温異常判定時間は相対的に長く設定される(図3(A)及び図7(A)参照)。部品2の測定温度が低いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に高温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度変化が緩慢で、相対的に長い高温異常判定時間の間、部品2の測定温度が高温異常検出閾値を超えた場合には、部品2に高温異常が発生したと適切に判定できる。
また、部品2の測定温度が相対的に高く、高温異常検出閾値を超えてから部品2の使用可能上限温度に達するまでに余裕がない場合には、高温異常判定時間は相対的に短く設定される(図3(A)及び図7(A)参照)。したがって、部品2の温度変化が急峻で、部品2の測定温度が相対的に高くなった場合には、高温異常判定時間が相対的に短く設定されるため、制御部12は、部品2の測定温度が使用可能上限温度に達する前に部品2に高温異常が発生したと適切に判定できる。
一方、例えば、図7(B)に示すように、時刻tにおいて部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLを下回ると、制御部12は、相対的に長い第1の低温異常判定時間TJL1を設定する。また、制御部12は、第1の低温異常判定時間TJL1の計測をカウンタ14を用いて開始する。そして、設定した第1の低温異常判定時間TJL1の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLよりも低い第3の温度Tm3を下回ることなく低温異常検出閾値TthLを下回った場合、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
次に、設定した第1の低温異常判定時間TJL1が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第3の温度Tm3を下回ると、制御部12は、第1の低温異常判定時間TJL1よりも短い第2の低温異常判定時間TJL2を設定する。そして、設定した第2の低温異常判定時間TJL2の間、部品2の測定温度が第3の温度Tm3よりも低い第4の温度Tm4を下回ることなく低温異常検出閾値TthLを下回った場合、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
更に、設定した第2の低温異常判定時間TJL2が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第4の温度Tm4を下回ると、制御部12は、第2の低温異常判定時間TJL2よりも短い第3の低温異常判定時間TJL3を設定する。そして、設定した第3の低温異常判定時間TJL3の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値TthLを下回った場合、制御部12は、部品2に低温異常が発生したと判定する。
例えば、部品2の測定温度が相対的に高く、低温異常検出閾値を下回ってから部品2の使用可能下限温度に達するまでに余裕がある場合には、低温異常判定時間は相対的に長く設定される(図3(B)及び図7(B)参照)。部品2の測定温度が高いとは言え、部品2の測定温度が相対的に長時間に渡って低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと判定されることが望ましい。したがって、制御部12は、部品2の温度変化が緩慢で、相対的に長い低温異常判定時間の間、部品2の測定温度が低温異常検出閾値を下回った場合には、部品2に低温異常が発生したと適切に判定できる。
また、部品2の測定温度が相対的に低く、低温異常検出閾値を下回ってから部品2の使用可能下限温度に達するまでに余裕がない場合には、低温異常判定時間は相対的に短く設定される(図3(B)及び図7(B)参照)。したがって、部品2の温度変化が急峻で、部品2の測定温度が相対的に低くなった場合には、低温異常判定時間が相対的に短く設定されるため、制御部12は、部品2の測定温度が使用可能下限温度に達する前に部品2に低温異常が発生したと適切に判定できる。
このように、実施形態に従った温度異常判定装置によれば、測定温度の時間変化が急峻であっても緩慢であっても部品の温度異常を適切に判定できる。また、実施形態に従った温度異常判定装置によれば、温度異常と判定されなくてよい状態を温度異常と判定しないため、部品の稼働率を向上させることができる。
なお、上述の説明は、第2の実施例の一形態にすぎず、種々の改良、変更が可能である。例えば、上述の説明では、部品2の温度変化に従って3つの温度異常判定時間が設定及び変更されるが、部品2の温度変化に従って2つ以下又は4つ以上の温度異常判定時間が設定及び変更されるように構成してもよい。また、上述の説明とは異なり、第2の実施例は、以下の説明のように変更されてもよい。
図8は、第2の実施例(その2)における温度異常判定の説明図である。具体的には、図8(A)は、第2の実施例(その2)における高温異常判定の説明図である。図8(A)の横軸は高温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。図8(B)は、第2の実施例(その2)における低温異常判定の説明図である。図8(B)の横軸は低温異常判定時間であり、縦軸は測定温度である。
例えば、図8(A)に示すように、時刻tにおいて部品2の測定温度が第1の高温異常検出閾値TthH1を超えると、制御部12は、相対的に長い第1の高温異常判定時間TJH1 ´を設定する。また、制御部12は、第1の高温異常判定時間TJH1 ´の計測を第1の高温異常検出閾値TthH1を超えた時点からカウンタ14を用いて開始する。そして、第1の高温異常判定時間TJH1 ´の間、部品2の測定温度が第1の高温異常検出閾値TthH1を超えた場合、制御部12は、部品2に第1の高温異常が発生したと判定する。
次に、第1の高温異常判定時間TJH1が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第1の高温異常検出閾値TthHよりも高い第2の高温異常検出閾値TthH2を超えると、制御部12は、第2の高温異常判定時間TJH2 ´を更に設定する。すなわち、制御部12は、既に設定している第1の高温異常判定時間TJH1 ´に加えて、第1の高温異常判定時間TJH1 ´よりも短い第2の高温異常判定時間TJH2 ´を更に設定する。また、制御部12は、既に開始している第1の高温異常判定時間TJH1 ´の計測に加えて、第2の高温異常判定時間TJH2 ´の計測を第2の高温異常検出閾値TthH2を超えた時点からカウンタ14を用いて更に開始する。そして、第2の高温異常判定時間TJH2 ´の間、部品2の測定温度が第2の高温異常検出閾値TthH2を超えた場合、制御部12は、部品2に第2の高温異常が発生したと判定する。
更に、第2の高温異常判定時間TJH2 ´が経過する前の時刻tにおいて、部品2の測定温度が第2の高温異常検出閾値TthH2よりも高い第3の高温異常検出閾値TthH3を超えると、制御部12は、第3の高温異常判定時間TJH3 ´を更に設定する。すなわち、制御部12は、既に設定している第1の高温異常判定時間TJH1 ´及び第2の高温異常判定時間TJH2 ´に加えて、第2の高温異常判定時間TJH2 ´よりも短い第3の高温異常判定時間TJH3 ´を更に設定する。また、制御部12は、既に開始している第1の高温異常判定時間TJH1 ´及び第2の高温異常判定時間TJH2 ´の計測に加えて、第3の高温異常判定時間TJH3 ´の計測を第3の高温異常検出閾値TthH3を超えた時点からカウンタ14を用いて更に開始する。そして、第3の高温異常判定時間TJH3 ´の間、部品2の測定温度が第3の高温異常検出閾値TthH3を超えた場合、制御部12は、部品2に第3の温度異常が発生したと判定する。
一方、図8(B)に示すように、時刻t10において部品2の測定温度が第1の低温異常検出閾値TthL1を下回ると、制御部12は、相対的に長い第1の低温異常判定時間TJL1 ´を設定する。また、制御部12は、第1の低温異常検出閾値TthL1を下回った時点から、第1の低温異常判定時間TJL1 ´の計測をカウンタ14を用いて開始する。そして、第1の低温異常判定時間TJL1 ´の間、部品2の測定温度が第1の低温異常検出閾値TthL1を下回った場合、制御部12は、部品2に第1の低温異常が発生したと判定する。
次に、第1の低温異常判定時間TJL1 ´が経過する前の時刻t11において、部品2の測定温度が第1の低温異常検出閾値TthLよりも低い第2の低温異常検出閾値TthL2を下回ると、制御部12は、第2の低温異常判定時間TJL2 ´を更に設定する。すなわち、制御部12は、既に設定している第1の低温異常判定時間TJL1 ´に加えて、第1の低温異常判定時間TJL1よりも短い第2の低温異常判定時間TJL2 ´を更に設定する。また、制御部12は、既に開始している第1の低温異常判定時間TJL1 ´の計測に加え、第2の低温異常判定時間TJL2 ´の計測を第2の低温異常検出閾値TthL2を下回った時点からカウンタ14を用いて更に開始する。そして、第2の低温異常判定時間TJL2 ´の間、部品2の測定温度が第2の低温異常検出閾値TthL2を下回った場合、制御部12は、部品2に第2の低温異常が発生したと判定する。
更に、第2の低温異常判定時間TJL2 ´が経過する前の時刻t12において、部品2の測定温度が第2の低温異常検出閾値TthL2よりも低い第3の低温異常検出閾値TthL3を下回ると、制御部12は、第3の低温異常判定時間TJL3 ´を更に設定する。すなわち、制御部12は、既に設定している第1の低温異常判定時間TJL1 ´及び第2の低温異常判定時間TJL2 ´に加えて、第2の低温異常判定時間TJL2 ´よりも短い第3の低温異常判定時間TJL3 ´を更に設定する。また、制御部12は、既に開始している第1の低温異常判定時間TJL1 ´及び第2の低温異常判定時間TJL2 ´の計測に加えて、第3の低温異常判定時間TJL3 ´の計測を第3の低温異常検出閾値TthL3を下回った時点からカウンタ14を用いて更に開始する。そして、第3の低温異常判定時間TJL3 ´の間、部品2の測定温度が第3の低温異常検出閾値TthL3を下回った場合、制御部12は、部品2に第3の低温異常が発生したと判定する。
このような第2の実施例(その2)によれば、第2の実施例(その1)と同様の効果が得られる。また、第2の実施例(その2)によれば、複数の温度異常検出閾値に応じて温度異常判定時間が夫々設定及び開始されるため、部品の複数種類の温度異常(例えば、部品の軟化と故障)を並行して適切に監視及び判定することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 温度異常判定装置
11 温度センサ
12 制御部
13 記憶部
14 カウンタ
2 部品

Claims (12)

  1. 部品の温度を測定する温度センサと、
    前記部品の温度上昇率が高くなる程又は測定された前記温度が高くなる程、前記部品の高温異常を検出してから判定するまでの高温異常判定時間を短く設定し、測定された前記温度が前記高温異常判定時間の間高温異常検出閾値を超えた場合に前記部品の高温異常を判定する制御部と
    を含む温度異常判定装置。
  2. 請求項1に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が第1の高温異常検出閾値を超えると、前記第1の高温異常検出閾値を超えた時点から第1の高温異常判定時間のカウントを開始し、測定された前記温度が前記第1の高温異常検出閾値よりも高い第2の高温異常検出閾値を超えると、前記第2の高温異常検出閾値を超えた時点から前記第1の高温異常判定時間よりも短い第2の高温異常判定時間のカウントを開始する
    温度異常判定装置。
  3. 請求項1に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が第1の高温異常検出閾値を超えると、前記第1の高温異常検出閾値を超えた時点から第1の高温異常判定時間のカウントを開始し、測定された前記温度が前記第1の高温異常検出閾値よりも高い第2の高温異常検出閾値を超えると、前記第1の高温異常判定時間よりも短く、かつ、前記第1の高温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の高温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
  4. 請求項1に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記高温異常検出閾値を超えると、前記高温異常検出閾値を超えた時点から第1の高温異常判定時間のカウントを開始し、前記温度上昇率が変化すると、その前記温度上昇率に従って、前記第1の高温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の高温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
  5. 請求項1に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記高温異常検出閾値を超えた後、前記温度上昇率に従って前記高温異常判定時間を逐次変更する
    温度異常判定装置。
  6. 請求項1に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記高温異常検出閾値を超えた後、測定された前記温度が前記高温異常検出閾値を超えているときに取得した前記温度上昇率のうちの最大の前記温度上昇率に従って前記高温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
  7. 部品の温度を測定する温度センサと、
    前記部品の温度低下率が高くなる程又は測定された前記温度が低くなる程、前記部品の低温異常を検出してから判定するまでの低温異常判定時間を短く設定し、測定された前記温度が前記低温異常判定時間の間低温異常検出閾値を下回った場合に前記部品の低温異常を判定する制御部と
    を含む温度異常判定装置。
  8. 請求項7に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が第1の低温異常検出閾値を下回ると、前記第1の低温異常検出閾値を下回った時点から第1の低温異常判定時間のカウントを開始し、測定された前記温度が前記第1の低温異常検出閾値よりも低い第2の低温異常検出閾値を下回ると、前記第2の低温異常検出閾値を下回った時点から前記第1の低温異常判定時間よりも短い第2の低温異常判定時間のカウントを開始する
    温度異常判定装置。
  9. 請求項7に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が第1の低温異常検出閾値を下回ると、前記第1の低温異常検出閾値を下回った時点から第1の低温異常判定時間のカウントを開始し、測定された前記温度が前記第1の低温異常検出閾値よりも低い第2の低温異常検出閾値を下回ると、前記第1の低温異常判定時間よりも短く、かつ、前記第1の低温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の低温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
  10. 請求項7に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記低温異常検出閾値を下回ると、前記低温異常検出閾値を下回った時点から第1の低温異常判定時間のカウントを開始し、前記温度低下率が変化すると、その前記温度低下率に従って、前記第1の低温異常判定時間の開始時刻と同じ時刻でカウントが開始される第2の低温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
  11. 請求項7に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記低温異常検出閾値を下回った後、前記温度低下率に従って前記低温異常判定時間を逐次変更する
    温度異常判定装置。
  12. 請求項7に記載の温度異常判定装置であって、
    前記制御部は、測定された前記温度が前記低温異常検出閾値を下回った後、測定された前記温度が前記低温異常検出閾値を下回っているとき取得した前記温度低下率のうちの最大の前記温度低下率に従って前記低温異常判定時間を設定する
    温度異常判定装置。
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