JPWO2018092197A1 - 空気調和装置および冷媒漏洩検知方法 - Google Patents

空気調和装置および冷媒漏洩検知方法 Download PDF

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Abstract

空気調和装置は、冷媒回路と、室内送風ファンと、冷媒回路の冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサと、温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置と、を備え、制御装置は、室内送風ファンの停止時に冷媒漏洩の有無を判定し、除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成された。

Description

本発明は、冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサにより冷媒漏洩の有無を判定する空気調和装置および冷媒漏洩検知方法に関する。
空気調和装置に使用されている冷媒には、可燃性を有するものがある。万が一、冷媒が漏洩した際には、冷媒が一定の濃度である下限着火濃度を超えると、着火する可能性がある。
そこで、冷媒が漏洩して大気解放されると冷媒温度が低下するという原理を利用し、温度センサを設けて冷媒漏洩を検知する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
空気調和装置の室内機から冷媒が漏洩する可能性が高いのは、施工現場で配管加工または配管接続を行うフレア加工接続部の箇所である。そのため、冷媒の漏洩を検知する温度センサがフレア加工接続部の付近に設置される技術が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
冷媒漏洩時の温度低下を検知する温度センサが室内機内の冷媒漏洩の可能性がある箇所に設置されると、周囲温度が大きく変化した際に温度センサの検出温度に基づいて制御装置が冷媒漏洩と誤検知してしまう可能性がある。このため、制御装置は、圧縮機の停止時に、室内熱交換器温度すなわち漏洩冷媒温度と、室内空気温度と、の温度差を常に算出し、この温度差が所定値以上の速度で低下したときに冷媒漏洩したと判断する技術が知られている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2016−11767号公報 特開2015−230136号公報 特開2000−81258号公報
従来、制御装置が冷媒漏洩の有無を判定できるタイミングは、漏洩した冷媒濃度が高くなる室内送風ファンの停止時に設定されていた。
ここで、温度センサは、冷媒配管内を流通する冷媒温度の影響を受けやすい場所に設けられている。そして、除霜運転中などでは、制御装置が冷媒漏洩の有無を判定する場合に、室内送風ファンが停止しているため、室内機内の冷媒配管内を流通する冷媒温度が低くなる。このため、制御装置が温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩と誤検知する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、冷媒配管の温度が低いときの冷媒漏洩との誤検知が防止される空気調和装置および冷媒漏洩検知方法を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外熱交換器並びに暖房運転または除霜運転に切り替える切替装置が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、前記室内熱交換器に空気を供給する室内送風ファンと、前記冷媒回路のうち、前記室内熱交換器の出入口付近の少なくとも一方に位置し、前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサと、前記温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記室内送風ファンの停止時に冷媒漏洩の有無を判定し、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成されたものである。
本発明に係る冷媒漏洩検知方法は、室内送風ファンで室内熱交換器に空気を供給する暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路のうち、冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を検出し、前記室内送風ファンの停止時には、前記検出した温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定し、前記除霜運転中では、前記検出した温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止するものである。
本発明に係る空気調和装置および冷媒漏洩検知方法によれば、制御装置は、室内送風ファンの停止時に冷媒漏洩の有無を判定し、除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止する。したがって、冷媒配管の温度が低いときの冷媒漏洩との誤検知が防止できる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の概略構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の外観構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の内部構造を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の内部構造を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒配管に設けられている温度センサおよびその周辺部品の構成を模式的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機において、継手部から冷媒を漏洩させたときに温度センサで検出された温度の時間変化の例を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御装置で実行される冷媒漏洩検知可否処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御装置で実行される冷媒漏洩検知可否タイミングの一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御装置で実行される冷媒漏洩検知処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御装置で実行される冷媒漏洩検知可否処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
さらに、明細書全文に示されている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の概略構成を示す冷媒回路図である。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係あるいは形状などが実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、空気調和装置100は、冷媒が循環する冷媒回路40を備えている。冷媒回路40は、圧縮機3、室内熱交換器7、減圧装置6、室外熱交換器5並びに冷房運転、暖房運転または除霜運転に切り替える冷媒流路切替装置4が冷媒配管を介して順次環状に接続された構成である。
ここで、減圧装置6が本発明の絞り装置に相当する。冷媒流路切替装置4が本発明の切替装置に相当する。
空気調和装置100は、熱源ユニットとして、たとえば室外に設置される室外機2を有している。空気調和装置100は、負荷ユニットとして、たとえば室内に設置される室内機1を有している。室内機1と室外機2との間は、冷媒配管の一部である延長配管10a、10bを介して接続されている。
冷媒回路40を循環する冷媒としては、たとえば、HFO−1234yf、HFO−1234zeなどの微燃性冷媒、または、R290、R1270などの強燃性冷媒が用いられる。
これらの冷媒は、単一冷媒として用いられてもよいし、2種以上が混合された混合冷媒として用いられてもよい。以下、微燃レベル以上(たとえば、ASHRAE34の分類で2L以上)の燃焼性を有する冷媒のことを「可燃性冷媒」という場合がある。また、冷媒回路40を循環する冷媒としては、不燃性(たとえば、ASHRAE34の分類で1)を有するR22、R410A等の不燃性冷媒を用いることもできる。
これらの冷媒は、たとえば、大気圧下において空気よりも大きい密度を有している。
圧縮機3は、吸入した低圧冷媒を圧縮し、高圧冷媒として吐出する流体機械である。
冷媒流路切替装置4は、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒回路40内の冷媒の流れ方向を切り替える。冷媒流路切替装置4は、除霜運転では、冷媒回路40内の冷媒の流れ方向を冷房運転と同様となるように切り替える。なお、冷媒流路切替装置4としては、たとえば四方弁が用いられる。
室外熱交換器5は、冷房運転時には、たとえば凝縮器である放熱器として機能し、暖房運転時には、蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器5では、内部を流通する冷媒と、後述する室外送風ファン5fにより供給される室外空気との熱交換が行われる。
減圧装置6は、高圧冷媒を減圧して低圧冷媒とする。減圧装置6としては、たとえば開度を調節可能な電子膨張弁などが用いられる。
室内熱交換器7は、冷房運転時には、蒸発器として機能し、暖房運転時には、たとえば凝縮器である放熱器として機能する熱交換器である。室内熱交換器7では、内部を流通する冷媒と、後述する室内送風ファン7fにより供給される空気との熱交換が行われる。
ここで、冷房運転とは、室内熱交換器7に低温低圧の冷媒を供給する運転である。暖房運転とは、室内熱交換器7に高温高圧の冷媒を供給する運転である。除霜運転とは、暖房運転中の途中にて、室外機2の室外熱交換器5に付着した霜を溶かして取り除くために行う運転である。
室外機2には、圧縮機3、冷媒流路切替装置4、室外熱交換器5および減圧装置6が収容されている。
室外機2には、室外熱交換器5に室外空気を供給する室外送風ファン5fが収容されている。室外送風ファン5fは、室外熱交換器5に対向して設置されている。室外送風ファン5fが回転することにより、室外熱交換器5を通過する空気流が生成される。室外送風ファン5fとしては、たとえばプロペラファンが用いられている。室外送風ファン5fは、当該室外送風ファン5fが生成する空気流において、たとえば室外熱交換器5の下流側に配置されている。
室外機2には、冷媒配管として、冷房運転時にガス側となる延長配管接続バルブ13aと冷媒流路切替装置4とを繋ぐ冷媒配管、圧縮機3の吸入側に接続されている吸入配管11、圧縮機3の吐出側に接続されている吐出配管12、冷媒流路切替装置4と室外熱交換器5とを繋ぐ冷媒配管、室外熱交換器5と減圧装置6とを繋ぐ冷媒配管、および、冷房運転時に液側となる延長配管接続バルブ13bと減圧装置6とを繋ぐ冷媒配管、が配置されている。
延長配管接続バルブ13aは、開放または閉止の切り替えが可能な二方弁で構成されている。延長配管接続バルブ13aの一端には、たとえばフレア継手といった継手部16aが取り付けられている。
延長配管接続バルブ13bは、開放または閉止の切り替えが可能な三方弁で構成されている。延長配管接続バルブ13bの一端には、冷媒回路40に冷媒を充填する前作業である真空引きの際に使用されるサービス口14aが取り付けられている。延長配管接続バルブ13bの他の一端には、たとえばフレア継手といった継手部16bが取り付けられている。
吐出配管12には、冷房運転時、暖房運転時および除霜運転時のいずれにおいても、圧縮機3で圧縮された高温高圧のガス冷媒が流れる。
吸入配管11には、冷房運転時、暖房運転時および除霜運転時のいずれにおいても、蒸発作用を経た低温低圧のガス冷媒または二相冷媒が流れる。
吸入配管11には、低圧側のフレア継手付きのサービス口14bが接続されている。
吐出配管12には、高圧側のフレア継手付きのサービス口14cが接続されている。
サービス口14b、14cは、空気調和装置100の据付け時あるいは修理時の試運転の際に、圧力計を接続して運転圧力を計測するために使用される。
室外機2には、室外機2の室外熱交換器5内の室外冷媒温度を検出する室外配管温度センサ90が設けられている。
室外配管温度センサ90は、空気調和装置全体を制御する制御装置30に検出信号を出力するようになっている。
室内機1には、室内熱交換器7が収容されている。
室内機1には、室内熱交換器7に空気を供給する室内送風ファン7fが収容されている。室内送風ファン7fが回転することにより、室内熱交換器7を通過する空気流が生成される。
ここで、室内送風ファン7fとしては、室内機1の形態によって、たとえばシロッコファン、ターボファンなどの遠心ファン、クロスフローファン、斜流ファン、たとえばプロペラファンなどの軸流ファンが用いられる。
室内送風ファン7fは、当該室内送風ファン7fが生成する空気流において、室内熱交換器7の上流側に配置されている。しかしこれに限られず、室内送風ファン7fは、室内熱交換器7の下流側に配置されていてもよい。
室内機1の冷媒配管のうちガス側の室内配管9aにおいて、ガス側の延長配管10aとの接続部には、延長配管10aを接続するためのたとえばフレア継手といった継手部15aが設けられている。
室内機1の冷媒配管のうち液側の室内配管9bにおいて、液側の延長配管10bとの接続部には、延長配管10bを接続するためのたとえばフレア継手といった継手部15bが設けられている。
室内機1には、室内から吸い込まれる室内空気の温度を検出する吸込空気温度センサ91が設けられている。
室内機1には、室内熱交換器7の冷房運転時の入口部あるいは暖房運転時の出口部における液冷媒の温度を検出する熱交換器液管温度センサ92が設けられている。
室内機1には、室内熱交換器7の二相冷媒の温度である蒸発温度または凝縮温度を検出する熱交換器二相管温度センサ93が設けられている。
さらに、室内機1には、後述する冷媒漏洩検知用の温度センサ94a、94bが設けられている。
これらの各温度センサ91、92、93、94a、94bは、空気調和装置全体を制御する制御装置30に検出信号を出力するようになっている。
制御装置30は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート、タイマなどを備えたマイクロコンピュータを有している。制御装置30は、操作部26(図2参照)との間で相互にデータ通信を行うことができるようになっている。操作部26は、ユーザによる操作を受け付け、操作に基づく操作信号を制御装置30に出力するものである。
制御装置30は、操作部26からの操作信号あるいはセンサ類からの検出信号などに基づき、圧縮機3、冷媒流路切替装置4、減圧装置6、室外送風ファン5fおよび室内送風ファン7fの動作を含む空気調和装置全体の動作を制御する。
なお、制御装置30は、室内機1の筐体内に設けられていてもよいし、室外機2の筐体内に設けられていてもよい。制御装置30は、室外機2に設けられる室外機制御部と、室内機1に設けられて室外機制御部とデータ通信可能な室内機制御部と、により構成されていてもよい。
次に、空気調和装置100の冷媒回路40の動作について説明する。
まず、冷房運転時の動作について説明する。図1において、実線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れ方向を示している。冷房運転では、冷媒流路切替装置4によって冷媒流路が実線で示すように切り替えられ、室内熱交換器7に低温低圧の冷媒が流れるように冷媒回路40が構成される。
圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒は、冷媒流路切替装置4を経てまず室外熱交換器5へと流入する。冷房運転では、室外熱交換器5は凝縮器として機能する。すなわち、室外熱交換器5では、内部を流通する冷媒と、室外送風ファン5fにより供給される室外空気との熱交換が行われ、冷媒の凝縮熱が室外空気に放熱される。これにより、室外熱交換器5に流入した冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、減圧装置6に流入し、減圧されて低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、延長配管10bを経由して室内機1の室内熱交換器7に流入する。冷房運転では、室内熱交換器7は蒸発器として機能する。すなわち、室内熱交換器7では、内部を流通する冷媒と、室内送風ファン7fにより供給されるたとえば室内空気との熱交換が行われ、冷媒の蒸発熱が空気から吸熱される。これにより、室内熱交換器7に流入した冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒または二相冷媒となる。また、室内送風ファン7fにより供給される空気は、冷媒の吸熱作用によって冷却される。室内熱交換器7で蒸発した低圧のガス冷媒または二相冷媒は、延長配管10aおよび冷媒流路切替装置4を経由して圧縮機3に吸入される。圧縮機3に吸入された冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる。冷房運転では、以上のサイクルが繰り返される。
次に、暖房運転時の動作について説明する。図1において、点線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れ方向を示している。暖房運転では、冷媒流路切替装置4によって冷媒流路が点線で示すように切り替えられ、室内熱交換器7に高温高圧の冷媒が流れるように冷媒回路40が構成される。暖房運転時には、冷媒は冷房運転時とは逆方向に流れ、室内熱交換器7は凝縮器として機能する。すなわち、室内熱交換器7では、内部を流通する冷媒と、室内送風ファン7fにより供給される空気との熱交換が行われ、冷媒の凝縮熱が空気に放熱される。これにより、室内送風ファン7fにより供給される空気は、冷媒の放熱作用によって加熱される。
次に、除霜運転時の動作について説明する。室外温度が低いときに暖房運転を実施すると、室外熱交換器5に霜が付着する。室外熱交換器5に霜が付着すると、空気調和装置100の暖房運転能力が低下するため、目標室内温度が確保できなくなる場合がある、そのため、暖房運転中の途中において、室外熱交換器5の霜を取り除く除霜運転が実施される。
除霜運転では、冷房運転時と同様に図1において、実線矢印の方向に冷媒が流れる。圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒は、冷媒流路切替装置4を経てまず室外熱交換器5へと流入する。除霜運転では、室外熱交換器5は凝縮器として機能する。すなわち、室外熱交換器5では、内部を流通する冷媒と、室外送風ファン5fにより供給される室外空気との熱交換が行われ、冷媒の凝縮熱が室外空気に放熱される。これにより、室外熱交換器5の表面に付着した霜が溶かされる。室外熱交換器5に流入した冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、減圧装置6に流入し、減圧されて低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒は、延長配管10bを経由して室内機1の室内熱交換器7に流入する。除霜運転では、室内送風ファン7fの送風を停止させる。すなわち、室内熱交換器7では、内部を流通する冷媒と、室内送風ファン7fにより供給される空気との熱交換が行われ難くする。これにより、暖房運転中の途中である除霜運転中に室内機1から低温の空気が吹出されることを抑制する。室内熱交換器7に流入した冷媒は、蒸発して低圧のガス冷媒または二相冷媒となる。室内熱交換器7で蒸発した低圧のガス冷媒または二相冷媒は、延長配管10aおよび冷媒流路切替装置4を経由して圧縮機3に吸入される。圧縮機3に吸入された冷媒は、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる。冷房運転では、以上のサイクルが繰り返される。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の室内機1の外観構成を示す正面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の室内機1の内部構造を模式的に示す正面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の室内機1の内部構造を模式的に示す側面図である。図4における左方は、室内機1の前面側である室内空間側を示している。
実施の形態1では、室内機1として、空調対象空間となる室内空間の床面に設置される床置形の室内機1を例示している。なお、以下の説明における各構成部材同士のたとえば上下関係などの位置関係は、原則として、室内機1を使用可能な状態に設置したときのものである。
図2〜図4に示すように、室内機1は、縦長の直方体状の形状を有する筐体111を備えている。
筐体111の前面下部には、室内空間の空気を吸い込む吸込口112が形成されている。吸込口112は、筐体111の上下方向において中央部よりも下方に位置し、床面近傍となる位置に設けられている。
筐体111の前面上部、すなわち吸込口112よりも高さの高い、たとえば筐体111の上下方向における中央部よりも上方の位置には、吸込口112から吸い込まれた空気を室内に吹き出す吹出口113が形成されている。
筐体111の前面のうち、吸込口112よりも上方で吹出口113よりも下方には、操作部26が設けられている。操作部26は、通信線を介して制御装置30に接続されており、制御装置30との間で相互にデータ通信が可能となっている。操作部26では、ユーザの操作により空気調和装置100の運転開始操作、運転終了操作、運転モードの切り替え、設定温度および設定風量の設定などが行われる。操作部26には、情報をユーザに報知する報知部として、表示部または音声出力部などが設けられている。
筐体111は、中空の箱体である。筐体111の前面には、前面開口部が形成されている。筐体111は、前面開口部に対して着脱可能に取り付けられる第1前面パネル114a、第2前面パネル114bおよび第3前面パネル114cを備えている。第1前面パネル114a、第2前面パネル114bおよび第3前面パネル114cは、いずれも略長方形平板状の外形状を有している。
第1前面パネル114aは、筐体111の前面開口部の下部に対して着脱可能に取り付けられている。第1前面パネル114aには、吸込口112が形成されている。
第2前面パネル114bは、第1前面パネル114aの上方に隣接して配置され、筐体111の前面開口部の上下方向における中央部に対して着脱可能に取り付けられている。第2前面パネル114bには、操作部26が設けられている。
第3前面パネル114cは、第2前面パネル114bの上方に隣接して配置され、筐体111の前面開口部の上部に対して着脱可能に取り付けられている。第3前面パネル114cには、吹出口113が形成されている。
筐体111の内部空間は、送風部となる下部空間115aと、下部空間115aの上方に位置して熱交換部となる上部空間115bと、に大まかに分けられている。
下部空間115aと上部空間115bとの間は、仕切部20によって仕切られている。仕切部20は、たとえば平板状の形状を有しており、板面を概ね水平に配置されている。仕切部20には、下部空間115aと上部空間115bとの間の風路となる風路開口部20aが少なくとも形成されている。
下部空間115aは、第1前面パネル114aを筐体111から取り外すことによって前面側に露出するようになっている。
上部空間115bは、第2前面パネル114bおよび第3前面パネル114cを筐体111から取り外すことによって前面側に露出するようになっている。
ここで、仕切部20が設置されている高さは、第1前面パネル114aの上端または第2前面パネル114bの下端の高さと概ね一致している。ここで、仕切部20は、後述するファンケーシング108と一体的に形成されていてもよいし、後述するドレンパンと一体的に形成されていてもよいし、ファンケーシング108およびドレンパンとは別体として形成されていてもよい。
下部空間115aには、吸込口112から吹出口113に向かう空気の流れを筐体111内の風路81に生じさせる室内送風ファン7fが配置されている。室内送風ファン7fは、不図示のモータと、モータの出力軸に接続されて複数の翼が周方向にたとえば等間隔で配置された羽根車107と、を備えたシロッコファンである。羽根車107の回転軸は、筐体111の奥行方向とほぼ平行になるように配置されている。室内送風ファン7fのモータとしては、ブラシ式でない、たとえば誘導モータまたはDCブラシレスモータなどのモータが用いられている。このため、室内送風ファン7fが回転する際に火花が出ることはない。
室内送風ファン7fの羽根車107は、渦巻状のファンケーシング108で覆われている。ファンケーシング108は、たとえば筐体111とは別体で形成されている。ファンケーシング108の渦巻中心付近には、吸込口112を介してファンケーシング108内に室内空気を吸い込む吸込開口部108bが形成されている。吸込開口部108bは、吸込口112に対向するように配置されている。また、ファンケーシング108の渦巻の接線方向には、送風空気を吹き出す吹出開口部108aが形成されている。吹出開口部108aは、上方を向くように配置されており、仕切部20の風路開口部20aを介して上部空間115bに接続されている。言い換えれば、吹出開口部108aは、風路開口部20aを介して上部空間115bと連通している。吹出開口部108aの開口端と風路開口部20aの開口端との間は、直接繋がっていてもよいし、ダクト部材などを介して間接的に繋がっていてもよい。
下部空間115aには、たとえば制御装置30を構成するマイクロコンピュータ、各種電気部品および基板などが収容される電気品箱25が設けられている。
上部空間115bは、室内送風ファン7fにより生じる空気の流れにおいて下部空間115aよりも下流側に位置している。上部空間115b内の風路81には、室内熱交換器7が配置されている。
室内熱交換器7の下方には、室内熱交換器7の表面で凝縮した凝縮水を受ける図示しないドレンパンが設けられている。ドレンパンは、仕切部20の一部として形成されていてもよいし、仕切部20とは別体として形成されて仕切部20上に配置されていてもよい。
室内送風ファン7fが駆動されると、吸込口112から室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器7を通過して調和空気となり、吹出口113から室内に吹き出される。
室内熱交換器7は、所定の間隔を空けて並列して配置された複数枚のフィンと、複数枚のフィンを貫通して内部に冷媒を流通させる複数の伝熱管と、を有するプレートフィンチューブ型の熱交換器である。伝熱管は、複数枚のフィンを貫通する長い直管部を具備する複数のヘアピン管と、隣り合うヘアピン管同士を連通させる複数のUベント管と、から構成されている。ヘアピン管とUベント管との間は、ろう付け部によって接合されている。
なお、伝熱管の本数は、1本であってもよいし複数本であってもよい。また、1本の伝熱管を構成するヘアピン管の本数は、1本であってもよいし複数本であってもよい。
熱交換器二相管温度センサ93は、伝熱管において冷媒の経路の中間部に位置するUベント管に設けられている。
ガス側の室内配管9aには、円筒状のヘッダー主管が接続されている。ヘッダー主管には、複数のヘッダー枝管が枝分かれして接続されている。複数のヘッダー枝管のそれぞれには、伝熱管の一方の端部が接続されている。液側の室内配管9bには、複数の室内冷媒枝管が枝分かれして接続されている。複数の室内冷媒枝管のそれぞれには、伝熱管の他方の端部が接続されている。
熱交換器液管温度センサ92は、室内配管9bに設けられている。
室内配管9aとヘッダー主管との間、ヘッダー主管とヘッダー枝管との間、ヘッダー枝管と伝熱管との間、室内配管9bと室内冷媒枝管との間、および、室内冷媒枝管と伝熱管との間は、ろう付け部によってそれぞれ接合されている。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の冷媒配管である室内配管9a、9bに設けられている温度センサ94a、94bおよびその周辺部品の構成を模式的に示す正面図である。
図3〜図5に示すように、室内熱交換器7に通じる室内配管9a、9bは、仕切部20を貫通して上部空間115bから下部空間115aに下向きに引き出されている。室内配管9aと延長配管10aとの間を接続する継手部15aと、室内配管9bと延長配管10bとの間を接続する継手部15bとは、下部空間115aに配置されている。
図5に示すように、下部空間115a内には、吸込空気温度センサ91とは別に、冷媒漏洩検知用の温度センサ94a、94bが設けられている。温度センサ94aは、冷媒配管のうち、暖房運転時に除霜運転時よりも高温の冷媒が流通する室内配管9aに設けられている。温度センサ94aは、冷媒回路40のうち、室内熱交換器7の入口付近に位置する室内配管9aに配置され、室内配管9aのうち継手部15aに隣接する部位に、室内配管9aの外周面と接触して設けられている。温度センサ94aは、たとえば継手部15aよりも上方でかつ当該継手部15aの近傍に設けられている。
温度センサ94bは、冷媒配管のうち、暖房運転時に除霜運転時よりも高温の冷媒が流通する室内配管9bに設けられている。温度センサ94bは、冷媒回路40のうち、室内熱交換器7の出口付近に位置する室内配管9bに配置され、室内配管9bのうち継手部15bに隣接する部位に、室内配管9bの外周面と接触して設けられている。温度センサ94bは、たとえば継手部15bよりも上方でかつ当該継手部15bの近傍に設けられている。
なお、温度センサ94a、94bは、室内配管9a、9bと延長配管10a、10bとが接続される継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接する部位に設けられている。しかし、温度センサ94a、94bは、継手部15a、15bに隣接する部位に代えて、たとえば、延長配管10aと室内配管9a、または延長配管10bと室内配管9b冷媒配管同士などがろう付け、または、溶接などによって接合される接合部の存在する継ぎ目に隣接する部位に設けられていてもよい。
温度センサ94a、94bは、予定された箇所に空気調和装置メーカーによって室内機1の製造段階で取り付けられる。温度センサ94a、94bと電気品箱25とを繋ぐ配線は、室内配管9a、9bに緩みを持たせて結束バンドで室内配管9a、9bに空気調和装置メーカーによって室内機1の製造段階で取り付けられる。これにより、温度センサ94a、94bが設置前のユニット状態の室内機1に予め配置でき、室内配管9a、9bと延長配管10a、10bとの冷媒配管を接続する室内機1の設置時に温度センサ94a、94bを配置する手間が無く、作業効率が良く、温度センサ94a、94bの配置のバラツキあるいは設置ミスが生じない。
延長配管10a、10bは、継手部15a、15bよりも下方を、結露防止のための断熱材82bによって覆われている。2本の延長配管10a、10bが1つの断熱材82bによってまとめて覆われているが、延長配管10a、10bはそれぞれ別の断熱材によって覆われていてもよい。一般に、延長配管10a、10bは、空気調和装置100を据え付ける据付け業者によって手配される。断熱材82bは、延長配管10a、10bを購入した時点で既に取り付けられていてもよい。あるいは、据付け業者が延長配管10a、10bと断熱材82bとを別に手配し、空気調和装置の据付け時に断熱材82bを延長配管10a、10bに取り付けるようにしてもよい。
室内配管9a、9bにおける温度センサ94a、94bの設置位置を含む継手部15a、15bの近傍、延長配管10a、10bにおける継手部15a、15bの近傍、および継手部15a、15bは、結露防止のため、断熱材82bとは別の断熱材82aによって覆われている。つまり、温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目を覆う断熱材と同一の断熱材82aによって覆われている。
断熱材82aは、空気調和装置100の据付け時において、延長配管10a、10bと室内配管9a、9bとを接続した後に、据付け業者によって取り付けられる。断熱材82aは、出荷状態の室内機1に同梱されている場合が多い。断熱材82aは、たとえば筒軸を含む平面で分割された円筒形の形状を有している。断熱材82aは、断熱材82bの端部を外側から覆うように巻き付けられ、バンド83を用いて取り付けられる。断熱材82aは、これらの冷媒配管に密着しているため、各冷媒配管の外表面と断熱材82aの内表面との間には微小な隙間しか形成されていない。
なお、温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目と共に、断熱材によって覆われていればよい。このため、温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目を覆う断熱材と同一の断熱材によって覆われていなくてもよい。
室内機1において冷媒漏洩のおそれがあるのは、冷媒配管同士が接合される継手部15a、15bなどの継ぎ目である。一般に、冷媒回路40内から大気圧下に漏洩した冷媒は、断熱膨張してガス化し、大気中に拡散していく。冷媒が断熱膨張およびガス化する際には、冷媒は周囲の空気などから熱を奪う。
これに対し、冷媒漏洩のおそれがある継手部15a、15bは、断熱材82aによって覆われている。このため、断熱膨張およびガス化する冷媒は、断熱材82aの外側の空気から熱を奪うことができない。また、断熱材82aの熱容量は小さいため、冷媒は断熱材82aからもほとんど熱を奪うことができない。したがって、漏洩冷媒は、主に冷媒配管から熱を奪うことになる。一方で、冷媒配管自体も断熱材によって外側の空気から断熱されている。このため、冷媒配管の熱が冷媒に奪われると、奪われた熱量に応じて冷媒配管の温度が低下し、低下した冷媒配管の温度が維持される。これにより、漏洩箇所近傍の冷媒配管の温度が冷媒の沸点(たとえばHFO−1234yfの場合、約−29℃)程度の極低温まで低下すると共に、漏洩箇所から離れた箇所の冷媒配管の温度も順に低下していく。
また、断熱膨張およびガス化した冷媒は、断熱材82aの外側の空気にはほとんど拡散できず、冷媒配管と断熱材82aとの間の微小隙間に滞留する。そして、冷媒配管の温度が冷媒の沸点まで低下すると、微小隙間に滞留するガス冷媒は、当該冷媒配管の外表面で再凝縮する。再凝縮によって液化した漏洩冷媒は、冷媒配管の外表面と断熱材の内表面とを伝って、冷媒配管と断熱材との間の微小隙間を重力方向だけでなく重力方向と逆の上方に拡散する。
すなわち、室内配管9a、9bの外表面と断熱材82aの内表面との間の隙間は、微小である。このため、継手部15a、15b近傍で再凝縮によって液化した極低温の冷媒は、毛細管現象によって、下方だけでなく上方および側方にも移動する。したがって、温度センサ94a、94bが継手部15a、15bの上方の室内配管9a、9bに設けられていても、極低温の冷媒に直接接触することになる。
このとき、温度センサ94a、94bでは、微小隙間を伝って上方に浸透して直接接触する極低温の液冷媒の温度が検知される。あるいは、温度センサ94a、94bでは、極低温まで低下した冷媒配管のうち室内配管9a、9bの温度が検知される。
ここで、断熱材82a、82bは、たとえば発泡ポリエチレンなどの独立気泡の発泡樹脂で形成されていることが望ましい。これにより、冷媒配管と断熱材との間の微小隙間に存在する漏洩冷媒が、断熱材を通過して外側の空気に漏洩してしまうのを抑えることができる。また、断熱材としての熱容量も小さいものとなる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の室内機1において、継手部15bから冷媒を漏洩させたときに温度センサ94bで検出された温度の時間変化の例を示すグラフである。グラフの横軸は漏洩開始からの経過時間[秒]を表しており、縦軸は温度[℃]を表している。図6では、漏洩速度を1kg/hとしたときの温度の時間変化と、漏洩速度を10kg/hとしたときの温度の時間変化とを併せて示している。冷媒としては、HFO−1234yfを用いた。
図6に示すように、漏洩した冷媒が断熱膨張してガス化することにより、漏洩開始直後から温度センサ94bの検出温度が低下し始める。漏洩開始から数秒〜十数秒経過後に冷媒の再凝縮による液化が開始されると、温度センサ94bの検出温度は、HFO−1234yfの沸点である約−29℃まで急激に低下する。その後、温度センサ94bの検出温度は約−29℃で維持される。
このように、冷媒の漏洩箇所が断熱材で覆われていることにより、冷媒漏洩による温度低下を時間遅れなく検知することが可能となる。また、冷媒の漏洩箇所が断熱材で覆われていることにより、漏洩速度が比較的小さい1kg/hの場合であっても、冷媒漏洩による温度低下を応答性よく検知できる。
ここで、冷媒漏洩検知処理は、たとえば、空気調和装置100に電力が供給されている状態、すなわち空気調和装置100に電力を供給するブレーカがオン状態であって室内送風ファン7fの停止中のみに、所定の時間間隔で繰り返して実行されることが望ましい。室内送風ファン7fの運転中には、室内の空気が攪拌されているため、仮に冷媒が漏洩したとしても冷媒が拡散して冷媒濃度が局所的に高くなってしまうことがない。また、室内送風ファン7fの停止中であっても、室内配管9a、9bの温度が低下する冷房運転時および除霜運転時には、室内配管9a、9bの温度が低く、温度センサ94a、94bが冷媒漏洩と誤検知する可能性がある。そこで、冷媒漏洩検知処理を実行するか否かを冷媒漏洩検知可否処理に基づいて決定する。
なお、室内機1への電力供給が可能なバッテリまたは無停電電源装置が搭載されている場合には、ブレーカがオフ状態の場合にも冷媒漏洩検知処理が実行されるようにしてもよい。
また、冷媒漏洩検知処理は、圧縮機3の運転状態に依らずに実行されるとよい。すなわち、圧縮機3の停止時と圧縮機3の運転時との両方で温度センサ94a、94bによる冷媒漏洩検知処理を実行してもよいし、圧縮機3の停止時のみ、または、圧縮機3の運転時のみ、温度センサ94a、94bによる冷媒漏洩検知処理を実行してもよい。
図7は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の制御装置30で実行される冷媒漏洩検知可否処理の一例を示すフローチャートである。冷媒漏洩検知可否処理は、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
図7のステップS71では、制御装置30は、室内送風ファン7fが停止中であるか否かを判断する。室内送風ファン7fが停止中である場合には、ステップS73に進む。室内送風ファン7fが運転中である場合には、ステップS72に進み、冷媒漏洩の有無の判定を停止して冷媒漏洩検知処理を実行させない。
ステップS73では、制御装置30は、除霜信号S1を認識したか否かを判断する。除霜信号S1は、暖房運転中に、除霜運転の開始条件として、たとえば室外温度が設定温度以下となり、圧縮機3の起動から所定時間経過しており、かつ、熱交換器液管温度センサ92で検出される温度が設定温度以下となる期間を所定時間継続した場合に発令される。制御装置30は、除霜信号S1を認識すると、除霜運転を開始する。
除霜信号S1を認識しない場合には、ステップS74に進み、冷媒漏洩の有無の判定を許可して冷媒漏洩検知処理を実行させる。除霜信号S1を認識した場合には、ステップS75に進む。
ステップS75では、制御装置30は、除霜終了信号S2を認識したか否かを判断する。除霜終了信号S2は、暖房運転中の途中に存在する除霜信号S1を認識して開始された除霜運転中に、除霜運転の終了条件として、たとえば除霜運転開始から所定時間経過した場合、あるいは、熱交換器液管温度センサ92で検出される温度が設定温度以上となる期間を所定時間継続した場合に発令される。制御装置30は、除霜終了信号S2を認識すると、除霜運転を終了して暖房運転に戻る。
除霜終了信号S2を認識した場合には、ステップS74に進み、冷媒漏洩の有無の判定を許可して冷媒漏洩検知処理を実行させる。除霜終了信号S2を認識しない場合には、室内送風ファン7fの停止時であっても除霜運転中であるとして、ステップS72に進み、冷媒漏洩の有無の判定を停止して冷媒漏洩検知処理を実行させない。
図8は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の制御装置30で実行される冷媒漏洩検知可否タイミングの一例を示すタイムチャートである。
図8に示すように、制御装置30は、冷媒漏洩の有無の判定を停止する除霜運転中を、除霜信号S1の認識から除霜終了信号S2の認識までの間として判断する。
制御装置30は、除霜信号S1を認識すると、圧縮機3の周波数を低下させ、暖房運転側から冷房運転と同様な除霜運転側に冷媒流路切替装置4を切り替える。その後、制御装置30は、圧縮機3の周波数を一定期間上昇させる。そして、室外熱交換器5の除霜が行われる。その次に、制御装置30は、圧縮機3を停止させた状態を一定期間維持する。これにより、冷媒の安定化が図られる。なお、この間では、室内送風ファン7fが停止される。そして、制御装置30は、除霜終了信号S2を認識し、暖房運転側に冷媒流路切替装置4を切り替え、圧縮機3の周波数を徐々に上昇させて暖房運転を再開する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置100の制御装置30で実行される冷媒漏洩検知処理の一例を示すフローチャートである。冷媒漏洩検知処理は、冷媒漏洩検知可否処理で冷媒漏洩検知可の状態のときに、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
実施の形態1では、温度センサ94a、94bのそれぞれを用いた冷媒漏洩検知処理が並行して実行される。以下の説明では、温度センサ94bを用いた冷媒漏洩検知処理のみを例に挙げて説明する。
図9のステップS91では、制御装置30は、温度センサ94bの検出温度の情報を取得する。
ステップS92では、制御装置30は、温度センサ94bの検出温度が、予め設定された、たとえば−10℃などの閾値温度を下回ったか否かを判断する。検出温度が閾値温度を下回った場合には、ステップS93に進む。検出温度が閾値温度以上である場合には、冷媒漏洩検知処理を終了する。
ステップS93では、制御装置30は、冷媒が漏洩したと判定する。この場合には、引き続きステップS94に進む。
ステップS94では、制御装置30は、冷媒漏洩時運転を実施する。
すなわち、冷媒が漏洩したと判定した場合、所定時間、圧縮機3を停止させ、室内送風ファン7fを運転させる。これにより、室内の空気が攪拌され、漏洩した冷媒が拡散できる。このため、冷媒濃度が局所的に高くなってしまうことが防げる。したがって、冷媒として可燃性冷媒が用いられている場合であっても、可燃濃度域が形成されることが防げる。
つまり、制御装置30は、冷媒漏洩時運転では、空気調和装置100のシステムの状態を「異常」に設定し、室内送風ファン7f以外の運転を許可しないようにしてもよい。
また、制御装置30は、冷媒が漏洩したと判定した場合、操作部26に設けられた報知部である表示部または音声出力部を用いて、ユーザに異常を報知してもよい。たとえば、制御装置30は、操作部26に設けられた表示部に、「ガス漏れ発生。窓を開けろ」などの指示事項を表示させる。これにより、冷媒が漏洩したこと、および換気などの対応を取るべきであることをユーザに直ちに認識させることができるため、冷媒濃度が局所的に高くなってしまうことがより確実に防げる。
以上のようにこの構成によれば、冷媒の漏洩を長期に亘って確実にかつ応答性よく検知できる。またこの構成によれば、温度センサの個数を減らすことができるため、空気調和装置100の製造コストを削減できる。
実施の形態1によれば、空気調和装置100は、圧縮機3、室内熱交換器7、減圧装置6、室外熱交換器5並びに暖房運転または除霜運転に切り替える冷媒流路切替装置4が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路40を備えている。空気調和装置100は、室内熱交換器7に空気を供給する室内送風ファン7fを備えている。空気調和装置100は、冷媒回路40のうち、室内熱交換器7の出入口付近に位置し、冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサ94a、94bを備えている。空気調和装置100は、温度センサ94a、94bの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置30を備えている。制御装置30は、室内送風ファン7fの停止時に冷媒漏洩の有無を判定するように構成されている。制御装置30は、除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成されている。
この構成によれば、制御装置30は、冷媒漏洩時に冷媒濃度が局所的に高くなってしまう室内送風ファン7fの停止時に、温度センサ94a、94bの検出温度の低下に基づき冷媒漏洩の有無を判定する。すなわち、制御装置30は、冷媒配管の継ぎ目から漏洩した冷媒が室内送風ファン7fの送風作用によって拡散されず、漏洩冷媒の濃度が高くなって漏洩冷媒の周囲温度が低下したときに漏洩冷媒の有無を判定できる。また、制御装置30は、温度センサ94a、94bが設けられた冷媒配管の温度が低くなる除霜運転中に、冷媒漏洩の有無の判定を停止する。したがって、冷媒配管の温度が低いときの冷媒漏洩との誤検知が防止できる。
実施の形態1によれば、制御装置30は、冷媒漏洩の有無の判定を停止する除霜運転中を、除霜信号S1の認識から除霜終了信号S2の認識までの間として判断するように構成されている。
この構成によれば、冷媒漏洩の有無の判定を停止する除霜運転中が除霜信号S1の認識から除霜終了信号S2の認識までの間として判断でき、制御が簡易である。
実施の形態1によれば、温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目と共に、断熱材82aによって覆われている。
この構成によれば、冷媒配管の継ぎ目から漏洩した冷媒が冷媒配管の外表面と断熱材82aの内表面との間に拡散するので、漏洩した低温の冷媒が温度センサ94a、94bに早期に直接到達する。これにより、温度センサ94a、94bが冷媒配管の温度ではなく、漏洩した低温の冷媒の温度を検出する。よって、冷媒漏洩が早期に検出できる。
実施の形態1によれば、温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目を覆う断熱材と同一の断熱材82aによって覆われている。
この構成によれば、冷媒配管の継ぎ目から漏洩した冷媒が冷媒配管の外表面と温度センサ94a、94bに至る断熱材82aの内表面との間に途中で漏れなく拡散するので、漏洩した低温の冷媒が温度センサ94a、94bに早期に直接到達し易い。これにより、温度センサ94a、94bが冷媒配管の温度ではなく、漏洩した低温の冷媒の温度を検出する。よって、冷媒漏洩がより早期に検出できる。
実施の形態1によれば、冷媒配管は、室内機1に配置された室内配管9a、9bと、室内配管9a、9bから継ぎ目を介して下方に延長される延長配管10a、10bと、を有している。温度センサ94a、94bは、冷媒配管の継ぎ目の上方に位置する室内配管9a、9bに設けられている。
この構成によれば、温度センサ94a、94bが設置前のユニット状態の室内機1に予め配置でき、冷媒配管を接続する室内機1の設置時に温度センサ94a、94bを配置する手間が無く、作業効率が良く、温度センサ94a、94bの配置のバラツキあるいは設置ミスが生じない。また、温度センサ94a、94bが冷媒配管の継ぎ目の上方に位置する室内配管9a、9bに設けられても、温度センサ94a、94bが冷媒配管の継ぎ目と共に、断熱材82aによって覆われる。この場合には、冷媒配管の継ぎ目から漏洩した冷媒が冷媒配管の外表面と断熱材82aの内表面との間に重力方向に逆らっても拡散するので、漏洩した低温の冷媒が継ぎ目の上方の温度センサ94a、94bに早期に直接到達する。これにより、温度センサ94a、94bが冷媒配管の温度ではなく、漏洩した低温の冷媒の温度を検出する。よって、冷媒漏洩が早期に検出できる。
実施の形態1によれば、冷媒漏洩検知方法は、室内送風ファン7fで室内熱交換器7に空気を供給する暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路40のうち、冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度を検出する。冷媒漏洩検知方法は、室内送風ファン7fの停止時には、検出した温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。冷媒漏洩検知方法は、除霜運転中では、検出した温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止する。
この構成によれば、制御装置30は、冷媒漏洩時に冷媒濃度が局所的に高くなってしまう室内送風ファン7fの停止時に、温度センサ94a、94bの検出温度の低下に基づき冷媒漏洩の有無を判定する。すなわち、制御装置30は、冷媒配管の継ぎ目から漏洩した冷媒が室内送風ファン7fの送風作用によって拡散されず、漏洩冷媒の濃度が高くなって漏洩冷媒の周囲温度が低下したときに漏洩冷媒の有無を判定できる。また、制御装置30は、温度センサ94a、94bが設けられた冷媒配管の温度が低くなる除霜運転中に、冷媒漏洩の有無の判定を停止する。したがって、冷媒配管の温度が低いときの冷媒漏洩との誤検知が防止できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、室外機2の室外熱交換器5内に設置する室外配管温度センサ90により室外冷媒温度を検出し、室外冷媒温度が冷媒漏洩の有無の判定に用いる温度センサ94a、94bの検出温度を上回る場合には、除霜運転中であっても、冷媒漏洩検知処理を実行する。実施の形態2では、実施の形態1と同様な構成の説明を省略し、その特徴部分のみ説明する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御装置で実行される冷媒漏洩検知可否処理の一例を示すフローチャートである。ここでは、図7のフローチャートと異なる部分のみを説明する。
ステップS75では、制御装置30は、除霜終了信号S2を認識したか否かを判断する。除霜終了信号S2は、暖房運転中の途中に存在する除霜運転中に、除霜運転の終了条件として、たとえば除霜運転開始から所定時間経過した場合、あるいは、熱交換器液管温度センサ92で出される温度が設定温度以上となる期間を所定時間継続した場合に発令される。制御装置30は、除霜終了信号S2を認識すると、除霜運転を終了して暖房運転に戻る。
除霜終了信号S2を認識した場合には、ステップS74に進み、冷媒漏洩の有無の判定を許可して冷媒漏洩検知処理を実行させる。除霜終了信号S2を認識しない場合には、除霜運転中であるとして、ステップS76に進む。
ステップS76では、制御装置30は、室外機2の室外熱交換器5内に設置された室外配管温度センサ90の検出する室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度を上回るか否かを判断する。室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度を上回る場合には、ステップS74に進み、冷媒漏洩の有無の判定を許可して冷媒漏洩検知処理を実行させる。室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度以下の場合には、ステップS72に進み、冷媒漏洩の有無の判定を停止して冷媒漏洩検知処理を実行させない。
実施の形態2によれば、空気調和装置100は、圧縮機3、室内熱交換器7、減圧装置6、室外熱交換器5並びに暖房運転または除霜運転に切り替える冷媒流路切替装置4が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路40を備えている。空気調和装置100は、室外冷媒温度を検出する室外配管温度センサ90を備えている。空気調和装置100は、冷媒回路40のうち、室内熱交換器7の出入口付近に位置し、冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサ94a、94bを備えている。空気調和装置100は、温度センサ94a、94bの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置30を備えている。制御装置30は、室外配管温度センサ90の検出する室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度を上回る場合には、除霜運転中に冷媒漏洩の有無を判定する。制御装置30は、室外配管温度センサ90の検出する室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度以下の場合には、除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止する。
この構成によれば、冷媒配管の温度が低くなる除霜運転中であっても、室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度よりも高く、冷媒配管の温度が冷媒漏洩との誤検知の生じるような低温にならないときに、冷媒漏洩の有無を判定する。これにより、冷媒漏洩の有無の判定を実施できる期間が除霜運転中の一部の期間に増大し、冷媒漏洩が早期に検出できる。
実施の形態2によれば、冷媒漏洩検知方法は、暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路のうち、室外冷媒温度および冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度を検出する。冷媒漏洩検知方法は、室外冷媒温度が冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度を上回る場合には、除霜運転中に冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。冷媒漏洩検知方法は、室外冷媒温度が冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度以下の場合には、除霜運転中に冷媒配管の継手部15a、15bの存在する継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止する。
この構成によれば、冷媒配管の温度が低くなる除霜運転中であっても、室外冷媒温度が温度センサ94a、94bの検出温度よりも高く、冷媒配管の温度が冷媒漏洩との誤検知の生じるような低温にならないときに、冷媒漏洩の有無を判定する。これにより、冷媒漏洩の有無の判定を実施できる期間が除霜運転中の一部の期間に増大し、冷媒漏洩が早期に検出できる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、室内機1として床置形の室内機を例に挙げたが、本発明は、天井カセット形、天井埋込形、天吊形、壁掛形等の他の室内機にも適用できる。
また、上記実施の形態では、冷媒漏洩検知用の温度センサが室内機1に設けられた構成を例に挙げたが、冷媒漏洩検知用の温度センサは室外機2に設けられていてもよい。この場合、冷媒漏洩検知用の温度センサは、室外熱交換器5などのろう付け部といった冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられ、当該ろう付け部と共に断熱材によって覆われる。あるいは、冷媒漏洩検知用の温度センサは、室外機2内において冷媒配管同士が接合される接合部といった冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられ、当該接合部と共に断熱材によって覆われる。制御装置30は、冷媒漏洩検知用の温度センサの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。この構成によれば、室外機2での冷媒の漏洩を長期に亘って確実に、かつ応答性よく検知できる。
1 室内機、2 室外機、3 圧縮機、4 冷媒流路切替装置、5 室外熱交換器、5f 室外送風ファン、6 減圧装置、7 室内熱交換器、7f 室内送風ファン、9a 室内配管、9b 室内配管、10a 延長配管、10b 延長配管、11 吸入配管、12 吐出配管、13a 延長配管接続バルブ、13b 延長配管接続バルブ、14a サービス口、14b サービス口、14c サービス口、15a 継手部、15b 継手部、16a 継手部、16b 継手部、20 仕切部、20a 風路開口部、25 電気品箱、26 操作部、30 制御装置、40 冷媒回路、81 風路、82a 断熱材、82b 断熱材、83 バンド、90 室外配管温度センサ、91 吸込空気温度センサ、92 熱交換器液管温度センサ、93 熱交換器二相管温度センサ、94a 温度センサ、94b 温度センサ、100 空気調和装置、107 羽根車、108 ファンケーシング、108a 吹出開口部、108b 吸込開口部、111 筐体、112 吸込口、113 吹出口、114a 第1前面パネル、114b 第2前面パネル、114c 第3前面パネル、115a 下部空間、115b 上部空間。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外熱交換器並びに暖房運転または除霜運転に切り替える切替装置が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、室外冷媒温度を検出する室外配管温度センサと、前記冷媒回路のうち、前記室内熱交換器の出入口付近の少なくとも一方に位置し、前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサと、前記温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記室外配管温度センサの検出する室外冷媒温度が前記温度センサの検出温度を上回る場合には、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無を判定し、前記室外配管温度センサの検出する室外冷媒温度が前記温度センサの検出温度以下の場合には、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成されたものである。
本発明に係る冷媒漏洩検知方法は、暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路のうち、室外冷媒温度および冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を検出し、前記室外冷媒温度が前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を上回る場合には、前記除霜運転中に前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定し、前記室外冷媒温度が前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度以下の場合には、前記除霜運転中に前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止するものである。

Claims (8)

  1. 圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外熱交換器並びに暖房運転または除霜運転に切り替える切替装置が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記室内熱交換器に空気を供給する室内送風ファンと、
    前記冷媒回路のうち、前記室内熱交換器の出入口付近の少なくとも一方に位置し、前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサと、
    前記温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記室内送風ファンの停止時に冷媒漏洩の有無を判定し、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成された空気調和装置。
  2. 前記制御装置は、冷媒漏洩の有無の判定を停止する前記除霜運転中を、除霜信号の認識から除霜終了信号の認識までの間として判断するように構成された請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 圧縮機、室内熱交換器、絞り装置、室外熱交換器並びに暖房運転または除霜運転に切り替える切替装置が冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路と、
    室外冷媒温度を検出する室外配管温度センサと、
    前記冷媒回路のうち、前記室内熱交換器の出入口付近の少なくとも一方に位置し、前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位に設けられた温度センサと、
    前記温度センサの検出温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定するように構成された制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記室外配管温度センサの検出する室外冷媒温度が前記温度センサの検出温度を上回る場合には、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無を判定し、前記室外配管温度センサの検出する室外冷媒温度が前記温度センサの検出温度以下の場合には、前記除霜運転中に冷媒漏洩の有無の判定を停止するように構成された空気調和装置。
  4. 前記温度センサは、前記冷媒配管の継ぎ目と共に、断熱材によって覆われた請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  5. 前記温度センサは、前記冷媒配管の継ぎ目を覆う断熱材と同一の断熱材によって覆われた請求項4に記載の空気調和装置。
  6. 前記冷媒配管は、室内機に配置された室内配管と、前記室内配管から継ぎ目を介して下方に延長される延長配管と、を有し、
    前記温度センサは、前記冷媒配管の継ぎ目の上方に位置する前記室内配管に設けられた請求項4または5に記載の空気調和装置。
  7. 室内送風ファンで室内熱交換器に空気を供給する暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路のうち、冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を検出し、
    前記室内送風ファンの停止時には、前記検出した温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定し、
    前記除霜運転中では、前記検出した温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止する冷媒漏洩検知方法。
  8. 暖房運転または除霜運転となるように冷媒を循環させる冷媒回路のうち、室外冷媒温度および冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を検出し、
    前記室外冷媒温度が前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度を上回る場合には、前記除霜運転中に前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づいて冷媒漏洩の有無を判定し、
    前記室外冷媒温度が前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度以下の場合には、前記除霜運転中に前記冷媒配管の継ぎ目に隣接した部位の温度の低下に基づく冷媒漏洩の有無の判定を停止する冷媒漏洩検知方法。
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