JPWO2019022007A1 - 車両用合わせガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光が軽減された車両用合わせガラスを提供する。【解決手段】複数枚のガラス板と、前記複数枚のガラス板の間に配された中間膜と、が積層された車両用合わせガラスであって、車両に取り付けられた際の上辺に沿って着色層を有する第1領域と、前記第1領域の下側に設けられた第2領域とを有し、前記第1領域が、光散乱層を有する領域Aと、前記光散乱層を有しない領域Bとを含み、前記領域Aにおいて、可視光透過率が0.7〜32%であり、可視光反射率が0.5〜10%であり、車内側可視光拡散反射率が3〜45%であり、前記光散乱層が、前記着色層よりも車内側に配置される、車両用合わせガラス。

Description

本発明は、車両用合わせガラスに関する。
車両用合わせガラスには、防眩性や遮熱性の向上を目的として、グリーン、ブルー等に着色した帯状のシェードバンドが上辺に沿って形成されることがある。一方、透過して見える背景の像の視認性を低下させることなく、像を投影して表示することが可能な透明スクリーンが注目されている。特許文献1には、透明スクリーンの、自動車用フロントガラスのシェード部分への適用が提案されている。
国際公開第2015/186668号
特許文献1は、透明スクリーンがシェード部分に配置された車両用合わせガラスを開示するが、合わせガラスの断面において、透明スクリーンを配置する位置等の具体的な構成を開示していない。すなわち、透明スクリーンの配置された合わせガラスが実際に車両のフロントガラスとして取り付けられたときに、合わせガラスによって引き起こされる、外光や表示像における不具合について、特許文献1には具体的な記載がない。例えば、透明スクリーンに表示像が表示されていない場合に、透明スクリーンの配置された部分が、乗員や車外の人からどのように見えるのか、表示像を表示する場合、表示像の視認性を確保するために必要な輝度をどのように決めるのか等の課題があった。すなわち、実際に透明スクリーンが配置された車両用合わせガラスが車両に組み付けられたときに、満たすべき映像視認性、意匠性等に関する条件を具体的に定める必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みて、映像視認性と防眩性とを有しつつ、非投影時の意匠性に優れ、後述の車外へのノイズ光が軽減された車両用合わせガラスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
複数枚のガラス板と、前記複数枚のガラス板の間に配された中間膜と、が積層された車両用合わせガラスであって、車両に取り付けられた際の上辺に沿って着色層を有する第1領域と、前記第1領域の下側に設けられた第2領域とを有し、前記第1領域が、光散乱層を有する領域Aと、前記光散乱層を有しない領域Bとを含み、
前記領域Aにおいて、可視光透過率が0.7〜32%であり、可視光反射率が0.5〜10%であり、車内側可視光拡散反射率が3〜45%であり、前記光散乱層が、前記着色層よりも車内側に配置される、車両用合わせガラスを提供する。
本発明によれば、映像視認性、防眩性及び非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光が軽減された車両用合わせガラスが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用合わせガラス1の一例を示す正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る車両用合わせガラス1の上辺の端部近傍の部分の一例を示す断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る車両用合わせガラス1における光散乱層6の断面図である。 図4は、本発明の実施例及び比較例を説明するための、車両用合わせガラス1の構成の一例を示す正面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る車両用合わせガラス1の上辺の端部近傍の部分の別の例を示す断面図である。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされるが、本発明はそのような実施態様に限定されない。なお、文字「〜」を用いて示された数値の範囲は、「〜」の両側の数値(上限値と下限値)を含むものとする。
図1は、本発明の車両用合わせガラス1の一例を示す正面図である。車両用合わせガラス1は、車両に取り付けられた際の上辺に沿って着色層を有する第1領域9と、第1領域9の下側に設けられた第2領域10とを有している。第1領域9は、映像を表示する際に用いられる光散乱層を有する領域A7(図1、図4では参照符号7を付して示す)と光散乱層を有しない領域B8(図1、図4では参照符号8を付して示す)とからなる。
図2は、本発明の車両用合わせガラス1の上辺の端部近傍の部分断面図である。第1ガラス板2と、第2ガラス板3と、中間膜4、着色層5及び光散乱層6が積層されている。光散乱層6は、着色層5よりも車内側に配置される。なお、本実施形態においては、第1ガラス板2が車内側に配置され、第2ガラス板3が車外側に配置されるものとする。
本発明において、合わせガラスの可視光透過率は、第2ガラス板3の表面の法線方向に沿って(入射角0°)第2ガラス板3に入射した入射光に対する、第1ガラス板2を透過した可視光の割合を意味する。すなわち、可視光透過率は、JIS R 3106:1998(板ガラス類の透過率・反射率・放射率・日射熱取得率の試験方法)に記載された分光透過率の測定方法によって測定される。また、合わせガラスの可視光反射率は、反射基準である標準白板の反射光に対する、第1ガラス板2に入射角15°未満で入射した入射光の正反射光の割合を意味する。すなわち、可視光反射率は、JIS R 3106:1998に記載された分光反射率の測定方法によって測定される。さらに、合わせガラスの車内側可視光拡散反射率は、反射基準である標準白板の反射光に対する、第1ガラス板2に入射角15°未満で入射した入射光の正反射光を除く全ての反射光の割合を意味する。合わせガラスの車外側可視光拡散反射率は、反射基準である標準白板の反射光に対する、第2ガラス板3に入射角15°未満で入射した入射光の正反射光を除く全ての反射光の割合を意味する。なお、本発明において、可視光とは、波長380nm〜780nmの光を指す。
(合わせガラス)
合わせガラス1は、着色層5と光散乱層6とを有する領域A7において、可視光透過率が0.7〜32%であり、可視光反射率が0.5〜10%であり、車内側可視光拡散反射率が3〜45%である。また、合わせガラス1は、領域A7において、光散乱層6が着色層5よりも車内側に位置する。このような光学特性と構成とを有する合わせガラス1は、映像視認性及び防眩性を有し、非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光を軽減できる。
本発明の発明者らは、透明スクリーンと自動車用フロントガラスのシェードバンドとの組合せについて検討した結果、映像視認性と防眩性との両立は可能であるものの、後続車の前照灯の光が透明スクリーンで反射して、車外へのノイズ光となりやすい問題を見出した。さらに、非投影時には、透明スクリーンが車内側から目立ちやすい問題を見出した。そこで、透明スクリーンの可視光拡散反射率を低くした場合、拡散反射光量が低下し、車外へのノイズ光が軽減した。さらに、非投影時には、透明スクリーンの白さが軽減し、透明スクリーンが目立ちにくくなった。しかし、透明スクリーンに投影された映像の輝度が低くなり、映像視認性が低下した。すなわち、本発明者らは、合わせガラスのシェードバンドに設けられた透明スクリーンにおいて、映像視認性に優れることと、非投影時の意匠性に優れることと、車外へのノイズ光を軽減することとの両立が課題であることを見出した。
本発明者らは、上記の課題に対し、以下のように検討し、本発明の完成に到達した。
まず、本発明者らは、後続車の前照灯の光の反射光が、車外へのノイズ光となりやすいのは、光散乱層の拡散反射率が高いためであることに着目した。そこで、上述の通り、光散乱層の車内側可視光拡散反射率を下げたところ、拡散反射光量が低下し、車外へのノイズ光は軽減した。さらに、非投影時の光散乱層の白さが軽減し、光散乱層が目立ちにくくなった。しかし、光散乱層に投影された映像の輝度低下に伴い、映像視認性が低下した。
次に、本発明者らは、光散乱層に投影された映像の輝度低下の問題は、合わせガラスの車内側拡散反射率を、車外側拡散反射率より高くすれば解決できることに着目した。光散乱層が着色層よりも車内側に位置する構成にしたところ、光散乱層の構造を変えることなく、光散乱層に投影された映像の輝度を高くすることができ、映像視認性が向上した。
さらに、本発明者らは、非投影時に光散乱層が目立つという問題は、光散乱層において、車外からの透過光が少ないことが原因の一つであることに着目した。光散乱層の可視光透過率を上げたところ、光散乱層がさらに目立たなくなり、非投影時の意匠性に優れることが見出された。
このように、光散乱層の車内側可視光拡散反射率及び可視光透過率を制御し、光散乱層が着色層よりも車内側に位置する構成にすることで、映像視認性と非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光を軽減する車両用合わせガラスを得ることができた。
合わせガラス1は、領域A7において、車内側可視光拡散反射率が3〜45%である。車内側可視光拡散反射率が3%以上であると、投影像の輝度が上がり、映像視認性に優れる。車内側可視光拡散反射率が45%以下であると、車外へのノイズ光を軽減することができる。車内側可視光拡散反射率は、4〜40%が好ましく、10〜40%がより好ましく、20〜30%が特に好ましい。
合わせガラス1は、領域A7において、光散乱層6が着色層5よりも車内側に位置する。合わせガラス1がこのような構成を有すると、車内側可視光拡散反射率を、車外側可視光拡散反射率よりも高くすることができるため、投影像の輝度を高くでき、映像視認性が向上する。車外側可視光拡散反射率は、30%以下であることが好ましい。車外側可視光拡散反射率が30%以下であると、車内側可視光拡散反射率を車外側拡散反射率よりも高くできる。
合わせガラス1は、領域A7において、可視光透過率が0.7〜32%である。可視光透過率が0.7%以上であると、非投影時の光散乱層6を目立たなくすることができる。可視光透過率が32%以下であると、防眩性及び遮熱性が向上する。可視光透過率は、1〜20%であることが好ましく、1〜10%であることがより好ましい。
合わせガラス1は、領域A7において、ガラス板の表面に各種センサを設置することができる。領域Aにおいて、ガラス板の表面に各種センサを設置する場合、合わせガラス1においては、各種センサが検出する波長の光の透過率が5%以上であることが好ましい。
合わせガラス1は、領域A7において、可視光反射率が0.5〜10%である。可視光反射率が0.5%以上であると、車内側可視光拡散反射率を3%以上にしやすくなり、映像視認性に優れる。可視光反射率が10%以下であると、車外へのノイズ光を軽減できる。さらに、可視光反射率の減少は、可視光透過率を上げる効果もあるため、非投影時の光散乱層6を目立たなくすることができる。可視光反射率は、0.5〜8%であることが好ましく、0.5〜6%であることがより好ましく、0.5〜5%であることがさらに好ましい。
合わせガラス1において、着色層5を有するが光散乱層6を有しない領域B8の可視光透過率が3〜40%であることが好ましい。反射層13の一部、もしくは、全体に金属或いは半導体を用いる場合、可視光透過率が3%以上であると、電波透過性に優れ、40%以下であると、防眩性及び遮熱性が向上する。
合わせガラス1の色について、領域B8において、CIE(国際照明委員会) L*a*b*表色系で表される指数aの値が−55〜−5の範囲にあり、bの値が−30〜−3の範囲にあり、以下の数式(1)で表される彩度C(以下、Cと示す)が20〜60の範囲にあることが好ましい。
Figure 2019022007
が20以上であると、合わせガラスとしての意匠性が優れる。Cが60以下であると、投影像におけるCと背景におけるCとの差が大きくなるため、投影像が目立ちやすくなり、映像視認性に優れる。合わせガラス1のaは、−30〜−5の範囲にあることがより好ましく、bは、−20〜−3の範囲にあることがより好ましく、Cは、20〜30の範囲にあることがより好ましい。
合わせガラス1の領域A7において、L*a*b*表色系で表されるaが−55〜−5の範囲にあり、bが−30〜−5の範囲にあり、数式(1)で表されるCが15〜60の範囲にあることが好ましい。
領域A7におけるCと領域B8におけるCとの差は、10以下であることが好ましい。Cの差が10以下であると、背景の彩度がほぼ同じになるため、非投影時の光散乱層6が目立ちにくい。領域AにおけるCと領域BにおけるCとの差は、5以下であることが特に好ましい。
合わせガラス1は、領域A7において、主面に垂直な方向から見て互いに重なる2つ以上の光散乱層6を有することが好ましい。互いに重なる光散乱層6を有することで、投影像の輝度が上がるため、合わせガラス1は、外光の影響を受けにくくなり、映像視認性に優れる。
合わせガラス1は、機能性フィルム又は機能性膜を含むことが好ましい。機能性フィルムとしては、紫外線カットフィルム、赤外線カットフィルム又は低反射フィルムが挙げられる。機能性膜としては、紫外線カット膜、赤外線カット膜又は低反射膜が挙げられる。赤外線カット膜としては、銀を主成分とする層が誘電体層の間に挟まれるように積層された構造を有する多層膜が挙げられる。紫外線カット膜としては、紫外線吸収剤を含むシリカ膜が挙げられる。低反射膜としては、フッ化物膜、中空粒子を含むシリカ膜、高屈折率層と低屈折率層とが積層された多層膜、が挙げられる。特に、低反射膜又は低反射フィルムを含むことで、合わせガラス1は、可視光反射率が下がり、可視光透過率及び車内側可視光拡散反射率が上がるため、映像視認性、防眩性及び非投影時の意匠性に優れる。その点で、低反射膜又は低反射フィルムは、最も車内側に配置された第1ガラス板2の車内側主面に設けられることがさらに好ましい。
領域A7は、第1領域9の40〜95%の面積を占めることが好ましい。領域A7が第1領域9の40%以上の面積を占めると、投影像が大きくなるため、合わせガラス1の映像視認性が高まる。領域A7が第1領域9の95%以下の面積であると、反射層13に金属、もしくは、半導体が含まれている場合に、合わせガラス1の電波透過性を十分確保できる。
領域A7は、短辺と長辺とを有する略矩形状であることが好ましい。略矩形状の短辺の長さは、100〜150mmであることが好ましい。略矩形状の短辺の長さがこの範囲にあると、投影像が十分大きいため、合わせガラス1の映像視認性が高い。
合わせガラス1は、第1領域9に、可視光透過率が場所により変化する領域、いわゆるグラデーション領域を有することが好ましい。可視光透過率が変化する領域は、着色層の膜厚を変えることで制御できる。可視光透過率が変化する領域は、第1領域9の下方領域であることが好ましい。可視光透過率が変化する領域の幅は、5〜20mmであることが好ましい。可視光透過率が変化する領域の幅がこの範囲であると、合わせガラス1は、意匠性に優れる。
合わせガラス1は、第1領域9の可視光透過率が変化する領域に、光散乱層6を有しないことが好ましい。このような構成の合わせガラス1は、領域A7の全面において、車内側可視光拡散反射率を所定の範囲内に制御することができるため、映像視認性に優れる。
(中間膜)
合わせガラス1は、中間膜4、着色層5及び光散乱層6を有する。
中間膜4は、表面での反射を除いた際の可視光透過率が、85〜100%であることが好ましい。中間膜4の可視光透過率がこの範囲であると、第2領域10において、合わせガラスの可視光透過率を70〜99%とすることができる。
中間膜4は、中間膜4が空気との界面を持つ場合に、可視光反射率が、2〜8%であることが好ましい。中間膜4の可視光反射率がこの範囲であると、第2領域10において、合わせガラスの可視光反射率を6〜8%とすることができる。
中間膜4を構成する材料は、合わせガラスの可視光透過率が70〜99%になるものであれば、特に制限されず、ポリビニルアセタール樹脂が好ましく、ポリビニルブチラール樹脂が、より好ましい。中間膜4は、可塑剤を含むことが好ましい。
中間膜4は、スキン層とコア層とが交互に積層されていることが好ましい。コア層は1層以上、スキン層は2層以上積層されていることが好ましい。コア層の弾性率は、スキン層の弾性率よりも小さいことが好ましい。中間膜4をこのような構成とすることで、合わせガラス1の耐衝撃性と遮音性とが高まる。
中間膜4の膜厚は、0.3〜6.0mmの範囲にあることが好ましく、0.5〜2.0mmであることがさらに好ましい。コア層の膜厚は、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜0.6mmであることがさらに好ましい。スキン層の膜厚は、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがさらに好ましい。
(着色層)
着色層5は、中間膜4の一部に着色剤を含むことで形成されることが好ましい。着色剤としては、アゾ系、フタロシアニン系着色剤が挙げられる。着色層5は、赤外線遮蔽性成分を含むことが好ましい。着色層5には、赤外線遮蔽性成分として、赤外線遮蔽性微粒子が分散配合されることが好ましい。赤外線遮蔽性微粒子としては、ATO(アンチモンドープ酸化スズ)微粒子、ITO(酸化インジウムスズ)微粒子が挙げられる。
着色層5は、第1領域9において、膜厚が合わせガラス1の下辺に向かって漸減する形状を有することが好ましい。着色層5が膜厚が漸減する形状を有すると、合わせガラス1は、第1領域9において、可視光透過率が場所により変化する領域を有する。
着色層5を含む中間膜4において、可視光透過率が3〜50%であることが好ましい。可視光透過率がこの範囲であると、合わせガラス1の領域B8において、可視光透過率を3〜40%とすることができる。
また、着色層5を含む中間膜4において、可視光反射率が2〜8%であることがより好ましい。可視光反射率がこの範囲であると、合わせガラス1の領域B8において、可視光反射率を3〜6%とすることができる。
着色層5を含む中間膜4において、CIE L*a*b*表色系で表される指数aの値が−55〜−10の範囲にあり、bの値が−20〜0の範囲にあり、上記の数式(1)で表されるCが20〜55の範囲にあることが好ましい。Cが20以上であると、合わせガラスとしての意匠性に優れる。Cが55以下であると背景に対して投影像が目立ちやすくなり、映像視認性が向上する。aは、−15〜−10の範囲にあることが特に好ましく、bは、−20〜−15の範囲にあることが特に好ましく、Cは、20〜25の範囲にあることが特に好ましい。
(光散乱層)
図3は、本発明の実施形態に係る車両用合わせガラス1における光散乱層6の一例を示す断面図である。
光散乱層6は、透明基材11と、表面に凹凸構造を有する第1の透明層12とから構成されることが好ましい。もしくは、光散乱層6は、透明基材11と、表面に凹凸構造を有する第1の透明層12と、第1の透明層12の上に形成された反射層13と、反射層13の上に形成された第2の透明層14と、を含む構成であることが好ましい。光散乱層6が上記の構成のうちのいずれかの構成であると、合わせガラス1は、領域A7において、車内側可視光拡散反射率を3〜45%とすることができる。
第1の透明層12の表面は、算術平均高さSaが0.1〜20μmが好ましく、0.1μm〜10μmがより好ましく、平均周期20μm以下の構造の算術平均高さSaが0.2μm〜5μmであるとさらに好ましい。最大高さSzは50μm以下であると好ましく、20μm以下であるとより好ましく、10μm以下であるとさらに好ましい。コア部のレベル差Skは0.1〜20μmであると好ましく、10μm以下であるとより好ましい。コア部の負荷面積率[Smr2−Smr1]は70%以上であることが好ましい。算術平均高さSa、最大高さSz、コア部のレベル差Sk及びコア部の負荷面積率[Smr2−Smr1]は、ISO25178:2016に記載された測定方法によって測定及び算出される。なお、コア部は、突出山部と突出谷部とを除く全ての高さ領域を指す。Smr1は、コア部の上部の高さと、面の負荷曲線との交点における負荷面積率を指す。Smr2は、コア部の下部の高さと、面の負荷曲線との交点における負荷面積率を指す。Saが0.1μm以上であると、合わせガラス1の車内側可視光拡散反射率が上がり、投影像の輝度が上がるため、映像視認性に優れる。Saが20μm以下であると、合わせガラス1の車内側可視光拡散反射率が下がり、非投影時の光散乱層6を目立たなくすることができる。Szが50μm以下であると、合わせガラス1に映る投影像に粒状感が現れるのを抑制し、映像視認性を高めることができる。Skが0.1μm以上であると、合わせガラス1の車内側可視光拡散反射率が上がり、投影像の輝度が上がるため、映像視認性に優れる。Skが20μm以下であると、合わせガラス1の可視光拡散透過率が下がり、映像視認性に優れる。コア部の負荷面積率[Smr2−Smr1]が70%以上であると、合わせガラス1の車内側可視光拡散反射率が面内において均一になるため、投影像の輝度が均一化し、映像視認性に優れる。
透明基材11を構成する材料は、ガラスまたは透明樹脂であることが好ましい。透明基材11は、複屈折しないことが好ましい。透明樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂が挙げられる。透明基材11の厚さは、0.01〜5mmの範囲にあることが好ましい。
第1の透明層12及び第2の透明層14を構成する材料は、透明樹脂または透明金属酸化物であることが好ましい。透明樹脂としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂が挙げられる。透明金属酸化物としては、中空シリカが挙げられる。第1の透明層12及び第2の透明層14の可視光透過率は50%以上であることが好ましい。第1の透明層12及び第2の透明層14の厚さは、0.1〜50μmであることが好ましく、1μm〜30μmであるとより好ましい。
反射層13を構成する材料は、金属、金属酸化物、金属窒化物のいずれかであることが好ましい。反射層13の厚さは、1〜200nmであることが好ましく、5〜100nmであることがより好ましく、1〜100nmであることがさらに好ましい。
光散乱層6は、表面抵抗率が1〜1×10Ω/sqであることが好ましい。光散乱層6の表面抵抗率がこの範囲であると、合わせガラス1の電波透過性を上げることができる。光散乱層6の表面抵抗率をこの範囲にするためには、第1の透明層12の表面の一部に、反射層13として、金属微粒子膜を設けることが好ましい。金属微粒子間の空間を制御することで、光散乱層6の表面抵抗率の設計自由度を高められる。
光散乱層6は、導電性成分を含まない構成であることがさらに好ましい。導電性成分を含まない構成とすると、合わせガラス1の電波透過性を一層向上させることができる。光散乱層6は、透明基材11と、第1の透明層12とから構成され、第1の透明層12が、透明樹脂または透明金属酸化物から構成されることが好ましい。
光散乱層6において、輝度が半分になるハーフゲイン角が、10〜30°であることが好ましい。ハーフゲイン角がこの範囲であると、乗員が投影像を効率的に視認できる。
着色層5及び光散乱層6を含む中間膜4は、着色層5及び光散乱層6を含む領域において可視光透過率が0.5〜40%であることが好ましい。可視光透過率がこの範囲であると、合わせガラス1は、領域A7において、可視光透過率を0.7〜32%にできる。
着色層5及び光散乱層6を含む中間膜4は、着色層5及び光散乱層6を含む領域において可視光反射率が0.5〜12%であることが好ましい。可視光反射率がこの範囲であると、合わせガラス1は、領域A7において、可視光反射率を0.5〜10%にできる。
着色層5及び光散乱層6を含む中間膜4は、着色層5及び光散乱層6を含む領域において車内側可視光拡散反射率が4〜50%であることが好ましい。可視光反射率がこの範囲であると、合わせガラス1は、領域A7において、車内側可視光拡散反射率を3〜45%にできる。
着色層5及び光散乱層6を含む中間膜4は、着色層5及び光散乱層6を含む領域においてCIE L*a*b*表色系で表される指数aの値が−60〜5の範囲にあり、bの値が−35〜5の範囲にあり、上記の数式(1)で表されるCが10〜70の範囲にあることが好ましい。Cが10以上であると、合わせガラス1の意匠性に優れる。Cが70以下であると、背景に対して投影像が目立ちやすくなり、合わせガラス1の映像視認性に優れる。aは、−5〜−55の範囲にあることがより好ましく、bは、−30〜0の範囲にあることがより好ましく、Cは、15〜60の範囲にあることがより好ましい。
(ガラス板)
合わせガラス1に用いられるガラス板としては、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ホウ珪酸ガラス、無アルカリガラス、石英ガラスが挙げられる。ガラス板は、物理強化或いは化学強化されていることが好ましい。複数枚のガラス板は、同じであっても互いに異なっていてもよい。ガラス板1及びガラス板2は、赤外線吸収剤や紫外線吸収剤として働く成分を組成中に含むことが好ましい。ガラス板1及びガラス板2としては、グリーン系有色ガラス、紫外線遮蔽性有色ガラスであることが好ましい。
(製造方法)
合わせガラス1は、公知の方法により製造できる。
複数枚のガラス板の間に、着色層5及び光散乱層6を含む中間膜4を挿入した合わせガラス前駆体を準備する。この合わせガラス前駆体をゴム製の真空バッグの中に入れ、真空バッグ内の圧力が約−65〜−100kPaの減圧度(絶対圧力)になるよう減圧吸引(脱気)しながら、約70〜110℃の温度で接着することで、合わせガラス1を得ることができる。さらに、温度100〜140℃、圧力0.6〜1.3MPaの条件で加熱加圧する圧着処理を行うことで、より耐久性に優れた合わせガラス1を得ることができる。
(用途)
合わせガラス1は、車両用合わせガラス、特に自動車用合わせガラスとして使用できる。
本発明について、以下の実施例により詳細に説明する。本発明は、以下で説明する実施形態及び実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
300mm×300mmの寸法を有するガラス板A(グリーン系ソーダライムガラス、旭硝子社製)と、着色層5を有する中間膜A(ライトブルー系S−LEC、膜厚0.76mm、積水化学社製)と、光散乱層Aとを、図4の正面図となるよう貼り合わせ、圧着処理を行い、合わせガラス1を得た。実施例1おける、合わせガラスの構成を、表1及び表2に示す。合わせガラス1は、領域A7において、図2に示される断面構成を有し、領域B8において、図5に示される断面構成を有する。
光散乱層Aは、以下の手順に従って作成された。すなわち、まず、PETフィルム(フィルム厚0.1mm)上に、アクリル樹脂A(オグソールEA−F5003、大阪ガスケミカル社製)を塗布した。次に、表面に凹凸構造が形成されている型をアクリル樹脂Aの表面に押圧し、UV光を照射して硬化させ、これにより、表面に凹凸構造が形成された第1の透明層12を作成した。次に、第1の透明層12の表面に、反射層13として、真空蒸着法により膜厚10nmのAl層を形成した。次に、反射層13の表面に、アクリル樹脂Aを塗布し、UV光を照射して硬化させ、第2の透明層14を形成して、これにより、光散乱層Aが作成された。
第1の透明層12の算術平均高さSaは、レーザー顕微鏡(OLS4100、オリンパス社製)を用いて測定した。光散乱層6の表面抵抗率は、非接触導電率計(DELCOM社製)を用いて測定した。測定の結果を表1に示す。
[実施例2〜6、比較例1〜3]
実施例1と同じ手順に従って、貼り合わせ処理、及び圧着処理を行い、実施例2乃至6、比較例1乃至3に係る合わせガラス1を作成した。ただし、実施例及び比較例のそれぞれについて、合わせガラス1の構成を表1に記載し、光散乱層6の構成を表2に示す。
表1において、ガラス板Bは、白色ソーダライムガラス(旭硝子社製)であり、ガラス板Cは、フッ化マグネシウム膜つきグリーン系有色ソーダライムガラスであり、フッ化マグネシウム膜は第1ガラス板の車内側主面に形成される。また、中間膜Bは、ライトグリーン系S-LEC(積水化学社製)であり、膜厚は0.76mmである。
Figure 2019022007
Figure 2019022007
(可視光透過率、可視光反射率、車内側可視光拡散反射率)
合わせガラス1に対して、紫外・可視・近赤外分光光度計(Solid Spec−3700、島津製作所製)を用いて、波長380〜780nmの光に対する可視光透過率、可視光反射率、車内側可視光拡散反射率を測定した。測定の結果を表3に示す。可視光透過率は、合わせガラス1の車外側に配置される第2ガラス板3の側から入射角0°で入射した入射光に対する、車内側に配置される第1ガラス板2の側に透過した、全透過光の割合である。可視光反射率は、標準白板の反射光に対する、第1ガラス板2の側から入射角15°未満で入射した入射光の正反射光の割合である。車内側可視光拡散反射率は、標準白板の反射光に対する、第1ガラス板2の側から入射角15°未満で入射した入射光の正反射光を除く全ての反射光の割合である。
(表色系指数a、b、C
合わせガラス1に対して、分光測色計(CM−3700A、コニカミノルタ社製)を用いて、指数a、bを測定し、上記の数式(1)を用いて、Cを算出した。測定した結果を表3に示す。
Figure 2019022007
(映像視認性)
上記の手順に従って作成された合わせガラス1を試験車のフロントガラスの一部に設置した。合わせガラス1に映像を投影し、反射像を車内から目視して、視認性を評価した。周囲が明るくても反射像を明確に認識できればExcellent、周囲が暗いときのみ反射像を明確に認識できればGood、周囲が暗いときでも反射像を大まかに認識できればFair、周囲が暗いときでも反射像を認識できなければPoor、とした。評価した結果を表4に示す。
(防眩性)
作成された合わせガラス1を試験車のフロントガラスの一部に設置した。合わせガラス1を通して車内から西日を観測し、眩しさを以下の基準にて評価した。眩しさが全く気にならなければExcellent、眩しさが許容できる程度であればGood、眩しさが障害になる程度であればPoor、とした。評価した結果を表4に示す。
(車外へのノイズ光)
作成された合わせガラス1を試験車のフロントガラスの一部に設置した。試験車の後ろに後続車を用意して、後続車の前照灯を点灯し、合わせガラス1の外観を車外から目視にて評価した。前照灯の光の反射光が確認されなければFair、確認されればPoorとした。評価した結果を表4に示す。
(非投影時の外観)
作成された合わせガラス1を試験車のフロントガラスの一部に設置した。合わせガラス1の外観を、車内から目視にて評価した。光散乱層の存在が認識できなければExcellent、光散乱層の存在は認識できるが気にならなければGood、光散乱層の存在が気になればPoorとした。評価した結果を表4に示す。
Figure 2019022007
表4の実施例1乃至6に示すように、領域A7において、可視光透過率が0.7〜32%であり、可視光反射率が0.5〜10%であり、車内側可視光拡散反射率が3〜45%である合わせガラス1は、高い映像視認性と防眩性とを維持しつつ、車外へのノイズ光が軽減され、非投影時の外観に優れていた。特に、低反射層を有する実施例6に記載の合わせガラス1は、映像視認性、防眩性及び非投影時の外観が、特に優れていた。
一方、領域A7において、可視光透過率が0.7%未満である比較例1に記載の合わせガラスには、非投影時の外観が悪いという問題があった。さらに、領域A7において、車内側可視光拡散反射率が45%超である比較例2に記載の合わせガラスには、車外へのノイズ光が大きいという問題があった。光散乱層6が、着色層5よりも車外側に存在する比較例3に記載の合わせガラスには、映像視認性が低いという問題があった。
従って、本発明の実施例に係る車両用合わせガラス1は、映像視認性、防眩性、非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光が軽減されることが示された。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明に係る車両用合わせガラスは、映像視認性、防眩性、非投影時の意匠性に優れ、車外へのノイズ光が軽減されるので、自動車、鉄道等の車両に適用され、特に自動車に好ましく適用される。
本国際特許出願は、2017年7月26日に出願した日本国特許出願第2017−144514号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2017−144514号の全内容を参照によりここに援用する。
1 合わせガラス
2 第1ガラス板
3 第2ガラス板
4 中間膜
5 着色層
6 光散乱層
7 領域A
8 領域B
9 第1領域
10 第2領域
11 透明基材
12 第1の透明層
13 反射層
14 第2の透明層

Claims (11)

  1. 複数枚のガラス板と、前記複数枚のガラス板の間に配された中間膜と、が積層された車両用合わせガラスであって、車両に取り付けられた際の上辺に沿って着色層を有する第1領域と、前記第1領域の下側に設けられた第2領域とを有し、前記第1領域が、光散乱層を有する領域Aと、前記光散乱層を有しない領域Bとを含み、
    前記領域Aにおいて、可視光透過率が0.7〜32%であり、可視光反射率が0.5〜10%であり、車内側可視光拡散反射率が3〜45%であり、前記光散乱層が、前記着色層よりも車内側に配置される、車両用合わせガラス。
  2. 前記領域Bにおいて、CIE L*a*b*表色系で表されるa、b及びCについて、aが−55〜−5の範囲にあり、bが−30〜−3の範囲にあり、数式(1)
    Figure 2019022007
    で表されるC*が20〜60の範囲にある、請求項1に記載の車両用合わせガラス。
  3. 前記領域AにおけるCと前記領域BとにおけるCとの差が10以下である、請求項2に記載の車両用合わせガラス。
  4. 互いに重なる2つ以上の光散乱層を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  5. 少なくとも前記領域Aにおいて、最も車内側に配置されたガラス板の車内側主面に低反射膜を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  6. 前記光散乱層は、車外側から車内側に向かって、表面に凹凸構造が形成されている第1の透明層と、前記凹凸構造の上に形成されている反射層と、前記反射層の上に形成されている第2の透明層と、がこの順に積層されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  7. 前記凹凸構造は、算術平均高さSaが0.1〜20μmであり、最大高さSzが50μm以下である、請求項6に記載の車両用合わせガラス。
  8. 前記光散乱層は、表面抵抗率が1〜1×10Ω/sqである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  9. 前記第1領域に可視光透過率が変化する領域を有し、前記可視光透過率が変化する領域には前記光散乱層を有さない、請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  10. 前記領域Aにおいて、車外側可視光反射率が30%以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両用合わせガラス。
  11. 前記領域Aにおいて、前記車内側可視光拡散反射率が車外側可視光拡散反射率よりも高い、請求項10に記載の車両用合わせガラス。
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