JPWO2018066565A1 - 経編地 - Google Patents

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Abstract

ストレッチ性と着用時冷感に優れ、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し可能な経編地の提供。第1の筬に由来する合成繊維、第2の筬に由来するセルロース繊維、及び第3の筬に由来する弾性糸により編成された経編地であって、該経編地を構成する1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループと該弾性糸のシンカーループとが交差する交差点の数の、該1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループ数に対する割合が50%以下であることを特徴とする前記経編地。

Description

本発明は、暑熱環境下での着用時冷感に優れる、セルロース繊維と弾性糸とを交編した経編地に関する。
従来、夏季等、暑熱環境下で着用するインナー、スポーツウェア等、肌に直接接触する衣服として、セルロース繊維を交編することにより冷感や吸湿性、吸汗性に優れることが知られており、特に、セルロース繊維の含有量や編地表面形状等を特定することによって、蒸れ感や運動により発汗しても、べたつき感や濡れ感、冷え感がない編地が提案されている。しかしながら、最近のインナー、スポーツウェアでは、弾性糸を交編した編地を使用し、衣服にストレッチ性を付与することが多く、弾性糸を交編した編地では厚みが増して放熱性が低下する傾向にあり、さらに、該編地を使用した衣服は身体に密着するため、べたつき感や濡れ感のある衣服となり易いという問題がある。
かかる問題を解決すべく、例えば、以下の特許文献1には、セルロース繊維を交編することにより、蒸れ感を感じにくく、発汗した際、汗によるべたつき感や濡れ感を解消する編地が示されている。しかしながら、これらの編地は、丸編については各種技術が示されているが、経編についてはループ構造が特異であるため、特に編地にカールが発生しやすく、さらに、セルロース繊維を交編した経編地を裁断したままで使用するような衣服はこれまで見られず、特許文献1においても、セルロース繊維と弾性糸とを交編した経編については具体的な実施形態が開示されていない。
このように、セルロース繊維と弾性糸を交編したストレッチ性のある経編地において、着用時に冷感性、吸湿性や吸汗性に優れ、さらに、裁断したままで縫製することなく衣服とする、裁ち放し可能な編地は、現状では見当たらない。
国際公開第2012/049870号
上記技術の現状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、セルロース繊維と弾性糸とを交編した経編地において、ストレッチ性に優れ、かつ、着用時冷感に優れ、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し可能な経編地を提供することである。かかるトリコットは、インナー、スポーツウェアなどの衣服に縫製することにより、夏季等、暑熱環境の着用でも、涼しく、発汗してもべたつき感や蒸れ感を感じない衣服とすることがきる。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、3枚筬のトリコット編機において、フロント筬に合成繊維を配置し、ミドル筬にセルロース繊維を配置し、そしてバック筬に弾性糸を配置して編成されているセルロース繊維を交編した経編地において、該合成繊維のシンカーループと該弾性糸のシンカーループとの交差点を特定範囲とすることにより上記課題が達成できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]第1の筬に由来する合成繊維、第2の筬に由来するセルロース繊維、及び第3の筬に由来する弾性糸により編成された経編地であって、該経編地を構成する1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループと該弾性糸のシンカーループとが交差する交差点の数の、該1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループ数に対する割合が50%以下であることを特徴とする前記経編地。
[2]前記第1の筬に由来する合成繊維の編組織は、デンビー組織又はコード組織である、前記[1]に記載の経編地。
[3]前記第3の筬に由来する弾性糸の1完全コースは4コース以上のものである、前記[1]又は[2]に記載の経編地。
[4]前記第2の筬に由来するセルロース繊維と前記第3の筬に由来する弾性糸の編組織は同じである、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の経編地。
[5]前記第1の筬に由来する合成繊維の編組織は、4コースアトラス組織である、前記[1]に記載の経編地。
[6]前記第3の筬に由来する弾性糸の編組織は、デンビー組織である、前記[5]に記載の経編地。
[7]前記第1の筬がフロント筬であり、第2の筬がミドル筬であり、かつ、第3の筬がバック筬であるか、又は前記第1の筬がフロント筬であり、第2の筬がバック筬であり、かつ、第3の筬がミドル筬であるかのいずれかである、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の経編地。
[8]前記第2の筬に由来するセルロース繊維の編組織は、ルーピングと挿入を繰り返す組織である、前記[1]〜[3]、[5]、及び[6]のいずれかに記載の経編地。
[9]以下の式:
ランナー比 = 前記第1の筬に由来する合成繊維のランナー長 / 前記第2の筬に由来するセルロース繊維のランナー長
で表されるランナー比が1.7〜3.5である、前記[1]、及び[5]〜[8]のいずれかに記載の経編地。
本発明に係るセルロース繊維交編編地が配された衣服を着用すれば、夏季等暑熱環境下でも着用時涼しく、発汗してもべたつきや蒸れ感を感じず、身体冷却機能も期待できる衣服製品が得られ、特に、28〜32ゲージの経編機により製造された編地は、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し可能な衣服とすることができる。
本実施形態の合成繊維の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の合成繊維の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本実施形態の弾性糸の好ましい組織図の一例である。 本発明実施形態のセルロース繊維の好ましい組織図の一例である。 本発明実施形態のセルロース繊維の好ましい組織図の一例である。 本発明実施形態のセルロース繊維の好ましい組織図の一例である。 本発明実施形態の合成繊維と弾性糸のシンカーループの交差点の一例である。 本実施形態の編地のカールの計測方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態の経編地は、第1の筬に由来する合成繊維、第2の筬に由来するセルロース繊維、及び第3の筬に由来する弾性糸により編成された経編地であって、該経編地を構成する1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループと該弾性糸のシンカーループとが交差する交差点の数の該1完全コース数に対する割合が50%以下であることを特徴とする。
本実施形態の経編地はこれらの特徴を有することにより着用時冷感に優れるため、これを配して、暑熱環境時の着用時、冷感に優れる衣服とすることができる。セルロース繊維としては、非制限的に、例えば、レーヨン、キュプラ、竹繊維等の再生セルロース繊維、絹等の天然セルロース繊維の長繊維であって、繊維の太さとして30〜90dtex(デシテックス:以下同じ記号とする)のものを使用することができる。
合成繊維としては、非制限的に、ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリプロピレン等の合成繊維が挙げられ、これらのブライト糸、セミダル糸、フルダル糸等任意に使用でき、繊維の断面形状も丸型、楕円型、W型、繭型、中空糸等任意な断面形状の繊維の使用が可能であり、繊維の形態についても特に限定されず、原糸、又は、仮撚等の捲縮加工糸が使用できるが、冷感に優れる原糸使いが好ましい。さらに、2種以上の繊維を撚糸、カバーリング、エアー混繊等により混合した複合糸としての使用も可能である。これら合成繊維の太さは、20〜110dtの繊維が使用できる。
弾性糸としては、非制限的に、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系の弾性糸が挙げられる。例えば、ポリウレタン系弾性糸では、乾式紡糸又は溶融紡糸したものが使用でき、ポリマーや紡糸方法には特に限定されない。弾性糸の破断伸度は400%〜1000%程度のもので、かつ、伸縮性に優れ、染色加工時のプレセット工程の通常処理温度180℃近辺で伸縮性を損なわないことが好ましい。また、弾性糸に、特殊ポリマーや粉体添加により、高セット性、抗菌性、吸湿、吸水性等の機能性を付与した弾性糸も使用可能である。弾性糸の繊度については、10〜80dtの繊維の使用が可能で、編地製造が容易な、15〜60dtの弾性糸の使用が好ましい。
本実施形態の経編地では、弾性糸に無機物質を含有することがき、含有する無機物質の性能を加味した編地とすることができる。例えば、酸化チタンを含有させると、熱伝導性に優れる弾性糸となり、編地製造により接触冷感に優れる編地が製造できる。無機物質の弾性糸へ含有させる方法については、弾性糸の紡糸原液に無機物質を含有させて紡糸する方法が最も簡単である。無機物質とは、酸化チタン等のセラミックス等、熱伝導性に優れる無機化合物が挙げられ、弾性糸の紡糸の障害とならない微粉末状が好ましい。これら無機物質を弾性糸に1〜10重量%含有していることが好ましく、無機物質を含有することにより、冷却性が向上する編地となるが、無機物質の含有量が、少なすぎると冷却効果が小さく、多すぎると紡糸時や伸長時に糸切れすることがあるため、1〜10重量%の含有が好ましく、より好ましくは2〜5重量%の含有である。
本実施形態は、第1の筬の合成繊維と第2の筬のセルロース繊維との2種の非弾性糸と第3の筬の弾性糸とによる3枚筬で編み立てられた経編地であり、編組織については特に限定されず、第1の筬、第2の筬、第3の筬とも任意な組織とすることが可能であるが、第1の筬の合成繊維はフロント筬とし、編地表面が平滑であるデンビー組織又はコード組織で編成されたものであることが好ましく、さらに好ましくは、伸縮性に富む4コースアトラス組織で編成されたものである。また、第3の筬の弾性糸は、バック筬、又は、ミドル筬とし、第1の筬の弾性糸がデンビー組織又はコード組織の場合、1完全コースが4コース以上である編成組織で編成されたものであることが好ましく、さらに、第1の筬の合成繊維が4コースアトラス組織の場合、デンビー組織であることが好ましい。
本実施形態の経編地では、弾性糸を交編した経編地において、ストレッチ性に優れ、かつ、着用時冷感に優れる経編地を提供することを目的とし、そのため、セルロース繊維を交編して冷感や吸湿性の向上を図るが、セルロース繊維を交編した編地はカールが発生しやすく、そのため、縫製時に裁断部がカールして取り扱い難く、また、裁ち放しのままで衣服とすることが不可能である。該カールについて、合成繊維と弾性糸とを2枚筬の経編機で製造した編地においては、染色加工時の熱セット条件を強くする等、比較的簡単にカールの抑制が可能であるが、3枚筬でループが複雑に交錯していることと、セルロース繊維は熱セットが効き難いことにより、セルロース繊維を交編した3枚筬の経編地でのカールの抑制はこれまで困難であった。そこで、本発明者らは鋭意検討し、特に、衣服製品で重要な、編地経方向が内側にカールしない編地構造を解析・検討した結果、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとの交差点が多いほど編地にカールが発生しやすいことを見出し、すなわち、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループの交差点を少なくすることがカールの抑制に有効であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループの交差点が、カールの抑制に影響がある理由は以下のとおりである。
第1の筬の合成繊維をフロント筬、第2筬のセルロース繊維をミドル筬、第3の筬の弾性糸をバック筬とした際のループ状態を観察すると、編地のシンカーループ面では、弾性糸と、合成繊維及びセルロース繊維とが交差する部分であり、バック筬の弾性糸のシンカーループを跨いで湾曲した状態でミドル筬のセルロース繊維のシンカーループが位置しており、さらに、ミドル筬の上にフロント筬の合成繊維が位置することになり、フロント筬の合成繊維の湾曲は、ミドル筬のセルロース繊維の湾曲よりかなり大きくなる。そのため、特に編地伸長時に大きく湾曲している合成繊維が直線状になろうとする力が大きくて編地にカールが発生してしまう。この編地伸長時には、セルロース繊維も湾曲が直線状になろうとするが、編地のカールへの寄与率は合成繊維より湾曲が小さいためかなり小さい。従って、フロント筬の合成繊維のシンカーループとバック筬の弾性糸のシンカーループとの交差点を制御すれば、編地のカールを抑制することができる。また、第2の筬のセルロース繊維をバック筬に、第3の筬の弾性糸をミドル筬とした際も、カールの抑制は、弾性糸のシンカーループと合成繊維のシンカーループとの交差点を抑制することにより可能である。
すなわち、編地を構成する組織について、編地を構成する1完全コース中で、ウェール間に渡る第1の筬の合成繊維のシンカーループと第3の筬の弾性糸とのシンカーループとの交差点の数の割合を50%以下とすることにより、編地のカール発生が抑制できる。無論、第2の筬のセルロース繊維と第3の筬の弾性糸とのシンカーループの交差点の数の割合も、50%以下であることが好ましいが、少なくとも、第1の筬の合成繊維と、第3の筬の弾性糸との交差点の割合を50%以下とすれば編地のカール抑制に効果がある。交差点の割合下限は特に限定されないが、形態安定性が良好で洗濯時の寸法変化を小さく保つために、交差点の割合は10%以上であることが好ましい。
ここで、弾性糸が10/01のような鎖編み部分を含み、合成繊維が10/23のように振りのある組織の場合、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとは、弾性糸のシンカーループがウェール間に渡らないが部分で交差することになるが、合成繊維の鎖編み部分のシンカーループ、又は、弾性糸の鎖編み部分のシンカーループとが交差したとしても、編地のカール、特に経方向のカールには影響が少ないため、合成繊維と弾性糸との交差点として扱わなくてもよいことが分かった。尚、合成繊維と弾性糸との交差点は、実際に製造された編地でなく、図1〜図12に示すような編組織図にて、それぞれのシンカーループが交差する部分の数を求める。
本実施形態における1完全コースとは、編成する繰り返し組織の単位に必要なコース数からなるものであり、例えば、第1の筬をフロント筬として図2に示すコード組織、第2の筬をミドル筬として図1に示すデンビー組織、第3の筬をバック筬として図3に示す組織で編地を構成する場合、フロント筬とミドル筬は2コースで1完全コースを構成し、バック筬は8コースで1完全コースを構成する。この場合、編地を構成する1完全コースは8コースで1完全コースを構成することになり、フロント筬、ミドル筬、バック筬との組み合わせで、組織を繰り返す1単位が編地を構成する1完全コースとなる。また、フロント筬の合成繊維とバック筬の弾性糸とのシンカーループの交差点とは、編地のウェール間で合成繊維と弾性糸とが交差する点をいい、例えば、フロント筬の合成繊維の組織が図1の10/12//であり、バック筬の弾性糸の組織が図3の10/12/10/12/23/21/23/21//である場合、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとは1完全コース中の、コース数とシンカーループ数は同じであるため、それぞれ8カ所形成されることになり、これらシンカーループが交差するのはその内4か所であり、他の4カ所は合成繊維と弾性糸とは交差することなく形成されている。この場合、1完全コース中に存在するウェール間に渡る合成繊維のシンカーループは8本、弾性糸のシンカーループも8本、編地を構成する1完全コース中のフロント筬とバック筬との交差点の割合の計算では、シンカーループ数は合成繊維も弾性糸も同じであるため8本で計算すればよく、以下の式1:
交差点の割合=(交差点:4カ所)÷(1完全コース中に存在するウェール間に渡る合成繊維のシンカーループ数:8本)
により、交差点の割合は、50%となる。尚、図12は前記例の交差点を図示したもので、合成繊維aの組織と弾性糸bの組織との交差点cは1完全コース中に4カ所である。また、編地を構成する1完全組織中のシンカーループ数が、合成繊維と弾性糸とで異なる場合、合成繊維のシンカーループ数か、弾性糸のシンカーループ数のどちらか多い方を基準に、それぞれのシンカーループの交差点数から交差点の数の該1完全コース数に対する割合を求める。
ここで、編組織が鎖編みでシンカーループがウェール間に渡っていない場合には、ウェール間に渡るシンカーループとしてカウントしないので、シンカーループの交差点として扱わず、例えば、フロント筬の合成繊維が10/23//の図1の組織で、バック筬の弾性糸が図7に示す10/12/21/23/21/12//の組織の場合、弾性糸のシンカーループは6本あるが、ウェール間に渡るシンカーループは4本で、この場合、式1の分母は4本となる。この場合、交差点は1カ所もないため、編地を構成する1完全コース中のフロント筬のシンカーループとバック筬のウェール間に渡るシンカーループとの交差点の、バック筬のウェール間に渡るシンカーループに対する割合は0%である。
本実施形態の経編地では、第1の筬の合成繊維の組織は特に限定されないが、デンビー組織又はコード組織の2針振り以下のジグザグ編みであることが好ましい。これらの組織により、編地は平滑となり、インナーを縫製すればアウターとの滑りもよく、動き易く、アウターの型崩れも防止できるため好ましい。デンビー組織とコード組織の選択については、得たい編地の目付、伸度により任意に選択すればよい。
さらに、第1の筬の合成繊維の組織としては、4コースアトラス組織が好ましく、例えば、図5に示す閉じ目と開き目の組み合わせた4コースアトラス組織、図6に示す閉じ目のみの4コースアトラス組織、あるいは、全て開き目の4コースアトラス組織が好ましく、これにより、編地に良好な伸縮性を付与することが可能となる。
本実施形態の経編地において、第3の筬の弾性糸の組織については、第1の筬の合成繊維の組織との兼ね合いで、合成繊維のシンカーループと弾性糸とのシンカーループとの交差点の割合が50%以下となるように任意に選択できる。例えば、第1の筬の合成繊維が図1に示すデンビー組織の場合、第3の筬の弾性糸の組織は、図3〜図8に示すような1針振り、2針振り等の振り組織、さらに、鎖編みを組み合わせた任意な組織を設定できる。編地のストレッチ性を重視する場合は、図3、図5、図6、図8のように、鎖編み部分のない組織が好ましい。
尚、第1の筬の合成繊維が4コースアトラス組織である場合は、通常では第3の筬の弾性糸も4コースアトラス組織とするが、セルロース繊維が交編されているため経方向と緯方向の伸縮性のバランスが崩れやすく、着用感が良くない場合がある。その為、第1の筬の合成繊維が4コースアトラス組織である場合には、第3の筬の弾性糸はデンビー組織とする、ストレッチバランス編みとすれば伸縮性バランスの良好な編地となり好ましい。
また、着用時の冷感を高くし、伸縮性を良好にするには、第1の筬の合成繊維がコード組織やデンビー組織の場合、第3の筬の弾性糸の振りは、デンビー組織の10/12//や、コード組織の10/23//のように1完全コースが2コースの組織の場合よりも、1完全コースが4コース以上であることが好ましく、例えば、図5に示すような10/12/23/21//であり、さらに好ましくは、図8に示すような、10/12/10/23/21/23//、あるいは、図4の10/12/10/01/23/21/23/32//のように1完全コースが6コース以上の組織である。これにより、第2の筬のセルロース繊維は編地中のループバランスが多少崩れて合成繊維や弾性糸との間に空隙ができやすくなり、吸湿性や接触冷感の冷感に優れる特性がより活かせるようになる。無論、合成繊維やセルロース繊維と弾性糸とが同一組織であっても、弾性糸の収縮によりこれらの繊維との空隙はできやすく、冷感に優れる経編地が得られる。
本実施形態の経編地では、第2の筬のセルロース繊維の組織としては、任意な組織を選定することができ、デンビー組織、コード組織、アトラス組織等任意であることができるが、バックの弾性糸と同一組織であることが好ましい。これにより、編地の薄手化が図れ、冷感が増し、カールの発生も抑制可能となる。
さらに、第2の筬のセルロース繊維の組織として、例えば、編組織が図9に示す、10/22//、図10に示す10/33//、あるいは、10/11/12/11//のようにルーピングと挿入を繰り返す組織であることが好ましい。さらには、00/22//や、00/11/22/11//のように、挿入のみの組織も可能であり、この場合、セルロース繊維は編成中に糸切れが生じやすいため、50dtex以上の繊度のセルロース繊維の使用が好ましく、また、バック筬に配置するのが好ましい。さらに、ルーピングの組織は、図11に示す01/22//のように開き目であってもよい。無論、合成繊維、あるいは、弾性糸との組織タイミングは任意で、例えば、第1の筬の合成繊維が10/23//であり、第3の筬の弾性糸が10/12//の場合、第2の筬のセルロース繊維の組織は、10/22//や、22/10//等、任意に選択できる。
さらに、本実施形態の経編地では、インナーの裾等、実際の着用時に編地は伸長されるが、着用中は伸長緩和された状態となり、編地伸長時にカールが小さい事が重要であるが、伸長緩和時にもカールが生じないことがより重要である。しかし、セルロース繊維が編地のカールへの寄与率は合成繊維より湾曲が小さいためかなり小さいものの、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループの交差点の割合が50%程度である際に、特に、セルロース繊維がルーピングと挿入を繰り返す組織や、挿入のみの場合、組織的に不安定なためか伸長緩和時にカールが大きくなることがある。そこで、これらの解消について検討した結果、本発明者らは、通常の編地におけるランナー(480コース当たりの糸長)よりも短くすることが伸長緩和時のカール抑制に効果的であることを見出した。すなわち、第2の筬のセルロース繊維の組織がルーピングと挿入を繰り返す組織、あるいは、挿入のみである場合、第1の筬の合成繊維と第2の筬のセルロース繊維との下記式により求められるランナー比が1.7〜3.5となるよう設定する。特に該ランナー比は、第1の筬の合成繊維がデンビー組織、アトラス組織等、すべてのコースでルーピングし、1針振りの組織であり、第2の筬のセルロース繊維がルーピングと挿入を繰り返す組織や、すべてのコースを挿入組織とする場合に、該ランナー比を1.7〜3.5とすれば本発明の目的が有効に達成可能となる。なお、ランナー比が、1.7未満の場合は、セルロース繊維のシンカーループが長くなり、合成繊維のシンカーループの湾曲がより大きくなってカールし易くなり、逆に、3.5より大きい場合は、セルロース繊維に糸切れが生じ編成不可能となる。従って、第1の筬の合成繊維と第2の筬のセルロース繊維とのランナー比は1.7〜3.5とし、好ましくは1.9〜3.2とすれば、編地伸長緩和時にもカールのしにくい編地となる。
ランナー比 = 合成繊維のランナー長 / セルロース繊維のランナー長 …式(1)
また、本実施形態の経編地については、編組織のループ構造についても任意であり、閉じ目、開き目、閉じ目と開き目の組み合わせが選定できるが、フロント筬の合成繊維の組織は、開き目のデンビー組織又は開き目のコード組織であることが好ましく、ミドル筬のセルロース繊維の組織は、閉じ目のループ構造が好ましい。
さらに、ループ構造に関し2枚筬の非弾性糸である、第2の筬のセルロース繊維と第1の筬の合成繊維の編地中の位置関係は重要であり、通常、セルロース繊維を交編する場合、セルロース繊維が編地表面に露出していると接触冷感や、吸汗性等の冷感には優れるが、染色加工工程や衣服として着用、洗濯により、セルロース繊維が摩耗したり、濃色では湿摩擦染色堅牢度が低下して、アウター等に色移りしたりする可能性がある等、実用上の問題が生じやすい。そこで、なるべくセルロース繊維を編地表面に露出しないようにするとこれらの問題は発生しにくくなるため、第2の筬のセルロース繊維よりもフロント側に第1の筬の合成繊維が位置するようにし、さらに、ループ構造の選定によりセルロース繊維の位置関係の調整が可能である。そこで、本実施形態においては、第1の筬をフロント筬、第2の筬をミドル筬とした際、フロント筬の合成繊維を開き目のループ構造とし、セルロース繊維によるミドル筬の組織をすべて閉じ目で編成するか、あるいは、10/12/23/21//等のアトラス組織においては、筬の振りが反転しているところを閉じ目とする組織であれば、カールの発生がより少なく、セルロース繊維の表面への露出が少なくなり、湿摩擦度低下を招かず、冷感も兼ね備える編地とすることができる。
本実施形態の経編地の冷感性に関して、実施例で具体的に示す接触冷感測定において120W/m・℃以上を示し、かつ、着用試験による主観評価で涼しく感じる編地は冷感性があるとする。
本実施形態では、冷感を得る編地とするために編地の目付、及びセルロース繊維の混率も重要であり、これらを適正な範囲にすることにより、所望の効果がより発揮されやすい。
本実施形態においては、編地の目付は150〜250g/mであり、かつ、セルロース繊維の混率が15〜45%であることが好ましい。編地の目付けが大き過ぎると、編地の放熱性が低下して冷感を感じず、目付が小さ過ぎると、編地の破裂強度低下となり実着用上問題となる。それゆえ、編地の目付は、好ましくは150〜250g/mであり、より好ましくは160〜240g/mであることができる。また、セルロース繊維の混率については、セルロース繊維の混率が高くなり過ぎると、冷感性は向上する傾向にあるが、湿摩擦堅牢度等実用上の問題が生じ、セルロース繊維の混率が低過ぎると、冷感性も低下してしまう。それゆえ、セルロース繊維の混率は、好ましくは15〜45%であり、より好ましくは20〜40%となるように、セルロース繊維の繊度、合成繊維の繊度、弾性糸の繊度等の編地設計を行うことができる。尚、セルロース繊維の混率測定は、各繊維の繊度とランナー長が分かっている場合はその数値より計算して求めればよいが、繊度とランナー長が不明の場合は、セルロース繊維以外の繊維を溶解等で取り除く方法、あるいは、最初に編地の重量(目付)を測定し、その後、弾性糸を溶解して編地の重量を測定して弾性糸のみの目付を計算し、編地の目付から弾性糸の目付を減算して非弾性糸の目付を求め、その後、セルロース繊維のランナー長と繊度を測定して、合成繊維との比でセルロース繊維のみの目付、混率を計算する、等の方法により求めることができる。
本実施形態の経編地は、編地として接触冷感や放熱性、通気性等の冷感に優れていることに加え、衣服としても冷感に優れている必要があり、セルロース交編編地では、特にセルロース繊維の接触冷感性を利用し、肌に密着することにより冷感を増すことが可能である。弾性糸が交編されていない編地からなる衣服は身体に密着していないため、衣服着用時の冷感も肌と衣服が接触している一部に過ぎないが、弾性糸を交編した編地は衣服全体が身体に密着していて、全体に冷感を感じ易い。しかしながら、編地の伸度が低いと動き難い衣服となって不快となり、逆に、編地伸度が大きすぎると、接触冷感を感じ難く冷感のある衣服とはなりえない。このため、編地伸度は適正な範囲とする必要がある。編地伸度は、具体的には、編地経方向と編地緯方向の両方向とも9.8N(ニュートン)荷重下で好ましくは80〜150%、より好ましくは90〜140%となるように、編地設計、及び、染色加工時の伸度調整を行って仕上ることができる。
本実施形態の経編地は、暑熱環境でも冷感に優れる編地となるが、さらに、衣服とする際、編地巾方向に引いた直線(基準:0度)に対して編地長さ方向に引く垂線を90度とする場合、45〜135度の間は直線、あるいは曲線等、任意な裁断を行っても裁断端にカールが発生しにくいため、三つ折り縫製、パイピング縫製等の端始末をすることなく、裁ち放しの状態で衣服とすることができる。通常、裁ち放し可能な編地とするには、ポリエステルやナイロン等の熱セットが効きやすい合成繊維と弾性糸との交編編地で、染色加工の熱セット時、温度を高くする、あるいは、セット時間を長くするなど、熱セット条件を強くして合成繊維を熱固定することにより、編地のカールを低減させることが可能であり、これまで知られている裁ち放し可能な衣服はすべてこの技術を使用している。しかしながら、熱セットが効きにくいセルロース繊維の場合は、染色加工時の熱セット条件を強くしてもカールの発生は防止できないため、これまで、セルロース繊維を交編した編地、特に経編地での裁ち放しは不可能とされていたが、本実施形態の経編地では、熱セットが効きにくいセルロース繊維を交編しているにもかかわらず裁断端にカールが発生しないので、編地を裁ち放しで製品とすることが可能となる。
本実施形態では、熱セットの効き難いセルロース繊維と、熱セットが効き易い合成繊維の組織、ループ構造を特定の範囲とすることにより、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放しが可能となりと、かつ、冷感にも優れる編地とすることができる。
本実施形態の経編地は、トリコット、ラッセルの経編機により製造可能であり、これらの、シングル経編機により製造することができる。編機のゲージについては、任意なゲージの編機が使用可能であるが、20〜40ゲージ程度の編機の使用が好ましく、ゲージが粗いと編地の審美性が良くなく、編機のゲージが40ゲージよりハイゲージになると編地密度が増加し、また、伸縮性が不良となるため、本発明の効果が発揮し難くなる。また、裁ち放し可能な編地とするには、ゲージが粗いと裁断端のホツレが発生するため、28〜32ゲージの経編機の使用が好ましい。
さらに、非弾性糸、及び、弾性糸の筬への糸通しは、筬全てに糸通しするオールインのみでなく、筬1本毎に糸通しする、1イン1アウトの他、筬に連続して2本糸を通し、1本糸を通さない、を繰り返す2イン1アウト等、任意な糸通しとすることも可能である。
本実施形態の経編地の染色仕上げ方法としては、通常の染色仕上げ工程が使用でき、使用する繊維素材に応じた染色条件とし、使用する染色機も液流染色機、ウインス染色機、パドル染色機など任意の使用が可能であり、吸水性や柔軟性を向上させる加工剤を使用することもできる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。無論、本発明はこれらの実施例のみに
限定されるものではない。尚、実施例における評価は以下の方法により行なった。以下の実施例1〜8は、第1の筬の合成繊維は2針振り以下のジグザグ編みの例であり、そして実施例9と10はストレッチバランス編みの例である。
(1)接触冷感
20℃65%RH環境下において調湿された8cm×8cmに裁断された編地のシンカーループ側を、カトーテック社製KES−F7−11にて、環境温度+10℃に温められた該装置の熱板を編地のシンカーループ側に置いた時の最大の熱移動量(W/m・℃)を測定した。
(2)シンカーループ交差点
第1の筬の合成繊維の組織と第3の筬の弾性糸の組織を組織図として描き、それぞれの組織図を重ね合わせて、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとの交差点を特定した。
(3)裁ち放し性
裁ち放し性を編地のカールで評価する事にし、サンプリング、評価を次の方法にて行った。
編地のウェールに沿って経方向に20cm間裁断し、幅方向も20cmの大きさで裁断して20cm×20cmの大きさの編地として水平な机上に置き、次いで、経方向の両端を指で把持して80%伸長し、その時の経方向に生じるカールの角度を図13のように、水平な編地(1)に接する直線(2)と、伸長した編地の端部に接する直線(3)とが交わるカール角度(d)を測定し、以下の判定基準によりカール性を評価した:
◎ : カール角度が30度以下で、裁ち放し製品とするのに全く問題ない
○ : カール角度が30度より大きく、60度以下で裁ち放し製品が可能
△ : カール角度が60度より大きく、90度以下で裁ち放し製品は難しい
× : カール角度が90度より大きく、裁ち放し製品とすることができない。
尚、上記判定基準において、◎、○は、編地裁断部のカール発生が極めて少なく、裁ち放し製品とすることが可能である。
(4)伸長緩和カール
前記(3)で評価した編地を経方向に80%伸長し、すぐ緩和して水平な机上に放置して5分後のカール角度を(3)の方法により測定、評価した。
尚、伸長緩和カールが60度以下であれば、特に裁ち放し性に優れている。
(5)ランナー比
編地中の合成繊維とセルロース繊維を、同じコースの長さで抜き出し、それぞれの繊維に0.1gの荷重をかけて長さを測定し、式(1)により小数点2桁目を四捨五入してランナー比を求める。
編地から各繊維を抜き出す方法については、編地を構成するループを切断等により解除していく方法、例えば、合成繊維を抜き出すときは、セルロース繊維と弾性糸のループを切断して合成繊維のみを残す方法、また、別の方法としては、弾性糸を溶解(脆化による分解含む)により編地から除去し、次いで、セルロース繊維を溶解して合成繊維のみとしてランナー長を測定し、さらに、別に用意した編地を、同様な方法で弾性糸と合成繊維とを溶解等により除去してセルロース繊維のみとしてセルロース繊維のランナー長を求めランナー比を求める方法や、これら、ループ解除と溶解とを組み合わせてもよい。
さらには、編地から他の繊維を溶解して合成繊維のみとした編地、及び、セルロース繊維のみとした編地を作成し、同じコースと同じウェールでそれぞれの編地の重量と、編地の一部を解除して繊度を測定し、ランナー長を求めることも可能であり、その他、目付と繊維の混率から計算する方法も可能である。
ランナー比 = 合成繊維のランナー長 / セルロース繊維のランナー長…式(1)
(6)洗濯後の寸法変化
JIS L1930(2014) 記載のC4M法で、得られた編地の洗濯−乾燥試験を行い、洗濯前後の寸法変化率を測定した。ここで、寸法変化率が正の値であれば、洗濯によって収縮していることを示す。洗濯後寸法変化の評価基準は下記の通りである。
寸法変化率が0〜1.5%であれば ○
寸法変化率が1.5〜3.0%であれば △
寸法変化率が3%を超えるものは ×
寸法変化率が3.0%以下であれば製法工程性は良好であるが、縫製するアイテムによっては端部処理に注意が必要である。1.5%以下であればそのような問題が起こらず特に良好である。
[実施例1]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33dt/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸44dt(商品名ロイカCR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも筬に全て糸通しして、フロント筬は図2に示すコード組織、ミドル筬は図1に示すデンビー組織、バック筬は図8に示す組織で編成した。
フロント筬:組織10/23//
ミドル筬:組織10/12//
バック筬:組織10/12/10/23/21/23//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとセルロース繊維の染色を行った。染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。この編地のセルロース繊維の混率は34%であり、得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し性に問題なく、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れるものであった。
[実施例2〜5、比較例1]
実施例1において、バック筬の弾性糸の組織を変更し、合成繊維のシンカーループと弾性糸のシンカーループとの交差点を変えた編地(実施例2:図4、実施例3:図5、実施例4:図6、実施例5:図7)、また、バック筬の組織を12/10//として編成した編地(比較例1)を製造した。得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。
実施例2〜5で得られた経編地は、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放しで製品とすることが可能で、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れたものであった。
[実施例6]
32ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にポリエステル22dt/6フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸22dt(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、フロント筬は01/21//、ミドル筬とバック筬は図3の組織で編成した。
フロント筬:組織01/21//
ミドル筬:組織10/12/10/12/23/21/23/21//
バック筬:組織10/12/10/12/23/21/23/21//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとキュプラの染色を行った。染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。
得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は、裁ち放しで製品とすることが可能で、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れたものであった。
[実施例7]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン78dt/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)56dt/30フィラメント、バック筬に弾性糸44dt(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、フロント筬は01/32// ミドル筬とバック筬は図6の組織で編成した。
フロント筬:組織01/32//
ミドル筬:組織10/21/23/12//
バック筬:組織10/21/23/12//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとキュプラの染色を行った。染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。
得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は、裁ち放しで製品とすることが可能で、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れたものであった。
[実施例8]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33t/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸33dt(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、下記の組織で編成した。
フロント筬:組織10/23//
ミドル筬:組織12/11/10/11//
バック筬:組織10/12//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとキュプラの染色を行い、染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。
得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は、軽量で、かつ、裁ち放しで製品とすることが可能で、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れたものであった。
[実施例9]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33dt/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸44dt(商品名ロイカCR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、3枚筬とも筬に全て糸通しして、次に示す組織で編成した。
フロント筬:組織10/21/23/12//
ミドル筬:10/11/12/11//
バック筬:10/12//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとセルロース繊維の染色を行った。染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。この編地のセルロース繊維の混率は34%であり、得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し性に問題なく、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れるものであった。
[実施例11〜13]
実施例9において、セルロース繊維のランナー長を短くした編地(実施例11)、セルロース繊維のランナー長を長くした編地(実施例12〜13)を製造した。得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。
[実施例10]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33dt/24フィラメント、ミドル筬に弾性糸78dt(商品名ロイカCR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、バック筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)84dt/56フィラメントを、3枚筬とも筬に全て糸通しして、次に示す組織で編成した。
フロント筬:組織10/21/23/12//
ミドル筬:10/12//
バック筬:00/22/33/11//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとセルロース繊維の染色を行った。染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。この編地のセルロース繊維の混率は34%であり、得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放し性に問題なく、接触冷感、伸度、着用感、縫製工程性にも優れるものであった。
[比較例2]
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33t/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸33dt(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、下記の組織で編成した。
フロント筬:組織10/23//
ミドル筬:組織12/10/12/10/12/21/10/01//
バック筬:組織12/10/12/10/12/21/10/01//
編成した編地を連続精練機でリラックス、精練を行い、次いで、190℃で1分間プレセットを行い、液流染色機でナイロンとキュプラの染色を行い、染色後に柔軟仕上げ剤をパディングして、170℃で1分の条件で仕上げセットを行い経編地とした。
得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られた経編地は、合成繊維と弾性糸との交差点が多く、裁ち放しで製品とすることが不可能であった。
Figure 2018066565
本発明の経編地は、ストレッチ性と着用時冷感に優れ、かつ、編地裁断部のカールが発生することなく裁ち放したまま製品とすることが可能でるため、インナー、スポーツ衣料材料として最適であり、着用時冷感にも優れるため、夏季等暑熱環境下でも着用時涼しく、発汗してもべたつきや蒸れ感を感じず、身体冷却機能も期待できる衣服製品に利用可能である。
1 机上等においた水平な編地
2 水平な編地に接する直線
3 発生したカールの編地端部に接する直線
a 合成繊維の組織(点線)
b 弾性糸の組織(実線)
c 合成繊維と弾性糸との交差点
d カール角度

Claims (9)

  1. 第1の筬に由来する合成繊維、第2の筬に由来するセルロース繊維、及び第3の筬に由来する弾性糸により編成された経編地であって、該経編地を構成する1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループと該弾性糸のシンカーループとが交差する交差点の数の、該1完全コース中に存在するウェール間に渡る該合成繊維のシンカーループ数に対する割合が50%以下であることを特徴とする前記経編地。
  2. 前記第1の筬に由来する合成繊維の編組織は、デンビー組織又はコード組織である、請求項1に記載の経編地。
  3. 前記第3の筬に由来する弾性糸の1完全コースは4コース以上のものである、請求項1又は2に記載の経編地。
  4. 前記第2の筬に由来するセルロース繊維と前記第3の筬に由来する弾性糸の編組織は同じである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の経編地。
  5. 前記第1の筬に由来する合成繊維の編組織は、4コースアトラス組織である、請求項1に記載の経編地。
  6. 前記第3の筬に由来する弾性糸の編組織は、デンビー組織である、請求項5に記載の経編地。
  7. 前記第1の筬がフロント筬であり、第2の筬がミドル筬であり、かつ、第3の筬がバック筬であるか、又は前記第1の筬がフロント筬であり、第2の筬がバック筬であり、かつ、第3の筬がミドル筬であるかのいずれかである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の経編地。
  8. 前記第2の筬に由来するセルロース繊維の編組織は、ルーピングと挿入を繰り返す組織である、請求項1〜3、5、及び6のいずれか1項に記載の経編地。
  9. 以下の式:
    ランナー比 = 前記第1の筬に由来する合成繊維のランナー長 / 前記第2の筬に由来するセルロース繊維のランナー長
    で表されるランナー比が1.7〜3.5である、請求項1、及び5〜8のいずれか1項に記載の経編地。
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