JP2013167030A - 経編地とそれを用いた保温衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で表面に裏側の経糸が見えず、裏側には良好にパイルを形成した経編地とそれを用いた保温衣服を提供する。
【解決手段】第一の筬L1により形成され編み組織の左右両方の少なくとも一方が閉じ目の第一組織14を有する。第二の筬L2により第一組織14とともに編成され、少なくとも一方が開き目でパイルを形成した第二組織15を備える。第三の筬L3により第一組織14とともに編成され、少なくとも一方が開き目で形成された第三組織16を備える。第二組織15、第三組織16は、第一組織14の経糸11の振り方向とは逆方向に経糸12,13を振って編成されている。第一組織14及び第二組織15を構成した経糸11,12は非弾性糸であり、第三組織16を構成した経糸13は弾性糸である。
【選択図】図1
【解決手段】第一の筬L1により形成され編み組織の左右両方の少なくとも一方が閉じ目の第一組織14を有する。第二の筬L2により第一組織14とともに編成され、少なくとも一方が開き目でパイルを形成した第二組織15を備える。第三の筬L3により第一組織14とともに編成され、少なくとも一方が開き目で形成された第三組織16を備える。第二組織15、第三組織16は、第一組織14の経糸11の振り方向とは逆方向に経糸12,13を振って編成されている。第一組織14及び第二組織15を構成した経糸11,12は非弾性糸であり、第三組織16を構成した経糸13は弾性糸である。
【選択図】図1
Description
この発明は、保温性が高く伸縮性に富んだ経編地とそれを用いた保温衣服に関する。
近年、縦編み地を用いた衣服として、運動用衣服や防寒用衣服が種々提供されており、例えば特許文献1に開示されているように、少なくとも3種類の編糸により編成された経編生地で、前記編糸のうち少なくとも2種類の編糸が編目形成糸であり1種類の編糸が挿入糸であって、編目形成糸の少なくとも1種類が伸縮性糸で該伸縮性糸のアンダラップ方向と同方向に挿入糸が少なくとも3針に亘り挿入編成されてなるとともに、前記伸縮性糸以外の編目形成糸のニードルループ(裏面側のループ)とシンカーループ(表面側のループ)が、伸縮性糸によるニードルループとシンカーループを隠蔽するように編成されてなり、両方向に伸縮性を有する経編生地が提案されている。
その他、特許文献2に開示されているように、非弾性糸と相対的に細い第1弾性糸と相対的に太い第2弾性糸とを組み合わせて編成された厚手の伸縮性経編地であって、前記非弾性糸の編成組織は、1コース毎に2針の振り幅で1繰り返し単位では2針の合計振り幅を有して全てのコースでループを形成し、前記細い第1弾性糸の編成組織は、1コース毎に1〜2針の振り幅で1繰り返し単位では2〜3針の合計振り幅を有して全てのコースでループを形成し、前記太い第2弾性糸の編成組織は、1コース毎に1〜2針の振り幅で1繰り返し単位では2〜5針の合計振り幅を有して挿入されてなる厚手伸縮性経編地も提案されている。
上記従来の技術の経編により保温性のある生地を編成しようとする場合、保温率を向上させるためにニードルループ面(裏面、肌側)を起毛させる必要があるが、従来の組織では裏パイルの浮きの量が十分ではなく、そのため満足出来る起毛感を得ることができなかった。特に、ニードルループ面(裏面、肌側)に満足出来る起毛感を得るためには裏パイルの浮きの量を多くしてやらなくてはならないが、十分な裏パイルを得ようとすると、どうしてもパイル糸のシンカーループ面(表面、外側)への露出が避けられなかった。例えば、発熱性を有するキュプラ繊維は摩擦に弱く、染色堅牢度も悪いため、シンカーループ面にパイル糸が飛び出すと品質が低下し、外観上も好ましくないという問題があった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、簡単な構成で表面に裏側の経糸が見えず、裏側には良好にパイルを形成した経編地とそれを用いた保温衣服を提供することを目的とする。
この発明は、第一の筬により形成され編み組織の左右両方の少なくとも一方が閉じ目の第一組織と、第二の筬により前記第一組織とともに編成され、少なくとも一方が開き目でパイルを形成した第二組織と、第三の筬により前記第一組織とともに編成され、少なくとも一方が閉じ目で形成された第三組織とから成る経編地である。
前記第二組織は、前記第二の筬により前記第一組織とともに編成され、前記第一組織の経糸のシンカーループの振り方向とは逆方向に経糸を振って編成されていることが好ましい。また、前記第三組織は、前記第三の筬により前記第一組織とともに編成され、前記第一組織の経糸の振り方向とは逆方向に経糸を振って編成されることが好ましい。
前記第一組織及び第二組織を構成した経糸は非弾性糸であり、前記第三組織を構成した経糸は弾性糸でから成る。
前記第一組織は、経糸の振り幅が1針又は2針の振り幅で編成され、前記第二組織は、経糸の振り幅が1針である。前記第二組織の経糸は、キュプラにより構成するとより好ましい。
またこの発明は、前記経編地を用いて縫製し、前記第三組織を内側にして形成し、内側に前記第二組織によるパイルが位置している保温衣服である。
この発明の経編地は、簡単な構造で保温性が高く、安価に形成することができ、裏面側に十分なパイル量とすることができ、しかもパイル糸が外側には露出しないものである。これにより、例えば、発熱繊維のキュプラをパイル糸に用いても、外側にパイル糸が飛び出すことがなく、外観上も良好なものとすることができる。
この発明の縦編地を用いた保温衣服は、良好な保温性と外観を有し、保温性が求められる防寒着や運動着等に好適なものである。
以下、この発明の一実施形態の経編地について、図面に基づいて説明する。図1はこの発明の一実施形態の経編地の組織を示す。この実施形態の経編地10は、トリコットの経編地を形成するもので、表側の第一の筬L1により形成され、経糸11により第一の筬L1の糸位置番号(01/23//、10/32//、01/32//、10/23//)を繰り返すコード編により編成された第一組織14と、中間位置の経糸12により第二の筬L2の糸位置番号(01/12//、10/21//、01/21//)を繰り返して編成された第二組織15と、裏側の第三の筬L3により形成され、経糸13により第三の筬L3の糸位置番号(01/21//、01/12//、10/21/、10/12//)を繰り返すデンビー編の第三組織16とから成る。
第一組織14の経糸11は、非弾性糸の地組織構成糸で、ポリエステルやナイロンの糸が用いされ、太さは、15〜200デニールである。第二組織15の経糸12は、非弾性糸のパイル糸で、キュプラ、ポリエステル、ナイロン等の糸が用いられ、太さは、15〜200デニールである。第三組織16の経糸13は、弾性糸である伸縮糸であり、ポリウレタンの糸が用いされ、太さは、20〜150デニールである。
第一組織14は、編み組織の左右両方閉じ目が好ましいが、少なくとも一方が閉じ目であれば良く、経糸の送り量は通常の編地と同様で良い。経糸11の振り幅は2針分である。経糸11の送り量は、100cm〜250cm/RACK(1RACK=編み目480個分)が好ましい。
第二組織15は、編み組織の左右両方が開き目の他、少なくとも一方が開き目でも良い。経糸12は、振り幅が1針分であり、この実施形態では、対向する第1組織14の経糸11のシンカーループの送り方向と逆方向に振られている。振り方向は、同方向でも良いが、逆方向にした方がパイルの形成上好ましい。経糸12の送り量は、裏面側にパイルを形成するために必要な送り量であり、100cm〜250cm/RACKが好ましい。
第三組織16は、編み組織の左右両方が閉じ目の他、少なくとも一方が閉じ目であれば良い。経糸13は、振り幅が1針分であり、対向する第1組織14の経糸11の送り方向と逆方向に振られる。経糸13の送り量は、70cm〜250cm/RACKが好ましい。
この実施形態の経編地10によれば、簡単な編み組織構造で保温性が高く安価に形成することができ、第二組織15により裏面側に十分なパイル量を確保することができる。しかも、経糸12であるパイル糸が第一組織14の外側には露出しないものである。これにより、例えば、発熱繊維のキュプラを経糸12のパイル糸として用いても、外側にパイル糸が露出することがなく、第一組織14の表面を害することがなく、外観を良好なものとすることができる。これにより、この縦編地10を用いた保温衣服は、保温性が良く外観上も好ましい形態を有し、防寒着や運動着等に良好に用いることが出来る。
次に、この発明の経編地の第二実施形態について、図2を基にして説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の経編地20は、第一組織14の経糸11の振り幅を1針分としたものである。その他の構成は、上記実施形態と同様である。
この実施形態の経編地20によれば、より密な組織の経編地20を形成することができる。
この発明の経編地を用いた保温衣服としては、運動用の上着やズボン、秋冬用の衣服、外套、婦人用パンツ、スポーツ用アンダーウエア、インナーウエア、下着、その他保温を必要とする衣料品に利用可能なものである。これらの保温衣服は、第三組織16が衣服の内側に位置し、その内側に第二組織15によるパイルが良好に位置しているものである。これにより、この保温衣服は保温性が高く、特に経糸12にキュプラを用いた場合には、キュプラが発熱し、高い保温性を得ることができる。しかも、パイル糸が外側に露出せず、外観上も良好なものである。
なお、この発明の経編地は前記実施形態に限定されるものではなく、経糸11,12,13の振り幅は、用途により適宜設定可能なものであり、例えば1針と2針の振り幅で、経糸の進行方向に振り幅を変えて繰り返すものや、経糸の振り方と振り幅の両方に変化をもたせて繰り返す編成方法でも良い。その他、編地の用途により、適宜の編み組織を組み合わせることができる。
10 経編地
11,12,13 経糸
14 第一組織
15 第二組織
16 第三組織
L1,L2,L3 筬
11,12,13 経糸
14 第一組織
15 第二組織
16 第三組織
L1,L2,L3 筬
Claims (7)
- 第一の筬により形成され編み組織の左右両方の少なくとも一方が閉じ目の第一組織と、第二の筬により前記第一組織とともに編成され、少なくとも一方が開き目でパイルを形成した第二組織と、第三の筬により前記第一組織とともに編成され、少なくとも一方が閉じ目で形成された第三組織とから成ることを特徴とする経編地。
- 前記第二組織は、前記第二の筬により前記第一組織とともに編成され、前記第一組織の経糸のシンカーループの振り方向とは逆方向に経糸を振って編成されている請求項1記載の経編地。
- 前記第三組織は、前記第三の筬により前記第一組織とともに編成され、前記第一組織の経糸の振り方向とは逆方向に経糸を振って編成される請求項1又は2記載の経編地。
- 前記第一組織及び第二組織を構成した経糸は非弾性糸であり、前記第三組織を構成した経糸は弾性糸である請求項1乃至3のいずれか記載の経編地。
- 前記第一組織は、経糸の振り幅が1針又は2針の振り幅で編成され、前記第二組織は、経糸の振り幅が1針である請求項1又は2記載の経編地。
- 前記第二組織の経糸はキュプラである請求項1、2または4記載の経編地。
- 請求項1乃至6のいずれか記載の経編地を用いて縫製し、前記第三組織を内側にして形成し、内側に前記第二組織によるパイルが位置している保温衣服。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012030324A JP2013167030A (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 経編地とそれを用いた保温衣服 |
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ID=49177632
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015165840A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-24 | 原田織物株式会社 | 洗浄用布及びそれを用いた洗浄具 |
JP2018024960A (ja) * | 2016-08-12 | 2018-02-15 | 旭化成株式会社 | セルロース繊維交編経編地 |
US11105026B2 (en) | 2016-10-04 | 2021-08-31 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Warp-knitted fabric |
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2012
- 2012-02-15 JP JP2012030324A patent/JP2013167030A/ja active Pending
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