JP6767226B2 - セルロース繊維交編編地 - Google Patents
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Description
このように、セルロース繊維と弾性糸を交編したストレッチ性のある経編地において、着用時に冷感性、吸湿性や吸汗性に優れ、夏季等に最適な編地は、現状では見当たらない。
[1]フロント筬に由来する合成繊維、ミドル筬に由来するセルロース繊維、及びバック筬に由来する弾性糸により編成されているセルロース繊維交編編地であって、該合成繊維はコード組織で編成され、該セルロース繊維は4コースアトラス組織で編成され、かつ、該弾性糸はデンビー組織で編成されており、目付が150〜250g/m2であり、該セルロース繊維の混率が20〜45%であることを特徴とする、前記セルロース繊維交編編地。
[2]前記合成繊維は開き目のコード組織で編成され、該コード組織は前記弾性糸のデンビー組織と同方向振りである、前記[1]に記載のセルロース繊維交編編地。
[3]前記合成繊維と前記セルロース繊維の間の下記式(1):
ランナー長比 = 合成繊維のランナー長 / セルロース繊維のランナー長
により求められるランナー長比が、1.30〜1.45である、前記[1]又は[2]に記載のセルロース繊維交編編地。
[4]9.8N荷重下での経緯両方向の伸度がいずれも80〜150%である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載のセルロース繊維交編編地。
本実施形態のセルロース交編編地は、フロント筬に由来する合成繊維、ミドル筬に由来するセルロース繊維、及びバック筬に由来する弾性糸により編成されているセルロース繊維交編編地であって、該合成繊維はコード組織で編成され、該セルロース繊維は4コースアトラス組織で編成され、かつ、該弾性糸はデンビー組織で編成されており、目付が150〜250g/m2であり、該セルロース繊維の混率が20〜45%でであることを特徴とする。
ランナー長比 = 合成繊維のランナー長 / セルロース繊維のランナー長
で求めるランナー長比を1.30〜1.45とすることが好ましい。
このようなランナー長比は、通常の編地の場合に比較して、合成繊維のランナー長がより長いと言えるが、これにより、セルロース繊維が過度に表面に露出することなく、冷感性に優れ、かつ、実用上の問題のない編地となる。ランナー長比については、大きすぎると合成繊維がパイル調となり保温効果が生じ好ましくなく、他方、小さすぎるとセルロース繊維の露出が多くなり、湿摩擦堅牢度低下となるため、ランナー長比は1.30〜1.45が好ましく、より好ましくは1.30〜1.40である。
本実施形態においては、編地の目付は150〜250g/m2であり、かつ、セルロース繊維の混率は20〜45%である。編地の目付けが大きいと編地の放熱性が低下して冷感を感じず、目付が小さいと編地の破裂強度低下となり実着用上問題となる。従って、編地の目付は150〜250g/m2であり、好ましくは160〜240g/m2であることができる。また、セルロース繊維の混率については、セルロース繊維の混率が高くなると冷感性は向上する傾向にあるが、湿摩擦堅牢度等、実用上の問題が生じ、セルロース繊維の混率が低いと冷感性も低下してしまう。従って、セルロース繊維の混率は、20〜45%であり、好ましくは25〜40%となるようセルロース繊維の繊度、合成繊維の繊度、弾性糸の繊度等の編地設計を行う。尚、セルロース繊維の混率測定は、各繊維の繊度とランナー長が分かっている場合はその数値より計算して求めればよいが、繊度とランナー長が不明の場合は、セルロース繊維以外の繊維を溶解等で取り除く方法、あるいは、最初に編地の重量(目付)を測定し、その後、弾性糸を溶解して編地の重量を測定して弾性糸のみの目付を計算し、編地の目付から弾性糸の目付を減算して非弾性糸の目付を求め、その後、セルロース繊維のランナー長と繊度を測定して、合成繊維との比でセルロース繊維のみの目付、混率を計算する、等の方法により求める。
本実施形態では、熱セットの効き難いセルロース繊維と、熱セットが効き易い合成繊維
との組織、ループ構造、および、ランナー長比を特定の範囲とすることにより、裁ち放しと、かつ、冷感にも優れる編地とすることができる。
さらに、非弾性糸、及び、弾性糸の筬への糸通しは、筬全てに糸通しするオールインのみでなく、筬1本毎に糸通しする、1イン1アウトの他、筬に連続して2本糸を通し、1本糸を通さない、を繰り返す2イン1アウト等、任意な糸通しとすることも可能である。
(1)接触冷感
20℃65%RH環境下において調湿された8cm×8cmに裁断された編地のシンカーループ側を、カトーテック社製KES−F7−11にて、環境温度+10℃に温められた該装置の熱板を編地のシンカーループ側に置いた時の最大の熱移動量(W/m2・℃)を測定した。
試料の大きさ:長さ10cm(把持部除く)、幅2.5cm
引張り試験機:テンシロン引張り試験機
初荷重:0.1N
引張り、戻し速度:300mm/分
最大荷重:9.8N
測定:上記条件で最大荷重まで測定した際の伸度を編地経方向と緯方向でそれぞれ求め、接触冷感が120W/m2℃以上であれば、着用して涼しいと言えるものであった。
実施例、比較例により得られた編地で身体に密着した半袖シャツを縫製し、モニターにトップスは縫製したシャツ、ボトムスは短パンを着用して30℃60%RH環境下でトレッドミルを使用し、5km/hrの速度で5分間歩行した際の冷感について以下の評価基準:
5:暑熱環境にもかかわらず涼しく、発汗しているがべたつかない
4:やや涼しく感じ、べたつきも少ない
3:やや蒸れてべたつくが、シャツ着用部分は涼しく感じる
2:暑く、発汗により蒸れてべたつく
1:暑く、発汗により蒸れてべたつき非常に不快
により評価した。3〜5は冷感に優れると判断した。
28ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にナイロン33dt/24フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸33dt(商品名ロイカCR:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、以下の組織でランナー長比を1.36として編成した。
フロント筬:組織01/32//、ランナー長165cm
ミドル筬: 組織10/12/23/21//、ランナー長121cm
バック筬: 組織10/12//、ランナー長80cm
実施例1において、キュプラ(セルロース繊維)のランナー長を固定してナイロンのランナー長のみ変更してランナー長比とセルロース繊維の混率を変更した編地(実施例2、3)ランナー長比を変更し、幅出しにより伸度を変更した編地(比較例1)、仕上げ時幅出し等により目付、伸度を変更した編地(実施例4、5)、さらに、フロント筬のナイロンを56dt/17フィラメントとしランナー長比を1.46とした編地(比較例2)を製造した。得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。実施例2〜5で得られたセルロース繊維交編編地は、接触冷感、伸度、着用感に優れたものであった。
32ゲージのトリコット経編機を使用し、フロント筬にポリエステル22dt/6フィラメント、ミドル筬にキュプラ(商標名ベンベルグ:旭化成(株)製)33dt/24フィラメント、バック筬に弾性糸22dt(商品名ロイカSF:旭化成(株)製)を100%伸長して整経し、次の組織でランナー長比を1.39として編成した。
フロント筬:組織10/12//、ランナー長151cm
ミドル筬:組織12/23/21/10//、ランナー長109cm
バック筬:組織12/10//、ランナー長65cm
得られた編地の性能を評価した。結果を以下の表1に示す。得られたセルロース繊維交編編地は、接触冷感、伸度、着用感に優れたものであった。
Claims (4)
- フロント筬に由来する合成繊維、ミドル筬に由来するセルロース繊維、及びバック筬に由来する弾性糸により編成されているセルロース繊維交編編地であって、該合成繊維はコード組織で編成され、該セルロース繊維は4コースアトラス組織で編成され、かつ、該弾性糸はデンビー組織で編成されており、目付が150〜250g/m2であり、該セルロース繊維の混率が20〜45%であることを特徴とする、前記セルロース繊維交編編地。
- 前記合成繊維は開き目のコード組織で編成され、該コード組織は前記弾性糸のデンビー組織と同方向振りである、請求項1に記載のセルロース繊維交編編地。
- 前記合成繊維と前記セルロース繊維の間の下記式(1):
ランナー長比 = 合成繊維のランナー長 / セルロース繊維のランナー長
により求められるランナー長比が、1.30〜1.45である、請求項1又は2に記載のセルロース繊維交編編地。 - 9.8N荷重下での経緯両方向の伸度がいずれも80〜150%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のセルロース繊維交編編地。
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