JPWO2017163930A1 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護すると共にエンジン冷却作用も得られる鞍乗型車両を提供する。前輪(WF)よりも後方に配置されたエアクリーナー(20)と、エアクリーナー(20)よりも後方に配置され、クランクケース(31)から前方かつエアクリーナー(20)の下方に向かって突出するシリンダ(32)とを有するエンジン(30)と、エアクリーナー(20)からエンジン(30)に吸気を供給する吸気管(33)に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン(30)への吸気量を調整する吸気量調整装置(40)とを備え、エアクリーナー(20)より車体後方に延びる延出部(50)が吸気量調整装置(40)の下方かつ吸気量調整装置(40)とシリンダ上面(32u)との間に指向して延び、シリンダ上面(32u)から所定の間隔(C1)を空けてシリンダ上面(32u)とエアクリーナー(20)との間の空間(S1)に配置されている。

Description

本発明は、鞍乗型車両に関するものである。
従来、鞍乗型車両として、例えば特許文献1に見られるように、
車体の前部に支持された前輪(4)と、
この前輪(4)よりも後方に配置されたエアクリーナー(61)と、
このエアクリーナー(61)よりも後方に配置され、クランクケース(51)とこのクランクケース(51)から前方かつ前記エアクリーナー(61)の下方に向かって突出するシリンダ(52)とを有するエンジン(7)と、
前記エアクリーナー(61)から前記エンジン(7)に吸気を供給する吸気管(54)に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン(7)への吸気量を調整する吸気量調整装置(55)とを備え、
エアクリーナケース(62)には、ケース(62)の前端(62F)周囲から左右及び下方に向けて一体的に延出する第1遮蔽板(62G)と、ケース(62)の左右壁(62H)から左右に延びる左右一対の第2遮蔽板(62J)とを有し、これらにより、前輪(4)が跳ねた泥水や前輪(4)により巻き上げられたダストを含む走行風がエアクリーナ(61)の後ろへ侵入し難くしたものが知られている(同公報0039段落)。
上述した従来の鞍乗型車両では、エアクリーナケース(62)と一体の第1遮蔽板(62G)が、その下端がシリンダヘッドカバ−に近接する位置まで延びており(同公報、図3,図6)、第1遮蔽板(62G)の後方に吸気量調整装置(55)が配置されているから、第1遮蔽板(62G)は、前輪(4)が跳ねた泥水等から吸気量調整装置(55)を保護する機能を有している。
しかし、一方で、第1遮蔽板(62G)は走行風がエアクリーナ(61)の後ろへ侵入し難くしたものであるから、走行風がシリンダ(52)上部へ流れることを阻害してしまい、エンジン冷却の点では望ましくない。
特開2011−174428号公報
本発明が解決しようとする課題は、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護することができると同時にエンジン冷却作用も得られる鞍乗型車両を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の鞍乗型車両は、
車体の前部に支持された前輪と、
この前輪よりも後方に配置されたエアクリーナーと、
このエアクリーナーよりも後方に配置され、クランクケースとこのクランクケースから前方かつ前記エアクリーナーの下方に向かって突出するシリンダとを有するエンジンと、
前記エアクリーナーから前記エンジンに吸気を供給する吸気管に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジンへの吸気量を調整する吸気量調整装置とを備えた鞍乗型車両において、
前記エアクリーナーより車体後方に延びる延出部が前記吸気量調整装置の下方かつ該吸気量調整装置と前記シリンダ上面との間に指向して延び、
前記延出部は、前記シリンダ上面から所定の間隔を空けて前記シリンダ上面と前記エアクリーナーとの間の空間に配置されていることを特徴とする。
この鞍乗型車両によれば、エアクリーナーより車体後方に延びる延出部が吸気量調整装置の下方かつ該吸気量調整装置とシリンダ上面との間に指向して延びているので、この延出部によって、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護することができる。
一方、この延出部は、シリンダ上面から所定の間隔を空けてシリンダ上面とエアクリーナーとの間の空間に配置されているので、シリンダ上面と延出部との間の空間は、シリンダ上面に向かう走行風の流れを確保することが可能である。
したがって、この鞍乗型車両によれば、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護することができると同時にエンジン冷却作用も得ることができる。
この鞍乗型車両においては、
側面視で、前記延出部の少なくとも一部は、上下方向に関し、前記吸気量調整装置と重複する位置まで延びている構成とすることができる。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等から吸気量調整装置をより確実に保護することができる。
この鞍乗型車両においては、
前記エアクリーナーの車幅方向に関する一側部の少なくとも一部は、車体後方に膨出する膨出部を備え、側面視で前記吸気量調整装置と重複している構成とすることができる。
このように構成すると、エアクリーナーの車幅方向に関する一側部の少なくとも一部が吸気量調整装置の側方まで延びることによって、エアクリーナーの容量を向上させることができるとともに、吸気量調整装置と重複している前記一部によって、側方から吸気量調整装置に向かう泥水等からも吸気量調整装置を保護することが可能になる。
この鞍乗型車両においては、
前記エアクリーナーの下面は車体後方に進むにつれて上方へ傾斜し、
前記延出部の少なくとも後部は板状体となっていて、車体後方に進むにつれ、前記エアクリーナーの下面から離間する方向へ延びている構成とすることができる。
このように構成すると、車体後方に進むにつれて上方へ傾斜するエアクリーナーの下面と、車体後方に進むにつれ、エアクリーナーの下面から離間する方向へ延びる延出部の板状体の後部との間に、吸気量調整装置を配置するための空間を確保しやすくなると同時に、延出部によって、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護しやすくなる。
この鞍乗型車両においては、
前記延出部の下面の少なくとも一部は、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部を介してさらに後方に延びる構成とすることができる。
このように構成すると、前記段部によって、前方から飛来する泥水等の進行方向に対する傾斜角が大きな阻止面を形成することができるため、該阻止面によって、泥水等を効率的に阻止することが可能となる。
この鞍乗型車両においては、
前記吸気量調整装置がスロットルドラムを備えている場合には、
側面視で、前記延出部の少なくとも一部は、上下方向に関し、前記スロットルドラムと重複する位置まで延びている構成とすることができる。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等からスロットルドラムをより確実に保護することができる。
この鞍乗型車両においては、
前記延出部の少なくとも後部は板状体となっていて、この板状部と前記エアクリーナーの外面とが、縦方向に延びる縦リブで一体に連結されている構成とすることができる。
このように構成すると、延出部の板状体部分の強度を向上させることができる。
本発明に係る鞍乗型車両の一実施の形態の要部を示す左側面図。 図1の部分切断拡大図。 図2の部分拡大図。 エアクリーナーの斜め後方から見た斜視図。 エアクリーナーの左側面図。
以下、本発明に係る鞍乗型車両の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い、必要に応じて図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1に示すように、この実施の形態の鞍乗型車両1は、
車体10の前部に支持された前輪WFと、
この前輪WFよりも後方に配置されたエアクリーナー20と、
このエアクリーナー20よりも後方に配置され、クランクケース31とこのクランクケース31から前方かつ前記エアクリーナー20の下方に向かって突出するシリンダ32とを有するエンジン30と、
前記エアクリーナー20から前記エンジン30に吸気を供給する吸気管33に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン30への吸気量を調整する吸気量調整装置40とを備えている。
図2に示すように、エアクリーナー20には延出部50が設けられている。この延出部50は、エアクリーナー20より車体後方に延び、吸気量調整装置40の下方かつ吸気量調整装置40とシリンダ上面32uとの間に指向して延びており、シリンダ上面32uから所定の間隔C1を空けてシリンダ上面32uとエアクリーナー20との間の空間S1に配置されている。
この鞍乗型車両1によれば、エアクリーナー20より車体後方に延びる延出部50が吸気量調整装置40の下方かつ該吸気量調整装置40とシリンダ上面32uとの間に指向して延びているので、この延出部50によって、前輪WFが跳ねた泥水等(小石、砂等の小個体物を含む)から吸気量調整装置40を保護することができる。
一方、この延出部50は、シリンダ上面32uから所定の間隔C1を空けてシリンダ上面32uとエアクリーナー20との間の空間S1に配置されているので、シリンダ上面32uと延出部50との間の空間S2は、シリンダ上面32uに向かう走行風A1の流れを確保することが可能である。
したがって、この鞍乗型車両によれば、前輪WFが跳ねた泥水等から吸気量調整装置40を保護することができると同時にエンジン30の冷却作用も得ることができる。
なお、走行風A1はシリンダ上面だけでなく、吸気管33,クランクケース31(図1)も冷却する。
図2に示すように、延出部50の少なくとも一部(図示のものは後部53)は、側面視で、上下方向に関し、吸気量調整装置40と重複する位置まで延びている。すなわち、延出部50(後部53)の後端53rは吸気量調整装置40の前端40fよりも後方に位置している。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等から吸気量調整装置40をより確実に保護することができる。
図2に示すように、エアクリーナー20の車幅方向に関する一側部21の少なくとも一部21r(図4,図5参照)は、車体後方に膨出する膨出部を備え、側面視で吸気量調整装置40と重複している。
このように構成すると、エアクリーナー20の車幅方向に関する一側部21の少なくとも一部21rが吸気量調整装置40の側方まで延びることによって、エアクリーナー20の容量を向上させることができるとともに、吸気量調整装置40と重複している前記一部21rによって、側方から吸気量調整装置40に向かう泥水等からも吸気量調整装置40を保護することが可能になる。
図2,図3,図5に示すように、エアクリーナー20の下面20bは車体後方に進むにつれて上方へ傾斜している。一方、延出部50の少なくとも後部53は板状体となっていて、車体後方に進むにつれ、エアクリーナー20の下面20bから離間する方向へ延びている。
このように構成すると、車体後方に進むにつれて上方へ傾斜するエアクリーナー20の下面20bと、車体後方に進むにつれ、エアクリーナー20の下面20bから離間する方向へ延びる延出部50の板状体の後部53との間に、吸気量調整装置40を配置するための空間S3を確保しやすくなると同時に、延出部50によって、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置40を保護しやすくなる。
また、上記のような空間S3を形成することで、エアクリーナー20の背部に吸気量調整装置40を近接させて配置することが可能となるため、吸気系のコンパクト化を図ることが可能となる。
図2,図3に示すように、延出部50の下面50bは、後方に延びた後(後方に延びる部位を符号51で示す)、後方かつ下方へ延びる段部52を介してさらに後方に延びている(段部後方に延びる部位を符号53で示す)。
このように構成すると、段部52によって、前方から飛来する泥水等の進行方向(図3矢印W参照)に対する傾斜角θが大きな阻止面52sを形成することができるため、該阻止面52sによって、泥水等を効率的に阻止することが可能となる。
阻止面52sによって泥水等が効率的に阻止されるため、段部52とシリンダ32との間を通過して後方へ向かう泥水等の量が低減され、段部後方に延びる部位(前述した後部)53の後端53rから吸気量調整装置40へ向かって巻き上げられる泥水等の量も低減される。
しかも、阻止面52sは、走行風A1をシリンダ32に向かわせるガイド面としての役割も果たす。
なお、この実施の形態では、延出部50の下面50bが全体として、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部52を介してさらに後方に延びる構成となっているが、延出部50の下面の少なくとも一部が、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部を介してさらに後方に延びる構成となっていれば、同様の作用効果を得ることができる。
図2に示すように、吸気量調整装置40はスロットルドラム41を備えている。
側面視で、延出部50の少なくとも一部(図示のものは後部53)は、側面視で、上下方向に関し、スロットルドラム41と重複する位置まで延びている。すなわち、延出部50(後部53)の後端53rはスロットルドラム41の前端41fよりも後方に位置している。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等からスロットルドラム41をより確実に保護することができる。
図3を参照して前述したように、延出部50の少なくとも後部53は板状体となっていて、この板状部(53)とエアクリーナー20の外面20sとが、縦方向に延びる縦リブ20r1で一体に連結されている。
このように構成すると、延出部50の板状体部分の強度を向上させることができる。
なお、この実施の形態では、延出部50の下面50bを形成する、段部52の前方部分(前部)51,段部52も板状体となっており、前部51とエアクリーナー20の下面20bも縦リブ20r2で一体に連結されている。
図1に示すように、車体10は、ヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から後方へ延びるメインフレーム12とを有している。
ヘッドパイプ11に、ハンドル13hとフロントフォーク13fとを有する操舵装置13が回動可能に設けられており、フロントフォーク13fの下端に前輪WFが回転可能に取り付けられている。
メインフレーム12の後端にピボットフレーム14が設けられ、このピボットフレーム14にピボット14pで揺動可能に取り付けられたスイングアーム15が配置されるとともに、その後端に、前記エンジン30で駆動される後輪WRが支持されている。
エンジン30は、メインフレーム12のエンジン取付部12eおよびピボットフレーム14のエンジン取付部14eに締結固定されている。
図2,図4,図5に示すように、エアクリーナー20は、外気導入室Dを形成するダーティサイドケース22と、清浄空気室Cを形成するクリーンサイドケース23と、エアクリーナエレメント24とを備えている。エアクリーナー20は、エアクリーナエレメント24を介してダーティサイドケース22とクリーンサイドケース23とがそれらの接合面25(図5)で接合され、締結固定されることで構成される。
図4に示すように、クリーンサイドケース23の背部には、凹部23dが設けられており、この凹部23dにメインフレーム12(図1)の前部が部分的に入り込むようになっている。
クリーンサイドケース23の上部左右のリブ23rに、ボルト23b用の穴23hが設けられており、ボルト23によってエアクリーナー20はメインフレーム12に固定される。
図4,図5に示すように、クリーンサイドケース23の上部左右端に、それぞれ外気取り入れ口23iが設けられている。この外気取り入れ口23iは、ダーティサイドケース22の上部左右端にそれぞれ形成された上昇用ダクト22uの下端22u1に連通している。上昇用ダクト22uは、その下端22u1から上端22u2に向かう導入路(上昇路)を形成している。上昇用ダクト22uの上端22u2は、クリーンサイドケース23の上部左右にそれぞれ設けられた下降用ダクト23cの上端23c2に連通している。下降用ダクト23cは、その上端23c2からクリーナ中央方向へ向かって下降する導入路(下降路)を形成しており、下端23c1が、ダーティサイドケース22にある外気導入室Dに連通している。
したがって、外気は、クリーンサイドケース23側の外気取り入れ口23iからケース内に入り、ダーティサイドケース22側の上昇用ダクト22uを上昇し、クリーンサイドケース23側の下降用ダクト23cを斜めに下降してダーティサイドケース22側の外気導入室Dに導入されることとなる。
この実施の形態では、前述したように、延出部50がシリンダ上面32uから所定の間隔C1を空けてシリンダ上面32uとエアクリーナー20との間の空間S1に配置されていて、シリンダ上面32uと延出部50との間の空間S2に、シリンダ上面32uに向かう走行風A1が流れるから、この走行風A1とともに泥水等も流れる。したがって、この実施の形態においては、前述した従来技術(特開2011−174428号公報)に比べれば、エアクリーナーに向かう泥水の飛沫等の量も多くなるおそれがある。
これに対し、この実施の形態では、上述したように、外気は、クリーンサイドケース23側の外気取り入れ口23iからケース内に入り、ダーティサイドケース22側の上昇用ダクト22uを上昇し、クリーンサイドケース23側の下降用ダクト23cを斜めに下降してダーティサイドケース22側の外気導入室Dに導入されることとなるから、特に、外気が上昇用ダクト22uを上昇する過程で、空気と泥水の飛沫等とが分離されやすくなる。
外気導入室Dに導入された外気は、エアクリーナエレメント24を通ることで浄化されて清浄空気室Cに入り、クリーンサイドケース23に接続されたコネクティングチューブ26(図4)および吸気管33を経てエンジン30に供給される。
図4,図5において、27はブローバイガスを清浄空気室Cに導くブローバイガス用チューブ、28はブリーザチューブである。
吸気量調整装置40は、その基本構成自体は公知の構成であり、図2に示すように、前記スロットルドラム41と、このスロットルドラム41の回動操作で回動するスロットル弁(図示せず)が収容されたスロットルボディ42とを備えている。
スロットルドラム41は、2本のスロットルワイヤ43,44によって回動させるタイプのものであり、スロットルドラム41には、スロットルワイヤ43,44それぞれの先端に固着されたコマを係合させる穴43h、44hが設けられている。
スロットルワイヤ43,44はハンドル13h(図1)に取り付けられたスロットルグリップ(図示せず)に連結されており、運転者によるスロットルグリップの回動操作に連動してスロットルドラム41(したがってスロットル弁)が回動する。
図2において、45はスロットルワイヤ43,44を保持するためのブラケットであり、メインフレーム12に固定される。
エアクリーナー20には、エアクリーナー20寄りのスロットルワイヤ43を固定するナット43nを回動操作するための工具(図示せず)を逃がすための凹部20dが設けられている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
10:車体、WF:前輪、20:エアクリーナー、20b:エアクリーナー下面、20s:エアクリーナー外面、20r1:縦リブ21:一側部、30:エンジン、31:クランクケース、32:シリンダ、32u:シリンダ上面、33:吸気管、40:吸気量調整装置、41:スロットルドラム、50:延出部、50b:延出部下面、52:段部、53:後部。

Claims (7)

  1. 車体(10)の前部に支持された前輪(WF)と、
    この前輪(WF)よりも後方に配置されたエアクリーナー(20)と、
    このエアクリーナー(20)よりも後方に配置され、クランクケース(31)とこのクランクケース(31)から前方かつ前記エアクリーナー(20)の下方に向かって突出するシリンダ(32)とを有するエンジン(30)と、
    前記エアクリーナー(20)から前記エンジン(30)に吸気を供給する吸気管(33)に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン(30)への吸気量を調整する吸気量調整装置(40)とを備えた鞍乗型車両において、
    前記エアクリーナー(20)より車体後方に延びる延出部(50)が前記吸気量調整装置(40)の下方かつ該吸気量調整装置(40)と前記シリンダ上面(32u)との間に指向して延び、
    前記延出部(50)は、前記シリンダ上面(32u)から所定の間隔(C1)を空けて前記シリンダ上面(32u)と前記エアクリーナー(20)との間の空間(S1)に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項1において、
    側面視で、前記延出部(50)の少なくとも一部(53)は、上下方向に関し、前記吸気量調整装置(40)と重複する位置まで延びていることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項1または2において、
    前記エアクリーナー(20)の車幅方向に関する一側部(21)の少なくとも一部(21r)は、車体後方に膨出する膨出部を備え、側面視で前記吸気量調整装置(40)と重複していることを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
    前記エアクリーナー(20)の下面(20b)は車体後方に進むにつれて上方へ傾斜し、
    前記延出部(50)の少なくとも後部(53)は板状体となっていて、車体後方に進むにつれ、前記エアクリーナー20の下面(20b)から離間する方向へ延びていることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項において、
    前記延出部(50)の下面(50b)の少なくとも一部は、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部(52)を介してさらに後方に延びることを特徴とする鞍乗型車両。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項において、
    前記吸気量調整装置(40)はスロットルドラム(41)を備え、
    側面視で、前記延出部(50)の少なくとも一部(53)は、上下方向に関し、前記スロットルドラム(41)と重複する位置まで延びていることを特徴とする鞍乗型車両。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項において、
    前記延出部(50)の少なくとも後部(53)は板状体となっていて、この板状部と前記エアクリーナー(20)の外面(20s)とが、縦方向に延びる縦リブ(20r1)で一体に連結されていることを特徴とする鞍乗型車両。
JP2017532189A 2016-03-19 2017-03-10 鞍乗型車両 Active JP6539739B2 (ja)

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