JPWO2017163930A1 - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
Description
車体の前部に支持された前輪(4)と、
この前輪(4)よりも後方に配置されたエアクリーナー(61)と、
このエアクリーナー(61)よりも後方に配置され、クランクケース(51)とこのクランクケース(51)から前方かつ前記エアクリーナー(61)の下方に向かって突出するシリンダ(52)とを有するエンジン(7)と、
前記エアクリーナー(61)から前記エンジン(7)に吸気を供給する吸気管(54)に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン(7)への吸気量を調整する吸気量調整装置(55)とを備え、
エアクリーナケース(62)には、ケース(62)の前端(62F)周囲から左右及び下方に向けて一体的に延出する第1遮蔽板(62G)と、ケース(62)の左右壁(62H)から左右に延びる左右一対の第2遮蔽板(62J)とを有し、これらにより、前輪(4)が跳ねた泥水や前輪(4)により巻き上げられたダストを含む走行風がエアクリーナ(61)の後ろへ侵入し難くしたものが知られている(同公報0039段落)。
しかし、一方で、第1遮蔽板(62G)は走行風がエアクリーナ(61)の後ろへ侵入し難くしたものであるから、走行風がシリンダ(52)上部へ流れることを阻害してしまい、エンジン冷却の点では望ましくない。
車体の前部に支持された前輪と、
この前輪よりも後方に配置されたエアクリーナーと、
このエアクリーナーよりも後方に配置され、クランクケースとこのクランクケースから前方かつ前記エアクリーナーの下方に向かって突出するシリンダとを有するエンジンと、
前記エアクリーナーから前記エンジンに吸気を供給する吸気管に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジンへの吸気量を調整する吸気量調整装置とを備えた鞍乗型車両において、
前記エアクリーナーより車体後方に延びる延出部が前記吸気量調整装置の下方かつ該吸気量調整装置と前記シリンダ上面との間に指向して延び、
前記延出部は、前記シリンダ上面から所定の間隔を空けて前記シリンダ上面と前記エアクリーナーとの間の空間に配置されていることを特徴とする。
この鞍乗型車両によれば、エアクリーナーより車体後方に延びる延出部が吸気量調整装置の下方かつ該吸気量調整装置とシリンダ上面との間に指向して延びているので、この延出部によって、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護することができる。
一方、この延出部は、シリンダ上面から所定の間隔を空けてシリンダ上面とエアクリーナーとの間の空間に配置されているので、シリンダ上面と延出部との間の空間は、シリンダ上面に向かう走行風の流れを確保することが可能である。
したがって、この鞍乗型車両によれば、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護することができると同時にエンジン冷却作用も得ることができる。
側面視で、前記延出部の少なくとも一部は、上下方向に関し、前記吸気量調整装置と重複する位置まで延びている構成とすることができる。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等から吸気量調整装置をより確実に保護することができる。
前記エアクリーナーの車幅方向に関する一側部の少なくとも一部は、車体後方に膨出する膨出部を備え、側面視で前記吸気量調整装置と重複している構成とすることができる。
このように構成すると、エアクリーナーの車幅方向に関する一側部の少なくとも一部が吸気量調整装置の側方まで延びることによって、エアクリーナーの容量を向上させることができるとともに、吸気量調整装置と重複している前記一部によって、側方から吸気量調整装置に向かう泥水等からも吸気量調整装置を保護することが可能になる。
前記エアクリーナーの下面は車体後方に進むにつれて上方へ傾斜し、
前記延出部の少なくとも後部は板状体となっていて、車体後方に進むにつれ、前記エアクリーナーの下面から離間する方向へ延びている構成とすることができる。
このように構成すると、車体後方に進むにつれて上方へ傾斜するエアクリーナーの下面と、車体後方に進むにつれ、エアクリーナーの下面から離間する方向へ延びる延出部の板状体の後部との間に、吸気量調整装置を配置するための空間を確保しやすくなると同時に、延出部によって、前輪が跳ねた泥水等から吸気量調整装置を保護しやすくなる。
前記延出部の下面の少なくとも一部は、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部を介してさらに後方に延びる構成とすることができる。
このように構成すると、前記段部によって、前方から飛来する泥水等の進行方向に対する傾斜角が大きな阻止面を形成することができるため、該阻止面によって、泥水等を効率的に阻止することが可能となる。
前記吸気量調整装置がスロットルドラムを備えている場合には、
側面視で、前記延出部の少なくとも一部は、上下方向に関し、前記スロットルドラムと重複する位置まで延びている構成とすることができる。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等からスロットルドラムをより確実に保護することができる。
前記延出部の少なくとも後部は板状体となっていて、この板状部と前記エアクリーナーの外面とが、縦方向に延びる縦リブで一体に連結されている構成とすることができる。
このように構成すると、延出部の板状体部分の強度を向上させることができる。
車体10の前部に支持された前輪WFと、
この前輪WFよりも後方に配置されたエアクリーナー20と、
このエアクリーナー20よりも後方に配置され、クランクケース31とこのクランクケース31から前方かつ前記エアクリーナー20の下方に向かって突出するシリンダ32とを有するエンジン30と、
前記エアクリーナー20から前記エンジン30に吸気を供給する吸気管33に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン30への吸気量を調整する吸気量調整装置40とを備えている。
一方、この延出部50は、シリンダ上面32uから所定の間隔C1を空けてシリンダ上面32uとエアクリーナー20との間の空間S1に配置されているので、シリンダ上面32uと延出部50との間の空間S2は、シリンダ上面32uに向かう走行風A1の流れを確保することが可能である。
したがって、この鞍乗型車両によれば、前輪WFが跳ねた泥水等から吸気量調整装置40を保護することができると同時にエンジン30の冷却作用も得ることができる。
なお、走行風A1はシリンダ上面だけでなく、吸気管33,クランクケース31(図1)も冷却する。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等から吸気量調整装置40をより確実に保護することができる。
このように構成すると、エアクリーナー20の車幅方向に関する一側部21の少なくとも一部21rが吸気量調整装置40の側方まで延びることによって、エアクリーナー20の容量を向上させることができるとともに、吸気量調整装置40と重複している前記一部21rによって、側方から吸気量調整装置40に向かう泥水等からも吸気量調整装置40を保護することが可能になる。
しかも、阻止面52sは、走行風A1をシリンダ32に向かわせるガイド面としての役割も果たす。
側面視で、延出部50の少なくとも一部(図示のものは後部53)は、側面視で、上下方向に関し、スロットルドラム41と重複する位置まで延びている。すなわち、延出部50(後部53)の後端53rはスロットルドラム41の前端41fよりも後方に位置している。
このように構成すると、前方より飛来する泥水等からスロットルドラム41をより確実に保護することができる。
このように構成すると、延出部50の板状体部分の強度を向上させることができる。
ヘッドパイプ11に、ハンドル13hとフロントフォーク13fとを有する操舵装置13が回動可能に設けられており、フロントフォーク13fの下端に前輪WFが回転可能に取り付けられている。
エンジン30は、メインフレーム12のエンジン取付部12eおよびピボットフレーム14のエンジン取付部14eに締結固定されている。
クリーンサイドケース23の上部左右のリブ23rに、ボルト23b用の穴23hが設けられており、ボルト23によってエアクリーナー20はメインフレーム12に固定される。
図4,図5において、27はブローバイガスを清浄空気室Cに導くブローバイガス用チューブ、28はブリーザチューブである。
スロットルドラム41は、2本のスロットルワイヤ43,44によって回動させるタイプのものであり、スロットルドラム41には、スロットルワイヤ43,44それぞれの先端に固着されたコマを係合させる穴43h、44hが設けられている。
スロットルワイヤ43,44はハンドル13h(図1)に取り付けられたスロットルグリップ(図示せず)に連結されており、運転者によるスロットルグリップの回動操作に連動してスロットルドラム41(したがってスロットル弁)が回動する。
エアクリーナー20には、エアクリーナー20寄りのスロットルワイヤ43を固定するナット43nを回動操作するための工具(図示せず)を逃がすための凹部20dが設けられている。
Claims (7)
- 車体(10)の前部に支持された前輪(WF)と、
この前輪(WF)よりも後方に配置されたエアクリーナー(20)と、
このエアクリーナー(20)よりも後方に配置され、クランクケース(31)とこのクランクケース(31)から前方かつ前記エアクリーナー(20)の下方に向かって突出するシリンダ(32)とを有するエンジン(30)と、
前記エアクリーナー(20)から前記エンジン(30)に吸気を供給する吸気管(33)に取り付けられ、運転者の操作に応じてエンジン(30)への吸気量を調整する吸気量調整装置(40)とを備えた鞍乗型車両において、
前記エアクリーナー(20)より車体後方に延びる延出部(50)が前記吸気量調整装置(40)の下方かつ該吸気量調整装置(40)と前記シリンダ上面(32u)との間に指向して延び、
前記延出部(50)は、前記シリンダ上面(32u)から所定の間隔(C1)を空けて前記シリンダ上面(32u)と前記エアクリーナー(20)との間の空間(S1)に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1において、
側面視で、前記延出部(50)の少なくとも一部(53)は、上下方向に関し、前記吸気量調整装置(40)と重複する位置まで延びていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1または2において、
前記エアクリーナー(20)の車幅方向に関する一側部(21)の少なくとも一部(21r)は、車体後方に膨出する膨出部を備え、側面視で前記吸気量調整装置(40)と重複していることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記エアクリーナー(20)の下面(20b)は車体後方に進むにつれて上方へ傾斜し、
前記延出部(50)の少なくとも後部(53)は板状体となっていて、車体後方に進むにつれ、前記エアクリーナー20の下面(20b)から離間する方向へ延びていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項において、
前記延出部(50)の下面(50b)の少なくとも一部は、後方に延びた後、後方かつ下方へ延びる段部(52)を介してさらに後方に延びることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1〜5のうちいずれか一項において、
前記吸気量調整装置(40)はスロットルドラム(41)を備え、
側面視で、前記延出部(50)の少なくとも一部(53)は、上下方向に関し、前記スロットルドラム(41)と重複する位置まで延びていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1〜6のうちいずれか一項において、
前記延出部(50)の少なくとも後部(53)は板状体となっていて、この板状部と前記エアクリーナー(20)の外面(20s)とが、縦方向に延びる縦リブ(20r1)で一体に連結されていることを特徴とする鞍乗型車両。
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