JP5760780B2 - 変速機の冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機の冷却構造に関し、特にベルト式自動変速機の変速機ケース内に外気を導入する変速機の冷却構造に関する。
従来、自動二輪車の変速機ケース内に外気を導入してベルト式自動変速機を冷却する冷却構造として、車体前方から外気を取り込むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の自動二輪車では、車体下方に搭載された変速機から車体前方にダクトが延びており、その前端の外気取入口が前輪近傍に設けられている。外気取入口は、変速機の側方に隣接するエンジンよりも前方に位置するため、低温の外気を取り込むことによって変速機の冷却効果を高めている。
特開2007−203827号公報
しかしながら、特許文献1に記載の冷却構造では、前輪近傍に外気取入口が設けられているため、前輪で巻き上げた埃等の異物が変速機ケース内に取り込まれて変速機やクラッチの作動不良等を招くおそれがあった。また、雨天走行時には、前方からの水滴が外気取入口を介して変速機ケース内に侵入するおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、変速機ケース内に外気を取り込む際に、埃や水滴等の異物の侵入を防止できる変速機の冷却構造を提供することを目的とする。
本発明の変速機の冷却構造は、シート前方に足置き空間が設けられた自動二輪車における変速機の冷却構造であって、前記足置き空間の前方を覆うレッグシールドと、前記足置き空間の下面を形成するステップボードと、変速機ケース内に外気を導入する吸気ダクトとを備え、前記ステップボードの車幅方向の中央部には、前記足置き空間を左右に分けるように前記レッグシールドから後方に延びる空間分離部が設けられており、前記レッグシールドには、前記吸気ダクトを介して前記変速機ケース内に外気を取り入れる外気取入口が、前記空間分離部によって分けられた左右の前記足置き空間のいずれか一方において、前記空間分離部よりも低い位置で車両後方に向けて開口されることを特徴とする。
この構成によれば、外気取入口がレッグシールドの後方の足置き空間に向けて開口され、外気取入口の下方にステップボードが位置するため、車体前方及び下方から外気取入口への異物の侵入が防止される。このため、前輪によって巻き上げられた埃や雨天走行時の前方からの水滴が変速機ケースに侵入することがなく、変速機やクラッチの作動不良が生じることがない。また、外気取入口は、側面視において投影面積が小さいため、洗車時や雨天時にも側方から水滴が侵入し難いまた、空間分離部を挟んで外気取入口側とは逆側の側方から外気取入口への異物の侵入を防止できる。よって、洗車時に外気取入口側とは逆側の側方から水が掛けられても、空間分離部が壁となって外気取入口内への水滴の侵入を防止できる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記レッグシールドは、後方に向けて膨出する膨出部を有し、前記外気取入口は、前記レッグシールドにおいて前記膨出部の頂点部分から下側の領域に開口される。この構成によれば、雨天時に上方から外気取入口への水滴の侵入を防止できる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記外気取入口は、前記ステップボードから上方に所定距離を空けて開口される。この構成によれば、ステップボード上の乗せられたライダーのつま先から上方に外気取入口を離間させることができ、ライダーのつま先と外気取込口との接触を防止できる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記吸気ダクトの前端側には、前記外気取入口を介して外気を取り入れる吸気ボックスが接続され、前記吸気ボックスは、前記膨出部の前方に設けられる。この構成によれば、膨出部によって形成される前方空間を利用して吸気ボックスを設置できる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記吸気ボックスには、上部空間を除いて前記吸気ボックスの内部を前後に仕切る立壁が設けられ、前記立壁は、前後方向において前記上部空間と前記外気取入口が重ならないように形成される。この構成によれば、外気取込口から入り込んだ水滴を立壁によって遮断し、上部空間を介して外気だけを吸気ダクト内に取り入れることができる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記外気取入口には、複数の羽板を平行に配置したルーバーが設けられており、前記複数の羽板は、前記足置き空間に向って下向きに傾いており、車幅方向の内側から外側に向って下方に傾斜して延在する。この構成によれば、ルーバーの羽板の向きによって、外気取入口側の側方及び上方からの異物の侵入を防止することができる。
また本発明の上記変速機の冷却構造において、前記変速機は、車体前後方向に延びる車体中心線に対して車幅方向の一方側に偏って配置されており、前記外気取入口は、車幅方向において前記変速機側に設けられる。この構成によれば、外気取入口と変速機ケースとの離間距離を近付けることができる。これにより、吸気ダクトを短くすることができ、吸気抵抗を小さくして変速機の冷却効率を向上できる。また、吸気ダクトを容易に配管することもできる。
本発明によれば、変速機の冷却用に変速機ケース内に外気を取り込む際に、埃や水滴等の異物の侵入を防止できる。
本実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 本実施の形態に係るレッグシールド付近の断面を後方から見た図である。 本実施の形態に係る車体の部分断面図である。 本実施の形態に係る外気取入口の部分拡大図である。 本実施の形態に係る車体フレームの正面図である。 本実施の形態に係る車体フレームに対する吸気ボックス及び吸気ダクトの取付位置の説明図である。 本実施の形態に係る車体フレームの上面図である。 本実施の形態に係る車体フレームの側面図である。 本実施の形態に係る外気取入口に対する異物の侵入防止構造の説明図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明の変速機の冷却構造をスクータータイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、本発明の変速機の冷却構造を、他のタイプの自動二輪車にも適用可能である。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車全体の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。図2は、本実施の形態に係るレッグシールド付近の断面を後方から見た図である。なお、図1においては、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側方を矢印L、車体右側方を矢印Rでそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、スクータータイプの自動二輪車1は、鋼製又はアルミ合金製の車体フレーム2(図5参照)に車体外装としての各種カバーを装着して構成されている。この自動二輪車1は、ライダーの前方を保護するようにフロントカウル31が設けられ、フロントカウル31の背面側にはライダーの脚部を保護するレッグシールド32が設けられている。また、レッグシールド32の下端から後方に向ってステップボード33が延在し、ステップボード33の後方にはシート14a、14bの下方にシートカウル34が設けられている。
このスクータータイプの自動二輪車1には、レッグシールド32とステップボード33とによってライダーシート14aの前方にライダーの脚部が置かれる足置き空間S1が形成されている。足置き空間S1は、車幅方向の中央に位置するセンターコンソール(空間分離部)35によって左右に分けられている。センターコンソール35は、レッグシールド32とシートカウル34とを連ねるように前後方向に延在している。センターコンソール35を跨ぐようにしてライダーの脚部が左右の足置き空間S1に置かれることで、走行風等から左右の脚部が保護される。
車体前側には、ヘッドパイプ21(図5参照)に設けられたステアリングシャフト(不図示)を介して一対のフロントフォーク11が左右に揺動可能に支持されている。一対のフロントフォーク11の上方には、前輪4操舵用のハンドルバー12が設けられている。車体左側のハンドルバー12には、後輪5用のブレーキレバー121が設けられ、車体右側のハンドルバー12には前輪4用のブレーキレバー(不図示)が設けられている。一対のフロントフォーク11の下部には、前輪4が回転可能に支持されると共に、前輪4の上部を覆うフロントフェンダ13が設置される。
前輪4には、ブレーキディスク41とブレーキディスク41を挟持するキャリパー42が設けられている。フロントカウル31の前面には、ヘッドランプ311が設けられ、ヘッドランプ311の上方には風除け用のウィンドスクリーン312が設けられている。レッグシールド32には、足置き空間S1に向けて開口された外気取入口6が設けられている。外気取入口6は、吸気ボックス7(図3参照)及び吸気ダクト8を介して変速機ケース9に外気を導入する。なお、外気取入口6、吸気ボックス7、吸気ダクト8の詳細については後述する。
車体中央のセンターコンソール35の内側には、燃料タンク18が収容されている。燃料タンク18の後方のシートカウル34上には、ライダーシート14a及びピリオンシート14bが連設されている。シートカウル34の側部には、ピリオンシート14bの近傍に同乗者用のグラブバー341が設けられている。シートカウル34の後部にはテールランプ342及びリヤフェンダ343が設けられている。また、シートカウル34の内側には、車体フレーム2に搭載されたエンジン(図示省略)が収容されている。
車体後部の下側には、スイングアームとして機能する変速機ケース9が上下方向に揺動可能に連結されており、車体フレーム2及び変速機ケース9間には、後輪緩衝用のサスペンション(不図示)が取り付けられている。変速機ケース9の内側には、エンジン側のドライブプーリと後輪5側のドリブンプーリとにドライブベルトを掛け渡したベルト式無段変速機が収容されている。この変速機は、ドライブベルトの巻き掛け半径を可変することで変速される。後輪5は、ドライブベルトを介してエンジンからの動力が伝達されることで回転駆動される。
エンジンは、シリンダを前方に向けて略水平方向に倒した状態で車体フレーム2に懸架される。エンジンには、インテークパイプ(不図示)を介して空気が取り込まれ、燃料噴射装置にて空気と燃料とが混合されて燃焼室に供給される。燃焼室内での燃焼後の排気ガスは、エンジンの下方に延出されたエキゾーストパイプ15を経てマフラ16から排気される。エンジン各部からの熱は、車体前側のフロントカウル31の内側に配置されたラジエータ17により冷却される。
図3及び図4を参照して、変速機の冷却構造について説明する。図3は、本実施の形態に係る車体の部分断面図である。図4は、本実施の形態に係る外気取入口の部分拡大図である。
図3及び図4に示すように、フロントカウル31は、断面視において車体前側を保護する前側部分313と、前側部分313の下端から後方に延びる下側部分314とにより略L字状に形成されている。フロントカウル31の前側部分313は、レッグシールド32に対向しており、フロントカウル31の下側部分314は、レッグシールド32の下端から後方に延びるステップボード33に対向している。車体前側には、フロントカウル31、レッグシールド32、ステップボード33によって断面視略L字状の空間S2が形成されている。
この空間S2には、変速機冷却用の吸気ボックス7及び吸気ダクト8が設けられている。吸気ボックス7は、レッグシールド32の裏面に取り付けられており、レッグシールド32の外気取入口6を介して外部に連通している。吸気ダクト8は、一端に吸気ボックス7が接続され、他端に変速機ケース9が接続されている。吸気ダクト8は、吸気ボックス7から下側に降りて、ステップボード33の下方を通って変速機ケース9に接続される。外気取入口6から吸気ボックス7に取り込まれた外気は、吸気ダクト8を通って変速機ケース9内に導入される。
外気取入口6には、外部から吸気ボックス7内に異物が侵入しないように、複数の羽板61からなるルーバー62が設けられている。ルーバー62の各羽板61は、後方に向って下向き(後ろ下がり)に傾いており、例えば、雨天時等に上方からの水滴が吸気ボックス7内に侵入し難くなっている。また、ルーバー62の各羽板61は、車幅方向において内側から外側に向って下方に傾斜して延在しており、例えば、洗車時等に側方からの水滴が吸気ボックス7内に侵入し難くなっている。
吸気ボックス7には、断面視において上部空間S3を除いてボックス内を前後に仕切る立壁74が形成されている。ボックス内の前側空間は、吸気ダクト8を介して変速機ケース9内に連通し、ボックス内の後側空間は外気取入口6を介して外部に連通している。この場合、立壁74は外気取入口6の上端部よりも上方に延びているため、前後方向で上部空間S3と外気取入口6が重なることが防止されている。このように、立壁74は、外気取入口6から侵入した異物や水滴が吸気ダクト8内に入ることを防止する遮蔽壁として機能する。
レッグシールド32の一部には、後方に膨出した膨出部321が設けられており、膨出部321の前方において上述した空間S2が部分的に拡げられている。この膨出部321の裏面側に、吸気ボックス7が配置されることで、膨出部321によって形成される空間S2が有効利用される。外気取入口6は、この膨出部321の頂点部分から下側の領域に設けられている。膨出部321の頂点部分は、外気取入口6の上方において庇として機能し、雨天時等に上方から外気取入口6に向う水滴を遮るように構成されている。
また、膨出部321に外気取入口6が形成されることで、外気取入口6と吸気ボックス7内の立壁74との距離を確保できる。これにより、外気取入口6から侵入した水滴が立壁74の奥側に入り込み難くなり、吸気ボックス7内において外気と水滴との分離が更に効果的に行われる。なお、立壁74は、吸気ボックス7内で吸気抵抗を低下させない程度に上部空間S3を空ける高さに形成されていることが好ましい。また、立壁74は、外気取入口6の上端部よりも低く形成されていても、十分に水滴の侵入を抑制可能である。
また、図4に示すように、外気取入口6は、膨出部321の頂点部分の下側領域において、ステップボード33から上方に所定距離を空けて設けられている。ステップボード33上のライダーのつま先は、外気取入口6の下方に位置付けられ、外気取入口6との接触が防止される。これにより、ルーバー62の破損やライダーの足によって外気取入口6が塞がれることがなく、冷却効率の低下が防止される。
外気取入口6の面積は、少なくとも吸気ダクト8の流路の最小断面積よりも大きく設計されることで、流路抵抗の増加を抑えて冷却効果の低下を防止している。この場合、外気取入口6は、高さ方向の寸法よりも車幅方向の寸法を優先的に確保して設計される。車幅方向の寸法を大きくすることで、高さ方向の寸法を小さくすることができ、外気取入口6の下端がステップボード33からできるだけ離間される。
例えば、本実施の形態の外気取入口6では、車幅方向における対向辺がレッグシールド32の外縁及びセンターコンソール35の側壁に沿うように形成されており、車幅方向の寸法が優先的に大きく取られている。外気取入口6の面積は一定の大きさに規定されているため、外気取入口6の車幅方向の寸法を大きくとった分だけ高さ寸法が小さくなっている。さらに、外気取入口6の上端は、膨出部321の頂点部分付近に位置されるため、外気取入口6がステップボード33から上方に大きく離間される。
この変速機の冷却構造では、変速機ケース9内に設けたファンの回転によって外気取入口6から外気が取り入れられる。このとき、外気取入口6は、後方に向けてレッグシールド32に開口され、ステップボード33によって地面から遮蔽されるため、車体前方及び下方からの埃や水滴等の異物の侵入が防止される。また、外気取入口6は、左側面視(図1参照)において投影面積が小さく形成され、右側面視においてセンターコンソール35によって遮蔽されるため、両側方からの異物の侵入が防止される。
さらに、外気取入口6は、レッグシールド32の頂点部分の下方に位置するため、上方からの異物の侵入が防止される。また、外気取入口6は、ルーバー62の羽板61の向きによって、上方及び左側方からの異物の侵入がより効果的に防止される。吸気ボックス7内では、立壁74によって吸気ダクト8内への異物の侵入が防止される。このように本実施の形態に係る変速機の冷却構造では、変速機ケース9内への異物の侵入が防止されるため、変速機やクラッチの作動不良を効果的に抑制している。
図5から図8を参照して吸気ボックス及び吸気ダクトについて詳細に説明する。図5は、本実施の形態に係る車体フレームの正面図である。図6は、本実施の形態に係る車体フレームに対する吸気ボックス及び吸気ダクトの取付位置の説明図である。図7は、本実施の形態に係る車体フレームの上面図である。図8は、本実施の形態に係る車体フレームの側面図である。
図5から図8に示すように、車体フレーム2は、前端に位置するヘッドパイプ21の上部から後方に向けて左右二股に分岐して、斜め下方に延在するフロントアッパフレーム22を有している。各フロントアッパフレーム22の下端は、それぞれ車体前後方向に延びる一対のメインフレーム24に接合されている。また、車体フレーム2は、ヘッドパイプ21の下部から下方に向けて左右二股に分岐して延在し、途中から後方に向って水平方向に延在するフロントロアフレーム23を有している。各フロントロアフレーム23は、上下方向における中間位置でメインフレーム24の前端位置に接合されている。
各メインフレーム24及び各フロントロアフレーム23の後端には、それぞれ一対のシートフレーム25が接合される。各シートフレーム25は、それぞれ各フロントロアフレーム23の後端から後方に向って斜め上方に延在する。各シートフレーム25は、メインフレーム24の接合部付近で傾斜角度が小さくなるように曲げられている。各シートフレーム25の曲げ部を挟んだ前端側及び後端側は、一対の補助フレーム26によって補強されている。各シートフレーム25及び各補助フレーム26に囲まれた部分には、ブラケット27が設けられ、このブラケット27にエンジンが懸架される。
エンジンは、例えば、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、フロントロアフレーム23の前方に設けたラジエータ17によって冷却される。また、エンジンの左側部には、吸気ボックス7及び吸気ダクト8を介して外気が導入される変速機ケース9(図1参照)が連結されている。また、詳細は省略するが、ヘッドパイプ21にはステアリングシャフトが支持され、メインフレーム24の下方には燃料タンク18が配置され、シートフレーム25の上部にはシート14a、14bが配置される。
吸気ボックス7は、外気取入口6を介して外気を取り込む枠状部分71と、吸気ダクト8に外気を導く管状部分72とで構成されている。枠状部分71は、外気取入口6よりも大きな開口73を有しており、吸気ボックス7は、枠状部分71の開口73を後方に向けた状態で、左側のフロントロアフレーム23の左側方に配置されている。管状部分72の一部は、枠状部分71の内側に立設した立壁74となっており、外気と水滴等の異物とを分離している。管状部分72の下端部には、吸気ダクト8が接続されている。
吸気ダクト8は、吸気ボックス7からラジエータ17の左側方を下方に降り、ステップボード33の下側をフロントロアフレーム23の水平部分に沿って後方に延在する。すなわち、吸気ボックス7及び吸気ダクト8は、車体前後方向に延びる中心線に対して車幅方向の左側に偏って配置され、エンジンの左側部に連結された変速機ケース9に接続される。このように、吸気ダクト8は、ラジエータ17横のデッドスペースを有効利用して、変速機ケース9に対して最短距離で接続される。
このため、吸気ダクト8の長さを短くすることができ、吸気抵抗を小さくして変速機の冷却効果を向上できる。また、吸気ダクト8を直線的に配管できるため、吸気ダクト8の配管を容易にすることもできる。なお、本実施の形態では、車体左側に、外気取入口6、吸気ボックス7、吸気ダクト8からなる変速機の冷却構造を配置したが、この構成に限定されない。変速機の冷却構造は、車幅方向において変速機ケース9が配置された側に設けられればよく、例えば、車体右側に配置されてもよい。
また、吸気ダクト8は、変速機ケース9に接続される可撓性のジョイント部81を有している。吸気ダクト8は、ジョイント部81を介して変速機ケース9に接続されるため、スイングアームとして動作する変速機ケース9の揺動を妨げることがない。
図9を参照して、外気取入口に対する異物の侵入防止構造について説明する。図9は、本実施の形態に係る外気取入口に対する異物の侵入防止構造の説明図である。
図9Aに示すように、外気取入口6は、後方の足置き空間S1を向くようにレッグシールド32に設けられている。このため、外気取入口6の前方にはフロントカウル31が位置し、外気取入口6の下方にはステップボード33が位置している。よって、前輪4によって巻き上げられた埃や雨天時の水滴等の車体前方側からの異物はフロントカウル31によって車体後方に流される。また、車体下方からの異物は、ステップボード33によって外気取入口6が遮蔽されるため、足置き空間S1内に飛散することがない。このため、後方に向けて開口された外気取入口6に前方及び下方からの異物が取り入れられることが防止される。
図9Bに示すように、足置き空間S1はセンターコンソール35によって左右に分けられており、外気取入口6はレッグシールド32において左側の足置き空間S1側に設けられている。外気取入口6は、センターコンソール35よりも低い位置に設けられているため、右側面視においてセンターコンソール35によって遮蔽されている。このため、右側方からの異物は、センターコンソール35が壁となって左側の足置き空間S1内に飛散することが抑制される。よって、洗車時に、右側方から水が掛けられても外気取入口6内に水滴が侵入することが防止される。
図9C及び図9Dに示すように、外気取入口6は、レッグシールド32の膨出部321の頂点部分の下方領域に形成され、上面視において膨出部321によって遮蔽されている。さらに、外気取入口6は、複数の羽板61からなるルーバー62によって遮蔽されている。このため、上方、左側方、後方からの異物は、膨出部321の頂点部分、ルーバー62が壁となり、外気取入口6内に取り入れられることが防止される。また、外気取入口6は、レッグシールド32に設けられているため、左側面視における投影面積が小さく形成され、異物が侵入し難く形成されている。
ルーバー62の各羽板61は、外方(後方)に向って下向きに傾斜している。各羽板61の傾きにより、後面視において各羽板61間に形成される隙間が小さくなっている。このため、後方からの異物は、羽板61間の隙間を通じて外気取入口6内に入り難くなっている。また、図9Eに示すように、ルーバー62の各羽板61は、左側方(車幅方向における外側)に向って低くなるように延在している。各羽板61の延在方向及び傾きにより、左側面視において外気取入口6が遮蔽される。このため、左側方からの異物は、羽板61間の隙間を通じて外気取入口6内に入り難くなっている。
また、雨天時等においては、水滴が膨出部321を伝って外気取入口6側に降りる場合がある。この場合、水滴は、複数の羽板61の傾きに沿って外気取入口6の外側に落ちるようにガイドされ(図9D参照)、又は複数の羽板61の延在方向に沿って外気取入口6の左側方に落ちるようにガイドされる(図9E参照)。よって、レッグシールド32の壁面を伝うような水滴でも、外気取入口6内に入り込むことが防止される。また、水滴が外気取入口6を介して吸気ボックス7内に入り込んだ場合でも、吸気ボックス7内の立壁74によって気水分離されて、外気だけが吸気ダクト8を介して変速機ケース9内に導入される。
以上のように、本実施の形態に係る変速機の冷却構造によれば、外気取入口6がレッグシールド32の後方の足置き空間S1に向けて開口され、外気取入口6の下方にステップボード33が位置するため、前方及び下方から外気取入口6への異物の侵入が防止される。また、外気取入口6の右側方には、センターコンソール35が配置されているため、右側方からの異物の侵入が防止される。さらに、外気取入口6には、複数の羽板61を有するルーバー62が取り付けられており、このルーバー62の傾きによって上方、後方、左側方から外気取入口6への異物の侵入が防止される。このように、外気取入口6に対して上下方向、前後方向、左右方向からの異物の侵入が防止されるため、変速機やクラッチの作動不良が生じることがない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態に係るレッグシールドは、足置き空間の前方を覆うものであれば、どのような形状でもよい。また、本実施の形態に係るステップボードは、足置き空間の下面を形成するものであれば、どのような形状でもよい。また、本実施の形態においては、センターコンソールを有する大排気量タイプのスクーターを例示して説明したが、この構成に限定されない。足置き空間を有する自動二輪車であればよく、例えば、センターコンソールを有さない小型スクーターにも適用可能である。
また、本実施の形態に係るレッグシールドは、吸気ボックスの収容空間を拡げるように膨出した膨出部を有する構成としたが、この構成に限定されない。膨出部は、少なくとも外気取入口に上方からの異物が侵入し難いように膨出していればよく、フロントカウルとレッグシールドとの間に十分な空間があれば、吸気ボックスの収容空間を拡げない構成としてもよい。
また、本実施の形態に係る外気取入口は、車幅方向の左側に偏った位置に設けられる構成としたが、この構成に限定されない。外気取入口は、レッグシールドにおいて足置き空間に向って開口されていればよく、例えば、車幅方向の中央や右側に偏った位置に設けられてもよい。また、外気取入口は、レッグシールドに1つだけでなく、複数設けられてもよい。
また、本実施の形態においては、空間分離部としてセンターコンソールを例示したが、この構成に限定されない。空間分離部は、足置き空間を左右に分けるものであれば、どのような構成でもよい。
また、本実施の形態においては、外気取入口の車幅方向の寸法を高さ方向の寸法よりも優先して確保する構成としたが、この構成に限定されない。外気取入口は、吸気ダクトの最小断面積よりも大きい面積を有し、ライダーのつま先と接触しなければ、どのような寸法で形成されてもよい。
また、本実施の形態においては、外気取入口から吸気ボックスを介して外気を取入れ、吸気ダクトを通じて外気を変速機ケース内に導入する構成としたが、この構成に限定されない。外気取入口から吸気ダクトを通じて外気を変速機ケース内に導入する構成としてもよい。
また、本実施の形態においては、ルーバーの各羽板が所定の向きに延在されると共に、所定の向きに傾いた構成としたが、この構成に限定されない。各羽板の延在方向及び向きを可変可能に構成してもよい。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
4 前輪
5 後輪
6 外気取入口
7 吸気ボックス
8 吸気ダクト
9 変速機ケース
17 ラジエータ
31 フロントカウル
32 レッグシールド
33 ステップボード
34 シートカウル
35 センターコンソール(空間分離部)
61 羽板
62 ルーバー
74 立壁
321 膨出部
S1 足置き空間
S3 上部空間

Claims (7)

  1. シート前方に足置き空間が設けられた自動二輪車における変速機の冷却構造であって、
    前記足置き空間の前方を覆うレッグシールドと、
    前記足置き空間の下面を形成するステップボードと、
    変速機ケース内に外気を導入する吸気ダクトとを備え、
    前記ステップボードの車幅方向の中央部には、前記足置き空間を左右に分けるように前記レッグシールドから後方に延びる空間分離部が設けられており、
    前記レッグシールドには、前記吸気ダクトを介して前記変速機ケース内に外気を取り入れる外気取入口が、前記空間分離部によって分けられた左右の前記足置き空間のいずれか一方において、前記空間分離部よりも低い位置で車両後方に向けて開口されることを特徴とする変速機の冷却構造。
  2. 前記レッグシールドは、後方に向けて膨出する膨出部を有し、
    前記外気取入口は、前記レッグシールドにおいて前記膨出部の頂点部分から下側の領域に開口されることを特徴とする請求項1に記載の変速機の冷却構造。
  3. 前記外気取入口は、前記ステップボードから上方に所定距離を空けて開口されることを特徴とする請求項2に記載の変速機の冷却構造。
  4. 前記吸気ダクトの前端側には、前記外気取入口を介して外気を取り入れる吸気ボックスが接続され、
    前記吸気ボックスは、前記膨出部の前方に設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の変速機の冷却構造。
  5. 前記吸気ボックスには、上部空間を除いて前記吸気ボックスの内部を前後に仕切る立壁が設けられ、
    前記立壁は、前後方向において前記上部空間と前記外気取入口が重ならないように形成されることを特徴とする請求項4に記載の変速機の冷却構造。
  6. 前記外気取入口には、複数の羽板を平行に配置したルーバーが設けられており、
    前記複数の羽板は、前記足置き空間に向って下向きに傾いており、車幅方向の内側から外側に向って下方に傾斜して延在することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の変速機の冷却構造。
  7. 前記変速機は、車体前後方向に延びる車体中心線に対して車幅方向の一方側に偏って配置されており、
    前記外気取入口は、車幅方向において前記変速機側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の変速機の冷却構造。
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