JP5437842B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
鞍乗り型車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5437842B2 JP5437842B2 JP2010027002A JP2010027002A JP5437842B2 JP 5437842 B2 JP5437842 B2 JP 5437842B2 JP 2010027002 A JP2010027002 A JP 2010027002A JP 2010027002 A JP2010027002 A JP 2010027002A JP 5437842 B2 JP5437842 B2 JP 5437842B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cowl
- radiator
- gap
- inner cowl
- vehicle body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
ここで、従来例構造では、ラジエータの排風口から出た排風は後方へ流れるのみであり、排風口の上方や下方へは排風は流れにくい。しかしながら、カウルの側方は排風口の上方や下方でも走行風の流速が高いため、排風効率向上のため、排風口の後上方や後下方へも排風を流したい課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決するもので、車両側方に車両前後方向と平行となるようにラジエータが配され、車体前部から当該ラジエータの外側方をカウルで覆う鞍乗り型車両において、排風口の後上方や後下方へも排風を流して、ラジエータの排風効率を向上することにある。
前記サイドカウルは、アウターカウルと、このアウターカウルよりも車幅方向内側に配されるインナーカウルとを備え、
前記排風口は前記インナーカウルに設けられ、
前記ラジエータと前記アウターカウルとの間には後方に開放する第1の隙間が設けられ、
前記ラジエータの上方または下方のいずれか一方で、前記アウターカウルと前記インナーカウルとの間には、後方へ開放された第2の隙間が設けられることを特徴とする。
前記後側インナーカウルは、後側ほど車幅方向外側に張り出す反り返り部と、この反り返り部の後部から前下方に延出するアンダーカウル部とを有し、
前記アンダーカウル部の前部が、前記前側インナーカウルの下部に取付けられることを特徴とする。
前記第2の隙間を前記クランクケース前方かつ側方へ配置したことを特徴とする。
そのうえ、インナーカウルにおけるラジエータの排風口の上方又は下方部分とアウターカウルとの重なる部分に後方へ開放された第2の隙間を設け、ここから後方へ排風することで、排風口の後上方又は後下方のいずれか一方へも温排風を流すことができるので、温排風がこもりやすい排風口の上方又は下方部分の速やかな排風ができ、ラジエータの排風効率を向上することが可能となる。
10dはクランクケースであり、前側シリンダ10aはクランクケース10dから前上方へ延び、後側シリンダ10bはクランクケース10dから後上方へ延びている。前側シリンダ10aの側方にはラジエータ17が配置されている。
アウターカウル21はヘッドパイプ2の前方からラジエータ17の側方までを覆い、外表面は滑らかな曲面をして走行風の整流面をなす。
ラジエータ17は大部分がアウターカウル21の内側に重なるとともに、後部は一部がアウターカウル21から外れて露出している。
アウターカウル21の本体部23は車体側面を覆い、その前部23aはヘッドパイプ2の前方から左右を覆い、その上部はスクリーン24に接続している。
アウターカウル21のスクリーン24より後方部分における上端部26はヘッドパイプ2の上部側方を通って、燃料タンク13の側面上まで延び、上端部26の後端26aは燃料タンク13の前方下部の上に重なっている。
前側インナーカウル30は概ねラジエータ17よりも前方に配置される部分でアウターカウル21の下へ重なる部分であり、後側インナーカウル31は概ねラジエータ17よりも後方に配置される部分であり、前側インナーカウル30と後側インナーカウル31の接続部間にラジエータ17が臨むための排風口32が横長の略矩形状をなし、後方へ下り傾斜をなすように形成されている。
本体部33の下端部33aはアウターカウル21の下端部25内側へ重なり、腕部34はアウターカウル21の上端部26内側へ重なる。
下方延出部38は略ブーメラン形状をなし、下部は前輪6の後方に沿って車軸位置より下方まで延びている。
前部40及びアンダーカウル部42を含む後部41は外表面が滑らかな曲面の整流面になっている。
また、延出部47はその先端部が下方延出部38の上部に近接し、排風口32の下縁部37における後部を形成している。
なお、
前側インナーカウル30の本体部33は後方が外側方へ略直角に屈曲して排風口32の前縁部36をなし、ラジエータ17の前方に位置する。
ラジエータ17も左右対称に配置され、それぞれは受風面を空間23へ臨ませ、車体中心CLに対して平行に配置され、他面を車体外側方へ向けて第1の隙間50へ臨ませている。前輪6及びフロントフェンダ7の左右を通って導風口20aから空間53へ導入された走行風は、ラジエータ17を車体内側から外側へ通過してラジエータ17にて熱交換するとともに、冷却後の温排風はB矢示のように第1の隙間50から車体後方へ排出される。
なお、冷却ファン54は車体左側のラジエータ17にのみ設けられ、車体右側のラジエータ17には設けられず、部品点数を削減して車体のコンパクト及び軽量化を図っている。また、前側シリンダ10aは冷却ファンが設けられていない車体右側のラジエータ17に接近させて偏在配置し、車体左側のラジエータ17との間に冷却ファン54の配置空間を確保している。このため、エンジン10は車体中心CLに対して車体右側へ偏って配置されている。10bは後側シリンダである。
このように、エアクリーナ56の下方にて温排風を第1の隙間50並びに後述する第3の隙間52から迅速に車体外部へ排出するので、エアクリーナ56に対する熱影響を抑制して吸気温の上昇を防ぐことができる。
アウターカウル21の本体部23における後縁部の下部27bは反り返り部46の後端部をなす段差43の近傍に位置し、ここに第2の隙間51が形成されている。第2の隙間51はクランクケース10dの前方かつ側方に配置されている(図2参照)。
このため、温排風は排風路53bから第2の隙間51を通ってC矢示のように流れて車体後方へ排出され、ラジエータ17の下方へこもりやすい熱気を速やかに排出するため、排風効率を向上させることができる。
排風路53cはラジエータ17の上方における空間53と連通しており、温排風は排風路53cから第3の隙間52を通ってD矢示のように流れて車体後方へ排出され、ラジエータ17の上方へこもりやすい熱気を速やかに排出するため、排風効率を向上させることができる。
Claims (5)
- 車体側方にラジエータを車両前後方向と平行になるように配し、このラジエータの外側方を左右のサイドカウルで覆うとともに、この左右のサイドカウルの内側に走行風を導入する導風口を設け、サイドカウル側面のラジエータと重なる位置に排風口を設けた鞍乗り型車両において、
前記サイドカウルは、アウターカウルと、このアウターカウルよりも車幅方向内側に配されるインナーカウルとを備え、
前記排風口は前記インナーカウルに設けられ、
前記ラジエータと前記アウターカウルとの間には後方に開放する第1の隙間が設けられ、
前記ラジエータの上方または下方のいずれか一方で、前記アウターカウルと前記インナーカウルとの間には、後方へ開放された第2の隙間が設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記ラジエータの上方または下方のいずれか他方側で前記第2の隙間と反対側には、前記アウターカウルと前記インナーカウルとの間に、後方へ開放された第3の隙間が設けられることを特徴とする請求項1に記載した鞍乗り型車両。
- 前記インナーカウルの一部が前記ラジエータを支持するラジエータステーに取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載した鞍乗り型車両。
- 前記インナーカウルは、前記ラジエータの前側に配される前側インナーカウルと、前記ラジエータの後側に配される後側インナーカウルとを備え、
前記後側インナーカウルは、後側ほど車幅方向外側に張り出す反り返り部と、この反り返り部の後部から前下方に延出するアンダーカウル部とを有し、
前記アンダーカウル部の前部が、前記前側インナーカウルの下部に取付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載した鞍乗り型車両。 - クランクケースとこのクランクケースから前上方へ延びるシリンダとを備えたエンジンを前輪と後輪の間に配置し、前記シリンダの側方へ前記ラジエータを配置するとともに、
前記第2の隙間を前記クランクケース前方かつ側方へ配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した鞍乗り型車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010027002A JP5437842B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 鞍乗り型車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010027002A JP5437842B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 鞍乗り型車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011162062A JP2011162062A (ja) | 2011-08-25 |
JP5437842B2 true JP5437842B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=44593249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010027002A Expired - Fee Related JP5437842B2 (ja) | 2010-02-09 | 2010-02-09 | 鞍乗り型車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5437842B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5963196B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2016-08-03 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両におけるラジエータの通風構造 |
JP6147540B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-06-14 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP5836336B2 (ja) * | 2013-08-26 | 2015-12-24 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両 |
JP6276213B2 (ja) | 2015-03-26 | 2018-02-07 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
JP6317726B2 (ja) * | 2015-12-18 | 2018-04-25 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両のカウル構造 |
JP6649083B2 (ja) * | 2015-12-28 | 2020-02-19 | 川崎重工業株式会社 | 自動二輪車 |
-
2010
- 2010-02-09 JP JP2010027002A patent/JP5437842B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011162062A (ja) | 2011-08-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5437842B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
EP1733956B1 (en) | Cowling structure of motorcycle | |
JP4661472B2 (ja) | 自動二輪車のカウリング | |
JP4856485B2 (ja) | 自動二輪車のカウリング構造 | |
JP2009202827A (ja) | 自動二輪車 | |
JP4429429B2 (ja) | 自動2輪車のカウリング装置 | |
JP5969232B2 (ja) | 鞍乗り型車両のラジエータホース配置構造 | |
JP6147540B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP5735894B2 (ja) | タンクシュラウド構造 | |
JP2009107569A (ja) | 自動二輪車用カウル及び自動二輪車 | |
JP5925547B2 (ja) | 鞍乗り型車両の導風構造 | |
JP2013193641A (ja) | 鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造 | |
EP1247955B1 (en) | Exhaust system structure for motorcycle | |
JP5460376B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP2015075085A (ja) | 鞍乗り型車両の吸気装置 | |
JP4256079B2 (ja) | 自動2輪車のエンジン冷却装置 | |
JP2013136342A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5043546B2 (ja) | 燃料タンク | |
JP4802727B2 (ja) | 不整地走行車両 | |
TWI385304B (zh) | Straddle type vehicle | |
JP5911094B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP2013018306A (ja) | 鞍乗型車両のカウル構造 | |
JP4216098B2 (ja) | 自動2輪車用排気装置 | |
JP5750320B2 (ja) | 空冷式内燃機関 | |
JP6795681B2 (ja) | 鞍乗り型車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131021 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5437842 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |