JP4856485B2 - 自動二輪車のカウリング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のカウリング構造の改良に関するものである。
従来の自動二輪車のカウリング構造として、フェアリング及びアンダカウルを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭64−393号公報
特許文献1の第6図に示される自動二輪車60は、ハンドル64の前方をフェアリング2で覆い、エンジン65の下部を、フェアリング2の下方に配置されたアンダカウル70で覆った車両である。
例えば、エンジン65を水冷式として自動二輪車60にラジエータを設ける場合、前輪63の後方でエンジン65の前方の、フェアリング2とアンダカウル70との間の開放した空間がラジエータを配置するのに都合が良いが、この位置では、フェアリング2によるラジエータへの導風や、アンダカウル70によるラジエータを通過した排風の整流が行われにくく、ラジエータに効果的に風を当てることがことができない。
そこで、例えば、フェアリング2又はアンダカウル70を延長して、これらのフェアリング2及びアンダカウル70を連続するように一体的に構成して、ラジエータの側方を覆うようにすることが考えられるが、この場合、一体的なフェアリング2及びアンダカウル70の側面視での面積が大きくなり、自動二輪車60の走行中、車体を左右方向に傾けるときに空気抵抗が大きくなって、例えば、コーナリング時の車体の倒し込みが重くなる傾向がある。
本発明の目的は、自動二輪車用カウリング構造を改良することで、ラジエータに効果的に風を当てるとともに、コーナリング時の車体の倒し込みをより軽くすることにある。
請求項1に係る発明は、前輪の後方にラジエータを配置し、ハンドルの前方からラジエータ周りを覆うカウリングを備えた自動二輪車において、カウリングとは別体のサブカウリングをカウリングの後方に空間を介して設け、サブカウリングは、インナカウル及びロアカウルで構成され、インナカウルは、カウリングの後方に空間を介して配置され、インナカウルは、ライダーの脚部前方に配置されるともに、車体前方から車体後方に向かって車幅中心から距離が次第に大きくなるように傾斜して配置され、インナカウルは、前端が側面視でカウリング後端の内側に配置され、上下に延びる側板部と、該側板部の上部から前方斜め下方に延びる上部延出部とからなり、側板部は前部に切欠き部を備え、カウリング内を通過したラジエータを冷却した排風は、インナカウルにより車体斜め後方に流されて整流されることを特徴とする。
作用として、サブカウリングを、ラジエータ周りを覆うカウリングの後方に設けることで、サブカウリングをインナカウル及びロアカウルで構成し、インナカウルによってラジエータを通過した排風が整流され、ラジエータを通過する風の流速が高まる。また、インナカウルをカウリングの後方に空間を介して設けることで、自動二輪車の走行中、車体を左右に倒すときに、車体左右方向の空間を通じて風が逃げるため空気抵抗が低減する。
また、ライダーの脚部前方に配置されるインナカウルによってラジエータを通過した排風が次第に車体から離れて流れるように向きが変更され、ライダーの脚部にラジエータの排風が当たらない。
請求項2に係る発明は、ロアカウリングを車体下部に配置し、このロアカウリングの車体前方部を、その一部がラジエータの下方でカウリングの下部と側面視でオーバーラップするように配置したことを特徴とする。
作用として、ラジエータを通過して車体下部周りに流れた排風がカウリング側からロアカウル側にスムーズに流れ、整流がより促進される。
請求項3に係る発明は、カウリング内を通過したラジエータを冷却した排風は、ロアカウルの外方に流れて整流されることを特徴とする。
ラジエータを通過した温まった排風をロアカウルの外方に流れて整流することにより、ラジエータを通過する風の流速が高まり、ラジエータに多くの風を当てることができるから、冷却効果を高めることができる。
請求項1に係る発明では、カウリングとは別体のサブカウリングをカウリングの後方に空間を介して設け、サブカウリングは、インナカウル及びロアカウルで構成され、インナカウルは、カウリングの後方に空間を介して配置され、インナカウルは、ライダーの脚部前方に配置されるともに、車体前方から車体後方に向かって車幅中心から距離が次第に大きくなるように傾斜して配置され、インナカウルは、前端が側面視でカウリング後端の内側に配置され、上下に延びる側板部と、該側板部の上部から前方斜め下方に延びる上部延出部とからなり、側板部は前部に切欠き部を備え、カウリング内を通過したラジエータを冷却した排風は、インナカウルにより車体斜め後方に流されて整流されるようにしたので、コーナリング時に車体を左右に傾ける際、空間を通じて風が車体左右方向に逃げるため空気抵抗を小さくすることができ、車体の左右への倒し込みをより軽く行うことができ、更に、ラジエータ周りを覆うカウリングの側面の投影面積を小さくしても、ラジエータを通過した排風をサブカウリングで整流することができ、ラジエータを通過する風の流速が増してラジエータに効果的に風を当てることができる。
特に本発明は、サブカウリングを、ラジエータ周りを覆うカウリングの後方に設けることで、サブカウリングをインナカウル及びロアカウルで構成し、インナカウルによってラジエータを通過した排風が整流され、ラジエータを通過する風の流速が高まる。また、インナカウルをカウリングの後方に空間を介して設けることで、自動二輪車の走行中、車体を左右に倒すときに、車体左右方向の空間を通じて風が逃げるため空気抵抗が低減する。
また、ライダーの脚部前方に配置されるインナカウルによってラジエータを通過した排風が次第に車体から離れて流れるように向きが変更され、ライダーの脚部にラジエータの排風が当たらない。
請求項2に係る発明では、ロアカウリングを車体下部に配置し、このロアカウリングの車体前方部を、その一部がラジエータの下方でカウリングの下部と側面視でオーバーラップするように配置したので、ラジエータを通過して車体下部周りに流れる排風をカウリング側からロアカウル側にスムーズに流すことができ、整流効果を高めることができて、走行時の空気抵抗をより一層減らすことができる。
請求項3に係る発明では、カウリング内を通過したラジエータを冷却した排風は、ロアカウルの外方に流れて整流されるので、ラジエータを通過した温まった排風をロアカウルの外方に流れて整流することにより、ラジエータを通過する風の流速が高まり、ラジエータに多くの風を当てることができるから、冷却効果を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るカウリング構造を採用した自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、左右一対のメインフレーム11,12(手前側の符号11のみ示す。)と、これらのメインフレーム11,12の前端に設けたヘッドパイプ13に操舵自在に取付けられたフロントフォーク14と、このフロントフォーク14の下端に取付けられた前輪16と、フロントフォーク14の上端に取付けられた左右一対のバーハンドル17,18(手前側の符号17のみ示す。)と、メインフレーム11,12の下部に取付けられた変速機付きのV型2気筒エンジン19と、このエンジン19を冷却するために前輪16の後方でエンジン19の前方に配置されたラジエータ21と、メインフレーム11,12の後部下部にピボット軸22を介して上下スイング自在に取付けられたスイングアーム23と、このスイングアーム23の後端に取付けられた後輪24と、車体前部及び車体下部を覆うカウリング26(太線で示した部品である。)とを備える車両である。
図中の31は前輪16の上方を覆うフロントフェンダ、32はカウリング26の前部上部に設けられたウインドシールド、33はメインフレーム11,12の上部に取付けられたシートカウル、34はライダー35が座るシート、36はシートカウル33の内側に配置された燃料タンク、37,38(手前側の符号37のみ示す。)はメインフレーム11,12の後部下部にそれぞれ取付けられた左右一対のステップブラケット、41,42(手前側の符号41のみ示す。)はステップブラケット37,38にそれぞれ取付けられた左右一対のステップ、43は後輪24の上方を覆うためにスイングアーム23に取付けられたリヤフェンダである。
カウリング26は、バーハンドル17,18の前方、フロントフォーク14の前方及び両側方を覆うアッパカウル51と、フロントフォーク14の両側方、ラジエータ21の両側方及びエンジン19の前部の両側方を覆うためにアッパカウル51の下部に取付けたミドルカウル52と、エンジン19の両側方を覆うためにミドルカウル52の後部及びエンジン19に取付けられたインナカウル53と、車体下部の両側方及び車体下部の下方を覆うためにミドルカウル52の下部及びメインフレーム11,12の下部に取付けられたロアカウル54とからなる。
ミドルカウル52は、後縁52aの位置を従来よりも前方に配置することで後述する空間61を確保するようにした部品である。
インナカウル53は、ミドルカウル52の後方に空間61を介して配置されるとともに、ステップ41,42の前方に配置された部品である。
空間61は、ミドルカウル52とインナカウル53とで囲まれて出来る開口62内に形成される。
ロアカウル54は、車体下方に配置された部品であり、前部がミドルカウル52の下端部に取付けられ、中間部上部がメインフレーム11,12の下部に取付けられ、後端がスイングアーム23の中間部側方まで延びている。図中の63はミドルカウル52とロアカウル54とで囲まれて出来る開口64内に形成される空間である。
上記したアッパカウル51及びミドルカウル52は、メインカウリング55を構成する部品であり、インナカウル53及びロアカウル54は、サブカウリング56を構成する部品である。
図2は本発明に係るカウリングの正面図であり、ミドルカウル52を左ミドルカウル65及び右ミドルカウル66から構成し、これらの左ミドルカウル65及び右ミドルカウル66の内側にカウリング26内への空気取入口としての開口部67を形成し、この開口部67にラジエータ21の熱交換部であるコア68を臨ませ、ラジエータ21よりも後方の左右にインナカウル53(太線で示した部分である。)を構成する左インナカウル71及び右インナカウル72を配置し、ミドルカウル52の後方でインナカウル53の下方にロアカウル54を配置したことを示す。ここでは、インナカウル53及びロアカウル54を、その位置が把握しやすいようにミドルカウル52に対して透視して示した。
図中の81,82はヘッドランプを取付けるためにアッパカウル51に設けた開口、83,84はラジエータ21を構成するためにコア68の両側に設けたタンク、86,86,87はラジエータ21を車体側へ取付けるための取付部、88はタンク83に冷却水を注入する注入口、91は注入口88に設けたラジエータキャップである。
図3(a),(b)は本発明に係るインナカウルの説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。左インナカウル71及び右インナカウル72(図2参照)はほぼ左右対称な部品であるため、以下では左インナカウル71のみ説明する。(b)の図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。(以下同じ)
(a),(b)において、左インナカウル71は、上下に延びている側板部95と、この側板部95の上部から前方斜め下方に延びている上部延出部96とからなる。
側板部95は、中央部の前部に、空間61(図1参照)を形成するための半円状の切欠き97を備え、下部に設けた側方膨出部98を除いて、前縁部95aよりも後縁部95bが外側方に位置するように傾斜させて形成された部分であり、上部の角部及び下部にエンジン19(図1参照)の側面に取付けるためのエンジン側取付穴101,102を備える。このように、側板部95を傾斜させることで、走行風の向きを車体から次第に離れるように変更して整流することができる。
側方膨出部98は、エンジン19の一部を冷却するために走行風の一部を左インナカウル71の内側に取り込む部分である。
上部延出部96は、側板部95に一体成形した細長い板状の部分であり、一方の縁に補強用の起立壁107を備え、この起立壁107の先端部にミドルカウル52(図1参照)に取付けるためのミドルカウル側取付穴108を備える。
図4は本発明に係るインナカウルの平面図であり、左インナカウル71の側板部95を、車体前方から車体後方に向かって車幅中心からの距離が次第に大きくなるように傾斜して配置した、即ち、側板部95の前縁部95aよりも後縁部95bを車体外側方に配置したことを示す。なお、110は車体前後方向に延びる直線、111は側板部95に沿って引いた直線、112は側板部95の切欠き97の縁から立ち上げた縁部壁、θは直線110に対する直線111の傾斜角(即ち、側板部95の傾斜角)である。
図5(a),(b)は本発明に係るロアカウルの説明図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
(a)において、ロアカウル54は、前後に細長く延びている底壁114と、この底壁114の前後に続く前部傾斜壁115及び後部傾斜壁116と、これらの底壁114、前部傾斜壁115及び後部傾斜壁116の左右に連結する左傾斜壁117及び右傾斜壁118と、ミドルカウル52(図1参照)の下端部に取付けるために前部傾斜壁115から左右に延ばした前部取付部121,122と、ミドルカウル52の下端部に取付けるために左傾斜壁117、右傾斜壁118の上部左右にそれぞれ設けた上部第1取付部123,124と、メインフレーム11,12(図1参照)の下端部に取付けるために左傾斜壁117、右傾斜壁118の上部左右にそれぞれ設けた上部第2取付部126,127とからなるバスタブ状の部品である。
図中の131,131は前部取付部121,122に開けた取付穴、132,132は上部第1取付部123,124に開けた取付穴、133,133は上部第2取付部126,127に開けた取付穴である。
(b)において、前部取付部121,122(手前側の符号121のみ示す。)は、側面視で逆三角形状の部分である。
上部第1取付部123,124(手前側の符号123のみ示す。)は、側面視で左傾斜壁117、右傾斜壁118から上方に逆L字状に延びている部分である。
以上に述べたカウリング構造の作用を次に説明する。
図6は本発明に係るカウリング構造の作用を示す第1作用図であり、自動二輪車10の走行時には、矢印A〜Dに示すように、カウリング26により、車体の表面を沿って流れる走行風が整流されるとともに、車両前方からの走行風が、矢印E〜Hで示すように、カウリング26の内部に導風される。
ミドルカウル52内に流入した走行風のうち、ラジエータ21を通過した排風は、矢印E〜Gに示すように、ミドルカウル52内から空間61を通じてインナカウル53の外側方に流れて整流され、更に後方へ流れ、また、ラジエータ21を通過した排風は、矢印Hで示すように、ミドルカウル52内から空間63を通じてロアカウル54の外側方に流れて整流され、更に後方へ流れる。
上記したように、カウリング26によって走行風が整流されれば、自動二輪車10の直進性が向上するとともに空気抵抗を減少させることができる。特に、ラジエータ21を通過した温まった排風をインナカウル53及びロアカウル54によって整流することにより、ラジエータ21を通過する風の流速が高まり、ラジエータ21に多くの風を当てることができるから、冷却効果を高めることができる。
図7は本発明に係るカウリング構造の作用を示す第2作用図(平面図)である。なお、ここでは、左インナカウル71及び右インナカウル72の平面形状を簡略して示した。
ミドルカウル52内でラジエータを通過して空間61に流出した排風は、矢印J,K,L,Mで示すように、左インナカウル71及び右インナカウル72のそれぞれの側板部95で後方斜め側方に向きを変更され、矢印P,Qで示すように流れる。
この結果、左インナカウル71及び右インナカウル72のそれぞれの後方に配置されたライダーの左右の脚部137,138にはラジエータの排風が当たらない。
図8(a)〜(c)は本発明に係るカウリング構造の作用を示す第3作用図である。
(a)は自動二輪車10が直立して走行している状態(即ち、直進するときの状態)を示す。なお、左インナカウル71及び右インナカウル72の輪郭を太線で示した(以下同じ。)。
この状態からコーナリングするために、(b)の状態を経て(c)に示したように、自動二輪車10を一側方に倒すときには、図6の矢印A〜Dで示したカウリング26に沿って流れる走行風や車両側方からカウリング26に当たる走行風は、(b)に示したように、コーナリングする側の空間61から矢印Rのようにカウリング26の内部に流れ、カウリング26の内部から矢印Sのように他方の空間61を通って外部に流れる。これにより、自動二輪車10を側方に倒すときの空気抵抗が小さくなり、より軽く自動二輪車10を倒すことができる。
例えば、空間61を設けない場合には、カウリングによって車両の直進性はより向上するが、カウリングの表面に沿って流れる走行風や車両側方からカウリングに当たる走行風が車体左右方向に抜け難いため、車体を倒すときの空気抵抗がより大きくなる。車速がより高くなれば、走行風はよりカウリングに沿って流れようとするから、上記の傾向はより強くなる。即ち、車体を倒しにくくなる。
これに対して、本発明のカウリング構造では、自動二輪車10の直進性を確保した上で、左右の空間61,61によってコーナリング時の車体の倒し込みをより軽くすることができ、車速が高くなっても車体の倒し込み時の空気抵抗の増加を抑えることができる。従って、車体の倒し込みをより早く行うことができ、また、長時間に亘って屈曲路(いわゆる、ワインディングロード)を走行するときに、より快適な走行を行うことができる。
以上の図1、図6及び図8に示したように、本発明は第1に、前輪16の後方にラジエータ21を配置し、バーハンドル17,18の前方からラジエータ21周りを覆うカウリングとしてのメインカウリング55(即ち、アッパカウル51及びミドルカウル52)を備えた自動二輪車10において、メインカウリング55とは別体のサブカウリング56(即ち、インナカウル53及びロアカウル54)をメインカウリング55の後方に空間61,63を介して設けたことを特徴とする。
これにより、コーナリング時に車体を左右に傾ける際、空間61,63を通じて風が車体左右方向に逃げるため空気抵抗を小さくすることができ、車体の左右への倒し込みをより軽く行うことができ、更に、ラジエータ21周りを覆うメインカウリング55の側面の投影面積を小さくしても、ラジエータ21を通過した排風をサブカウリング56で整流することができ、ラジエータ21を通過する風の流速が増してラジエータ21に効果的に風を当てることができる。
本発明は第2に、サブカウリング56を車体下部に配置し、このサブカウリング56の車体前方部を、その一部がラジエータ21の下方でメインカウリング55の下部と側面視でオーバーラップするように配置したことを特徴とする。
これにより、ラジエータ21を通過して車体下部周りに流れる排風をメインカウリング55側からサブカウリング56側にスムーズに流すことができ、整流効果を高めることができて、走行時の空気抵抗をより一層減らすことができる。
本発明は第3に、図1及び図3に示したように、サブカウリング56、詳しくは、左インナカウル71及び右インナカウル72を、ライダー35の脚部137,138の前方に配置するとともに、車体前方から車体後方に向かって車幅中心からの距離が次第に大きくなるように傾斜して配置したことを特徴とする。
これにより、左インナカウル71及び右インナカウル72によって、ラジエータ21を通過した排風の向きが後斜め側方に変更され、ライダー35の脚部137,138にラジエータ21を通過した排風が当たるのを防止することができる。
本発明のカウリング構造は、自動二輪車、特に競技用車両に好適である。
本発明に係るカウリング構造を採用した自動二輪車の側面図である。 本発明に係るカウリングの正面図である。 本発明に係るインナカウルの説明図である。 本発明に係るインナカウルの平面図である。 本発明に係るロアカウルの説明図である。 本発明に係るカウリング構造の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るカウリング構造の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るカウリング構造の作用を示す第3作用図である。
符号の説明
10…自動二輪車、16…前輪、17,18…ハンドル(バーハンドル)、21…ラジエータ、26…カウリング、35…ライダー、53…インナカウル、 54…ロアカウル、 55…カウリング(メインカウリング)、56…サブカウリング、 61,63…空間、 95…側板部、 96…上部延出部97…切欠き部、137,138…脚部。

Claims (3)

  1. 前輪(16)の後方にラジエータ(21)を配置し、ハンドルの前方から前記ラジエータ(21)周りを覆うカウリング(55)を備えた自動二輪車において、
    前記カウリング(55)とは別体のサブカウリング(56)を前記カウリング(55)の後方に空間を介して設け、
    前記サブカウリング(56)は、インナカウル(53)及びロアカウル(54)で構成され、
    前記インナカウル(53)は、前記カウリング(55)の後方に空間(61)を介して配置され、
    前記インナカウル(53)は、ライダー(35)の脚部(137,138)前方に配置されるともに、車体前方から車体後方に向かって車幅中心から距離が次第に大きくなるように傾斜して配置され、
    前記インナカウル(53)は、前端が側面視で前記カウリング(55)後端の内側に配置され、上下に延びる側板部(95)と、該側板部(95)の上部から前方斜め下方に延びる上部延出部(96)とからなり、
    前記側板部(95)は前部に切欠き部(97)を備え、
    前記カウリング(55)内を通過したラジエータ(21)を冷却した排風は、前記インナカウル(53)により車体斜め後方に流されて整流される、
    ことを特徴とする自動二輪車のカウリング構造。
  2. 前記ロアカウル(54)は、車体下部に配置され、このロアカウル(54)の車体前方部は、その一部が前記ラジエータ(21)の下方で前記カウリング(55)の下部と側面視でオーバーラップするように配置されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のカウリング構造。
  3. 前記カウリング(55)内を通過したラジエータ(21)を冷却した排風は、前記ロアカウル(54)の外方に流れて整流されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のカウリング構造。
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