JP5953082B2 - 鞍乗型車両のリヤフェンダの構造 - Google Patents

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本発明は、例えば自動二輪車のような二輪車両を含む鞍乗型車両の後車輪を覆うリヤフェンダの構造に関する。
従来より一般的に自動二輪車においては、後車輪の泥はねを防止するために、リヤフェンダが本体フレーム側に固定して設けられている。そして、後車輪は、リヤスイングアームに回動自在に支持され、このリヤスイングアームは、その前端部が本体フレーム側に揺動自在に枢支されている。よって、後車輪は、このリヤスイングアームと共に上下方向に揺動可能になっている。
また、後車輪が最も上側となる位置に移動したときに、リヤスイングアームがリヤフェンダの前端部に接触しないように、リヤスイングアームと、リヤフェンダの前端部との間には、必然的に所定の隙間が形成されている。
しかし、後車輪から飛散した泥水が、この隙間を通ってその前方に配置されている車両装備品の例えばリヤクッションユニットに付着することがあり、この車両装備品に悪影響を与える可能性がある。
この点について、例えば特許文献1に記載のリヤフェンダ装置51がある。このリヤフェンダ装置51が設けられている自動二輪車52は、図6に示すように、後車輪53を支持するリヤスイングアーム54の前端部が、本体フレーム55に対して上下方向に揺動自在に枢支部56を介して枢支されている。そして、本体フレーム55とリヤスイングアーム54との間に、リヤスイングアーム54の揺動量の増大に応じて緩衝力を大きくするリヤクッションユニット57及びリンク機構58が設けられている。
そして、リヤスイングアーム54の前端部には、リヤスイングアーム54と一体となって上下方向に揺動する可動リヤフェンダ59が設けられている。この可動リヤフェンダ59の遮蔽部59aは、その前方に配置されているリンク機構58を覆うように形成されていると共に、その断面形状が、枢支部56を中心とする略円弧状に形成されている。
また、後車輪53の上方に配置された固定リヤフェンダ60が本体フレーム55側に固定して設けられ、この固定リヤフェンダ60の前端部には、後車輪53側に突出する屈曲部60aが形成されている。この屈曲部60aは、可動リヤフェンダ59の遮蔽部59aと間隔を隔てて配置されている。
この図6に示すリヤフェンダ装置51によると、後車輪53がリヤスイングアーム54と共に上下方向に揺動するときに、可動リヤフェンダ59が固定リヤフェンダ60に接触することを防止できる。そして、後車輪53からの泥水が、リヤクッションユニット57及びリンク機構58に向かう経路を固定リヤフェンダ60と可動リヤフェンダ59とによって遮っているために、泥水がリヤクッションユニット57及びリンク機構58に掛らないようにすることができる。
特開昭61−34233号公報
しかし、図6に示す従来のリヤフェンダ装置51では、可動リヤフェンダ59の遮蔽部59aは、その前方に配置されているリンク機構58を覆うように形成されているが、このリンク機構58の左右に配置されている他の機器に、後車輪53からの泥水が掛らないようにするためには、それらの機器を覆うように比較的大きく、しかも、形状の複雑な可動リヤフェンダ59を設ける必要がある。そのために、可動リヤフェンダ59のリヤスイングアーム54に対する着脱に手間が掛るし、可動リヤフェンダ59の費用が嵩むという問題がある。
そして、可動リヤフェンダ59は、リヤスイングアーム54に伴って上下方向に揺動して振動するが、可動リヤフェンダ59の寸法及び重量を大きくする必要があるので、この振動により発生する力や、この振動に基づく騒音も大きくなる。
また、可動リヤフェンダ59の遮蔽部59aは、その側面方向から見た断面形状が、枢支部56を中心とする略円弧状に形成されていることによって、リヤスイングアーム54が上下方向に揺動するときに、可動リヤフェンダ59が固定リヤフェンダ60に接触することを防止しているが、このように形成された可動リヤフェンダ59の遮蔽部59aは、側面方向から見て、後車輪53の回転方向に対して交差する方向に延びる形状となり、後車輪53の回転するイメージを損ない、この自動二輪車の軽快さを視覚的に訴えることができないという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、可動リヤフェンダを小さくしても、可動リヤフェンダの前方に設けられている車両装備品に対して広い範囲に亘って泥水が掛ることを防止することができると共に、後車輪が回転するイメージを強調して、軽快さを視覚的に訴えることができる鞍乗型車両のリヤフェンダの構造を提供することを目的としている。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造は、鞍乗型車両の後車輪からの泥水が車両装備品に掛ることを防止するための鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、前記鞍乗型車両の本体フレーム側に設けられた固定リヤフェンダと、前記固定リヤフェンダの前側部であって、前記車両装備品よりも後方位置の下面から下方に向かって突出する水返し凸部と、前記後車輪と前記車両装備品との間に配置されてリヤスイングアームに設けられ、前記後車輪の外周面の一部に沿って周方向に延びるように形成された可動リヤフェンダとを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造によると、鞍乗型車両が走行するときに、後車輪から飛散する泥水が、車両装備品に掛ることを固定リヤフェンダ、固定リヤフェンダの水返し凸部、及び可動リヤフェンダによって効果的に抑制することができる。そして、固定リヤフェンダの下面に沿って前方に流れる泥水を、当該水返し凸部に伝わらせて車両装備品に掛らないようにその後方に落下させることができる。
そして、可動リヤフェンダは、後車輪の前方に設けられ、後車輪の外周面の一部に沿って周方向に延びるように形成されているので、この可動リヤフェンダを大きくしなくても、後車輪から前方に向かう泥水の飛散を効果的に抑制することができると共に、この可動リヤフェンダを側面方向から見て、後車輪の回転方向に沿うように形成することができる。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、前記車両装備品が、リヤクッションユニットであり、前記後車輪から離れる泥水が前記車両装備品に向かう方向に、前記固定リヤフェンダの下面、前記水返し凸部及び前記可動リヤフェンダが配置されているものとするとよい。
このようにすると、乗員が鞍乗型車両に乗って走行するときに、後車輪の外面から離れてリヤクッションユニットに向かう泥水を、固定リヤフェンダの下面、水返し凸部、及び可動リヤフェンダによって確実に遮ることができ、泥水がリヤクッションユニットに掛らないようにすることができる。これによって、リヤクッションユニットが泥水で汚れることを抑制でき、その見栄えの良さを維持することができると共に、例えばリヤクッションユニットのスプリングの清掃の手間を低減することができる。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、前記固定リヤフェンダの前側部の所定の部分に、その下面が屈曲して前方に延びる延出部として形成され、この延出部に前記水返し凸部が設けられているものとするとよい。
このようにすると、固定リヤフェンダの延出部に設けた水返し凸部と、可動リヤフェンダとの間隔を大きくすることができる。これによって、乗員が鞍乗型車両に乗って走行するときに、可動リヤフェンダがリヤスイングアームに伴って上方向に揺動することができる許容範囲を大きくすることができる。その結果、固定リヤフェンダ、水返し凸部、及び可動リヤフェンダの形状(デザイン)の選択の幅を広げることができる。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、前記後車輪を側方から見て、その上部外面に接する直線であって、前記水返し凸部に向かう直線に対して、当該水返し凸部の後方に向かう後面が、略垂直に形成されているものとするとよい。
このようにすると、乗員が鞍乗型車両に乗って走行するときに、後車輪の外面から離れて車両装備品に向かう泥水を、水返し凸部によって後方に跳ね返して泥水が車両装備品に掛らないようにすることができる。しかも、車両装備品に向かう泥水を遮るための水返し凸部の後面の面積を小さくすることができるので、水返し凸部を小型にすることができる。
本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、前記可動リヤフェンダの外面に、断面形状がV字状又は円弧状の1又は2以上の溝を前記後車輪の周方向に沿って形成するとよい。
このようにすると、この可動リヤフェンダの外面に掛った泥水を溝に通して流下させることができる。よって、可動リヤフェンダの外面の全体が、泥水によって汚れることを防止できる。
この発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造によると、可動リヤフェンダは、後車輪から離れる泥水が、前方に飛散することを防止することができる構成となっているので、可動リヤフェンダを比較的小さくしても、可動リヤフェンダの前方に設けられている車両装備品に対して比較的広い範囲に亘って泥水が掛ることを防止することができる。
そして、可動リヤフェンダは、リヤスイングアームに伴って上下方向に揺動して振動するが、可動リヤフェンダを小さく軽量にすることができるので、この振動により発生する力や、この振動に基づく騒音を抑制することができる。
また、可動リヤフェンダは、側面方向から見て、後車輪の回転方向に沿う形状であるので、後車輪が回転するイメージをこの可動リヤフェンダによって強調することができ、この鞍乗型車両の軽快さを視覚的に訴えることができる。
この発明の一実施形態に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造を備える鞍乗型車両(自動二輪車)の右側面図である。 図1に示す鞍乗型車両が備えている鞍乗型車両のリヤフェンダの構造を示す部分拡大右側面図である。 図2に示す鞍乗型車両のリヤフェンダの構造を示す拡大斜視図である。 図2に示す鞍乗型車両のリヤフェンダの構造を示す拡大概略端面図である。 図3に示す鞍乗型車両のリヤフェンダの構造が備えている固定リヤフェンダを下側から見た拡大斜視図である。 従来のリヤフェンダ装置を示す左側面図である。
以下、本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造、及びそれを備える鞍乗型車両の一実施形態を、図1〜図5を参照して説明する。この実施形態では、鞍乗型車両の一例として自動二輪車1を例に挙げて説明する。
図1は、この実施形態に係る自動二輪車1の右側面図である。図1に表れているように自動二輪車1は、従動輪である前車輪2と、駆動輪である後車輪3とを備えている。前車輪2は、フロントフォーク4の下端部において回転自在に支持されており、フロントフォーク4の上部は上下一対のブラケット4aを介して、ステアリングシャフト(図示せず)に支持されている。このステアリングシャフトは車体側のヘッドパイプによって回転自在に支持されている。
そして、フロントフォーク4の上部を車体側に連結するブラケット4aやステアリングシャフト、ヘッドパイプ等を前方から左右両側にかけて取り囲むように、この自動二輪車1は、フルカウル5を備えている。フルカウル5は合成樹脂製で、ウインドシールドやヘッドランプが取り付けられる車体の前部からエンジンの左右両側までを覆うように設けられている。
また、フロントフォーク4の上端に位置する上側のブラケット4aには、左右へそれぞれ延びるようにセパレートタイプのハンドル6が取り付けられており、このハンドル6によって運転者は、フロントフォーク4を介して前車輪2を操舵することができる。
更に、図には示さないが、前記ヘッドパイプから後方へ向かってメインフレーム(本体フレーム)が延びている。このメインフレームの前部は、ヘッドパイプの上部から後方に延びるセンターフレーム部材と、ヘッドパイプの下部から二股状に左右に分かれて後方に延びる左右一対のサイドフレーム部材とからなっている。
そして、この左右のサイドフレーム部材は、それぞれ直線状に後方斜め下向きに延びていて、その後端部から下方に延びるようにピボットフレーム7が連設されている。左右のピボットフレーム7には、概ね前後方向に延びるリヤスイングアーム8の前端部が、上下方向に揺動自在に枢支部9で支持されており、このリヤスイングアーム8の後端部には後車輪3が回転自在に支持されている。後車輪3には、スプロケット及びチェーンを介してエンジンからの出力が伝達される。
また、図示しないメインフレームの上部には燃料タンク10が配設され、その後方には運転者の騎乗するシート11が配設され、さらにその後方には同乗者の騎乗するリヤシート12が配設されている。燃料タンク10の下方から後方のシート11の下方にかけてサイドカウル13が取り付けられ、このサイドカウル13の後方にはリヤカウル14が取り付けられている。また、リヤシート12の後方にはテールランプ15が、その下方にはリヤフラップ16が、それぞれ配設されている。
更に、図2〜図5の拡大図にも示すように、後輪3の上方をその斜め前方からやや後方にかけて覆うように、固定リヤフェンダ17が設けられている。固定リヤフェンダ17は、ピボットフレーム7の上部からリヤフラップ16の上部まで後上がりに傾斜して延びており、その上方において左右両側をサイドカウル13およびリヤカウル14に囲まれたスペースが、車載電装品等の配設スペースとされている。一例としてエアクリーナボックス18の後方にはバッテリが配設され、その後方に離間してECUが配設されている。
次に、本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造19について説明する。このリヤフェンダの構造19は、自動二輪車1の後車輪3からの泥水が車両装備品21、例えばリヤクッションユニットに掛ることを防止するためのものであり、図2に示すように、固定リヤフェンダ17と、水返し凸部22と、可動リヤフェンダ20とを備えている。
図2に示す固定リヤフェンダ17は、図には示さないが、ピボットフレーム7の上部から後方へ向かって後上がりに傾斜して延びるリヤフレーム(本体フレーム)側に固定して設けられている。
水返し凸部22は、固定リヤフェンダ17の前側部であって、車両装備品21よりも後方位置の下面から下方に向かって突出するものである。そして、この水返し凸部22は、図3及び図5に示すように、略台形の板状部で形成されている。
可動リヤフェンダ20は、後車輪3と車両装備品21との間に配置されてリヤスイングアーム8に固定して設けられ、後車輪3の外周面の一部に沿って周方向に延びるように形成されている。ただし、この実施形態では、可動リヤフェンダ20は、図2に示すチェーンケース23と一体に成形され、この一体に成形された可動リヤフェンダ20及びチェーンケース23は、リヤスイングアーム8に固定して取り付けられている。
そして、この可動リヤフェンダ20は、図2及び図3に示すように、後車輪3の前方に設けられ、この後車輪3の前側の一部分を覆うように又は内側に収容するように形成され、遮蔽部20aと側壁部20bとを備えている。この遮蔽部20aは、後車輪3の外周面と間隔を隔てて対向する位置に配置され、その横幅は、例えば後車輪3の横幅よりも大きく形成されている。そして、この遮蔽部20aの左右の各縁部に左右の各側壁部20bが結合している。
遮蔽部20aは、後車輪3の外周面の一部に沿う周方向に延びるように、側面方向から見た断面形状が円弧状に形成された板状部である。そして、この遮蔽部20aの外面には、図3に示すように、断面形状がV字状又は円弧状の1又は2以上の溝20cが後車輪3の周方向に沿って形成されている。この実施形態では、断面形状がV字状の2つの溝20cが遮蔽部20aに形成されている。
そして、遮蔽部20aの左右の各縁部に結合する一対の側壁部20bのうち、図2及び図3において、手前の右側壁部20bは、略三角形の板状部として形成されている。そして、奥側の左側壁部20bは、その上部が小さな略三角形の板状部として形成され、その下部は、チェーンケース23の一部を成すように形成されている。
また、図4に示すように、走行中に後車輪3の外面から飛散する泥水が車両装備品21に向かう方向に、固定リヤフェンダ17の下面、水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20が配置されている。
また、図4に示すように、固定リヤフェンダ17の前側部の所定の部分に、その下面が前方に例えば水平方向に延びる延出部24として形成され、この延出部24に水返し凸部22が設けられている。
更に、図4に示すように、後車輪3の上部外面に接する直線であって、水返し凸部22に向かう直線に対して、水返し凸部22の後方に向かう後面22aが、略垂直に形成されている。
そして、図4に示すように、この水返し凸部22は、可動リヤフェンダ20の上端よりも前方に配置され、この水返し凸部22の先端側の仮想延長線が、可動リヤフェンダ20の遮蔽部20aの前面に交差するように形成されている。この実施形態では、当該仮想延長線が、遮蔽部20aの前面の上下方向の中間位置に交差する。また、水返し凸部22の下端は、可動リヤフェンダ20の上端よりも下方に位置している。
更に、可動リヤフェンダ20の遮蔽部20aの前面は、側面視で前方斜め下方に延びる階段状に形成されている。これによって、この可動リヤフェンダ20の前面を流下する泥水の流下速度を低減して、その泥水が車両装備品21側に飛散することを抑制することができる。
次に、上記のように構成された鞍乗型車両のリヤフェンダの構造19、及びそれを備える自動二輪車1の作用を説明する。このリヤフェンダの構造19によると、図4に示すように、自動二輪車1が走行するときに、後車輪3から飛散する泥水が、車両装備品21に掛ることを固定リヤフェンダ17の下面、固定リヤフェンダ17の水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20によって阻止して掛らないようにすることができる。そして、固定リヤフェンダ17の下面に沿って前方に流れる泥水を、当該水返し凸部22に伝わらせて車両装備品21に掛らないようにその後方に落下させることができる。
そして、可動リヤフェンダ20は、後車輪3の前方に設けられ、後車輪3の外周面の一部に沿う方向に延びるように形成されているので、後車輪3から離れる泥水が、前方に飛散することを防止することができる。これによって、可動リヤフェンダ20を比較的小さくしても、可動リヤフェンダ20の前方に設けられている車両装備品21、及びその周囲に設けられている車両装備品に対して比較的広い範囲に亘って泥水が掛ることを防止することができる。
また、可動リヤフェンダ20は、リヤスイングアーム8に伴って上下方向に揺動して振動するが、可動リヤフェンダ20を小さく軽量にすることができるので、この振動により発生する力や、この振動に基づく騒音を抑制することができる。
更に、図2に示すように、可動リヤフェンダ20は、後車輪3の外周面の一部に沿う方向に延びるように形成されているので、この可動リヤフェンダ20を側面方向から見て、後車輪3の回転方向に沿うように形成することができる。これによって、後車輪3が回転するイメージをこの可動リヤフェンダ20によって強調することができ、この自動二輪車1の軽快さを視覚的に訴えることができる。
そして、図4に示すように、車両装備品21が、リヤクッションユニットであるときは、後車輪3から離れてリヤクッションユニットに向かう泥水を、固定リヤフェンダ17の下面、水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20によって遮ることができ、泥水がリヤクッションユニットに掛らないようにすることができる。これによって、リヤクッションユニットが泥水で汚れることを抑制でき、その見栄えの良さを維持することができると共に、例えばリヤクッションユニットのスプリングの清掃の手間を低減することができる。
また、図4に示すように、走行中に後車輪3から離れる泥水が車両装備品21に向かう方向に、固定リヤフェンダ17の下面、水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20が配置されているので、乗員が自動二輪車1に乗って走行するときに、後車輪3の外面から離れて車両装備品21に向かう泥水を、固定リヤフェンダ17の下面、水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20によって確実に遮ることができ、車両装備品21に泥水が掛らないようにすることができる。
更に、図4に示すように、固定リヤフェンダ17の先端側部の下面の所定部分が屈曲して前方に延びる延出部24として形成され、この延出部24に水返し凸部22が設けられているので、この延出部24に設けた水返し凸部22と、可動リヤフェンダ20との間隔を大きくすることができる。これによって、乗員が自動二輪車1に乗って走行するときに、可動リヤフェンダ20がリヤスイングアーム8(図2参照)に伴って上方向に揺動することができる許容範囲を大きくすることができる。その結果、固定リヤフェンダ17、水返し凸部22、及び可動リヤフェンダ20の形状(デザイン)の選択の幅を広げることができる。
そして、後車輪3の上部外面に接する直線であって、車両装備品21に向かう直線に対して、水返し凸部22の後方に向かう後面22aが、略垂直に形成されているので、乗員が自動二輪車1に乗って走行するときに、後車輪3から離れて車両装備品21に向かう泥水を、水返し凸部22によって後方に跳ね返して泥水が車両装備品21に掛らないようにすることができる。しかも、車両装備品21に向かう泥水を遮るための水返し凸部22の後面22aの面積を小さくすることができるので、これによっても水返し凸部22を小型にすることができる。
また、図3に示すように、可動リヤフェンダ20の外面に、断面形状がV字状又は円弧状の1又は2以上の溝20cを後車輪3の周方向に沿って形成したので、可動リヤフェンダ20の外面に掛った泥水を溝20cに通して流下させることができる。よって、可動リヤフェンダ20の外面の全体が、泥水によって汚れることを防止できる。
ただし、上記実施形態では、エンジンを搭載した自動二輪車1について説明したが、本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造19を適用する車両は、原動機としてエンジンの他に電気モータを搭載したものでもよいし、電気モータのみを搭載した電動二輪車であってもよい。
そして、上記実施形態では、可動リヤフェンダ20をチェーンケース23と一体にした構成としたが、これに代えて、可動リヤフェンダ20をチェーンケース23とは別物とした構成としてもよい。
また、上記実施形態では、図4に示すように、車両装備品21としてリヤクッションユニットを例に挙げて説明したが、リヤクッションユニット以外の車両装備品、例えばリヤクッションユニットに連結するリンク機構25に後車輪3からの泥水が掛らないようにするものとしてもよいし、リヤクッションユニット及びリンク機構25の両方に泥水が掛らないようにするものとしてもよい。なお、この実施形態では、リンク機構25は、後車輪3からの泥水が掛らない位置に設けられている。
更に、上記実施形態では、後車輪3の上部外面に接する直線であって、車両装備品21に向かう直線に対して、水返し凸部22の後方に向かう後面22aを、略垂直に形成したが、これに代えて、略垂直とならないように形成してもよい。
以上のように、本発明に係る鞍乗型車両のリヤフェンダの構造は、可動リヤフェンダを小さくしても、可動リヤフェンダの前方に設けられている車両装備品に対して広い範囲に亘って泥水が掛ることを防止することができると共に、後車輪が回転するイメージを強調して、軽快さを視覚的に訴えることができる優れた効果を有し、このような鞍乗型車両のリヤフェンダの構造に適用するのに適している。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 前車輪
3 後車輪
4 フロントフォーク
4a ブラケット
5 フルカウル
6 ハンドル
7 ピボットフレーム
8 リヤスイングアーム
9 枢支部
10 燃料タンク
11 シート
12 リヤシート
13 サイドカウル
14 リヤカウル
15 テールランプ
16 リヤフラップ
17 固定リヤフェンダ
18 エアクリーナボックス
19 鞍乗型車両のリヤフェンダの構造
20 可動リヤフェンダ
20a 遮蔽部
20b 側壁部
20c 溝
21 車両装備品
22 水返し凸部
22a 後面
23 チェーンケース
24 延出部
25 リンク機構

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両の後車輪からの泥水が車両装備品に掛ることを防止するための鞍乗型車両のリヤフェンダの構造において、
    前記鞍乗型車両の本体フレーム側に設けられた固定リヤフェンダと、
    前記固定リヤフェンダの前側部であって、前記車両装備品よりも後方位置の下面から下方に向かって突出する水返し凸部と、
    前記後車輪の外周面と間隔を隔てて対向する位置に配置されると共に、前記後車輪と前記車両装備品との間に配置されてリヤスイングアームに設けられ、前記後車輪の前方で前記後車輪の外周面の一部に沿って周方向に延びるように形成された可動リヤフェンダとを備え、
    前記水返し凸部が、前記可動リヤフェンダの上端よりも前方に配置され、前記水返し凸部の下端が、前記可動リヤフェンダの上端よりも下方に位置し、前記水返し凸部の先端側の仮想延長線が、前記可動リヤフェンダの前面に交差するように形成され、
    前記可動リヤフェンダの前面の上下方向の中間位置よりも下方の部分が、側面視で前方斜め下方に延びる階段状に形成され、前記可動リヤフェンダの前面の前記階段状に形成された部分よりも前側の部分が、前記車両装備品よりも後方で上下方向に延びていることを特徴とする鞍乗型車両のリヤフェンダの構造。
  2. 前記固定リヤフェンダの下面の前記水返し凸部よりも後方の部分が、側面視で階段状に形成され、
    前記水返し凸部の後面が、前記水返し凸部の上端から下端に向けて後方に延びて傾斜していることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両のリヤフェンダの構造。
  3. 前記可動リヤフェンダが、前記鞍乗型車両の原動機からの出力を前記後車輪に伝達するチェーンのチェーンケースと一体に成形され、
    前記可動リヤフェンダの前記前端が、前記チェーンケースの前端よりも下方に位置し、
    走行中に前記後車輪から離れる泥水が向かう方向に対して、前記水返し凸部の後面が略垂直に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の鞍乗型車両のリヤフェンダの構造。
  4. 前記可動リヤフェンダの外面に、周方向に沿う溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の鞍乗型車両のリヤフェンダの構造
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