JP2018058468A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】バネ下重量を低減しつつも、泥除け機能を確保できるマッドガードを備えた鞍乗型車両を提供する。【解決手段】鞍乗型車両1は、車体フレーム2と、リアアーム3と、後輪6bと、後輪6bと同軸で回転するスプロケット5と、リアアーム3に取り付けられ、前方及び上方から後輪6bを覆う前マッドガード7Fと、リアアーム3に取り付けられ、後方及び上方から後輪6bを覆う後マッドガード7Bとを備える。側面視で、前マッドガード7Fの後輪6bを上方から覆う部分の後端7Fbが、スプロケット5の前端5fより前に位置し、後マッドガード7Bの後輪6bを上方から覆う部分の前端7Bfが、リアアーム3の後端3bより後ろに位置する。【選択図】図1
Description
本発明は、鞍乗型車両に関する。詳しくは、マッドガードが取り付けられたリアアームを有する鞍乗型車両型に関する。
従来から、リアアームに取り付けられたマッドガードを備える鞍乗型車両が知られている。リアアームは、鞍乗型車両の車体フレームに揺動可能に取り付けられ、後輪を支持する。リアアームに取り付けられたマッドガードは、後輪とともに上下に揺動する。このようなマッドガードは、可動リアフェンダ又はリアフェンダ等と称されることもある。
特開2015−123764号公報(特許文献1)には、リアアームに取り付けられるリアフェンダが記載されている。このリアフェンダは、後輪の上方に配置されたフェンダ本体と、後輪の左方に配置された左サイドガードと、後輪の右方に配置された右サイドガードとを備える。フェンダ本体と左サイドガードと右サイドガードとは、それぞれ樹脂によって形成されている。左サイドガードと右サイドガードにより、左右から飛び散る泥をガードできる。そのため、泥除け性能が高まる。フェンダ本体、左サイドガード、及び右サイドガードを樹脂で形成することで、リアフェンダが軽量化される。そのため、バネ下重量を低減できる。
本発明は、従来とは異なる構成によって、バネ下重量を低減しつつも、泥除け機能を確保できるマッドガードを備えた鞍乗型車両を提供する。
上記特開2015−123764号公報に開示されたリアフェンダは、車両の上方から見て後輪全体を覆う構成である。発明者らは、後輪の上方を全体的に覆う部分を省略してバネ下重量の軽量化を試みた。
後輪の上方を全体的に覆うリアフェンダを省略すると、後輪がはねた泥がライダー又は同乗者にかかりやすくなる。これを防止するために、バネ上において、シートから後方かつ下方に延びる泥除けのためのガードを設ける構成を検討した。この場合、十分な泥除け機能を得るには、シートから後方に突出した大きなガードが必要になることがわかった。すなわち、シートから後方に延びて形成されるガードは、後輪から離れているため、後輪がはねた泥を受けるための泥受け面の面積を大きくする必要が生じる。
そこで、発明者らは、バネ下のマッドガードを、前マッドガード及び後マッドガードを含む構成として、それぞれの形状及び配置について検討した。検討を重ねた結果、バネ下の構成部材であるリアアーム及びスプロケットと、前マッドガード及び後マッドガードの位置関係を工夫することにより、バネ下のマッドガードを小さくしてバネ下重量の軽量化を図りつつも、後輪が跳ね上げ、ライダー又は同乗者に向かう水や泥を、効率よくガードすることができる構成を見出した。
本発明の実施形態における鞍乗型車両は、車体フレームと、前記車体フレームの後部に揺動可能に支持されたリアアームと、前記リアアームに回転可能に支持された後輪と、前記後輪に固定され、前記後輪と同軸で回転するスプロケットと、前記車体フレームの上に配置され、側面視で前記後輪の前端より前方の位置から前記スプロケットの前端より後方の位置まで延びるシートと、前記リアアームに取り付けられ、前方及び上方から前記後輪を覆う前マッドガードと、前記リアアームに取り付けられ、後方及び上方から前記後輪を覆う後マッドガードとを備える。側面視で、前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の後端が、前記後輪の前記スプロケットの前端より前に位置し、前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の前端が、前記リアアームの後端より後ろに位置する(第1の構成)。
上記第1の構成において、後輪を前方及び上方から覆う前マッドガードと、後輪を後方及び上方から覆う後マッドガードで、リアアームに取り付けられるマッドガードが構成される。これにより、車両の上方から見て後輪の上方全体を覆うマッドガードをリアアームに取り付ける場合に比べて、バネ下重量を軽くできる。この構成では、バネ下重量の軽量化の観点からは、前マッドガードと後マッドガードを小さくすることが好ましい。しかし、前マッドガードと後マッドガードの前後方向の間隔が大きくなると、後輪が跳ね上げた水や泥が、前マッドガードと後マッドガードの間を通ってライダー又は同乗者にかかりやすくなる。発明者らは、鋭意検討の結果、シートを、側面視で、前記後輪の前端より前方の位置から前記スプロケットの前端より後方の位置までの領域に配置した構成において、前マッドガードの後端が、後輪のスプロケットの前端より前に位置し、後マッドガードの前端がリアアームの後端より後ろに位置するよう前マッドガードと後マッドガードと配置することに想到した。これにより、前マッドガードと後マッドガードの間隔を適度に開けながらも、後輪が跳ね上げた水や泥を、前マッドカード、後マッドガード及びシートで相補的にガードできる。結果として、後輪が跳ね上げた水や泥がライダー又は同乗者にかかるのを効果的に止めることができる。すなわち、上記第1の構成によれば、前マッドガードと後マッドガードの間隔を適度に開けながらも、後輪が跳ね上げた水や泥がライダー又は同乗者にかかるのを止める(以下、泥除けと称する)機能を確保することができる。すなわち、マッドガードを設ける範囲を小さくして、効率よく泥除けすることができる。
なお、前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分は、前記車体フレームの上下方向の上方から見た場合に、前記前マッドガードが前記後輪と重なる部分である。前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分は、前記後輪と車幅方向において重なっている。
前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分は、前記車体フレームの上下方向の上方から見た場合に、前記後マッドガードが前記後輪と重なる部分である。前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分は、前記後輪と車幅方向において重なっている。
上記第1の構成において、前記前マッドガードは、上方から見て前記後輪と重なる部分において車幅方向の幅が前記後輪より大きい部分を有する構成とすることができる(第2の構成)。これにより、前マッドガードと後マッドガードの間隔を適度に開けつつ、泥除け効果をより高めることができる。
上記第1又は第2の構成において、前記後マッドガードは、前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分において車幅方向の幅が前記後輪より大きい第一部分を有してもよい。この場合、前記後マッドガードの前記第一部分の前記後輪の周方向における前端と後端を結ぶ線分の長さは、前記後輪の車幅方向の幅より長くすることができる(第3の構成)。すなわち、上記第一部分の周方向の寸法を、前記後輪の車幅方向の幅より大きくすることができる。これにより、前マッドガードと後マッドガードの間隔を適度に開けつつ、泥除け効果をより高めることができる。
第1〜第3の構成のいずれかにおいて、側面視において、前記後マッドガードの前記後輪を後方から覆う部分の下端は、前記スプロケットの上端より上に位置する構成とすることができる(第4の構成)。これにより、泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
前記後マッドガードの前記後輪を後方から覆う部分は、前記車体フレームの前後方向の後方から見て、前記マッドガードが前記後輪と重なる部分である。前記後マッドガードの前記後輪を後方から覆う部分は、前記後輪と車幅方向において重なっている。
第1〜第4の構成において、側面視で、前記後マッドガードの後端が、前記鞍乗型車両の後端より前に位置する構成とすることができる(第5の構成)。これにより、泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
上記第1の構成において、側面視で、前記後マッドガードの上端が、前記前マッドガードの上端より高くすることができる(第6の構成)。これにより、泥除け機能を高めることができる。
第1〜第6の構成のいずれかにおいて、鞍乗型車両は、前記車体フレームの上に配置されたシートを備えてもよい。前記後マッドガードの前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分における前部及び後部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より小さく、前記後マッドガードの前部と後部の間の中央部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より大きくすることができる。この場合、側面視で、車幅方向の幅が前記後輪より小さい前記後マッドガードの前部と、前記後輪の回転軸とを結ぶ仮想線上に板状部材を配置することができる。前記板状部材は、前記シート後部から延びる。前記板状部材は、車幅方向の幅が、前記後輪の車幅方向の幅より大きい(第7の構成)。これにより、後マッドガードの前部の幅が小さい部分の周囲を通ってライダー又は同乗者へ向かう水や泥を、板状部材で受けやすくなる。そのため、板状部材によって泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。なお、前記中央部は、前記第一部分と同じである。
上記第7の構成において、前記板状部材は、前記板状部材は、少なくとも前記仮想線より前の位置であって、前記仮想線と前記シート後部との間にも存在する構成とすることができる(第8の構成)。これにより、前マッドガードと後マッドガードの間を通ってライダー又は同乗者へ向かう水や泥を板状部材で受けやすくなる。そのため、泥除け効果を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
第1〜第8の構成のいずれかにおいて、前記後マッドガードの前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分における前部及び後部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より小さく、前記後マッドガードの前部と後部の間の中央部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より大きくすることができる。この場合、側面視で、車幅方向の幅が前記後輪より大きい前記後マッドガードの中央部の前端は、前記スプロケットの後端より後ろに位置する構成とすることができる(第9の構成)。これにより、泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
前記後マッドガードの前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分は、前記後マッドガードが前記後輪と車幅方向において重なる部分である。なお、車幅方向の幅が前記後輪より大きい前記後マッドガードの中央部の前端は、前記車体フレームの上下方向の上方から見て、前記後マッドガードの車幅方向の幅が、前記後輪の車幅方向の幅より大きくなっている部分の前端である。
第1〜第7の構成のいずれかにおいて、側面視で、前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の後端と前記後輪の回転軸を通る鉛直方向線との距離は、前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の前端と前記後輪の回転軸を通る鉛直方向線との距離より長くすることができる(第10の構成)。これにより、前マッドガードと後マッドガードの間隔をより適切にしながらも、泥除け効果を確保することができる。
上記の第1〜第8の構成の説明において、「前方」は、車体フレームの前後方向の前方を意味する。「後方」は、車体フレームの前後方向の後方を意味する。「上方」は、車体フレームの上下方向の上方を意味する。「下方」は、車体フレーム上下方向の下方を意味する。例えば、前記前マッドガードが、前方から前記後輪を覆うとは、前記車体フレームの前後方向の前方から前記後輪を覆うことを意味する。この場合、前記車体フレームの前後方向の前方から見た場合に、前記前マッドガードの少なくとも一部と、前記後輪の少なくとも一部が重なっている。前記後マッドガードが、後方から前記後輪を覆うとは、前記車体フレームの前後方向の後方から前記後輪を覆うことを意味する。この場合、前記車体フレームの前後方向の後方から見た場合に、前記後マッドガードの少なくとも一部と、前記後輪の少なくとも一部が重なっている。
「前端」は、前記車体フレームの前後方向における最も前方の端を意味する。「後端」は、前記車体フレームの前後方向における最も後方の端を意味する。「上端」は、前記車体フレームの上下方向における最も上方の端を意味する。「下端」は、前記車体フレームの上下方向における最も下方の端を意味する。車幅方向は、前記車体フレームの左右方向とする。車幅方向の幅は、前記車体フレームの左右方向における長さと同じである。
上記第1〜第8における各構成要素の配置は、鞍乗型車両型が、設計空車状態すなわち装備質量状態のときのものである。設計空車状態は、いわゆる1G’状態である。設計空車状態の鞍乗型車両は、例えば、燃料、工具、ミラーを含んでいる。また、上記第1〜第8における各構成要素の配置は、鞍乗型車両が水平面に、車体フレームの直立状態で置かれた場合の配置である。車体フレームの直立状態は、車体フレームの上下方向が鉛直方向と一致している状態である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図面において、矢印Fは、車両の前方向を示している。矢印Bは、車両の後方向を示している。矢印Uは、車両の上方向を示している。矢印Dは、車両の下方向を示している。矢印Rは、車両の右方向を示している。矢印Lは、車両の左方向を示している。
車体フレームは、鉛直方向に対して車両の左右方向又は車両の前後方向に傾斜する場合がある。そこで、車両を基準とした方向に加え、車体フレームを基準とした方向が定められる。添付の図面においては、車体フレームの前後方向、左右方向、及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向、及び上下方向と、それぞれ、一致している。つまり、添付の図面は、車両が左右に傾斜することなく、直立している状態を示している。
本明細書において、「車体フレームの前後方向」、「車体フレームの左右方向」、および「車体フレームの上下方向」とは、車両を運転する乗員から見て、車体フレームを基準とした前後方向、左右方向、および上下方向を意味する。車体フレームの左右方向は、車幅方向と同じである。
以下の説明において、単に「前方」、「後方」、「左方」、「右方」、「上方」、又は、「下方」と記載した場合は、それぞれ、車体フレームの前後方向の前方、車体フレームの前後方向の後方、車体フレームの左右方向の左方、車体フレームの左右方向の右方、車体フレームの上下方向の上方、又は、車体フレームの上下方向の下方を意味するものとする。
本明細書において、「車体フレームの前後方向の前方に延びる」とは、車体フレームの前後方向に対して傾いた方向に延びることを含む。「車体フレームの前後方向の後方に延びる」とは、車体フレームの前後方向に対して傾いた方向に延びることを含む。
本明細書において、「車体フレームの左右方向の左方に延びる」とは、車体フレームの左右方向に対して傾いた方向に延びることを含む。「車体フレームの左右方向の右方に延びる」とは、車体フレームの左右方向に対して傾いた方向に延びることを含む。
本明細書において、「車体フレームの上下方向の上方に延びる」とは、車体フレームの上下方向に対して傾いた方向に延びることを含む。「車体フレームの上下方向の下方に延びる」とは、車体フレームの上下方向に対して傾いた方向に延びることを含む。
本明細書において、「車体フレームの直立状態」とは、車体フレームの上下方向が鉛直方向と一致している状態を意味する。この状態においては、車両を基準にした方向と車両フレームを基準にした方向は一致する。車体フレームが鉛直方向に対して左右方向に傾斜しているときは、車両の左右方向と車体フレームの左右方向は一致せず、車両の上下方向と車体フレームの上下方向も一致しない。これに対して、車体フレームが鉛直方向に対して左右方向に傾斜しているときであっても、車両の前後方向と車体フレームの前後方向は一致する。
本明細書において、「接続」は、物理的な接続の他、電気的な接続、及び、通信可能な状態になることを含む。物理的な接続の場合は、例えば、2つの部材が直接接続される場合と、2つの部材が、他の部材を介して間接的に接続される場合を含む。
(車両の構成)
図1は、本実施形態における鞍乗型車両の左側面図である。図1に示す鞍乗型車両1(以下、単に車両1と称する)は、自動二輪車である。車両1は、車体フレーム2、パワーユニット18、前輪6f、後輪6b、ハンドル22,ステアリングシャフト21、フロントフォーク19、シート8、リアサスペンション14、及びリアアーム3を備える。
図1は、本実施形態における鞍乗型車両の左側面図である。図1に示す鞍乗型車両1(以下、単に車両1と称する)は、自動二輪車である。車両1は、車体フレーム2、パワーユニット18、前輪6f、後輪6b、ハンドル22,ステアリングシャフト21、フロントフォーク19、シート8、リアサスペンション14、及びリアアーム3を備える。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ2a、ダウンフレーム2b、メインフレーム2c、縦フレーム2d、リアアッパフレーム2e、リアロワフレーム2fを含んでいる。メインフレーム2cは、前後方向に延びる。メインフレーム2cの前部は、ヘッドパイプ2aに接続されている。ヘッドパイプ2aからダウンフレーム2bが下方に延びる。リアアッパフレーム2eは、メインフレーム2cの後部から後方に延びる。縦フレーム2dは、メインフレーム2cの後部から下方に延びる。リアロワフレーム2fは、リアアッパフレーム2eの下に配置される。リアロワフレーム2fの前部は、縦フレーム2dの下部に接続され、リアロワフレーム2fの後部は、リアアッパフレーム2eの後部に接続される。
ダウンフレーム2b、縦フレーム2d、リアアッパフレーム2e、及び、リアロワフレーム2fは、それぞれ、左右一対のフレーム部を含む。パワーユニット18は、ダウンフレーム2b、メインフレーム2c及び縦フレーム2dによって支持(懸架)される。パワーユニット18は、メインフレーム2cの下方かつダウンフレーム2bの後方かつ縦フレーム2dの前方に配置される。縦フレーム2dの下部には、リアアーム3が揺動可能に支持される。リアアーム3は、縦フレーム2dに回転可能に支持されたピボット軸15を中心に揺動可能となっている。リアアーム3のピボット軸15の軸心の方向は車体フレーム2の左右方向と同じである。リアアッパフレーム2eの上にシート8が配置される。シート8は、リアアッパフレーム2eに支持される。
リアアーム3には、後輪6bが回転可能に支持されている。リアアーム3は、後部において、後輪6bの車軸を回転可能に支持する。後輪6bの車軸に、スプロケット5が固定される。スプロケット5は、後輪6bと同軸で回転する。スプロケット5は、従動スプロケットである。
パワーユニット18は、エンジン、電動モータ、バッテリなどの駆動源や、トランスミッションなどの装置を備えている。駆動源で発生した回転は、トランスミッションを介して出力軸16に伝達される。すなわち、パワーユニット18は、駆動源で発生した回転を出力する出力軸16を有する。出力軸16には、駆動スプロケット17が固定される。駆動スプロケット17及びスプロケット5(従動スプロケット)には、チェーンが巻き付けられる。この構成により、パワーユニット18の動力が、後輪6bに伝達される。後輪6bは、パワーユニット18の動力が伝達されることにより回転する。
ヘッドパイプ2aにはステアリングシャフト21が回転自在に挿入されている。ステアリングシャフト21の上部にはハンドル22が取り付けられている。ステアリングシャフト21にはブラケット(図示せず)を介して左右一対のフロントフォーク19が取り付けられている。フロントフォーク19の下端には、前輪6fが回転自在に支持されている。ハンドル22の操作に伴って、前輪6fは左右方向に回転する。
リアアーム3の前部には、前マッドガード7Fが取り付けられる。前マッドガード7Fは、後輪6bを前方及び上方から覆う。リアアーム3の後部には、後マッドガード7Bが取り付けられる。後マッドガード7Bは、後輪6bを後方及び上方から覆う。
前マッドガード7Fは、前マッドガード支持部71Fを介して、リアアーム3に取り付けられる。前マッドガード支持部71Fは、リアアーム3の前部及び後部の2箇所で、リアアーム3に接続される。前マッドガード支持部71Fは、リアアーム3の前部及び後部から互いに近づくように上方へ延び、リアアーム3の上方で合流する。前マッドガード支持部71Fの上端に、前マッドガード7Fが取り付けられる。
後マッドガード7Bは、後マッドガード支持部71Bを介して、リアアーム3に取り付けられる。後マッドガード支持部71Bは、リアアーム3の後部に取り付けられる。後マッドガード支持部71Bは、リアアーム3の後部から上方かつ後方に延びる。後マッドガード支持部71Bは、後輪6bの車軸から径方向に延びる。後マッドガード支持部71Bの上端に、後マッドガード7Bが取り付けられる。
シート8後部の下方には、後輪6bが配置される。シート8の後部の下面から、板状部材9が後方に延びる。板状部材9の後端には、左右一対のフラッシャ11及びライセンスプレート12が取り付けられる。板状部材9は、後輪6bに向く面を有する。
シート8は、後輪6bの前上方に配置される。シート8は、側面視で後輪6bの前端6bfより前方の位置からスプロケット5の前端5fより後方の位置まで延びる。すなわち、側面視で、シート8の前端8fは、後輪6bの前端6bfより前に位置し、シート8の後端8bは、スプロケット5の前端5fより後ろに位置する。これにより、シート8は、車体フレーム2の上下方向の上方から見て、少なくとも、後輪5fのスプロケット5fの前端5fより前の部分と重なることになる。すなわち、シート8は、少なくとも後輪5fのスプロケット5fの前端5fより前の部分を上方から覆う。
図2は、後マッドガード7B付近の構成を、車両の左後ろ上方から見た斜視図である。後マッドガード7Bは、後マッドガード支持部71Bによって、後輪6bの後方かつ上方の一部を覆う位置に固定される。後マッドガード7Bは、後輪6bの外周の表面に沿った形状を有する。すなわち、後輪6bは、車体フレーム2の左右方向において中央の径(車軸を中心とする後輪の直径)が最も大きく、中央から左右に離れるにしたがって径が小さくなる。後マッドガード7Bは、車体フレーム2の左右方向中央から左右に離れるしたがって後輪6bの径方向内側へ近づくよう湾曲している。また、側面視において、後マッドガード7Bは、後輪6bの外周に沿って湾曲している。そのため、後輪6bの径方向における後マッドガード7Bと後輪6bとの間隔は、後マッドガード7Bの全体にわたってほぼ均一になる。
前マッドガード7Fは、前マッドガード支持部71Fによって、後輪6bの前方かつ上方の一部を覆う位置に固定される。前マッドガード7Fは、後輪6bの外周の表面に沿った形状を有する。すなわち、前マッドガード7Fは、車体フレーム2の左右方向中央から左右に離れるしたがって後輪6bの径方向内側へ近づくよう湾曲している。また、側面視において、前マッドガード7Fは、後輪6bの外周に沿って湾曲している。後輪6bの径方向における前マッドガード7Fと後輪6bとの間隔は、前マッドガード7Fの全体にわたってほぼ均一になる。
シート8の後部から後方に延びる板状部材9は、支持部9aと板部9bを含む。支持部9aは、シート8の下部を形成する筐体(図示せず)に取り付けられる。支持部9aは、シート8から後方かつ下方に斜めに延びる。支持部9aの左右に板部9bが取り付けられる。板部9bは、支持部9aの左に配置された2枚の左板と、支持部9aの右に配置された2枚の右板を含む。2枚の左板の一方の下面と他方の下面は平行であり、支持部9aの延びる方向に対して傾いている。2枚の左板は一部が互いに重なっている。2枚の右板の一方の下面と他方の下面は平行であり、支持部9aの延びる方向に対して傾いている。2枚の右板は一部が互いに重なっている。
板状部材9は、後輪6bの上方に設けられる。板状部材9の車幅方向の幅は、後輪6bの車幅方向の幅より大きい。すなわち、車体フレーム2の左右方向において、板状部材9の左端から右端までの長さは、後輪6bの車幅方向の幅より長い。これにより、板状部材9は、上方から見て、後輪6bと重なる。
支持部9aの後端には、左右一対のフラッシャ11L、11Rが配置される。左右一対のフラッシャ11L、11Rの間にはライセンスプレートを照らすライセンスプレートライト12aが配置される。ライセンスプレートライト12aの下にライセンスプレート12が配置される。板状部材9は、ライセンスプレート12とシート8との間に配置されることになる。
図3は、図1に示す左側面図の車両1の後部の拡大図である。図3を参照して、前マッドガード7F及び後マッドガード7Bの配置を説明する。側面視で、前マッドガード7Fの後輪6bを上方から覆う部分の後端7Fbが、後輪6bのスプロケット5の前端5fより前に位置する。前マッドガード7Fの後端7Fbを通る鉛直方向の直線Y1(仮想線)は、スプロケット5の前端5fを通る鉛直方向の直線Y2(仮想線)より、車体フレーム2の前後方向において前に位置する。すなわち、前マッドガード7Fは、スプロケット5の前端5fよりも車体フレームの前後方向の前に配置される。
側面視で、後マッドガード7Bの後輪6bを上方から覆う部分の前端7Bfが、リアアーム3の後端3bより後ろに位置する。後マッドガード7Bの前端7Bfを通る鉛直方向の直線Y5(仮想線)は、リアアーム3の後端3bを通る鉛直方向の直線Y4(仮想線)より、車体フレーム2の前後方向において後ろに位置する。すなわち、後マッドガード7Bは、リアアーム3の後端3bよりも車体フレーム2の前後方向の後ろに配置される。
上述のように、シート8は、側面視で後輪6bの前端6bfより前方の位置からスプロケット5の前端5fより後方の位置まで延びる。すなわち、少なくとも、後輪6bの前端6bfを通る鉛直方向の直線Y0(仮想線)と、スプロケット5の前端5fを通る鉛直方向の直線Y2の間の領域においては、後輪6fの上方にシート8が存在する。
このように、シート8の前端8fと後端8b、前マッドガード7Fの後端7Fbと後マッドガード7Bの前端7Bfの位置は、サスペンション14より下(後輪側)の部品(バネ下重量に貢献する部品)であるスプロケット5とリアアーム3との関係で決められる。これらの位置関係により、前マッドガード7Fと後マッドガード7Bの前後方向の間隔を適切にとることができる。さらに、後輪6bが跳ね上げ、あらゆる角度で広い範囲に飛び散る水や泥を、前マッドガード7F、後マッドガード7B及びシート8によって相補的に受けることが可能になる。その結果、前マッドガード7F及び後マッドガード7Bで覆う領域を大きくせずに、後輪6bが跳ね上げた水や泥がライダー又は同乗者にかかるのを止めることができる。結果として、マッドガードで覆う領域を少なくしてバネ下重量の軽量化しつつ、泥除け機能を確保することができる。
図4は、後輪6b及び後マッドガード7Bを、図3の矢印Cの方向から見た図である。矢印Cは、後輪6bの回転軸J1と、後マッドガード7Bの中央の点を通る車輪6bの径方向の線の方向を指す。ここで、後マッドガード7Bの中央の点は、後マッドガード7Bが後輪6bの径方向から見て後輪6bと重なる部分において、後輪6bの周方向における最も前の端と、最も後ろの端との間の中間点(中央)である。図4において、後輪6b及び後マッドガード7B以外の構成要素は、図示を省略している。
後マッドガード7B全体の車幅方向の幅W3は、後輪6bの車幅方向の幅W1より大きい。後マッドガード7Bの前と後の部分の車幅方向の幅は、後マッドガード7Bの中央の部分より小さくなっている。後マッドガード7Bの前の部分では、前に行くほど車幅方向の幅が小さくなる。後マッドガード7Bの後の部分では、後に行くほど車幅方向の幅が小さくなる。
後マッドガード7Bの後輪6bの径方向から見て後輪6bと重なる部分のうち前の部分であって、車幅方向(車体フレーム2の左右方向)の幅が、後輪6bの車幅方向の幅より小さくなっている部分を前部7B1とする。後マッドガード7Bの後輪6bの径方向から見て後輪6bと重なる部分のうち後ろの部分であって、車幅方向の幅が、後輪6bの車幅方向の幅より小さくなっている部分を後部7B3とする。後マッドガード7Bの前部7B1と後部7B3の間において、車幅方向の幅が、後輪6bの車幅方向の幅より大きい部分を中央部7B2とする。後マッドガード7Bの中央部7B2の前端A1及び後端A2の車幅方向の幅は、後輪6bの車幅方向の幅と同じである。
このように、後マッドガード7Bは、後輪6bの径方向から見て後輪6bと重なる部分において車幅方向の幅が後輪6bより大きい中央部7B2(第一部分の一例)を有する。この場合、前記後マッドガードの中央部7B2の後輪6bの周方向の寸法W4は、後マッドガード7Bの後輪6bの幅W1より大きい(W4>W1)。このように、後マッドガード7Bの後輪6fよりも車幅方向の幅が広い部分すなわち中央部7B2を、後輪6fの周方向に、後輪6fの幅W1より長い距離W4に渡って形成することで、後マッドガード7Bを前マッドガード7F及びシート8と組み合わせた場合の泥除け効果が高くなる。
ここで、図3に示すように、中央部7B2の後輪6bの周方向の寸法W4は、後マッドガード7Bの後輪6bの周方向における最も前の端7Bfと最も後ろの端7Bbと間の直線距離である。すなわち、後マッドガード7Bの後輪6bの周方向における最も前の端7Bfと最も後ろの端7Bbの中央を通る径方向の線(矢印Cの線)及び車幅方向の線の両方に垂直な方向における距離である。なお、本例では、後マッドガード7Bの後輪6bの周方向における最も前の端7Bfは、後マッドガード7Bの前端7Bfと同じである。後マッドガード7Bの後輪6bの周方向における最も後ろの端7Bbは、後マッドガード7Bの後端7Bbと同じである。
ここで、図5を参照し、前マッドガード7Fの後端7Fb、及び、後マッドガード7Bの前端7Bfについて説明する。図5は、後輪6b、前マッドガード7F及び、後マッドガード7Bを車体フレームの上下方向の上方から見た平面図である。上面視で、前マッドガード7Fが後輪6bと重なる部分において最も後ろの端が、前マッドガード7Fの上方を覆う部分における後端7Fbである。上面視で、後マッドガード7Bが後輪6bと重なる部分において最も前の端が、後マッドガード7Bの上方を覆う部分における前端7Bfである。
前マッドガード7F全体の車幅方向(車体フレーム2の左右方向)の幅W2は、後輪6bの車幅方向の幅W1より大きい。前マッドガード7Fの後ろの部分の車幅方向の幅は、前マッドガード7Fの中央の部分より小さくなっている。前マッドガード7Fの後ろの部分では、後に行くほど車幅方向の幅が小さくなる。前マッドガード7Fは、上方から見て後輪6bと重なる部分において、車幅方向の幅が後輪6bより大きい部分を有する。これにより、前マッドガード7Fを、後マッドガード7B及びシート8と組み合わせた場合の泥除け効果が高くなる。
図6は、後輪6b、後マッドガード7Bを車体フレームの前後方向の後方から見た背面図である。後マッドガード7Bの後ろの部分は、後方から見て、下に行くほど、車幅方向の幅が小さくなっている。後方から見て、後マッドガード7Bが後輪6bと重なる部分において、最も下の端が、後マッドガード7Bの後輪6bの後方を覆う部分における下端7Bdである。
図3を参照し、前マッドガード7Fの後端7Fbは、前マッドガード7Fの上端、すなわち車体フレーム2の上下方向において最も上方の端となっている。後マッドガード7Bの前端7Bfは、後マッドガード7Bの上端、すなわち車体フレーム2の上下方向において最も上方の端となっている。車体フレームの上下方向において、後マッドガード7Bの上端(=前端7Bf)は前マッドガード7Fの上端(=後端7Fb)より高い位置にある。これにより、前マッドガード7Fと後マッドガード7Bによる泥除け効果を向上させることができる。
後マッドガード7Bの後輪6bを後方から覆う部分の下端7Bdは、後マッドガード7Bの後端、すなわち車体フレーム2の前後方向における最も後ろの端となっている。また、ライセンスプレート12は、表示面が、車体フレーム2の上下方向線に対して傾いている。そのため、ライセンスプレート12の下端は、上端より車体フレーム2の前後方向の後方に位置する。ライセンスプレート12の下端は、車両1の後端、すなわち、車体フレーム2の前後方向の最も後の端となる。側面視で、後マッドガード7Bの後端(=下端7Bu)が、車両1の後端、すなわちライセンスプレート12の下端より前に位置する。これにより、後マッドガード7Bにより後輪6bを覆う範囲を小さくしながらも、後マッドガード7Bの泥除け機能を確保することができる。
側面視で、後マッドガード7Bの後輪6bを後方から覆う部分の下端7Bdは、スプロケット5の上端5uより上に位置する。すなわち、後マッドガード7Bの後輪6bを後方から覆う部分は、スプロケット5の上端5uより上に配置される。これにより、泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
側面視で、板状部材9は、後マッドガード7Bの前部7B1内のいずれかの点と、後輪の回転軸J1とを結ぶ仮想線K1上に配置される。すなわち、後輪の回転軸J1と後マッドガード7Bの前部7B1を通る全ての仮想線K1は、板状部材9を通る。後マッドガード7Bの前部7B1の全体は、後輪6bの径方向から見て、板状部材9と重なることになる。後マッドガード7Bの前部7B1は、後マッドガード7Bの後輪6bの径方向から見て後輪6bと重なる部分において車幅方向の幅が後輪6bより小さい部分である。板状部材9は、後輪6bの上方において、シート8の後部から延びる。板状部材9は、後輪6bの上方に配置される。板状部材9の車幅方向の幅は、後輪の車幅方向の幅より大きい。
上記配置により、後マッドガード7Bの前部7B1の幅が小さくなることによって、後マッドガード7Bに覆われなくなる後輪6bの部分の径方向外側に板状部材9が配置される。そのため、後輪6bに跳ね上げられ、後マッドガード7Bの前部を通ってライダー又は同乗者へ向かう水や泥を板状部材9でガードすることができる。この場合、後マッドガード7B及び板状部材9で覆う範囲は、いずれも大きくならない。そのため、効率良く泥除けできる。
図3に示す例では、板状部材9は、仮想線K1より前の位置であって、仮想線K1とシート8後部との間にも存在する。これにより、後輪6bの車軸から後マッドガード7Bと前マッドガード7Fの間を通って径方向に延びる線は、板状部材9又はシート8の後部のいずれかを通る。すなわち、後輪6bの上部の全体は、径方向において、前マッドガード7F、シート8後部又は板状部材9、及び、後マッドガード7Bによって覆われる。そのため、後輪6bに跳ね上げられ、前マッドガード7F及び後マッドガード7Bの間を通って、ライダー又は同乗者へ向かう水や泥を、板状部材9又はシート8の後部でガードすることができる。この場合、前マッドガード7F、後マッドガード7B、シート8後部及び板状部材9で覆う範囲は、いずれも大きくならない。そのため、効率良く泥除けできる。
側面視で、後マッドガード7Bの中央部7B2の前端A1は、スプロケット5の後端5bより後ろに位置する。後マッドガード7Bの中央部7B2は、後マッドガード7Bの車幅方向の幅が後輪6bの車幅方向の幅より大きくなっている部分である。後マッドガード7Bの中央部7B2の前端A1を通る鉛直方向線Y7は、スプロケット5の後端5bを通る鉛直方向線Y6より後ろに位置する。これにより、後マッドガード7Bの前部7B1が、上方から見て、スプロケット5の後端5bと重なる位置に配置される。これにより、泥除け機能を確保しつつ、マッドガードを設ける範囲をより小さくすることができる。
側面視で、前マッドガード7Fの後輪6bを上方から覆う部分の後端7Fbと後輪6bの回転軸J1を通る鉛直方向線Y3との距離L1は、後マッドガード7Bの後輪6bを上方から覆う部分の前端7Bfと後輪6bの回転軸J1を通る鉛直方向線Y3との距離L2より長い。すなわち、後輪6bの回転軸J1を含み水平面に垂直な鉛直仮想面と前マッドガード7Fの後端7Fbとの距離L1が、鉛直仮想面と後マッドガード7Bの前端7Bfとの距離L2より長い。これにより、前マッドガード7Fが後輪6bを覆う部分と、後マッドガード7Bが後輪6bを覆う部分との間隔を適切に設定することができる。その結果、マッドガードの範囲を小さくしながらも、泥除け機能を確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。
上記実施形態では、前マッドガードの後端と後マッドガードの前端のバネ下構成要素に対する位置関係に加えて、前マッドガードの上端と後マッドガードの上端との位置関係、後マッドガードの後端と車両の後端との位置関係、後マッドガードの下端のバネ下構成要素に対する位置関係、後マッドガードの前部と板状部材との関係、後マッドガードの中央部の前端のバネ体構成要素に対する位置関係、及び、前マッドガードの後端と後マッドガードの前端の後輪の回転軸に対する位置関係について規定している。これらの位置関係の全てを採用する形態の他、これらの位置関係のうち少なくとも1つを採用する形態であっても、本発明の効果を得ることができる。
上記例では、後マッドガードと後マッドガード支持部が別体である。これに対して、後マッドガードと、後マッドガードをリアアーム上で支持する後マッドガード支持部を一体的に構成してもよい。また、前マッドガード支持部と後マッドガード支持部が一体的に形成されてもよい。
上記例では、後マッドガード支持部は、後輪の左右に配置されたリアアームの後部に取り付けられる。これに対して、後輪の右又は左のいずれか一方のリアアームに後マッドガード支持部が取り付けられてもよい。すなわち、後マッドガードは、後輪の右又は左いずれか一方においてリアアームで支持されてもよい。
また、本発明を適用可能な鞍乗型車両は、上記例に限られない。例えば、車体フレームは、左右一対のメインフレームを有し、メインフレームと縦フレームが一体的に構成されてもよい。
上記の実施形態では、自動二輪車に本発明を適用した一例であるが、本発明の適用対象は自動二輪車に限定されるものではない。本発明は、自動二輪車以外の鞍乗型車両(三輪車)に適用してもよい。なお、鞍乗型車両とは、乗員が鞍にまたがるような状態で乗車する車両全般を指している。
Claims (10)
- 車体フレームと、
前記車体フレームの後部に揺動可能に支持されたリアアームと、
前記リアアームに回転可能に支持された後輪と、
前記後輪に固定され、前記後輪と同軸で回転するスプロケットと、
前記車体フレームの上に配置され、側面視で前記後輪の前端より前方の位置から前記スプロケットの前端より後方の位置まで延びるシートと、
前記リアアームに取り付けられ、前方及び上方から前記後輪を覆う前マッドガードと、
前記リアアームに取り付けられ、後方及び上方から前記後輪を覆う後マッドガードとを備え、
側面視で、前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の後端が、前記後輪の前記スプロケットの前端より前に位置し、前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の前端が、前記リアアームの後端より後ろに位置する、鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
前記前マッドガードは、上方から見て前記後輪と重なる部分において車幅方向の幅が前記後輪より大きい部分を有する、鞍乗型車両。 - 請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、
前記後マッドガードは、前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分において車幅方向の幅が前記後輪より大きい第一部分を有し、
前記後マッドガードの前記第一部分の前記後輪の周方向における前端と後端とを結ぶ線分の長さは、前記後マッドガードの前記後輪の幅より長い、鞍乗型車両。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
側面視において、前記後マッドガードの前記後輪を後方から覆う部分の下端は、前記スプロケットの上端より上に位置する、鞍乗型車両。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
側面視で、前記後マッドガードの後端が、前記鞍乗型車両の後端より前に位置する、鞍乗型車両。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
側面視で、前記後マッドガードの上端が、前記前マッドガードの上端より高い、鞍乗型車両。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
前記後マッドガードの前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分における前部及び後部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より小さく、前記後マッドガードの前部と後部の間の中央部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より大きく、
前記シート後部から延び、車幅方向の幅が、前記後輪の車幅方向の幅より大きい板状部材が、側面視で、車幅方向の幅が前記後輪より小さい前記後マッドガードの前部と、前記後輪の回転軸とを結ぶ仮想線上に配置される、鞍乗型車両。 - 請求項7に記載の鞍乗型車両であって、
前記板状部材は、少なくとも前記仮想線より前の位置であって、前記仮想線と前記シート後部との間にも存在する、鞍乗型車両。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
前記後マッドガードの前記後輪の径方向から見て前記後輪と重なる部分における前部及び後部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より小さく、前記後マッドガードの前部と後部の間の中央部の車幅方向の幅は、前記後輪の車幅方向の幅より大きく、
側面視で、車幅方向の幅が前記後輪より大きい前記後マッドガードの中央部の前端は、前記スプロケットの後端より後ろに位置する、鞍乗型車両。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の鞍乗型車両であって、
側面視で、前記前マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の後端と前記後輪の回転軸を通る鉛直方向線との距離は、前記後マッドガードの前記後輪を上方から覆う部分の前端と前記後輪の回転軸を通る鉛直方向線との距離より長い、鞍乗型車両。
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