JPWO2016194241A1 - 配線用基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

貫通孔2を有する絶縁基板1を用いて配線用基板を効率よく製造する方法であって、絶縁基板1の一方表面にシード層3を形成させ、シード層3が形成された面をマスキングフィルム4で被覆し、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面と陽極5とが対向するように絶縁基板1および陽極5を配設して電気めっきを施し、貫通孔2内で金属層8を形成させた後、マスキングフィルム4を除去することを特徴とする配線用基板の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、配線用基板の製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、例えば、半導体チップなどを搭載するために用いられる配線用基板などとして好適に使用することができる配線用基板の製造方法に関する。
一般に、配線用基板を製造する際には、貫通孔を有する樹脂板などの絶縁基板を用い、当該絶縁基板をめっき浴中に浸漬した後、電気めっきを行なうことにより、当該貫通孔内に金属を充填する操作が採られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。しかし、前記操作を採用した場合、電気めっきによって絶縁基板の貫通孔内に充填される金属層内にボイドと称されている空隙が発生することがあるため、配線基板の信頼性が著しく低下するという欠点がある。
通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたい配線用基板の製造方法として、貫通孔を有する絶縁基板を用い、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、シード層が形成された面の反対面をマスキングフィルムで被覆し、絶縁基板のシード層が形成されている面と陽極とが対向するように絶縁基板および陽極を配設して電気めっきを施し、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させた後、マスキングフィルムを除去し、マスキングフィルムが除去された面と陽極とが対向するように絶縁基板および陽極を配設して電気めっきを施し、貫通孔内で金属層を形成させることを特徴とする配線用基板の製造方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
前記配線用基板の製造方法によれば、貫通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいので、信頼性の高い配線用基板を製造することができる。
しかし、近年、貫通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができる配線用基板の製造方法の開発が望まれている。
さらに、近年、シード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることにより、めっき時間を短縮させるとともに形成される金属の使用量を削減し、電極を平滑にすることができる配線用基板の製造方法の開発が望まれている。
特開2003−023251号公報 特開2003−309214号公報 特許第5558614号公報
本発明は、貫通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができる配線用基板の製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、貫通孔内に形成される金属層にボイドが発生しがたく、シード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることにより、めっき時間を短縮させるとともに形成される金属の使用量を削減し、電極を平滑にすることができる配線用基板の製造方法を提供することを課題とする。
第1の本発明(以下、第1発明という)は、貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であって、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆し、絶縁基板のシード層が形成されている面の反対面と陽極とが対向するように絶縁基板および陽極を配設して電気めっきを施し、貫通孔内で金属層を形成させた後、マスキングフィルムを除去することを特徴とする配線用基板の製造方法に関する。
第2の本発明(以下、第2発明という)は、貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であって、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、形成されたシード層上で電極が形成されない電極非形成部にレジスト層を形成させるとともに、シード層が形成された面の反対面をマスキングフィルムで被覆し、シード層が形成された面に電気めっきを施すことによって貫通孔の内部に金属層を形成させる際に、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の10〜50%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させ、シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆するとともに、シード層が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルムを除去し、シード層が形成された面の反対面から電気めっきを施し、貫通孔内に金属層を形成させることにより、電極を形成させた後、シード層に形成されたマスキングフィルム、レジスト層およびシード層を除去することを特徴とする配線用基板の製造方法に関する。
第1発明の配線用基板の製造方法によれば、通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができるという優れた効果が奏される。
第2発明の配線用基板の製造方法によれば、貫通孔内に形成される金属層にボイドが発生しがたく、シード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることにより、めっき時間を短縮させるとともに形成される金属の使用量が削減され、形成される電極が平滑である配線用基板を製造することができるという優れた効果が奏される。
第1発明の配線用基板の製造方法の一実施態様を示す概略説明図である。 第2発明の配線用基板の製造方法の一実施態様を示す概略説明図である。 第2発明の実施例II-1で得られた配線用基板のマイクロフォーカスX線検査装置による撮影画像の図面代用写真である。
第1発明の配線用基板の製造方法は、前記したように、貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であり、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆し、絶縁基板のシード層が形成されている面の反対面と陽極とが対向するように絶縁基板および陽極を配設して電気めっきを施し、貫通孔内で金属層を形成させた後、マスキングフィルムを除去することを特徴とする。
第1発明によれば、通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができる。
第2発明の配線用基板の製造方法は、前記したように、貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であり、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、形成されたシード層上で電極が形成されない電極非形成部にレジスト層を形成させるとともに、シード層が形成された面の反対面をマスキングフィルムで被覆し、シード層が形成された面に電気めっきを施すことによって貫通孔の内部に金属層を形成させる際に、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の10〜50%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させ、シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆するとともに、シード層が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルムを除去し、シード層が形成された面の反対面から電気めっきを施し、貫通孔内に金属層を形成させることにより、電極を形成させた後、シード層に形成されたマスキングフィルム、レジスト層およびシード層を除去することを特徴とする。
第2発明によれば、前記操作が採られているので、貫通孔内に形成される金属層にボイドが発生しがたく、シード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることができるので、めっき時間を短縮させるとともに形成される金属の使用量が削減され、形成される電極が平滑である配線用基板を得ることができる。
第1発明および第2発明に用いられる絶縁基板は、絶縁性を有するとともに機械的強度に優れていることが好ましい。好適な絶縁基板としては、例えば、シリコン基板、ガラス基板、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、ポリイミド、シクロオレフィンポリマーなどの樹脂からなる樹脂基板、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、アラミド繊維強化エポキシ樹脂などの繊維強化樹脂からなる基板などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの絶縁基板のなかでは、取扱い性および絶縁性に優れていることから、シリコン基板およびガラス基板が好ましい。
絶縁基板の厚さは、配線用基板の用途などによって異なるので一概には決定することができないことから、当該配線用基板の用途などに応じて適宜決定することが好ましいが、通常、30〜800μm程度である。また、絶縁基板の大きさは、絶縁基板の厚さと同様に、配線用基板の用途などによって異なるので一概には決定することができないことから、当該配線用基板の用途などに応じて適宜決定することが好ましい。
絶縁基板には、貫通孔が形成されている。貫通孔は、例えば、プラズマを用いたドライエッチング法、エキシマレーザ、UV−YAGレーザなどのレーザを用いたレーザ加工法などによって絶縁基板に形成することができる。絶縁基板に形成される貫通孔の孔径は、本発明の配線用基板の用途などによって異なるので一概には決定することができないことから、当該配線用基板の用途などに応じて適宜設定することが好ましいが、通常、貫通孔内で形成される金属層内でボイドが発生することを抑制する観点から、好ましくは1〜200μm、より好ましくは5〜200μm、さらに好ましくは10〜100μmである。
絶縁基板に貫通孔を形成させた後には、絶縁基板を穿孔させて貫通孔を形成させる際に発生した屑が貫通孔に残存しないようにするために、必要により、当該屑を除去することが好ましい。
まず、第1発明の配線用基板の製造方法を図面に基づいて説明する。図1は、第1発明の配線用基板の製造方法の一実施態様を示す概略説明図である。
第1発明においては、図1(a)に示されるように、貫通孔2を有する絶縁基板1が用いられる。
次に、図1(b)に示されるように、絶縁基板1の一方表面にシード層3を形成させる。シード層3は、絶縁基板1と後述する金属層(図示せず)との密着性を向上させるために形成される。シード層3には、通常、金属が用いられる。
絶縁基板1としてガラス基板または樹脂基板を用いる場合、シード層3に用いられる金属は、絶縁基板1として用いられるガラス基板または樹脂基板とシード層3上に形成される金属層との密着性を向上させる観点から、金属層に用いられる金属と同一種類の金属であることが好ましい。
絶縁基板1としてシリコン基板を用いる場合、シード層3は、絶縁基板1として用いられるシリコン基板と金属層との密着性を向上させるとともに、金属層に用いられる銅などの金属がシリコン基板に拡散することによってシリコン基板の絶縁性が低下することを抑制する観点から、例えば、シリコン基板側からチタン層および銅層を順次積層したシード層、シリコン基板側からチタン層およびクロム層を順次積層したシード層、コバルト−タングステン−リン(Co−W−P)からなるシード層、ニッケル−タングステン−リン(Ni−W−P)からなるシード層、パラジウム−コバルト−リン(Pd−Co−P)からなるシード層などが好ましい。
シード層3は、例えば、スパッタリング法、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法、めっき法などによって形成させることができる。
絶縁基板1の一方表面に形成されるシード層3の厚さは、特に限定されないが、絶縁基板1と金属層との密着性を向上させる観点から、100〜500nm程度であることが好ましい。
絶縁基板1の一方表面にシード層3を形成させるとき、通常、図1(b)に示されるように、絶縁基板1の貫通孔2の内面にシード層3の突出部3aが形成される。このように絶縁基板1の貫通孔2の内面に形成されたシード層3の突出部3aは、後述する貫通孔2内で金属層(図示せず)を形成させる際の成長点となって金属層を成長させることができることから、ボイドの発生がない金属層を形成させることができる。突出部3aの長さLは、金属層を効率よく成長させる観点から、好ましくは10nm以上、より好ましくは20nm以上、さらに好ましくは30nm以上であり、ボイドの発生がない金属層を形成させる観点から、好ましくは50μm以下、より好ましくは40μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。また、突出部3aの厚さDは、金属層を効率よく成長させる観点から、好ましくは3nm以上、より好ましくは5nm以上、さらに好ましくは10nm以上であり、ボイドの発生がない金属層を形成させる観点から、好ましくは500nm以下、より好ましくは400nm以下、さらに好ましくは300nm以下である。
シード層3の一部が絶縁基板1の貫通孔2の内面に形成されないようにする場合には、例えば、シード層3が形成されないようにするためのピン(図示せず)などのマスキング部材を貫通孔2内に挿入してもよい。
次に、図1(c)に示されるように、絶縁基板1のシード層3が形成された面をマスキングフィルム4で被覆する。
第1発明においては、図1(c)に示されるように、絶縁基板1のシード層3が形成された面をマスキングフィルム4で被覆する点に、1つの大きな特徴がある。第1発明においては、絶縁基板1のシード層3が形成された面をマスキングフィルム4で被覆するという操作が採られているので、従来のように絶縁基板1の貫通孔2内を金属層で充填させる前に絶縁基板1の貫通孔2を電気めっきで閉塞させるという工程を必要とせず、さらに当該絶縁基板1の貫通孔2を電気めっきで閉塞させるという工程を必要としないことから貫通孔2を閉塞させた表面の研磨、清浄化処理などの煩雑な後工程が不要であるので、配線用基板を製造するのに必要な工程数を大幅に削減することができるという利点がある。
マスキングフィルム4としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂;塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの樹脂からなる樹脂フィルム、ポリウレタンエラストマーなどのエラストマーからなるフィルム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムなどからなるゴムシート、アルミニウム箔などの金属箔などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。マスキングフィルムの厚さは、特に限定されないが、通常、10〜200μm程度であることが好ましい。
絶縁基板1のシード層3が形成された面をマスキングフィルム4で被覆する方法としては、例えば、マスキングフィルム4として熱可塑性樹脂からなるマスキングフィルム4を用い、当該マスキングフィルム4を絶縁基板1のシード層3が形成された面に載置し、加熱することによってマスキングフィルム4を絶縁基板1に仮接着させる方法、マスキングフィルム4として粘着層を有するマスキングフィルム4を用い、当該マスキングフィルム4の粘着層が設けられている面と絶縁基板1のシード層3が形成された面とを重ね合わせることにより、マスキングフィルム4を絶縁基板1に仮接着させる方法などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
次に、図1(d)に示されるように、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面と陽極5とが対向するように絶縁基板1および陽極5を配設して電気めっきを施し、貫通孔2内で金属層8を形成させる。第1発明においては、前記操作が採られているので、従来のように絶縁基板1の貫通孔2内を金属層で充填させる前に絶縁基板1の貫通孔2を電気めっきで閉塞させるという工程を必要とせず、さらに当該絶縁基板1の貫通孔2を電気めっきで閉塞させるという工程を必要としないことから貫通孔2を閉塞させた表面の研磨、清浄化処理などの煩雑な後工程が不要であるので、配線用基板を製造するのに必要な工程数を大幅に削減することができるという利点がある。また、第1発明においては、前記操作が採られているので、各貫通孔2内で成長する金属層8の成長速度をほぼ一定となるように制御することができるとともに、シード層3が形成されている面で貫通孔2から突出する金属層(図示せず)の高さがマスキングフィルム4によって制御されることから、シード層3が形成されている面で貫通孔2から突出する金属層の高さをほぼ均一に制御することができるという利点がある。
電気めっきによって貫通孔2内で金属層8を成長させるにしたがい、図1(e)および(f)に示されるように、貫通孔2内で金属層8が形成される。その際、シード層3、好ましくはシード層3の突出部3aを核として金属層8が成長することから、貫通孔2内でボイドの発生がない金属層8を形成させることができる。
絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面と陽極5とが対向するように絶縁基板1および陽極5を配設して電気めっきを施す際には、図1(d)に示されるように、電解槽6を用いることができる。
電気めっきは、絶縁基板1のマスキングフィルム4で被覆したシード層3が形成されている面の反対面と陽極5とが対向するように絶縁基板1および陽極5を電解槽6内で配設し、めっき浴7に絶縁基板1および陽極5が浸漬するようにめっき浴7を入れた後、電解めっきを行なうことができる。その際、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面の貫通孔2内で露出しているシード層3が陰極として作用する。なお、本願発明においては、電解槽6内にめっき浴7を入れ、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面と陽極5とが対向するように絶縁基板1および陽極5をめっき浴7に浸漬させた後に、電解めっきを行なうこともできる。
なお、図1(d)に示される実施態様では、絶縁基板1および陽極5は、垂直(鉛直)方向に配設されているが、それぞれ水平方向に配設されていてもよい。
絶縁基板1と陽極5との間隔は、特に限定されないが、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面の貫通孔2内で露出しているシード層3を起点として金属層8が効率よく形成されるようにする観点から、5〜50mm程度であることが好ましい。
めっき浴7は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層(図示せず)に用いられる金属の種類に応じて適宜選択して用いることができる。金属層に用いられる金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、陽極5に用いられる金属についても、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。陽極5に用いられる金属は、金属層に用いられる金属と同一であるが、その例としては、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
めっき浴7の種類は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。例えば、絶縁基板1の貫通孔2内で形成される金属層に用いられる金属が銅である場合には、めっき浴7として、例えば、硫酸銅および硫酸を含有し、必要により、塩素イオン、めっき抑制剤、めっき促進剤などを含有する硫酸銅めっき浴などを用いることができる。
絶縁基板1に電気めっきを施す際の電流密度は、特に限定されないが、緻密な金属層8を絶縁基板1の貫通孔2内に効率よく形成させる観点から、0.5〜30A/dm2であることが好ましく、0.5〜5A/dm2であることがより好ましい。また、電気めっきを行なう際のめっき浴7の液温は、特に限定されず、通常、好ましくは5〜80℃、より好ましくは室温である。
以上のようにして図1(f)に示されるように絶縁基板1の貫通孔2に金属層8を形成させた後、マスキングフィルム4を除去することにより、貫通孔2内に形成される金属層8が充填され、表面にシード層3を有する図1(g)に示される絶縁基板1を得ることができる。
第1発明の配線用基板の製造方法によれば、絶縁基板1の貫通孔2内のシード層3を核として貫通孔2内で金属層8が順次成長することから、貫通孔2内にボイドの発生がない金属層8を形成させることができるので、得られる配線用基板の信頼性を著しく高めることができる。
また、図1(g)に示されるように、シード層3が形成されている面で貫通孔2内に充填された金属層8の表面8aがマスキングフィルム4によって平滑化されることから、金属層8の表面8aを平滑化させるための後加工を施さなくても、そのままの状態で、例えば、電極(図示せず)を形成させることができる。
次に、絶縁基板1の金属層8の表面8a上に電極を形成させる場合には、図1(h)に示されるように、絶縁基板1の金属層8の表面8aに電極を形成させるためのパターンを有するレジスト層9を絶縁基板1のシード層3上に載置することができる。
レジスト層9には、作業性を向上させる観点から、通常、ドライフィルムレジストを用いることが好ましい。ドライフィルムレジストには、ネガ型ドライフィルムレジストおよびポジ型ドライフィルムレジストがあるが、第1発明においては、いずれのドライフィルムレジストを用いてもよい。ネガ型ドライフィルムレジストとしては、例えば、光硬化性ドライフィルムレジスト、熱硬化性ドライフィルムレジストなどが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ドライフィルムレジストには、あらかじめ絶縁基板1のパターンに応じてパターニングされていることが好ましい。
レジスト層9の厚さは、図1(i)に示される電極10の高さに応じて適宜決定することが好ましい。レジスト層9の厚さは、通常、10〜200μm程度である。
電極10は、例えば、電気めっきによって形成することができる。電気めっきは、絶縁基板1のシード層3が形成されている面と陽極(図示せず)とが対向するように絶縁基板1および陽極を電解槽(図示せず)内で配設し、めっき浴(図示せず)に絶縁基板1および陽極が浸漬するようにめっき浴を入れた後、電解めっきを行なうことができる。その際、絶縁基板1の貫通孔2内に充填された金属層8が陰極として作用する。なお、本願発明においては、電解槽内にめっき浴を入れ、絶縁基板1のシード層3が形成されている面と陽極5が対向するように絶縁基板1および陽極をめっき浴に浸漬させた後に、電解めっきを行なうこともできる。
絶縁基板1と陽極との間隔は、特に限定されないが、絶縁基板1のシード層3が形成されている面で露出している金属層8を起点として金属層8が効率よく形成されるようにする観点から、5〜50mm程度であることが好ましい。
めっき浴は、電極10に用いられる金属の種類に応じて適宜選択して用いることができる。電極10に用いられる金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、陽極に用いられる金属についても、電極10に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。陽極に用いられる金属は、電極10に用いられる金属と同一であるが、その例としては、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第1発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
めっき浴の種類は、電極10に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。例えば、電極10に用いられる金属が銅である場合には、めっき浴7として、例えば、硫酸銅および硫酸を含有し、必要により、塩素イオン、めっき抑制剤、めっき促進剤などを含有する硫酸銅めっき浴などを用いることができる。
絶縁基板に電気めっきを施す際の電流密度は、特に限定されないが、緻密な電極10を効率よく形成させる観点から、0.5〜30A/dm2であることが好ましく、0.5〜5A/dm2であることがより好ましい。また、電気めっきを行なう際のめっき浴7の液温は、特に限定されず、通常、好ましくは5〜80℃、より好ましくは室温である。
以上のようにして絶縁基板1の金属層8の表面8aに電極10が形成される。電極10の厚さは、配線用基板の用途などによって異なるので一概には決定することができないが、通常、3〜80μm程度である。
次に、図1(i)に示されるシード層3および当該シード層3上に形成されたレジスト層9を除去することにより、図1(j)に示される配線用基板を得ることができる。なお、レジスト層9は、例えば、剥離することによって容易に除去することができ、シード層3は、例えば、エッチャント(エッチング液)を用いたウェットエッチング手法で化学反応させることによって容易に除去することができる。
以上説明したように、第1発明の配線用基板の製造方法によれば、通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができる。
したがって、第1発明の配線用基板の製造方法によって得られた配線用基板は、貫通孔内に充填されている金属層にボイドが発生しがたいことから信頼性に優れているので、例えば、半導体チップなどを搭載するために用いられる配線用基板などとして使用することが期待される。
次に、第2発明の配線用基板の製造方法を図面に基づいて説明する。図2は、第2発明の配線用基板の製造方法の一実施態様を示す概略説明図である。
第2発明においては、まず図2(a)に示されるように、貫通孔2を有する絶縁基板1が用いられる。
次に、図2(b)に示されるように、絶縁基板1の一方表面にシード層3を形成させる。シード層3は、絶縁基板1と電気めっきに用いられる金属との密着性を向上させるために形成される。シード層3には、通常、金属が用いられる。絶縁基板1としてガラス基板または樹脂基板を用いる場合、シード層3に用いられる金属は、絶縁基板1として用いられるガラス基板または樹脂基板とシード層3上に形成される金属層(図示せず)との密着性を向上させる観点から、電気めっきに用いられる金属と同一種類の金属であることが好ましい。
絶縁基板1としてシリコン基板を用いる場合、シード層3は、絶縁基板1として用いられるシリコン基板と電気めっきに用いられる金属との密着性を向上させるとともに、電気めっきに用いられる銅などの金属がシリコン基板に拡散することによってシリコン基板の絶縁性が低下することを抑制する観点から、例えば、シリコン基板側からチタン層および銅層を順次積層したシード層、シリコン基板側からチタン層およびクロム層を順次積層したシード層、コバルト−タングステン−リン(Co−W−P)からなるシード層、ニッケル−タングステン−リン(Ni−W−P)からなるシード層、パラジウム−コバルト−リン(Pd−Co−P)からなるシード層などが好ましい。
シード層3は、例えば、スパッタリング法、化学蒸着(CVD)法、物理蒸着(PVD)法、めっき法などによって形成させることができる。
絶縁基板1の一方表面に形成されるシード層3の厚さは、特に限定されないが、絶縁基板1と電気めっきに用いられる金属との密着性を向上させる観点から、100〜500nm程度であることが好ましい。
なお、絶縁基板1の一方表面にシード層3を形成させるとき、シード層3の一部が絶縁基板1の貫通孔2の内面に形成されることがある。第2発明においては、第2発明の目的が阻害されない範囲内でシード層3の一部が絶縁基板1の貫通孔2の内面に形成されていてもよく、シード層3が絶縁基板1の表面のみに形成されていてもよい。シード層3の一部が絶縁基板1の貫通孔2の内面に形成されないようにする場合には、例えば、シード層3が形成されないようにするためのピン(図示せず)などのマスキング部材を貫通孔2内に挿入することができる。
次に、図2(c)に示されるように、前記で形成されたシード層3上で電極が形成されない電極非形成部(図示せず)にレジスト層9を形成させるとともに、シード層3が形成された面の反対面をマスキングフィルム4で被覆する。
シード層3上の電極非形成部にレジスト層9を形成させる操作およびシード層3が形成された面の反対面をマスキングフィルム4で被覆する操作を行なう順序には特に限定がなく、いずれの操作を先に行なってもよい。
なお、シード層3上の電極非形成部は、シード層3上で図2(g)に示される電極10が形成されない部分を意味する。電極10は、通常、貫通孔2の上部に形成される。
レジスト層9には、作業性を向上させる観点から、通常、ドライフィルムレジストを用いることが好ましい。ドライフィルムレジストには、ネガ型ドライフィルムレジストおよびポジ型ドライフィルムレジストがあるが、第2発明においては、いずれのドライフィルムレジストを用いてもよい。ネガ型ドライフィルムレジストとしては、例えば、光硬化性ドライフィルムレジスト、熱硬化性ドライフィルムレジストなどが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ドライフィルムレジストには、あらかじめ絶縁基板1のパターンに応じてパターニングされていることが好ましい。
レジスト層9の厚さは、図2(g)に示される電極10の高さに応じて適宜決定することが好ましい。レジスト層9の厚さは、通常、10〜200μm程度である。
シード層3が形成された面の反対面は、マスキングフィルム4で被覆される。マスキングフィルム4としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂;塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの樹脂からなるフィルム、ポリウレタンエラストマーなどのエラストマーからなるフィルム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムなどからなるゴムシート、アルミニウム箔などの金属箔などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。マスキングフィルム4の厚さは、特に限定されないが、通常、10〜200μm程度であることが好ましい。
シード層3が形成された面の反対面をマスキングフィルム4で被覆する方法としては、例えば、マスキングフィルム4として熱可塑性樹脂からなるマスキングフィルムを用い、当該マスキングフィルムを絶縁基板1のシード層3が形成された面の反対面に載置し、加熱することによってマスキングフィルムを絶縁基板1に仮接着させる方法、マスキングフィルム4として粘着層を有するマスキングフィルムを用い、当該マスキングフィルムの粘着層が設けられている面と絶縁基板1のシード層3が形成された面の反対面とを重ね合わせることにより、マスキングフィルムを絶縁基板1に仮接着させる方法などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
次に、図2(d)に示されるように、シード層3が形成された面に電気めっきを施すことによって貫通孔2の内部に金属層8を形成させる際に、金属層8が形成された貫通孔2の開口部の直径が、金属層8が形成される前の貫通孔2の開口部の直径の10〜50%となるように貫通孔2の内部に金属層8を形成させる。
金属層8は、シード層3上に形成される。シード層3上に金属層8が形成されるに伴い、シード層3の全面に金属層8が形成されることから、図2(d)に示されるように、貫通孔2の開口部の直径dが次第に小さくなった貫通孔11が形成される。
第2発明においては、貫通孔11の開口部の直径dが、金属層8が形成される前(初期)の貫通孔2の開口部の直径Dの10〜50%となるように調整する。換言すれば、金属層8が形成された貫通孔11の開口部の直径dは、式:(直径d/直径D)×100に基づいて求められる値が10〜50%となるように調整される。第2発明においては、このように貫通孔11の開口部の直径dが、金属層8が形成される前の貫通孔2の開口部の直径Dの10〜50%となるように調整するという操作が採られている点に1つの大きな特徴がある。第2発明では、前記操作が採られているので、貫通孔2内に形成される金属層13にボイドが発生しがたいという優れた効果が奏される。
シード層3に電気めっきを施す方法としては、例えば、絶縁基板1のシード層3が形成されている面と陽極(図示せず)とが対向するように絶縁基板1および陽極を配設し、シード層3に電気めっきを施す方法などが挙げられる。このようにしてシード層3に電気めっきを施すことにより、シード層3を拠点として金属層8が析出し、貫通孔2の開口部の直径dが次第に小さくなることから、貫通孔11の開口部の直径dが金属層8を形成させる前の貫通孔2の開口部の直径Dの10〜50%となるまで金属層8を形成させる。
絶縁基板1のシード層3上に電気めっきを施す際には、電解槽(図示せず)を用いることができる。電解槽内に、絶縁基板1のシード層3が形成されている面と陽極(図示せず)とが対向するように絶縁基板1および陽極を配設し、めっき浴に絶縁基板1および陽極が浸漬するようにめっき浴を入れた後、電解めっきを行なうことができる。その際、絶縁基板1のシード層3が形成されている面が陰極として作用する。また、電解槽内にめっき浴を入れ、めっき浴に絶縁基板1および陽極を浸漬させた後に、電解めっきを行なうこともできる。
絶縁基板1と陽極との間隔は、特に限定されないが、絶縁基板1のシード層3が形成されている面に効率よく電気めっきを施す観点から、5〜50mm程度であることが好ましい。
めっき浴は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層8の種類に応じて適宜選択して用いることができる。金属層8に用いられる金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、陽極に用いられる金属についても、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層8に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。陽極に用いられる金属は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属と同一である。前記金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
めっき浴の種類は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層8に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。例えば、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層8に用いられる金属が銅である場合には、めっき浴として、硫酸銅および硫酸を含有し、必要により、塩素イオン、めっき抑制剤、めっき促進剤などを含有する硫酸銅めっき浴などを用いることができる。
絶縁基板1に電気めっきを施す際の電流密度は、特に限定されないが、絶縁基板1の貫通孔2内に効率よく緻密に金属層8を形成させる観点から、0.5〜10A/dm2であることが好ましく、0.5〜5A/dm2であることがより好ましい。また、電気めっきを行なう際のめっき浴の液温は、特に限定されず、通常、好ましくは5〜80℃、より好ましくは10〜60℃、さらに好ましくは室温である。
次に、図2(e)に示されるように、シード層3が形成された面をマスキングフィルム12で被覆するとともに、シード層3が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルム4を除去する。
シード層3が形成された面をマスキングフィルム12で被覆する操作およびシード層3が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルム4を除去する操作を行なう順序には特に限定がなく、いずれの操作を先に行なってもよい。
マスキングフィルム12としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミド;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル樹脂;塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂などの樹脂からなるフィルム、ポリウレタンエラストマーなどのエラストマーからなるフィルム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムなどからなるゴムシート、アルミニウム箔などの金属箔などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。マスキングフィルムの厚さは、特に限定されないが、通常、10〜200μm程度であることが好ましい。
シード層3が形成された面をマスキングフィルム12で被覆する方法としては、例えば、マスキングフィルム12として熱可塑性樹脂からなるマスキングフィルムを用い、当該マスキングフィルムをシード層3が形成された面に載置し、加熱することによってマスキングフィルムを絶縁基板1に仮接着させる方法、マスキングフィルム12として粘着層を有するマスキングフィルムを用い、当該マスキングフィルムの粘着層が設けられている面と絶縁基板1のシード層3が形成された面とを重ね合わせることにより、マスキングフィルムを絶縁基板1に仮接着させる方法などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
なお、図2(e)に示される実施態様では、金属層8とマスキングフィルム12との間に空間が存在するが、レジスト層9の厚さを小さくすることにより、シード層3とマスキングフィルム12とを接触させ、金属層8とマスキングフィルム12との間に空間が形成されないようにしてもよい。
次に、図2(f)に示されるように、シード層3が形成された面の反対面から電気めっきを施すことによって貫通孔2内に金属層13を形成させる。
シード層3が形成された面の反対面に電気めっきを施す方法としては、例えば、絶縁基板1のシード層3が形成されている面の反対面と陽極(図示せず)とが対向するように絶縁基板1および陽極を配設し、シード層3の反対面に電気めっきを施す方法などが挙げられる。このようにしてシード層3の反対面に電気めっきを施すことにより、シード層3を拠点として金属が析出し、マスキングフィルム12とシード層3との間の間隙に金属層13が形成される。
シード層3が形成された面の反対面から電気めっきを施すことによって貫通孔2内に金属層13を形成する際には、前記と同様に、電解槽(図示せず)を用いることができる。電解槽内に、シード層3が形成された面の反対面と陽極(図示せず)とが対向するように絶縁基板1および陽極を配設し、めっき浴に絶縁基板1および陽極が浸漬するようにめっき浴を入れた後、電解めっきを行なうことができる。その際、絶縁基板1のシード層3が陰極として作用する。また、電解槽内にめっき浴を入れ、めっき浴に絶縁基板1および陽極を浸漬させた後に、電解めっきを行なうこともできる。
シード層3が形成された面の反対面と陽極との間隔は、特に限定されないが、シード層3が形成された面の反対面から効率よく電気めっきを施す観点から、5〜50mm程度であることが好ましい。
めっき浴は、前記と同様に、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層13に用いられる金属の種類に応じて適宜選択して用いることができる。金属層13に用いられる金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。また、陽極に用いられる金属についても、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層13に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。陽極に用いられる金属は、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属と同一である。前記金属としては、例えば、金、銀、銅、白金、アルミニウム、スズ、ロジウム、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウム、タングステン、これらの金属からなる合金などが挙げられるが、第2発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
めっき浴の種類は、前記と同様に、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層13に用いられる金属の種類に応じて選択して用いることができる。例えば、絶縁基板1の貫通孔2内に形成される金属層13に用いられる金属が銅である場合には、めっき浴として、硫酸銅および硫酸を含有し、必要により、塩素イオン、めっき抑制剤、めっき促進剤などを含有する硫酸銅めっき浴などを用いることができる。
シード層3が形成された面の反対面から電気めっきを施す際の電流密度は、特に限定されないが、絶縁基板1の貫通孔2内に効率よく緻密に金属層13を形成させる観点から、0.5〜10A/dm2であることが好ましく、0.5〜5A/dm2であることがより好ましい。また、電気めっきを行なう際のめっき浴の液温は、特に限定されず、通常、好ましくは5〜80℃、より好ましくは10〜60℃、さらに好ましくは室温である。
以上のようにしてシード層3が形成された面の反対面から電気めっきを施し、貫通孔2内に金属層13を形成させることにより、電極10を形成させることができる。
次に、シード層3に形成されたマスキングフィルム12、レジスト層9およびシード層3を除去することにより、図2(g)に示される配線用基板を得ることができる。
なお、絶縁基板1上に存在しているシード層3は、例えば、エッチャント(エッチング液)を用いたウェットエッチング法にて化学反応させることによって容易に除去することができる。
以上のようにして配線用基板を製造することができる。第2発明の配線用基板の製造方法によれば、貫通孔内でボイドが発生しがたいので、配線用基板の信頼性が著しく高められ、さらにシード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることができるので、めっき時間を短縮させるとともに電極に使用される金属の使用量を削減することができ、形成される電極が平滑である配線用基板を製造することができる。
また、第2発明の配線用基板の製造方法によれば、従来のように配線用基板の製造後に電極を配設する必要がなく、シード層上にマスキングフィルムが載置されている状態で金属層が絶縁基板の貫通孔内に形成されることから、表面が平滑な電極を形成させることができるので、表面が平滑な電極を有する配線用基板を効率よく製造することができる。
また、従来の配線用基板の製造方法によれば、マスキングフィルムを使用しないで絶縁基板に電気めっきを施すという操作が採られているため、絶縁基板の両面に設けられている各貫通孔からそれぞれ金属層が絶縁基板の厚さ方向の中心部に向かって成長するため、貫通孔の内部に金属層が形成されるにしたがってめっき浴に含まれる電気めっき用の金属濃度が次第に低下するとともに電流密度も次第に低下することから、配線用基板の製造効率が低下するのみならず、貫通孔の中心部分でボイドが発生するようになる。
これに対して、第2発明の配線用基板の製造方法によれば、前記したように、シード層が形成された面に電気めっきを施すことによって貫通孔の内部に金属層を形成させる際に、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の10〜50%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させるとともに、シード層が形成された面の反対面から電気めっきを施し、貫通孔内に金属層を形成させるという操作が採られていることから、貫通孔内に形成される金属層にボイドが発生しがたく、シード層の表面に電気めっきによって形成される金属の厚さを薄くすることにより、めっき時間を短縮させるとともに形成される金属層の使用量が削減され、形成される電極が平滑である配線用基板を製造することができる。
したがって、第2発明の配線用基板の製造方法によれば、従来の配線用基板の製造方法と対比して、配線用基板を効率よく製造することができるという利点がある。
以上説明したように、第2発明の配線用基板の製造方法によって得られた配線用基板は、貫通孔内に形成されている金属層にボイドが発生しがたいことから、信頼性に優れているので、例えば、半導体チップなどを搭載するために用いられる配線用基板などとして使用することが期待される。
次に、第1発明および第2発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、第1発明および第2発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
〔第1発明〕
製造例1
絶縁基板として、孔径が50μmの貫通孔50個が500μmの等間隔で直線上に設けられたシリコン基板(直径:150mm、厚さ:300μm)を用いた。ロードロック式スパッタリング装置(アルバック社製、形式:CS−200)を用いて当該シリコン基板の一方表面にシード層として厚さ50nmのチタン層を形成させた後、厚さ300nmの銅層を形成させた。シード層には図1(b)に示される突出部3aが形成されており、突出部3aの長さLは約20μmであり、厚さDは約150nmであった。
実施例I−1
製造例1で得られたシード層を有するシリコン基板を用い、シード層が形成されている面にマスキングフィルム(厚さが30μmのポリエチレン製フィルム)を貼り付けることにより、当該シード層が形成されている面をマスキングフィルムで被覆した。
次に、図1(d)に示される形態を有する電解槽6を用い、マスキングフィルムが被覆されたシリコン基板のシード層が形成されている面の反対面と銅からなる陽極とが約25mmの間隙で対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、貫通孔内で金属層を形成させた。
以上のようにしてシリコン基板の貫通孔内に金属層として銅層を形成させた後、マスキングフィルムを除去することにより、表面にシード層を有するシリコン基板を得た。
次に、シリコン基板の金属層(銅層)の表面上に電極を形成させるために、金属層の表面に電極を形成させるためのパターン(電極の形成部に貫通孔を有するパターン)を有するレジスト層としてドライフィルムレジスト(厚さ:50μm)をシード層上に貼り付けた。
ドライフィルムレジストを貼り付けたシリコン基板のシード層が形成されている面と銅からなる陽極とが約25mmの間隙で対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、シリコン基板の金属層の表面に電極(厚さ:25μm)を形成させた。
次に、シリコン基板上のドライフィルムレジストを剥離させ、シード層をウェットエッチングすることによって除去することにより、配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板を裁断し、その断面を走査型電子顕微鏡で観察した。その結果、配線用基板の貫通孔内に充填された金属層(銅層)には、ボイドがまったく見当たらなかった。
比較例I−1
絶縁基板として、孔径が60μmの貫通孔50個が120μmの等間隔で直線上に設けられたシリコン基板(直径:150mm、厚さ:350μm)を用いた。
次に、シリコン基板の全面に、無電解めっきによって厚さが1μm程度の金属層(銅層)を形成させた。シリコン基板の一方表面にマスキングフィルム(厚さが30μmのポリエチレン製フィルム)を貼り付けることにより、当該シード層が形成されている面をマスキングフィルムで被覆した。
次に、図1(d)に示される形態を有する電解槽6を用い、マスキングフィルムが被覆されたシリコン基板のマスキングフィルムが被覆されていない面(シリコン基板の他方表面)と銅からなる陽極とが約25mmの間隙で対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、当該シリコン基板の他方表面に金属層(銅層)を形成させた。この金属層は、シリコン基板の貫通孔の開口部近傍の内壁面にも形成されており、貫通孔の内部に向かって突出部が形成されていた。さらに電気銅めっきを続けることにより、シリコン基板の貫通孔の開口部を閉塞させた。
シリコン基板からマスキングフィルムを剥離させることにより、シリコン基板の他方表面の貫通孔の開口部を露出させ、シリコン基板の貫通孔が閉塞されている一方表面にドライフィルムレジストを貼り付けた。
次に、シリコン基板の貫通孔の内部および他方表面に形成されているシード層をエッチングによって除去した後、シード層が除去されたシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、当該シリコン基板の貫通孔内に金属層(銅層)を充填させた。
次に、シリコン基板の貫通孔内に充填された金属層の露出部が平坦となるようにシリコン基板の他方表面を研磨した後、ロードロック式スパッタリング装置(アルバック社製、形式:CS−200)を用いて当該シリコン基板の他方表面に厚さが300nm程度の銅層を形成させた。形成された銅層を有するシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことによって当該シリコン基板の銅層の表面に厚さが約3μmの金属層(銅層)を形成させ、配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板を裁断し、その断面を走査型電子顕微鏡で観察した。その結果、配線用基板の貫通孔内に充填された金属層(銅層)にボイドが認められた。
実施例I−1と比較例I−1との対比より、実施例I−1によれば、比較例I−1のように煩雑な複数回にわたる金属めっきを行なうことなく、ボイドの発生がない配線用基板を効率よく製造することができることがわかる。
したがって、第1発明の配線用基板の製造方法によれば、通孔内に充填される金属層にボイドが発生しがたいのみならず、シード層が形成されている面の貫通孔を金属層で閉塞させるという操作を採らずに配線用基板を効率よく製造することができることがわかる。
〔第2発明〕
実施例II−1
絶縁基板として、孔径が50μmの貫通孔50個が500μmの等間隔で直線上に設けられたシリコン基板(直径:150mm、厚さ:300μm)を用いた。ロードロック式スパッタリング装置(アルバック社製、形式:CS−200)を用いて当該シリコン基板の一方表面に厚さ50nmのチタン層を形成させた後、厚さ300nmの銅層を形成させることにより、シード層を形成させた。
形成されたシード層上にネガ型ドライフィルムレジストを載置し、フォトリソパターニングを行うことで、電極が形成されない電極非形成部に所定パターンを有するレジストパターニング層を形成させた。また、シード層が形成された面の反対面をマスキングフィルム(ポリエチレン製の樹脂フィルム、厚さ:30μm)で被覆した。
シリコン基板のシード層が形成された面と銅からなる陽極とが対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の20%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させた。
次に、シード層が形成された面をマスキングフィルム(ポリエチレン製の樹脂フィルム、厚さ:30μm)で被覆するとともに、シード層が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルムを除去した後、シード層が形成された面の反対面と銅からなる陽極とが対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行なうことにより、貫通孔の内部に銅層を形成した。
次に、シリコン基板からマスキングフィルムおよびレジスト層を除去し、エッチャントを用いたウェットエッチング法にて化学反応させることによってことにより、配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板の内部をマイクロフォーカスX線検査装置〔東芝ITコントロールシステム(株)製、品番:TOSMICRON−SH6160IN〕で調べた。その結果を図3に示す。図3の配線用基板のマイクロフォーカスX線検査装置による撮影画像に示されるように、前記で得られた配線用基板の貫通孔内に形成された銅層にはボイドが発生していないことがわかる。
実施例II−2
実施例II−1において、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の20%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させたこと以外は、実施例II−1と同様にして配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板の内部をマイクロフォーカスX線検査装置〔東芝ITコントロールシステム(株)製、品番:TOSMICRON−SH6160IN〕で調べた。その結果、前記で得られた配線用基板の貫通孔内に形成された銅層には、実施例II−1と同様にボイドが発生していないことが確認された。
実施例II−3
実施例II−1において、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の45%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させたこと以外は、実施例II−1と同様にして配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板の内部をマイクロフォーカスX線検査装置〔東芝ITコントロールシステム(株)製、品番:TOSMICRON−SH6160IN〕で調べた。その結果、前記で得られた配線用基板の貫通孔内に形成された銅層には、実施例II−1と同様にボイドが発生していないことが確認された。
比較例II−1
実施例II−1において、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の100%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させることにより、貫通孔を閉塞させたこと以外は、実施例II−1と同様にして配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板の内部をマイクロフォーカスX線検査装置〔東芝ITコントロールシステム(株)製、品番:TOSMICRON−SH6160IN〕で調べた。その結果、前記で得られた配線用基板の電極を構成している銅層にボイドが発生していることが確認された。
比較例II−2
実施例II−1において、シリコン基板のシード層が形成された面と銅からなる陽極とが対向するようにして電気銅めっきを行なう操作を省略したこと以外は、実施例II−1と同様にして配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板の内部をマイクロフォーカスX線検査装置〔東芝ITコントロールシステム(株)製、品番:TOSMICRON−SH6160IN〕で調べた。その結果、前記で得られた配線用基板の電極を構成している銅層にボイドが発生していることが確認された。
比較例II−3
絶縁基板として、孔径が60μmの貫通孔50個が120μmの等間隔で直線上に設けられたシリコン基板(直径:150mm、厚さ:350μm)を用いた。ロードロック式スパッタリング装置(アルバック社製、形式:CS−200)を用いて当該シリコン基板の全面に厚さ50nmのチタン層を形成させた後、厚さ300nmの銅層を形成させた。
次に、前記で得られた銅層を有するシリコン基板と銅からなる陽極とが対向するようにシリコン基板および陽極を25℃の硫酸銅めっき浴(硫酸150g/L、硫酸銅150g/L、塩素0.2mL/L)に浸漬し、電流密度2A/dm2で電気銅めっきを行ない、貫通孔内に銅層を形成させることにより、配線用基板を得た。
前記で得られた配線用基板を裁断し、その断面を実施例II−1と同様にして走査型電子顕微鏡で観察した。その結果、前記で得られた配線用基板には、貫通孔内に形成された銅層にボイドが多数発生していることが確認された。
以上の結果から、第2発明の配線用基板の製造方法によれば、貫通孔内に形成される金属層内にボイドが発生しない配線用基板を製造することができることがわかる。
発明の配線用基板の製造方法によれば、貫通孔内に充填される金属層内にボイドの発生がない配線用基板を効率よく製造することができるので、本発明の配線用基板の製造方法は、例えば、半導体チップなどを搭載するために用いられる配線用基板などを工業的に製造するうえで有用な方法である。
1 絶縁基板
2 貫通孔
3 シード層
4 マスキングフィルム
5 陽極
6 電解槽
7 めっき浴
8 金属層
8a 金属層の表面
9 レジスト層
10 電極
11 貫通孔
12 マスキングフィルム
13 金属層

Claims (2)

  1. 貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であって、絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆し、絶縁基板のシード層が形成されている面の反対面と陽極とが対向するように絶縁基板および陽極を配設して電気めっきを施し、貫通孔内で金属層を形成させた後、マスキングフィルムを除去することを特徴とする配線用基板の製造方法。
  2. 貫通孔を有する絶縁基板を用いて配線用基板を製造する方法であって、
    絶縁基板の一方表面にシード層を形成させ、
    形成されたシード層上で電極が形成されない電極非形成部にレジスト層を形成させるとともに、シード層が形成された面の反対面をマスキングフィルムで被覆し、
    シード層が形成された面に電気めっきを施すことによって貫通孔の内部に金属層を形成させる際に、金属層が形成された貫通孔の開口部の直径が、金属層が形成される前の貫通孔の開口部の直径の10〜50%となるように貫通孔の内部に金属層を形成させ、
    シード層が形成された面をマスキングフィルムで被覆するとともに、シード層が形成された面の反対面に被覆されているマスキングフィルムを除去し、
    シード層が形成された面の反対面から電気めっきを施し、貫通孔内に金属層を形成させることにより、電極を形成させた後、
    シード層に形成されたマスキングフィルム、レジスト層およびシード層を除去する
    ことを特徴とする配線用基板の製造方法。
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