JPWO2016143327A1 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

本実施の形態に係るレンズ鏡筒(1)は、レンズユニット(10)と、固定枠(17)と、フォーカスリング(12)と、フォーカスグリップ(20)と、固定部とを備えている。レンズユニット(10)は、光学系を有する。固定枠(17)は、レンズユニット(10)を光学系の光軸X方向に移動可能に支持する。フォーカスリング(12)は、レンズユニット(10)の外周側に配置されフォーカス調整を手動で行う場合に回転操作される。フォーカスグリップ(20)は、フォーカスリング(12)から外側に突出して設けられフォーカスリング(12)を回転するために操作される。固定部はフォーカス調整を自動で行う場合にフォーカスリング(12)を固定枠(17)に固定する。固定部は、フォーカスグリップ(20)に配置されフォーカスリング(12)を固定枠(17)に固定する際に操作される固定ボタン(21)を有する。

Description

本開示は、レンズ鏡筒に関する。
レンズ鏡筒として、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードを切り替える切替スイッチと、マニュアルフォーカスモードの場合に手動でフォーカス調整を行うためのフォーカスリングが設けられた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、レンズ鏡筒の上側に切替スイッチが設けられており、切替スイッチの光軸方向後側にフォーカスリングが配置されている。
特開2011−100076号公報
しかしながら、上記従来のレンズ鏡筒では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたレンズ鏡筒では、切替スイッチとフォーカスリングが別々に設けられているため、操作性が悪かった。
例えば、マニュアルフォーカスモードでのフォーカス調整中に急いでオードフォーカスモードに切り替える場合、フォーカスリングから一旦手を離し切替スイッチを操作する必要があった。特に、ファインダーを覗いている最中には切替スイッチを手探りで探してから操作することになり、操作性が悪かった。
本発明の課題は、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性が向上したレンズ鏡筒を提供することにある。
本開示に係るレンズ鏡筒は、レンズユニットと、支持枠と、フォーカスリングと、操作部と、固定部とを備えている。レンズユニットは、光学系を有する。支持枠は、レンズユニットを光学系の光軸方向に移動可能に支持する。フォーカスリングは、レンズユニットの外周側に配置されフォーカス調整を手動で行う場合に回転操作される。操作部は、フォーカスリングから外側に突出して設けられ、フォーカスリングを回転するために操作される。固定部は、フォーカス調整を自動で行う場合にフォーカスリングを支持枠に固定する。固定部は、固定ボタンを有する。固定ボタンは、操作部に配置されフォーカスリングを支持枠に固定する際に操作される。
本開示に係るレンズ鏡筒によれば、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性を向上できる。
図1は、本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す全体斜視図である。 図2は、図1のレンズ鏡筒の全体斜視図である。 図3は、図1のレンズ鏡筒の平面図である。 図4は、図1のレンズ鏡筒の主要部品の分解斜視図である。 図5は、図1のレンズ鏡筒の内部構成を示す端面図である。 図6は、図1のレンズ鏡筒のフォーカスリングを示す斜視図である。 図7Aは、図1のレンズ鏡筒のインデックスリングを示す斜視図である。 図7Bは、図7Aのインデックスリングの側面図である。 図7Cは、図7Aのインデックスリングの背面図である。 図8は、図3のCC´間の矢示端面図である。 図9は、図8の端面図においてフォーカスリングが最近接位置に到達した状態を示す図である。 図10は、図8の端面図においてフォーカスリングがオートフォーカス位置に到達した状態を示す図である。 図11Aは、図3のDD´間の矢示端面図である。 図11Bは、図11Aの部分拡大図である。 図12Aは、図3のDD´間の矢示端面図である。 図12Bは、図12Aの部分拡大図である。 図13Aは、図3のDD´間の矢示端面図である。 図13Bは、図13Aの部分拡大図である。 図14は、図1のレンズ鏡筒の距離目盛リングを示す展開図である。 図15は、図1のレンズ鏡筒の距離目盛リングおよびカムピン枠を示す斜視図である。 図16は、図14および図15の距離目盛リングとカムピン枠の配置状態を説明する端面図である。 図17は、図1のレンズ鏡筒の固定枠の構成を示す斜視図である。 図18は、図1のレンズ鏡筒のカム枠の構成を示す斜視図である。 図19は、図18のカム枠を示す展開図である。 図20Aは、距離目盛リングの移動を説明するための展開図である。 図20Bは、距離目盛リングの移動を説明するための展開図である。 図21Aは、距離目盛リングの移動による目盛表示の切り替わりを説明するための図である。 図21Bは、距離目盛リングの移動による目盛表示の切り替わりを説明するための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒1について、図1〜図21を用いて説明すれば以下の通りである。
(レンズ鏡筒1全体の概略構成)
図1および図2は、本実施の形態のレンズ鏡筒1の外観構成を示す斜視図である。図3は、レンズ鏡筒1の平面図である。図4は、レンズ鏡筒1の主要な構成の分解斜視図であり、例えば、化粧リング、フィルターリングなどは省略されている。
本実施の形態に係るレンズ鏡筒1は、カメラ本体(図示せず)に対して着脱可能である。レンズ鏡筒1は、図1〜図3の外観図に示すようにレンズユニット10と、絞りリング11と、フォーカスリング12と、インデックスリング13と、距離目盛リング14と、深度目盛リング15と、マクロ切替リング16と、固定枠17と、後枠18と、レンズマウント19と、フォーカスグリップ20と、固定ボタン21を主に有する。
レンズユニット10は、その内側に光学系を有している。なお、以下の説明において、前側とは、レンズユニット10の光軸X方向における被写体側(図3における光軸Xの矢印X1側)を示し、後側とは、光軸X(図3参照)方向におけるレンズマウント19側(図3における光軸Xの矢印X2側)を示す。
絞りリング11は、レンズユニット10内に設けられた絞りユニット37(後述する図5参照)の絞りを調整するためのリング状の部材である。絞りリング11は、図1〜図4に示すようにレンズ鏡筒1の光軸X(図3参照)方向における前端近傍に配置されている。絞りリング11を回転することによって絞りの調整が行われる。
フォーカスリング12は、レンズユニット10内の光学系によって撮像素子に形成された被写体像のフォーカス調整を行うリング状の部材である。フォーカスリング12は、絞りリング11の光軸X方向における後側に配置されている。マニュアルフォーカスモードにおいてフォーカスリング12を回転することによって手動でのフォーカス調整が行われる。
インデックスリング13は、絞りリング11の前側に配置されており、その一部が絞りリング11の内側に挿入されている。インデックスリング13は、レンズユニット10に対するフォーカスリング12の回転を所定範囲内に規制する。
距離目盛リング14は、フォーカスリング12の回転操作とともに回転し、被写体までの距離情報を表示する。距離目盛リング14は、フォーカスリング12の後側に配置されている。距離目盛リング14には、通常撮影時の距離目盛とマクロ撮影時の距離目盛が表示されている。
深度目盛リング15は、距離目盛リング14の後側に配置されており、被写界深度の目盛りが表示されている。
マクロ切替リング16は、通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替を行うリング状部材である。マクロ切替リング16は、深度目盛リング15の後側に配置されている。マクロ切替リング16を回転することによって、距離目盛リング14とレンズユニット10が光軸方向に沿って移動し、通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替が行われる。
固定枠17は、フォーカスリング12、絞りリング11、インデックスリング13、距離目盛リング14、深度目盛リング15およびマクロ切替リング16の内側に配置され、これらのリング状の部材を回転可能に支持する。また、固定枠17は、レンズユニット10の外側に配置され、レンズユニット10を光軸方向に移動可能に支持する。
後枠18は、固定枠17と接続されており、レンズマウント19は、固定枠17または後枠18に接続される。レンズマウント19によってレンズ鏡筒1はカメラ本体に着脱される。
フォーカスグリップ20(操作部の一例)は、図1〜3に示すようにフォーカスリング12の外周側に、フォーカスリング12から突出するように配置されている。フォーカスグリップ20は、フォーカスリング12を回転操作する際に、操作しやすくするための指を引っ掛ける部材である。フォーカスグリップ20は、図1に示すように、指を当てやすくするためレンズ鏡筒1の周に沿った中央が凹むように湾曲して形成されている。また、フォーカスグリップ20の表面には、指を引っ掛け易くするために凹凸形状が形成されている。
固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に配置されており、その一部がフォーカスグリップ20の表面から露出している。固定ボタン21は、自動でのフォーカス調整を行う際に押下される。固定ボタン21は、インデックスリング13の回転規制部13b(後述する)とともにフォーカスリング12を固定枠17に固定する固定部40(後述する)の一部を構成する。
(レンズユニット)
図5は、本実施の形態のレンズ鏡筒1の内部構成を示す図である。レンズユニット10は、外形が略円筒形状であって、図5に示すように、光軸Xに沿って10枚のレンズL1〜L10を含む光学系を保持する6つのレンズ枠(1群レンズ枠ユニット31、2群レンズ枠ユニット32、3群レンズ枠ユニット33、4群レンズ枠ユニット34、5群レンズ枠ユニット35およびレンズ枠36)と、絞りユニット37と、を有する。
10枚のレンズL1〜L10は、図5に示すように、光軸Xに沿って、前側(被写体側)からこの順に配置されており、カメラ本体に搭載された撮像素子(図示せず)に対して、被写体像を導く。
1群レンズ枠ユニット31は、図5に示すように、最も被写体側に配置されており、レンズユニット10の外枠を形成する円筒部31aと、円筒部31aの内側に保持された3枚のレンズL1〜L3を含んでいる。
2群レンズ枠ユニット32は、図5に示すように、円筒部31aの内側に配置されており、レンズL5を有している。レンズL5は、図5に示すように、被写体側に向かって凸形状を有し、光軸XにおけるレンズL3の後側に配置されている。
レンズ枠36は、1群レンズ枠ユニット31の円筒部31aの内側に配置されており、レンズL4を有する。レンズL4は、レンズL3とレンズL5の間に配置されている。
3群レンズ枠ユニット33は、図5に示すように、4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの内周側に、光軸Xにおいて移動可能な状態で配置されている。そして、3群レンズ枠ユニット33は、レンズL6,L7を有している。なお、3群レンズ枠ユニット33は、図示しないアクチュエータによって駆動されることで、光軸X方向において前後に移動する。レンズL6は、カメラ本体(図示せず)側に向かって凸形状を有し、光軸X方向における被写体側から見て、絞りユニット37の下流側に配置されている。レンズL7は、レンズL6の凸形状に当接する凹形状を有し、レンズL6に当接した状態で配置されている。
4群レンズ枠ユニット34は、図5に示すように、レンズユニット10の外枠を形成する筒状部34aと、筒状部34aの内側に保持された2つのレンズL8,L9を保持する。レンズL8は、被写体側およびカメラ本体側の双方に凹んだ凹形状を有しており、レンズL5の後側に配置されている。レンズL9は、レンズL8の後側に配置されており、レンズL8の凹形状に当接する凸形状を有している。
5群レンズ枠ユニット35は、図5に示すように、4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの内周側に、光軸Xに沿って移動可能な状態で配置されている。5群レンズ枠ユニット35は、レンズL9の後側に配置されている。5群レンズ枠ユニット35は、図示しないアクチュエータによって駆動されることで、光軸X方向において前後に移動する。5群レンズ枠ユニット35は、レンズL10を保持している。
レンズL10は、カメラ本体(図示せず)側に向かって凸形状を有し、光軸Xにおける被写体側から見て、レンズL9の下流側に配置されている。つまり、レンズL10は、レンズ鏡筒1に含まれる光学系のうち、最もレンズマウント19側に配置されている。
絞りユニット37は、2群レンズ枠ユニット32と3群レンズ枠ユニット33の間に配置されている。絞りリング11の操作によって開口が調整される。
なお、図4および図5に示すように、レンズユニット10内のレンズ枠ユニットを移動するためのレンズ制御基板22が、レンズユニット10の後側に配置されている。
レンズユニット10の4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの外表面には、図4の拡大図Vに示すようにカムピン38がビス39によって固定される。カムピン38は、4群レンズ枠ユニット34の筒状部に外周面において略等間隔で3つ設けられている。
(フォーカスリング、インデックスリング)
フォーカスリング12は、固定枠17の外周に配置されている。フォーカスリング12は、手動でフォーカス調整を行う場合にユーザによって回転操作される。そのため、フォーカスリング12の外周面12aには、回転させ易くするために凹凸形状が形成されている。
フォーカスリング12は、固定枠17の外周に回転可能に配置されているが、固定枠17と固定されているインデックスリング13によって所定の範囲以上の回転が規制されている。
図6は、フォーカスリング12の構成を示す斜視図である。フォーカスリング12の前側の周縁12bには、前方に向かって突出した2つの突起12c、12dが所定の間隔を空けて形成されている。2つの突起12c、12dは、周方向において近傍に配置されている。
図7Aはインデックスリング13の斜視図であり、図7Bはインデックスリング13の側面図であり、図7Cはインデックスリング13の正面図である。図8は、図3のCC´間の矢示端面図である。
インデックスリング13は、マーク表示部13aと、回転規制部13bとを有する。マーク表示部13aは、レンズ鏡筒1の外側に露出され、絞り目盛をあわせるための基準となる基準位置マーク13g(図2参照)が付されている。回転規制部13bは、マーク表示部13aよりも外径が小さく、絞りリング11の内側に挿入される。回転規制部13bは、絞りリング11およびフォーカスリング12の回転を所定の範囲で規制する。
図7A〜図7Cに示すように回転規制部13bの内周面13cには、突起12cおよび突起12dが挿入される挿入部13dが設けられている。挿入部13dの両端には、壁部13e、13f(図中点線部分参照)が形成されている。この壁部13e、13fによって、インデックスリング13の回転規制部13bの内周面13cと固定枠17の外表面17aの間に隙間Wが形成され、この隙間Wに突起12cと突起12dが挿入される。
この壁部13eと壁部13fの間において、突起12c、12dが周方向に沿って移動できる。
図6において、フォーカスリング12が矢印A方向に回転することによって、フォーカス位置が近接側になる。また、フォーカスリング12が矢印B方向に回転することによって、フォーカス位置が遠方側に移動する。なお、矢印B方向の端のフォーカスリング12の位置は、フォーカス調整を自動で行うオートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12が固定枠17に固定される位置(以下、オートフォーカス位置ともいう)である。また、矢印A方向の端のフォーカスリング12の位置は、フォーカス調整を手動で行うマニュアルフォーカスモードの場合に被写体との距離が最も近い最近接位置である。
図9は、フォーカスリング12を矢印A方向に回転させた際に回転規制部13bによって規制された状態を示す図であり、図8の部分拡大図に対応する。図に示すようにフォーカスリング12が矢印A方向に回転すると突起12dが壁部13eに当接し、それ以上の矢印A方向へのフォーカスリング12の回転が規制される。
図10は、フォーカスリング12を矢印B方向に回転させた際に回転規制部13bによって規制された状態を示す図であり、図8の部分拡大図に対応する。図に示すように、フォーカスリング12が矢印B方向に回転すると突起12cが壁部13fに当接し、それ以上の矢印B方向へのフォーカスリング12の回転が規制される。
なお、フォーカスリング12の回転位置は、リニアエンコーダ23(図4参照)によって検出されレンズ制御基板22等へ伝達される。
(固定部)
図11Aは、図3のDD´間の矢示端面図である。図11Aは、フォーカスリング12を矢印B方向に回転移動させた状態を示す図である。図11Bは、図11Aの固定ボタン21近傍の部分拡大図である。図4のS部拡大図には、フォーカスグリップ20および固定ボタン21が示されている。
固定部40は、オートフォーカスモードにおいてフォーカスリング12を固定枠17に固定する。
固定部40は、図7A〜図7Cに示す回転規制部13b(第1規制部の一例)と、図11A、図11Bに示す移動規制部45(第2規制部の一例)とを有する。回転規制部13bは、上述のようにフォーカスリング12をオートフォーカス位置(第1位置の一例)と最近接位置(第2位置の一例)の間の範囲でのみ回転移動できるように規制する。
移動規制部45は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置への回転移動およびオートフォーカス位置からの回転移動を規制する。
移動規制部45は、固定ボタン21と、固定ピン41と、固定ボタンスプリング42と、固定ボール43と、固定ボールスプリング44と、を有する。
固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に形成された貫通孔20aに挿通されている。固定ボタン21の光軸Xを基準とした径方向外側はフォーカスグリップ20の外表面から露出している。
固定ボタン21は、径方向内側に開口した内部空間を有しており、固定ピン41は、その内部空間に挿入配置されている。いいかえると、固定ボタン21は、固定ピン41を覆うように配置されている。固定ピン41は、円柱状の第1部分41aと、第1部分41aよりも径の小さい第2部分41bと、第1部分41aよりも径の小さい第3部分41cとを有する。第1部分41a、第2部分41bおよび第3部分41cは、中心軸が光軸X方向を基準とした径方向を向くように配置されている。第2部分41bは、第1部分41aの径方向外側の面に配置され、第3部分41cは、第1部分41aの径方向内側の面に配置されている。
固定ピン41の内側の端41dは、固定枠17の外表面17aに当接している。
固定ボタンスプリング42は、第2部分41bに外側から差込むように、固定ボタン21の内部空間内に配置されている。固定ボタンスプリング42は、その径方向内側の端が第1部分41aに当接し、径方向外側の端が固定ボタン21の内部空間の径方向外側の面に当接している。この固定ボタンスプリング42によって、固定ボタン21は、固定ピン41に対して径方向外側に向かって付勢されている。
また、固定枠17の外表面17aには、凹部17bが形成されており、固定ボールスプリング44は凹部17b内に挿入されている。
固定ボール43は、凹部17bに嵌められ固定ボールスプリング44の径方向外側に配置されている。固定ボール43は、固定ボールスプリング44によって径方向外側に向かって付勢されている。
固定ボール43は、フォーカスリング12を矢印B方向に回転させた際に、意図せずオートフォーカス位置に移動しないようにオートフォーカス位置へのフォーカスリング12の回転移動を規制する。また、後述の図12および図13において説明するが、意図せずにオートフォーカス位置からフォーカスリング12を矢印A方向に回させてマニュアルフォーカスモードに切り替えないように、固定ボール43は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置からの矢印A方向への移動を規制する。
(マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードへの切替)
マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切替える際に、フォーカスリング12の固定枠17への固定が行われる。
以上の構成によるフォーカスリング12の固定枠17への固定について以下に説明する。図12Aおよび図13Aは、フォーカスリング12の固定動作を説明するための図3のDD´間の矢示端面図である。図12Bは図12Aの部分拡大図であり、図13Bは、図13Aの部分拡大図である。
マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切り替えるために、フォーカスリング12を矢印B方向に回転移動させると、固定枠17の外表面17aから突出する固定ボール43が固定ピン41の第3部分41cに当接し、フォーカスリング12の矢印B方向への回転が規制される(図11A、図11B参照)。このようにオートフォーカス位置へのフォーカスリング12の矢印B方向への移動が規制されることにより、使用者が意図せずマニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切り替えてしまうことを防げる。
この固定ボール43によって規制された状態では、図11A、図11Bに示すように固定ボタン21の径方向内側の端部21aが、固定ボール43の径方向外側に位置している。
次に、使用者が固定ボタン21を押下することによって、図12A、図12Bに示すように、固定ボタン21の端部21aによって固定ボール43が凹部17b内に押し込まれ、固定ボール43による固定ピン41の規制が解除される。
固定ボタン21が押し込まれた状態で、フォーカスリング12を更に矢印B方向に移動すると、図13A、図13Bに示すように固定ピン41が凹部17bを通り過ぎ、フォーカスリング12がオートフォーカス位置に到達する。そして、使用者が固定ボタン21の押下を解除すると、固定ボタン21が固定ボタンスプリング42によって径方向外側に移動し、固定ボール43の凹部17b内への押込みが解除される。これにより、固定ボール43は固定ボールスプリング44の付勢力によって凹部17bから突出し、固定ピン41の回転方向A側の位置に隣接して配置される。詳細には、固定ボール43は固定ピン41の第3部分41cの回転方向A側に隣接し第1部分41aに当接している。
このため、フォーカスリング12を矢印A方向へ移動させようとしても、固定ボール43が固定ピン41に干渉するため、フォーカスリング12の矢印A方向への移動は規制される。このようにオートフォーカス位置からのフォーカスリング12の矢印A方向への移動が規制されることにより、使用者が意図せずオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り替えてしまうことを防げる。
一方、図13A、図13Bに示すフォーカスリング12の位置では、図10に示すようにフォーカスリング12の突起12cが壁部13fに当接しており、フォーカスリング12の矢印B方向への移動が規制されている。
この固定ボール43による矢印A方向への回転の規制と、壁部13fによる矢印B方向への回転の規制によって、フォーカスリング12は、図13A、図13Bに示すオートフォーカス位置において固定される。
(距離目盛リング)
図14は、距離目盛リング14の平面図である。距離目盛リング14は、外周面14aに形成された通常撮影モード用の第1距離目盛表示14bと、マクロ撮影モード用の第2距離目盛表示14cを有している。
第1距離目盛表示14bは、第2距離目盛表示14cの光軸X方向における前側に配置されている。
図15は、距離目盛リング14およびカムピン枠24の拡大斜視図である。
図15に示すように距離目盛リング14は、その光軸X方向の前側の周縁14dから光軸X方向に沿って形成された貫通溝14eを有している。この貫通溝14eには、図11Bに示すように、固定ボタン21が嵌められている。図11Bでは、わかりやすくするために距離目盛リング14にハッチングを施している。
また、距離目盛リング14の内周面14fであって貫通溝14eの後側には、周方向に沿って一周にわたってガイド溝14gが形成されている。更に内周面14fには、ガイド溝14gにカムピン枠24の突起24bに挿入するための挿入溝14hが形成されている。挿入溝14hは、光軸方向Xに沿って形成されており、周方向において3箇所に略等間隔に配置されている。
距離目盛リング14は、マクロ切替リング16が回転操作されると、図4に示す固定枠17、カムピン枠24、カム枠25、固定ボタン21等によって光軸方向に移動される。
(カムピン枠)
カムピン枠24は、距離目盛リング14の内側に配置される。カムピン枠24は、外周面24aに、3箇所の突起24bを有している。この突起24bは周方向において略等間隔に設けられている。この突起24bが、後側から距離目盛リング14の挿入溝14hに沿ってガイド溝14gに挿入され、カムピン枠24は、距離目盛リング14の内側に配置される。また、ガイド溝14gに沿って突起24bが周方向に移動できるため、距離目盛リング14はカムピン枠24に対して回転自在に構成される。
図16は、突起24bがカムピン枠24に嵌っている状態を示す光軸Xと平行な端面図である。カムピン枠24を光軸方向における前後方向に移動すると、突起24bがガイド溝14gの光軸方向における前後方向の縁14g1、14g2に当接するため、カムピン枠24とともに距離目盛リング14は前後方向に移動する。
また、カムピン枠24は、内周面24cにカムピン24dを有している。このカムピン24dは、固定枠17の外周面に光軸方向に沿って形成された第1貫通ガイド溝17c(図17参照)に嵌っている。
カムピン枠24のカムピン24dは、第1貫通ガイド溝17cを貫通して、固定枠17の径方向内側に配置されるカム枠25の第1カム溝61(図18参照)に嵌っている。
(固定枠)
図17は、固定枠17の外観を示す斜視図である。
固定枠17(支持枠の一例)は、アルミで形成された円筒状の部材であって、上述したように外表面17aに凹部17b(図11A参照)を有し、凹部17bには、固定ボールスプリング44と固定ボール43が配置されている。
固定枠17の外表面17aには、第1貫通ガイド溝17cと、第2貫通ガイド溝17dと、第3貫通ガイド溝17eが形成されている。
第1貫通ガイド溝17cは、光軸X方向に沿って形成されており、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。第1貫通ガイド溝17cには、固定枠17の径方向外側に配置されるカムピン枠24の突起24bが外側から挿通されている。
第2貫通ガイド溝17dは、光軸X方向に沿って形成されており、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。第2貫通ガイド溝17dには、レンズユニット10に設けられたカムピン38が内側から挿入されている。なお、第1貫通ガイド溝17cと第2貫通ガイド溝17dは周方向において交互に形成されている。
第3貫通ガイド溝17eは、固定枠17の後端よりに周方向に沿って形成されている。この第3貫通ガイド溝17eは、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。そして、第3貫通ガイド溝17eには、固定枠17の内側に配置されるカム枠25に配置されたカムピン51が内側から挿入されている。
(カム枠)
図18は、カム枠25の斜視図である。
カム枠25は、図4に示すようにアルミで形成された円筒状の部材であって、4群レンズ枠ユニット34の外周面側であって固定枠17の内周面側に配置されている。
カム枠25は、複数のカム溝が形成されている筒状部25aと、筒状部25aの光軸X方向における後側に筒状部25aよりも径方向外側に突出した縁部25bとを有する。
縁部25bには、周方向に沿って3箇所にカムピン51が配置されている。カムピン51は、ビス52によって縁部25bの外表面に固定されている。カムピン51は、図16に示すように固定枠17の第3貫通ガイド溝17eを介して、マクロ切替リング16の内側の凹部16a(図4参照)に嵌合している。
これにより、マクロ切替リング16を回転させることによって、カムピン51も回転し、カム枠25が回転する。
筒状部25aには、3つの第1カム溝61と、3つの第2カム溝62が形成されている。第1カム溝61と第2カム溝62は周方向に交互に設けられている。
図19は、カム枠25を内側から見た部分展開図である。図19に示すように、第1カム溝61は、距離目盛リング14を光軸方向に駆動するカム溝であって、固定枠17の第1貫通ガイド溝17cを貫通したカムピン枠24のカムピン24dが外側から挿入されている。第1カム溝61は、第1直線部61aと、傾斜部61bと、第2直線部61cとを有する。第1直線部61aは、周方向に沿って直線状に形成されている。傾斜部61bは、第1直線部61aのB方向側の端から形成されており、矢印B方向に向かうに従って前側に向かうように傾斜している。第2直線部61cは、傾斜部61bの矢印B方向の端から周方向に沿って直線状に形成されている。第2直線部61cは、第1直線部61aよりもX1方向側(被写体側)に配置さている。この第1カム溝61に沿うようにカムピン24dが移動しながら、カム枠25はカムピン枠24に対して相対回転する。
(通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替え)
通常撮影モードでは、カムピン24dは、第1直線部61aの矢印B方向側の端(遠方位置)のノーマル位置P1に配置されている。マクロ切替リング16を矢印A方向(図4参照)に回転させると、カムピン51を介してカム枠25が、矢印A方向に回転する。カム枠25の回転に伴って、第1カム溝61に嵌っているカムピン24dは、第1直線部61aから傾斜部61bを介して第2直線部61cへと相対移動する。
マクロ切替リング16の矢印A方向への回転によって、固定枠17の第3貫通ガイド溝17eに挿入されているカムピン51を介してカム枠25が矢印A方向に回転する。この回転に伴って第1カム溝61も回転し、カムピン24dは第1カム溝61に沿って移動する。また、カムピン24dは、カム枠25に対して相対的に矢印B方向に移動しているともいえる。
なお、通常撮影モードからマクロ撮影モードに切り替えた後には、カムピン24dは、第2直線部61cの略中央のマクロ位置P2に配置される。
図20Aは、通常撮影モードにおける距離目盛リング14とカムピン枠24とカム枠25の関係を示す図である。図20Bは、マクロ撮影モード時における距離目盛リング14とカムピン枠24とカム枠25の関係を示す図である。
カム枠25の回転によって、カムピン24dは第1直線部61aから第2直線部61cに移動する。また、カムピン24dは固定枠17の第1貫通ガイド溝17cに挿入されているため、カムピン24dは光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動する。これにより、カムピン24dが形成されているカムピン枠24が光軸Xに沿って前方(矢印X1方向)へと移動する。
このカムピン枠24の光軸Xにおける前方への移動に伴って、カムピン枠24と嵌合している距離目盛リング14も前方へと移動する。
ここで、距離目盛リング14はカムピン枠24に対して回動自在に設けられているが、貫通溝14eに固定ボタン21が挿入されているため、固定ボタン21が光軸方向へのガイドとして機能し、距離目盛リング14は周方向に回転せず光軸Xに沿って移動する。なお、カムピン38は第2カム溝62に挿入されており、カムピン38は第2貫通ガイド溝17dにも挿入されているため、マクロ切替リング16の矢印A方向への回転によってカムピン38が光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動し、レンズユニット10が光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動する。
図21Aは、通常撮影モードにおける距離目盛リング14の表示の見え方を説明するための図である。図21Bは、マクロ撮影モードにおける距離目盛リング14の表示の見え方を説明するための図である。
図21Aに示すように、通常撮影モードでは、使用者は第1距離目盛表示14bを視認し、マクロ撮影モード用の第2距離目盛表示14cは深度目盛リング15によって覆われている。なお、図21では、斜線部分の目盛は隠れて見えないものとする。
一方、図20Aおよび図20Bで説明したように、通常撮影モードからマクロ撮影モードに切替えて距離目盛リング14が光軸Xに沿って前方(矢印X1)に移動すると、距離目盛リング14の前端側の部分がフォーカスリング12の内側にもぐりこみ、第2距離目盛表示14cが深度目盛リング15の内側から現れる。これによって、使用者はマクロ撮影モードのときには、マクロ撮影モード用の第1距離目盛表示14bを視認でき、通常撮影モードのときには、通常撮影モード用の第2距離目盛表示14cを視認できる。
なお、図20Aおよび図20Bに示すように、貫通溝14eに固定ボタン21が挿入されているため、距離目盛リング14はフォーカスリング12の回転とともに回転する。
(主な特徴)
(1)
本実施の形態に係るレンズ鏡筒1は、レンズユニット10と、固定枠17(支持枠の一例)と、フォーカスリング12と、フォーカスグリップ20(操作部の一例)と、固定部40とを備えている。レンズユニット10は、光学系を有する。固定枠17は、レンズユニット10を光学系の光軸X方向に移動可能に支持する。フォーカスリング12は、レンズユニット10の外周側に配置されフォーカス調整を手動で行う場合に回転操作される。フォーカスグリップ20は、フォーカスリング12から外側に突出して設けられ、フォーカスリング12を回転するために操作される。固定部40は、フォーカス調整を自動で行う場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定する。固定部40は、固定ボタン21を有する。固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に配置されフォーカスリング12を固定枠17に固定する際に操作される。
このようにフォーカスグリップ20に固定ボタン21が設けられているため、使用者は、指をフォーカスリング12にそえた状態でマニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切り替えを容易に行うことが出来る。
(2)
本実施の形態のレンズ鏡筒1は、距離目盛リング14を更に備えている。距離目盛リング14は、貫通溝14eと、第1距離目盛表示14bと、第2距離目盛表示14cとを有する。貫通溝14eは、光軸X方向に沿って形成され固定ボタン21が嵌合されている。第1距離目盛表示14bは、周方向に沿って形成され通常撮影モード時の距離目盛を表示する。第2距離目盛表示14cは、第1距離目盛表示14bと光軸X方向に並んで形成されマクロ撮影モード時の距離目盛を表示する。距離目盛リング14は、フォーカスリング12の回転の際に固定ボタン21と貫通溝14eの嵌合によりフォーカスリング12とともに回転する。
これにより距離表示を切り替え可能な距離目盛リング14であってもフォーカスリング12とともに回転させることが出来る。
また、距離目盛リング14をフォーカスリング12とともに回転させるために、オートフォーカスモードに切り替える際に押下される固定ボタン21を用いることにより、別部材を設ける必要がなく部品点数を減らすことができる。
(3)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、第1距離目盛表示14bは、第2距離目盛表示14cよりも通常撮影モードにおいてフォーカスリング12側に配置されている。通常撮影モードとマクロ撮影モードを切り替える際に、固定ボタン21が貫通溝14eに沿って相対的に移動することで距離目盛リング14はフォーカスリング12に対して光軸X方向に相対移動する。マクロ撮影モードにおいて、第1距離目盛表示14bはフォーカスリング12の径方向内側に配置され、第2距離目盛表示14cがフォーカスリング12の隣に配置される。
これにより、マクロ撮影モードの場合には、マクロ撮影用の第2距離目盛表示14cを使用者に視認させることが出来る。
(4)
本実施の形態のレンズ鏡筒1は、カムピン枠24と、カム枠25とを備える。カムピン枠24は、内周面24cにカムピン24dを有し、距離目盛リング14の内側に配置される。カム枠25は、カムピン24dに嵌合する第1カム溝61(カム溝の一例)を有し、カムピン24dが第1カム溝61に嵌合した状態でカムピン枠24が相対回転することでカムピン枠24を光軸X方向に相対移動させる。
カムピン枠24は、距離目盛リング14と、周方向に相対回転可能且つ光軸X方向における相対移動が規制されるように嵌合している。
通常撮影モードとマクロ撮影モードを切り替える際に、カム枠25の回転により、カムピン枠24が光軸X方向にカム枠25に対して相対移動し、カムピン枠24とともに距離目盛リング14が光軸X方向に移動する。
これにより、距離目盛リング14を回転可能とした状態で光軸X方向に移動できる。
(5)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、固定部40は、回転規制部13b(第1規制部の一例)と、移動規制部45(第2規制部の一例)とを有する。回転規制部13bは、レンズユニット10に対するフォーカスリング12の相対回転をオートフォーカス位置(第1位置の一例)と最近接位置(第2位置の一例)の所定の範囲に規制する。移動規制部45は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置への移動およびオートフォーカス位置からの移動を規制する。移動規制部45による規制は、固定ボタン21の押下により解除される。オートフォーカス位置は、フォーカス調整を自動で行う場合に、フォーカスリング12が固定枠17に固定される位置である。
これにより、オートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定できる。
(6)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、移動規制部45は、固定ボール43(規制部材の一例)と、固定ボールスプリング44(第1付勢部材の一例)と、固定ピン41(被規制部材の一例)と、固定ボタンスプリング42(第2付勢部材の一例)とを有する。固定ボール43は、固定枠17の外表面17aに形成された凹部17bに配置されている。固定ボールスプリング44は、凹部17bに配置され固定ボール43を外表面17aから突出するように付勢する。固定ピン41は、手動でフォーカス調整を行う場合にはフォーカスリング12の回転に伴って固定枠17の外表面17aに沿って移動し、自動でフォーカス調整を行う場合には外表面17aから突出した固定ボール43の干渉によって移動が規制される。固定ボールスプリング44は、固定ピン41を覆うように配置された固定ボタン21を固定ピン41に対して外側に付勢する。固定ボタン21は、固定ボール43を越えて固定ピン41を移動させるために、押下により固定ボール43を凹部17bに押し込む端部21a(押込み部の一例)を持つ。フォーカスリング12のオートフォーカス位置への移動およびオートフォーカス位置からの移動は、固定ボール43の固定ピン41への干渉によって規制される。
これにより、オートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定できるとともに、簡単に固定ボタン21の押下によりオートフォーカス位置からフォーカスリング12を移動できる。すなわち、容易にオートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードの間の切り替えを行うことが出来る。
[他の実施形態]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、インデックスリング13によってフォーカスリング12の回転範囲が規制されていたが、このような構成に限られるものではない。例えば、固定枠17に、フォーカスリング12の突起12c、12dに当接する部分を形成し、フォーカスリング12の回転範囲を規制してもよい。
(B)
上記実施の形態では、通常撮影モードの場合には、マクロ撮影モードの場合に用いられる第2距離目盛表示14cが深度目盛リング15によって隠れていたが、深度目盛リング15が設けられていなくてもよい。
(C)
上記実施の形態のレンズ鏡筒1は、レンズマウント19を有しておりカメラ本体に着脱可能な交換レンズであるが、着脱できずカメラ本体に固定されていてもよい。
本開示のレンズ鏡筒は、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性を向上できという効果を有し、カメラに用いるレンズ鏡筒等として有用である。
1 レンズ鏡筒
10 レンズユニット
11 絞りリング
12 フォーカスリング
13 インデックスリング
13a マーク表示部
13b 回転規制部(第1規制部の一例)
14 距離目盛リング
14b 第1距離目盛表示
14c 第2距離目盛表示
14e 貫通溝
15 深度目盛リング
16 マクロ切替リング
17 固定枠(支持枠の一例)
18 後枠
19 レンズマウント
20 フォーカスグリップ(操作部の一例)
21 固定ボタン
21a 端部(押込み部の一例)
22 レンズ制御基板
23 リニアエンコーダ
24 カムピン枠
25 カム枠
31 1群レンズ枠ユニット
32 2群レンズ枠ユニット
33 3群レンズ枠ユニット
34 4群レンズ枠ユニット
35 5群レンズ枠ユニット
40 固定部
41 固定ピン(被規制部材の一例)
42 固定ボタンスプリング(第2付勢部材の一例)
43 固定ボール(規制部材の一例)
44 固定ボールスプリング(第1付勢部材の一例)
45 移動規制部(第2規制部の一例)
61 第1カム溝(カム溝の一例)
62 第2カム溝
本開示は、レンズ鏡筒に関する。
レンズ鏡筒として、オートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードを切り替える切替スイッチと、マニュアルフォーカスモードの場合に手動でフォーカス調整を行うためのフォーカスリングが設けられた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、レンズ鏡筒の上側に切替スイッチが設けられており、切替スイッチの光軸方向後側にフォーカスリングが配置されている。
特開2011−100076号公報
しかしながら、上記従来のレンズ鏡筒では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたレンズ鏡筒では、切替スイッチとフォーカスリングが別々に設けられているため、操作性が悪かった。
例えば、マニュアルフォーカスモードでのフォーカス調整中に急いでオードフォーカスモードに切り替える場合、フォーカスリングから一旦手を離し切替スイッチを操作する必要があった。特に、ファインダーを覗いている最中には切替スイッチを手探りで探してから操作することになり、操作性が悪かった。
本発明の課題は、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性が向上したレンズ鏡筒を提供することにある。
本開示に係るレンズ鏡筒は、レンズユニットと、支持枠と、フォーカスリングと、操作部と、固定部とを備えている。レンズユニットは、光学系を有する。支持枠は、レンズユニットを光学系の光軸方向に移動可能に支持する。フォーカスリングは、レンズユニットの外周側に配置されフォーカス調整を手動で行う場合に回転操作される。操作部は、フォーカスリングから外側に突出して設けられ、フォーカスリングを回転するために操作される。固定部は、フォーカス調整を自動で行う場合にフォーカスリングを支持枠に固定する。固定部は、固定ボタンを有する。固定ボタンは、操作部に配置されフォーカスリングを支持枠に固定する際に操作される。
本開示に係るレンズ鏡筒によれば、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性を向上できる。
図1は、本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒の構成を示す全体斜視図である。 図2は、図1のレンズ鏡筒の全体斜視図である。 図3は、図1のレンズ鏡筒の平面図である。 図4は、図1のレンズ鏡筒の主要部品の分解斜視図である。 図5は、図1のレンズ鏡筒の内部構成を示す断面図である。 図6は、図1のレンズ鏡筒のフォーカスリングを示す斜視図である。 図7Aは、図1のレンズ鏡筒のインデックスリングを示す斜視図である。 図7Bは、図7Aのインデックスリングの側面図である。 図7Cは、図7Aのインデックスリングの背面図である。 図8は、図3のCC´間の矢示断面図である。 図9は、図8の断面図においてフォーカスリングが最近接位置に到達した状態を示す図である。 図10は、図8の断面図においてフォーカスリングがオートフォーカス位置に到達した状態を示す図である。 図11Aは、図3のDD´間の矢示断面図である。 図11Bは、図11Aの部分拡大図である。 図12Aは、図3のDD´間の矢示断面図である。 図12Bは、図12Aの部分拡大図である。 図13Aは、図3のDD´間の矢示断面図である。 図13Bは、図13Aの部分拡大図である。 図14は、図1のレンズ鏡筒の距離目盛リングを示す展開図である。 図15は、図1のレンズ鏡筒の距離目盛リングおよびカムピン枠を示す斜視図である。 図16は、図14および図15の距離目盛リングとカムピン枠の配置状態を説明する断面図である。 図17は、図1のレンズ鏡筒の固定枠の構成を示す斜視図である。 図18は、図1のレンズ鏡筒のカム枠の構成を示す斜視図である。 図19は、図18のカム枠を示す展開図である。 図20Aは、距離目盛リングの移動を説明するための展開図である。 図20Bは、距離目盛リングの移動を説明するための展開図である。 図21Aは、距離目盛リングの移動による目盛表示の切り替わりを説明するための図である。 図21Bは、距離目盛リングの移動による目盛表示の切り替わりを説明するための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、出願人は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施形態1)
本開示の一実施形態に係るレンズ鏡筒1について、図1〜図21を用いて説明すれば以下の通りである。
(レンズ鏡筒1全体の概略構成)
図1および図2は、本実施の形態のレンズ鏡筒1の外観構成を示す斜視図である。図3は、レンズ鏡筒1の平面図である。図4は、レンズ鏡筒1の主要な構成の分解斜視図であり、例えば、化粧リング、フィルターリングなどは省略されている。
本実施の形態に係るレンズ鏡筒1は、カメラ本体(図示せず)に対して着脱可能である。レンズ鏡筒1は、図1〜図3の外観図に示すようにレンズユニット10と、絞りリング11と、フォーカスリング12と、インデックスリング13と、距離目盛リング14と、深度目盛リング15と、マクロ切替リング16と、固定枠17と、後枠18と、レンズマウント19と、フォーカスグリップ20と、固定ボタン21を主に有する。
レンズユニット10は、その内側に光学系を有している。なお、以下の説明において、前側とは、レンズユニット10の光軸X方向における被写体側(図3における光軸Xの矢印X1側)を示し、後側とは、光軸X(図3参照)方向におけるレンズマウント19側(図3における光軸Xの矢印X2側)を示す。
絞りリング11は、レンズユニット10内に設けられた絞りユニット37(後述する図5参照)の絞りを調整するためのリング状の部材である。絞りリング11は、図1〜図4に示すようにレンズ鏡筒1の光軸X(図3参照)方向における前端近傍に配置されている。絞りリング11を回転することによって絞りの調整が行われる。
フォーカスリング12は、レンズユニット10内の光学系によって撮像素子に形成された被写体像のフォーカス調整を行うリング状の部材である。フォーカスリング12は、絞りリング11の光軸X方向における後側に配置されている。マニュアルフォーカスモードにおいてフォーカスリング12を回転することによって手動でのフォーカス調整が行われる。
インデックスリング13は、絞りリング11の前側に配置されており、その一部が絞りリング11の内側に挿入されている。インデックスリング13は、レンズユニット10に対するフォーカスリング12の回転を所定範囲内に規制する。
距離目盛リング14は、フォーカスリング12の回転操作とともに回転し、被写体までの距離情報を表示する。距離目盛リング14は、フォーカスリング12の後側に配置されている。距離目盛リング14には、通常撮影時の距離目盛とマクロ撮影時の距離目盛が表示されている。
深度目盛リング15は、距離目盛リング14の後側に配置されており、被写界深度の目盛りが表示されている。
マクロ切替リング16は、通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替を行うリング状部材である。マクロ切替リング16は、深度目盛リング15の後側に配置されている。マクロ切替リング16を回転することによって、距離目盛リング14とレンズユニット10が光軸方向に沿って移動し、通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替が行われる。
固定枠17は、フォーカスリング12、絞りリング11、インデックスリング13、距離目盛リング14、深度目盛リング15およびマクロ切替リング16の内側に配置され、これらのリング状の部材を回転可能に支持する。また、固定枠17は、レンズユニット10の外側に配置され、レンズユニット10を光軸方向に移動可能に支持する。
後枠18は、固定枠17と接続されており、レンズマウント19は、固定枠17または後枠18に接続される。レンズマウント19によってレンズ鏡筒1はカメラ本体に着脱される。
フォーカスグリップ20(操作部の一例)は、図1〜3に示すようにフォーカスリング12の外周側に、フォーカスリング12から突出するように配置されている。フォーカスグリップ20は、フォーカスリング12を回転操作する際に、操作しやすくするための指を引っ掛ける部材である。フォーカスグリップ20は、図1に示すように、指を当てやすくするためレンズ鏡筒1の周に沿った中央が凹むように湾曲して形成されている。また、フォーカスグリップ20の表面には、指を引っ掛け易くするために凹凸形状が形成されている。
固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に配置されており、その一部がフォーカスグリップ20の表面から露出している。固定ボタン21は、自動でのフォーカス調整を行う際に押下される。固定ボタン21は、インデックスリング13の回転規制部13b(後述する)とともにフォーカスリング12を固定枠17に固定する固定部40(後述する)の一部を構成する。
(レンズユニット)
図5は、本実施の形態のレンズ鏡筒1の内部構成を示す図である。レンズユニット10は、外形が略円筒形状であって、図5に示すように、光軸Xに沿って10枚のレンズL1〜L10を含む光学系を保持する6つのレンズ枠(1群レンズ枠ユニット31、2群レンズ枠ユニット32、3群レンズ枠ユニット33、4群レンズ枠ユニット34、5群レンズ枠ユニット35およびレンズ枠36)と、絞りユニット37と、を有する。
10枚のレンズL1〜L10は、図5に示すように、光軸Xに沿って、前側(被写体側)からこの順に配置されており、カメラ本体に搭載された撮像素子(図示せず)に対して、被写体像を導く。
1群レンズ枠ユニット31は、図5に示すように、最も被写体側に配置されており、レンズユニット10の外枠を形成する円筒部31aと、円筒部31aの内側に保持された3枚のレンズL1〜L3を含んでいる。
2群レンズ枠ユニット32は、図5に示すように、円筒部31aの内側に配置されており、レンズL5を有している。レンズL5は、図5に示すように、被写体側に向かって凸形状を有し、光軸XにおけるレンズL3の後側に配置されている。
レンズ枠36は、1群レンズ枠ユニット31の円筒部31aの内側に配置されており、レンズL4を有する。レンズL4は、レンズL3とレンズL5の間に配置されている。
3群レンズ枠ユニット33は、図5に示すように、4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの内周側に、光軸Xにおいて移動可能な状態で配置されている。そして、3群レンズ枠ユニット33は、レンズL6,L7を有している。なお、3群レンズ枠ユニット33は、図示しないアクチュエータによって駆動されることで、光軸X方向において前後に移動する。レンズL6は、カメラ本体(図示せず)側に向かって凸形状を有し、光軸X方向における被写体側から見て、絞りユニット37の下流側に配置されている。レンズL7は、レンズL6の凸形状に当接する凹形状を有し、レンズL6に当接した状態で配置されている。
4群レンズ枠ユニット34は、図5に示すように、レンズユニット10の外枠を形成する筒状部34aと、筒状部34aの内側に保持された2つのレンズL8,L9を保持する。レンズL8は、被写体側およびカメラ本体側の双方に凹んだ凹形状を有しており、レンズL5の後側に配置されている。レンズL9は、レンズL8の後側に配置されており、レンズL8の凹形状に当接する凸形状を有している。
5群レンズ枠ユニット35は、図5に示すように、4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの内周側に、光軸Xに沿って移動可能な状態で配置されている。5群レンズ枠ユニット35は、レンズL9の後側に配置されている。5群レンズ枠ユニット35は、図示しないアクチュエータによって駆動されることで、光軸X方向において前後に移動する。5群レンズ枠ユニット35は、レンズL10を保持している。
レンズL10は、カメラ本体(図示せず)側に向かって凸形状を有し、光軸Xにおける被写体側から見て、レンズL9の下流側に配置されている。つまり、レンズL10は、レンズ鏡筒1に含まれる光学系のうち、最もレンズマウント19側に配置されている。
絞りユニット37は、2群レンズ枠ユニット32と3群レンズ枠ユニット33の間に配置されている。絞りリング11の操作によって開口が調整される。
なお、図4および図5に示すように、レンズユニット10内のレンズ枠ユニットを移動するためのレンズ制御基板22が、レンズユニット10の後側に配置されている。
レンズユニット10の4群レンズ枠ユニット34の筒状部34aの外表面には、図4の拡大図Vに示すようにカムピン38がビス39によって固定される。カムピン38は、4群レンズ枠ユニット34の筒状部に外周面において略等間隔で3つ設けられている。
(フォーカスリング、インデックスリング)
フォーカスリング12は、固定枠17の外周に配置されている。フォーカスリング12は、手動でフォーカス調整を行う場合にユーザによって回転操作される。そのため、フォーカスリング12の外周面12aには、回転させ易くするために凹凸形状が形成されている。
フォーカスリング12は、固定枠17の外周に回転可能に配置されているが、固定枠17と固定されているインデックスリング13によって所定の範囲以上の回転が規制されている。
図6は、フォーカスリング12の構成を示す斜視図である。フォーカスリング12の前側の周縁12bには、前方に向かって突出した2つの突起12c、12dが所定の間隔を空けて形成されている。2つの突起12c、12dは、周方向において近傍に配置されている。
図7Aはインデックスリング13の斜視図であり、図7Bはインデックスリング13の側面図であり、図7Cはインデックスリング13の正面図である。図8は、図3のCC´間の矢示断面図である。
インデックスリング13は、マーク表示部13aと、回転規制部13bとを有する。マーク表示部13aは、レンズ鏡筒1の外側に露出され、絞り目盛をあわせるための基準となる基準位置マーク13g(図2参照)が付されている。回転規制部13bは、マーク表示部13aよりも外径が小さく、絞りリング11の内側に挿入される。回転規制部13bは、絞りリング11およびフォーカスリング12の回転を所定の範囲で規制する。
図7A〜図7Cに示すように回転規制部13bの内周面13cには、突起12cおよび突起12dが挿入される挿入部13dが設けられている。挿入部13dの両端には、壁部13e、13f(図中点線部分参照)が形成されている。この壁部13e、13fによって、インデックスリング13の回転規制部13bの内周面13cと固定枠17の外表面17aの間に隙間Wが形成され、この隙間Wに突起12cと突起12dが挿入される。
この壁部13eと壁部13fの間において、突起12c、12dが周方向に沿って移動できる。
図6において、フォーカスリング12が矢印A方向に回転することによって、フォーカス位置が近接側になる。また、フォーカスリング12が矢印B方向に回転することによって、フォーカス位置が遠方側に移動する。なお、矢印B方向の端のフォーカスリング12の位置は、フォーカス調整を自動で行うオートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12が固定枠17に固定される位置(以下、オートフォーカス位置ともいう)である。また、矢印A方向の端のフォーカスリング12の位置は、フォーカス調整を手動で行うマニュアルフォーカスモードの場合に被写体との距離が最も近い最近接位置である。
図9は、フォーカスリング12を矢印A方向に回転させた際に回転規制部13bによって規制された状態を示す図であり、図8の部分拡大図に対応する。図に示すようにフォーカスリング12が矢印A方向に回転すると突起12dが壁部13eに当接し、それ以上の矢印A方向へのフォーカスリング12の回転が規制される。
図10は、フォーカスリング12を矢印B方向に回転させた際に回転規制部13bによって規制された状態を示す図であり、図8の部分拡大図に対応する。図に示すように、フォーカスリング12が矢印B方向に回転すると突起12cが壁部13fに当接し、それ以上の矢印B方向へのフォーカスリング12の回転が規制される。
なお、フォーカスリング12の回転位置は、リニアエンコーダ23(図4参照)によって検出されレンズ制御基板22等へ伝達される。
(固定部)
図11Aは、図3のDD´間の矢示断面図である。図11Aは、フォーカスリング12を矢印B方向に回転移動させた状態を示す図である。図11Bは、図11Aの固定ボタン21近傍の部分拡大図である。図4のS部拡大図には、フォーカスグリップ20および固定ボタン21が示されている。
固定部40は、オートフォーカスモードにおいてフォーカスリング12を固定枠17に固定する。
固定部40は、図7A〜図7Cに示す回転規制部13b(第1規制部の一例)と、図11A、図11Bに示す移動規制部45(第2規制部の一例)とを有する。回転規制部13bは、上述のようにフォーカスリング12をオートフォーカス位置(第1位置の一例)と最近接位置(第2位置の一例)の間の範囲でのみ回転移動できるように規制する。
移動規制部45は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置への回転移動およびオートフォーカス位置からの回転移動を規制する。
移動規制部45は、固定ボタン21と、固定ピン41と、固定ボタンスプリング42と、固定ボール43と、固定ボールスプリング44と、を有する。
固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に形成された貫通孔20aに挿通されている。固定ボタン21の光軸Xを基準とした径方向外側はフォーカスグリップ20の外表面から露出している。
固定ボタン21は、径方向内側に開口した内部空間を有しており、固定ピン41は、その内部空間に挿入配置されている。いいかえると、固定ボタン21は、固定ピン41を覆うように配置されている。固定ピン41は、円柱状の第1部分41aと、第1部分41aよりも径の小さい第2部分41bと、第1部分41aよりも径の小さい第3部分41cとを有する。第1部分41a、第2部分41bおよび第3部分41cは、中心軸が光軸X方向を基準とした径方向を向くように配置されている。第2部分41bは、第1部分41aの径方向外側の面に配置され、第3部分41cは、第1部分41aの径方向内側の面に配置されている。
固定ピン41の内側の端41dは、固定枠17の外表面17aに当接している。
固定ボタンスプリング42は、第2部分41bに外側から差込むように、固定ボタン21の内部空間内に配置されている。固定ボタンスプリング42は、その径方向内側の端が第1部分41aに当接し、径方向外側の端が固定ボタン21の内部空間の径方向外側の面に当接している。この固定ボタンスプリング42によって、固定ボタン21は、固定ピン41に対して径方向外側に向かって付勢されている。
また、固定枠17の外表面17aには、凹部17bが形成されており、固定ボールスプリング44は凹部17b内に挿入されている。
固定ボール43は、凹部17bに嵌められ固定ボールスプリング44の径方向外側に配置されている。固定ボール43は、固定ボールスプリング44によって径方向外側に向かって付勢されている。
固定ボール43は、フォーカスリング12を矢印B方向に回転させた際に、意図せずオートフォーカス位置に移動しないようにオートフォーカス位置へのフォーカスリング12の回転移動を規制する。また、後述の図12および図13において説明するが、意図せずにオートフォーカス位置からフォーカスリング12を矢印A方向に回させてマニュアルフォーカスモードに切り替えないように、固定ボール43は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置からの矢印A方向への移動を規制する。
(マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードへの切替)
マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切替える際に、フォーカスリング12の固定枠17への固定が行われる。
以上の構成によるフォーカスリング12の固定枠17への固定について以下に説明する。図12Aおよび図13Aは、フォーカスリング12の固定動作を説明するための図3のDD´間の矢示断面図である。図12Bは図12Aの部分拡大図であり、図13Bは、図13Aの部分拡大図である。
マニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切り替えるために、フォーカスリング12を矢印B方向に回転移動させると、固定枠17の外表面17aから突出する固定ボール43が固定ピン41の第3部分41cに当接し、フォーカスリング12の矢印B方向への回転が規制される(図11A、図11B参照)。このようにオートフォーカス位置へのフォーカスリング12の矢印B方向への移動が規制されることにより、使用者が意図せずマニュアルフォーカスモードからオートフォーカスモードに切り替えてしまうことを防げる。
この固定ボール43によって規制された状態では、図11A、図11Bに示すように固定ボタン21の径方向内側の端部21aが、固定ボール43の径方向外側に位置している。
次に、使用者が固定ボタン21を押下することによって、図12A、図12Bに示すように、固定ボタン21の端部21aによって固定ボール43が凹部17b内に押し込まれ、固定ボール43による固定ピン41の規制が解除される。
固定ボタン21が押し込まれた状態で、フォーカスリング12を更に矢印B方向に移動すると、図13A、図13Bに示すように固定ピン41が凹部17bを通り過ぎ、フォーカスリング12がオートフォーカス位置に到達する。そして、使用者が固定ボタン21の押下を解除すると、固定ボタン21が固定ボタンスプリング42によって径方向外側に移動し、固定ボール43の凹部17b内への押込みが解除される。これにより、固定ボール43は固定ボールスプリング44の付勢力によって凹部17bから突出し、固定ピン41の回転方向A側の位置に隣接して配置される。詳細には、固定ボール43は固定ピン41の第3部分41cの回転方向A側に隣接し第1部分41aに当接している。
このため、フォーカスリング12を矢印A方向へ移動させようとしても、固定ボール43が固定ピン41に干渉するため、フォーカスリング12の矢印A方向への移動は規制される。このようにオートフォーカス位置からのフォーカスリング12の矢印A方向への移動が規制されることにより、使用者が意図せずオートフォーカスモードからマニュアルフォーカスモードに切り替えてしまうことを防げる。
一方、図13A、図13Bに示すフォーカスリング12の位置では、図10に示すようにフォーカスリング12の突起12cが壁部13fに当接しており、フォーカスリング12の矢印B方向への移動が規制されている。
この固定ボール43による矢印A方向への回転の規制と、壁部13fによる矢印B方向への回転の規制によって、フォーカスリング12は、図13A、図13Bに示すオートフォーカス位置において固定される。
(距離目盛リング)
図14は、距離目盛リング14の平面図である。距離目盛リング14は、外周面14aに形成された通常撮影モード用の第1距離目盛表示14bと、マクロ撮影モード用の第2距離目盛表示14cを有している。
第1距離目盛表示14bは、第2距離目盛表示14cの光軸X方向における前側に配置されている。
図15は、距離目盛リング14およびカムピン枠24の拡大斜視図である。
図15に示すように距離目盛リング14は、その光軸X方向の前側の周縁14dから光軸X方向に沿って形成された貫通溝14eを有している。この貫通溝14eには、図11Bに示すように、固定ボタン21が嵌められている。図11Bでは、わかりやすくするために距離目盛リング14にハッチングを施している。
また、距離目盛リング14の内周面14fであって貫通溝14eの後側には、周方向に沿って一周にわたってガイド溝14gが形成されている。更に内周面14fには、ガイド溝14gにカムピン枠24の突起24bに挿入するための挿入溝14hが形成されている。挿入溝14hは、光軸方向Xに沿って形成されており、周方向において3箇所に略等間隔に配置されている。
距離目盛リング14は、マクロ切替リング16が回転操作されると、図4に示す固定枠17、カムピン枠24、カム枠25、固定ボタン21等によって光軸方向に移動される。
(カムピン枠)
カムピン枠24は、距離目盛リング14の内側に配置される。カムピン枠24は、外周面24aに、3箇所の突起24bを有している。この突起24bは周方向において略等間隔に設けられている。この突起24bが、後側から距離目盛リング14の挿入溝14hに沿ってガイド溝14gに挿入され、カムピン枠24は、距離目盛リング14の内側に配置される。また、ガイド溝14gに沿って突起24bが周方向に移動できるため、距離目盛リング14はカムピン枠24に対して回転自在に構成される。
図16は、突起24bがカムピン枠24に嵌っている状態を示す光軸Xと平行な断面図である。カムピン枠24を光軸方向における前後方向に移動すると、突起24bがガイド溝14gの光軸方向における前後方向の縁14g1、14g2に当接するため、カムピン枠24とともに距離目盛リング14は前後方向に移動する。
また、カムピン枠24は、内周面24cにカムピン24dを有している。このカムピン24dは、固定枠17の外周面に光軸方向に沿って形成された第1貫通ガイド溝17c(図17参照)に嵌っている。
カムピン枠24のカムピン24dは、第1貫通ガイド溝17cを貫通して、固定枠17の径方向内側に配置されるカム枠25の第1カム溝61(図18参照)に嵌っている。
(固定枠)
図17は、固定枠17の外観を示す斜視図である。
固定枠17(支持枠の一例)は、アルミで形成された円筒状の部材であって、上述したように外表面17aに凹部17b(図11A参照)を有し、凹部17bには、固定ボールスプリング44と固定ボール43が配置されている。
固定枠17の外表面17aには、第1貫通ガイド溝17cと、第2貫通ガイド溝17dと、第3貫通ガイド溝17eが形成されている。
第1貫通ガイド溝17cは、光軸X方向に沿って形成されており、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。第1貫通ガイド溝17cには、固定枠17の径方向外側に配置されるカムピン枠24の突起24bが外側から挿通されている。
第2貫通ガイド溝17dは、光軸X方向に沿って形成されており、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。第2貫通ガイド溝17dには、レンズユニット10に設けられたカムピン38が内側から挿入されている。なお、第1貫通ガイド溝17cと第2貫通ガイド溝17dは周方向において交互に形成されている。
第3貫通ガイド溝17eは、固定枠17の後端よりに周方向に沿って形成されている。この第3貫通ガイド溝17eは、周方向において略等間隔で3箇所に形成されている。そして、第3貫通ガイド溝17eには、固定枠17の内側に配置されるカム枠25に配置されたカムピン51が内側から挿入されている。
(カム枠)
図18は、カム枠25の斜視図である。
カム枠25は、図4に示すようにアルミで形成された円筒状の部材であって、4群レンズ枠ユニット34の外周面側であって固定枠17の内周面側に配置されている。
カム枠25は、複数のカム溝が形成されている筒状部25aと、筒状部25aの光軸X方向における後側に筒状部25aよりも径方向外側に突出した縁部25bとを有する。
縁部25bには、周方向に沿って3箇所にカムピン51が配置されている。カムピン51は、ビス52によって縁部25bの外表面に固定されている。カムピン51は、図16に示すように固定枠17の第3貫通ガイド溝17eを介して、マクロ切替リング16の内側の凹部16a(図4参照)に嵌合している。
これにより、マクロ切替リング16を回転させることによって、カムピン51も回転し、カム枠25が回転する。
筒状部25aには、3つの第1カム溝61と、3つの第2カム溝62が形成されている。第1カム溝61と第2カム溝62は周方向に交互に設けられている。
図19は、カム枠25を内側から見た部分展開図である。図19に示すように、第1カム溝61は、距離目盛リング14を光軸方向に駆動するカム溝であって、固定枠17の第1貫通ガイド溝17cを貫通したカムピン枠24のカムピン24dが外側から挿入されている。第1カム溝61は、第1直線部61aと、傾斜部61bと、第2直線部61cとを有する。第1直線部61aは、周方向に沿って直線状に形成されている。傾斜部61bは、第1直線部61aのB方向側の端から形成されており、矢印B方向に向かうに従って前側に向かうように傾斜している。第2直線部61cは、傾斜部61bの矢印B方向の端から周方向に沿って直線状に形成されている。第2直線部61cは、第1直線部61aよりもX1方向側(被写体側)に配置さている。この第1カム溝61に沿うようにカムピン24dが移動しながら、カム枠25はカムピン枠24に対して相対回転する。
(通常撮影モードとマクロ撮影モードの切替え)
通常撮影モードでは、カムピン24dは、第1直線部61aの矢印B方向側の端(遠方位置)のノーマル位置P1に配置されている。マクロ切替リング16を矢印A方向(図4参照)に回転させると、カムピン51を介してカム枠25が、矢印A方向に回転する。カム枠25の回転に伴って、第1カム溝61に嵌っているカムピン24dは、第1直線部61aから傾斜部61bを介して第2直線部61cへと相対移動する。
マクロ切替リング16の矢印A方向への回転によって、固定枠17の第3貫通ガイド溝17eに挿入されているカムピン51を介してカム枠25が矢印A方向に回転する。この回転に伴って第1カム溝61も回転し、カムピン24dは第1カム溝61に沿って移動する。また、カムピン24dは、カム枠25に対して相対的に矢印B方向に移動しているともいえる。
なお、通常撮影モードからマクロ撮影モードに切り替えた後には、カムピン24dは、第2直線部61cの略中央のマクロ位置P2に配置される。
図20Aは、通常撮影モードにおける距離目盛リング14とカムピン枠24とカム枠25の関係を示す図である。図20Bは、マクロ撮影モード時における距離目盛リング14とカムピン枠24とカム枠25の関係を示す図である。
カム枠25の回転によって、カムピン24dは第1直線部61aから第2直線部61cに移動する。また、カムピン24dは固定枠17の第1貫通ガイド溝17cに挿入されているため、カムピン24dは光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動する。これにより、カムピン24dが形成されているカムピン枠24が光軸Xに沿って前方(矢印X1方向)へと移動する。
このカムピン枠24の光軸Xにおける前方への移動に伴って、カムピン枠24と嵌合している距離目盛リング14も前方へと移動する。
ここで、距離目盛リング14はカムピン枠24に対して回動自在に設けられているが、貫通溝14eに固定ボタン21が挿入されているため、固定ボタン21が光軸方向へのガイドとして機能し、距離目盛リング14は周方向に回転せず光軸Xに沿って移動する。なお、カムピン38は第2カム溝62に挿入されており、カムピン38は第2貫通ガイド溝17dにも挿入されているため、マクロ切替リング16の矢印A方向への回転によってカムピン38が光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動し、レンズユニット10が光軸Xに沿って前方(矢印X1)へと移動する。
図21Aは、通常撮影モードにおける距離目盛リング14の表示の見え方を説明するための図である。図21Bは、マクロ撮影モードにおける距離目盛リング14の表示の見え方を説明するための図である。
図21Aに示すように、通常撮影モードでは、使用者は第1距離目盛表示14bを視認し、マクロ撮影モード用の第2距離目盛表示14cは深度目盛リング15によって覆われている。なお、図21では、斜線部分の目盛は隠れて見えないものとする。
一方、図20Aおよび図20Bで説明したように、通常撮影モードからマクロ撮影モードに切替えて距離目盛リング14が光軸Xに沿って前方(矢印X1)に移動すると、距離目盛リング14の前端側の部分がフォーカスリング12の内側にもぐりこみ、第2距離目盛表示14cが深度目盛リング15の内側から現れる。これによって、使用者はマクロ撮影モードのときには、マクロ撮影モード用の第1距離目盛表示14bを視認でき、通常撮影モードのときには、通常撮影モード用の第2距離目盛表示14cを視認できる。
なお、図20Aおよび図20Bに示すように、貫通溝14eに固定ボタン21が挿入されているため、距離目盛リング14はフォーカスリング12の回転とともに回転する。
(主な特徴)
(1)
本実施の形態に係るレンズ鏡筒1は、レンズユニット10と、固定枠17(支持枠の一例)と、フォーカスリング12と、フォーカスグリップ20(操作部の一例)と、固定部40とを備えている。レンズユニット10は、光学系を有する。固定枠17は、レンズユニット10を光学系の光軸X方向に移動可能に支持する。フォーカスリング12は、レンズユニット10の外周側に配置されフォーカス調整を手動で行う場合に回転操作される。フォーカスグリップ20は、フォーカスリング12から外側に突出して設けられ、フォーカスリング12を回転するために操作される。固定部40は、フォーカス調整を自動で行う場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定する。固定部40は、固定ボタン21を有する。固定ボタン21は、フォーカスグリップ20に配置されフォーカスリング12を固定枠17に固定する際に操作される。
このようにフォーカスグリップ20に固定ボタン21が設けられているため、使用者は、指をフォーカスリング12にそえた状態でマニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切り替えを容易に行うことが出来る。
(2)
本実施の形態のレンズ鏡筒1は、距離目盛リング14を更に備えている。距離目盛リング14は、貫通溝14eと、第1距離目盛表示14bと、第2距離目盛表示14cとを有する。貫通溝14eは、光軸X方向に沿って形成され固定ボタン21が嵌合されている。第1距離目盛表示14bは、周方向に沿って形成され通常撮影モード時の距離目盛を表示する。第2距離目盛表示14cは、第1距離目盛表示14bと光軸X方向に並んで形成されマクロ撮影モード時の距離目盛を表示する。距離目盛リング14は、フォーカスリング12の回転の際に固定ボタン21と貫通溝14eの嵌合によりフォーカスリング12とともに回転する。
これにより距離表示を切り替え可能な距離目盛リング14であってもフォーカスリング12とともに回転させることが出来る。
また、距離目盛リング14をフォーカスリング12とともに回転させるために、オートフォーカスモードに切り替える際に押下される固定ボタン21を用いることにより、別部材を設ける必要がなく部品点数を減らすことができる。
(3)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、第1距離目盛表示14bは、第2距離目盛表示14cよりも通常撮影モードにおいてフォーカスリング12側に配置されている。通常撮影モードとマクロ撮影モードを切り替える際に、固定ボタン21が貫通溝14eに沿って相対的に移動することで距離目盛リング14はフォーカスリング12に対して光軸X方向に相対移動する。マクロ撮影モードにおいて、第1距離目盛表示14bはフォーカスリング12の径方向内側に配置され、第2距離目盛表示14cがフォーカスリング12の隣に配置される。
これにより、マクロ撮影モードの場合には、マクロ撮影用の第2距離目盛表示14cを使用者に視認させることが出来る。
(4)
本実施の形態のレンズ鏡筒1は、カムピン枠24と、カム枠25とを備える。カムピン枠24は、内周面24cにカムピン24dを有し、距離目盛リング14の内側に配置される。カム枠25は、カムピン24dに嵌合する第1カム溝61(カム溝の一例)を有し、カムピン24dが第1カム溝61に嵌合した状態でカムピン枠24が相対回転することでカムピン枠24を光軸X方向に相対移動させる。
カムピン枠24は、距離目盛リング14と、周方向に相対回転可能且つ光軸X方向における相対移動が規制されるように嵌合している。
通常撮影モードとマクロ撮影モードを切り替える際に、カム枠25の回転により、カムピン枠24が光軸X方向にカム枠25に対して相対移動し、カムピン枠24とともに距離目盛リング14が光軸X方向に移動する。
これにより、距離目盛リング14を回転可能とした状態で光軸X方向に移動できる。
(5)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、固定部40は、回転規制部13b(第1規制部の一例)と、移動規制部45(第2規制部の一例)とを有する。回転規制部13bは、レンズユニット10に対するフォーカスリング12の相対回転をオートフォーカス位置(第1位置の一例)と最近接位置(第2位置の一例)の所定の範囲に規制する。移動規制部45は、フォーカスリング12のオートフォーカス位置への移動およびオートフォーカス位置からの移動を規制する。移動規制部45による規制は、固定ボタン21の押下により解除される。オートフォーカス位置は、フォーカス調整を自動で行う場合に、フォーカスリング12が固定枠17に固定される位置である。
これにより、オートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定できる。
(6)
本実施の形態のレンズ鏡筒1では、移動規制部45は、固定ボール43(規制部材の一例)と、固定ボールスプリング44(第1付勢部材の一例)と、固定ピン41(被規制部材の一例)と、固定ボタンスプリング42(第2付勢部材の一例)とを有する。固定ボール43は、固定枠17の外表面17aに形成された凹部17bに配置されている。固定ボールスプリング44は、凹部17bに配置され固定ボール43を外表面17aから突出するように付勢する。固定ピン41は、手動でフォーカス調整を行う場合にはフォーカスリング12の回転に伴って固定枠17の外表面17aに沿って移動し、自動でフォーカス調整を行う場合には外表面17aから突出した固定ボール43の干渉によって移動が規制される。固定ボールスプリング44は、固定ピン41を覆うように配置された固定ボタン21を固定ピン41に対して外側に付勢する。固定ボタン21は、固定ボール43を越えて固定ピン41を移動させるために、押下により固定ボール43を凹部17bに押し込む端部21a(押込み部の一例)を持つ。フォーカスリング12のオートフォーカス位置への移動およびオートフォーカス位置からの移動は、固定ボール43の固定ピン41への干渉によって規制される。
これにより、オートフォーカスモードの場合にフォーカスリング12を固定枠17に固定できるとともに、簡単に固定ボタン21の押下によりオートフォーカス位置からフォーカスリング12を移動できる。すなわち、容易にオートフォーカスモードとマニュアルフォーカスモードの間の切り替えを行うことが出来る。
[他の実施形態]
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、インデックスリング13によってフォーカスリング12の回転範囲が規制されていたが、このような構成に限られるものではない。例えば、固定枠17に、フォーカスリング12の突起12c、12dに当接する部分を形成し、フォーカスリング12の回転範囲を規制してもよい。
(B)
上記実施の形態では、通常撮影モードの場合には、マクロ撮影モードの場合に用いられる第2距離目盛表示14cが深度目盛リング15によって隠れていたが、深度目盛リング15が設けられていなくてもよい。
(C)
上記実施の形態のレンズ鏡筒1は、レンズマウント19を有しておりカメラ本体に着脱可能な交換レンズであるが、着脱できずカメラ本体に固定されていてもよい。
本開示のレンズ鏡筒は、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードの切替えの操作性を向上できという効果を有し、カメラに用いるレンズ鏡筒等として有用である。
1 レンズ鏡筒
10 レンズユニット
11 絞りリング
12 フォーカスリング
13 インデックスリング
13a マーク表示部
13b 回転規制部(第1規制部の一例)
14 距離目盛リング
14b 第1距離目盛表示
14c 第2距離目盛表示
14e 貫通溝
15 深度目盛リング
16 マクロ切替リング
17 固定枠(支持枠の一例)
18 後枠
19 レンズマウント
20 フォーカスグリップ(操作部の一例)
21 固定ボタン
21a 端部(押込み部の一例)
22 レンズ制御基板
23 リニアエンコーダ
24 カムピン枠
25 カム枠
31 1群レンズ枠ユニット
32 2群レンズ枠ユニット
33 3群レンズ枠ユニット
34 4群レンズ枠ユニット
35 5群レンズ枠ユニット
40 固定部
41 固定ピン(被規制部材の一例)
42 固定ボタンスプリング(第2付勢部材の一例)
43 固定ボール(規制部材の一例)
44 固定ボールスプリング(第1付勢部材の一例)
45 移動規制部(第2規制部の一例)
61 第1カム溝(カム溝の一例)
62 第2カム溝

Claims (7)

  1. 光学系を有するレンズユニットと、
    前記レンズユニットを前記光学系の光軸方向に移動可能に支持する支持枠と、
    前記レンズユニットの外周側に配置され、フォーカス調整を手動で行う場合に前記レンズユニットに対して回転操作されるフォーカスリングと、
    前記フォーカスリングから径方向外側に突出して設けられ、前記フォーカスリングを回転操作するために操作される操作部と、
    前記フォーカス調整を自動で行う場合に前記フォーカスリングを前記支持枠に固定しておくための固定部と、
    を備え、
    前記固定部は、前記フォーカスリングを前記支持枠に固定する際に操作される固定ボタンを有し、前記固定ボタンが前記操作部に配置されている、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記光軸方向に沿って形成され前記固定ボタンが嵌合された貫通溝と、前記光軸に対する周方向に沿って形成され通常撮影モードにおける距離目盛を表示する第1距離目盛表示と、前記第1距離目盛表示と並行となるように形成されマクロ撮影モードにおける距離目盛を表示する第2距離目盛表示と、を有する距離目盛リングを更に備え、
    前記距離目盛リングは、前記フォーカスリングの回転の際に前記固定ボタンと前記貫通溝の嵌合により前記フォーカスリングとともに回転する、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記通常撮影モードにおいて、前記第1距離目盛表示は、前記第2距離目盛表示よりも前記光軸方向におけるフォーカスリング側に配置されており、
    前記通常撮影モードと前記マクロ撮影モードを切り替える際に、前記固定ボタンが前記貫通溝に沿って相対的に移動することで前記距離目盛リングは前記フォーカスリング対して前記光軸方向に相対移動し、
    前記マクロ撮影モードにおいて、前記第1距離目盛表示は前記フォーカスリングの径方向内側に配置され、前記第2距離目盛表示は前記光軸方向における前記フォーカスリングの隣に配置される、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 内周面にカムピンを有し、前記距離目盛リングの内側に配置されたカムピン枠と、
    前記カムピンに嵌合するカム溝を有し、前記カムピンが前記カム溝に嵌合した状態で前記カムピン枠が相対回転することで前記カムピン枠を前記光軸方向に相対移動させるカム枠と、を更に備え、
    前記カムピン枠は、前記距離目盛リングと、周方向に相対回転可能且つ前記光軸方向における相対移動が規制されるように嵌合しており、
    前記通常撮影モードと前記マクロ撮影モードを切り替える際に、前記カム枠の回転により、前記カムピン枠が前記光軸方向に前記カム枠に対して相対移動し、前記カムピン枠とともに前記距離目盛リングが前記光軸方向に移動する、
    請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  5. 内周面にカムピンを有し、前記距離目盛リングの内側に配置されたカムピン枠と、
    前記カムピンに嵌合するカム溝を有し、前記カムピンが前記カム溝に嵌合した状態で前記カムピン枠が相対回転することで前記カムピン枠を前記光軸方向に相対移動させるカム枠と、を更に備え、
    前記カムピン枠は、前記距離目盛リングと、周方向に相対回転可能且つ前記光軸方向における相対移動が規制されるように嵌合しており、
    前記通常撮影モードと前記マクロ撮影モードを切り替える際に、前記カム枠の回転により、前記カムピン枠が前記光軸方向に前記カム枠に対して相対移動し、前記カムピン枠とともに前記距離目盛リングが前記光軸方向に移動する、
    請求項3に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記固定部は、
    前記レンズユニットに対する前記フォーカスリングの相対回転を第1位置と第2位置の所定の範囲に規制する第1規制部と、
    前記フォーカスリングの前記第1位置への移動および前記第1位置からの移動を規制する第2規制部と、を有し、
    前記第2規制部による規制は、前記固定ボタンの押下により解除され、
    前記第1位置は、前記フォーカス調整を自動で行う場合に、前記フォーカスリングが前記支持枠に固定される位置である、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第2規制部は、
    前記支持枠の外表面に形成された凹部に配置された規制部材と、
    前記凹部に配置され前記規制部材を前記外表面から径方向外側に突出するように付勢する第1付勢部材と、
    前記フォーカス調整を手動で行う場合には前記フォーカスリングの回転に伴って前記支持枠の前記外表面に沿って移動し、前記フォーカス調整を自動で行う場合には前記外表面から径方向外側に突出した前記規制部材の干渉によって移動が規制される被規制部材と、
    前記被規制部材を覆うように配置された前記固定ボタンを前記被規制部材に対して径方向外側に付勢する第2付勢部材と、を有し、
    前記固定ボタンは、前記規制部材を越えて前記被規制部材を移動させるために、押下により前記規制部材を前記凹部に押し込む押込み部を持ち、
    前記フォーカスリングの前記第1位置への移動および前記第1位置からの移動は、前記規制部材の前記被規制部材への干渉によって規制される、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
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