JP6366404B2 - レンズ位置調整装置、及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の光学機器に搭載されるレンズ位置調整装置に関し、特にレンズを光軸方向に移動させるファインダ装置の視度調整機構等に好適なレンズ位置調整装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の光学機器では、光学式もしくは電子式のファインダ装置が設けられるものがある。ファインダ装置は、一般的に、近視や遠視等の撮影者であっても裸眼で被写体のピントを合わせやすいように、少なくとも一枚のレンズを光軸方向に移動させる視度調整機構を有する。
従来、例えば、操作ダイアルと、操作ダイアルの回動に連動してレンズを光軸方向に移動させるカム部材と、操作ダイアルの回動操作時にクリック力を付与するクリック機構とを備える視度調整機構が提案されている(特許文献1)。この提案では、カム部材の外周面に形成されたクリック溝に対して、板バネにより付勢された状態のクリックピンを係合させてクリック機構を構成している。
また、組立の作業性を改善した視度調整機構として、クリック機構を持たず、板バネが操作ダイアルの側面と圧接することにより、摺動抵抗を付加して操作ダイアルを不特定の角度に停止させるものが提案されている(特許文献2)。この提案では、板バネをファインダケースの外形に対して側面から爪嵌合により固定できるため、目視で確認しながら組み付けることが可能であり、また、クリック機構を持たないため、組立時に比較的小さいクリックピン等の部品を脱落させる心配がない。
特開平1−291227号公報 特開2008−187334号公報
上記特許文献1及び2では、いずれも操作ダイアルを任意の角度で停止させるために、付勢手段として板バネを使用しているが、安定した付勢力を維持するには、板バネの腕部の長さを十分に確保する必要がある。そのため、板バネの腕部の長さが操作ダイアルの直径とほぼ同等もしくはそれ以上のサイズになってしまう。また、板バネの他に、板バネをファインダケースに固定するビスや係合爪が必要となる。この結果、視度調整機構の占有スペースが大きくなり、ファインダ装置の大型化を招くことになる。
そこで、本発明は、レンズ位置調整装置の占有スペースを小さくしつつレンズ位置調整装置の優れた組立作業性を確保する仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ位置調整装置は、レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダを収納するケースと、前記レンズの光軸と直交する方向に前記ケースから突出して設けられる回動軸と、前記回動軸に対して回動可能に保持されるカム部材と、前記カム部材に係合し、前記回動軸に対して前記カム部材と一体に回動可能に保持される操作ダイアルと、クリック部材、及び前記クリック部材を前記ケースの側に付勢するコイルバネを有し、前記カム部材を前記操作ダイアルとともに回動操作した際に、クリック力を発生させるクリック機構と、を備え、前記レンズホルダには、前記回動軸の軸方向と平行に前記ケースから突出するフォロアピンが設けられ、前記カム部材には、前記フォロアピンがカム係合し、前記カム部材を前記操作ダイアルとともに回動操作することにより、前記フォロアピンとのカム作用により前記レンズホルダを光軸方向に移動させるカム溝と、前記クリック部材及び前記コイルバネが順番に挿入される貫通孔とが形成され、前記カム溝、及び前記貫通孔は、前記カム部材の周方向に互いに離間して配置され、前記貫通孔は、前記操作ダイアルにより覆われて、前記コイルバネが前記操作ダイアルに当接することを特徴とする。
本発明によれば、レンズ位置調整装置の占有スペースを小さくしつつレンズ位置調整装置の優れた組立作業性を確保することができる。
本発明の光学機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。 ファインダ装置の斜視図である。 図2に示すファインダ装置の分解斜視図である。 (a)はカム部材を操作ダイアル側から見た斜視図、(b)は(a)を裏面側から見た斜視図である。 (a)はファインダ装置の操作ダイアル側の側面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 ファインダケースの回動軸の部分を示す斜視図である。 ファインダケースの回動軸にカム部材を組み付けるとともに、カム部材の貫通孔にボール及びコイルバネを組み付ける手順を説明する斜視図である。 ファインダケースの回動軸に段付ビスを介して操作ダイアルを組み付ける手順を説明する斜視図である。 ファインダケースの回動軸にカム部材及び操作ダイアルを組み付けた後の状態を示す斜視図である。 カム部材及び操作ダイアルをファインダケース側から見た分解斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、本発明の光学機器の実施形態の一例であるデジタルカメラを背面側から見た斜視図である。
本実施形態のデジタルカメラは、図1に示すように,カメラ本体20の正面側にレンズ級筒21が設けられ、カメラ本体20の背面側には、表示ユニット22が開閉方向に回動可能に設けられている。また、カメラ本体20の上部には、ファインダ装置1Aが設けられている。ファインダ装置1Aは、アイカップ1を有し、アイカップ1は、撮影者が保護窓2を覗き込む際、撮影者の顔が保護窓2に直接に接触しないようするための緩衝部材である。カメラ本体20を背面側から見てアイカップ1の左側の側部には、操作ダイアル3が設けられている。操作ダイアル3は、一部がカメラ本体20の背面外装から突出して配置され、これにより、撮影者は、保護窓2を覗き込みながら、同時に操作ダイアル3を回動操作することが可能である。
図2は、ファインダ装置1Aの斜視図である。図3は、図2に示すファインダ装置1Aの分解斜視図である。
図2及び図3において、ファインダケース4は、アイカップ1とともにファインダ装置1Aの外装を形成する。カメラ本体20を背面側から見てファインダケース4の左側の側部には、回動軸4aがその軸線をファインダ装置1Aの光軸と直交するカメラ本体20の図1の左右方向に向けて突出して設けられている。回動軸4aには、カム部材5が回動可能に保持され、また、操作ダイアル3が段付ビス8により締結されている。カム部材5には、貫通孔5bが形成され、貫通孔5bには、ボール6及びコイルバネ7が外側からそれぞれ順番に挿入される。ボール6は、本発明のクリック部材の一例に相当する。
レンズホルダ9は、レンズ群としての第1レンズ10、第2レンズ11及び第3レンズ12を保持する。カメラ本体20を背面側から見てレンズホルダ9の左側の側部には、回動軸4aと平行に突出するフォロアピン9aが一体に設けられている。また、レンズホルダ9には、レンズカバー13が爪係合され、これにより、第1レンズ10がレンズホルダ9に対して精度良く位置決め保持される。一方、第2レンズ11及び第3レンズ12は、それぞれ順番にレンズホルダ9の内部へ嵌め込まれ、接着等によってレンズホルダ9に保持される。
ファインダケース4には、レンズホルダ9を光軸方向に案内する金属製のガイド軸14が圧入等により嵌合されている。レンズホルダ9は、ガイド軸14と同軸配置されたコイルバネ15により光軸方向の撮影者側に付勢されている。これにより、レンズ群10〜12の自重によりレンズホルダ9に姿勢差が発生するのを防ぎ、ガタなく円滑にカム部材5とレンズホルダ9とを連動させることができる。
ファインダケース4と保護窓2との間には、保護窓2を固定する保護窓カバー16が設けられている。ファインダケース4の被写体側には、LCD等の表示器17が設けられている。表示器17は、不図示の回路基板に接続されることで、ファインダ装置1Aにおける表示手段として機能する。表示器17の被写体側には、遮光テープ18が設けられている。遮光テープ18は、ファインダケース4に貼り付けられて、ファインダケース4と表示器17との隙間から外部へ漏れる光を遮断する。遮光テープ18の被写体側には、カバー19が設けられている。カバー19は、遮光テープ18を覆うようにしてファインダケース4に爪係合され、表示器17をファインダケース4に固定する。
図4(a)はカム部材5を操作ダイアル3側から見た斜視図、図4(b)は図4(a)を裏面側から見た斜視図である。
図4(a)に示すように、カム部材5には、貫通孔5b、キー溝5c、視認孔5d及びストッパ5eが形成されている。貫通孔5bには、ボール6及びコイルバネ7が挿入される。キー溝5cには、操作ダイアル3の後述するキー3e(図10参照)が係合する。視認孔5dは、詳しくは後述するが、組み込み時に作業者がレンズホルダ9のフォロアピン9aを目視で確認するために設けられる。ストッパ5eは、ファインダケース4の一部と当接することで、操作ダイアル3及びカム部材5が回動操作範囲の限界である角度θ(図4(b)参照)以上に回動できないように規制する。
図4(b)に示すように、カム部材5の裏面側には、レンズホルダ9のフォロアピン9aがカム係合してレンズ群10〜12を光軸方向に移動させるカム溝5aが周方向に角度θの範囲で形成されている。角度θは、本実施形態では、略250°に設定されている。撮影者は、角度θの範囲で操作ダイアル3を回動操作することで、カム溝5aとフォロアピン9aとのカム作用によりレンズ群10〜12を保持するレンズホルダ9を光軸方向に移動させることができる。これにより、表示器17の画面上の像にピントが合うように視度を調整することが可能になる。
一方、貫通孔5b及びキー溝5cは、カム溝5aが形成されていない110°の範囲に配置されている。カム溝5a、貫通孔5b及びキー溝5cについては、それぞれの領域がカム部材5の周方向に重なっているが、径方向には重ならないように、それぞれ異なる角度に配置されている。これにより、カム溝5a、貫通孔5b及びキー溝5cのそれぞれの占有スペースをカム部材5の周方向に互いに離間させて分散配置し、カム部材5の軸方向の薄型化を実現している。
次に、図5を参照して、ファインダ装置1Aのクリック機構について説明する。図5(a)はファインダ装置1Aの操作ダイアル3側の側面図、図5(b)は図5(a)のA−A線断面図である。
図5(b)に示すように、操作ダイアル3は、ダイアル部3aと、カム部材5の貫通孔5bを覆う蓋部3bと、ダイアル部3a及び蓋部3bより小径に形成され、ダイアル部3aと蓋部3bとを連結する連結軸3cとを有する。操作ダイアル3は、ファインダケース4の回動軸4aに外挿されて、ダイアル部3aの中央開口から挿入された段付ビス8が回動軸4aの先端部に締結されることで、回動軸4aに対して回動可能に保持される。
ファインダ装置1Aがカメラ本体20に組み込まれた状態では、操作ダイアル3のダイアル部3aが、アイカップ1の外側に配置される。このとき、アイカップ1の側面の一部が操作ダイアル3のダイアル部3aと蓋部3bとの間に入り込み、小径の連結軸3cに近接して配置されることで、アイカップ1を大型化しつつファインダ装置1Aに近づけて、カメラ本体20の小型化を実現している。
カム部材5の貫通孔5bには、ボール6及びコイルバネ7が収納されている。コイルバネ7は、貫通孔5b内でボール6をファインダケース4側に付勢する。貫通孔5bは、操作ダイアル3の蓋部3bで覆われているため、コイルバネ7は蓋部3bと当接する。つまり、コイルバネ7がボール6をファインダケース4側に付勢する方向と逆方向に発生する反発力は、操作ダイアル3の蓋部3bの面で受けることになる。
ファインダケース4の操作ダイアル3側の側面には、クリック溝4b(図6参照)が操作ダイアル3の回動方向に凸部と凹部とを交互に配置して放射状に形成されている。ここで、操作ダイアル3を回動操作すると、コイルバネ7の付勢力に抗してボール6が蓋部3b側に退避して、クリック溝4bの凸部を乗り越える。その後、ボール6は、クリック力を発生させてクリック溝4bの凹部に係合し、カム部材5を所定の角度で停止させる。
貫通孔5bは、蓋部3bからファインダケース4側に向けて次第に縮径するテーパ形状に形成されている。そのため、図5(b)に示す状態では、ボール6と貫通孔5bとの間のガタが少なく、カム部材5を精度良く停止させることが可能である。
一方、ボール6が蓋部3b側に退避してクリック溝4bの凸部を乗り越える際には、ボール6と貫通孔5bとの間にボール6が移動するための十分な隙間が形成される。そのため、温度変化などによって仮に貫通孔5bの内径が熱収縮しても、ボール6の往復動作への影響は少なく、クリック動作の安定性を確保することができる。また、貫通孔5bの蓋部3b側の径が大きいことで、ボール6やコイルバネ7を貫通孔5bに組み込む際の作業性が向上する。
ところで、本実施形態では、カム部材5及び操作ダイアル3は、樹脂材料による射出成形品とされている。特に、カム部材5は、ガラスやカーボンなどの強化フィラーをポリカーボネート樹脂やポリアセタール樹脂などに添加した、高剛性グレードの樹脂材料を用いている。これにより、カム溝5aや貫通孔5bを強化フィラーによって均等に強化することができ、高い剛性や耐久性を確保することができる。また、カム部材5としては、不透明で且つ黒色に近い材質が好ましい。これは、ファインダケース4内部に外光が侵入し、ファインダ像にフレアやゴーストなどの不具合が発生したり、逆に表示器17の光が外部へ漏れてカメラ本体20の外観の品位を損なったりすることを防ぐためである。
一方、強化フィラーを含む樹脂材料の場合、表面にフィラーが浮き出してしまい、外観面が凹凸してざらつきやすい。これは、射出成形の冷却工程において、母材である樹脂材料は結晶化して収縮するのに対し、フィラーは収縮しないためである。
そこで、本実施形態では、操作ダイアル3については、強化フィラーを含まないポリカーボネート樹脂やABS樹脂などの一般グレードの樹脂材料を用いて、カム部材5と材質を異ならせている。操作ダイアル3を一般グレードの樹脂材料を用いた射出成形品とすることで、フィラーの浮き出し等がなく、表面を滑らかに成形することができる。そのため、カメラ本体20の外観に露出し、撮影者が直接触れて操作する操作ダイアル3の材質として好適なものとなる。
次に、図6乃至図9を参照して、ファインダケース4の回動軸4aにカム部材5及び操作ダイアル3を組み付ける手順について説明する。ここで、本実施形態では、レンズ群10〜12を保持するレンズホルダ9、レンズホルダ9を光軸方向に移動可能に収納するファインダケース4、カム部材5、操作ダイアル3、ボール6及びコイルバネ7によりファインダ装置1Aの視度調整機構を構成する。そして、視度調整機構は、本発明のレンズ位置調整装置の一例に相当する。
図6は、ファインダケース4の回動軸4aの部分を示す斜視図である。図7は、ファインダケース4の回動軸4aにカム部材5を組み付けるとともに、カム部材5の貫通孔5bにボール6及びコイルバネ7を組み付ける手順を説明する斜視図である。図8は、ファインダケース4の回動軸4aに段付ビス8を介して操作ダイアル3を組み付ける手順を説明する斜視図である。図9は、ファインダケース4の回動軸4aにカム部材5及び操作ダイアル3を組み付けた後の状態を示す斜視図であり、図5の状態に対応している。
図6の状態では、レンズホルダ9に形成されたフォロアピン9aは、ファインダケース4の回動軸4a側の側面に形成された切り欠き部を貫通して、外部に突出して露出状態となっている。なお、図6の状態では、レンズホルダ9がコイルバネ15により撮影者側に付勢されているため、フォロアピン9aについても撮影者側に片寄せされた位置にある。
次に、図7に示すように、カム部材5をファインダケース4の回動軸4aに外挿することになるが、フォロアピン9aをカム部材5のカム溝5aに対して正しく挿入しなければならない。そこで、本実施形態では、カム部材5の視認孔5dは、組み込み時に、フォロアピン9aに対応する位置に配置されるように形成されている。これにより、組立作業者は、フォロアピン9aの位置を目視で確認しながら、適切にカム部材5を組み込むことができる。
次に、図8に示すように、カム部材5の貫通孔5bにボール6及びコイルバネ7を順番に挿入し、その後、操作ダイアル3をファインダケース4の回動軸4aに外挿し、ダイアル部3aの中央開口から挿入した段付ビス8を回動軸4aの先端部に締結する。これにより、ファインダケース4の回動軸4aにカム部材5及び操作ダイアル3が組み込まれ、図9の状態となる。このとき、操作ダイアル3の蓋部3bは、カム部材5の貫通孔5bを覆うとともに、コイルバネ7からの付勢力を受け止める。蓋部3bがカム部材5の貫通孔5bの周囲に密着することで、貫通孔5b内に外光やゴミが進入するのを防ぐことができる。
図10は、カム部材5及び操作ダイアル3をファインダケース4側から見た分解斜視図である。図10に示すように、操作ダイアル3には、カム部材5のキー溝5cに係合してカム部材5と一体に回動するためのキー3cが設けられている。キー3cは凸状に形成され、凹状のキー溝5cに差し込まれて係合する。撮影者が不用意に操作ダイアル3を回動操作した場合であっても、操作ダイアル3とカム部材5の変形や破損は避けなければならない。そのため、キー溝5cとキー3cとは、回動軸4aの径方向だけでなく、軸方向にも十分な長さで係合する必要がある。
そこで、図4で前述したように、カム部材5のカム溝5a、貫通孔5b及びキー溝5cのそれぞれの占有スペースをカム部材5の周方向に分散させてカム部材5の軸方向の薄型化を図りつつ、キー溝5cとキー3cとの軸方向の十分な係合長さを確保している。
また、操作ダイアル3には、カム部材5の視認孔5dに対応する位置に凸部3dが形成されている。本実施形態では、図8の状態から図9の状態にかけて、蓋部3bが貫通孔5bを覆うと同時に、凸部3dが視認孔5dに挿入されて視認孔5dを塞ぐようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、視度調整機構の占有スペースを小さくしつつ、視度調整機構の組立時にボール6やコイルバネ7の脱落を防ぎ、且つカム部材5のカム溝5aに挿入されるフォロアピン9aの視認性も改善することができる。
また、本実施形態では、カム部材5、操作ダイアル3、ボール6及びコイルバネ7をファインダケース4の側面に対して同一方向に順番に組み込むことができるので、優れた組立作業性を確保することができる。
更に、本実施形態では、カム部材5をファインダケース4の外側に配置しているので、カム部材5のカム溝5aに塗布した油がレンズホルダ9内のレンズ群10〜12に飛散して付着するのを回避することができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 アイカップ
3 操作ダイアル
4 ファインダケース
5 カム部材
5a カム溝
5b 貫通孔
6 ボール
7 コイルバネ
9 レンズホルダ
9a フォロアピン
10 第1レンズ
11 第2レンズ
12 第3レンズ

Claims (8)

  1. レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダを収納するケースと、
    前記レンズの光軸と直交する方向に前記ケースから突出して設けられる回動軸と、
    前記回動軸に対して回動可能に保持されるカム部材と、
    前記カム部材に係合し、前記回動軸に対して前記カム部材と一体に回動可能に保持される操作ダイアルと、
    クリック部材、及び前記クリック部材を前記ケースの側に付勢するコイルバネを有し、前記カム部材を前記操作ダイアルとともに回動操作した際に、クリック力を発生させるクリック機構と、を備え、
    前記レンズホルダには、前記回動軸の軸方向と平行に前記ケースから突出するフォロアピンが設けられ、
    前記カム部材には、前記フォロアピンがカム係合し、前記カム部材を前記操作ダイアルとともに回動操作することにより、前記フォロアピンとのカム作用により前記レンズホルダを光軸方向に移動させるカム溝と、前記クリック部材及び前記コイルバネが順番に挿入される貫通孔とが形成され、
    前記カム溝、及び前記貫通孔は、前記カム部材の周方向に互いに離間して配置され、前記貫通孔は、前記操作ダイアルにより覆われて、前記コイルバネが前記操作ダイアルに当接することを特徴とするレンズ位置調整装置。
  2. 前記カム部材には、前記フォロアピンに対応する位置に視認孔が設けられ、
    前記視認孔は、前記操作ダイアルにより覆われることを特徴とする請求項1に記載のレンズ位置調整装置。
  3. 前記操作ダイアルには、前記カム部材に形成されたキー溝に係合するキーが設けられ、
    前記キー溝、前記カム溝、及び前記貫通孔は、前記カム部材の周方向に互いに離間して配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ位置調整装置。
  4. 前記カム部材に形成される前記貫通孔は、前記操作ダイアルの側の径より前記ケースの側の径が小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレンズ位置調整装置。
  5. 前記カム部材、及び前記操作ダイアルは、互いに異なる樹脂材料からなる射出成形品であり、
    前記カム部材は、フィラーを含み、不透明であり、前記操作ダイアルは、フィラーを含まないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のレンズ位置調整装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレンズ位置調整装置を備える光学機器。
  7. 視度調整機構を有するファインダ装置を備える光学機器であって、
    前記視度調整機構として、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレンズ位置調整装置が用いられることを特徴とする光学機器。
  8. 前記ファインダ装置には、アイカップが設けられ、
    前記操作ダイアルは、ダイアル部と、前記カム部材を覆う蓋部と、前記ダイアル部及び前記蓋部より小径に形成され、前記ダイアル部と前記蓋部とを連結する連結軸とを有し、
    前記アイカップは、前記ダイアル部と前記蓋部との間に入り込み、前記連結軸に近接して配置されることを特徴とする請求項7に記載の光学機器。
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