JPWO2016103372A1 - 表面保護パネル用両面粘着シートおよび表面保護パネル - Google Patents

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Abstract

透明樹脂フィルム(11)と、透明樹脂フィルム(11)の一方の面側に積層された、アクリル系粘着剤から構成されるアクリル系粘着剤層(12)と、透明樹脂フィルム(11)の他方の面側に積層された、シリコーン系粘着剤から構成されるシリコーン系粘着剤層(13)とを備え、アクリル系粘着剤の23℃における損失正接が0.3〜1.0であり、アクリル系粘着剤層(12)の厚さが25〜100μmであり、シリコーン系粘着剤層(13)の無アルカリガラスに対する粘着力が10〜300mN/25mmである、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に用いられる表面保護パネル用両面粘着シート(1)を提供する。かかる表面保護パネル用両面粘着シート(1)を使用した表面保護パネルによれば、エンドユーザーによる手作業であっても、ディスプレイへの貼付時に気泡が残り難く、ディスプレイからの剥離も容易に行うことができる。

Description

本発明は、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に貼付して用いられる表面保護パネル、および当該表面保護パネル用の両面粘着シートに関するものである。
近年急速に普及しているスマートフォンやタブレット端末等のモバイル電子機器は、ディスプレイにタッチパネルを搭載しており、ディスプレイ表面のトップガラスに指を接触させることにより操作が行われる。このようにトップガラスに指を接触させる操作方法では、トップガラスに傷がつき易い。また、モバイル電子機器のディスプレイにおいては、外光の反射により屋外では視認性が極端に低下する。
上記の問題を解決するために、クリアハードコート層またはアンチグレアハードコート層をポリエチレンテレフタレートフィルム等に形成した光学シートを、粘着剤によってトップガラスに貼付することが広く行われている。
ところで、スマートフォンやタブレット端末等のトップガラスとしては、外部からの衝撃からタッチパネルや液晶モジュール等の破損を防ぐために、一般的に化学強化ガラスが用いられている。ただし、想定以上の衝撃を受けると、化学強化ガラスであっても破損してしまう。そこで、トップガラスの破損を抑制するために、エンドユーザー自ら又はモバイル電子機器の周辺機器販売者等が、トップガラスの表面に、さらに保護ガラスを粘着剤で貼付することが提案され、一部上市されている。
しかしながら、ガラス板等の硬質物同士を貼合する場合、それらは湾曲させることが困難であるため、両者の間に気泡が残り易い。特に、専用の貼合機等を使用せずに手作業で貼合すると、トップガラスと保護ガラスとの間に気泡が多く残存し、ディスプレイの視認性が低下してしまう。また、硬質物同士を剥離する場合も、それらは湾曲させることが難しいため、容易な剥離が困難である。したがって、貼合ミス等により再貼合するために、トップガラスから保護ガラスを剥離するときに、状況によっては保護ガラスが割れてしまうおそれがある。
ここで、特許文献1には、大型ディスプレイであるフラットパネルディスプレイに用いられる透明衝撃緩和積層体が開示されている。また、特許文献2には、紫外線硬化性の粘着剤層を2層以上有する中間膜用粘着シートおよびそれを使用した透明積層体が開示されている。
特開2001−266759号公報 特開2012−31416号公報
特許文献1に開示された透明衝撃緩和積層体は、フラットパネルディスプレイの製造工程の一環で積層されるものであり、エンドユーザーによる手作業での積層を考慮したものではない。したがって、前述した手作業による貼付時および剥離時の問題は依然としてある。
また、特許文献2に開示された透明積層体は、上記中間膜用粘着シートを使用して、ガラス板同士、ガラス板と合成樹脂板または合成樹脂板同士を積層し、粘着剤層を紫外線硬化させてなるものである。この透明積層体では、紫外線硬化前の粘着剤層が所定の粘弾性特性を有することにより、気泡のない積層外観を得るものである。したがって、粘着剤層を紫外線硬化させた後、気泡ができないように貼り直すことは困難である。また、エンドユーザー自らが紫外線を照射することも困難である。
本発明は、上記のような実状に鑑みてなされたものであり、エンドユーザーによる手作業であっても、ディスプレイへの貼付時に気泡が残り難く、ディスプレイからの剥離も容易に行うことのできる表面保護パネル用両面粘着シートおよび表面保護パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、透明樹脂フィルムと、前記透明樹脂フィルムの一方の面側に積層された、アクリル系粘着剤から構成されるアクリル系粘着剤層と、前記透明樹脂フィルムの他方の面側に積層された、シリコーン系粘着剤から構成されるシリコーン系粘着剤層とを備え、前記アクリル系粘着剤の23℃における損失正接が、0.3〜1.0であり、前記アクリル系粘着剤層の厚さが、25〜100μmであり、前記シリコーン系粘着剤層の無アルカリガラスに対する粘着力が、10〜300mN/25mmであることを特徴とする、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に用いられる表面保護パネル用両面粘着シートを提供する(発明1)。
なお、本明細書における「モバイル電子機器のディスプレイ面側表面」とは、モバイル電子機器のディスプレイにおける表示面側の表面、すなわち、当該ディスプレイを見る者(エンドユーザー)側に露出している表面をいう。
上記発明(発明1)に係る表面保護パネル用両面粘着シートによれば、上記アクリル系粘着剤層に透明硬質板が積層されることにより、表面保護パネルが構成される。この表面保護パネルは、エンドユーザーによる手作業であっても、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に貼付するときに気泡が残り難く、また貼り直し等の際には、表面保護パネルをディスプレイから容易に剥離することができる。
上記発明(発明1)においては、前記アクリル系粘着剤層に透明硬質板が積層されることにより、表面保護パネルが構成され、前記表面保護パネルが、前記シリコーン系粘着剤層を介して、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に貼付されることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記シリコーン系粘着剤層の厚さは、5〜100μmであることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記透明樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルムであることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記透明樹脂フィルムの厚さは、12〜100μmであることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜5)において、前記透明樹脂フィルムのヘイズ値は、1.5%以下であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記表面保護パネル用両面粘着シートのヘイズ値は、2.0%以下であることが好ましい(発明7)。
第2に本発明は、前記表面保護パネル用両面粘着シート(発明1〜7)と、前記表面保護パネル用両面粘着シートの前記アクリル系粘着剤層に積層された透明硬質板とを備えたことを特徴とする、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に用いられる表面保護パネルを提供する(発明8)。
上記発明(発明8)においては、前記透明硬質板が、ガラス板、ポリカーボネート板またはアクリル樹脂板であることが好ましい(発明9)。
本発明に係る表面保護パネル用両面粘着シートおよび表面保護パネルによれば、エンドユーザーによる手作業であっても、ディスプレイへの貼付時に気泡が残り難く、ディスプレイからの剥離も容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る表面保護パネル用両面粘着シートの断面図である。 本発明の一実施形態に係る表面保護パネルの断面図である。 本発明の一実施形態に係る表面保護パネルをディスプレイ表面に貼付した積層体の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔表面保護パネル用両面粘着シート〕
図1に示すように、本実施形態に係る表面保護パネル用両面粘着シート(以下、単に「両面粘着シート」という場合がある。)1は、2枚の剥離シート2a,2bの剥離面と接するように当該2枚の剥離シート2a,2bに挟持されている。剥離シート2a、両面粘着シート1および剥離シート2bからなる積層体を、以下、剥離シート付き両面粘着シート3という。
本実施形態において、上記の剥離シート2a,2bは必須の構成要素ではなく、両面粘着シート1の使用時に剥離・除去されるものである。なお、本明細書における剥離シートの剥離面とは、剥離シートにおいて剥離性を有する面をいい、剥離処理を施した面および剥離処理を施さなくても剥離性を示す面のいずれをも含むものである。
本実施形態に係る両面粘着シート1は、いわゆる芯材としての透明樹脂フィルム11と、透明樹脂フィルム11の一方の面側に積層された、アクリル系粘着剤から構成されるアクリル系粘着剤層12と、透明樹脂フィルム11の他方の面側に積層された、シリコーン系粘着剤から構成されるシリコーン系粘着剤層13とを備えている。
本実施形態に係る両面粘着シート1において、アクリル系粘着剤の23℃における損失正接は0.3〜1.0であり、アクリル系粘着剤層12の厚さは25〜100μmであり、シリコーン系粘着剤層13の無アルカリガラスに対する粘着力は10〜300mN/25mmである。なお、上記損失正接は、後述する試験例に例示される動的粘弾性測定装置により測定することができる。また、上記粘着力の具体的な測定方法は、後述する試験例に示す通りである。
本実施形態に係る両面粘着シート1は、以下のようにして好ましく使用される。すなわち、図2に示すように、上記アクリル系粘着剤層12に透明硬質板4が積層されることにより、表面保護パネル5が構成される。得られた表面保護パネル5は、図3に示すように、上記シリコーン系粘着剤層13を介して、モバイル電子機器のディスプレイ6(通常はトップガラス)のエンドユーザー側に露出している表面に貼付される。
ここで、本実施形態に係る両面粘着シート1は、透明樹脂フィルム11の一方の面側にアクリル系粘着剤層12を有し、他方の面側にシリコーン系粘着剤層13を有するとともに、アクリル系粘着剤の23℃における損失正接、アクリル系粘着剤層12の厚さ、およびシリコーン系粘着剤層13の無アルカリガラスに対する粘着力が上記範囲にあることにより、エンドユーザーによる手作業であっても、表面保護パネル5をモバイル電子機器のディスプレイ6に貼付するときに気泡が残り難く、また貼り直し等の際には、表面保護パネル5をディスプレイ6から容易に剥離することができる。
1.両面粘着シート
(1)透明樹脂フィルム
本実施形態に係る両面粘着シート1は、透明樹脂フィルム11を芯材として備えることにより、剛性を有するものとなり、ハンドリング性に優れたものとなる。
透明樹脂フィルム11としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルからなるポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース等のセルロースフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルム;これらの2種以上の積層体などを挙げることができる。プラスチックフィルムは、一軸延伸または二軸延伸されたものでもよい。これらの中でも、ポリエステルフィルムが好ましく、特にハンドリング性、加工性等の点からポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
上記透明樹脂フィルム11においては、隣接するシリコーン系粘着剤層13および/またはアクリル系粘着剤層12との密着性を向上させる等の目的で、所望により片面または両面に、酸化法などによる表面処理、あるいはプライマー処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、プラズマ放電処理、クロム酸化処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン、紫外線照射処理などが挙げられる。これらの表面処理法は、プラスチックフィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にコロナ放電処理法が効果および操作性の面から好ましく用いられる。
透明樹脂フィルム11の厚さは、両面粘着シート1のハンドリング性の観点から、12〜100μmであることが好ましく、特に20〜90μmであることが好ましく、さらには30〜70μmであることが好ましい。透明樹脂フィルム11の厚さが12μm以上であることにより、所定の剛性を発揮し、優れたハンドリング性が得られる。また、透明樹脂フィルム11の厚さが100μm以下であることにより、両面粘着シート1(剥離シート付き両面粘着シート3)の加工性(特に抜き加工性)が良好になる。
透明樹脂フィルム11のヘイズ値(JIS K7136:2000に準じて測定した値)は、1.5%以下であることが好ましく、特に1.0%以下であることが好ましく、さらには0.5%以下であることが好ましい。透明樹脂フィルム11のヘイズ値が1.5%以下であると、両面粘着シート1のヘイズ値(後述する)を低くして、高い透明性を実現することができ、モバイル電子機器のディスプレイ側表面用の表面保護パネルとして好適なものが得られる。
(2)アクリル系粘着剤層
アクリル系粘着剤層12の23℃における損失正接(tanδ)は、下限値が0.3以上であり、好ましくは0.35以上であり、特に好ましくは0.4以上である。アクリル系粘着剤層12の損失正接の下限値が0.3以上であることにより、モバイル電子機器のディスプレイ6への貼付時に気泡が残り難くなる。一方、アクリル系粘着剤層12の23℃における損失正接は、上限値が1.0以下であり、好ましくは0.8以下であり、特に好ましくは0.6以下である。アクリル系粘着剤層12の損失正接の上限値が1.0以下であることにより、アクリル系粘着剤層12からの粘着剤の染み出しが抑制されるとともに、打痕等の外観欠点が発生し難くなる。
また、アクリル系粘着剤層12の厚さは、下限値が25μm以上であり、好ましくは30μm以上であり、特に好ましくは35μm以上である。アクリル系粘着剤層12の厚さの下限値が25μm以上であることにより、モバイル電子機器のディスプレイ6への貼付時に気泡が残り難くなる。一方、アクリル系粘着剤層12の厚さは、上限値が100μm以下であり、好ましくは80μm以下であり、特に好ましくは60μm以下である。アクリル系粘着剤層12の厚さの上限値が100μm以下であることにより、アクリル系粘着剤層12からの粘着剤の染み出し等が抑制され、外観を良好に維持することができる。
アクリル系粘着剤層12は、アクリル系粘着剤から構成され、好ましくは、上記の損失正接を満たすアクリル系粘着剤から構成される。アクリル系粘着剤は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)を含有することが好ましく、特に、当該(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が架橋剤(b)によって架橋されたものを含有することが好ましい。かかるアクリル系粘着剤は、上記の損失正接を満たし易い。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの両方を意味する。他の類似用語も同様である。また、「重合体」には「共重合体」の概念も含まれるものとする。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)は、当該重合体を構成するモノマーとして、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含有することが好ましい。これにより、得られる粘着剤は、好ましい粘着性を発現することができる。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)は、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、架橋剤(b)と反応する官能基を有するモノマー(反応性官能基含有モノマー)と、所望により用いられる他のモノマーとの共重合体であることが特に好ましい。
アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。中でも、粘着性をより向上させる観点から、アルキル基の炭素数が1〜8の(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸n−ブチルおよび(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが特に好ましい。なお、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを40〜99質量%含有することが好ましく、特に50〜90質量%含有することが好ましく、さらには75〜85質量%含有することが好ましい。
上記反応性官能基含有モノマーとしては、分子内に水酸基を有するモノマー(水酸基含有モノマー)、分子内にカルボキシル基を有するモノマー(カルボキシル基含有モノマー)、分子内にアミノ基を有するモノマー(アミノ基含有モノマー)などが好ましく挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等が挙げられる。中でも、得られる(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)における水酸基の架橋剤(b)との反応性および他の単量体との共重合性の点から(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルおよび(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸が挙げられる。中でも、得られる(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)におけるカルボキシル基の架橋剤(b)との反応性および他の単量体との共重合性の点からアクリル酸が好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アミノ基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸n−ブチルアミノエチル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、反応性官能基含有モノマーを1〜40質量%含有することが好ましく、特に10〜35質量%含有することが好ましく、さらには15〜25質量%含有することが好ましい。
上記他のモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の脂肪族環を有する(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミド等の非架橋性のアクリルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピル等の非架橋性の3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)の重合態様は、ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)の重量平均分子量は30万〜100万であることが好ましく、特に40万〜90万であることが好ましく、さらには50万〜70万であることが好ましい。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算の値である。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)の重量平均分子量が30万以上であると、アクリル系粘着剤層12の耐久性が優れたものとなる。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)の重量平均分子量が100万以下であると、良好な塗工性が得られる。
なお、上記アクリル系粘着剤において、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
架橋剤(b)としては、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が有する反応性官能基と反応するものであればよく、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アミン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、ヒドラジン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、アンモニウム塩系架橋剤等が挙げられる。上記の中でも、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が有する反応性官能基が水酸基の場合、水酸基との反応性に優れたイソシアネート系架橋剤を使用することが好ましく、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が有する反応性官能基がカルボキシル基の場合、カルボキシル基との反応性に優れたエポキシ系架橋剤を使用することが好ましい。なお、架橋剤(b)は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
イソシアネート系架橋剤は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などが挙げられる。中でも水酸基との反応性の観点から、トリメチロールプロパン変性の芳香族ポリイソシアネート、特にトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネートおよびトリメチロールプロパン変性キシリレンジイソシアネートが好ましい。
エポキシ系架橋剤としては、例えば、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミン等が挙げられる。
架橋剤(b)の使用量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)100質量部に対して0.001〜10質量部であることが好ましく、特に0.01〜1.5質量部であることが好ましく、さらには0.1〜1.0質量部であることが好ましい。架橋剤(b)の使用量が多すぎると、アクリル系粘着剤の23℃における損失正接が小さくなり過ぎる傾向がある。
重合体を構成するモノマー単位として反応性官能基含有モノマーを含む(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)と、架橋剤(b)とを含有する粘着性組成物を加熱等すると、架橋剤(b)は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)を構成する反応性官能基含有モノマーの反応性官能基と反応する。これにより、架橋剤(b)によって(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が架橋された構造が形成され、得られる粘着剤層の凝集力、ひいては強度や耐久性が向上する。
上記アクリル系粘着剤には、所望により、通常使用されている各種添加剤、例えば屈折率調整剤、帯電防止剤、粘着付与剤、シランカップリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤などを添加することができる。
アクリル系粘着剤層12を形成するには、アクリル系粘着剤および所望により溶剤を含有する塗布溶液を、塗布対象(例えば剥離シート2bの剥離面)に塗布し、加熱処理を行って、塗膜を形成する。形成された塗膜は、養生期間が不要な場合は、そのままアクリル系粘着剤層12となり、養生期間が必要な場合は、養生期間経過後にアクリル系粘着剤層12となる。
上記加熱処理は、塗布溶液の希釈溶剤等を揮発させる際の乾燥処理で兼ねることもできる。加熱処理を行う場合、加熱温度は、50〜150℃であることが好ましく、特に70〜120℃であることが好ましい。また、加熱時間は、30秒〜10分であることが好ましく、特に50秒〜2分であることが好ましい。加熱処理後、必要に応じて、常温(例えば、23℃、50%RH)で1〜2週間程度の養生期間を設けてもよい。
上記アクリル系粘着剤が、反応性官能基を有する(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)および架橋剤(b)を含有する場合、上記の加熱処理により、架橋剤(b)によって(メタ)アクリル酸エステル重合体(a)が架橋された構造が形成される。
ここで、アクリル系粘着剤層12の粘着面(透明樹脂フィルム11とは反対側の面)におけるJIS Z0237:2009に準拠した無アルカリガラス粘着力は、0.5N/25mm以上であることが好ましく、特に1N/25mm以上であることが好ましく、さらには5N/25mm以上であることが好ましい。上記粘着力が0.5N/25mm以上であると、表面保護パネル5の使用時等において、アクリル系粘着剤層12と透明硬質板4との界面にて意図しない剥離が生じることを防止することができる。なお、アクリル系粘着剤層12の粘着面は、再剥離性を必要としないため、上記粘着力の上限は特に制約されないが、取り扱い容易性等を考慮すると、上限値は80N/25mm程度である。
(3)シリコーン系粘着剤層
シリコーン系粘着剤層13の無アルカリガラスに対する粘着力は、下限値が10mN/25mm以上であり、好ましくは20mN/25mm以上であり、特に好ましくは30mN/25mm以上である。シリコーン系粘着剤層13の粘着力の下限値が10mN/25mm以上であることにより、モバイル電子機器のディスプレイ6との密着性を良好に維持することができ、経時で浮きや気泡が発生することを抑制することができる。一方、シリコーン系粘着剤層13の無アルカリガラスに対する粘着力は、上限値が300mN/25mm以下であり、好ましくは250mN/25mm以下であり、特に好ましくは200mN/25mm以下である。シリコーン系粘着剤層13の粘着力の上限値が300mN/25mm以下であることにより、モバイル電子機器のディスプレイ6に貼付した表面保護パネル5を当該ディスプレイ6から簡単に再剥離することができ、貼り直し等を容易に行うことができる。
また、シリコーン系粘着剤層13の厚さは、下限値が5μm以上であることが好ましく、特に20μm以上であることが好ましく、さらには30μm以上であることが好ましい。シリコーン系粘着剤層13の厚さの下限値が5μm以上であることにより、所望の粘着力を発揮し、モバイル電子機器のディスプレイ6との密着性を確保することができる。一方、シリコーン系粘着剤層13の厚さは、上限値が100μm以下であることが好ましく、特に70μm以下であることが好ましく、さらには50μm以下であることが好ましい。シリコーン系粘着剤層13の厚さの上限値が100μm以下であることにより、製造過程に起因する残留溶剤や気泡の混入が有効に防止され、粘着力の安定性および光学特性に優れたものとすることができる。
シリコーン系粘着剤層13の粘着力および厚さのそれぞれが上記の範囲内にあることにより、表面保護パネル5をモバイル電子機器のディスプレイ6から再剥離するときに、より容易に剥離することができる。
シリコーン系粘着剤層13は、シリコーン系粘着剤から構成され、好ましくは、上記の粘着力を満たすシリコーン系粘着剤から構成される。シリコーン系粘着剤は、オルガノポリシロキサン、特に付加型オルガノポリシロキサン(の硬化物)を含有することが好ましい。かかるシリコーン系粘着剤は、上記の粘着力を満たし易く、また、加工性にも優れる。
付加型オルガノポリシロキサンは、シロキサン結合を主骨格としアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとを反応させて得られるものであることが好ましい。
シロキサン結合を主骨格としアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンは、次の平均単位式(1)で示される化合物であって、かつ分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有する化合物であることが好ましい。
SiO(4−a)/2・・・(1)
(式中、Rは互いに同一又は異種の炭素数1〜12、好ましくは1〜8の非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは1.5〜2.8、好ましくは1.8〜2.5、より好ましくは1.95〜2.05の範囲の正数である。)
上記Rで示される珪素原子に結合した非置換又は置換の1価炭化水素基としては、例えば、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換したもの、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモエチル基、トリフルオロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、硬化時間の短さおよび生産性の点から、ビニル基が好ましい。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、分子中にSiH基を有する。上記オルガノポリシロキサンのアルケニル基と、オルガノハイドロジェンポリシロキサンのSiH基とが反応することにより、両者は付加反応し、付加型オルガノポリシロキサンが得られる。
付加型オルガノポリシロキサンは、白金触媒の存在下で良好に硬化するため、上記シリコーン粘着剤は、白金触媒を含有することが好ましい。白金触媒としては、白金黒、塩化第2白金、塩化白金酸、塩化白金酸と1価アルコールとの反応物、塩化白金酸とオレフェン類との錯体、白金ビスアセトアセテート等を例示することができる。
上記シリコーン粘着剤中における白金触媒の含有量は、付加型オルガノポリシロキサン100質量部に対して、0.01〜3質量部であることが好ましく、特に0.05〜2質量部であることが好ましい。白金触媒の含有量が上記の範囲内にあることにより、塗工を妨げることなく、付加型オルガノポリシロキサンを硬化させ、シリコーン系粘着剤層13を形成することができる。
付加型オルガノポリシロキサンには、本発明の目的を損なわない範囲において粘着力を高めるため、分子中に3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサン(シリコーンレジン)を含有させることができる。
上記シリコーン粘着剤中における3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサンの含有量は、付加型オルガノポリシロキサン100質量部に対して0〜100質量部であることが好ましく、特に5〜70質量部であることが好ましく、さらには10〜50質量部であることが好ましい。3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサンの含有量が多すぎると、シリコーン系粘着剤層13の粘着力が上昇し、再剥離性が低下するおそれがある。
シリコーン系粘着剤層13を形成するには、例えば、付加型オルガノポリシロキサンと、所望により3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサンと、白金触媒とを、メチルエチルケトン、トルエン、酢酸エチル、キシレン等の溶媒で10〜60質量%程度に希釈した塗布溶液を、塗布対象(例えば、透明樹脂フィルム11や、剥離シート2aの剥離面)に塗布し、加熱して硬化させればよい。加熱温度は、90〜180℃程度であることが好ましく、加熱時間は1〜5分間程度であることが好ましい。
(4)両面粘着シートの物性
本実施形態に係る両面粘着シート1のヘイズ値(JIS K7136:2000に準じて測定した値)は、2.0%以下であることが好ましく、特に1.5%以下であることが好ましく、さらには1.0%以下であることが好ましい。両面粘着シート1のヘイズ値が2.0%以下であると、透明性が高く、モバイル電子機器のディスプレイ側表面用の表面保護パネルとして好適なものが得られる。
2.剥離シート
剥離シート2a,2bとしては、特に限定されることはなく、公知のプラスチックフィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン酢酸ビニルフィルム、アイオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム等が用いられる。また、これらの架橋フィルムも用いられる。さらに、これらの積層フィルムであってもよい。
上記剥離シート2a,2bの剥離面(特に両面粘着シート1と接する面)、特に上記剥離シート2bの剥離面には、剥離処理が施されていることが好ましい(剥離シート2aとして、剥離処理が施されていないプラスチックフィルムをそのまま使用することも好ましい)。剥離処理に使用される剥離剤としては、例えば、アルキッド系、シリコーン系、フッ素系、不飽和ポリエステル系、ポリオレフィン系、ワックス系の剥離剤が挙げられる。なお、剥離シート2a,2bのうち、一方の剥離シートを剥離力の大きい重剥離型剥離シートとし、他方の剥離シートを剥離力の小さい軽剥離型剥離シートとすることが好ましい。
剥離シート2a,2bの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
3.剥離シート付き両面粘着シートの製造
剥離シート付き両面粘着シート3の一製造例としては、剥離シート2bの剥離面にアクリル系粘着剤層12を形成し、その後、当該アクリル系粘着剤層12に透明樹脂フィルム11を貼合する。次いで、その透明樹脂フィルム11の露出面にシリコーン系粘着剤層13を形成し、その後、当該シリコーン系粘着剤層13に、剥離シート2aの剥離面が接触するように剥離シート2aを貼合し、剥離シート付き両面粘着シート3を得る。この製造例において、アクリル系粘着剤層12の形成とシリコーン系粘着剤層13の形成とを入れ替えてもよい。
また、剥離シート付き両面粘着シート3の他の製造例としては、剥離シート2aの剥離面にシリコーン系粘着剤層13を形成した後、シリコーン系粘着剤層13の露出面に、透明樹脂フィルム11を貼合し、これを第1の積層体とする。一方、剥離シート2bの剥離面にアクリル系粘着剤層12を形成し、これを第2の積層体とする。次いで、第1の積層体の透明樹脂フィルム11と第2の積層体のアクリル系粘着剤層12とが重なるように、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせて、剥離シート付き両面粘着シート3を得る。上記第1の積層体の製造において、シリコーン系粘着剤層13は透明樹脂フィルム11側に形成してもよい。また、上記製造例において、アクリル系粘着剤層12の形成とシリコーン系粘着剤層13の形成とを入れ替えてもよい。
〔表面保護パネル〕
本実施形態に係る表面保護パネル5は、図2に示すように、上記両面粘着シート1と、当該両面粘着シート1のアクリル系粘着剤層12に積層された透明硬質板4とを備えて構成される。なお、図2に示すように、シリコーン系粘着剤層13における透明樹脂フィルム11側の反対側には、剥離シート2aが積層されていてもよい。
1.透明硬質板
透明硬質板4は、モバイル電子機器のディスプレイ6に衝撃が加わった場合に、当該ディスプレイ6が割れないように保護するためのものであり、通常、JIS K7127:1999に準拠して測定したヤング率が10GPa以上のものが該当する。本実施形態における透明硬質板4としては、透明性および強度に優れたガラス板、ポリカーボネート板、アクリル樹脂板等が好ましく挙げられる。これらの中でも、耐久性の観点から、ガラス板が好ましく、特に強化ガラスからなるガラス板が好ましく、さらには化学強化ガラス(化学処理により表面に圧縮応力層が形成されたガラス)からなるガラス板が好ましい。
透明硬質板4の厚さは、0.1〜5mmであることが好ましく、特に0.3〜3mmであることが好ましく、さらには0.5〜2mmであることが好ましい。透明硬質板4の厚さが0.1mm以上であることにより、衝撃が加わっても割れ難いものとなる。また、透明硬質板4の厚さが5mm以下であることにより、表面保護パネル5が過度に重くなることを防止することができ、ひいては表面保護パネル5を貼付したモバイル電子機器が重くなること抑制することができる。
2.表面保護パネルの製造方法
本実施形態に係る表面保護パネル5を製造するには、前述した剥離シート付き両面粘着シート3から剥離シート2bを剥離し、露出したアクリル系粘着剤層12に、透明硬質板4を貼合すればよい。
3.表面保護パネルの使用方法
本実施形態に係る表面保護パネル5を使用するには、図3に示すように、シリコーン系粘着剤層13から剥離シート2aを剥離し、露出したシリコーン系粘着剤層13がモバイル電子機器のディスプレイ6(通常はトップガラス)のエンドユーザー側に露出している表面に接触するようにして、表面保護パネル5をディスプレイ6に圧着し、貼付する。この作業は、エンドユーザーが手作業で行うことができる。
このとき、表面保護パネル5は、透明硬質板4、アクリル系粘着剤層12、透明樹脂フィルム11およびシリコーン系粘着剤層13をその順で積層してなる構成を有するとともに、アクリル系粘着剤の23℃における損失正接、アクリル系粘着剤層12の厚さ、およびシリコーン系粘着剤層13の無アルカリガラスに対する粘着力が前述した範囲にあることにより、エンドユーザーによる手作業であっても、シリコーン系粘着剤層13とディスプレイ6との間に気泡が残ることが抑制される。また、ディスプレイ6に貼付した表面保護パネル5を貼り直すなどの場合であっても、表面保護パネル5は、ディスプレイ6から容易に剥離することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、剥離シート付き両面粘着シート3における剥離シート2a,2bのいずれか一方は省略されてもよい。また、両面粘着シート1における透明樹脂フィルム11とアクリル系粘着剤層12との間および/または透明樹脂フィルム11とシリコーン系粘着剤層13との間には、他の層が存在していてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
アクリル酸n−ブチル60質量部、アクリル酸メチル20質量部およびアクリル酸2−ヒドロキシエチル20質量部を共重合させて、(メタ)アクリル酸エステル重合体を調製した。この(メタ)アクリル酸エステル重合体の分子量を後述する方法で測定したところ、重量平均分子量60万であった。
上記で得られた(メタ)アクリル酸エステル重合体100質量部(固形分換算;以下同じ)と、イソシアネート系架橋剤としてのトリメチロールプロパン変性トリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製,コロネートL)0.3質量部とを混合し、十分に撹拌して、メチルエチルケトンで希釈することにより、固形分濃度30質量%のアクリル系粘着剤塗布液を得た。
得られたアクリル系粘着剤塗布液を、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離シート(リンテック社製,RL−1,厚さ:38μm)の剥離処理面にナイフコーターで塗布したのち、90℃で1分間乾燥させ、厚さ50μmのアクリル系粘着剤層を形成した。
次いで、上記アクリル系粘着剤層に、透明樹脂フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡社製,コスモシャイン PET50A4300,厚さ:50μm)を貼合し、透明樹脂フィルム/アクリル系粘着剤層/剥離シートからなる積層体を得た。
一方、シロキサン結合を主骨格としビニル基を有するオルガノポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンからなる付加型オルガノポリシロキサン(信越化学工業社製,KS−847H)100質量部と、3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサン(シリコーンレジン;東レダウコーニング社製,SD−4584)25質量部と、白金触媒(東レダウコーニング社製,SRX−212 CATAAKYST)0.6質量部とを混合し、十分に撹拌して、メチルエチルケトンで希釈することにより、固形分濃度25質量%のシリコーン系粘着剤塗布液を得た。
得られたシリコーン系粘着剤塗布液を、上記積層体の透明樹脂フィルム上にナイフコーターで塗布したのち、90℃で1分間乾燥させ、厚さ35μmのシリコーン系粘着剤層を形成した。その後、シリコーン系粘着剤層の露出面に、剥離シートとしての、剥離処理や易接着処理が施されていない未処理PETフィルム(東レ社製,ルミラーT60,厚さ:50μm)を貼合し、剥離シート/アクリル系粘着剤層/透明樹脂フィルム/シリコーン系粘着剤層/剥離シートからなる剥離シート付き両面粘着シートを得た。
〔実施例2〕
アクリル系粘着剤塗布液の調製において、イソシアネート系架橋剤の配合量を0.8質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔実施例3〕
アクリル系粘着剤層の厚さを30μmに変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔実施例4〕
シリコーン系粘着剤塗布液の調製において、3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサンの配合量を40質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔実施例5〕
シリコーン系粘着剤層の厚さを50μmに変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔比較例1〕
アクリル系粘着剤塗布液の調製において、イソシアネート系架橋剤の配合量を2.0質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔比較例2〕
アクリル系粘着剤層の厚さを10μmに変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
〔比較例3〕
シリコーン系粘着剤塗布液の調製において、3官能性又は4官能性のシロキサン単位を含むオルガノポリシロキサンの配合量を80質量部に変更する以外、実施例1と同様にして剥離シート付き両面粘着シートを作製した。
ここで、前述した重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて以下の条件で測定(GPC測定)した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量である。
<測定条件>
・GPC測定装置:東ソー社製,HLC−8020
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK guard column HXL−H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
〔試験例1〕(損失正接の測定)
実施例および比較例で調製したアクリル系粘着剤塗布液を、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離シート(リンテック社製,RL−1,厚さ:38μm)の剥離処理面にナイフコーターで塗布したのち、90℃で1分間乾燥させ、厚さ25μmのアクリル系粘着剤層を形成した。このアクリル系粘着剤層を複数積層するとともに打ち抜き加工を行い、直径8mm、厚さ3mmの試験片を作製した。得られた試験片について、ねじり剪断法により、以下の条件で損失正接を測定した。結果を表1に示す。
・動的粘弾性測定装置:レオメトリック社製,DYNAMIC ANALYZER RDA
II
・周波数:1Hz
・温度:23℃
〔試験例2〕(粘着力の測定)
実施例および比較例で作製した剥離シート付き両面粘着シートから、アクリル系粘着剤層側の剥離シートを剥離し、露出したアクリル系粘着剤層にポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,PET25 S10,厚さ:25μm)を貼合し、ポリエチレンテレフタレートフィルム/アクリル系粘着剤層/透明樹脂フィルム/シリコーン系粘着剤層/剥離シートからなる積層体を得た。得られた積層体を25mm×250mmに裁断し、これをサンプルとした。
23℃、50%RHの環境下にて、上記サンプルから剥離シートを剥離し、露出したシリコーン系粘着剤層を、無アルカリガラス(コーニング社製,イーグルXG)に対し2kgのゴムローラを用いて貼付し、24時間放置した。
その後、万能型引張試験機(オリエンテック社製,テンシロンUTM−4−100)を用い、JIS Z0237:2009に準じて、剥離速度300mm/min、剥離角度180°の条件でシリコーン系粘着剤層の粘着力(mN/25mm)を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(ヘイズ値の測定)
実施例および比較例で使用した透明樹脂フィルム、ならびに実施例および比較例で作製した剥離シート付き両面粘着シートから2枚の剥離シートを剥離した両面粘着シート(アクリル系粘着剤層/透明樹脂フィルム/シリコーン系粘着剤層)に対して光を入射し、ヘイズメーター(日本電色工業社製,NDH2000)を使用し、JIS K7136:2000に準じてそれぞれのヘイズ値(%)を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例4〕(気泡残り評価)
実施例および比較例で作製した剥離シート付き両面粘着シートからアクリル系粘着剤層側の剥離シートを剥離し、露出したアクリル系粘着剤層を、70mm×140mmの大きさの化学強化ガラス板(コーニング社製,ゴリラガラス,厚さ:1.1mm,ヤング率:72GPa)に対しラミネーターで貼合し、剥離シート付きの表面保護パネルを得た。
次いで、剥離シート付きの表面保護パネルのシリコーン系粘着剤層から剥離シートを剥離し、露出したシリコーン系粘着剤層を、70mm×150mmの大きさのソーダライムガラス(セントラル硝子社製,厚さ:1.1mm)に対し手作業で貼合した。このとき、表面保護パネルのシリコーン系粘着剤層とソーダライムガラスとの間に気泡が残らなかった場合を気泡残り評価良好(○)、気泡が残った場合を気泡残り評価不良(×)と判断した。なお、この気泡残り評価では、3人の評価者それぞれが上記貼合作業を行い、3人とも気泡が残らなかった場合を評価良好(○)と判断し、一人でも気泡が残った場合は他の評価者の結果に拘わらず評価不良(×)と判断した。結果を表1に示す。
〔試験例5〕(再剥離性の評価)
試験例4で作製した表面保護パネルおよびソーダライムガラスの積層体(化学強化ガラス板/アクリル系粘着剤層/透明樹脂フィルム/シリコーン系粘着剤層/ソーダライムガラス)のシリコーン系粘着剤層とソーダライムガラスとの界面にて、表面保護パネル(化学強化ガラス板/アクリル系粘着剤層/透明樹脂フィルム/シリコーン系粘着剤層)とソーダライムガラスとを手作業で剥離した。このとき、問題なく剥離できた場合を再剥離性良好(○)、化学強化ガラス板またはソーダライムガラスが割れたり、剥離できなかった場合を再剥離性不良(×)と判断した。結果を表1に示す。
Figure 2016103372
表1から分かるように、実施例で得られた表面保護パネルは、手作業であっても、貼付時に気泡が残り難く、剥離も容易に行うことができた。
本発明に係る表面保護パネル用両面粘着シートおよび表面保護パネルは、例えばスマートフォンやタブレット端末等におけるディスプレイを保護するための表面保護パネルであって、エンドユーザーが貼付・剥離作業を行う表面保護パネルとして好適に使用することができる。
1…(表面保護パネル用)両面粘着シート
11…透明樹脂フィルム
12…アクリル系粘着剤層
13…シリコーン系粘着剤層
2a,2b…剥離シート
3…剥離シート付き両面粘着シート
4…透明硬質板
5…表面保護パネル
6…ディスプレイ

Claims (9)

  1. 透明樹脂フィルムと、
    前記透明樹脂フィルムの一方の面側に積層された、アクリル系粘着剤から構成されるアクリル系粘着剤層と、
    前記透明樹脂フィルムの他方の面側に積層された、シリコーン系粘着剤から構成されるシリコーン系粘着剤層と
    を備え、
    前記アクリル系粘着剤の23℃における損失正接が、0.3〜1.0であり、
    前記アクリル系粘着剤層の厚さが、25〜100μmであり、
    前記シリコーン系粘着剤層の無アルカリガラスに対する粘着力が、10〜300mN/25mmである
    ことを特徴とする、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に用いられる表面保護パネル用両面粘着シート。
  2. 前記アクリル系粘着剤層に透明硬質板が積層されることにより、表面保護パネルが構成され、
    前記表面保護パネルは、前記シリコーン系粘着剤層を介して、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に貼付される
    ことを特徴とする請求項1に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  3. 前記シリコーン系粘着剤層の厚さは、5〜100μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  4. 前記透明樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  5. 前記透明樹脂フィルムの厚さは、12〜100μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  6. 前記透明樹脂フィルムのヘイズ値は、1.5%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  7. 前記表面保護パネル用両面粘着シートのヘイズ値は、2.0%以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表面保護パネル用両面粘着シート。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の表面保護パネル用両面粘着シートと、
    前記表面保護パネル用両面粘着シートの前記アクリル系粘着剤層に積層された透明硬質板と
    を備えたことを特徴とする、モバイル電子機器のディスプレイ面側表面に用いられる表面保護パネル。
  9. 前記透明硬質板が、ガラス板、ポリカーボネート板またはアクリル樹脂板であることを特徴とする請求項8に記載の表面保護パネル。
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