JP6290466B2 - 粘着シート - Google Patents

粘着シート Download PDF

Info

Publication number
JP6290466B2
JP6290466B2 JP2017010932A JP2017010932A JP6290466B2 JP 6290466 B2 JP6290466 B2 JP 6290466B2 JP 2017010932 A JP2017010932 A JP 2017010932A JP 2017010932 A JP2017010932 A JP 2017010932A JP 6290466 B2 JP6290466 B2 JP 6290466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
meth
monomer
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017010932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017119871A (ja
Inventor
仁 又野
仁 又野
隆行 荒井
隆行 荒井
所司 悟
悟 所司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP2017010932A priority Critical patent/JP6290466B2/ja
Publication of JP2017119871A publication Critical patent/JP2017119871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6290466B2 publication Critical patent/JP6290466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、透明導電膜への貼付に使用される粘着性組成物、粘着剤(粘着性組成物を架橋させた材料)および粘着シートに関するものであり、特に、偏光板等の光学部材への貼付にも好適な粘着性組成物、粘着剤および粘着シートに関するものである。
近年、各種電子機器において、表示装置と入力手段とを兼ねたタッチパネルが多く使用されている。タッチパネルの種類には、主として、抵抗膜式、静電容量式、光学式および超音波式があり、抵抗膜式にはアナログ抵抗膜式およびマトリックス抵抗膜式があり、静電容量式には表面型および投影型がある。
最近注目されているスマートフォンやタブレット端末等のモバイル電子機器におけるタッチパネルでは、投影型静電容量式のものが多く使用されている。かかるモバイル電子機器における投影型静電容量式のタッチパネルとして、例えば、下から順に、液晶表示装置(LCD)、粘着剤層、透明導電膜(スズドープ酸化インジウム:ITO)、ガラス基板、透明導電膜(ITO)、および強化ガラスなどの保護層が積層されたものが提案されている。
上記液晶表示装置を構成する光学部品としては、一般的に液晶セルが用いられる。液晶セルは、一般に配向層を形成した2枚の透明電極基板の配向層を内側にして、スペーサにより所定の間隔になるように配置し、その周辺をシールして、2枚の透明電極基板の間に液晶材料を挟持したものである。通常、液晶セルにおける2枚の透明電極基板の外側には、それぞれ粘着剤を介して偏光板が接着される。
タッチパネルで使用される粘着剤としては、例えば、特許文献1に示されるものが知られている。この粘着剤は、モノマー単位として、炭素数4〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート100重量部に対して、カルボキシル基含有モノマー0.2〜20重量部を共重合成分として含有してなる(メタ)アクリル系ポリマー、並びに、(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、架橋剤として、過酸化物0.02〜2重量部、及びエポキシ系架橋剤0.005〜5重量部を含有する。
特開2009−242786号公報
前述のとおり、タッチパネルにおいては、液晶表示装置の偏光板を、粘着剤層を介して透明導電膜(ITO)に貼合する構成が想定される。かかる構成では、粘着剤がITOに直接接触するが、特許文献1に記載の粘着剤はカルボキシル基(酸成分)を含有するため、ITOを腐食させたり、ITOの抵抗値を変化させるといった問題が生じる。
一方、近年のモバイル電子機器の薄型化に伴い、構成部材である偏光板も薄型化が進んでいる。具体的には、偏光子であるポリビニルアルコールを両側から保持する保護フィルムの膜厚が低減された偏光板が用いられるようになってきている。このような偏光板は、保護フィルムにより偏光子の熱収縮を防ぐ能力に劣るため、従来よりも熱収縮が大きくなる傾向にある。また、上記保護フィルムの材質としても、トリアセチルセルロースに換えてシクロオレフィンポリマー等のアウトガスが生じ易い光学機能性フィルム等が適用されるようになってきている。そのため、それらに使用する粘着剤には、これまでよりも高い信頼性(耐久性)が求められている。
粘着剤の耐久性を向上させる方法としては、(メタ)アクリル系ポリマーの構成成分として、形成される単独重合体が高いガラス転移点(Tg)を有するモノマーを共重合させることが一般的である。しかしながら、薄型化した偏光板は、前述のとおり耐熱条件下にて大きな収縮応力が生じ、ガラス転移点を高く設計した粘着剤層では、その収縮応力を緩和することが困難となり、液晶セル等に反りが発生することとなる。これによって、液晶表示装置の端部にてセルギャップが広がり、表示性に悪影響を与えることがある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、透明導電膜等の被着体に酸成分による悪影響を与えず、かつ、耐久性に優れた粘着性組成物、粘着剤および粘着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、重量平均分子量が100万〜250万であり、重合体を構成するモノマー単位として、水酸基を有するモノマーと、芳香環を有するモノマーとを含有し、カルボキシル基を有するモノマーを含有しない(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)と、イソシアネート系架橋剤(B)とを含有し、前記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が、当該重合体を構成するモノマー単位として、前記水酸基を有するモノマーを1〜10質量%含有し、前記芳香環を有するモノマーを1〜10質量%含有する粘着性組成物を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る粘着性組成物においては、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)がカルボキシル基を有するモノマーを含有しないため、透明導電膜等の被着体に酸成分による悪影響を与えない。また、上記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が水酸基を有するモノマーおよび芳香環を有するモノマーを所定量含有することで、得られる粘着剤は耐久性が高いものとなる。
上記発明(発明1)において、前記粘着性組成物中における前記イソシアネート系架橋剤(B)の含有量は、前記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)100質量部に対して、0.1〜1質量部であることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)においては、有機材料と反応する官能基としてメルカプト基を有するシランカップリング剤(C)をさらに含有することが好ましい(発明3)。
第2に本発明は、前記粘着性組成物(発明1〜3)を架橋してなる粘着剤を提供する(発明4)。
第3に本発明は、基材と、粘着剤層とを備えた粘着シートであって、前記粘着剤層が、前記粘着剤(発明4)からなることを特徴とする粘着シートを提供する(発明5)。
第4に本発明は、基材と、粘着剤層とを備えた粘着シートであって、前記粘着剤層が、前記粘着剤(発明4)からなり、前記粘着剤層の前記基材と接する面と反対側の面に、透明導電膜が貼付されることを特徴とする透明導電膜貼付用の粘着シートを提供する(発明6)。
上記発明(発明6)において、前記透明導電膜は、スズドープ酸化インジウムからなることが好ましい(発明7)。
上記発明(発明5〜7)において、前記基材は、光学部材であることが好ましい(発明8)。
上記発明(発明8)において、前記光学部材は、偏光板であることが好ましい(発明9)。
第5に本発明は、2枚の剥離シートと、前記2枚の剥離シートの剥離面と接するように前記剥離シートに挟持された粘着剤層とを備えた粘着シートであって、前記粘着剤層が、前記粘着剤(発明4)からなることを特徴とする粘着シートを提供する(発明10)。
上記発明(発明5〜10)においては、前記粘着剤層と透明導電膜とを貼合し、得られた積層体について、65℃、95%RHの雰囲気に500時間暴露する湿熱促進試験を行ったときに、前記透明導電膜の下記式により算出される抵抗値増加率が、10%以下であることが好ましい(発明11)。
抵抗値増加率(%)={(R−R)/R}×100
(式中、Rは湿熱促進前の初期抵抗値であり、Rは湿熱促進後の抵抗値である。)
本発明に係る粘着性組成物の(メタ)アクリル酸エステル重合体は、カルボキシル基を有するモノマーを含有しないため、透明導電膜等の被着体に酸成分による悪影響を与えない。また、上記(メタ)アクリル酸エステル重合体が水酸基を有するモノマーおよび芳香環を有するモノマーを所定量含有することで、得られる粘着剤は耐久性が高いものとなる。
本発明の第1の実施形態に係る粘着シートの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る粘着シートの断面図である。 試験例6で作製した抵抗値測定サンプルの断面図である。 試験例6における試験方法を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔粘着性組成物〕
本実施形態に係る粘着性組成物(以下「粘着性組成物P」という。)は、重量平均分子量が100万〜250万であり、重合体を構成するモノマー単位として、水酸基を有するモノマー(水酸基含有モノマー)と、芳香環を有するモノマー(芳香環含有モノマー)とを含有し、カルボキシル基を有するモノマー(カルボキシル基含有モノマー)を含有しない(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)と、イソシアネート系架橋剤(B)とを含有する。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、水酸基含有モノマーを1〜10質量%含有し、芳香環含有モノマーを1〜10質量%含有する。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの両方を意味する。他の類似用語も同様である。また、「重合体」には「共重合体」の概念も含まれるものとする。
上記粘着性組成物Pにおいては、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が、酸成分であるカルボキシル基含有モノマーを含有しないため、貼付対象である透明導電膜を腐食させたり、透明導電膜の抵抗値を変化させることが抑制される。また、上記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が水酸基含有モノマーおよび芳香環含有モノマーを所定量含有することで、得られる粘着剤は凝集力と応力緩和性とを併せ持ち、耐久性が高いものとなる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、上記水酸基含有モノマーおよび芳香環含有モノマーの他に、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含有することが好ましく、特に主成分として含有することが好ましい。また、所望により、他のモノマー(カルボキシル基含有モノマーを除く)を含有してもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを含有することで、好ましい粘着性を発現することができる。アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙げられる。中でも、粘着性をより向上させる観点から、アルキル基の炭素数が1〜4の(メタ)アクリル酸エステルが好ましく、(メタ)アクリル酸メチルおよび(メタ)アクリル酸n−ブチルが特に好ましい。なお、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、アルキル基の炭素数が1〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを50〜98質量%含有することが好ましく、特に70〜96質量%含有することが好ましく、さらには80〜94質量%含有することが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として水酸基含有モノマーを含有するが、その水酸基は、イソシアネート系架橋剤(B)のイソシアネート基と反応性が高く、それらの反応によって、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)はイソシアネート系架橋剤(B)により架橋される。この架橋構造により、ゲル分率を所定の値に制御することができ、得られる粘着剤を耐久性に優れたものとすることができる。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等が挙げられ、中でも、イソシアネート系架橋剤(B)との反応性の点から(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルおよび(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましく、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチルが特に好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、水酸基含有モノマーを1〜10質量%含有し、好ましくは2〜8質量%含有し、特に好ましくは2.5〜5質量%含有する。水酸基含有モノマーの含有量が上記の範囲にあることで、形成される架橋構造が良好なものとなり、得られる粘着剤が優れた耐久性を有するものとなる。水酸基含有モノマーの含有量が1質量%未満では、架橋点が少なすぎて、得られる粘着剤が優れた耐久性を発揮しない。一方、水酸基含有モノマーの含有量が10質量%を超えると、架橋点が多すぎて、得られる粘着剤が柔軟でなくなり、応力緩和性が低下する。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として芳香環含有モノマーを含有するが、これにより、得られる粘着剤は、特に、シクロオレフィンポリマーを含有する保護フィルムを使用した偏光板(以下、「COP偏光板」と称する場合がある。)に対する耐久性に優れたものとなる。
芳香環含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸2−フェニルエチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸ナフチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸フェノキシブチル、エトキシ化o−フェニルフェノールアクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性クレゾール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド(EO)変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート等が挙げられ、中でも、重合性の点から(メタ)アクリル酸2−フェニルエチルが好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、芳香環含有モノマーを1〜10質量%含有し、好ましくは2〜8質量%含有し、特に好ましくは3〜5質量%含有する。芳香環含有モノマーの含有量が上記の範囲にあることで、得られる粘着剤が優れた応力緩和性および凝集力を発揮し、耐久性に優れたものとなる。芳香環含有モノマーの含有量が1質量%未満では、得られる粘着剤を偏光板用途等に使用した際に、光漏れの不具合が生じる。一方、芳香環含有モノマーの含有量が10質量%を超えると、得られる粘着剤の耐久性が悪化する。
上記他のモノマーとしては、上記水酸基含有モノマーの水酸基とイソシアネート系架橋剤(B)との反応を妨げないためにも、イソシアネート系架橋剤(B)と反応性を有する官能基を含まないモノマーが好ましい。かかる他のモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の脂肪族環を有する(メタ)アクリル酸エステル、アクリルアミド、メタクリルアミド等の非架橋性のアクリルアミド、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピル等の非架橋性の3級アミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、スチレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の重合態様は、ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体であってもよい。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の重量平均分子量は100万〜250万であり、好ましくは150万〜220万であり、特に好ましくは180万〜200万である。なお、本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の重量平均分子量が100万未満であると、得られる粘着剤が耐久性に劣るものとなる。また、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の重量平均分子量が250万を超えると、得られる粘着剤が応力緩和性に劣るものとなる。
なお、粘着性組成物Pにおいて、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、粘着性組成物Pは、水酸基含有モノマーおよび/または芳香環含有モノマーを構成モノマー単位として含有しない(メタ)アクリル酸エステル重合体をさらに含有してもよい。
粘着性組成物Pは、イソシアネート系架橋剤(B)を含有するが、このイソシアネート系架橋剤(B)は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が有する水酸基との反応性に優れるという利点がある。
イソシアネート系架橋剤(B)は、少なくともポリイソシアネート化合物を含むものである。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂環式ポリイソシアネートなど、及びそれらのビウレット体、イソシアヌレート体、さらにはエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ヒマシ油等の低分子活性水素含有化合物との反応物であるアダクト体などが挙げられ、中でもCOP偏光板に適用したときの耐久性の点から、トリメチロールプロパン変性の芳香族ポリイソシアネート、特にトリメチロールプロパン変性キシリレンジイソシアネートが好ましい。上記イソシアネート系架橋剤(B)は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
粘着性組成物P中におけるイソシアネート系架橋剤(B)の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)100質量部に対して、0.1〜1質量部であることが好ましく、特に0.2〜0.5質量部であることが好ましく、さらには0.3〜0.4質量部であることが好ましい。イソシアネート系架橋剤(B)の含有量が上記範囲にあることで、得られる粘着剤において応力緩和性、ひいては耐久性に優れた架橋構造を形成することができる。
粘着性組成物Pは、さらにシランカップリング剤を含有することが好ましく、特に、有機材料と反応する官能基としてメルカプト基を有するシランカップリング剤(以下「シランカップリング剤(C)」と称する場合がある。)を含有することが好ましい。メルカプト基は、イソシアネート系架橋剤(B)のイソシアネート基と容易に反応するため、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の架橋性官能基が、一般的なシランカップリング剤では作用しにくい水酸基のみであったとしても((メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が架橋性官能基としてカルボキシル基を含んでいなくても)、シランカップリング剤(C)によるカップリング効果が得られる。
シランカップリング剤(C)を含有する粘着性組成物Pを架橋させると、シランカップリング剤(C)のメルカプト基は、イソシアネート系架橋剤(B)のイソシアネート基と容易にチオウレタン結合を形成し、当該イソシアネート系架橋剤(B)の別のイソシアネート基は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の水酸基と反応して(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)を架橋し、三次元網目構造を形成する。そして、シランカップリング剤(C)のアルコキシシリル基は、(架橋された)(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)から適切な距離(イソシアネート系架橋剤(B)における複数のイソシアネート基の相互間の距離)をもって、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)にぶら下がった形となると推定される。これにより、優れたカップリング効果が発揮され、得られる粘着剤は、高温条件下や湿熱条件下でも、接着耐久性に優れたものとなる。この効果は、粘着剤の貼付対象がガラスや金属等の無機材料の場合に、特に顕著に発揮される。
シランカップリング剤(C)としては、分子内にメルカプト基を少なくとも1個、アルコキシシリル基を少なくとも1個有する有機ケイ素化合物であって、粘着剤成分との相溶性がよく、かつ光透過性を有するもの、例えば実質上透明なものが好適である。
かかるシランカップリング剤(C)の具体例としては、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン等のメルカプト基含有低分子型シランカップリング剤;3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン等のメルカプト基含有シラン化合物と、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキル基含有シラン化合物との共縮合物などのメルカプト基含有オリゴマー型シランカップリング剤などが挙げられる。中でも、耐久性を向上させる観点から、メルカプト基含有オリゴマー型シランカップリング剤が好ましく、特にメルカプト基含有シラン化合物とアルキル基含有シラン化合物との共縮合物が好ましく、さらには3−メルカプトプロピルトリメトキシシランとメチルトリエトキシシランとの共縮合物が好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粘着性組成物P中におけるシランカップリング剤(C)の含有量は、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)100質量部に対して、0.01〜1質量部であることが好ましく、特に0.05〜0.8質量部であることが好ましく、さらには0.1〜0.5質量部であることが好ましい。シランカップリング剤(C)の含有量が0.01質量部未満であると、当該シランカップリング剤(C)による効果が得られ難い。一方、シランカップリング剤(C)の含有量が1質量部を超えると、イソシアネート系架橋剤(B)と(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)との反応を阻害するおそれがある。
粘着性組成物Pには、所望により、アクリル系粘着剤に通常使用されている各種添加剤、例えば粘着付与剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、屈折率調整剤などを添加することができる。
〔粘着性組成物の製造方法〕
粘着性組成物Pは、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)を製造し、得られた(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)とイソシアネート系架橋剤(B)とを混合するとともに、所望により、添加剤を加えることで製造することができる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、重合体を構成するモノマー単位の混合物を通常のラジカル重合法で重合することにより製造することができる。(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の重合は、所望により重合開始剤を使用して、溶液重合法等により行うことができる。重合溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、トルエン、アセトン、ヘキサン、メチルエチルケトン等が挙げられ、2種類以上を併用してもよい。
重合開始剤としては、アゾ系化合物、有機過酸化物等が挙げられ、2種類以上を併用してもよい。アゾ系化合物としては、例えば、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1'−アゾビス(シクロヘキサン1−カルボニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、ジメチル2,2'−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4'−アゾビス(4−シアノバレリック酸)、2,2'−アゾビス(2−ヒドロキシメチルプロピオニトリル)、2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]等が挙げられる。
有機過酸化物としては、例えば、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーベンゾエイト、クメンヒドロパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エトキシエチル)パーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシビバレート、(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)パーオキシド、ジプロピオニルパーオキシド、ジアセチルパーオキシド等が挙げられる。
なお、上記重合工程において、2−メルカプトエタノール等の連鎖移動剤を配合することにより、得られる重合体の重量平均分子量を調節することができる。
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が得られたら、(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の溶液に、イソシアネート系架橋剤(B)、希釈溶剤、および所望により添加剤を添加し、十分に混合することにより、溶剤で希釈された粘着性組成物P(塗布溶液)を得る。
粘着性組成物Pを希釈して塗布溶液とするための希釈溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール等のアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、2−ペンタノン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル、エチルセロソルブ等のセロソルブ系溶剤などが用いられる。
このようにして調製された塗布溶液の濃度・粘度としては、コーティング可能な範囲であればよく、特に制限されず、状況に応じて適宜選定することができる。例えば、粘着性組成物Pの濃度が10〜40質量%となるように希釈する。なお、塗布溶液を得るに際して、希釈溶剤等の添加は必要条件ではなく、粘着性組成物Pがコーティング可能な粘度等であれば、希釈溶剤を添加しなくてもよい。この場合、粘着性組成物Pがそのまま塗布溶液となる。
〔粘着剤〕
本実施形態に係る粘着剤は、粘着性組成物Pを架橋してなるものである。本実施形態に係る粘着剤は、透明導電膜を貼付対象の一つとする。
粘着性組成物Pの架橋は、加熱処理により行うことができる。なお、この加熱処理は、粘着性組成物Pの希釈溶剤等を揮発させる際の乾燥処理で兼ねることもできる。
加熱処理を行う場合、加熱温度は、50〜150℃であることが好ましく、特に70〜120℃であることが好ましい。また、加熱時間は、30秒〜10分であることが好ましく、特に50秒〜2分であることが好ましい。さらに、加熱処理後、常温(例えば、23℃、50%RH)で1〜2週間程度の養生期間を設けることが特に好ましい。
上記の加熱処理(及び養生)により、イソシアネート系架橋剤(B)によって(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が架橋し、三次元網目構造が形成される。
本実施形態に係る粘着剤の23℃における貯蔵弾性率(G’)は、0.05〜0.20MPaであることが好ましく、特に0.08〜0.18MPaであることが好ましく、さらには0.1〜0.15MPaであることが好ましい。また、本実施形態に係る粘着剤の80℃における貯蔵弾性率(G’)は、0.05〜0.15MPaであることが好ましく、特に0.07〜0.15MPaであることが好ましく、さらには0.08〜0.13MPaであることが好ましい。23℃および80℃における貯蔵弾性率(G’)が上記の範囲内にあることで、所望の応力緩和性および凝集力が得られ、偏光板等の光学部材に適用したときに、耐久環境下(例えば80℃の高温下)での光学部材との界面またはガラス基板との界面における浮きや剥がれなどを効果的に防止することができる。なお、上記貯蔵弾性率は、JIS K7244−6に準拠して、測定周波数1Hzにてねじりせん断法により測定した値とする。
本実施形態に係る粘着剤のゲル分率は、30〜98%であることが好ましく、特に80〜95%であることが好ましい。ゲル分率が30%未満であると、粘着剤の凝集力が不足して、耐久性およびリワーク性が低下する場合がある。また、ゲル分率が98%を超えると、粘着力が低くなり過ぎて耐久性が低下する場合がある。
なお、粘着剤のゲル分率は、貼付時(養生期間経過後)での値である。具体的には、粘着性組成物を剥離シートに塗布し、加熱処理した後、23℃、50%RHの環境下にて7日間保管(養生)した後のゲル分率をいう。粘着剤のゲル分率は、養生期間経過前は、その値が変動するからである。このような観点から、養生期間が経過しているかどうか不明の場合、改めて、23℃、50%RHの環境下にて7日間保管した後、ゲル分率が上記範囲内となっていればよい。
〔粘着シート〕
図1に示すように、第1の実施形態に係る粘着シート1Aは、下から順に、剥離シート12と、剥離シート12の剥離面に積層された粘着剤層11と、粘着剤層11に積層された基材13とから構成される。
また、図2に示すように、第2の実施形態に係る粘着シート1Bは、2枚の剥離シート12a,12bと、それら2枚の剥離シート12a,12bの剥離面と接するように当該2枚の剥離シート12a,12bに挟持された粘着剤層11とから構成される。なお、本明細書における剥離シートの剥離面とは、剥離シートにおいて剥離性を有する面をいい、剥離処理を施した面および剥離処理を施さなくても剥離性を示す面のいずれをも含むものである。
いずれの粘着シート1A,1Bにおいても、粘着剤層11は、前述した粘着性組成物Pを架橋してなる粘着剤からなる。
粘着剤層11の厚さは、粘着シート1A,1Bの使用目的に応じて適宜決定されるが、通常5〜100μm、好ましくは10〜60μmの範囲であり、例えば、光学部材、特に偏光板用の粘着剤層として使用する場合には、10〜50μm、特に15〜30μmであることが好ましい。
基材13としては、特に制限は無く、通常の粘着シートの基材シートとして用いられているものは全て使用できる。例えば、所望の光学部材の他、レーヨン、アクリル、ポリエステル等の繊維を用いた織布または不織布;合成紙;上質紙、グラシン紙、含浸紙、コート紙等の紙類;アルミ、銅等の金属箔;ウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体等の発泡体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリウレタンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース等のセルロースフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリル樹脂フィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム、シクロオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルム;これらの2種以上の積層体などを挙げることができる。プラスチックフィルムは、一軸延伸または二軸延伸されたものでもよい。
光学部材としては、例えば、偏光板(偏光フィルム)、偏光子、位相差板(位相差フィルム)、視野角補償フィルム、輝度向上フィルム、コントラスト向上フィルム、液晶ポリマーフィルム、拡散フィルム、半透過反射フィルム等が挙げられる。中でも偏光板(偏光フィルム)、特にCOP偏光板は、収縮し易く、寸法変化が大きいため、耐久性を要求される観点から、本実施形態の粘着剤(上記粘着剤層11)を形成する基材として好適である。
基材13の厚さは、その種類によっても異なるが、例えば光学部材の場合には、通常10μm〜500μmであり、好ましくは50μm〜300μm、特に好ましくは80μm〜150μmである。
剥離シート12,12a,12bとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン酢酸ビニルフィルム、アイオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム等が用いられる。また、これらの架橋フィルムも用いられる。さらに、これらの積層フィルムであってもよい。
上記剥離シートの剥離面(特に粘着剤層11と接する面)には、剥離処理が施されていることが好ましい。剥離処理に使用される剥離剤としては、例えば、アルキッド系、シリコーン系、フッ素系、不飽和ポリエステル系、ポリオレフィン系、ワックス系の剥離剤が挙げられる。
剥離シート12,12a,12bの厚さについては特に制限はないが、通常20〜150μm程度である。
上記粘着シート1Aを製造するには、剥離シート12の剥離面に、上記粘着性組成物を含む溶液(塗布溶液)を塗布し、加熱処理を行って粘着剤層11を形成した後、その粘着剤層11に基材13を積層する。その後、養生期間を設けることが好ましい。なお、加熱処理および養生の条件については、前述した通りである。
また、上記粘着シート1Bを製造するには、一方の剥離シート12a(または12b)の剥離面に、上記粘着性組成物を含む塗布溶液を塗布し、加熱処理を行って粘着剤層11を形成した後、その粘着剤層11に他方の剥離シート12b(または12a)の剥離面を重ね合わせる。
上記塗布溶液を塗布する方法としては、例えばバーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法等を利用することができる。
粘着シート1A,1Bにおける粘着剤層11は、ヘイズ値(JIS K7136:2000に準じて測定した値)が、1.0%以下であることが好ましく、特に0.9%以下であることが好ましく、さらには0.8%以下であることが好ましい。ヘイズ値が1.0%以下であると、透明性が非常に高く、光学用途として好適なものとなる。
ここで、例えば、一方の面に透明導電膜が形成された液晶セルと、当該透明導電膜に積層された偏光板と、上記液晶セルの他方の面に積層された偏光板とを備えたタッチパネルの製造方法について説明する。第1の方法としては、基材13として偏光板を使用した粘着シート1Aを2枚用意し、第1の粘着シート1Aの剥離シート12を剥離して、露出した粘着剤層11と、液晶セルの一方の面に形成された透明導電膜とを貼合するとともに、第2の粘着シート1Aの剥離シート12を剥離して、露出した粘着剤層11と、液晶セルの他方の面とを貼合する。
第2の方法としては、粘着シート1Bを2枚用意し、第1の粘着シート1Bの一方の剥離シート12a(または12b)を剥離して、露出した粘着剤層11と、液晶セルの一方の面に形成された透明導電膜とを貼合する。また、第2の粘着シート1Bの一方の剥離シート12a(または12b)を剥離して、露出した粘着剤層11と、液晶セルの他方の面とを貼合する。次いで、第1の粘着シート1Bの他方の剥離シート12b(または12a)を剥離して、露出した粘着剤層11と、偏光板とを貼合する。同じく、第2の粘着シート1Bの他方の剥離シート12b(または12a)を剥離して、露出した粘着剤層11と、偏光板とを貼合する。
以上の粘着シート1A,1Bによれば、粘着剤層11が耐久性に優れるため、高温条件下または湿熱条件下でも、基材13や被着体との間で浮き、剥がれ、発泡等が生じることが防止・抑制される。特に、基材13をCOP偏光板とした場合でも、COP偏光板の変形によって生じ得る応力を粘着剤層11で吸収・緩和することができ、それにより、優れた耐久性が発揮される。
本実施形態に係る粘着シート1A,1Bは、透明導電膜を被着体とすることも好ましい。粘着性組成物Pにおける(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)は、当該重合体を構成するモノマー単位として、カルボキシル基含有モノマーを含有しないため、かかる透明導電膜に、酸成分による悪影響を与えることを抑制することができるためである。具体的には、透明導電膜を腐食させたり、透明導電膜の抵抗値を変化させることを抑制することができる。
上記透明導電膜としては、例えば、白金、金、銀、銅等の金属、酸化スズ、酸化インジウム、酸化カドミウム、酸化亜鉛、二酸化亜鉛等の酸化物、スズドープ酸化インジウム(ITO)、酸化亜鉛ドープ酸化インジウム、フッ素ドープ酸化インジウム、アンチモンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、アルミニウムドープ酸化亜鉛等の複合酸化物、カルコゲナイド、六ホウ化ランタン、窒化チタン、炭化チタン等の非酸化化合物などからなるものが挙げられる。
透明導電膜の抵抗値の変化に関しては、粘着剤層11と透明導電膜とを貼合し、得られた積層体について、65℃、95%RHの雰囲気に500時間暴露する湿熱耐久試験を行ったときに、透明導電膜の下記式により算出される抵抗値増加率が、10%以下であることが好ましく、特に9%以下であることが好ましく、さらには8%以下であることが好ましい。
抵抗値増加率(%)={(R−R)/R}×100
(式中、Rは湿熱耐久試験前の抵抗値であり、Rは湿熱耐久試験後の抵抗値である。)
抵抗値増加率が10%以下であれば、透明導電膜の導電性が実質的に低下せず、タッチパネルの機能が阻害されないものと考えられる。
基材13として偏光板を使用した粘着シート1A(以下「粘着剤層付き偏光板」と称する場合がある。)は、無アルカリガラスに対する粘着力が、0.1〜25N/25mmであることが好ましく、特に2〜20N/25mmであることが好ましい。粘着力が上記の範囲内にあることにより、ガラス板等の被着体との間で、浮きや剥がれなどを防止することができる。なお、ここでいう粘着力は、基本的にはJIS Z0237:2009に準じた180°引き剥がし法により測定した粘着力をいうが、測定サンプルは25mm幅、100mm長とし、当該測定サンプルを被着体に対し0.5MPa、50℃で20分加圧して貼付した後、常圧、23℃、50%RHの条件下で24時間放置してから、剥離速度300mm/minにて測定するものとする。
また、上記粘着剤付き偏光板は、上記被着体に貼付して、常圧、50℃、50%RHの条件下で2日放置した後の粘着力が、0.1〜25N/25mmであることが好ましく、特に2〜20N/25mmであることが好ましい。このように経時による粘着力の上昇が抑制されることで、リワーク性に優れたものと評価することができる。なお、ここでいう粘着力も、基本的にはJIS Z0237:2009に準じた180°引き剥がし法により測定した粘着力をいうが、測定サンプルは25mm幅、100mm長とし、当該測定サンプルを被着体に対し0.5MPa、50℃で20分加圧して貼付した後、上記条件(常圧,50℃,50%RH)で2日間放置してから、剥離速度300mm/minにて測定するものとする。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、粘着シート1Aの剥離シート12は省略されてもよいし、粘着シート1Bにおける剥離シート12a,12bのいずれか一方は省略されてもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
1.(メタ)アクリル酸エステル重合体の調製
攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下装置および窒素導入管を備えた反応容器に、アクリル酸n−ブチル87.5質量部、アクリル酸メチル5質量部、アクリル酸2−フェニルエチル5質量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル2.5質量部、酢酸エチル200質量部、および2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.08質量部を仕込み、上記反応容器内の空気を窒素ガスで置換した。この窒素雰囲気下中で攪拌しながら、反応溶液を60℃に昇温し、16時間反応させた後、室温まで冷却した。ここで、得られた溶液の一部を後述する方法で分子量を測定し、重量平均分子量200万の(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)の生成を確認した。
2.粘着性組成物の調製
上記工程(1)で得られた(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)100質量部(固形分換算値;以下同じ)と、イソシアネート系架橋剤(B)として、トリメチロールプロパン変性キシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製,商品名「タケネートD110N」)0.20質量部と、シランカップリング剤(C)として、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランとメチルトリエトキシシランとの共縮合物(信越化学社製,商品名「X41−1810」)0.30質量部とを混合し、十分に撹拌して、酢酸エチルで希釈することにより、粘着性組成物の塗布溶液を得た。
ここで、当該粘着性組成物の配合を表1に示す。なお、表1に記載の略号等の詳細は以下の通りである。
[(メタ)アクリル酸エステル重合体]
BA:アクリル酸n−ブチル
MA:アクリル酸メチル
PhEA:アクリル酸2−フェニルエチル
HEA:アクリル酸2−ヒドロキシエチル
4HBA:アクリル酸4−ヒドロキシブチル
AA:アクリル酸
3.粘着剤層付き偏光板の製造
得られた粘着性組成物の塗布溶液を、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離シート(リンテック社製,SP−PET3811,厚さ:38μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが25μmになるようにナイフコーターで塗布したのち、90℃で1分間加熱処理して粘着剤層を形成した。
次いで、ポリビニルアルコールフィルムからなる偏光子の一方の面をトリアセチルセルロースフィルムで保護し、他方の面をシクロオレフィンポリマーフィルムで保護してなる厚さ100μmのCOP偏光板を、上記粘着剤層の露出面とシクロオレフィンポリマーフィルムの表面とが接するように、上記粘着剤層と貼合し、23℃、50%RHで7日間養生することにより、粘着剤層付き偏光板を得た。
〔実施例2〜14,比較例1〜4〕
(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)を構成する各モノマーの種類および割合、ならびにイソシアネート系架橋剤(B)の配合量を表1に示すように変更する以外、実施例1と同様にして粘着剤層付き偏光板を製造した。
ここで、前述した重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて以下の条件で測定(GPC測定)したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
<測定条件>
・GPC測定装置:東ソー社製,HLC−8020
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK guard column HXL−H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
〔試験例1〕(ゲル分率の測定)
実施例または比較例にて粘着剤層付き偏光板の作製に使用した偏光板に替えて、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面をシリコーン系剥離剤で剥離処理した剥離シート(リンテック社製,SP−PET3801,厚さ:38μm)を使用し、粘着シートを作製した。具体的には、実施例または比較例の製造過程で得られた剥離シート/粘着剤層(厚さ:25μm)からなる構成体の露出している粘着剤層上に、上記剥離シートを剥離処理面側が接するように積層した。これにより、剥離シート/粘着剤層/剥離シートの構成からなる粘着シートを作製した。
得られた粘着シートを、23℃、50%RHの条件下で7日間養生した。その後、当該粘着シートを80mm×80mmのサイズにサンプリングして、その粘着剤層をポリエステル製メッシュ(メッシュサイズ200)に包み、粘着剤のみの質量を精密天秤にて秤量した。このときの質量をM1とする。
次に、上記ポリエステル製メッシュに包まれた粘着剤を、室温下(23℃)で酢酸エチルに24時間浸漬させた。その後粘着剤を取り出し、温度23℃、相対湿度50%の環境下で、24時間風乾させ、さらに80℃のオーブン中にて12時間乾燥させた。乾燥後の粘着剤のみの質量を、精密天秤にて秤量した。このときの質量をM2とする。ゲル分率(%)は、(M2/M1)×100で表される。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(ヘイズ値の測定)
測定サンプルとして、ゲル分率の測定に用いた粘着シートと同様の粘着シート(7日間養生済み)を用意した。当該粘着シートの粘着剤層(厚さ:25μm)について、ヘイズメーター(日本電色工業社製,NDH2000)を用いて、JIS K7136:2000に準じてヘイズ値(%)を測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(粘着力の測定)
実施例または比較例で得られた粘着剤層付き偏光板を裁断し、25mm幅、100mm長のサンプルを作製した。このサンプルから剥離シートを剥がし、露出した粘着剤層を介して無アルカリガラス(コーニング社製,イーグルXG)に当該サンプルを貼付したのち、栗原製作所社製オートクレーブにて0.5MPa、50℃で、20分加圧した。その後、常圧、23℃、50%RHの条件下で24時間放置してから、引張試験機(オリエンテック社製,テンシロン)を用い、JIS Z0237:2009に準じて、剥離速度300mm/min、剥離角度180°の条件で粘着力(貼付1日後の粘着力;N/25mm)を測定した。
また、上記サンプルを、前述したように0.5MPa、50℃で、20分加圧して上記無アルカリガラスに貼付したのち、常圧、50℃、50%RHの条件下で2日放置し、そのときの粘着力(貼付2日後の粘着力;N/25mm)を上記と同様にして測定した。結果をそれぞれ表1に示す。
〔試験例4〕(耐久性評価)
実施例または比較例で得られた粘着剤層付き偏光板を裁断し、233mm×309mmの大きさのサンプルを作製した。サンプルとしては、粘着剤層付き偏光板作製(粘着剤層形成)から23℃、50%RHの環境下にて7日間保管した後のものを用意した。このサンプルから剥離シートを剥がして、露出した粘着剤層を介して無アルカリガラス(コーニング社製,イーグルXG)に貼付したのち、栗原製作所製オートクレーブにて0.5MPa、50℃で、20分加圧した。
その後、下記の耐久条件の環境下に投入し、250時間後に10倍ルーペを用いて、浮きや剥がれの有無を確認した。評価基準は以下の通りである。結果を表1に示す。
◎:浮きや剥がれが確認されなかった。
○:0.5mm以下の大きさの浮きや剥がれが確認された。
×:0.6mm以上の大きさの浮きや剥がれが確認された。
<耐久条件>
・85℃dry
・60℃,相対湿度90%RH
〔試験例5〕(貯蔵弾性率の測定)
試験例1と同様にして、剥離シート/粘着剤層/剥離シートからなる粘着シートを作製した。その粘着シートから剥離シートを剥がし、粘着剤層を厚さ3mmになるように複数層積層した。得られた粘着剤層の積層体から、直径8mmの円柱体(高さ3mm)を打ち抜き、これをサンプルとした。
上記サンプルについて、JIS K7244−6に準拠し、粘弾性測定器(REOMETRIC社製,DYNAMIC ANALAYZER)を用いてねじりせん断法により、以下の条件で貯蔵弾性率(MPa)を測定した。結果を表1に示す。
測定周波数:1Hz
測定温度:23℃,80℃
〔試験例6〕(抵抗値増加率の測定)
実施例または比較例で得られた粘着剤層付き偏光板について、以下の試験方法により、電気抵抗値を測定し、抵抗値増加率を計算した。
図3に、抵抗値測定サンプルSの断面図を示す。スパッタにより、一方の面21aにITO膜22が設けられたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム21を用意し、PETフィルム21のITO膜22が設けられていない面21bと、ガラス板23の一方の面23aとを、接合テープ24(リンテック社製,商品名「タックライナーTL−70」)を介して接合した。
次に、ITO膜22のPETフィルム21と接している面とは反対側の面(以下「一方の面」という。)22aに、銀を含有する導電性樹脂材料(藤倉化成社製,商品名「FA−301CA」,ドータイトタッチパネル回路タイプ)を20mm×5mmの長方形の電極形状になるように塗布した後、温度80℃で20分間加熱し、乾燥させて、抵抗値の測定点となる電極25を2点形成した。その際、2点の電極25,25間の距離が20mmより僅かに大きくなるように、それらの位置を調整した。
一方、実施例または比較例で得られた粘着剤層付き偏光板1A’を、20mm×250mmの大きさに裁断し、剥離シートを剥離した(この時点で粘着剤層付き偏光板1A’は、偏光板13’と粘着剤層11とからなる積層体となっている)。そして、粘着剤層付き偏光板1A’の粘着剤層11が2点の電極25,25の際に沿うように(ギリギリ接しないように)、ITO膜22の一方の面22aに、粘着剤層付き偏光板1A’を貼付し、図3に示す抵抗値測定用サンプルSを作製した。
続いて、図4に示すように、デジタルハイテスタ(日置電機社製,商品名「3802−50」)30を用いて、電極25,25間の初期抵抗値R(Ω)を測定した。さらに、抵抗値測定用サンプルSを、60℃、90%RHの環境下に500時間放置した後、湿熱促進後抵抗値R(Ω)を測定した。得られた初期抵抗値Rおよび湿熱促進後抵抗値Rに基づき、抵抗値測定用サンプルSの抵抗値増加率を、以下の式に従って算出した。結果を表1に示す。
抵抗値増加率(%)={(R−R)/R}×100
Figure 0006290466
表1から分かるように、実施例で得られた粘着剤層の粘着剤は、透明導電膜の抵抗値変化を抑制することができ、また、耐久性に優れていた。
本発明の粘着剤および粘着シートは、透明導電膜、特にスズドープ酸化インジウム(ITO)からなる透明導電膜と、光学部材、特に偏光板との接着に好適である。
1A,1B…粘着シート
1A’…粘着剤層付き偏光板
11…粘着剤層
12,12a,12b…剥離シート
13…基材
13’…偏光板
21…PETフィルム
21a,21b…面
22…ITO膜
22a…面
23…ガラス板
23a…面
24…接合テープ
25…電極
30…デジタルハイテスタ
S…抵抗値測定用サンプル

Claims (8)

  1. 基材と、粘着剤層とを備えた粘着シートであって、
    前記粘着剤層が、粘着性組成物を架橋してなる粘着剤からなり、
    前記粘着性組成物が、
    重量平均分子量が100万〜250万であり、重合体を構成するモノマー単位として、水酸基を有するモノマーと、芳香環を有するモノマーとを含有し、カルボキシル基を有するモノマーを含有しない(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)と、
    イソシアネート系架橋剤(B)と、
    有機材料と反応する官能基としてメルカプト基を有するシランカップリング剤(C)と
    を含有し、
    前記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が、当該重合体を構成するモノマー単位として、前記水酸基を有するモノマーを〜10質量%含有し、前記芳香環を有するモノマーを1〜10質量%含有する
    粘着性組成物であり、
    前記粘着剤層の厚さが、5〜100μmである
    ことを特徴とする粘着シート
  2. 前記粘着性組成物中における前記イソシアネート系架橋剤(B)の含有量は、前記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)100質量部に対して、0.1〜1質量部であることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート
  3. 前記粘着剤層の前記基材と接する面と反対側の面に透明導電膜が貼付される
    透明導電膜貼付用の、請求項1または2に記載の粘着シート。
  4. 前記透明導電膜が、スズドープ酸化インジウムからなることを特徴とする請求項3に記載の粘着シート。
  5. 前記基材は、光学部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の粘着シート。
  6. 前記光学部材は、偏光板であることを特徴とする請求項に記載の粘着シート。
  7. 2枚の剥離シートと、
    前記2枚の剥離シートの剥離面と接するように前記剥離シートに挟持された粘着剤層と
    を備えた粘着シートであって、
    前記粘着剤層が、粘着性組成物を架橋してなる粘着剤からなり、
    前記粘着性組成物が、
    重量平均分子量が100万〜250万であり、重合体を構成するモノマー単位として、水酸基を有するモノマーと、芳香環を有するモノマーとを含有し、カルボキシル基を有するモノマーを含有しない(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)と、
    イソシアネート系架橋剤(B)と、
    有機材料と反応する官能基としてメルカプト基を有するシランカップリング剤(C)と
    を含有し、
    前記(メタ)アクリル酸エステル重合体(A)が、当該重合体を構成するモノマー単位として、前記水酸基を有するモノマーを2〜10質量%含有し、前記芳香環を有するモノマーを1〜10質量%含有する
    粘着性組成物であり、
    前記粘着剤層の厚さが、5〜100μmである
    ことを特徴とする粘着シート。
  8. 前記粘着剤層と透明導電膜とを貼合し、得られた積層体について、65℃、95%RHの雰囲気に500時間暴露する湿熱促進試験を行ったときに、前記透明導電膜の下記式により算出される抵抗値増加率が、10%以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の粘着シート。
    抵抗値増加率(%)={(R−R)/R}×100
    (式中、Rは湿熱促進前の初期抵抗値であり、Rは湿熱促進後の抵抗値である。)
JP2017010932A 2017-01-25 2017-01-25 粘着シート Active JP6290466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017010932A JP6290466B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017010932A JP6290466B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 粘着シート

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013026091A Division JP6196781B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017119871A JP2017119871A (ja) 2017-07-06
JP6290466B2 true JP6290466B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=59271975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017010932A Active JP6290466B2 (ja) 2017-01-25 2017-01-25 粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6290466B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7003545B2 (ja) * 2017-10-03 2022-01-20 Dic株式会社 発泡体基材粘着テープ、物品及び電子機器
WO2019107951A1 (ko) * 2017-11-30 2019-06-06 주식회사 엘지화학 광학 적층체
JP7447475B2 (ja) * 2019-12-20 2024-03-12 Dic株式会社 基材の回収方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4236148B2 (ja) * 2001-06-27 2009-03-11 日本カーバイド工業株式会社 偏光フィルム用感圧接着剤組成物
JP5531190B2 (ja) * 2009-02-27 2014-06-25 綜研化学株式会社 アクリル系粘着剤およびこれを利用した偏光フィルム用粘着シート並びに粘着型偏光フィルム
JP5524640B2 (ja) * 2010-01-26 2014-06-18 大王製紙株式会社 粘着シート
JP5544954B2 (ja) * 2010-03-18 2014-07-09 サイデン化学株式会社 光学用粘着剤組成物
JP5725760B2 (ja) * 2010-08-19 2015-05-27 大同化成工業株式会社 タッチパネル用粘着剤組成物に用いるアクリル系高分子化合物
JP5540383B2 (ja) * 2010-10-25 2014-07-02 王子ホールディングス株式会社 錫ドープ酸化インジウム膜用粘着剤および両面粘着シート
JP5854791B2 (ja) * 2010-12-03 2016-02-09 日本合成化学工業株式会社 粘着剤、光学部材用粘着剤、粘着剤層付き光学部材、画像表示装置、活性エネルギー線硬化性粘着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017119871A (ja) 2017-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6196781B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6097589B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6307189B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6114647B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6114648B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6112892B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6216519B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
JP6114649B2 (ja) 粘着性組成物、粘着剤および粘着シート
KR102157557B1 (ko) 점착성 조성물, 점착제 및 점착시트
JP6200065B2 (ja) 粘着剤および粘着シート
KR102387023B1 (ko) 투명도전막 첩부용 점착시트
KR20140103044A (ko) 점착성 조성물, 점착제 및 점착시트
JP6368410B2 (ja) タッチパネル
JP6290466B2 (ja) 粘着シート
JP2020139038A (ja) 繰り返し屈曲デバイス用粘着剤、粘着シート、繰り返し屈曲積層部材および繰り返し屈曲デバイス
JP6227744B2 (ja) 透明導電膜貼付用粘着剤および粘着シート
JP6325633B2 (ja) 透明導電膜貼付用粘着剤および粘着シート
JP7504586B2 (ja) 粘着シート、繰り返し屈曲積層部材および繰り返し屈曲デバイス
KR20200104785A (ko) 반복 굴곡 디바이스용 점착제, 점착시트, 반복 굴곡 적층부재 및 반복 굴곡 디바이스

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6290466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250