JPWO2015194576A1 - 超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015194576A1
JPWO2015194576A1 JP2016529389A JP2016529389A JPWO2015194576A1 JP WO2015194576 A1 JPWO2015194576 A1 JP WO2015194576A1 JP 2016529389 A JP2016529389 A JP 2016529389A JP 2016529389 A JP2016529389 A JP 2016529389A JP WO2015194576 A1 JPWO2015194576 A1 JP WO2015194576A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting coil
resin
superconducting
layer
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016529389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6276406B2 (ja
Inventor
昌宏 川崎
昌宏 川崎
沖代 賢次
賢次 沖代
唯 新井
唯 新井
照久 宮副
照久 宮副
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2015194576A1 publication Critical patent/JPWO2015194576A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6276406B2 publication Critical patent/JP6276406B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/06Coils, e.g. winding, insulating, terminating or casing arrangements therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/3802Manufacture or installation of magnet assemblies; Additional hardware for transportation or installation of the magnet assembly or for providing mechanical support to components of the magnet assembly
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/381Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using electromagnets
    • G01R33/3815Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using electromagnets with superconducting coils, e.g. power supply therefor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/048Superconductive coils
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/02Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F5/00Coils
    • H01F5/06Insulation of windings
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/20Permanent superconducting devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/3806Open magnet assemblies for improved access to the sample, e.g. C-type or U-type magnets

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

高磁場においても、部材間の剥離により発生するジュール熱を低減し、クエンチフリーな超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置を提供することが課題である。本発明に係る超電導コイルは、巻枠と、前記巻枠に巻きつけられた超電導線とを有し、前記巻枠と前記超電導線との間に、熱可塑性樹脂を含む第1の樹脂層と、熱硬化性樹脂を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の間に位置し、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物を含む混合層と、を有する。

Description

本発明は、超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)のクエンチ低減に関するものである。
超電導線を用いた超電導コイルに求められている出力は、年々上昇しており、それに伴って電磁力も増加している。このため、超電導線自身や超電導コイルの部材間に発生するせん断応力が増加し、超電導線を覆う材料や、超電導コイルを構成する部材間で剥離が生じ、剥離の際に発生するジュール熱が、クエンチを誘発するという問題がある。この問題の解決のため、超電導線を覆う材料や、超電導コイルを構成する部材間の接着力を強固にすることにより部材間の剥離を防止し、クエンチを抑制する必要がある。
従来技術では、例えば超電導線の巻線部と絶縁板との接着力強化に対しては、超電導導体と絶縁板との間に、接着材となる樹脂材料を挿入し、せん断応力に耐えうるような工夫がなされている(特許文献1)。
特開2005−340637号公報
しかし、特許文献1の構成を採用したとしても、部材界面の接着力を増加させた効果以上にせん断応力が増加した場合には、部材間が剥離してその際に発生するジュール熱によりクエンチが発生する恐れがある。
そこで、本発明は、クエンチの原因の一つである部材間の界面剥離を回避するために、部材間の接着力を従来以上に強固にさせた超電導線、超電導コイル及びMRI装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る超電導コイルは、巻枠と、前記巻枠に巻きつけられた超電導線とを有し、前記巻枠と前記超電導線との間に、熱可塑性樹脂を含む第1の樹脂層と、熱硬化性樹脂を含む第2の樹脂層と、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の間に位置し、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物を含む混合層と、を有する。
本発明により、部材間の接着力を従来以上に強固にした超電導線、超電導コイル及びMRI装置を提供でき、クエンチの原因の一つである部材間の界面剥離を回避できる。
超電導コイルの断面図である。 超電導コイルの断面拡大図である。 丸線を用いた場合の超電導コイルの断面拡大図である。 MRI装置の全体斜視図である。 超電導線の断面図である。
以下、図面等を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の説明は本実施形態の内容の具体例を示すものであり、本実施形態がこれらの説明に限定されるものではなく、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能である。また、本実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係る超電導コイルの断面図である。図2は図1の超電導コイルの電導線の断面拡大図である。図1に示されているように、超電導コイルは、巻枠1と巻枠1に巻きつけられた超電導線2とを有し、超電導線2を固着する樹脂で構成する自己融着層3により、一体化されている。巻枠1を構成する材料は、ステンレス鋼やアルミなどの非磁性金属を用いる。電気的絶縁と断熱性を確保するために、巻枠1と超電導線2との間に絶縁板5、絶縁板6を挿入する。また、巻枠1と超電導線2との間には、摩擦力を低減するために、ふっ素樹脂などの摩擦材を挿入する場合もある。 ここで、絶縁板5は巻枠1の内周面に接する位置に配置され、絶縁板6は巻枠1のフランジ側の表面と接する位置に配置されている。
絶縁板5、絶縁板6は、ガラス繊維からなる強化材と伝熱抵抗を高くするために熱伝導率が低い絶縁材とを積層して構成する。絶縁材には厚さの調整が容易で、樹脂などで含浸させることもできることからポリエチレンテレフタレート(PET)やポリイミドなどが適している。
超電導線2の表面上には絶縁被覆8が施され、さらにこの絶縁被覆8の表面上には、自己融着層3を設ける。絶縁被覆8には厚さ10〜100μm程度のポリビニルホルマール、エポキシ、ポリイミド、ポリアミドイミド等や、これらの上にガラスやポリエステル等の繊維を巻回したもの等を用いる。自己融着層3には厚さ10〜100μm程度のフェノキシ、エポキシ、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ナイロン等の熱可塑性樹脂を用いる。融着させるための加熱温度は絶縁被覆8の軟化温度よりも低い75℃以上150℃以下とする。厚さは接着力を確保し、かつ熱伝導を損なわない程度の範囲としている。
超電導コイルに用いる絶縁被覆8を施した超電導線2の表面に自己融着層3を設けることにより得られた超電導線2は、超電導線2どうしが強固に固着されるため、超電導線2間の剥離が起らずクエンチを抑制できる。また、樹脂の含浸が必要なくなるため、工程数と製造時間を大幅に削減できる。
超電導コイルの内周面の曲面部には、シート状のガラス強化材および絶縁材を一層ずつ積層したものに樹脂を含浸させたプリプレグシート7を配置する。プリプレグシート7に含浸する樹脂は、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテル(BPADGE)等のエポキシを主剤とし、硬化剤に無水フタル酸やジシアンジアミドを混合し、溶媒としてエタノール等を使用したものを使用する。そして、プリプレグシート7は、75℃から150℃程度に加熱することにより、絶縁板5、絶縁板6を構成する部材と固着させることができる。このようにすることで積層されたシートが互いに接着され、一体化し、繊維強化プラスチック(FRP)のような状態になり、それぞれの間で剥離が生じることを防ぐことができる。
プリプレグシート7を、75℃から150℃程度に加熱する際はコイル全体を加熱する。このため、自己融着層3が軟化し、室温に戻した際に自己融着層3が硬化することにより、自己融着層3で超電導線2どうしが固着する。更に、自己融着層3とプリプレグシート7に含まれる樹脂がコイルを75℃から150℃程度に加熱する際に混じり合い、自己融着層3とプリプレグシート7の混合層9が形成される。これは、自己融着層3とプリプレグシート7との間に圧力をかけることによって、熱可塑型の自己融着層3と熱硬化型の樹脂液を含むプリプレグシート7が接触する界面で、75℃から150℃程度加熱した初期に、自己融着層3が溶解し、プリプレグシート7に含まれた樹脂液と混じるためである。なお、適切な厚さの混合層9を作成するためには、自己融着層3とプリプレグシート7との間にかける圧力は、例えば0.2〜0.5MPaとすることが好ましい。この範囲よりも小さい圧力、大きい圧力をかけた場合でも一定の厚さの混合層を作成できるが、巻枠1に超電導線を巻きつけた際に超電導線が崩れ、超電導コイルがMRI装置の運用に十分な磁界を得られない可能性がある。そこで、十分な磁界を得られるように圧力を0.2〜0.5MPaとすることが好ましい。
なお、各図では自己融着層3、混合層9の厚さ、プリプレグシート7の厚さが同じオーダーのように表わされているが、これは分かりやすさを重視した表現のためであり、実際には混合層9の厚さは自己融着層3、プリプレグシート7の厚さよりもかなり小さい。
表1、表2、表3に比較例及び実施例を示す。実験により、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間の接着強度は混合層9の厚さや自己融着層3を構成する樹脂の種類に依存することが分かった。なお、表1、表2、表3ではプリプレグシート7に含まれる樹脂として、ビスフェノールAジグリシジルエーテル(BPADGE)のみを例示している。実験の結果、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間の接着強度のプリプレグシート7に含まれる樹脂への依存性は小さいことが判明しているため、プリプレグシート7に含まれる樹脂は、エポキシを主剤とする熱硬化性の樹脂であれば差し支えない。
比較例1では自己融着層3を構成する樹脂としてフェノキシを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。しかし、混合層9は設けなかった。このとき、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度は24MPaであった。なお、本実施形態において、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度とは、「絶縁被覆8と自己融着層3の間のせん断接着強度、自己融着層3と混合層9の間のせん断接着強度、混合層9とプリプレグシート7の間のせん断接着強度、プリプレグシート7と絶縁板5(絶縁板6)の間のせん断接着強度のうちで最も小さい強度」を指す。
実施例1−1〜実施例1−7では自己融着層3を構成する樹脂としてフェノキシを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。各実施例ではさらに厚さの異なる混合層9を設けた。超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度を測定した(表1参照)。混合層9の厚さを10nmにしたとき、せん断接着強度61MPaであった。混合層9を厚くすれば厚くするほど、せん断接着強度は向上した。
比較例2では自己融着層3を構成する樹脂としてナイロンを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。しかし、混合層9は設けなかった。このとき、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度は21MPaであった。
実施例2−1〜実施例2−4では自己融着層3を構成する樹脂としてナイロンを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。各実施例ではさらに厚さの異なる混合層9を設けた。超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度を測定した(表2参照)。混合層9の厚さを10nmにしたとき、せん断接着強度43MPaであった。混合層9を厚くすれば厚くするほど、せん断接着強度は向上した。
比較例3では自己融着層3を構成する樹脂としてポリイミドを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。しかし、混合層9は設けなかった。このとき、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度は5MPaであった。
実施例3−1〜実施例3−3では自己融着層3を構成する樹脂としてポリイミドを用い、プリプレグシート7が含む樹脂としてビスフェノールAジグリシジルエーテルを用いた。各実施例ではさらに厚さの異なる混合層9を設けた。超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度を測定した(表3参照)。混合層9の厚さを10nmにしたとき、せん断接着強度20MPaであった。混合層9を厚くすれば厚くするほど、せん断接着強度は向上した。
本方式では混合層9が所定以上の厚さになり、自己融着層3とプリプレグシート7に含まれる樹脂との分子が相互に絡み合い、超電導線2と絶縁板5、絶縁板6とが、自己融着層3、プリプレグシート7及び混合層9によって強固に接着される。これにより、超電導コイルにおける超電導線2と絶縁板5、絶縁板6の間の剥離を防止することができ、クエンチを大幅に低減することが可能となる。
自己融着層3を構成する樹脂がフェノキシ、ナイロン、ポリイミドのいずれであっても、混合層9の厚さを大きくすればするほど、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度は向上する。なお、実験結果によれば混合層9を少なくとも10nm以上にすれば、混合層9を設けない場合と比較して、せん断接着強度は2倍以上向上することが分かった。また、混合層9を少なくとも30nm以上にすれば、混合層9を設けない場合と比較して、せん断接着強度は3倍以上向上することが分かった。また、混合層9を少なくとも100nm以上にすれば、混合層9を設けない場合と比較して、せん断接着強度は4倍以上向上することが分かった。なお、表には示していないが、エポキシ、ポリアミド、ポリエステルなどの他の熱可塑性樹脂でも同様の傾向があることが分かっている。
さらに、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度の絶対値に着目すると、以下のように分析できる。
<強度A>
(1)自己融着層3を構成する樹脂にフェノキシを用い、混合層9の厚さを10nm以上にした場合、(2)自己融着層3を構成する樹脂にナイロンを用い、混合層9の厚さを25nm以上にした場合、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度が60MPa以上となる。
<強度B>
(1)自己融着層3を構成する樹脂にフェノキシを用い、混合層9の厚さを20nm以上にした場合、(2)自己融着層3を構成する樹脂にナイロンを用い、混合層9の厚さを100nm以上にした場合、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度が80MPa以上となる。
<強度C>
自己融着層3を構成する樹脂にフェノキシを用い、混合層9の厚さを50nm以上にした場合、超電導コイルの巻枠1と超電導線2の間のせん断接着強度が100MPa以上となる。
Figure 2015194576
Figure 2015194576
Figure 2015194576
また、プリプレグシート7の効果は、シート状のものを貼り付けるため、巻枠1の内周面に倣った形状を作ることができ、隙間が生じない構造にすることができる。それに加え、このように複数の材料を組み合わせることにより、部材界面の接着力や部材自体の線膨張係数や伝熱抵抗を制御することができ、後述するようなスペーサに必要な特性を持った、好適な部材を形成できる。
一方、巻枠1のフランジ側の平面に形成される絶縁板5には、予め成型したFRPを配置してもよい。このFRPの構成材料は、前述したシート状の部材と同等の特性を持つ材料とする。
このように圧力を負荷して成型したFRPは、樹脂の含有量を調整することができ、また、樹脂の間にボイドが入ることを防げるため密着性が向上し、高強度にでき、厚さなども調整しやすい。
このため、絶縁板の特性を安定化させることができる。また、製作時の扱いも容易であるため、組立工程を短縮でき、コストを低減することができる。
絶縁板5、絶縁板6は、室温から極低温(液体ヘリウム温度:4.2K)までの熱ひずみが、超電導線2の熱ひずみ−0.4%に対して、±0.1%の−0.3〜−0.5%となるように絶縁材と強化材とを構成するとよい。
一般的に超電導コイルの含浸に用いる樹脂のヤング率は10GPa程度で、含浸不良などで0.1mm程度の欠陥が存在する可能性を考慮すると、樹脂の強度は10〜20MPa程度となることが予想される。そのため超電導線2と絶縁板5、絶縁板6との間で0.1%〜0.2%の熱ひずみが発生すると、含浸樹脂の割れが生じて発熱したり、励磁時に部材間の剥離が発生して発熱が起こり、クエンチの要因となる可能性がある。
そのため、このように絶縁板5、絶縁板6の熱ひずみを超電導線2に対して±0.1%以下に調整し、熱ひずみ差を制御することにより、含浸樹脂の割れを防ぎ、クエンチの原因となる発熱を抑制することができる。例えば、絶縁材としてポリイミドのフィルムを用いる場合には、室温から極低温で発生する熱ひずみは、それぞれガラスは−0.15%、ポリイミドのフィルムは−0.6%であるため、ガラスとポリイミドのフィルムとの比率が決まり、ガラスが1に対して、ポリイミドのフィルムは0.5以上3.5以下となる。
このような構造にすることにより、超電導コイルを冷却した場合でも、超電導線2と絶縁板5、絶縁板6とが一体となったままで変位し、超電導導体での発熱を避けることができる。
超電導コイルの磁場強度は、コイルの形状、大きさ、構造により異なるが、本構造では、自己融着層3により超電導線間を固着しているため、自己融着層3の強度以下で使用することが好ましい。
自己融着層3の強度は、一般的に100〜200MPa程度なので、それ以下となるような条件で設計される。
安全率を2倍取ると考えると、50MPa以下が適当である。より厳しい条件で用いられる場合でも100MPa以上で用いることは現実的ではないため、上限は100MPa程度と考えられる。
絶縁板5、絶縁板6の伝熱抵抗を大きくするほど伝熱量は小さくなるため、超電導コイルを高磁場で使用する場合は、超電導コイルに用いる絶縁材は伝熱抵抗を大きくする必要がある。しかし、絶縁材を増やしすぎるとコイル全体の剛性が低くなり、また、コスト上昇にもつながってしまう。そのため、磁場に応じて適正な絶縁抵抗を設定する必要がある。巻枠1と絶縁板5、絶縁板6との間で部材間の剥離発熱が生じた場合、発熱は巻枠1と絶縁板5、絶縁板6とに伝熱するが、その量はそれぞれの伝熱抵抗により決まる。
巻枠1は、一般的にステンレス鋼を用いて製作されることが多いため、ここではこのような構造について説明する。
絶縁板5、絶縁板6の厚さを変えた時の伝熱抵抗と限界入熱量との関係は、ほぼ線形の関係となる。コイルの仕様をもとに発熱量を推定し、それに応じて伝熱抵抗を設定するとよい。磁場を増加させた場合、線材の温度裕度が低下するため、それを考慮した伝熱抵抗とする。
このように超電導線2と巻枠1との間の部材間の剥離部に接着強度が高い自己融着層3、プリプレグシート7、十分大きな伝熱抵抗をもつ、熱ひずみを調整した絶縁板5、絶縁板6を挿入することにより、高磁場を発生する負荷の大きい超電導コイルにおいても、クエンチのない安定した状態で使用することができる。
このような超電導コイルの全体を、超電導線2を超電導転移温度以下の温度に保つために、液体ヘリウムなどの極低温の液体中に浸漬させる。このように冷却することにより超電導コイルが超電導状態となり、そこに電流を流すことにより磁場を発生させる。
このように極低温下においては、各部材の比熱が著しく小さくなるため、わずかな発熱で超電導状態から常電導状態に転移するクエンチが生じる可能性がある。
極低温下の超電導コイルでクエンチが生じる原因としては機械的擾乱が挙げられる。超電導コイルを含浸している樹脂の割れや、超電導コイルを構成している部材どうし、あるいは、その周辺の部材との間で相対的変位が発生した場合の部材間の剥離などの機械的擾乱が起こると、それに伴い発熱が生じクエンチを引き起こす。
このような樹脂の割れや部材間の剥離は、超電導コイルを冷却することにより、超電導コイルを構成する各部材が熱収縮し、それぞれ収縮率が異なるため、自己融着層3が熱応力により割れて、構成部材間で剥離が生じ、さらに励磁時に電磁力を受けることにより、剥離が進展し、構成部材間で相対的な変位が生じるために起こると考えられる。
なお、超電導線2を巻枠1に巻きつける際に電磁力を受けた場合の対策の一つとして、超電導線2に張力が残り、巻枠1に対して滑らないように、予め一定以上の張力を負荷した状態で巻き付ける方法を採用してもよい。
図2は角線を用いた超電導コイルの断面拡大図である。図1の一部を拡大した図2の超電導コイルは、超電導線2、自己融着層3、絶縁被覆8、絶縁板5、プリプレグシート7、混合層9を有する。
図3は丸線を用いた超電導コイルの断面拡大図である。超電導コイルは、図2の角線の場合と同様に、超電導線2、絶縁被覆8、自己融着層3、混合層9、プリプレグシート7、絶縁板6を有する。
MRI装置には、オープン型とトンネル型の2種類があり、本実施形態の超電導コイルを用いると、どちらのMRI装置においてもクエンチ発生を抑止できる。特にオープン型では上下に超電導コイルを配置するため、筒状にコイルを配置するトンネル型に比べて超電導コイルに加わる磁場によるせん断応力が大きくなる。このため、超電導コイルを形成する部材間の剥離や樹脂の割れによるジュール熱によってクエンチ発生の可能性が高まるので、接着力向上によりクエンチ発生を抑止する本実施形態の効果は高い。本実施形態の採用により、MRI装置でのクエンチ発生率を1%未満にまで低減することができる。
図4を用いて、磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置という)を説明する。
MRI装置20は、一対の静磁場発生部21と、連結部材22を有し、これらは垂直方向を指す中心軸Zが回転対称軸となるように連結される。一対の静磁場発生部21と連結部材22により形成された空間を撮像領域23という。この撮像領域23を挟むようにして傾斜磁場発生部24が存在する。また、MRI装置20は、被検体25を載せるベッド26と、ベッド26に載せられた被検体25を撮像領域23へ搬送する搬送手段27を有する。
一対の静磁場発生部21は、実施例1で説明した超電導コイルを備えており、この超電導コイルにより静磁場を発生する。
さらに、MRI装置10は、図4の全体斜視図に表わされない他の構成要素として、被検体25にNMR現象を発現させる共鳴周波数の電磁波を撮像領域23に向けて照射するRF発振部(RF;Radio Frequency)28と、NMR現象が発現し水素原子核のスピンの状態が変化する際に放出される応答信号を受信する受信コイル29と、MRI装置10の各部を制御する制御装置30、受信した信号を処理して解析を行う解析装置31を備える。
そして、静磁場発生部21は、撮像領域23に均一な静磁場(均一磁場)を発生させるものであって、傾斜磁場発生部24は、撮像領域23における磁場強度が傾斜するように均一磁場に対して傾斜磁場を重畳させるものである。このように構成されることによりMRI装置10は、撮像領域23の関心領域(通常1mm厚のスライス面)だけにNMR現象を発現させて、被検体25の断層を画像化するものである。
傾斜磁場発生部24は、一対の静磁場発生部21の対向面にそれぞれ設けられた一対の収容空間に配置されている。この傾斜磁場発生部24は、MRI装置20の動作時に撮像領域23の直交する三方向に対し、任意に切り替えて、傾斜磁場を重畳させるものである
このように撮像領域23における磁場の強度が、直交する三方向に任意に切り替わって傾斜することにより、NMR現象が発現する三次元位置が明らかになる。
ここでは垂直磁場型のMRI装置を例示して説明したが、図示しない水平磁場型のMRI装置でも本実施形態の構成を利用可能である。
図5は、超電導線の断面図である。図5に示されているように、超電導線は、超電導原料10、金属シース11、金属シース11を覆う絶縁被覆12、自己融着層13、樹脂の混合層14、プリプレグシート15、絶縁体16から成る。
図1〜図3では、超電導コイルを主体とした発明とした説明をしてきたが、図4では「自己融着層13、樹脂の混合層14、プリプレグシート15を備えた超電導線」として発明を説明する。
本実施形態の金属シース超電導線では、金属シース11中に少なくとも1個以上の超電導原料10がフィラメント状に埋め込まれた構造を有している。また、超電導線材の形状としては、丸型もしくは、角型、テープ形状、もしくは、これら丸線を撚り合わせた集合形状のものとすることができる。
超電導原料10としては、NbTi、MgB2や、酸化物超電導体、有機超電導体等、幅広い範囲から選択することが可能である。
金属シース11としては、具体的には、純Fe、純Ni、純Cu等の金属管が好ましい。金属シース11の表面には絶縁被覆12が施され、さらにこの絶縁被覆12表面上には、自己融着層13を設ける。絶縁被覆12には厚さ10〜100μm程度のポリビニルホルマール、エポキシ、ポリイミド、ポリアミドイミド等や、これらの上にガラスやポリエステル等の繊維を巻回したもの等を用いる。自己融着層13には厚さ10〜100μm程度のフェノキシ、エポキシ、ポリアミド、ポリエステル、ポリイミド、ナイロン等の熱可塑性樹脂を用いる。融着させるための加熱温度は絶縁被覆8の軟化温度よりも低い75℃以上150℃以下とする。厚さは接着力を確保し、かつ熱伝導を損なわない程度の範囲としている。
自己融着層13の外側に形成されるプリプレグシート15に含浸する樹脂は、例えばビスフェノールAジグリシジルエーテル等のエポキシを主剤とし、硬化剤に無水フタル酸やジシアンジアミドを混合し、溶媒としてエタノール等を使用したものを使用する。そして、超電導線全体を75℃から150℃程度に加熱することにより、プリプレグシート15は、プリプレグシート15の外側に形成される絶縁体16と固着させることができる。このようにすることで積層されたシートが互いに接着され、一体化し、繊維強化プラスチック(FRP)のような状態になり、それぞれの間で剥離が生じることを防ぐことができる。
プリプレグシート15の外側に形成される絶縁体16は、ガラス繊維からなる強化材と伝熱抵抗を高くするために熱伝導率が低い絶縁材とを積層して構成する。絶縁材には厚さの調整が容易で、樹脂などで含浸させることもできることからポリエチレンテレフタレート(PET)やポリイミドなどが適している。
また、超電導線全体を75℃から150℃程度に加熱する際に、自己融着層13とプリプレグシート15に含まれる樹脂が混じり合い、自己融着層13とプリプレグシート15に含まれる樹脂の混合層14が形成される。これは、熱可塑型の自己融着層13と熱硬化型の樹脂液を含むプリプレグシート15が接触する界面で、超電導線を75℃から150℃程度加熱した初期に、自己融着層13が溶解し、プリプレグシート15に含まれた樹脂液と混じるためである。
本方式では混合層14が所定以上の厚さになり、自己融着層13とプリプレグシート14に含まれる樹脂との分子が相互に絡み合い、金属シース11と絶縁体16とが、自己融着層13とプリプレグシート15、およびそれらの樹脂の混合層14によって強固に接着される。これにより、超電導線における金属シース11と絶縁体16間の剥離を防止することができ、クエンチを大幅に低減することが可能となる。
1…巻枠、2…超電導線、3…自己融着層、5…絶縁板、6…絶縁板、
7…プリプレグシート、8…絶縁被覆、9…混合層、
10…超電導原料、11…金属シース、12…絶縁被覆、13…自己融着層
14…混合層、15…プリプレグシート、16…絶縁体
20…MRI装置、21…一対の静磁場発生部、22…連結部材、
23…撮像領域、24…傾斜磁場発生部、25…被検体、26…ベッド
27…搬送手段、28…RF発振部、29…受信コイル、
30…制御装置、31…解析装置

Claims (20)

  1. 巻枠と、前記巻枠に巻きつけられた超電導線とを有する超電導コイルにおいて、
    前記巻枠と前記超電導線との間に、
    熱可塑性樹脂を含む第1の樹脂層と、
    熱硬化性樹脂を含む第2の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の間に位置し、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物を含む混合層と、
    を有することを特徴とする超電導コイル。
  2. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記混合層の厚さが10nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  3. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記混合層の厚さが30nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  4. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記混合層の厚さが100nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  5. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記熱可塑性樹脂はフェノキシであり、
    前記混合層の厚さが10nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  6. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記熱可塑性樹脂はフェノキシであり、
    前記混合層の厚さが20nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  7. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記熱可塑性樹脂はフェノキシであり、
    前記混合層の厚さが50nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  8. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記熱可塑性樹脂はナイロンであり、
    前記混合層の厚さが25nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  9. 請求項1に記載の超電導コイルにおいて、
    前記熱可塑性樹脂はナイロンであり、
    前記混合層の厚さが100nm以上であることを特徴とする超電導コイル。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の超電導コイルにおいて、
    前記第1の樹脂層は自己融着性を有することを特徴とする超電導コイル。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の超電導コイルにおいて、
    前記第2の樹脂層はプリプレグシートであることを特徴とする超電導コイル。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の超電導コイルにおいて、
    さらに絶縁被覆と絶縁板を有し、
    前記超電導線、前記絶縁被覆、前記第1の樹脂層、前記混合層、前記第2の樹脂層、前記絶縁板、前記巻枠が順に形成されていることを特徴とする超電導コイル。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の超電導コイルにおいて、
    前記第1の樹脂層と前記混合層の間のせん断接着強度、及び前記混合層と前記第2の樹脂層の間のせん断接着強度が30MPa以上であることを特徴とする超電導コイル。
  14. 請求項1乃至12のいずれかに記載の超電導コイルにおいて、
    前記第1の樹脂層と前記混合層の間のせん断接着強度、及び前記混合層と前記第2の樹脂層の間のせん断接着強度が60MPa以上であることを特徴とする超電導コイル。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の超電導コイルと、
    被検体を載せるベッドと、
    前記ベッドに載せられた被検体を撮像領域へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により撮像領域に搬送された被検体からの核磁気共鳴信号を解析する解析手段と、
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  16. 巻枠と、前記巻枠に巻きつけられた超電導線とを有する超電導コイルの製造方法において、
    前記巻枠と前記超電導線との間に、
    熱可塑性樹脂を含む第1の樹脂層を形成する工程と、
    熱硬化性樹脂を含む第2の樹脂層を形成する工程と、
    前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の間に、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物を含む混合層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする超電導コイルの製造方法。
  17. 請求項16に記載の超電導コイルの製造方法において、
    前記混合層の厚さが10nm以上であることを特徴とする超電導コイルの製造方法。
  18. 請求項16または17に記載の超電導コイルの製造方法において、
    前記混合層を形成する工程において、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との間に、0.2〜0.5MPaの圧力をかけることを特徴とする超電導コイルの製造方法。
  19. 請求項16または17に記載の超電導コイルの製造方法において、
    前記混合層を形成する工程において、前記第1の樹脂層と前記混合層の間のせん断接着強度、及び前記混合層と前記第2の樹脂層の間のせん断接着強度が30MPa以上となるように、前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層との間に圧力をかけることを特徴とする超電導コイルの製造方法。
  20. 金属管内に超電導体を収容した超電導線において、
    前記金属管の表面に、
    熱可塑性樹脂を含む第1の樹脂層と、
    熱硬化性樹脂を含む第2の樹脂層と、
    前記第1の樹脂層と前記第2の樹脂層の間に位置し、前記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の混合物を含む混合層と、
    を有することを特徴とする超電導線。
JP2016529389A 2014-06-18 2015-06-17 超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置 Expired - Fee Related JP6276406B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014124890 2014-06-18
JP2014124890 2014-06-18
PCT/JP2015/067384 WO2015194576A1 (ja) 2014-06-18 2015-06-17 超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015194576A1 true JPWO2015194576A1 (ja) 2017-04-20
JP6276406B2 JP6276406B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=54935556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016529389A Expired - Fee Related JP6276406B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-17 超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10424428B2 (ja)
EP (1) EP3159899A4 (ja)
JP (1) JP6276406B2 (ja)
CN (1) CN106463230B (ja)
WO (1) WO2015194576A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018217480A1 (de) * 2018-10-12 2020-04-16 Siemens Aktiengesellschaft Supraleitender Bandleiter mit flächiger Isolationsschicht
JP7191743B2 (ja) * 2019-03-15 2022-12-19 株式会社東芝 超電導コイル、及び、超電導機器
CN111863409B (zh) * 2020-09-03 2021-11-02 长兴索菲特电子股份有限公司 一种降噪型工字电感及其制造方法
JPWO2022250059A1 (ja) 2021-05-26 2022-12-01

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0794318A (ja) * 1993-09-24 1995-04-07 Toshiba Corp 超電導コイルおよび繊維強化樹脂絶縁体
JPH07192912A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp 超電導コイルおよびその安定性診断方法
JPH08172013A (ja) * 1994-10-04 1996-07-02 Toshiba Corp 超電導コイルおよびその製造方法並びに超電導ワイヤ
JPH10116723A (ja) * 1996-10-09 1998-05-06 Hitachi Cable Ltd 超電導マグネット
JP2007214466A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Hitachi Ltd 超電導コイル
JP2009172085A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Hitachi Ltd 超電導磁石装置、およびこれを用いた磁気共鳴イメージング装置、並びに核磁気共鳴装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340637A (ja) 2004-05-28 2005-12-08 Toshiba Corp 超電導コイル
WO2015098637A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 古河電気工業株式会社 絶縁ワイヤ、モーターコイル、電気・電子機器および絶縁ワイヤの製造方法
EP3089169B1 (en) * 2013-12-26 2018-07-04 Furukawa Electric Co., Ltd. Insulated wire, coil, and electronic/electrical equipment
CN105900185B (zh) * 2014-01-10 2018-04-20 古河电气工业株式会社 绝缘电线、线圈和电气电子设备以及绝缘电线的防破裂方法
CN105900191B (zh) * 2014-02-05 2017-11-14 古河电气工业株式会社 超导线圈

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0794318A (ja) * 1993-09-24 1995-04-07 Toshiba Corp 超電導コイルおよび繊維強化樹脂絶縁体
JPH07192912A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Toshiba Corp 超電導コイルおよびその安定性診断方法
JPH08172013A (ja) * 1994-10-04 1996-07-02 Toshiba Corp 超電導コイルおよびその製造方法並びに超電導ワイヤ
JPH10116723A (ja) * 1996-10-09 1998-05-06 Hitachi Cable Ltd 超電導マグネット
JP2007214466A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Hitachi Ltd 超電導コイル
JP2009172085A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Hitachi Ltd 超電導磁石装置、およびこれを用いた磁気共鳴イメージング装置、並びに核磁気共鳴装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10424428B2 (en) 2019-09-24
CN106463230B (zh) 2019-04-16
JP6276406B2 (ja) 2018-02-07
US20170092397A1 (en) 2017-03-30
EP3159899A4 (en) 2018-03-21
WO2015194576A1 (ja) 2015-12-23
CN106463230A (zh) 2017-02-22
EP3159899A1 (en) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6276406B2 (ja) 超電導線、超電導コイル及び磁気共鳴イメージング装置
US7489131B2 (en) System and apparatus for direct cooling of gradient coils
JP4752744B2 (ja) 超電導コイル
US10365337B2 (en) Superconducting magnet coil arrangement
JP2017533579A (ja) 超電導体を含む金属組立体
JP2014022693A (ja) 超電導コイル及びその製造装置
JP6786375B2 (ja) 超電導コイル、超電導コイルの製造方法及び超電導コイル装置
CN102403081A (zh) 磁体组件及其制造方法
JP7123828B2 (ja) 超電導コイル導体および超電導コイル導体の製造方法
Watanabe et al. Strengthening effect of “Yoroi-coil structure” against electromagnetic force
JP5175653B2 (ja) 超電導マグネット
JP2020047740A (ja) 超電導コイル、及び、超電導機器
JP2013247291A (ja) 超電導コイル装置
JP6005428B2 (ja) 超電導コイル及び超電導コイル装置
JP7241930B2 (ja) 超電導コイル
JP2020013960A (ja) 超電導コイル及び超電導コイル装置
CN112868072B (zh) 用于低铜-超导导线线圈的快速失超保护
Klimenko Laminar Winding for a Large Superconducting Coil
JP2019201126A (ja) 超電導磁石装置
JP2017042246A (ja) 超電導磁石装置および磁気共鳴イメージング装置
JP2014170769A (ja) 超電導コイルボビン及び超電導コイル
GB2470137A (en) Cooling of gradient coils
JPS6239803B2 (ja)
JPH03185702A (ja) 超電導コイル

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6276406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees