JP7241930B2 - 超電導コイル - Google Patents

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Description

本開示は、超電導コイルに関する。
超電導コイルの構成を開示した先行文献として、特許第4607540号(特許文献1)がある。特許文献1に記載された超電導コイルは、超電導線と、絶縁シートと、接着性樹脂とを含む。絶縁シートは、その表面に易接着処理が施されている。
特許第4607540号
超電導コイルの冷却時には、接着性樹脂および絶縁シートの熱収縮差により、冷却応力が発生する。超電導コイルの励磁時には、電磁応力が発生する。この冷却応力または電磁応力によって、接着性樹脂と絶縁シートとの界面において割れおよび剥離が発生して発熱した場合、熱が超電導線に伝わってクエンチが発生する可能性がある。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたもので、クエンチの発生を抑制できる超電導コイルを提供することを目的とする。
本開示に基づく超電導コイルは、超電導線と、絶縁シートと、接着性樹脂とを備える。超電導線は、複数ターンと複数層にわたって巻回されている。絶縁シートは、超電導線の層間において超電導線の複数ターンにわたって配置されている。接着性樹脂は、超電導線と絶縁シートとの間に充填されている。絶縁シートは、複数の樹脂シートと、2枚の半硬化樹脂繊維シートとを含んでいる。複数の樹脂シートは、電気絶縁性を有し、少なくとも2層以上積層されている。2枚の半硬化樹脂繊維シートは、複数の樹脂シートを互いの間に挟むように積層されている。複数の樹脂シートと2枚の半硬化樹脂繊維シートとにおいて、互いに隣接する樹脂シートと半硬化樹脂繊維シートとが互いに接合されている。
本開示によれば、絶縁シートにおいて、2枚の半硬化樹脂繊維シートが複数の樹脂シートを互いの間に挟むように積層され、互いに隣接する樹脂シートと半硬化樹脂繊維シートとが互いに接合されていることにより、接着性樹脂と絶縁シートとの界面における剥離および割れを抑制するとともに、超電導線に熱が伝わり難くして、クエンチの発生を抑制することができる。
実施の形態1に係る超電導コイルの構成を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。
以下、各実施の形態に係る超電導コイルについて図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
各図中に示すDR1方向は、超電導コイルの巻軸方向に対して平行な方向である。DR2方向は、超電導コイルの巻軸方向に対して垂直な方向である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る超電導コイルの構成を示す縦断面図である。図2は、実施の形態1に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。
図1および図2に示すように、超電導コイル1は、巻枠2と、超電導線3と、絶縁シート4と、接着性樹脂5とを備えている。巻枠2は、両端にフランジ形状を有する円筒体である。巻枠2の材質は、ステンレス鋼などである。
超電導線3は、巻枠2のフランジ部を除く円筒外周部に対して、DR1方向の複数ターンにわたって巻回されるとともにDR2方向の複数層にわたって巻回されている。超電導線3の材質は、NbTiまたはNb3Snなどである。超電導線3は、表面に絶縁被覆が施されている。
絶縁シート4は、超電導線3の層間において超電導線3の複数ターンにわたって配置されている。絶縁シート4は、巻枠2と超電導線3との間において超電導線3の複数ターンにわたって配置されている。
超電導線3と絶縁シート4との間に、たとえばエポキシ樹脂などの接着性樹脂5が充填されている。接着性樹脂5によって、超電導線3同士が互いに接着されるとともに、超電導線3と絶縁シート4とが互いに接着されている。
絶縁シート4は、複数の樹脂シートと、2枚の半硬化樹脂繊維シート7とを含んでいる。複数の樹脂シートは、電気絶縁性を有し、少なくとも2層以上積層されている。2枚の半硬化樹脂繊維シート7は、複数の樹脂シートを互いの間に挟むように積層されている。
本実施の形態においては、複数の樹脂シートは、2枚のプラスチックシート6である。すなわち、複数の樹脂シートは、プラスチックシート6を含んでいる。ただし、樹脂シートは、プラスチックシートに限られない。また、樹脂シートの枚数は、2枚に限られず、3枚以上であってもよい。
上記のように、本実施の形態においては、絶縁シート4は、積層された2枚のプラスチックシート6と、2枚のプラスチックシート6を互いの間に挟むように積層された2枚の半硬化樹脂繊維シート7とを含んでいる。2枚の半硬化樹脂繊維シート7は、絶縁シート4の両方の外表層を構成する。
プラスチックシート6の材質は、たとえば、ポリエステルまたはポリエチレンテレフタレートである。1枚のプラスチックシート6の厚みは、たとえば、数十μmから数百μmである。
半硬化樹脂繊維シート7は、厚さが数十μmから数百μm程度の、ガラスクロスまたはクラフト紙に含浸させたエポキシ樹脂を半硬化させることにより形成されている。
2枚のプラスチックシート6と2枚の半硬化樹脂繊維シート7とにおいて、互いに隣接するプラスチックシート6と半硬化樹脂繊維シート7とは、公知の接合方法を用いて互いに接合されている。
積層されて互いに隣接するプラスチックシート6同士は、超電導コイル1の巻軸方向(DR1方向)の端部のみで接合されている。本実施の形態においては、互いに隣接するプラスチックシート6と半硬化樹脂繊維シート7とは、接着剤によって互いに接合されている。よって、図2に示すように、プラスチックシート6同士は、超電導コイル1の巻軸方向(DR1方向)の端部に位置する接着剤部8によって互いに接合されている。
積層されて互いに隣接するプラスチックシート6同士は、積層されて互いに接する部分にフッ素樹脂が塗布されている。フッ素樹脂は、たとえば、テフロン(登録商標)である。なお、フッ素樹脂は、接着剤が塗布される部分には塗布されていない。
以下、実施の形態1に係る超電導コイル1の製造方法について説明する。巻枠2のフランジ部を除く円筒外周部に絶縁シート4が巻回される。絶縁シート4を構成する互いに積層されたプラスチックシート6同士は、超電導コイル1の巻軸方向(DR1方向)の端部が接着剤部8によって接合されている。なお、巻枠2と接する絶縁シート4の内周側に位置する半硬化樹脂繊維シート7は、必ずしも設けられていなくてもよい。
巻枠2に巻回された絶縁シート4の外周に対して、複数ターンと複数層にわたって超電導線3を巻き付ける。この際、超電導線3の各層間に絶縁シート4を配置する。その後、真空含浸法などによって、超電導線3と絶縁シート4との隙間に接着性樹脂5を充填して硬化させる。接着性樹脂5の硬化とともに、半硬化樹脂繊維シート7が本硬化して、半硬化樹脂繊維シート7と接着性樹脂5とが互いに接着される。その結果、絶縁シート4と接着性樹脂5とを互いに強固に接着することができる。
本実施の形態1の超電導コイル1においては、絶縁シート4において、2枚の半硬化樹脂繊維シート7が2枚のプラスチックシート6を互いの間に挟むように積層されることで、絶縁シート4と接着性樹脂5とを強固に接着することができるため、絶縁シート4と接着性樹脂5との界面における剥離および割れを抑制することができる。仮に、プラスチックシート6同士の摩擦によって発熱した場合においても、超電導線3とプラスチックシート6との間に半硬化樹脂繊維シート7が介在しているため、超電導線3に熱が伝わり難くして、クエンチの発生を抑制することができる。
積層されて互いに隣接するプラスチックシート6同士が、超電導コイル1の巻軸方向(DR1方向)の端部のみで接合されていることにより、プラスチックシート6同士の間に接着性樹脂5が入り込むことを抑制することができる。その結果、プラスチックシート6同士が接着性樹脂5によって互いに接着されることを抑制して、プラスチックシート6同士の接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイル1に冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル1内で歪みが発生した際に、プラスチックシート6同士が互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル1内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
プラスチックシート6同士の積層されて互いに接する部分にフッ素樹脂が塗布されていることにより、仮に、プラスチックシート6同士の間に接着性樹脂5が入り込んだ場合においても、プラスチックシート6と接着性樹脂5との間にフッ素樹脂が存在するため、プラスチックシート6同士の接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイル1に冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル1内で歪みが発生した際に、プラスチックシート6同士が互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル1内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
本実施の形態1の超電導コイル1においては、プリプレグシートを貼り合わせた絶縁シート4を用いることにより、絶縁シート4と接着性樹脂5とを溶着するなどの複雑な工程を経ることなく超電導コイル1を製造可能であるため、超電導コイル1の製造コストを低減することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2に係る超電導コイルについて説明する。実施の形態2に係る超電導コイルは、樹脂シートが硬化樹脂繊維シートで構成されている点のみ実施の形態1に係る超電導コイル1と異なるため、実施の形態1に係る超電導コイル1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図3は、実施の形態2に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。本実施の形態においては、複数の樹脂シートは、2枚の硬化樹脂繊維シート9である。すなわち、複数の樹脂シートは、硬化樹脂繊維シート9を含んでいる。ただし、樹脂シートは、硬化樹脂繊維シートに限られない。また、樹脂シートの枚数は、2枚に限られず、3枚以上であってもよい。
上記のように、本実施の形態においては、絶縁シート4は、積層された2枚の硬化樹脂繊維シート9と、2枚の硬化樹脂繊維シート9を互いの間に挟むように積層された2枚の半硬化樹脂繊維シート7とを含んでいる。
硬化樹脂繊維シート9は、厚さが数十μmから数百μm程度の、ガラスクロスまたはクラフト紙に含浸させたエポキシ樹脂を完全硬化させることにより形成されている。
2枚の硬化樹脂繊維シート9と2枚の半硬化樹脂繊維シート7とにおいて、互いに隣接する硬化樹脂繊維シート9と半硬化樹脂繊維シート7とは、公知の接合方法を用いて互いに接合されている。
積層されて互いに隣接する硬化樹脂繊維シート9同士は、超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで接合されている。本実施の形態においては、互いに隣接する硬化樹脂繊維シート9と半硬化樹脂繊維シート7とは、接着剤によって互いに接合されている。よって、図3に示すように、硬化樹脂繊維シート9同士は、超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部に位置する接着剤部8によって互いに接合されている。
本実施の形態2の超電導コイルにおいては、絶縁シート4において、2枚の半硬化樹脂繊維シート7が2枚の硬化樹脂繊維シート9を互いの間に挟むように積層されることで、絶縁シート4と接着性樹脂5とを強固に接着することができるため、絶縁シート4と接着性樹脂5との界面における剥離および割れを抑制することができる。仮に、硬化樹脂繊維シート9同士の摩擦によって発熱した場合においても、超電導線3と硬化樹脂繊維シート9との間に半硬化樹脂繊維シート7が介在しているため、超電導線3に熱が伝わり難くして、クエンチの発生を抑制することができる。
積層されて互いに隣接する硬化樹脂繊維シート9同士が、超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで接合されていることにより、硬化樹脂繊維シート9同士の間に接着性樹脂5が入り込むことを抑制することができる。その結果、硬化樹脂繊維シート9同士が接着性樹脂5によって互いに接着されることを抑制して、硬化樹脂繊維シート9同士の接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイルに冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル内で歪みが発生した際に、硬化樹脂繊維シート9同士が互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
硬化樹脂繊維シート9の樹脂が完全に硬化していることにより、仮に、硬化樹脂繊維シート9同士の間に接着性樹脂5が入り込んだ場合においても、硬化樹脂繊維シート9同士の接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイルに冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル内で歪みが発生した際に、硬化樹脂繊維シート9同士が互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
実施の形態3.
以下、実施の形態3に係る超電導コイルについて説明する。実施の形態3に係る超電導コイルは、複数の樹脂シートが離型シートをさらに含む点が実施の形態1に係る超電導コイル1と主に異なるため、実施の形態1に係る超電導コイル1と同様である構成については説明を繰り返さない。
図4は、実施の形態3に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。本実施の形態においては、複数の樹脂シートは、離型シート10をさらに含んでいる。具体的には、複数の樹脂シートは、1枚のプラスチックシート6と2枚の離型シート10とで構成されている。ただし、離型シート10の枚数は、2枚に限られず、1枚でもよい。
上記のように、本実施の形態においては、絶縁シート4は、1枚のプラスチックシート6と、プラスチックシート6を互いの間に挟むように積層された2枚の離型シート10と、2枚の離型シート10を互いの間に挟むように積層された2枚の半硬化樹脂繊維シート7とを含んでいる。すなわち、2枚の離型シート10の各々は、2枚の半硬化樹脂繊維シート7の内の対応する1枚の半硬化樹脂繊維シート7に隣接している。2枚の半硬化樹脂繊維シート7は、絶縁シート4の両方の外表層を構成する。
離型シート10の材質は、たとえば、フッ素樹脂である。フッ素樹脂は、たとえば、テフロン(登録商標)である。離型シート10の厚みは、たとえば、数十μmである。
図4に示すように、超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)における離型シート10の幅は、プラスチックシート6および2枚の半硬化樹脂繊維シート7の各々の幅よりも狭い。
これにより、離型シート10を互いに挟むように積層されたプラスチックシート6と半硬化樹脂繊維シート7とは、接着性樹脂5が硬化する際に、接着性樹脂5によって超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで互いに接合される。
本実施の形態3の超電導コイルにおいては、プラスチックシート6に隣接して離型シート10が配置されているため、プラスチックシート6と離型シート10との接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイルに冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル内で歪みが発生した際に、プラスチックシート6と離型シート10とが互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)における離型シート10の幅が、プラスチックシート6および2枚の半硬化樹脂繊維シート7の各々の幅よりも狭いことにより、接着性樹脂5によって、離型シート10を互いに挟むように積層されたプラスチックシート6と半硬化樹脂繊維シート7とを超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで互いに接合することができる。
実施の形態4.
以下、実施の形態4に係る超電導コイルについて説明する。実施の形態4に係る超電導コイルは、複数の樹脂シートが離型シートをさらに含む点が実施の形態2に係る超電導コイルと主に異なるため、実施の形態2に係る超電導コイルと同様である構成については説明を繰り返さない。
図5は、実施の形態4に係る超電導コイルにおける超電導線の層間を拡大して絶縁シートの構成を示す縦断面図である。本実施の形態においては、複数の樹脂シートは、離型シート10をさらに含んでいる。具体的には、複数の樹脂シートは、1枚の硬化樹脂繊維シート9と2枚の離型シート10とで構成されている。ただし、離型シート10の枚数は、2枚に限られず、1枚でもよい。
上記のように、本実施の形態においては、絶縁シート4は、1枚の硬化樹脂繊維シート9と、硬化樹脂繊維シート9を互いの間に挟むように積層された2枚の離型シート10と、2枚の離型シート10を互いの間に挟むように積層された2枚の半硬化樹脂繊維シート7とを含んでいる。すなわち、2枚の離型シート10の各々は、2枚の半硬化樹脂繊維シート7の内の対応する1枚の半硬化樹脂繊維シート7に隣接している。2枚の半硬化樹脂繊維シート7は、絶縁シート4の両方の外表層を構成する。
図5に示すように、超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)における離型シート10の幅は、硬化樹脂繊維シート9および2枚の半硬化樹脂繊維シート7の各々の幅よりも狭い。
これにより、離型シート10を互いに挟むように積層されたプラスチックシート6と半硬化樹脂繊維シート7とは、接着性樹脂5が硬化する際に、接着性樹脂5によって超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで互いに接合される。
本実施の形態4の超電導コイルにおいては、硬化樹脂繊維シート9に隣接して離型シート10が配置されているため、硬化樹脂繊維シート9と離型シート10との接着強度を低く維持することができる。これにより、超電導コイルに冷却応力または電磁応力が作用して超電導コイル内で歪みが発生した際に、硬化樹脂繊維シート9と離型シート10とが互いに容易に剥離して歪みを開放することができるため、超電導コイル内に大きな歪みエネルギが蓄積されることを抑制することができる。ひいては、蓄積された歪みエネルギが熱として放出されてクエンチが発生することを抑制することができる。
超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)における離型シート10の幅が、硬化樹脂繊維シート9および2枚の半硬化樹脂繊維シート7の各々の幅よりも狭いことにより、接着性樹脂5によって、離型シート10を互いに挟むように積層された硬化樹脂繊維シート9と半硬化樹脂繊維シート7とを超電導コイルの巻軸方向(DR1方向)の端部のみで互いに接合することができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上述した実施の形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
1 超電導コイル、2 巻枠、3 超電導線、4 絶縁シート、5 接着性樹脂、6 プラスチックシート、7 半硬化樹脂繊維シート、8 接着剤部、9 硬化樹脂繊維シート、10 離型シート。

Claims (8)

  1. 複数ターンと複数層にわたって巻回された超電導線と、
    前記超電導線の層間において前記超電導線の複数ターンにわたって配置された絶縁シートと、
    前記超電導線と前記絶縁シートとの間に充填された接着性樹脂とを備え、
    前記絶縁シートは、
    少なくとも2層以上積層された電気絶縁性を有する複数の樹脂シートと、
    前記複数の樹脂シートを互いの間に挟むように積層された2枚の半硬化樹脂繊維シートとを含み、
    前記複数の樹脂シートと前記2枚の半硬化樹脂繊維シートとにおいて、互いに隣接する樹脂シートと半硬化樹脂繊維シートとが互いに接合されている、超電導コイル。
  2. 前記複数の樹脂シートは、プラスチックシートを含んでいる、請求項1に記載の超電導コイル。
  3. 前記複数の樹脂シートは、硬化樹脂繊維シートを含んでいる、請求項1に記載の超電導コイル。
  4. 積層されて互いに隣接する前記樹脂シート同士は、前記超電導コイルの巻軸方向の端部のみで接合されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  5. 前記複数の樹脂シートは、離型シートをさらに含み、
    前記離型シートは、前記2枚の半硬化樹脂繊維シートの内の対応する1枚の半硬化樹脂繊維シートに隣接している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の超電導コイル。
  6. 前記離型シートを互いに挟むように積層された前記樹脂シートと前記半硬化樹脂繊維シートとは、前記超電導コイルの巻軸方向の端部のみで接合されている、請求項5に記載の超電導コイル。
  7. 前記超電導コイルの巻軸方向における前記離型シートの幅は、前記端部のみが接合されている前記樹脂シートと前記半硬化樹脂繊維シートとの各々の幅よりも狭い、請求項6に記載の超電導コイル。
  8. 前記複数の樹脂シートは、積層されて互いに隣接する複数の前記プラスチックシートを含み、
    複数の前記プラスチックシートにおいては、積層されて互いに接する部分にフッ素樹脂が塗布されている、請求項2に記載の超電導コイル。
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