JP2001267147A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JP2001267147A
JP2001267147A JP2000081198A JP2000081198A JP2001267147A JP 2001267147 A JP2001267147 A JP 2001267147A JP 2000081198 A JP2000081198 A JP 2000081198A JP 2000081198 A JP2000081198 A JP 2000081198A JP 2001267147 A JP2001267147 A JP 2001267147A
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sheet
insulating
resin
insulating material
insulating layer
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JP2000081198A
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Tomomasa Haraguchi
奉昌 原口
Yoshiji Kagohara
義二 篭原
Koichi Hirakawa
功一 平川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省資源、リサイクル性の向上と絶縁破壊特性
の向上を両立させることができる変圧器、リアクトルな
どの電磁機器コイルやコンデンサなどの電気素子を得
る。 【解決手段】 導体8と層間絶縁材7とからなる素コイ
ルの外周に絶縁シート材を巻回し、最外周の第3の絶縁
シート材6を他の第1、第2の絶縁シート材よりも高く
して設け、第3のシート材5と素コイル端部との凹部に
モールド樹脂を形成することで、モールド樹脂9と絶縁
シート材との界面距離を長くして界面絶縁破壊強度を向
上させ、さらに、第1、2の絶縁シート材4、5の端部
上に樹脂を形成することで、積層間から端部への経路の
絶縁破壊強度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器、リアクト
ルおよびコンデンサなどの電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の技術者等は、コンデンサやトラ
ンスなどのシート状導電体や線状導電体をコイル状に巻
いた電気機器の研究を行い、特公昭63−9737号公
報、特開平1−93107号公報に示すような電気機器
を開発してきた。
【0003】図6は従来のモールドコイルを鉄芯に組み
込んで構成した変圧器の一部切欠概略図である。図6に
おいて、27は電磁鉄芯であり、電磁鉄芯27の脚部に
低圧コイル28と高圧コイル29を配設している。高圧
コイル29は複数の素コイル30を連結して金型に収納
し、樹脂31を充填してモールドした構成である。ま
た、低圧コイル28は、素コイル32の側面の周囲を絶
縁シート33で巻回し、素コイル32の端部と絶縁シー
ト32との間の凹部に樹脂34を形成している。
【0004】この図6に示す構成によると、高圧コイル
29は素コイル30を樹脂31で完全にモールドしてい
るため規定の絶縁破壊強度を有している。
【0005】また、図7は従来のモールドコイルの構成
を示す一部概略断面図である。図7において、35はコ
イルの導体であり、導体35の層間に層間絶縁材36を
配設した構成としている。また、導体35の最内周の外
側には、樹脂含浸性の優れた多孔質絶縁部材37を設け
ており、さらにその外側に絶縁性の内周材38を巻回し
ている。また、導体35の最外周の外側には、絶縁性の
外周材39を巻回して設けており、導体35と層間絶縁
材36からなる素コイル端部および絶縁性の内周材38
と外周材39との間の凹部に樹脂40を充填した構成と
している。内周材38および外周材39はガラス繊維の
織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料の積層構造よ
りなる。
【0006】この図7に示す構成によると、導体35と
層間絶縁材36からなる素コイルを内周材38と外周材
39および樹脂40でモールドしているために、規定の
絶縁破壊強度を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような電気素子を
電気絶縁する電気機器においては、製品はもちろんのこ
と、製造過程をも含めた総合的な環境対応が要求されて
いるが、高電圧用に適用される図6に示す高圧コイル2
9の構成では、周囲が強固な樹脂31で覆われているた
め、樹脂の使用量が多くなり、かつ樹脂およびその他の
絶縁材料と導体とを分別するための素コイルの分解性能
が悪く、環境の評価指標である省資源、リサイクル性が
悪いという問題を有していた。
【0008】また、図7に示されるコイルの構成では、
内周材38および外周材39と樹脂40との界面、すな
わち、樹脂界面を通る絶縁破壊経路41の絶縁破壊強度
を向上させるために、樹脂40の充填高さを高くしてい
る。そのため、樹脂40および内周材38、外周材39
の使用量が多くなっていた。さらに、内周材38および
外周材39はガラス繊維の織物にプリプレグ樹脂を担持
した絶縁材料の積層構造としているため、素コイル近傍
の絶縁材料が絶縁破壊を起こし、積層した絶縁材料の積
層界面を通って端部に閃絡する経路、すなわち、シート
状の積層界面を通る絶縁破壊経路8の絶縁破壊強度が弱
いという問題を有していた。
【0009】本発明は、電気絶縁破壊特性の品質を向上
させるとともに、素コイルの分解性を向上し、省資源、
リサイクル性の向上が図れる環境に配慮したモールドコ
イルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の第1の手段は、電気素子の外周にシート状の
絶縁層を複数層巻き、この複数の絶縁層のうち少なくと
も最外周の絶縁層を最も高く、かつ前記電気素子の端部
面より高くし、前記絶縁層と前記電気素子端部面からな
る凹部に樹脂を形成させたものである。
【0011】本発明の第2の手段は、上記第1の手段に
加え、最内周の絶縁層を前記最外周の絶縁層の高さと他
のシート状絶縁層との間の高さとしたものである。
【0012】本発明の第3の手段は、電気素子の外周に
シート状の絶縁層を複数層巻き、この複数の絶縁層のう
ち少なくとも最外周の絶縁層を最も高くし、かつ前記電
気素子の端部面より高くし、前記複数の絶縁層のいくつ
かの層の高さを変えることにより前記複数の絶縁層の上
面に凹凸を設け、前記絶縁層と前記電気素子端部面から
なる凹部に樹脂を形成してなるものである。
【0013】本発明の第4の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、シート状の絶縁層が繊維質
の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と接着層付
き高分子フィルムのうち、少なくとも1つの構成からな
るものである。
【0014】本発明の第5の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、シート状の絶縁層が繊維質
の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料との積層構
成からなるものである。
【0015】本発明の第6の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、シート状の絶縁層が繊維質
の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と接着層付
き高分子フィルムの積層構成からなるものである。
【0016】本発明の第7の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、少なくとも最外周の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料も
しくは繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁
材料からなり、かつ他の絶縁層が接着層付き高分子フィ
ルムからなる構成としたものである。
【0017】本発明の第8の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、少なくとも最外周の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料の
積層構成からなり、かつ他の絶縁層が接着層付き高分子
フィルムからなる構成としたものである。
【0018】本発明の第9の手段は、上記第5または第
6または第8のいずれかの手段において、繊維質の織物
にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊維質の織物か
らなるシート材料としたものである。
【0019】本発明の第10の手段は、上記第5または
第6または第8のいずれかの手段において、繊維質の不
織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊維質の不
織布からなるシート材料としたものである。
【0020】本発明の第11の手段は、上記第1から第
3のいずれかの手段において、少なくとも最外周と電気
素子に近接する絶縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂
を担持した絶縁材料もしくは繊維質の不織布にプリプレ
グ樹脂を担持した絶縁材料からなり、かつ他の絶縁層が
接着層付き高分子フィルムからなる構成としたものであ
る。
【0021】本発明の第12の手段は、上記第1から第
3のいずれかの手段において、電気素子が金属シートと
シート状高分子材料を必須構成としたものである。
【0022】本発明の第13の手段は、上記第1から第
3のいずれかの手段において、電気素子が金属シートと
接着層付きシート状高分子材料を必須構成としたもので
ある。
【0023】本発明の第14の手段は、上記第11の手
段において、金属シートとシート状高分子材料との層間
に樹脂を含浸した構成からなるものである。
【0024】本発明の第15の手段は、上記第1から第
3のいずれかの手段において、電気素子が蒸着フィルム
単体または蒸着フィルムと高分子フィルムからなるコン
デンサ構成とし、前記電気素子に電極導出部を設けたも
のである。
【0025】本発明の第16の手段は、上記第14の手
段において、電気素子の層間に液状絶縁材もしくは硬化
可能な液状絶縁体を含浸した構成からなるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】上記本発明の第1の手段による
と、電気素子の外周にシート状の絶縁層を複数層巻き、
この複数の絶縁層のうち少なくとも最外周の絶縁層を最
も高く、かつ電気素子の端部面より高くし、絶縁層と電
気素子端部面からなる凹部に樹脂を形成することで、樹
脂と絶縁層との界面距離を長くすることができ、界面の
絶縁破壊強度が向上する。さらに、電気素子の近傍の絶
縁層の端部上に樹脂を設けているため、電気素子近傍の
絶縁層を貫通して絶縁層の積層界面を通る経路での絶縁
破壊強度が向上する。
【0027】また、上記第2の手段によると、上記第1
の手段において、最内周の絶縁層を最外周の絶縁層の高
さと他のシート状絶縁層との間の高さとすることで、樹
脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経路での
絶縁破壊強度が向上する。さらに、絶縁層端部上の樹脂
形状に引っかかり部を設ける構成であるため、樹脂と絶
縁層との剥離強度も向上する。
【0028】また、上記第3の手段によると、電気素子
の外周にシート状の絶縁層を複数層巻き、この複数の絶
縁層のうち少なくとも最外周の絶縁層を最も高くし、か
つ電気素子の端部面より高くし、複数の絶縁層のいくつ
かの層の高さを変えることにより複数の絶縁層の上面に
凹凸を設け、絶縁層と電気素子端部面からなる凹部に樹
脂を形成することで、樹脂と絶縁層との界面距離を長く
することができ、界面の絶縁破壊強度が向上する。ま
た、電気素子近傍絶縁層の端部上に樹脂を設けているた
め、電気素子近傍の絶縁層を貫通して絶縁層の積層界面
を通る経路での絶縁破壊強度が向上する。さらには、絶
縁層端部上の樹脂形状に引っかかり部を複数設けている
ため、樹脂と絶縁層との剥離強度もさらに向上させるこ
とができる。
【0029】また、上記第4の手段によると、第1から
第3のいずれかの手段において、シート状の絶縁層が繊
維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維
質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と接着
層付き高分子フィルムのいずれかの構成とすることによ
り、樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経
路での絶縁破壊強度が向上する。
【0030】また、上記第5の手段によると、上記第1
から第3のいずれかの手段において、シート状の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
の積層構成とすることにより、樹脂と絶縁層界面および
絶縁層の積層界面を通る経路での絶縁破壊強度が向上す
る。また、繊維質の織布からなる絶縁材料の機械的引っ
張り強度に優れた利点と繊維質の不織布からなる絶縁材
料の均一的な絶縁破壊強度の利点より、機械的強度およ
び絶縁破壊強度に優れた絶縁層とすることができる。
【0031】また、上記第6の手段によると、上記第1
から第3のいずれかの手段において、シート状の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
接着層付き高分子フィルムの積層構成とすることによ
り、樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経
路での絶縁破壊強度の向上に加え、機械的強度に優れ、
さらに貫通絶縁破壊強度の高い絶縁層とすることができ
る。
【0032】本発明の第7の手段は、上記第1から第3
のいずれかの手段において、少なくとも最外周の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料も
しくは繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁
材料からなり、かつ他の絶縁層が接着層付き高分子フィ
ルムからなる構成とすることにより、樹脂と絶縁層界面
および絶縁層の積層界面を通る経路での絶縁破壊強度の
向上に加え、繊維質の織布もしくは不織布からなる絶縁
材料の機械的強度の高い利点と高分子フィルムの貫通絶
縁破壊強度の優れた特性により、より薄い絶縁層とする
ことができるため放熱性に優れ、さらなる省資源化が図
れる。
【0033】また、上記第8の手段によると、上記第1
から第3のいずれかの手段において、少なくとも最外周
の絶縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶
縁材料と繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶
縁材料の積層構成からなり、かつ他の絶縁層が接着層付
き高分子フィルムからなる構成とすることにより、樹脂
と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経路での絶
縁破壊強度の向上に加え、繊維質の織布と不織布からな
る積層絶縁材料の機械的強度の高い利点と高分子フィル
ムの貫通絶縁破壊強度の優れた特性により、より薄い絶
縁層とすることができるため放熱性に優れ、さらなる省
資源化が図れる。
【0034】また、上記第9の手段によると、上記第5
または第6または第8のいずれかの手段において、繊維
質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊維質
の織物からなるシート材料とすることにより、繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料が溶融硬化
する際に、織物からなるシート材料にプリプレグ樹脂が
染み込むため、シート状絶縁材料のプリプレグ樹脂界面
がなくなり、絶縁層の絶縁破壊強度がさらに向上する。
【0035】また、上記第10の手段によると、上記第
5または第6または第8のいずれかの手段において、繊
維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊
維質の不織布からなるシート材料とすることにより、繊
維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料が溶融
硬化する際に、織物からなるシート材料にプリプレグ樹
脂が染み込むため、シート状絶縁材料のプリプレグ樹脂
界面がなくなり、絶縁層の絶縁破壊強度がさらに向上す
る。
【0036】また、上記第11の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、少なくとも最外
周と電気素子に近接する絶縁層が繊維質の織物にプリプ
レグ樹脂を担持した絶縁材料もしくは繊維質の不織布に
プリプレグ樹脂を担持した絶縁材料からなり、かつ他の
絶縁層が接着層付き高分子フィルムからなる構成とする
ことにより、機械的強度および絶縁破壊強度に優れた絶
縁層とすることができる。これにより、外周絶縁層の薄
型化が可能となり、放熱性および省資源化の点で優れた
構成とすることができる。
【0037】また、上記第12の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、電気素子が金属
シートとシート状高分子材料を巻回したコイル構成とす
ることにより、分解性能に優れ、かつ絶縁破壊強度の高
いコイル構成とすることができる。
【0038】また、上記第13の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、電気素子が金属
シートと接着層付きシート状高分子材料を巻回したコイ
ル構成とすることにより、複数層の金属シートと高分子
材料を一体化できるため機械的強度が向上し、電気素子
外周の絶縁層を機械的強度の面で簡素化できる。これに
より、上記第1から第3による効果に加え、外周絶縁層
のさらなる省資源化が可能となる。
【0039】また、上記第14の手段によると、上記第
9の手段において、金属シートとシート状高分子材料と
の層間に樹脂を含浸したコイル構成とすることにより、
複数層の金属シートと高分子材料を一体化できるため機
械的強度が向上し、電気素子外周の絶縁層を機械的強度
の面で簡素化できる。これにより、上記第1から第3に
よる効果に加え、外周絶縁層のさらなる省資源化が可能
となる。
【0040】また、上記第15の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、電気素子が蒸着
フィルム単体または蒸着フィルムと高分子フィルムから
なるコンデンサ構成とし、電気素子に電極導出部を設け
た構成とすることにより、コンデンサの分解性能を向上
させ、かつ絶縁破壊強度に優れた構成とすることができ
る。
【0041】また、上記第16の手段によると、上記第
13の手段において、電気素子の層間に液状絶縁材もし
くは硬化可能な液状絶縁体を含浸した構成とすることに
より、コンデンサの分解性能を向上させ、かつ、さらに
絶縁破壊強度に優れた構成とすることができる。
【0042】(実施の形態1)次に、本発明の実施の形
態1について図面を用いて説明する。
【0043】図1は変圧器コイルの一部概略断面図、図
2は変圧器の一部概略斜視図を示す。
【0044】図1および図2において9は変圧器の電磁
鉄芯であり、電磁鉄芯9の脚部の周囲に低圧コイル11
を配設しており、その外側に高圧コイル10を配設した
構成としている。
【0045】また、コイルの構成については、ポリエチ
レンテレフタレート(以下PET)、ポリエチレンナフ
タレート(以下PEN)、ポリフェニレンサルファイド
(以下PPS)、ポリイミド等の高分子フィルムからな
る層間絶縁材4およびアルミ、銅などの金属シートから
なる導体5とで構成された素コイルの外周に、素コイル
よりも繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した第1
のシート状の絶縁材1と繊維質の織布にプリプレグ樹脂
を担持した第2のシート状の絶縁材2を積層して巻回
し、その最外周には第1、第2のシート状の絶縁材1、
2よりも高くして設けた繊維質の織物にプリプレグ樹脂
を担持した第3のシート状の絶縁材3を巻回した構成と
している。この第1、第2、第3のシート状の絶縁材
1、2、3を硬化して絶縁層を形成している。
【0046】また、6はエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、
シリコン樹脂などの樹脂層であり、第3のシート状の絶
縁材3および導体5と層間絶縁材4からなる素コイル端
部の凹部に形成している。なお、第1、第2、第3のシ
ート状の絶縁材1、2、3のプリプレグ樹脂としてエポ
キシ樹脂、フェノール樹脂などが用いられ、繊維質材料
としてガラス、PETなどのポリエステル、芳香族ポリ
アミドなどが用いられる。
【0047】従来のコイル構造の問題点は図7に示すよ
うに、導体35から多孔質絶縁部材37および内周材3
8と樹脂40との界面、すなわち、樹脂界面を通る絶縁
破壊経路41での絶縁破壊強度が弱いため、樹脂40の
高さを高くして、樹脂界面を通る絶縁破壊経路41の距
離を長くすることで、規定の絶縁破壊強度に高めてい
た。さらに、内周材38および外周材39はシート状の
絶縁材料を複数回巻回した構成となっているため、導体
35に近接する外周材39のシート状の絶縁材が絶縁破
壊を起こした場合、シート状の絶縁材の層間界面、すな
わち、外周材層間界面を通る絶縁破壊経路42により絶
縁破壊を起こしやすくなる。そのため、内周材38およ
び外周材39の高さを高くして、外周材層間界面を通る
絶縁破壊経路42の距離を長くし、シート状の絶縁材の
層間界面での絶縁破壊強度を高くしていた。このような
従来の構成でコイルの絶縁強度を規定の高さにするため
には、内周材38および外周材39、樹脂40が多く必
要となり、省資源化の点で好ましい構成ではない。
【0048】しかし、本実施の形態に示す構成のよう
に、第3のシート状の絶縁材3と導体5と層間絶縁材4
からなる素コイルの両端部の凹部に樹脂層6を形成した
コイル構成とすることで、導体5から空間に至るまでの
樹脂層5と第1、第2、第3のシート状の絶縁材1、
2、3および層間絶縁材4との界面距離、すなわち、樹
脂界面を通る絶縁破壊経路7を長くすることができるた
め、樹脂層6の高さを高くすることなく、樹脂界面の絶
縁破壊強度を向上させることができる。
【0049】さらにまた、第1、第2の絶縁シート材
1、2の端部上に樹脂層6を設けているため、層間絶縁
材4と導体5からなる素コイルに近接する第1の絶縁シ
ート材1が貫通絶縁破壊をしても、第1および第2の絶
縁シート材1、2の積層界面を通る経路、すなわち、シ
ート状絶縁材の層間界面を通る絶縁破壊経路8の端部上
に樹脂層6を設けているため、このシート状絶縁材の層
間界面を通る絶縁破壊経路8の絶縁破壊強度が向上す
る。
【0050】以上のように本実施の形態1に示すコイル
構成とすることにより、樹脂界面を通る絶縁破壊経路7
を長くできるため、この界面での絶縁破壊強度を向上さ
せることができる。また、第1、第2のシート状絶縁材
1、2の端部上の樹脂層6により、シート状絶縁材の層
間界面を通る絶縁破壊経路8の絶縁破壊強度を向上させ
ることができる。
【0051】さらに、第1、第2のシート状絶縁材料
1、2を繊維質の織布にプリプレグ樹脂を担持したシー
ト状絶縁材料と繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持
したシート状絶縁材料との積層構成としているため、織
布での機械的引っ張り強度が高い利点と不織布での絶縁
破壊強度の均一性の利点とを組み合わせた構成とするこ
とができる。
【0052】これにより、樹脂およびシート状絶縁材の
省資源化が図れ、コイルの分解性が向上するため容易に
リサイクルを可能とするとともに、絶縁破壊強度に優れ
たコイルとすることができる。
【0053】なお、本実施の形態では第1、第2のシー
ト状の絶縁材1、2の高さを層間絶縁材4と第3のシー
ト状の絶縁材3との間の高さである例を示したが、この
高さでなくとも上記と同様の効果を得られる。しかし、
本実施の形態に示す構成とすることで、第3のシート状
の絶縁材3に至るまでの第1、第2のシート状の絶縁材
1、2と樹脂層6との界面距離を長くすることができる
ため、樹脂界面を通る絶縁破壊経路7の絶縁破壊強度が
向上するため、より望ましい構成となる。
【0054】また、本実施の形態1において、第2、第
3のシート状の絶縁材2、3の繊維質が織物で、第1の
シート状の絶縁材1の繊維質が不織布である例を示した
が、第2、第3のシート状の絶縁材2、3の繊維質を不
織布とし、第1のシート状の絶縁材1の繊維質を織物と
した構成や第1、第2のシート状の絶縁材1、2を同一
の絶縁材料とし、第3のシート状の絶縁材3を他の絶縁
材料とした構成でも上記と同様の効果を得られる。
【0055】また、本実施の形態1において、第1、第
2、第3のシート状の絶縁材1、2、3を繊維質の織物
にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の不織布
にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料との積層構成であ
る例を示したが、さらに接着層付きの高分子フィルムを
積層して巻回することで、貫通絶縁破壊強度の点で優れ
た構成とすることができる。
【0056】また、本実施の形態では変圧器である例を
示したが、図3に示すようにコンデンサの外周絶縁構造
においても上記と同様の効果を得られる。図3におい
て、13は表面に蒸着膜12を蒸着した誘電体であり複
数積層した構成としている。また、複数積層した誘電体
13の両端部にはメタリコン14を設け、電極15を配
設している。この蒸着膜12と誘電体13、メタリコン
14からなるコンデンサ素子の周囲の絶縁層を本実施の
形態と同様の構成として第1、第2、第3のシート状の
絶縁材1、2、3を設け、誘電体13とメタリコン14
とからなるコンデンサ素子の端部と第3のシート状の絶
縁材3との凹部に樹脂層6を形成することで、上記と同
様の効果を得られ、絶縁破壊強度に優れたコンデンサ素
子の外周絶縁層とすることができる。
【0057】なお、コンデンサ素子の空隙部16に液状
の絶縁材や硬化可能な液状絶縁体を含浸した構成とした
場合にも上記と同様の効果を得られる。
【0058】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2について図面を用いて説明する。
【0059】図4は変圧器コイルの一部概略断面図を示
す。
【0060】図4において実施の形態1と同一の部分は
同一の番号を付して説明を省略する。
【0061】本実施の形態に示すコイル構成は、層間絶
縁材4および導体5とで構成された素コイルに近接する
外周に、素コイルよりも高くした繊維質の織物にプリプ
レグ樹脂を担持した第1のシート状の絶縁材17を巻回
し、最外周には第1のシート状の絶縁材17よりも高い
繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した第3のシート
状の絶縁材19を巻回している。さらに、第1と第3の
シート状の絶縁材17、19の間には、素コイルと第1
のシート状の絶縁材17との間の高さとした接着層付き
の高分子フィルムからなる第2のシート状の絶縁材18
を複数回巻回しており、この第1、第2、第3のシート
状の絶縁材17、18、19を硬化して絶縁層を形成し
ている。
【0062】また、第3のシート状の絶縁材19および
導体5と層間絶縁材4からなる素コイル端部の凹部に樹
脂層6を形成した構成としている。
【0063】なお、第2のシート状の絶縁材18の高分
子フィルムとしてPET、PEN、PPS、ポリイミド
などが用いられる。
【0064】この最外周に巻回した第3のシート状の絶
縁材19を素コイルと第1、2のシート状の絶縁材1
7、18よりも高くして凹部を設けて樹脂層6を形成
し、さらに、素コイルに近接する第1のシート状の絶縁
材17を第2のシート状の絶縁材18および素コイルの
高さよりも高くする構成とすることで、導体5から空間
に至るまでの樹脂層6と第1、第2、第3のシート状の
絶縁材17、18、19および層間絶縁材4との界面距
離、すなわち、樹脂界面を通る絶縁破壊経路20を長く
することができるため、樹脂層6の高さを高くすること
なく、樹脂界面の絶縁破壊強度を向上させることができ
る。
【0065】また、第1、第2のシート状の絶縁材1
7、18の端部上に樹脂層6を設けているため、素コイ
ルに近接する第1の絶縁シート材17が貫通絶縁破壊を
しても、第1および第2の絶縁シート材17、18の積
層界面を通る経路、すなわち、シート状絶縁材の層間界
面を通る絶縁破壊経路21の端部上に樹脂層6を設けて
いるため、このシート状絶縁材の層間界面を通る絶縁破
壊経路21の絶縁破壊強度が向上する。
【0066】さらに、素コイルに近接する第1のシート
状の絶縁材17を第2のシート状の絶縁材18および素
コイルの高さよりも高くして、第1、第2、第3のシー
ト状の絶縁材17、18、19の端部上に樹脂層6が引
っかかり部分を設けているため、コイルの温度上昇およ
び温度降下の熱サイクルに対してもシート状の絶縁材と
樹脂との剥離が発生しにくくなる。
【0067】また、第2のシート状の絶縁材18を接着
層付きの高分子フィルムとしているため、第2のシート
状の絶縁材18の機械的強度を低下させることなく絶縁
破壊強度を飛躍的に向上させることができる。これによ
り、第2のシート状の絶縁材18を薄くできるため、コ
イルの内周寸法を基準として素コイルの外周のシート状
の絶縁材および層間絶縁材4、導体5とを巻回した場合
の層間絶縁材4と導体5の周長を短くすることができ、
コイルの大幅な省資源化が可能となる。
【0068】また、接着層付きの高分子フィルムからな
る第2のシート状の絶縁材18を繊維質の織物にプリプ
レグ樹脂を担持した絶縁材からなる第1、第3のシート
状の絶縁材17、19によって挟み込んだ構成としてい
るため、材質の違いによる熱収縮持の反りを低減するこ
とができ、樹脂層6などとの剥離が発生しにくく、機械
的強度に優れた構成とすることができる。
【0069】以上のように本実施の形態に示すコイル構
成とすることにより、樹脂界面を通る絶縁破壊経路20
を長くできるため、この界面での絶縁破壊強度を向上さ
せることができる。
【0070】また、第1、第2のシート状絶縁材17、
18の端部上の樹脂層6により、シート状絶縁材の層間
界面を通る絶縁破壊経路21の絶縁破壊強度を向上させ
ることができる。
【0071】また、第2のシート状の絶縁材18を接着
層付きの高分子フィルムとしているため、機械的強度を
低下させることなく絶縁破壊強度を向上させることがで
きるため、第2のシート状の絶縁材18を薄くできる。
【0072】さらに、接着層付きの高分子フィルムから
なる第2のシート状の絶縁材18を繊維質の織物にプリ
プレグ樹脂を担持した絶縁材からなる第1、第3のシー
ト状の絶縁材17、19によって挟み込んだ構成として
いるため、材質の違いによる熱収縮時の反りを低減する
ことができ、樹脂層6などとの剥離が発生しにくい構造
とすることができる。
【0073】これにより、樹脂およびシート状絶縁材の
省資源化が図れ、コイルの分解性が向上するため容易に
リサイクルを可能とするとともに、絶縁破壊強度に優れ
たコイルとすることができる。
【0074】なお、本実施の形態においては、第1およ
び第3のシート状の絶縁材17、19が繊維質の織物に
プリプレグ樹脂を担持した絶縁材である例を示したが、
繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材であ
っても上記と同様の効果を得られる。
【0075】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3について図面を用いて説明する。
【0076】図5は変圧器コイルの一部概略断面図を示
す。
【0077】図5において実施の形態1と同一の部分は
同一の番号を付して説明を省略する。
【0078】本実施の形態に示すコイル構成は、層間絶
縁材4および導体5とで構成された素コイルの外周に、
素コイルよりも高くした繊維質の不織布からなるシート
材22とシート材22よりも高くした繊維質の織物にプ
リプレグ樹脂を担持した第1のシート状の絶縁材23を
積層して巻回している。また、素コイルの外周の最も外
側には、第1のシート状の絶縁材23よりも高くした繊
維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した第2のシート状
の絶縁材24を巻回し、第1、第2のシート状の絶縁材
23のプリプレグ樹脂を硬化させて外周の絶縁層を形成
している。
【0079】また、第2のシート状の絶縁材24および
素コイル端部の凹部に樹脂層6を形成した構成としてい
る。
【0080】なお、シート材22の繊維質材料としてガ
ラス、PETなどのポリエステル、芳香族ポリアミドな
どが用いられる。
【0081】この第1、第2のシート状の絶縁材23、
24を溶融して硬化させる際にシート材22にプリプレ
グ樹脂が含浸されながら硬化するために積層界面のない
一体構造の絶縁層を形成することができるため、シート
材22および第1、第2のシート状の絶縁材23、24
からなる絶縁層の貫通絶縁破壊強度が向上する。
【0082】さらに高さのことなるシート材22と第1
のシート状の絶縁材23とを積層して巻回し、端部上の
樹脂層6に凹凸部を形成することで、導体5から空間に
至るまでの樹脂層6とシート材22、第1、第3のシー
ト状の絶縁材23、24との界面距離、すなわち、樹脂
界面を通る絶縁破壊経路25を長くすることができるた
め、樹脂層6の高さを高くすることなく、樹脂界面の絶
縁破壊強度を向上させることができる。
【0083】また、シート材22と第1のシート状の絶
縁材23の端部上に樹脂層6を設けているため、素コイ
ルに近接するシート材22が貫通絶縁破壊をしても、シ
ート材22および第1の絶縁シート材23の積層界面を
通る経路、すなわち、シート状絶縁材の層間界面を通る
絶縁破壊経路26の端部上に樹脂層6を設けているた
め、このシート状絶縁材の層間界面を通る絶縁破壊経路
26の絶縁破壊強度が向上する。
【0084】さらに、高さの異なるシート材22と第1
のシート状の絶縁材23と巻回し、シート材22と第1
のシート状の絶縁材23の端部上に樹脂層6に複数の凹
凸を形成しているため、コイルの温度上昇および温度降
下の熱サイクルに対してもシート状の絶縁材と樹脂との
剥離が発生しにくくなる。
【0085】以上のように本実施の形態に示すコイル構
成とすることにより、樹脂界面を通る絶縁破壊経路25
を長くすることができるため、樹脂層6の高さを高くす
ることなく、界面の絶縁破壊強度を向上させることがで
きる。
【0086】また、シート材22および第1のシート状
の絶縁材23の端部上に樹脂層6を設けているため、シ
ート状絶縁材の層間界面を通る絶縁破壊経路21の絶縁
破壊強度を向上させることができる。
【0087】また、シート材22と第1のシート状の絶
縁材23の端部上に樹脂層6に複数の凹凸を設けている
ため、コイルの温度上昇および温度降下の熱サイクルに
対してもシート状の絶縁材と樹脂との剥離が発生しにく
くなる。
【0088】また、第1、第2のシート状の絶縁材2
3、24とシート材22とを積層しているため、第1、
第2のシート状の絶縁材23、24のプリプレグ樹脂を
硬化させる際に、シート材22にプリプレグ樹脂が含浸
されるために積層界面のない一体構造の絶縁層を形成す
ることができ、貫通絶縁破壊強度の高い絶縁層とするこ
とができる。
【0089】これにより、樹脂およびシート状絶縁材の
省資源化が図れ、コイルの分解性が向上するため容易に
リサイクルを可能とするとともに、絶縁破壊強度に優れ
たコイルとすることができる。
【0090】なお、本実施の形態3においては、シート
材22が繊維質の不織布であり、第1、第2のシート状
の絶縁材23、24が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を
担持した絶縁材料である例を示したが、シート材22が
繊維質の不織布であり、第1、第2のシート状の絶縁材
23、24が繊維質の織布にプリプレグ樹脂を担持した
絶縁材料であっても上記と同様の効果を得られる。
【0091】また、本実施の形態3において、シート材
22と第1のシート状の絶縁材料23とを入れ替えた順
序で巻回した構成としても上記と同様の効果を得られ
る。
【0092】また、本実施の形態3においては、シート
材22を素コイルよりも高くした例をしめしたが、素コ
イルよりも低くした構成であっても上記と同様の効果を
得られる。
【0093】なお、各実施の形態1、2、3において、
実施の形態1、2、3に示す素コイルの外周のシート状
の絶縁材の材料構成をそれぞれ各実施の形態に適用して
も上記と同様の効果を得られる。
【0094】また、各実施の形態1、2、3において、
素コイルの側面を絶縁するシート状絶縁材を繊維質の織
布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁シート材と繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁シート材とを積
層して巻回した構成を示したが、繊維質の織布にプリプ
レグ樹脂を担持した絶縁シート材や繊維質の不織布にプ
リプレグ樹脂を担持した絶縁シート材や接着層付きの高
分子フィルムの単一絶縁シート材を巻回した構成として
もモールド樹脂と外周絶縁材料との界面距離を長くする
ことができるため、上記と同様の効果を得られる。
【0095】また、各実施の形態1、2、3において、
素コイル外周のシート状の絶縁材料を最も外側に設ける
絶縁材料を繊維質の織布もしくは不織布にプリプレグ樹
脂を担持したシート状の絶縁材料とし、他の絶縁材料を
接着層付きの高分子フィルムの構成とすることで、絶縁
破壊強度に優れた高分子フィルムの利点に加え、接着層
により機械的強度に優れた外周絶縁構成とすることがで
きるため薄型化が可能となる。これにより、さらなる省
資源化を図ることができる。なおこの場合、機械的引っ
張り強度の点より、第3の絶縁シート材を繊維質の織布
にプリプレグ樹脂を担持した絶縁シート材とするほうが
より望ましい。
【0096】また、各実施の形態1、2、3において
は、素コイル外周の最も外側の絶縁材料が1層で有る例
を示したが、複数層であっても上記と同様の効果を得ら
れる。
【0097】また、各実施の形態1、2、3に示す導体
5と層間絶縁材4からなる素コイルにエポキシ樹脂やウ
レタン樹脂、シリコン樹脂などの樹脂を含浸して、層間
を接着し素コイルを一体化することで機械的強度が向上
し、外周絶縁層を機械的強度の面で簡素化できる。これ
により、外周絶縁層をさらに省資源化することができ
る。また、層間絶縁樹脂にエポキシ樹脂などの接着強度
の非常に高い樹脂を用いる場合、層間絶縁材7の高さを
導体8の高さよりも高くし、導体8の端部と層間絶縁材
7との間の隙間に樹脂を含浸させることで、素コイルの
分解性能を向上させることができる。
【0098】また、各実施の形態1、2、3において、
層間絶縁材4を高分子フィルムである例を示したが、接
着層付きの高分子フィルムとして素コイルの層間を接着
し一体化することで、機械的強度が向上し外周絶縁層を
機械的強度の面で簡素化できる。これにより、外周絶縁
層をさらに省資源化することができる。
【0099】また、各実施の形態1、2、3において
は、導体5をアルミや銅などの金属シートである例を示
したが、シート状でなくとも導体が丸線や角線であって
も上記と同様の効果を得られる。
【0100】また、各実施の形態1、2、3において
は、変圧器コイルである例を示したが変圧器コイルでな
くともリアクトルなどの電磁誘導機器のコイルであって
も上記と同様の効果を得られる。
【0101】
【発明の効果】本発明の第1の手段によると、電気素子
の外周にシート状の絶縁層を複数層巻き、この複数の絶
縁層のうち少なくとも最外周の絶縁層を最も高く、かつ
電気素子の端部面より高くし、絶縁層と電気素子端部面
からなる凹部に樹脂を形成することで、樹脂と絶縁層と
の界面距離を長くすることができるため、界面の絶縁破
壊強度が向上する。さらに、電気素子の近傍の絶縁層の
端部上に樹脂を設けているため、電気素子近傍の絶縁層
を貫通して絶縁層の積層界面を通る経路での絶縁破壊強
度も向上する。これにより、絶縁破壊特性が高く、省資
源、リサイクル性に優れた電気素子とすることができ
る。
【0102】また、本発明の第2の手段によると、上記
第1の手段において、最内周の絶縁層を最外周の絶縁層
の高さと他のシート状絶縁層との間の高さとすること
で、樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経
路での絶縁破壊強度が向上する。さらに、絶縁層端部上
の樹脂形状に引っかかり部を設ける構成であるため、樹
脂と絶縁層との剥離強度も向上する。これにより、絶縁
破壊特性がより高く、省資源、リサイクル性に優れた電
気素子とすることができる。
【0103】また、本発明の第3の手段によると、電気
素子の外周にシート状の絶縁層を複数層巻き、この複数
の絶縁層のうち少なくとも最外周の絶縁層を最も高く
し、かつ電気素子の端部面より高くし、複数の絶縁層の
いくつかの層の高さを変えることにより複数の絶縁層の
上面に凹凸を設け、絶縁層と電気素子端部面からなる凹
部に樹脂層を形成することで、樹脂と絶縁層との界面距
離を長くすることができ、界面の絶縁破壊強度が向上す
る。また、電気素子近傍絶縁層の端部上に樹脂を設けて
いるため、電気素子近傍の絶縁層を貫通して絶縁層の積
層界面を通る経路での絶縁破壊強度が向上する。さらに
は、絶縁層端部上の樹脂形状に引っかかり部を複数設け
ているため、樹脂と絶縁層との剥離強度もさらに向上さ
せることができる。これにより、絶縁破壊特性がより高
く、省資源、リサイクル性に優れた電気素子とすること
ができる。
【0104】また、本発明の第4の手段によると、第1
から第3のいずれかの手段において、シート状の絶縁層
が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と
接着層付き高分子フィルムのいずれかの構成とすること
により、樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通
る経路での絶縁破壊強度が向上する。これにより、絶縁
破壊特性が高く、省資源、リサイクル性に優れた電気素
子とすることができる。
【0105】また、本発明の第5の手段によると、上記
第1から第3のいずれかの手段において、シート状の絶
縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材
料と繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材
料との積層構成とすることにより、樹脂と絶縁層界面お
よび絶縁層の積層界面を通る経路での絶縁破壊強度が向
上する。また、繊維質の織布からなる絶縁材料の機械的
引っ張り強度に優れた利点と繊維質の不織布からなる絶
縁材料の貫通絶縁破壊強度の均一性に優れた利点によ
り、機械的強度および貫通絶縁破壊強度に優れた絶縁層
とすることができる。これにより、絶縁破壊特性が高
く、省資源、リサイクル性に優れた電気素子とすること
ができる。
【0106】また、本発明の第6の手段によると、上記
第1から第3のいずれかの手段において、シート状の絶
縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材
料と繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材
料と接着層付き高分子フィルムの積層構成とすることに
より、樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る
経路での絶縁破壊強度の向上に加え、機械的強度に優
れ、さらに貫通絶縁破壊強度の高い絶縁層とすることが
できる。これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リ
サイクル性に優れた電気素子とすることができる。
【0107】また、本発明の第7の手段によると、上記
第1から第3のいずれかの手段において、少なくとも最
外周の絶縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持し
た絶縁材料もしくは繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を
担持した絶縁材料からなり、かつ他の絶縁層が接着層付
き高分子フィルムからなる構成とすることにより、樹脂
と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経路での絶
縁破壊強度の向上に加え、繊維質の織布もしくは不織布
からなる絶縁材料の機械的強度の高い利点と高分子フィ
ルムの貫通絶縁破壊強度の優れた特性により、より薄い
絶縁層とすることができ、さらなる省資源化が図れる。
これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイクル
性に優れた電気素子とすることができる。
【0108】また、本発明の第8の手段によると、上記
第1から第3のいずれかの手段において、少なくとも最
外周の絶縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持し
た絶縁材料と繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持し
た絶縁材料の積層構成からなり、かつ他の絶縁層が接着
層付き高分子フィルムからなる構成とすることにより、
樹脂と絶縁層界面および絶縁層の積層界面を通る経路で
の絶縁破壊強度の向上に加え、繊維質の織布と不織布か
らなる積層絶縁材料の機械的強度の高い利点と高分子フ
ィルムの貫通絶縁破壊強度の優れた特性により、より薄
い絶縁層とすることができ、さらなる省資源化が図れ
る。これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイ
クル性に優れた電気素子とすることができる。
【0109】また、上記第9の手段によると、上記第5
または第6または第8のいずれかの手段において、繊維
質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊維質
の織物からなるシート材料とすることにより、繊維質の
不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料が溶融硬化
する際に、織物からなるシート材料にプリプレグ樹脂が
染み込むため、シート状絶縁材料のプリプレグ樹脂界面
がなくなり、絶縁層の絶縁破壊強度がさらに向上する。
これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイクル
性に優れた電気素子とすることができる。
【0110】また、上記第10の手段によると、上記第
5または第6または第8のいずれかの手段において、繊
維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料を繊
維質の不織布からなるシート材料とすることにより、繊
維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料が溶融
硬化する際に、織物からなるシート材料にプリプレグ樹
脂が染み込むため、シート状絶縁材料のプリプレグ樹脂
界面がなくなり、絶縁層の絶縁破壊強度がさらに向上す
る。これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイ
クル性に優れた電気素子とすることができる。
【0111】また、上記第11の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、少なくとも最外
周と電気素子に近接する絶縁層が繊維質の織物にプリプ
レグ樹脂を担持した絶縁材料もしくは繊維質の不織布に
プリプレグ樹脂を担持した絶縁材料からなり、かつ他の
絶縁層が接着層付き高分子フィルムからなる構成とする
ことにより、機械的強度および絶縁破壊強度に優れた絶
縁層とすることができる。これにより、外周絶縁層の薄
型化が可能となり、放熱性および省資源化、リサイクル
性の点でさらに優れた電気素子とすることができる。
【0112】また、本発明の第12の手段によると、上
記第1から第3のいずれかの手段において、電気素子が
金属シートとシート状高分子材料を巻回したコイル構成
とすることにより、コイルの分解性能を向上させ、かつ
絶縁破壊強度に優れた構成とすることができる。これに
より、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイクル性に優
れた変圧器、リアクトルなどの電磁機器コイルとするこ
とができる。
【0113】また、上記第13の手段によると、上記第
1から第3のいずれかの手段において、電気素子が金属
シートと接着層付きシート状高分子材料を巻回したコイ
ル構成とすることにより、絶縁破壊強度に優れた構成と
することができる。さらに、接着層付きシート状高分子
材料により、機械的強度も向上する。これにより、絶縁
破壊特性が高く、省資源、リサイクル性に優れた変圧
器、リアクトルなどの電磁機器コイルとすることができ
る。
【0114】また、本発明の第14の手段によると、上
記第9の手段において、金属シートとシート状高分子材
料との層間に樹脂を含浸したコイル構成とすることによ
り、コイルの分解性能を向上させ、かつ絶縁破壊強度に
優れた構成とすることができる。さらに、コイル層間に
樹脂を含浸することにより、機械的強度に優れた構成と
することができる。これにより、絶縁破壊特性が高く、
省資源、リサイクル性に優れた変圧器、リアクトルなど
の電磁機器コイルとすることができる。
【0115】また、本発明の第15の手段によると、上
記第1から第3のいずれかの手段において、電気素子が
蒸着フィルム単体または蒸着フィルムと高分子フィルム
からなるコンデンサ構成とし、電気素子に電極導出部を
設けた構成とすることにより、コンデンサの分解性能を
向上させ、かつ絶縁破壊強度に優れた構成とすることが
できる。これにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リ
サイクル性に優れたコンデンサとすることができる。
【0116】また、本発明の第16の手段によると、上
記第13の手段において、電気素子の層間に液状絶縁材
もしくは硬化可能な液状絶縁体を含浸した構成とするこ
とにより、コンデンサの分解性能を向上させ、かつ、さ
らに絶縁破壊強度に優れた構成とすることができる。こ
れにより、絶縁破壊特性が高く、省資源、リサイクル性
に優れたコンデンサとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における変圧器コイルの
切欠概略図
【図2】同実施の形態1におけるコンデンサの切欠概略
【図3】同実施の形態1における変圧器の概略斜視図
【図4】同実施の形態2における変圧器コイルの切欠概
略図
【図5】同実施の形態3における変圧器コイルの切欠概
略図
【図6】従来における変圧器の一部切欠概略斜視図
【図7】従来における変圧器のコイルの切欠概略図
【符号の説明】
1、17、23 第1のシート状の絶縁材 2、18、24 第2のシート状の絶縁材 3、19 第3のシート状の絶縁材 4 層間絶縁材 5 導体 6 樹脂層 7、20、25、41 樹脂界面を通る絶縁破壊経路 8、21、26、42 シート状絶縁材の層間界面を通
る絶縁破壊経路 9、27 電磁鉄芯 10、29 高圧コイル 11、28 低圧コイル 12 蒸着膜 13 誘電体 14 メタリコン 15 電極 16 空隙部 22 シート材 30、32 素コイル 31、34 樹脂 33 絶縁シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 37/00 H01F 31/00 H H01G 4/18 H01G 4/24 301K (72)発明者 平川 功一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E043 AA07 AB09 BA01 5E044 AA02 AA07 AC01 AC06 CA03 CA06 CB03 5E070 AA01 AA11 AB08 BA08 DA04 DA20 5E082 AB03 BC35 EE07 EE37 FF19 FG06 FG34 FH18 GG04 HH21 HH25 HH35 HH43 HH47 HH48 HH50 JJ22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気素子の外周にシート状の絶縁層を複
    数層巻き、この複数の絶縁層のうち少なくとも最外周の
    絶縁層を最も高く、かつ前記電気素子の端部面より高く
    し、前記絶縁層と前記電気素子端部面からなる凹部に樹
    脂層を形成してなる電気機器。
  2. 【請求項2】 電気素子に近接する側のシート状絶縁層
    を前記最外周の絶縁層の高さと他のシート状絶縁層との
    間の高さとしてなる請求項1記載の電気機器。
  3. 【請求項3】 電気素子の外周にシート状の絶縁層を複
    数層巻き、この複数の絶縁層のうち少なくとも最外周の
    絶縁層を最も高くし、かつ前記電気素子の端部面より高
    くし、前記複数の絶縁層のいくつかの層の高さを変える
    ことにより前記複数の絶縁層の端部面に凹凸を設け、前
    記絶縁層と前記電気素子端部面からなる凹部に樹脂層を
    形成してなる電気機器。
  4. 【請求項4】 シート状の絶縁層が繊維質の織物にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の不織布にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料と接着層付き高分子フィ
    ルムのうち、少なくとも1つの構成からなる請求項1か
    ら3のいずれかに記載の電気機器。
  5. 【請求項5】 シート状の絶縁層が繊維質の織物にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の不織布にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料との積層構成からなる請
    求項1から3のいずれかに記載の電気機器。
  6. 【請求項6】 シート状の絶縁層が繊維質の織物にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の不織布にプリ
    プレグ樹脂を担持した絶縁材料と接着層付き高分子フィ
    ルムの積層構成からなる請求項1から3のいずれかに記
    載の電気機器。
  7. 【請求項7】 少なくとも最外周の絶縁層が繊維質の織
    物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料もしくは繊維質
    の不織布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料からな
    り、かつ他の絶縁層が接着層付き高分子フィルムからな
    る構成とした請求項1から3のいずれかに記載の電気機
    器。
  8. 【請求項8】 少なくとも最外周の絶縁層が繊維質の織
    物にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料と繊維質の不織
    布にプリプレグ樹脂を担持した絶縁材料の積層構成から
    なり、かつ他の絶縁層が接着層付き高分子フィルムから
    なる構成とした請求項1から3のいずれかに記載の電気
    機器。
  9. 【請求項9】 繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持し
    た絶縁材料を繊維質の織物からなるシート材料とした請
    求項5または6または8のいずれかに記載の電気機器。
  10. 【請求項10】 繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担
    持した絶縁材料を繊維質の不織布からなるシート材料と
    した請求項5または6または8のいずれかに記載の電気
    機器。
  11. 【請求項11】 少なくとも最外周と電気素子に近接す
    る絶縁層が繊維質の織物にプリプレグ樹脂を担持した絶
    縁材料もしくは繊維質の不織布にプリプレグ樹脂を担持
    した絶縁材料からなり、かつ他の絶縁層が接着層付き高
    分子フィルムからなる構成とした請求項1から3のいず
    れかに記載の電気機器。
  12. 【請求項12】 電気素子が金属シートとシート状高分
    子材料を巻回したコイル構成とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の電気機器。
  13. 【請求項13】 電気素子が金属シートと接着層付きシ
    ート状高分子材料を巻回したコイル構成とする請求項1
    から3のいずれかに記載の電気機器。
  14. 【請求項14】 金属シートとシート状高分子材料との
    層間に樹脂を含浸したコイル構成からなる請求項9記載
    の電気機器。
  15. 【請求項15】 電気素子が蒸着フィルム単体または蒸
    着フィルムと高分子フィルムからなるコンデンサ構成と
    し、前記電気素子に電極導出部を設けた請求項1から3
    のいずれかに記載の電気機器。
  16. 【請求項16】 電気素子の層間に液状絶縁体もしくは
    硬化可能な液状絶縁体を含浸した構成からなる請求項1
    1記載の電気機器。
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