JP2009283686A - 変圧器 - Google Patents

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博之 遠藤
Yuji Sato
裕二 佐藤
Ryosuke Mikoshiba
諒介 御子柴
Masanao Kuwabara
正尚 桑原
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Abstract

【課題】
変圧器において、コイルとコイル押え金具との間の絶縁性の向上を図る。
【解決手段】
コイルの外周面とコイル押え金具の内面との間に、絶縁材で構成され、鉄心磁気回路に沿う方向の長さが該コイルのコイル軸方向長さより長くされかつ該コイルの両端面位置よりも上下に突出された部分を有するコイル絶縁部材を備えた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、変圧器の絶縁構造に係り、特に、コイルと、該コイルの外周側を支持するコイル押え金具との間の絶縁構造に関する。
例えば従来の油入変圧器においては、励磁用のコイルと該コイルの外周側を支持するコイル押え金具との間にコイル絶縁部材を設け、該コイルと該コイル押え金具との間の絶縁性を確保するようにしている。図5は従来の変圧器100'の構成例を示し、図6は、図5の変圧器におけるA'部の構成の拡大図である。図5の変圧器100'では、油槽は図示されていない。図5、図6において、内鉄心11a'と外鉄心11b'には励磁用のコイル12a'が巻回され(はめ込まれ)、内鉄心11a'、11a'には励磁用のコイル12b'が巻回され(はめ込まれ)、内鉄心11a'と外鉄心11b'には励磁用のコイル12c'が巻回され(はめ込まれ)、コイル12a'の外周側はコイル押え金具13a'で支持され、コイル12c'の外周側はコイル押え金具13b'で支持されるようになっている。コイル12a'の外周面とコイル押え金具13a'との間にはコイル絶縁部材14a'が設けられ、コイル12c'の外周面とコイル押え金具13b'との間にはコイル絶縁部材14b'が設けられている。コイル絶縁部材14a'は、絶縁紙が±X軸方向に複数枚積層されて成り、±X軸方向の積層厚さがWとされ、コイル12a'の外周面からコイル押え金具13a'に至るコイル絶縁部材14a'の表面に沿った距離(沿面距離)を所定値以上にし、コイル12a'とコイル押え金具13a'との間の絶縁性を確保するようにしている。同様に、コイル絶縁部材14b'は、絶縁紙が±X軸方向に複数枚積層されて成り、±X軸方向の積層厚さがWとされて、コイル12c'の外周面からコイル押え金具13b'に至るコイル絶縁部材14b'の表面に沿った距離(沿面距離)L'が所定値以上にされ、コイル12c'とコイル押え金具13b'との間の絶縁性が確保されるようになっている。該コイル絶縁部材14a'、14b'はそれぞれ、内鉄心11a'と外鉄心11b'、及び内鉄心11a'と外鉄心11b'の磁気回路に沿う方向(Z軸方向)の長さが、コイルコイル12a'、12c'のコイル軸方向長さ以下の寸法とされている。従来、1次側コイルの電圧が例えば22,000V以上の特高変圧器においては、上記沿面距離L'は約40×10−3m以上とされる。図5、図6において、12b'は、内鉄心11a'、11a'に巻回された(はめ込まれた)励磁用のコイル、15a11'、15a12'、15a21'、15a22'、15b11'、15b21'、15c11'、15c21'はコイル支え部材、16'は連結材、17'は上締金具、18'は下締金具、19'はボルトである。
上記従来技術においては、コイル絶縁部材14a'、14b'はそれぞれ、絶縁紙の厚さや積層数によって上記沿面距離L'を確保するようにしている。このため、絶縁紙の枚数が多く必要であり、製造コストの増大を招き易い。また、コイル12a'の外周面とコイル押え金具13a'との間、及び、コイル12c'の外周面とコイル押え金具13b'との間に、コイル絶縁部材14a'、14b'の±X軸方向の厚さ寸法に対応した大きなスペースも必要であり、変圧器の寸法特に±X軸方向の寸法を増大させ易い。特に、コイル12a'、12c'が、低圧の2次側コイルがコイル内周側に設けられ、高圧が印加される1次側コイルがコイル外周側に設けられた構成の場合には、コイル絶縁部材14a'、14b'はそれぞれ、沿面距離L'をより一層長くとって、1次側コイルとコイル押え金具との間の絶縁性を確保する必要がある。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、変圧器において、製造コストや寸法の増大を抑えた状態で、コイルとコイル押え金具との間の絶縁性を向上させることができるようにすることである。
本発明の目的は、上記課題点を解決し、絶縁の信頼性が高く、安全性が確保された変圧器を提供することにある。
上記課題点を解決するために、本発明では、変圧器において、コイルの外周面と該コイルの外周側を支持するコイル押え金具との間に、絶縁材で構成され、鉄心磁気回路に沿う方向の長さが該コイルのコイル軸方向長さより長くされかつ該コイルの両端面位置よりも上下に突出した部分を有するコイル絶縁部材を備えた構成とする。上記突出部分は、コイル絶縁部の、コイル外周面とコイル押え金具内面との間の沿面距離(コイル絶縁部の表面に沿った距離)を増大させ、コイルとコイル押え金具との間の絶縁性を向上させる。
本発明によれば、変圧器において、製造コストや寸法の増大を抑えた状態で、コイルとコイル押え金具との間の絶縁性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例につき、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明の実施例の説明図である。図1は、本発明の実施例としての変圧器の構成を示す図、図2は、図1の変圧器におけるコイル絶縁部材の構成を示す図、図3及び図4は、コイル絶縁部材の他の構成例を示す図である。
図1において、100は、本発明の実施例としての3相3脚式巻鉄心構造の変圧器、11a、11a、11bは、変圧器100の磁気回路を形成する環状の鉄心(巻鉄心)であって、このうち、11a、11aは内鉄心、11bは外鉄心である。12a、12b、12cは、鉄心に巻回され(はめ込まれ)該鉄心を励磁するコイルであって、このうち、12aは、内鉄心11aと外鉄心11bに巻回され該両鉄心を励磁するコイル、12bは、内鉄心11a、11aに巻回され該両鉄心を励磁するコイル、12cは、内鉄心11aと外鉄心11bに巻回され該両鉄心を励磁するコイルである。13aは、コイル12aの外周側に配され該コイル12aの外周側を支持するコイル押え金具、13bは、コイル12cの外周側に配され該コイル12cの外周側を支持するコイル押え金具、14aは、絶縁紙などのシート状の絶縁材が複数枚積層されて成り、コイル12aの外周面とコイル押え金具13aの内面との間に配され、一部に、内鉄心11aと外鉄心11bの磁気回路に沿う方向(±Z軸方向)の長さが該コイル12aのコイル軸方向の長さ(±Z軸方向の長さ)より長くされかつ該コイル12aの両端面位置よりも上下に突出した部分を有するコイル絶縁部材、14bは、同じく絶縁紙などのシート状の絶縁材が複数枚積層されて成り、コイル12cの外周面とコイル押え金具13bの内面との間に配され、一部に、内鉄心11aと外鉄心11bの磁気回路に沿う方向(±Z軸方向)の長さが該コイル12cのコイル軸方向長さ(±Z軸方向長さ)より長くされかつ該コイル12cの両端面位置よりも上下(+Z軸方向及び−Z軸方向)に突出した部分を有するコイル絶縁部材、14ap11、14ap21は、コイル絶縁部材14aの+Z軸方向に突出した部分(以下、突出部分という)、14ap12、14ap22は、同コイル絶縁部材14aの−Z軸方向への突出部分、14bp11、14bp21は、コイル絶縁部材14bの+Z軸方向への突出部分、14bp12、14bp22は、同コイル絶縁部材14bの−Z軸方向への突出部分、15a11、15a12は、外鉄心11bとコイル押え金具13aとの間に配され、コイル12aの+Z軸方向の端面とコイル絶縁部材14aの+Z軸方向の端面とを支えるコイル支え部材、15a21、15a22は、外鉄心11bとコイル押え金具13aとの間に配され、コイル12aの−Z軸方向の端面とコイル絶縁部材14aの−Z軸方向の端面とを支えるコイル支え部材、15b11は、コイル12b、12cの+Z軸方向の端面に配され、該両端面を支えるコイル支え部材、15b21は、コイル12b、12cの−Z軸方向の端面に配され、該両端面を支えるコイル支え部材、15c11は、外鉄心11bとコイル押え金具13bとの間に配され、コイル12cの+Z軸方向の端面とコイル絶縁部材14bの+Z軸方向の端面とを支えるコイル支え部材、15c21は、外鉄心11bとコイル押え金具13bとの間に配され、コイル12cの−Z軸方向の端面とコイル絶縁部材14bの−Z軸方向の端面とを支えるコイル支え部材、16は、コイル支え部材15b11、15b21を連結する連結材、17は、外鉄心11bの上方(+Z軸方向)に配された上締金具、18は、外鉄心11bの下方(−Z軸方向)に配された下締金具、19はボルトである。コイル12a、12b、12cはそれぞれ、内側に低圧側コイルである2次側コイル、外側に高圧コイルである1次側コイルが設けられた構成のものである。
上記コイル絶縁部材14aは、Z軸方向の上下に突出部分14ap11、14ap12を有する1枚または複数のシート状の絶縁材が、コイル押え金具13aの内面に接する位置に配され、Z軸方向の上下に突出部分14ap21、14ap22を有する1枚または複数のシート状の絶縁材が、コイル12aの外周面に接する位置に配されている。同様に、上記コイル絶縁部材14bは、Z軸方向の上下に突出部分14bp11、14bp12を有する1枚または複数のシート状の絶縁材が、コイル押え金具13bの内面に接する位置に配され、Z軸方向の上下に突出部分14bp21、14bp22を有する1枚または複数のシート状の絶縁材が、コイル12cの外周面に接する位置に配されている。
上記突出部分14ap21、14ap11は、コイル12aの+Z軸方向の端面側において該コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離(コイル絶縁部材14aの表面に沿った距離)を増大させ、上記突出部分14ap22、14ap12は、コイル12aの−Z軸方向の端面側において該コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離(コイル絶縁部材14aの表面に沿った距離)を増大させる。すなわち、コイル絶縁部材14aのX軸方向の積層厚さ寸法が小さい場合にも、該コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの所定の沿面距離を確保し、コイル12aとコイル押え金具13aとの間の絶縁性を確保するようにしている。
同様に、上記突出部分14bp21、14bp11は、コイル12cの+Z軸方向の端面側において該コイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの沿面距離(コイル絶縁部材14bの表面に沿った距離)を増大させ、上記突出部分14bp22、14bp12は、コイル12cの−Z軸方向の端面側において該コイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの沿面距離(コイル絶縁部材14bの表面に沿った距離)を増大させる。すなわち、コイル絶縁部材14bのX軸方向の積層厚さ寸法が小さい場合にも、該コイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの所定の沿面距離を確保して、コイル12cとコイル押え金具13bとの間の絶縁性を確保するようにしている。
また、上記コイル絶縁部材14aは、突出部分14ap11、14ap21それぞれの±Y軸方向の両側の端面部分が、コイル支え部材15a11、15a12によって、コイル12aのコイル軸方向(+Z軸方向)の端面とともに保持され、突出部分14ap12、14ap22それぞれの±Y軸方向の両側の端面部分が、コイル支え部材15a21、15a22によって、コイル12aのコイル軸方向(−Z軸方向)の端面とともに保持される。同様に、コイル絶縁部材14bは、突出部分14bp11、14bp21それぞれの±Y軸方向の両側の端面部分が、コイル支え部材15c11と該コイル支え部材15c11と対状に配されたもう1個のコイル支え部材(図示なし)とによって、コイル12cのコイル軸方向(+Z軸方向)の端面とともに保持され、突出部分14bp12、14bp22それぞれの±Y軸方向の両側の端面部分が、コイル支え部材15c21と該コイル支え部材15c21と対状に配されたもう1個のコイル支え部材(図示なし)とによって、コイル12cのコイル軸方向(−Z軸方向)の端面とともに保持される。
また、コイル絶縁部材14a、14bはそれぞれ、コイル軸方向(Z軸方向)に貫通した貫通孔が内部に形成されている。
なお、上記変圧器100は、図1に示す3相3脚式構成のものが、絶縁油を満たした油槽中に設置される油入変圧器の一例であるが、図1においては該油槽は図示されていない。
以下、説明中で用いる図1の構成中の各要素には、図1の場合と同じ符号を付して用いる。
図2は、図1の変圧器100におけるコイル絶縁部材の構成を示す図であり、(a)は、図1の変圧器100のA部の拡大図、(b)は、コイル絶縁部材14aの+Z軸方向端面部の斜視図、(c)は、図1の変圧器100のB部の拡大図である。
図2(a)において、Lは、コイル12aの+Z軸方向の端面側において該コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離、Wは、コイル絶縁部材14aのX軸方向の厚さ(積層厚さ)寸法、h11は、突出部分14ap11の突出量、h21は、突出部分14ap21の突出量、図2(b)において、14as、14asは、コイル軸方向にコイル絶縁部材14a中を貫通する貫通孔、図2(c)において、12aeは、コイル12aのコイル軸方向(+Z軸方向)の端面、14aptは、突出部分14ap11の先端面、14aeは、突出部分14bp11の−Y軸方向側の端面部分である。
図2の構成において、コイル絶縁部材14aは、積層厚さ寸法Wが小さい場合であっても、上記沿面距離Lとして所定の長さを確保することができる。例えば、Wを20×10−3mとし、h11、h21を10×10−3mとした場合には、Lを50×10−3m以上にすることができ、従来の変圧器100'のコイル絶縁部材14a'の積層厚さW(図6)よりも大きな値とすることができる(L>W)。コイル絶縁部材14bについても同様である。この結果、変圧器100では、コイル絶縁部材14a、14bのX軸方向の寸法を、変圧器100'の場合よりも小さくした構成により、コイル12aとコイル押え金具13aとの間の絶縁性及びコイル12cとコイル押え金具13bとの間の絶縁性を確保することができる。また、図2の構成において、貫通孔14as、14asは、コイル絶縁部材14a中に絶縁油の流動路を形成するとともに、気泡(ボイド)が抜ける通路を形成する。これによって、コイル絶縁部材14aの絶縁性が一層向上するとともに、該コイル絶縁部材14aの冷却もなされる。該貫通孔14as、14asは、絶縁油の流動路を形成することにより、絶縁油の油槽内全体における流れをも改善して、変圧器全体の絶縁性能や冷却性能も向上させる。該貫通孔は、2個に限らず、3個以上であってもよいし、1個であってもよい。コイル絶縁部材14bの場合も、該コイル絶縁部材14aの場合と同様である。また、図2の構成において、コイル絶縁部材14aは、+Z軸方向の突出部分14ap11の一方の側面方向に位置する端面部分14ae及び他の端面部分(−X軸方向に端面部分14aeと並んで配された端面部分)が、コイル12aの端面12aeとともに、コイル支え部材15a11の下面(−Z軸方向面)において固定される。突出部分14ap11の他方の側面方向の端面部分はコイル支え部材15a12の下面(−Z軸方向面)において固定される。他のコイル支え部材による固定も含め、かかる固定構造においては、テープ等を使用しないため、信頼性の高いコイル絶縁部材14aの固定が可能であるとともに、変圧器100の製造作業性も改善される。コイル絶縁部材14bについても同様である。
上記図1、図2で説明した変圧器100によれば、コイル絶縁部材14a、14bの厚さ(積層厚さ)寸法をそれぞれ従来よりも大幅に小さくした状態で、コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離及びコイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの沿面距離を従来以上に大きくすることが可能となり、これによって、変圧器の小型化と、コイル12aとコイル押え金具13aとの間の絶縁性及びコイル12cとコイル押え金具13bとの間の絶縁性の向上が可能となる。また、コイル絶縁部材14a、14b中に貫通孔が設けられているため、コイル絶縁部材の絶縁性や冷却性が改善されるとともに、変圧器全体の絶縁性能や冷却性能も向上される。また、該貫通孔は、コイル絶縁部材内や油槽下部などで発生した気泡(ボイド)を抜け易くする。さらに、コイル絶縁部材は、コイル支え部材によって固定される構造であるため、信頼性の高いコイル絶縁部材の固定が可能であるとともに、変圧器の製造作業性も改善される。
以下、説明中で用いる図1、図2の構成中の各要素にも、図1、図2の場合と同じ符号を付して用いるものとする。
図3及び図4は、図1の変圧器100におけるコイル絶縁部材14a、14bの他の構成例を示す図である。いずれの構成例も、コイル絶縁部材は、絶縁紙などのシート状の絶縁材が複数枚積層されて成るものとする。
図3は、コイル絶縁部材14aとして、+Z軸方向には、突出部分14ap11、14ap21の間に、突出部分14ap31を設けた構成とした場合である。−Z軸方向にも、突出部分14ap12、14ap22の間に、突出部分14ap32を設けるものとする。コイル絶縁部材14bについても同様である。かかる図3の構成においては、コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離Lを、図2に示した沿面距離Lよりも長くすることができる。すなわち、コイル絶縁部材14aの積層厚さ寸法を、図2の構成の場合と同じWとしたとき、突出部分14ap31があることによって、沿面距離Lを、L>Lとすることができる。コイル絶縁部材14bの沿面距離についても同様である。
図3の構成においても、コイル絶縁部材は、図2の場合と同様の貫通孔を有し、かつ、図1、図2の場合と同様、コイル支え部材による固定されるものとする。
上記図3の構成のコイル絶縁部材を用いた変圧器においても、コイル絶縁部材14a、14bの厚さ(積層厚さ)寸法をそれぞれ従来よりも大幅に小さくした状態で、コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離及びコイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの沿面距離を従来以上に大きくすることが可能となり、これによって、変圧器の小型化と、コイル12aとコイル押え金具13aとの間の絶縁性及びコイル12cとコイル押え金具13bとの間の絶縁性の向上を図ることができる。また、コイル絶縁部材14a、14b中に貫通孔が設けられているため、コイル絶縁部材の絶縁性や冷却性が改善されるとともに、変圧器全体の絶縁性能や冷却性能も向上される。また、該貫通孔は、コイル絶縁部材内や油槽下部などで発生した気泡(ボイド)を抜け易くする。さらに、コイル絶縁部材が、コイル支え部材によって固定される構造であるため、信頼性の高いコイル絶縁部材の固定が可能であるとともに、変圧器の製造作業性も改善される。
図4は、コイル絶縁部材14aとして、+Z軸方向には、突出部分14ap21'の突出量を突出部分14ap11の突出量よりも大きくしかつ該突出部分14ap21'の平面の一部をコイル12aの端面に沿わせる構成とした場合である(沿わせることで突出部分14ap21'の突出量を突出部分14ap11の突出量よりも大きくしている)。−Z軸方向の突出部分も同様の構成であるとする。コイル絶縁部材14bについても同様である。かかる図4の構成においても、コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離Lを、図2に示した沿面距離Lよりも長くすることができる。すなわち、コイル絶縁部材14aの積層厚さ寸法を、図2の構成の場合と同じWとしたとき、沿面距離Lを、L>Lとすることができる。コイル絶縁部材14bの沿面距離についても同様である。
図4の構成においても、コイル絶縁部材は、図2の場合と同様の貫通孔を有し、かつ、図1、図2の場合と同様、コイル支え部材による固定されるものとする。
図4の構成のコイル絶縁部材を用いた変圧器においても、コイル絶縁部材14a、14bの厚さ(積層厚さ)寸法をそれぞれ従来よりも大幅に小さくした状態で、コイル12aの外周面からコイル押え金具13aに至るコイル絶縁部材14aの沿面距離及びコイル12cの外周面からコイル押え金具13bに至るコイル絶縁部材14bの沿面距離を従来以上に大きくすることが可能となり、これによって、変圧器の小型化と、コイル12aとコイル押え金具13aとの間の絶縁性及びコイル12cとコイル押え金具13bとの間の絶縁性の向上とを図ることができる。また、コイル絶縁部材14a、14b中に貫通孔が設けられているため、コイル絶縁部材の絶縁性や冷却性が改善されるとともに、変圧器全体の絶縁性能や冷却性能も向上される。また、該貫通孔は、コイル絶縁部材内や油槽下部などで発生した気泡(ボイド)を抜け易くする。さらに、コイル絶縁部材が、コイル支え部材によって固定される構造であるため、信頼性の高いコイル絶縁部材の固定が可能であるとともに、変圧器の製造作業性も改善される。
本発明の実施例として変圧器の構成図である。 図1の変圧器におけるコイル絶縁部材の構成図である。 コイル絶縁部材の他の構成例図である。 コイル絶縁部材の他の構成例図である。 従来の変圧器の構成図である。 図5の変圧器におけるコイル絶縁部材の構成図である。
符号の説明
100、100'…変圧器、
11a、11a、11b、11a'、11a'、11b'…鉄心、
12a、12b、12c、12a'、12b'、12c'…コイル、
12ae…コイルの端面、
13a、13b、13a'、13b'…コイル押え金具、
14a、14b、14a'、14b'…コイル絶縁部材、
14ap11、14ap21、14ap12、14ap22、14bp11、14bp21、14bp21'、14bp12、14bp22…突出部分、
14as、14as…貫通孔、
14apt…突出部分の先端面、
14ae…突出部分の端面部分、
15a11、15a12、15a21、15a22、15b11、15b21、15c11、15c21、15a11'、15a12'、15a21'、15a22'、15b11'、15b21'、15c11'、15c21'…コイル支え部材、
16、16'…連結材、
17、17'…上締金具、
18、18'…下締金具、
19、19'…ボルト、
、L、L、L'…沿面距離、
、W…コイル絶縁部材の積層厚さ、
11、h21…突出部分の突出量。

Claims (6)

  1. 変圧器の磁気回路を形成する環状の鉄心と、
    上記鉄心に巻回され該鉄心を励磁するコイルと、
    上記コイルの外周側に配され該コイルの外周側を支持するコイル押え金具と、
    絶縁材で構成され、上記コイルの外周面と上記コイル押え金具の内面との間に配され、上記磁気回路に沿う方向の長さが該コイルのコイル軸方向長さより長く、かつ該コイルの両端面位置よりも上下に突出した部分を有するコイル絶縁部材と、
    を備えた構成を特徴とする変圧器。
  2. 上記コイル絶縁部材は、シート状の絶縁材が積層されて成り、上記突出部分が1枚または複数のシート状の絶縁材中に構成されている請求項1に記載の変圧器。
  3. 上記コイル絶縁部材は、上記突出部分が複数箇所に設けられている請求項1または請求項2に記載の変圧器。
  4. 上記コイル絶縁部材は、上記突出部分が、少なくとも、上記コイルの外周面に接する位置と上記コイル押え金具の内面に接する位置とに配された構成である請求項1、2または3に記載の変圧器。
  5. 上記コイル絶縁部材は、コイル軸方向に貫通した貫通孔が形成された構成である請求項1に記載の変圧器。
  6. 上記コイル絶縁部材は、上記突出部分の両側の部分が、コイル端面とともにコイル支え部材によって保持される構成である請求項1に記載の変圧器。
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